JPH1067466A - ボビン抜き取り装置 - Google Patents

ボビン抜き取り装置

Info

Publication number
JPH1067466A
JPH1067466A JP24420196A JP24420196A JPH1067466A JP H1067466 A JPH1067466 A JP H1067466A JP 24420196 A JP24420196 A JP 24420196A JP 24420196 A JP24420196 A JP 24420196A JP H1067466 A JPH1067466 A JP H1067466A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bobbin
tray
actual
empty
belt
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP24420196A
Other languages
English (en)
Inventor
Akihiro Itoi
明博 糸井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Murata Machinery Ltd
Original Assignee
Murata Machinery Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Murata Machinery Ltd filed Critical Murata Machinery Ltd
Priority to JP24420196A priority Critical patent/JPH1067466A/ja
Publication of JPH1067466A publication Critical patent/JPH1067466A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【解決手段】トレイ1からボビンを抜き取るための抜き
取りベルト13と、抜き取られたボビンに向けて空気を
噴射する手段22と、抜き取られたボビンを該ボビンに
巻かれている糸量に応じて異なる方向に向ける選別部材
19とを備えたボビン抜き取り装置に関するものであ
る。 【効果】選別部材と空気を噴出する手段との簡単な構造
により、空ボビンと実ボビンとを選別することができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、糸条が全く或いは
実質的に巻回されていないボビン、つまり、ワインディ
ングユニットで巻き返し不可能なボビン(以下、単に、
「空ボビン」という。)や、糸条が巻回されているボビ
ン、つまり、ワインディングユニットで巻き返し可能な
ボビン(以下、単に、「実ボビン」という。)を載置し
ているトレイから、空ボビンや実ボビンを抜き取るため
のボビン抜き取り装置に関するものである。トレイから
抜き取られた実ボビンは、自動ワインダーのボビン供給
装置に戻され、また、空ボビン或いは糸が残っているも
のについては、残糸除去後に、精紡機に戻される。
【0002】
【従来の技術】従来、トレイに載置された空ボビンや実
ボビンを、トレイの搬送経路の上方に相対して配設され
たコンベヤーで挟持して上方に持ち上げることにより、
トレイから抜き取るようにしたボビン抜き取り装置や、
或いは、トレイの搬送経路の上方に、空ボビンや実ボビ
ンの頭部を把持するとともに上方に持ち上げる把持装置
を配設して、空ボビンや実ボビンをトレイから抜き取る
ようにしたボビン抜き取り装置が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のボビン
抜き取り装置は、空ボビンや実ボビンのトレイからの抜
き取り機構及び抜き取られた空ボビンと実ボビンの選別
機構が複雑であるという問題がある。
【0004】本発明の目的は、上述した従来のボビン抜
き取り装置が有する課題を解決するとともに、抜き取ら
れる空ボビンと実ボビンの選別作業を簡便に行うことが
できるボビン抜き取り装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述した目的
を達成するために、ボビン抜き取り装置に、トレイから
ボビンを抜き取るための抜き取りベルトと、抜き取られ
たボビンに向けて空気を噴射する手段と、抜き取られた
ボビンを該ボビンに巻かれている糸量に応じて異なる方
向に向ける選別部材とを具備したものであり、また、選
別部材を、上下方向に位置調節可能としたものであり、
更には、選別部材を、柔軟性を有する弾性部材で形成し
たものである。
【0006】
【実施例】本発明のボビン抜き取り装置の斜視図である
図1、本発明のボビン抜き取り装置の平面図である図
2、抜き取られる空ボビンと実ボビンの選別作業を説明
