JPH1067054A - 管状体 - Google Patents
管状体Info
- Publication number
- JPH1067054A JPH1067054A JP8245739A JP24573996A JPH1067054A JP H1067054 A JPH1067054 A JP H1067054A JP 8245739 A JP8245739 A JP 8245739A JP 24573996 A JP24573996 A JP 24573996A JP H1067054 A JPH1067054 A JP H1067054A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- tubular body
- prepreg
- fiber
- less
- resin
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
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- Fishing Rods (AREA)
- Golf Clubs (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
- Moulding By Coating Moulds (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 強度の向上した管状体を提供する。
【解決手段】 炭素繊維を主体の強化繊維とし、樹脂含
浸率が約２０ｗｔ％以下約１０ｗｔ％以上である第１プ
リプレグＣ１，Ｃ１’を、その繊維方向が概ね管状体の
長手方向に指向するように配設し、炭素繊維を主体の強
化繊維とし、第１プリプレグよりも樹脂含浸率が大きく
て約５０ｗｔ％以下である第２プリプレグＣ２，Ｃ２’
をその繊維方向が概ね管状体の円周方向に指向するよう
配設し、前記第１プリプレグを３回以上巻回して形成さ
れた竿管の全体としての平均樹脂含浸率が約３０ｗｔ％
以下であり、第１プリプレグの連続巻回数が最大２回に
なるように分断されているよう構成する。
浸率が約２０ｗｔ％以下約１０ｗｔ％以上である第１プ
リプレグＣ１，Ｃ１’を、その繊維方向が概ね管状体の
長手方向に指向するように配設し、炭素繊維を主体の強
化繊維とし、第１プリプレグよりも樹脂含浸率が大きく
て約５０ｗｔ％以下である第２プリプレグＣ２，Ｃ２’
をその繊維方向が概ね管状体の円周方向に指向するよう
配設し、前記第１プリプレグを３回以上巻回して形成さ
れた竿管の全体としての平均樹脂含浸率が約３０ｗｔ％
以下であり、第１プリプレグの連続巻回数が最大２回に
なるように分断されているよう構成する。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は強化繊維に合成樹脂
を含浸させたプリプレグによって形成した管状体に関
し、釣竿竿管、ゴルフクラブのシャフト、スキーのスト
ック、自転車のフレーム、テニスやバトミントンのラケ
ット等に関する。
を含浸させたプリプレグによって形成した管状体に関
し、釣竿竿管、ゴルフクラブのシャフト、スキーのスト
ック、自転車のフレーム、テニスやバトミントンのラケ
ット等に関する。
【０００２】
【従来の技術】上述した管状体の成形には、丈夫で軽量
のために所謂プリプレグが使用されている。このプリプ
レグは通常薄いため、芯金に何回か巻回して所望の管状
体厚さを得ている。
のために所謂プリプレグが使用されている。このプリプ
レグは通常薄いため、芯金に何回か巻回して所望の管状
体厚さを得ている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】然しながら、後で詳述
するように主たるプリプレグの連続した巻回数が３を超
えた管状体では、そのプリプレグの連続巻回数が２回以
下に分断されて形成された管状体に比べて強度が弱いこ
とが判明した。特に管状体のテーパの大きい場合にその
傾向が強く、巻回加熱成形時において、気泡等の残留す
ることも原因と見られる。
するように主たるプリプレグの連続した巻回数が３を超
えた管状体では、そのプリプレグの連続巻回数が２回以
下に分断されて形成された管状体に比べて強度が弱いこ
