JPH10305562A - 印刷物評価装置 - Google Patents

印刷物評価装置

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JPH10305562A
JPH10305562A JP9114778A JP11477897A JPH10305562A JP H10305562 A JPH10305562 A JP H10305562A JP 9114778 A JP9114778 A JP 9114778A JP 11477897 A JP11477897 A JP 11477897A JP H10305562 A JPH10305562 A JP H10305562A
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JP
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point
printed matter
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input
coordinate
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Application number
JP9114778A
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English (en)
Inventor
Junichi Hayashi
順一 林
Morikazu Hirota
守一 廣田
Yoshikazu Shimamura
吉和 島村
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Toppan Inc
Original Assignee
Toppan Printing Co Ltd
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Publication date
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  • Inking, Control Or Cleaning Of Printing Machines (AREA)
  • Spectrometry And Color Measurement (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】校正紙上で指定された各測定点と同じ点で本紙
の色を測定し、校正紙と本紙の印刷ずれを評価する。 【解決手段】校正紙と本紙とで位置ずれしないで正確に
同一の点として入力できる点を決め、校正紙、本紙それ
ぞれについて基準点を指定入力する。この基準点で定義
される座標系で校正紙の測定点を管理し、本紙上の当該
測定点に対応する点の色を測定する。多面付けの場合
は、本紙の1面についてだけ基準点を入力し、他の面の
基準点は多面付け配列の規則から演算で求める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、基準となる印刷物
に対する各印刷物の色、または濃度のずれを評価する印
刷物評価装置に係り、特に、校正刷りを基準として各印
刷物の色、または濃度を測定し、印刷物の評価を行う印
刷物評価装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来は、印刷物が顧客の指定する所定の
色、または濃度に仕上がっているか否かの判断は、専門
の検査者により目視で行われていた。この判断は主観的
であり、検査者により目視基準が異なるので、客観的な
判断ができなかった。このため、大量に印刷された商業
印刷物中に色、濃度のバラツキが生じることが避けられ
ず、このバラツキが大きい場合には、顧客から苦情が寄
せられ、印刷のやり直しという事態にもなる。
【0003】そこで、計測器を利用して客観的に色、濃
度を評価することが考えられている。一般的には、濃度
計、測色計等の測定器を目視により手動で印刷物にあて
て、各点の濃度、色等を測定する。測定点の位置決めは
測定器のアパーチャにある十字交差線(トンボ)等を使
用して行っている。
【0004】しかし、このように検査者が手動で測定点
を指定する方法では、基準印刷物と評価対象印刷物とで
完全に同一の点を指定することが困難である。印刷物の
ベタ部、あるいは平網部等、多少位置がずれても測定結
果に差が出ない部分については問題が無いが、人物、洋
服、自動車等のグラデーションがかかり、僅かの位置の
