JPH1067099A - 印刷物検査装置 - Google Patents
印刷物検査装置Info
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- JPH1067099A JPH1067099A JP8228305A JP22830596A JPH1067099A JP H1067099 A JPH1067099 A JP H1067099A JP 8228305 A JP8228305 A JP 8228305A JP 22830596 A JP22830596 A JP 22830596A JP H1067099 A JPH1067099 A JP H1067099A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】位置決めマークの有無に関わらず絵柄の印刷位
置のずれを検出でき、印刷物間の対応する位置の色を正
しく比較できる印刷物検査装置を提供すること。 【構成】基準印刷物の絵柄内の所定領域の画像を読み取
るセンサ（２２）と、検査対象印刷物に対して所定領域
の画像のパターンマッチング処理を行い、基準印刷物に
対する検査対象印刷物の絵柄印刷位置のずれを検出し、
このずれに応じて検査対象印刷物の絵柄印刷位置の座標
系を補正する演算部（３２）と、この補正後の座標系に
応じて各印刷物で対応する位置の色を測定する測色計
（２０）とを具備する。
置のずれを検出でき、印刷物間の対応する位置の色を正
しく比較できる印刷物検査装置を提供すること。 【構成】基準印刷物の絵柄内の所定領域の画像を読み取
るセンサ（２２）と、検査対象印刷物に対して所定領域
の画像のパターンマッチング処理を行い、基準印刷物に
対する検査対象印刷物の絵柄印刷位置のずれを検出し、
このずれに応じて検査対象印刷物の絵柄印刷位置の座標
系を補正する演算部（３２）と、この補正後の座標系に
応じて各印刷物で対応する位置の色を測定する測色計
（２０）とを具備する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は印刷物の色を検査する印
刷物検査装置に関する。
刷物検査装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】一般的に、印刷物は部数が多く、全部の
印刷物を顧客が指定した同一の色調で印刷することは困
難であり、大量に印刷された印刷物中に色のバラツキが
生じることが避けられない。このバラツキが大きい場合
には、顧客から苦情が寄せられ、印刷のやり直しという
事態にもなる。そこで、印刷物を適宜サンプリングし、
計測器を利用して客観的に色を評価、検査して、検査結
果に応じてインキキー開度等の調整を行うことが考えら
れている。
印刷物を顧客が指定した同一の色調で印刷することは困
難であり、大量に印刷された印刷物中に色のバラツキが
生じることが避けられない。このバラツキが大きい場合
には、顧客から苦情が寄せられ、印刷のやり直しという
事態にもなる。そこで、印刷物を適宜サンプリングし、
計測器を利用して客観的に色を評価、検査して、検査結
果に応じてインキキー開度等の調整を行うことが考えら
れている。
【０００３】ここで、各印刷物において正確に同じ点の
色を測定する必要があるが、印刷用紙に対する絵柄の印
刷位置はずれることもあり、単に印刷用紙の端を基準に
して同一の座標の色を測定しても意味がない。
色を測定する必要があるが、印刷用紙に対する絵柄の印
刷位置はずれることもあり、単に印刷用紙の端を基準に
して同一の座標の色を測定しても意味がない。
【０００４】従来は、種々の位置決めを行なうために絵
柄の余白部に印刷されているトンボマークと呼ばれる十
字形の位置決めマークを利用して絵柄の印刷位置を検出
し、印刷位置のずれに応じて座標系を補正し、色を測定
する点を正確に求めている。トンボマークの読取り法と
しては、ＣＣＤカメラ等のイメージセンサを用いて画像
を読み込んでから、画像処理によりトンボマークを認識
する手法がある。
柄の余白部に印刷されているトンボマークと呼ばれる十
字形の位置決めマークを利用して絵柄の印刷位置を検出
し、印刷位置のずれに応じて座標系を補正し、色を測定
する点を正確に求めている。トンボマークの読取り法と
しては、ＣＣＤカメラ等のイメージセンサを用いて画像
を読み込んでから、画像処理によりトンボマークを認識
する手法がある。
【０００５】しかし、この手法ではＣＣＤカメラの位置