するための概略平面図である図3及び本発明のボビン抜
き取り装置が適用される一例としてのボビン供給システ
ムの概略平面図である図4を用いて、本発明のボビン抜
き取り装置の実施例について説明するが、本発明の趣旨
を越えない限り何ら、本実施例に限定されるものではな
い。
【0007】先ず最初に、図4を用いて、本発明のボビ
ン抜き取り装置が適用される一例としての簡易型ボビン
供給システムについて説明する。
【0008】s1は、ボビンが挿入可能な筒状部材s
1’が、円周上に、複数、配設されたマガジンs1”を
有するボビン供給装置である。s2は、複数のワインデ
ィングユニットを有する自動ワインダーであり、s3
は、ボビンから糸端を引出し、該糸端をボビンの所定の
位置に配置するための口出し装置である。s4は、後述
するボビン抜き取り装置であり、s5は、ボビン供給装
置s1、自動ワインダーs2、口出し装置s3、ボビン
抜き取り装置s4等を含めボビン供給システムを制御す
るための制御装置である。
【0009】s6は、トレイ1を搬送するための閉鎖さ
れた環状搬送ラインであり、図4には、環状搬送ライン
s6によりトレイ1が反時計回りに搬送される実施例が
示されている。自動ワインダーs2側と反対側に位置す
る環状搬送ラインs6の所定位置には、ボビン供給装置
s1が配設されており、また、ボビン供給装置s1の上
流側(便宜的に、環状搬送ラインs6のトレイ搬送方向
を下流側と称し、また、環状搬送ラインs6のトレイ搬
送方向と反対方向を上流側と称する。)付近には、後述
するボビン抜き取り装置s4が配設されている。また、
ボビン供給装置s1と口出し装置s3との間に位置する
環状搬送ラインs6に沿って、ボビンの底部に巻かれた
ボトムバンチを切断するためのボトムバンチ切断装置s
7及びボビンの糸層外周に巻かれたバックワインド糸を
切断するためのバックワインド糸切断装置s8が配設さ
れている。
【0010】環状搬送ラインs6には、分岐装置s9を
介して、自動ワインダーs2に、口出し装置s3により
口出しが成功した実ボビンを供給するための実ボビン供
給ラインs10が設けられている。また、ボビン抜き取
り装置s4の上流側付近には、自動ワインダーs2から
帰還された空ボビン又は実ボビンが載置されたトレイ1
を搬送し、該トレイ1を環状搬送ラインs6に合流させ
るためのトレイ帰還ラインs11の合流点s12が位置
している。
【0011】次に、上述したボビン供給装置s1、自動
ワインダーs2、口出し装置s3、ボビン抜き取り装置
s4、環状搬送ラインs6等を具備したボビン供給シス
テムにおけるトレイの流れ等について説明する。
【0012】環状搬送ラインs6に沿って搬送される空
のトレイ1には、ボビン供給装置s1の下方位置におい
て、ボビン供給装置s1のマガジンs1”に収納されて
いる実ボビンが供給される。実ボビンが載置されたトレ
イ1は、環状搬送ラインs6に沿って搬送され、ボトム
バンチ切断装置s7により、ボビンの底部に巻かれたボ
トムバンチが切断され、次いで、バックワインド糸切断
装置s8により、ボビンの糸層外周に巻かれたバックワ
インド糸が切断される。その後、口出し装置s3により
口出しが成功した実ボビンを載置したトレイ1は、分岐
装置s9により、環状搬送ラインs6から実ボビン供給
ラインs10に入り、自動ワインダーs2に供給され
る。
【0013】口出し装置s3による口出しが不成功に終
わった実ボビンを載置したトレイ1は、実ボビン供給ラ
インs10に入ることなく、環状搬送ラインs6に沿っ
て搬送され、後述するボビン抜き取り装置s4により、
トレイ1から実ボビンが抜き取られる。実ボビンが抜き
取られて空になったトレイ1は、ボビン供給装置s1方
向に搬送され、上述したように、ボビン供給装置s1の
マガジンs1”に収納されている実ボビンが供給され
る。
【0014】また、自動ワインダーs2から帰還された
空ボビン又は実ボビンが載置されたトレイ1は、トレイ
帰還ラインs11から、合流点s12を経て、環状搬送
ラインs6に入り、後述するボビン抜き取り装置s4に
より、トレイ1から空ボビン又は実ボビンが抜き取られ
る。空ボビン又は実ボビンが抜き取られて空になったト
レイ1は、ボビン供給装置s1方向に搬送され、ボビン
供給装置s1のマガジンs1”に収納されている実ボビ
ンが供給される。
【0015】以上のように、ボビン抜き取り装置s4で
は、搬送されてきた全てのトレイ1から、空ボビン、実
ボビンの区別なく、ボビンが抜き取られる。抜き取られ
たボビンは、実ボビンと空ボビンとに選別され、空ボビ
ンは空ボビン収納箱14に、実ボビンは実ボビン収納箱
15に、それぞれ収納される。空ボビン収納箱14及び
実ボビン収納箱15は、ボビン供給装置s1の近くに置
かれていて、実ボビン収納箱15に収納された実ボビン
は、口出し処理がしやすいように手直しされた後、ボビ
ン供給装置s1に供給される。空ボビン収納箱14の空