ずれでも測定結果に大きな差が出る部分では、位置精度
が出ず、測定データにばらつきが生じる欠点があり、高
精度な評価が不可能であった。
【0005】これを回避するために、X−Yステージを
使用して基準サンプル上で測定点を座標入力し、この座
標から評価対象物の測定点を求める方法が考えられる。
しかし、この方法でも、基準サンプルと評価対象物との
サイズが異なったり、載置位置がずれていると、対応す
る測定点の座標が正確には求められず、やはり高精度な
測定が不可能であった。
【0006】さらに、1枚の印刷物に同じ絵柄が複数あ
る多面付け印刷物の場合、各絵柄毎に測定点の座標入力
を行わなければならない。このため、X−Yステージの
原点から各測定点までの距離を採寸しなければならな
い。これは、非常に手間がかかるし、グラデーション部
等では正確に測定点を採寸することができない。したが
って、本方法は比較的簡単に採寸を行うことができるチ
ャート測定のみに有効であり、絵柄を測定するのには、
適当な方法ではない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このように従来では、
測定点を座標入力し、測定器を用いて基準印刷物と評価
対象印刷物との測定値を比較する場合、対応する測定点
の座標を正確に求めることができず、高精度な測定が不
可能であった。
【0008】さらに、この発明の他の目的は、多面付け
印刷物においても簡単に、しかも高精度に測定点が指定
でき、短時間に精度よく評価ができる印刷物評価装置を
提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明による印刷物評価
装置は印刷物上の点の座標を入力する手段と、指定点の
印刷状態を測定する手段と、基準印刷物上の入力手段に
より入力される2つの基準点により定義される座標系に
おける入力手段により入力される指定点の座標を記憶す
る座標記憶手段と、基準印刷物上の指定点の印刷状態を
測定し、測定結果を基準状態として記憶する状態記憶手
段と、測定対象印刷物上の入力手段により入力される2
つの基準点により定義される座標系における指定点を座
標記憶手段に記憶されている座標に基づいて求め、当該
指定点の印刷状態を測定し、測定結果を基準状態と比較
する評価手段とを具備することを特徴とする。
【0010】また、本発明による他の印刷物評価装置は
1枚の印刷物中に同一の絵柄が規則的に配列されている
多面付け印刷物についての印刷物評価装置において、印
刷物上の点の座標を入力する手段と、指定点の印刷状態
を測定する手段と、基準絵柄上の入力手段により入力さ
れる2つの基準点により定義される座標系における入力
手段により入力される指定点の座標を記憶する座標記憶
手段と、基準絵柄上の指定点の印刷状態を測定し、測定
結果を基準状態として記憶する状態記憶手段と、測定対
象印刷物の1つの絵柄上の入力手段により入力される2
つの基準点により定義される座標系における指定点を座
標記憶手段に記憶されている座標に基づいて求め、当該
指定点の印刷状態を測定し、測定結果を基準状態と比較
し、測定対象印刷物の1つの絵柄上の座標系と絵柄の配
列規則とに基づいて測定対象印刷物の残りの絵柄上の座
標系における指定点を求め、当該指定点の印刷状態を測
定し、測定結果を基準状態と比較する評価手段とを具備
することを特徴とする。
【0011】ここで、座標入力手段は所定の点を基準点
として指定する手段と、当該指定点の近傍の画像から所
定の点を検索する手段と、検索された所定の点の座標を
基準点の座標とする手段とを具備する。
【0012】本発明による印刷物評価装置によれば、測
定器を用いて基準印刷物と評価対象印刷物との測定値を
比較する際、両印刷物上で対応する測定点の座標を正確
に求めることができ、高精度な測定が可能である。さら
に、本発明によれば、多面付け印刷物においても、各面
の座標系を簡単に求めることができるので、高精度な測
定が短時間にできる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明によ
る印刷物評価装置の実施形態を説明する。図1は第1実
施形態の全体的な構成を示す図である。印刷物(図示せ
ず)を載置するための原稿台12が下端が手前側となる
ように鉛直面に対して多少傾けられた状態で設けられて
いる。原稿台12の上端には印刷物を位置決めするため
の当て部材14が設けられている。左右方向の位置決め
は原稿台12の中央に描かれているセンターライン16
により行われる。図示していないが、原稿台12の内部
には、エアー吸着装置が内蔵され、原稿台12の表面に
あけられた多数の孔を介して印刷物は原稿台12にエア