は固定されているので、トンボマークの印刷位置はこの
ＣＣＤカメラの固定位置に対応した位置にしなければな
らないとともに、印刷用紙のサイズが異なると対処でき
ない欠点がある。また、絵柄の回転によるずれを検出す
るためには、少なくとも２つのトンボマークを読み取る
必要があり、このためには２台のＣＣＤカメラを必要と
するので、設備費が高い、装置が大がかりになるという
欠点もある。さらに、画像処理によりトンボマークを認
識するので、所定の形状以外のトンボマークは認識でき
ないという欠点もある。なお、オフセット輪転機等はサ
イズの制約によりトンボマークを印刷していないので、
この手法はこのような印刷物には対応できない。
は固定されているので、トンボマークの印刷位置はこの
ＣＣＤカメラの固定位置に対応した位置にしなければな
らないとともに、印刷用紙のサイズが異なると対処でき
ない欠点がある。また、絵柄の回転によるずれを検出す
るためには、少なくとも２つのトンボマークを読み取る
必要があり、このためには２台のＣＣＤカメラを必要と
するので、設備費が高い、装置が大がかりになるという
欠点もある。さらに、画像処理によりトンボマークを認
識するので、所定の形状以外のトンボマークは認識でき
ないという欠点もある。なお、オフセット輪転機等はサ
イズの制約によりトンボマークを印刷していないので、
この手法はこのような印刷物には対応できない。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】このように従来の印刷
物検査装置においては、所定の位置に印刷された所定の
形状の位置決めマークのみしか絵柄の印刷位置の検出に
利用できず、ごく限られた条件の下でしか正確に同一な
点を求めることができず、印刷物間の対応する点の色の
正確な比較ができなかった。
物検査装置においては、所定の位置に印刷された所定の
形状の位置決めマークのみしか絵柄の印刷位置の検出に
利用できず、ごく限られた条件の下でしか正確に同一な
点を求めることができず、印刷物間の対応する点の色の
正確な比較ができなかった。
【０００７】本発明は上述した事情に対処すべくなされ
たもので、その目的は位置決めマークの有無に関わらず
絵柄の印刷位置のずれを検出でき、印刷物間の対応する
位置の色を正しく比較できる印刷物検査装置を提供する
ことである。
たもので、その目的は位置決めマークの有無に関わらず
絵柄の印刷位置のずれを検出でき、印刷物間の対応する
位置の色を正しく比較できる印刷物検査装置を提供する
ことである。
【０００８】
【課題を解決するための手段】本発明による印刷物検査
装置は、基準印刷物の絵柄内の所定領域の画像を読み取
る手段と、検査対象印刷物に対して所定領域の画像のパ
ターンマッチング処理を行い、基準印刷物に対する検査
対象印刷物の絵柄印刷位置のずれを検出する演算手段
と、演算手段により求められたずれに応じて検査対象印
刷物の絵柄印刷位置の座標系を補正し、各印刷物で対応
する位置の色を測定する手段とを具備することを特徴と
するものである。
装置は、基準印刷物の絵柄内の所定領域の画像を読み取
る手段と、検査対象印刷物に対して所定領域の画像のパ
ターンマッチング処理を行い、基準印刷物に対する検査
対象印刷物の絵柄印刷位置のずれを検出する演算手段
と、演算手段により求められたずれに応じて検査対象印
刷物の絵柄印刷位置の座標系を補正し、各印刷物で対応
する位置の色を測定する手段とを具備することを特徴と
するものである。
【０００９】また、本発明による印刷物検査装置は、読
み取り手段は少なくとも２つの所定領域の画像を読み取
り、演算手段は少なくとも２画像のパターンマッチング
処理の結果に基づいて絵柄印刷位置のシフトずれ量、回
転ずれ量を求めることも特徴とするものである。
み取り手段は少なくとも２つの所定領域の画像を読み取
り、演算手段は少なくとも２画像のパターンマッチング
処理の結果に基づいて絵柄印刷位置のシフトずれ量、回
転ずれ量を求めることも特徴とするものである。
【００１０】
【作用】本発明による印刷物検査装置によれば、絵柄内
の特定の画像のパターンマッチング処理により、２枚の
印刷物間の絵柄の印刷位置ずれを正しく検出することが
でき、これに応じて各印刷物の座標系を補正することに
より、位置決めマークが印刷されていなくても、印刷物
間で対応する位置の色を正確に比較することができる。
の特定の画像のパターンマッチング処理により、２枚の
印刷物間の絵柄の印刷位置ずれを正しく検出することが