ボビンは、糸が残っているものについては、残糸除去し
た後、精紡機に返される。
【0016】上述したようなボビン供給システムによ
り、トレイが搬送され、処理されることになる。次に、
上述したボビン抜き取り装置について、図1〜図3を用
いて説明する。
【0017】1は、底面が、適当な駆動装置により走行
されている丸ベルトコンベヤー2に接触することによ
り、搬送されるトレイである。トレイ1は、トレイ1の
小径部1aを挟むように対峙して配設された上部水平案
内板3a、3bの間に形成された走行路4(図4に示さ
れている環状搬送ラインs6の一部を構成している。)
に沿って搬送されるとともに、トレイ1の大径部1b
は、上部水平案内板3a、3bの下方に、所定の間隙を
置いて配設された下部水平案内板3a’、3b’に載置
されている。公知のように、トレイ1の小径部1aの上
面に立設されたペッグに、空ボビン5aや実ボビン5b
が挿着されている。なお、図1及び図2においては、丸
ベルトコンベヤー2が、左方向に走行している例が示さ
れており、従って、空ボビン5aや実ボビン5bが載置
されたトレイ1も、同様に、左方向に搬送されることに
なる。
【0018】6は、トレイ1の搬送方向に向かって上向
きに傾斜している傾斜部6aと上部水平案内板3a、3
bに対して略平行な水平部6bとを有する、走行路4に
沿って配設された支持フレームであり、支持フレーム6
の水平部6bは、一方の上部水平案内板3aに立設され
た垂直軸7に枢支されている。8は、上部水平案内板3
aに配設されたシリンダーであり、シリンダー8のピス
トンロッド8aの先端には、支持フレーム6の水平部6
bの先端部が枢着されており、シリンダー8を、適宜、
作動させて、ピストンロッド8aを進退させることによ
り、支持フレーム6を、垂直軸7を中心に回動すること
ができるように構成されている。
【0019】9は、支持フレーム6の傾斜部6aに取着
されたモーターであり、支持フレーム6の傾斜部6aを
貫通して下方に延びるモーター9の駆動軸には、プーリ
ー10が取着されている。また、傾斜部6aの水平部6
b側には、下方に延びる軸11が取着されており、軸1
1には、プーリー12が枢着されている。そして、モー
ター9の駆動軸に取着されたプーリー10と、軸11に
枢着されたプーリー12とには、無端の平ベルト等から
なる抜き取りベルト13が張設されており、該抜き取り
ベルト13は、トレイ1の搬送方向に向かって上向きに
傾斜して配置されている。また、モーター9は、抜き取
りベルト13を、抜き取りベルト13の走行路4側に位
置する直線部分13aが、トレイの1の搬送方向と同一
方向で、且つ、トレイの1の搬送速度より高速になるよ
うに駆動する。なお、本実施例においては、モーター9
の駆動軸に取着されたプーリー10は、軸11に枢着さ
れたプーリー12より、大径に形成されているが、プー
リー12と同径でも、また、小径でもよい。
【0020】シリンダー8を、適宜、作動して、ピスト
ンロッド8aの先端に連結された支持フレーム6を、垂
直軸7を中心に回動させて、抜き取りベルト13の走行
路4側に位置する直線部分13aを、走行路4と略平行
にするとともに、走行路4内に、若干、突出させて、抜
き取りベルト13の走行路4側に位置する直線部分13
aを、走行路4に沿って搬送されるトレイ1に載置され
ている空ボビン5aや実ボビン5bの表面に接触させる
ことができるように構成されている。また、上記の状態
から、シリンダー8を作動させてピストンロッド8aを
進出させることにより、支持フレーム6を、垂直軸7を
中心に、図2において、時計方向に回動させて、抜き取
りベルト13の走行路4側に位置する直線部分13a
を、走行路4に沿って搬送されるトレイ1に載置されて
いる空ボビン5aや実ボビン5bから遠ざけることがで
きるように構成されている。なお、本実施例において
は、走行路4は、抜き取りベルト13の直線部分13a
に平行な部分4aと、該平行な部分4aの前方で略直角
に曲がった部分4bとにより構成されている。
【0021】14及び15は、それぞれ、抜き取りベル
ト13の直線部分13aと平行な走行路4の部分4aの
延長線上に並設された空ボビン収納箱及び実ボビン収納
箱である。空ボビン収納箱14は、後述する空気噴出ノ
ズルによるボビン吹き飛ばし方向の延長線上に配置され
ている。また、空ボビン収納箱14及び実ボビン収納箱
15は、その上端部14a、15aが、上部水平案内板
3bの上面と同じか、或いは、上部水平案内板3bの上
面から、若干、下がった位置に来るように配置されてい
る。16は、空ボビン収納箱14側及び実ボビン収納箱
15側の上部水平案内板3bの端部付近に取着された略
U字形の板状の規制部材である。規制部材16の中央部
は、空ボビン収納箱14と実ボビン収納箱15の接触面
付近に位置し、規制部材16の垂直壁16a、16b
は、それぞれ、空ボビン収納箱14と実ボビン収納箱1