とが判明した。特に管状体のテーパの大きい場合にその
傾向が強く、巻回加熱成形時において、気泡等の残留す
ることも原因と見られる。
【０００４】依って本発明は、強度の向上した管状体の
提供を目的とする。
提供を目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上記目的に鑑みて本発明
は、炭素繊維を主体の強化繊維とし、樹脂含浸率が約２
０ｗｔ％以下約１０ｗｔ％以上である第１プリプレグ
を、その繊維方向が概ね管状体の長手方向に指向するよ
うに配設し、炭素繊維を主体の強化繊維とし、前記第１
プリプレグよりも樹脂含浸率が大きくて約５０ｗｔ％以
下である第２プリプレグをその繊維方向が概ね管状体の
円周方向に指向するよう配設し、前記第１プリプレグを
３回以上巻回して形成された竿管の全体としての平均樹
脂含浸率が約３０ｗｔ％以下であり、第１プリプレグの
連続巻回数が最大２回になるように分断されていること
を特徴とする管状体を提供する。本願でいう巻回数と
は、丁度その整数になるとは限らず、例えば、２回の場
合は、２．１回というように幾分重なるように巻回する
ことも含み、概ね２回の意味である。
は、炭素繊維を主体の強化繊維とし、樹脂含浸率が約２
０ｗｔ％以下約１０ｗｔ％以上である第１プリプレグ
を、その繊維方向が概ね管状体の長手方向に指向するよ
うに配設し、炭素繊維を主体の強化繊維とし、前記第１
プリプレグよりも樹脂含浸率が大きくて約５０ｗｔ％以
下である第２プリプレグをその繊維方向が概ね管状体の
円周方向に指向するよう配設し、前記第１プリプレグを
３回以上巻回して形成された竿管の全体としての平均樹
脂含浸率が約３０ｗｔ％以下であり、第１プリプレグの
連続巻回数が最大２回になるように分断されていること
を特徴とする管状体を提供する。本願でいう巻回数と
は、丁度その整数になるとは限らず、例えば、２回の場
合は、２．１回というように幾分重なるように巻回する
ことも含み、概ね２回の意味である。
【０００６】樹脂含浸率が２０ｗｔ％以下のものと５０
ｗｔ％以下のものとの平均が３０ｗｔ％以下ということ
で、２０ｗｔ％以下のものが厚い主たるプリプレグであ
る。このような従来に比較して少な目の樹脂含浸率のプ
リプレグでは、管状体成形時に気泡が残留し易く、強度
低下を来し易い。従って、詳細は不明であるが、主たる
第１プリプレグの巻回連続長さを２回以下に短く設定す
ることにより、こうした気泡の発生等を低減でき、これ
により管状体の強度が向上する。
ｗｔ％以下のものとの平均が３０ｗｔ％以下ということ
で、２０ｗｔ％以下のものが厚い主たるプリプレグであ
る。このような従来に比較して少な目の樹脂含浸率のプ
リプレグでは、管状体成形時に気泡が残留し易く、強度
低下を来し易い。従って、詳細は不明であるが、主たる
第１プリプレグの巻回連続長さを２回以下に短く設定す
ることにより、こうした気泡の発生等を低減でき、これ
により管状体の強度が向上する。
【０００７】
【発明の実施の形態】以下本発明を添付図面に示す実施
の形態例に基づき、更に詳細に説明する。図１は本発明
に係る管状体としての釣竿竿管の１実施例の成形手法を
示す図である。芯金１０は、中央位置の直径寸法Ｄが１
０ｍｍであり、テーパ率は１／１０００である。強化繊
維としての炭素繊維が芯金１０の長手方向に指向するよ
うに配設し、エポキシ樹脂を含浸したプリプレグシート
Ｃ１と、炭素繊維が円周方向に指向するように配設し、
エポキシ樹脂を含浸した裏打ちとしてのプリプレグシー
トＣ２とを重ねた重ね合せシートの巻回方向長さＢは巻
回数が１回になるよう設定しており、まず、これを巻回
する。
の形態例に基づき、更に詳細に説明する。図１は本発明
に係る管状体としての釣竿竿管の１実施例の成形手法を
示す図である。芯金１０は、中央位置の直径寸法Ｄが１
０ｍｍであり、テーパ率は１／１０００である。強化繊
維としての炭素繊維が芯金１０の長手方向に指向するよ
うに配設し、エポキシ樹脂を含浸したプリプレグシート
Ｃ１と、炭素繊維が円周方向に指向するように配設し、
エポキシ樹脂を含浸した裏打ちとしてのプリプレグシー
トＣ２とを重ねた重ね合せシートの巻回方向長さＢは巻
回数が１回になるよう設定しており、まず、これを巻回
する。
【０００８】更には、炭素繊維が芯金１０の長手方向に