でき、これに応じて各印刷物の座標系を補正することに
より、位置決めマークが印刷されていなくても、印刷物
間で対応する位置の色を正確に比較することができる。
【００１１】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明によ
る印刷物検査装置の第１実施形態を説明する。図１は第
１実施形態の全体的な構成を示す斜視図である。下端が
手前側となるように鉛直面に対して多少傾けられ、印刷
物１０を載置するための原稿台１２が設けられている。
原稿台１２の下端、左端には印刷物１０を位置決めする
ための、当て部材１４、１６が設けられている。図示し
ていないが、印刷物１０はエアー吸着により原稿台１２
に吸い寄せられ、固定される。前述したように、当て部
材１４、１６により印刷物１０をきちんと位置合わせし
て原稿台１２上に載置しても、印刷用紙に対する絵柄の
印刷位置がずれていることもあり、このままでは印刷絵
柄は原稿台１２に対して位置合わせされていない。
る印刷物検査装置の第１実施形態を説明する。図１は第
１実施形態の全体的な構成を示す斜視図である。下端が
手前側となるように鉛直面に対して多少傾けられ、印刷
物１０を載置するための原稿台１２が設けられている。
原稿台１２の下端、左端には印刷物１０を位置決めする
ための、当て部材１４、１６が設けられている。図示し
ていないが、印刷物１０はエアー吸着により原稿台１２
に吸い寄せられ、固定される。前述したように、当て部
材１４、１６により印刷物１０をきちんと位置合わせし
て原稿台１２上に載置しても、印刷用紙に対する絵柄の
印刷位置がずれていることもあり、このままでは印刷絵
柄は原稿台１２に対して位置合わせされていない。
【００１２】原稿台１２上には原稿台上の左右方向（Ｘ
方向）、上下方向（Ｙ方向）に自在に移動可能なＸ−Ｙ
アーム１８が設けられる。アーム１８には刺激値直読式
の色彩計、または分光測色式の分光測色計等の測色計２
０が取り付けられる。アーム１８は制御信号に応じて自
動的に移動可能であるとともに、手動によっても移動可
能である。このため、測色計２０は印刷物１０上の任意
の位置の色を測定可能である。測色計２０は印刷物１０
の色を各種の表色系で数値表現された色彩値として出力
する。アーム１８には測色計２０以外にも位置合わせ
（パターンマッチング）のために画像を読み取る反射式
のＣＣＤセンサ２２、印刷物上に測定点の位置を印すた
めのボールペン２４、パターンマッチングの基準画像
（テンプレート）の指定等のための入力ボタン２６も取
り付けられる。原稿台１２の右端には種々のデータ、コ
マンドを入力するための操作パネル２８も設けられる。
方向）、上下方向（Ｙ方向）に自在に移動可能なＸ−Ｙ
アーム１８が設けられる。アーム１８には刺激値直読式
の色彩計、または分光測色式の分光測色計等の測色計２
０が取り付けられる。アーム１８は制御信号に応じて自
動的に移動可能であるとともに、手動によっても移動可
能である。このため、測色計２０は印刷物１０上の任意
の位置の色を測定可能である。測色計２０は印刷物１０
の色を各種の表色系で数値表現された色彩値として出力
する。アーム１８には測色計２０以外にも位置合わせ
（パターンマッチング）のために画像を読み取る反射式
のＣＣＤセンサ２２、印刷物上に測定点の位置を印すた
めのボールペン２４、パターンマッチングの基準画像
（テンプレート）の指定等のための入力ボタン２６も取
り付けられる。原稿台１２の右端には種々のデータ、コ
マンドを入力するための操作パネル２８も設けられる。
【００１３】以上の要素から構成される本体３０とは別
にコントローラとしてのパーソナルコンピュータ３２が
別途設けられる。パーソナルコンピュータ３２はモニタ
３４、キーボード３６、プリンタ３８も含む。
にコントローラとしてのパーソナルコンピュータ３２が
別途設けられる。パーソナルコンピュータ３２はモニタ
３４、キーボード３６、プリンタ３８も含む。
【００１４】次に、本実施形態の動作を説明する。一般
に印刷においては、実際の印刷を行なう前に基準サンプ
ルを印刷し、これを基準として実際の印刷の色を調整す
る。基準サンプルとしては、顧客の校閲済みの校正刷
り、顧客の立会いの下に実際の印刷を行い顧客の承認を
得た印刷物、あるいは熟練した検査者が確認した印刷物
等がある。そして、基準サンプルが定まると、それを原
稿台１２上に載置する。基準印刷物１０は当て部材１
４、１６に当接するように載置し、その後、エアー吸引