5の接触面と反対側の側壁14b、15b付近に位置す
るように配設することが好ましい。
【0022】17は、走行路4を挟んで、抜き取りベル
ト13と反対側の上部水平案内板3bに立設された支持
フレームであり、支持フレーム17の上部には、縦長に
2条のスリット17aが穿設されている。18は、スラ
イドブロックであり、スライドブロック18には、合成
樹脂や棒状のコイルスプリング等の柔軟性を有する弾性
部材で形成された水平な案内ロッド19(選別部材)が
取着されている。20は、ボルト孔が穿設された係止板
であり、走行路4側の支持フレーム17に案内ロッド1
9が取着されたスライドブロック18を配置し、走行路
4と反対側の支持フレーム17に係止板20を配置し、
係止板20のボルト孔及び支持フレーム17のスリット
17aに、ボルト21aを挿通し、該ボルト21aを、
スライドブロック18に形成されたネジ孔に螺合するこ
とにより、支持フレーム17に、案内ロッド19が取着
されたスライドブロック18を取着する。また、ボルト
21aを弛めて、スリット17aに沿って、スライドブ
ロック18及び係止板20を上下動させることにより、
案内ロッド19の上下方向の位置を調節することができ
るように構成されている。空ボビン4bの長さや、ボビ
ンにどの程度の糸量が残されていれば実ボビン5bとす
るかにより、上記のようにして、案内ロッド19の上下
方向の位置を調節する。
【0023】案内ロッド19は、抜き取りベルト13の
走行路4側に位置する直線部分13aに沿って配置され
ており、そして、後述するように、抜き取りベルト13
により、トレイ1から抜き取られた空ボビン5aが、案
内ロッド19に接触しても、抜き取られた姿勢を保つよ
うな位置に、案内ロッド19が配置されており、且つ、
抜き取りベルト13により、トレイ1から抜き取られた
実ボビン5bの糸層が案内ロッド19に接触したとき
に、実ボビン5bが、案内ロッド19から離れる方向に
傾動するような位置に、案内ロッド19が配置されてい
る。即ち、案内ロッド19は、抜き取りベルト13によ
り抜き取られた空ボビン5a或いは実ボビン5bを、ボ
ビンに巻かれている糸量に応じて、異なる方向に向ける
ように構成されている。
【0024】22は、抜き取りベルト13が配置された
上部水平案内板3aに立設された、図示されていない支
持フレームに取着された空気噴出ノズル部材であり、空
気噴出ノズル22aは、抜き取りベルト13により抜き
取られた空ボビン5aの進行方向と反対側で、且つ、抜
き取りベルト13側の背後に噴出空気を当てて、空ボビ
ン5aを、空ボビン収納箱14方向に吹き飛ばすように
構成されている。
【0025】また、抜き取りベルト13により実ボビン
5bが抜き取られた場合には、実ボビン5bには糸層が
存在するので、上方に抜き取られた実ボビン5bは、案
内ロッド19に当接して、案内ロッド19から離れる方
向に傾斜する。従って、空気噴出ノズル22aから噴出
された噴出空気は、実ボビン5bの進行方向と反対側
で、且つ、案内ロッド19側の背後に当たり、実ボビン
5bを、実ボビン収納箱15方向に吹き飛ばすように構
成されている。
【0026】次に、上述した構成を有するボビン抜き取
り装置の空ボビン5a及び実ボビン5bの抜き取り動作
について説明する。
【0027】先ず最初に、抜き取りベルト13の走行路
4側に位置する直線部分13aが、走行路4と略平行
で、しかも、走行路4に沿って搬送されるトレイ1に載
置された空ボビン5a或いは実ボビン5bの下部表面
が、抜き取りベルト13の走行路4側に位置する直線部
分13aに接触するように、シリンダー8を、適宜、制
御する。このような状態で、トレイ1を上部水平案内板
3a、3bで案内しながら、トレイ1に載置された空ボ
ビン5或いは実ボビン5bの下部表面を、抜き取りベル
ト13の走行路4側に位置する直線部分13aに接触さ
せると、上述したように、抜き取りベルト13は、トレ
イ1の搬送方向に向かって上向きに傾斜して配置されて
いるとともに、抜き取りベルト13の走行路4側に位置
する直線部分13aが、トレイの1の搬送方向と同一方
向で、且つ、トレイの1の搬送速度より高速で走行して
いるので、抜き取りベルト13に接触した空ボビン5或
いは実ボビン5bは、徐々に、上方に持ち上げられて、
トレイ1のペッグから抜き取られることになる。
【0028】空ボビン5aが、上方に持ち上げられて、
トレイ1のペッグから抜き取られると、図3(a)に示
されているように、噴出空気が、空ボビン5aの進行方
向と反対側で、且つ、抜き取りベルト13側の背後に当
たるように、空気噴出ノズル部材22の空気噴出ノズル
22aが配置されているので、空ボビン5aは、空ボビ
ン収納箱14方向に付勢される。この際、上方に移行し
ている空ボビン5aの糸が巻かれていない芯管が案内ロ
ッド19に接触するが、糸層が案内ロッド19に接触し