ー吸着され、固定される。センターラインで印刷物を位
置決めすることにより、印刷物のサイズが変化しても、
測定点の位置とインキキーとの対応関係の変更が容易で
ある。また、用紙のサイズによらず、絵柄で中心位置が
確認できるので、オフセット輪転機の場合のように印刷
物が左右に蛇行した場合でも、対処可能である。
【0014】なお、当て部材14、センターライン16
により位置合わせして印刷物を原稿台12上に載置して
も、印刷用紙に対する絵柄の印刷位置がずれていること
もあり、このままでは印刷絵柄は原稿台12に対して位
置合わせされているとは言えない。そのため、本発明で
は、後述するように、絵柄上の測定点の座標は、原稿台
12固有の座標系ではなく、絵柄内の所定の点を基準と
する座標系で表す。
【0015】原稿台12上には左右方向(X方向)、上
下方向(Y方向)に自在に移動可能なX−Yアーム18
が設けられる。アーム18には刺激値直読式の色彩計、
または分光測色式の分光測色計等の測色計20が取り付
けられる。アーム18は制御信号に応じて自動的に移動
可能であるとともに、手動によっても移動可能である。
このため、測色計20は原稿台12上の任意の位置の印
刷物の色を測定可能である。測色計20は印刷物の色を
各種の表色系で数値表現された色彩値として出力する。
【0016】アーム18には測色計20以外にも、位置
合わせ(パターンマッチング)のために画像を読み取る
反射式のCCDセンサ22、センサ22のためのモニタ
23、印刷物上に測定点の位置を印すためのプロッタ
(図示せず)、印刷物上の測定位置、絵柄と座標を対比
させるためのLEDマーカ25、パターンマッチングの
基準画像(テンプレート)の指定等のための入力ボタン
26も取り付けられる。装置本体の右下には種々のデー
タ、コマンドを入力するための操作パネル28も設けら
れる。コントロール部としてのパーソナルコンピュータ
32、さらにプリンタ38が本体内部に設けられる。原
稿台12の右端にはモニタ34、キーボード36が設け
られる。
【0017】次に、本実施形態の動作を説明する。一般
に印刷においては、実際の印刷を行う前に基準サンプル
を印刷し、これを基準として実際の印刷物(本紙)の
色、濃度を調整する。基準サンプルとしては、顧客の校
閲済みの校正紙、顧客の立ち会いの下に実際の印刷を行
い顧客の承認を得た印刷物、あるいは熟練した検査者が
確認した印刷物等がある。基準サンプルの優先度は、顧
客の承認を得た印刷物が最も高く、次に校正紙、最も優
先度の低いものが熟練した検査者が確認した印刷物であ
る。全ての印刷品目で顧客の承認を得ることは出来ない
ので、全ての印刷品目に必ず有り、優先度が高いものは
校正紙である。そこで、本実施例では、校正紙を基準サ
ンプルとして本紙の評価を行う場合を説明する。通常、
校正刷りの版は本紙の版よりも小さく、校正紙は本紙よ
りサイズが小さく、数枚1組で本紙の絵柄を表す。校正
紙の種類の一例を図2、図3に示す。
【0018】図2(a)は2枚の校正紙が1枚の本紙に
対応する通常面付け印刷機の場合の校正紙と本紙の関係
を示す。この場合は、校正紙の絵柄がそのまま本紙の左
右面に印刷される。なお、図2、図3で「A」〜「H」
は絵柄を示す。
【0019】図2(b)はスリッター付きの印刷機の場
合の校正刷りと本紙の関係を示す。この場合は、校正刷
りと本紙のサイズは同一であり、1枚の校正紙の絵柄が
本紙の左右面に等しく印刷される。
【0020】図3(a)、(b)はそれぞれ図2
(a)、(b)の多面付けの場合であり、同一の絵柄が
同じ面内で複数(ここでは、縦方向に2)繰り返されて
いる場合である。このような場合、校正刷りは1絵柄分
だけ行われる。
【0021】図3(a)はいわゆる2丁付けの印刷機の
場合を示し、同図(b)はスリッター付きの面付け印刷
機の場合を示す。図4は本実施形態の評価動作を示すフ
ローチャートである。ここでは、図2に示す通常の(多
面付けではない)印刷の場合を例に挙げて説明する。
【0022】先ず、ステップS10に示すように本測定
結果を記録するファイル名が自動的に設定され、ステッ
プS12に示すようにキーボードが英数・カナ入力モー
ドに設定され、ステップS14に示すように必要に応じ
て測定についてのコメントが入力される。この後、ステ
ップS16に示すように校正刷りが行われる。なお、ス
テップS10〜S14までは校正刷りの後に行ってもよ
い。この校正紙を顧客に見せ顧客の校閲が済むと、この
校正紙を基準サンプルとすることができる。
【0023】ステップS18で校正紙の枚数x(ここで
は、2)を入力する。ステップS20で校正紙枚数を示
す変数nを0にリセットする。ステップS22で、基準