を開始し、原稿台１２に固定させる。用紙に対する絵柄
の印刷位置が一定であれば、この当て部材１４、１６と
の当接により、原稿台１２に対する印刷物の位置が決ま
る。
に印刷においては、実際の印刷を行なう前に基準サンプ
ルを印刷し、これを基準として実際の印刷の色を調整す
る。基準サンプルとしては、顧客の校閲済みの校正刷
り、顧客の立会いの下に実際の印刷を行い顧客の承認を
得た印刷物、あるいは熟練した検査者が確認した印刷物
等がある。そして、基準サンプルが定まると、それを原
稿台１２上に載置する。基準印刷物１０は当て部材１
４、１６に当接するように載置し、その後、エアー吸引
を開始し、原稿台１２に固定させる。用紙に対する絵柄
の印刷位置が一定であれば、この当て部材１４、１６と
の当接により、原稿台１２に対する印刷物の位置が決ま
る。
【００１５】この後、絵柄内の指定点の色を測定するた
めに，指定点の座標を入力する必要がある。しかし、印
刷物の位置が原稿台１２に対してずれて、あるいは傾い
て配置されている場合、さらには印刷用紙に対して絵柄
の印刷位置がずれている場合もあるので、原稿台１２固
有の座標系により指定点を表わすと、各印刷物の絵柄上
において指定点の位置がずれてしまうことがある。
めに，指定点の座標を入力する必要がある。しかし、印
刷物の位置が原稿台１２に対してずれて、あるいは傾い
て配置されている場合、さらには印刷用紙に対して絵柄
の印刷位置がずれている場合もあるので、原稿台１２固
有の座標系により指定点を表わすと、各印刷物の絵柄上
において指定点の位置がずれてしまうことがある。
【００１６】そのため、先ず、基準サンプルの絵柄の基
準点を求め、これを中心とする座標系を作成し、測定対
象のサンプルにおいては基準点に対応する点を求め、こ
の点を中心とする座標系をサンプル毎に作成し、指定点
を求める。本発明では、パターンマッチング処理を用い
て基準サンプルと測定対象サンプルの間の位置合わせを
行うため、Ｘ−Ｙアーム１８を操作して、基準サンプル
の絵柄内の所定の領域を指定し、指定領域の画像を基準
画像（テンプレート）としてＣＣＤセンサ２２で取り込
む。ＣＣＤセンサ２２は図２（ａ）に示すように所定の
形状の視野４０を有し、視野の中心の微小領域４２の画
像をテンプレートとして取り込む。例えば、視野のサイ
ズは２４ｍｍ×３２ｍｍ、テンプレートのサイズは３．
５ｍｍ四方、１画素は５μｍ四方である。基準画像は任
意の画像でよいが、パターンマッチングの精度を高める
には、コントラストの強いものを選ぶことが望ましい。
準点を求め、これを中心とする座標系を作成し、測定対
象のサンプルにおいては基準点に対応する点を求め、こ
の点を中心とする座標系をサンプル毎に作成し、指定点
を求める。本発明では、パターンマッチング処理を用い
て基準サンプルと測定対象サンプルの間の位置合わせを
行うため、Ｘ−Ｙアーム１８を操作して、基準サンプル
の絵柄内の所定の領域を指定し、指定領域の画像を基準
画像（テンプレート）としてＣＣＤセンサ２２で取り込
む。ＣＣＤセンサ２２は図２（ａ）に示すように所定の
形状の視野４０を有し、視野の中心の微小領域４２の画
像をテンプレートとして取り込む。例えば、視野のサイ
ズは２４ｍｍ×３２ｍｍ、テンプレートのサイズは３．
５ｍｍ四方、１画素は５μｍ四方である。基準画像は任
意の画像でよいが、パターンマッチングの精度を高める
には、コントラストの強いものを選ぶことが望ましい。
【００１７】テンプレートとなる微小領域４２の中心点
の座標（ｘo ，ｙo ）を原点とする座標系を作成する。
この後、基準サンプル上で色調を測定したい箇所（一箇
所でも複数箇所でも可）を指定する。指定箇所は印刷物
全面にわたって均等に配置してもよいし、特に慎重に色
を合わせたい箇所（女性の肌等）に重点的に配置しても
よい。
の座標（ｘo ，ｙo ）を原点とする座標系を作成する。
この後、基準サンプル上で色調を測定したい箇所（一箇
所でも複数箇所でも可）を指定する。指定箇所は印刷物
全面にわたって均等に配置してもよいし、特に慎重に色
を合わせたい箇所（女性の肌等）に重点的に配置しても
よい。
【００１８】測定点の指定が終了したら、基準サンプル
の測定を行なう。測定値は測定点の座標とともに取り込
まれる。また、印刷物１０上に測定点が印されるととも
に、モニタ３４上に測定点が表示される。測定点は何番
目の点であるかを示す序数として表示される。
の測定を行なう。測定値は測定点の座標とともに取り込