ないことと、案内ロッド19が柔軟性を有しているとの
理由により、空ボビン5aは、案内ロッド19の影響を
受けずに、空ボビン収納箱14方向に吹き飛ばされて、
空ボビン収納箱14に収納される。なお、吹き飛ばされ
た空ボビン5aは、規制部材16の空ボビン収納箱14
側の垂直壁16aに規制されて、それ以上、上部水平案
内板3b上を移動しないように構成されている。
【0029】また、実ボビン5bが、上方に持ち上げら
れて、トレイ1のペッグから抜き取られると、図3
(b)に示されているように、上方に抜き取られ上方に
移行している実ボビン5bは、最初は二点鎖線のよう
に、芯管頭部が、続いて実線のように、糸層部分が案内
ロッド19に当接して、糸層の厚み分、案内ロッド19
から離れる方向に傾斜する。同時に、空気噴出ノズル2
2aから噴出された噴出空気が、実ボビン5bの進行方
向と反対側で、且つ、案内ロッド19側の背後に当たる
ため、実ボビン5bは、実ボビン収納箱15方向に吹き
飛ばされ、実ボビン収納箱15に収納される。なお、吹
き飛ばされた実ボビン5bは、規制部材16の実ボビン
収納箱15側の垂直壁16bに規制されて、それ以上、
上部水平案内板3b上を移動しないように構成されてい
る。
【0030】本発明は、上述したように、案内ロッド1
9を配設して、抜き取りベルト13によりトレイ1から
抜き取られた実ボビン5bを、空ボビン5aとは異なる
方向に傾動させることにより、噴出空気により吹き飛ば
される空ボビン5aと実ボビン5bの吹き飛ばし方向を
変えるようにして、空ボビン5aと実ボビン5bとを選
別するようにしたものである。このように、案内ロッド
19及び空気を噴出させる空気噴出ノズル部材22を配
設しただけの簡単な構造により、空ボビン5aと実ボビ
ン5bとを選別することができる。
【0031】案内ロッド(選別部材)19が、上下方向
に位置調節可能になっているので、ボビンの糸量が同じ
であっても、案内ロッド19の位置を調節することによ
って、空ボビンとして選別するか、実ボビンとして選別
するかを調節することができる。即ち、精紡ボビンは、
ボビン糸層の上部から解舒されていくため、満管ボビン
では糸層が上部まであり、半玉になると糸層がボビンの
中程以下に残された状態となり、三分玉になると糸層が
ボビンの下部に残された状態になる。案内ロッド19の
位置を高くすると、満管ボビンのように糸層がボビン上
部までないと、糸層が案内ロッド19に接触しなくなり
(三分玉では、糸層が案内ロッド19に接触するまで
に、空気噴出ノズル22aから噴出された噴出空気によ
ってボビンが吹き飛ばされる。)、逆に、案内ロッド1
9の位置を低くすると、三分玉のように糸層がボビンの
下部にしかなくても、糸層が案内ロッド19に接触する
ようになる。従って、案内ロッド19の位置を変えるこ
とにより、半玉や三分玉を、空ボビンとして、空ボビン
収納箱14に吹き飛ばしたり、逆に、実ボビンとして、
実ボビン収納箱15に吹き飛ばすことができる。
【0032】上述したようにして選別された実ボビン5
bを、人手により、自動ワインダーのボビン供給装置に
運び、ボビン供給装置に挿入するような、簡易型ボビン
供給システムとして利用するのに、特に、本発明は適し
ている。
【0033】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、以下に記載する効果を奏する。
【0034】選別部材と空気を噴出する手段との簡単な
構造により、空ボビンと実ボビンとを選別することがで
きる。
【0035】選別部材の位置を、上下方向に調節可能と
したので、ボビンにどの程度、糸が残っているかによっ
て、空ボビンとして選別するか、実ボビンとして選別す
るか選択できる。
【0036】選別部材が柔軟性を有する弾性部材で形成
されているため、選別部材にある程度の自由度があり、
選別を確実にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明のボビン抜き取り装置の斜視図で
ある。
【図2】図2は本発明のボビン抜き取り装置の平面図で
ある。
【図3】図3は抜き取られる空ボビンと実ボビンの選別
作業を説明するための概略平面図である。
【図4】図4は本発明のボビン抜き取り装置が適用され
る一例としてのボビン供給システムの概略平面図であ
る。
【符号の説明】
1・・・・・・・トレイ 4・・・・・・・走行路 5a・・・・・・空ボビン 5b・・・・・・実ボビン 13・・・・・・抜き取りベルト 14・・・・・・空ボビン収納箱 15・・・・・・実ボビン収納箱 19・・・・・・案内ロッド 22・・・・・・空気噴出ノズル部材

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】トレイからボビンを抜き取るための抜き取
    りベルトと、抜き取られたボビンに向けて空気を噴射す
    る手段と、抜き取られたボビンを該ボビンに巻かれてい