サンプルとしての校正紙を1枚、原稿台12上に載置す
る。その後、エアー吸引を開始し、原稿台12に校正紙
を固定させる。この場合、原稿台12上の校正紙の位置
はどこでもよく、向きが違っていてもよい。
【0024】次に、指定点の色を測定するために、絵柄
内の指定点の座標を入力する必要がある。しかし、基準
サンプル(校正紙)と実際の印刷物(本紙)とでは、用
紙寸法、絵柄位置が異なるため、たとえ校正紙を本紙を
位置ずれなく載置できたとしても、原稿台12の座標系
で指定点を表すと、校正紙と本紙とで指定点の位置がず
れてしまう。これを解決するため、本実施例では、校正
紙でも本紙でも指定位置がずれることがない基準点を先
ず入力して(ステップS24)、この基準点を原点とす
る測定座標系を用いる。基準点としては、図2、図3に
示すように、絵柄輪郭の罫線の交点等を用いることがで
きる。X−Yアーム18を移動して、マーカ25を基準
点に合わせて入力ボタン26を押すと、基準点の座標が
入力される。直交座標系の向きを決めるために、基準点
は少なくとも2点を入力する。図2(a)の場合は、絵
柄の対角線上の2点、すなわち、絵柄Bの右上の点、絵
柄Eの左下の点を基準点として入力し、絵柄Eの左下の
点を原点とし、一方の軸が絵柄Bの右上の点を通る直交
座標系を定義する。なお、この座標系は校正紙が複数あ
る場合は、校正紙毎に定義される。すなわち、第1の校
正紙については、上記の座標系が定義され、第2の校正
紙については、絵柄Gの左下の点を原点とし、一方の軸
が絵柄Dの右上の点を通る直交座標系が定義される。そ
のため、第2の校正紙についての座標系は他の絵柄の一
点を原点としても構わない。
【0025】なお、基準点の入力において、入力ミスを
防ぐために、図6に示すようにマーカ25の周囲の画像
(例えば、半径1cmの円形領域)をCCDセンサ22
で読み取り、画像処理により、マーカ25と罫線の交点
が一致しているか(同図(a))か否か判定し、ずれて
いる場合は同図(b)に示すように、交点の座標を基準
点の座標とする。このため、基準点の入力に長時間を要
することがない。
【0026】ステップS26で全測定点を指定する。測
定点の数は何点でもよい。測定点の指定は印刷物全面に
わたって複数の点を均等に指定してもよいし、特に慎重
に色を合わせたい箇所(女性の肌等)に重点的に指定し
てもよい。測定点の指定は測色計20に設けられている
図示しないアパーチャにある絵柄の特徴点を測定点に合
わせ、入力ボタン26を押すことにより行う。測定点が
複数ある場合、測定点毎に指定、測定を繰り返してもよ
いが、本実施例では、先ず、全部の測定点の座標を入力
してから、ステップS28で測定を行う。測定値は測定
点の座標とともにパーソナルコンピュータ32に入力さ
れ、記憶される。また、基準サンプルの基準面上にプロ
ッタによって測定点が印されるとともに、モニタ34上
に印刷物上の測定点の位置が表示される。測定点は何番
目の点であるかを示す序数として表示される。なお、測
色計20としてはハンディタイプで分光測色が可能なも
のが使用される。
【0027】色を数値で表す表色系としては次のような
種々のものがある。国際照明委員会(CIE)が規定し
たL*** 表色系(CIELAB系とも称する)、
** h表色系、ハンターLab表色系、XYZ(Y
xy)表色系、色相(H)、明度(V)、彩度(C)か
らなるマンセル表色系がある。どの表色系を用いてもよ
いが、CIELab系が人間の見た目と良く合うし、最
もポピュラーであるので、ここではこれを使用する。す
なわち、各指定点のL* 値、a* 値、b* 値が各指定点
の色彩値の標準値としてパーソナルコンピュータ32に
入力される。CIELab系では、明度をL* 、色相と
彩度を示す色度をa* 、b* で表す。a* 、b* は色の
方向を示し、a* は赤方向、−a* は緑方向、b* は黄
方向、−b* は青方向を示す。数値が大きくなるに従っ
て色が鮮やかになり、中心になるに従ってくすんだ色に
なる。なお、彩度は(a*2+b*21/2 である。
【0028】1枚の校正紙の測定が終了すると、ステッ
プS30で枚数変数nを1だけインクリメントして、ス
テップS32でnがxに達したか否か判定する。nがx
に達していない場合は、ステップS22に戻り、残りの
校正紙に対する上述の処理を繰り返す。
【0029】全部の校正紙に対する処理が終了すると、
実際の印刷が開始され(ステップS34)、安定した色
の印刷物が得られるようになると、印刷物の抜き取り検
査を行う。抜き取り検査は例えば1000部毎に1回行
う。
【0030】先ず、ステップS36で、1枚の本紙を原
稿台12上にセットする。校正紙の場合と違い、インキ