まれる。また、印刷物１０上に測定点が印されるととも
に、モニタ３４上に測定点が表示される。測定点は何番
目の点であるかを示す序数として表示される。
【００１９】色を数値で表わす表色系としては次のよう
な種々のものがある。国際照明委員会（ＣＩＥ）が規定
したＬ* ａ* ｂ* 表色系（ＣＩＥＬＡＢ系とも称す
る）、Ｌ* Ｃｈ表色系、ハンターＬａｂ表色系、ＸＹＺ
（Ｙｘｙ）表色系、色相（Ｈ）、明度（Ｖ）、彩度
（Ｃ）からなるマンセル表色系がある。どの表色系を用
いてもよいが、ＣＩＥＬａｂ系が人間の見た目と良く合
うし、最もポピュラーであるので、ここではこれを使用
する。すなわち、各指定点のＬ* 値、ａ* 値、ｂ* 値が
各指定点の色彩値の標準値としてパーソナルコンピュー
タ３２に入力される。ＣＩＥＬａｂ系では、明度をＬ*
、色相と彩度を示す色度をａ* 、ｂ* で表わす。ａ*
、ｂ* は色の方向を示し、ａ* は赤方向、−ａ* は緑
方向、ｂ* は黄方向、−ｂ* は青方向を示す。数値が大
きくなるに従って色が鮮やかになり、中心になるに従っ
てくすんだ色になる。なお、彩度は（ａ* 2 ＋ｂ* 2 ）
1/2 である。
な種々のものがある。国際照明委員会（ＣＩＥ）が規定
したＬ* ａ* ｂ* 表色系（ＣＩＥＬＡＢ系とも称す
る）、Ｌ* Ｃｈ表色系、ハンターＬａｂ表色系、ＸＹＺ
（Ｙｘｙ）表色系、色相（Ｈ）、明度（Ｖ）、彩度
（Ｃ）からなるマンセル表色系がある。どの表色系を用
いてもよいが、ＣＩＥＬａｂ系が人間の見た目と良く合
うし、最もポピュラーであるので、ここではこれを使用
する。すなわち、各指定点のＬ* 値、ａ* 値、ｂ* 値が
各指定点の色彩値の標準値としてパーソナルコンピュー
タ３２に入力される。ＣＩＥＬａｂ系では、明度をＬ*
、色相と彩度を示す色度をａ* 、ｂ* で表わす。ａ*
、ｂ* は色の方向を示し、ａ* は赤方向、−ａ* は緑
方向、ｂ* は黄方向、−ｂ* は青方向を示す。数値が大
きくなるに従って色が鮮やかになり、中心になるに従っ
てくすんだ色になる。なお、彩度は（ａ* 2 ＋ｂ* 2 ）
1/2 である。
【００２０】実際の印刷が開始され、安定した色の印刷
物が得られるようになると、印刷物の抜取り検査を行な
う。抜取り検査は例えば１０００部に１枚行なう。測定
は原稿台１２上に印刷物をセットし、キーボード操作を
行なうだけで、自動的に行われる。ＣＣＤセンサ２２は
基準サンプルの座標系の原点、すなわちテンプレート４
２の中心点（ｘo ，ｙo ）に位置される。この状態で、
テンプレート画像のパターンマッチングを行う。すなわ
ち、ＣＣＤセンサ２２の視野内で３．５ｍｍ×３．５ｍ
ｍの参照領域を順次ずらしていって、各参照領域の画像
とテンプレート画像とのパターンマッチングを行い、最
も近い参照領域を求める。
物が得られるようになると、印刷物の抜取り検査を行な
う。抜取り検査は例えば１０００部に１枚行なう。測定
は原稿台１２上に印刷物をセットし、キーボード操作を
行なうだけで、自動的に行われる。ＣＣＤセンサ２２は
基準サンプルの座標系の原点、すなわちテンプレート４
２の中心点（ｘo ，ｙo ）に位置される。この状態で、
テンプレート画像のパターンマッチングを行う。すなわ
ち、ＣＣＤセンサ２２の視野内で３．５ｍｍ×３．５ｍ
ｍの参照領域を順次ずらしていって、各参照領域の画像
とテンプレート画像とのパターンマッチングを行い、最
も近い参照領域を求める。
【００２１】パターンマッチングには種々の手法が知ら
れているが、代表的な手法として相関法がある。ここで
は、テンプレート４２（ｔ（ｘ，ｙ））を動かしながら
各点で検査サンプルの参照画像４４（ｆ（ｘ，ｙ））と
の類似度を計算し、それが最大となる点を検出する。類
似度計算には正規化された相互相関が用いられるが、計
算量を減らすために、絶対値差の和、最大絶対値差、差
の二乗和などの非類似度を代用することもある。
れているが、代表的な手法として相関法がある。ここで
は、テンプレート４２（ｔ（ｘ，ｙ））を動かしながら
各点で検査サンプルの参照画像４４（ｆ（ｘ，ｙ））と
の類似度を計算し、それが最大となる点を検出する。類
似度計算には正規化された相互相関が用いられるが、計
算量を減らすために、絶対値差の和、最大絶対値差、差
の二乗和などの非類似度を代用することもある。
【００２２】図２（ｂ）にテンプレート４２に最も類似
している検査対象サンプルにおける参照領域４４を示
す。参照領域４４の中心点の座標（ｘ1 ，ｙ1 ）を原点