    る糸量に応じて異なる方向に向ける選別部材とを備えた
    ことを特徴とするボビン抜き取り装置。
  2. 【請求項2】選別部材が上下方向に位置調節可能である
    ことを特徴とする請求項1に記載のボビン抜き取り装
    置。
  3. 【請求項3】選別部材が柔軟性を有する弾性部材で形成
    されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記
    載のボビン抜き取り装置。
JP24420196A 1996-08-27 1996-08-27 ボビン抜き取り装置 Pending JPH1067466A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24420196A JPH1067466A (ja) 1996-08-27 1996-08-27 ボビン抜き取り装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24420196A JPH1067466A (ja) 1996-08-27 1996-08-27 ボビン抜き取り装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1067466A true JPH1067466A (ja) 1998-03-10

Family

ID=17115287

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP24420196A Pending JPH1067466A (ja) 1996-08-27 1996-08-27 ボビン抜き取り装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1067466A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105540343A (zh) * 2015-12-25 2016-05-04 嘉兴市兔皇羊绒有限公司 一种纱管自动上料装置
CN110980423A (zh) * 2019-11-14 2020-04-10 安徽颍上县富颍纺织有限公司 一种纱筒检测装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105540343A (zh) * 2015-12-25 2016-05-04 嘉兴市兔皇羊绒有限公司 一种纱管自动上料装置
CN110980423A (zh) * 2019-11-14 2020-04-10 安徽颍上县富颍纺织有限公司 一种纱筒检测装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4544107A (en) Cop delivery system
JP3203961B2 (ja) ワインダの糸巻取用チューブ供給装置
JPS61169452A (ja) 糸端の口出し装置
JP2004189490A (ja) 綾巻きパッケージを製作する紡績機の作業位置の運転開始法及び運転開始装置
US4613091A (en) Cop transporting system for an automatic winder
US4616789A (en) Yarn end readying device in winder
JPH1067466A (ja) ボビン抜き取り装置
JPS6132231B2 (ja)
JPS6210902B2 (ja)
JPS6021926A (ja) 精紡ワインダの風綿除去システム
JPS6056777A (ja) ボビン供給システム
JPS59230973A (ja) 空ボビン搬送システム
JPH0780631B2 (ja) 巻取方法
EP0722655B1 (en) A method for the manufacture and for the placing into trays of culture plugs
US5236142A (en) Feed yarn package conveyor system in doubler
US4884699A (en) Winding machine
US4448369A (en) Tape threading device
JPS58152767A (ja) 自動ワインダ−における管糸搬送システム
US5137222A (en) Cop feeding apparatus for automatic winder
JPH0219068B2 (ja)
JPH0338210Y2 (ja)
JPH08188340A (ja) 紡機のボビン供給・搬出装置
JPH06166429A (ja) 長尺棒材、管材等の長尺材料の振り分け供給装置
JPH0130461Y2 (ja)
KR20060095766A (ko) 셔틀 내로 삽입하기 위한 보빈의 준비 장치