キーとの対応関係を保つために、本紙は実際に印刷され
ている状態で原稿台12上にセットする必要がある。す
なわち、本紙の中心をセンターライン16に合わせ、上
端を当て部材14に当て、位置合わせする。
【0031】ここで、上下方向には当て部材14により
精度よく位置決めができるが、左右方向には本紙のセッ
トの仕方次第で位置ずれが起きる可能性がある。そのた
め、ステップS38で、複数枚の本紙のセンタラインを
揃えるために、本紙上のセンターラインの位置を入力す
る。この位置が2枚目以降の本紙のセンタラインの基準
位置となる。なお、スリッター付き印刷機の場合は、2
枚をぴったり合せて、合わせ目をセンタラインに合わせ
てセットする。
【0032】ステップS40で校正紙の場合と同じよう
に座標系の基準点を入力する。ここでも、図6に示すよ
うに、入力時に画像処理によりマーカの位置を自動的に
補正する。
【0033】基準点の入力により測定座標系が定義され
ると、校正紙において測定された測定点に対応する本紙
上の測定点の座標が決定される(ステップS42)。次
に、各測定点の測色が行われる(ステップS44)。
【0034】ステップS46で基準サンプルと本紙との
各測定点の測定値が比較され、本紙の印刷品質が評価さ
れる。各測定点の色彩値の色差が所定の許容値以下であ
るか否かが判定され、判定結果に応じて色の評価が行わ
れる。色差は次のように定義される。
【0035】 色差(ΔE)=(ΔL*2+Δa*2+Δb*21/2 ここで、ΔL* は基準印刷物と評価対象印刷物との明度
差、Δa* 、Δb* は基準印刷物と評価対象印刷物との
色度差である。
【0036】このように測色計20で測定した色差を用
いて色評価することにより、実際の印刷物の色がどのく
らい基準の色と離れているのかが、定量的に把握でき
る。上述したように、本紙をセンターラインに合わせて
実際の印刷機の状態と同じ状態でセットしているので、
測定点とインキキーとを容易に対応することができ、評
価結果を測定点のX座標に応じたインキキーにフィード
バックし、インキキー開度を制御することができる。
【0037】なお、許容値は全ての色に対して一定の値
でなくてもよい。一般に、人間の目は全ての色に対して
均等な感度を有するのではないので、同じ数値だけ色差
が異なっても、色によって感じ方が異なる。すなわち、
肌色、グレー等は僅かな色差も認識されるが、純色系の
色、例えば黄色等は色差がかなり変わっても人間の目に
とっては殆ど認識されない。このため、色によって色評
価の基準となる許容値を異ならせると人間の評価基準に
合った判定を行うことができる。例えば、CIELAB
空間のL* =50のa** 面上を彩度方向、色相方向
に複数の領域に分割し、各領域毎に色差の許容値を決
め、色が僅かに違うだけでも人間の目に違和感を感じる
色(グレー、肌色等)は厳しく判定し、そうでない色
(純色系)は緩く判定するように構成する。
【0038】ステップS48で抜き取り検査終了か否か
判断される。続行する場合は、ステップS50で次の検
査対象である本紙を原稿台12上にセットし、ステップ
S52で基準位置を入力する。1枚目の本紙に対してス
テップS38で入力された基準位置と、今回入力された
基準位置とから、本紙の原稿台へのセットの位置ずれが
あれば、それを補正する(ステップS54)。この後、
ステップS40に戻り、2枚の評価を行う。
【0039】以上説明したように、本実施例によれば、
基準、および評価対象印刷物上で対応する点を基準点と
して入力し、この基準点に基づいた座標系において測定
点の座標を管理しているので、基準、および評価対象印
刷物において必ず同一の点の測定結果を比較することが
でき、高精度な印刷評価が可能である。
【0040】次に、図3に示すような多面付け印刷物の
場合について説明する。一例として、図3(a)に示す
2丁付けの場合、4枚の校正紙においてそれぞれ2点の
基準点を指定することは上述の場合と同じである。しか
し、本紙においては、同一の絵柄の繰り返しに対して各
絵柄毎に基準点を指定する必要はない。多面付け印刷物
の場合、絵柄(1枚の校正紙に対応する)の繰り返しは
所定の配列規則に従っているので、ある絵柄についてだ
け行えば、残りの絵柄については座標の加減算によって
求めることができる。すなわち、図3(a)を拡大して
図7に示すが、黒丸の基準点は校正紙と同様にマーカに
より入力し、繰り返し絵柄の基準点としての白丸はY座
標を配列のピッチだけ減算して求める。なお、多面付け
の場合は、面の配列数等をステップS14でコメントと
して入力する。
【0041】このようにすれば、従来技術において説明
したように、多面付け印刷物の場合でも、全部の面にお