とする座標系を作成する。この座標系に基づいて基準サ
ンプルの測定点と同じ点の色を測定する。測定データは
パーソナルコンピュータ３２に入力される。このように
して、基準サンプルと検査対象サンプルとにおいて同一
の点の色が測定され、色の正確な比較ができる。比較結
果に応じてインキの供給量等を調整することにより大量
の印刷物の色調を揃えることができる。
している検査対象サンプルにおける参照領域４４を示
す。参照領域４４の中心点の座標（ｘ1 ，ｙ1 ）を原点
とする座標系を作成する。この座標系に基づいて基準サ
ンプルの測定点と同じ点の色を測定する。測定データは
パーソナルコンピュータ３２に入力される。このように
して、基準サンプルと検査対象サンプルとにおいて同一
の点の色が測定され、色の正確な比較ができる。比較結
果に応じてインキの供給量等を調整することにより大量
の印刷物の色調を揃えることができる。
【００２３】なお、１つの領域のパターンマッチングだ
けでは、絵柄の回転による位置ずれを検出できないこと
があるので、このようなおそれがある場合には、少なく
とも２つの領域のパターンマッチングを行うことが望ま
しい。
けでは、絵柄の回転による位置ずれを検出できないこと
があるので、このようなおそれがある場合には、少なく
とも２つの領域のパターンマッチングを行うことが望ま
しい。
【００２４】図３は上述した動作を表すフローチャート
である。以上説明したように、本実施形態によれば、基
準サンプルと検査対象サンプルの間でパターンマッチン
グを行うことにより、両者の位置ずれを検出し、位置ず
れを考慮して両者間で正確に対応する点の色を測定する
ことができ、トンボマーク等の位置決めマークが印刷さ
れていなくても、印刷物検査を行うことができる。本発
明は上述した実施形態に限定されず、種々変形して実施
可能である。例えば、パターンマッチングの具体的な手
法は上述した例に限定されない。
である。以上説明したように、本実施形態によれば、基
準サンプルと検査対象サンプルの間でパターンマッチン
グを行うことにより、両者の位置ずれを検出し、位置ず
れを考慮して両者間で正確に対応する点の色を測定する
ことができ、トンボマーク等の位置決めマークが印刷さ
れていなくても、印刷物検査を行うことができる。本発
明は上述した実施形態に限定されず、種々変形して実施
可能である。例えば、パターンマッチングの具体的な手
法は上述した例に限定されない。
【００２５】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ト
ンボマークの有無に関わらず印刷物上の絵柄の位置ずれ
を検出でき、印刷物間の対応する位置の色を正しく比較
できる印刷物検査装置が提供される。
ンボマークの有無に関わらず印刷物上の絵柄の位置ずれ
を検出でき、印刷物間の対応する位置の色を正しく比較
できる印刷物検査装置が提供される。
【図１】本発明による印刷物検査装置の第１実施形態の
構成を示すブロック図。
構成を示すブロック図。
【図２】パターンマッチングの原理を示す図。
【図３】色測定の動作を示すフローチャート。
１０…印刷物、１２…原稿台、１４，１６…当て部材、
１８…Ｘ−Ｙアーム、２０…測色計、２２…ＣＣＤセン
サ、２６…入力ボタン、２８…操作パネル。
１８…Ｘ−Ｙアーム、２０…測色計、２２…ＣＣＤセン
サ、２６…入力ボタン、２８…操作パネル。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 島村 吉和 東京都台東区台東１丁目５番１号 凸版印 刷株式会社内 (72)発明者 蔵本 敬 東京都台東区台東１丁目５番１号 凸版印 刷株式会社内 (72)発明者 河村 貞和 東京都小平市回田町393番地 日立小金井 電子株式会社内
Claims (2)
- 【請求項１】 基準印刷物の絵柄内の所定領域の画像を
読み取る手段と、 検査対象印刷物に対して前記所定領域の画像のパターン
マッチング処理を行い、基準印刷物に対する検査対象印
刷物の絵柄印刷位置のずれを検出する演算手段と、 前記演算手段により求められたずれに応じて検査対象印
刷物の絵柄印刷位置の座標系を補正し、各印刷物で対応
する位置の色を測定する手段とを具備する印刷物検査装
置。 - 【請求項２】 前記読み取り手段は少なくとも２つの所
定領域の画像を読み取り、前記演算手段は少なくとも２
画像のパターンマッチング処理の結果に基づいて絵柄印
刷位置のシフトずれ量、回転ずれ量を求めることを特徴