いて基準点の座標を逐一入力する必要はなく、簡単に測
定点が決定でき、短時間に高精度の評価が行える。
【0042】本発明は上述した実施形態に限定されず、
種々変形して実施可能である。評価は色差に基づいて行
ったが、明度、彩度、色相毎に比較してもよい。印刷物
の各面の基準点としては四隅の点を使用したが、絵柄面
毎に余白部にトンボマークを印刷しておいて、これを基
準点として使用してもよい。さらに、基準点を入力する
面は隅の面に限らず、所定の任意の面でもよい。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
測定点を座標入力し、測定器を用いて基準印刷物と評価
対象印刷物との測定値を比較する印刷物評価装置におい
て、両印刷物において対応する測定点の座標を正確に求
めることができ、高精度な測定が可能である。さらに、
多面付け印刷物においても、1面についてだけ基準点を
指定すればよいので、測定点の決定が簡単にでき、短時
間に精度よく評価ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による印刷物評価装置の一実施形態の構
成を示す図。
【図2】校正刷りの一例を示す図。
【図3】校正刷りの他の例を示す図。
【図4】本実施形態の動作を示すフローチャートの前半
部分。
【図5】本実施形態の動作を示すフローチャートの後半
部分。
【図6】基準点の入力誤差の補正を説明するための図。
【図7】多面付け印刷物の場合の基準点の指定を説明す
るための図。
【符号の説明】
12…原稿台、14…当て部材、16…センターライ
ン、18…X−Yアーム、20…測色計、22…CCD
センサ、23…センサ用モニタ、25…マーカ、26…
入力ボタン、28…操作パネル、32…パーソナルコン
ピュータ、36…キーボード。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 印刷物上の点の座標を入力する手段と、 指定点の印刷状態を測定する手段と、 基準印刷物上の前記入力手段により入力される2つの基
    準点により定義される座標系における前記入力手段によ
    り入力される指定点の座標を記憶する座標記憶手段と、 前記基準印刷物上の前記指定点の印刷状態を測定し、測
    定結果を基準状態として記憶する状態記憶手段と、 測定対象印刷物上の前記入力手段により入力される2つ
    の基準点により定義される座標系における指定点を前記
    座標記憶手段に記憶されている座標に基づいて求め、当
    該指定点の印刷状態を測定し、測定結果を前記基準状態
    と比較する評価手段とを具備することを特徴とする印刷
    物評価装置。
  2. 【請求項2】 前記座標入力手段は所定の点を基準点と
    して指定する手段と、当該指定点の近傍の画像から前記
    所定の点を検索する手段と、検索された所定の点の座標
    を前記基準点の座標とする手段とを具備することを特徴
    とする請求項1記載の印刷物評価装置。
  3. 【請求項3】 1枚の印刷物中に同一の絵柄が規則的に
    配列されている多面付け印刷物についての印刷物評価装
    置において、 印刷物上の点の座標を入力する手段と、 指定点の印刷状態を測定する手段と、 基準絵柄上の前記入力手段により入力される2つの基準
    点により定義される座標系における前記入力手段により
    入力される指定点の座標を記憶する座標記憶手段と、 前記基準絵柄上の前記指定点の印刷状態を測定し、測定
    結果を基準状態として記憶する状態記憶手段と、 測定対象印刷物の1つの絵柄上の前記入力手段により入
    力される2つの基準点により定義される座標系における
    指定点を前記座標記憶手段に記憶されている座標に基づ
    いて求め、当該指定点の印刷状態を測定し、測定結果を
    前記基準状態と比較し、前記測定対象印刷物の1つの絵
    柄上の座標系と絵柄の配列規則とに基づいて前記測定対
    象印刷物の残りの絵柄上の座標系における指定点を求
    め、当該指定点の印刷状態を測定し、測定結果を前記基
    準状態と比較する評価手段とを具備することを特徴とす
    る印刷物評価装置。
  4. 【請求項4】 前記座標入力手段は所定の点を基準点と
    して指定する手段と、当該指定点の近傍の画像から前記
    所定の点を検索する手段と、検索された所定の点の座標
    を前記基準点の座標とする手段とを具備することを特徴
    とする請求項3記載の印刷物評価装置。
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