とする請求項１に記載の印刷物検査装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8228305A JPH1067099A (ja) | 1996-08-29 | 1996-08-29 | 印刷物検査装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8228305A JPH1067099A (ja) | 1996-08-29 | 1996-08-29 | 印刷物検査装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1067099A true JPH1067099A (ja) | 1998-03-10 |
Family
ID=16874367
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8228305A Pending JPH1067099A (ja) | 1996-08-29 | 1996-08-29 | 印刷物検査装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1067099A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7418114B2 (en) | 2003-06-11 | 2008-08-26 | Dainippon Screen Mfg. Co., Ltd. | Print tone measuring method |
| WO2014157042A1 (ja) | 2013-03-27 | 2014-10-02 | 株式会社プロスパークリエイティブ | 測定装置、測定方法、情報処理装置及び測定プログラム |
| WO2015170604A1 (ja) * | 2014-05-09 | 2015-11-12 | コニカミノルタ株式会社 | 測色装置および測色方法 |
| JP2020134424A (ja) * | 2019-02-25 | 2020-08-31 | セイコーエプソン株式会社 | 分光検査方法、画像処理装置、及びロボットシステム |
-
1996
- 1996-08-29 JP JP8228305A patent/JPH1067099A/ja active Pending
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7418114B2 (en) | 2003-06-11 | 2008-08-26 | Dainippon Screen Mfg. Co., Ltd. | Print tone measuring method |
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| CN105073426A (zh) * | 2013-03-27 | 2015-11-18 | 株式会社隆创 | 测定装置、测定方法、信息处理装置和测定程序 |
| EP2979868A4 (en) * | 2013-03-27 | 2016-04-27 | Prosper Creative Co Ltd | MEASURING DEVICE, MEASURING PROCEDURE, INFORMATION PROCESSING DEVICE AND MEASUREMENT PROGRAM |
| US9747681B2 (en) | 2013-03-27 | 2017-08-29 | Prosper Creative Co., Ltd. | Measuring apparatus, measurement method, information processing apparatus, and measurement program |
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| JP2020134424A (ja) * | 2019-02-25 | 2020-08-31 | セイコーエプソン株式会社 | 分光検査方法、画像処理装置、及びロボットシステム |
| CN111609933A (zh) * | 2019-02-25 | 2020-09-01 | 精工爱普生株式会社 | 分光检查方法、图像处理装置以及机器人系统 |
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