指向するように配設し、エポキシ樹脂を含浸したプリプ
レグシートＣ１’と、炭素繊維が円周方向に指向するよ
うに配設し、エポキシ樹脂を含浸した裏打ちとしてのプ
リプレグシートＣ２’とを重ねており、これの巻回方向
長さＢ’は巻回数が２回になるよう設定しており、上記
重ね合せシートの上に２回巻回する。こうして３回巻回
した竿管素体が形成され、これの上に、緊締テープを巻
回して加熱成形する。この場合、緊締テープの張力は４
ｋｇ程に設定する。本願では、テープ張力は４ｋｇ以上
が好ましい。
指向するように配設し、エポキシ樹脂を含浸したプリプ
レグシートＣ１’と、炭素繊維が円周方向に指向するよ
うに配設し、エポキシ樹脂を含浸した裏打ちとしてのプ
リプレグシートＣ２’とを重ねており、これの巻回方向
長さＢ’は巻回数が２回になるよう設定しており、上記
重ね合せシートの上に２回巻回する。こうして３回巻回
した竿管素体が形成され、これの上に、緊締テープを巻
回して加熱成形する。この場合、緊締テープの張力は４
ｋｇ程に設定する。本願では、テープ張力は４ｋｇ以上
が好ましい。
【０００９】プリプレグシートＣ１，Ｃ１’の厚さは
０．０７２ｍｍであり、炭素繊維量は１０５ｇ／ｍ2 、
樹脂含浸率は１５ｗｔ％、プリプレグシートＣ２，Ｃ
２’の厚さは０．０２５ｍｍであり、炭素繊維量は２３
ｇ／ｍ2 、樹脂含浸率は４０ｗｔ％である。
０．０７２ｍｍであり、炭素繊維量は１０５ｇ／ｍ2 、
樹脂含浸率は１５ｗｔ％、プリプレグシートＣ２，Ｃ
２’の厚さは０．０２５ｍｍであり、炭素繊維量は２３
ｇ／ｍ2 、樹脂含浸率は４０ｗｔ％である。
【００１０】これに対する従来竿管として、図１に示す
２つの重ね合せシートを１つに連続させた巻回方向長さ
Ｂ＋Ｂ’の重ね合せシートを芯金１０に３回連続して巻
回させ、同じ緊締力で緊締して形成した竿管を用意し
た。この両竿管の強度を４点曲げ試験によって比較し
た。その結果、従来竿管の曲げ強度は１１５．５６ｋｇ
／ｍｍ2 であり、本発明竿管は１２１．４０ｋｇ／ｍｍ
2 であった。即ち、本発明に係る竿管は強度が約５％向
上した。
２つの重ね合せシートを１つに連続させた巻回方向長さ
Ｂ＋Ｂ’の重ね合せシートを芯金１０に３回連続して巻
回させ、同じ緊締力で緊締して形成した竿管を用意し
た。この両竿管の強度を４点曲げ試験によって比較し
た。その結果、従来竿管の曲げ強度は１１５．５６ｋｇ
／ｍｍ2 であり、本発明竿管は１２１．４０ｋｇ／ｍｍ
2 であった。即ち、本発明に係る竿管は強度が約５％向
上した。
【００１１】以上では巻回数が３回の例で説明したが、
４回以上でも同様である。実際、４回連続巻回した竿管
の４点曲げ試験の曲げ強度が１４４．１６ｋｇ／ｍｍ2
であるが、これを２回ずつに分断して巻回した本願発明
の曲げ強度は１５１．９０ｋｇ／ｍｍ2 であり、５％余
りの強度向上である。４回の場合は２回ずつに分断する
他、１回と２回と１回、その他に分断して巻回してもよ
く、また、上記３回の場合も最初に２回巻回し、その後
に１回巻回してもよく、また別に、１回と１回と１回と
に分断してもよい。更には、炭素繊維以外の強化繊維を
使用し、エポキシ樹脂以外の樹脂を含浸させたプリプレ
グであっても同様に効果がある。なお、本発明は、竿管
の内側直径（芯金の外径）が約１５ｍｍ以下、好ましく
は約１０ｍｍ以下の管状体の場合に効果が大きい。
４回以上でも同様である。実際、４回連続巻回した竿管
の４点曲げ試験の曲げ強度が１４４．１６ｋｇ／ｍｍ2
であるが、これを２回ずつに分断して巻回した本願発明
の曲げ強度は１５１．９０ｋｇ／ｍｍ2 であり、５％余
りの強度向上である。４回の場合は２回ずつに分断する
他、１回と２回と１回、その他に分断して巻回してもよ
く、また、上記３回の場合も最初に２回巻回し、その後
に１回巻回してもよく、また別に、１回と１回と１回と
に分断してもよい。更には、炭素繊維以外の強化繊維を
使用し、エポキシ樹脂以外の樹脂を含浸させたプリプレ
グであっても同様に効果がある。なお、本発明は、竿管
の内側直径（芯金の外径）が約１５ｍｍ以下、好ましく
は約１０ｍｍ以下の管状体の場合に効果が大きい。
【００１２】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように本発明に
よれば、主たる繊維が長手方向のプリプレグの巻回時の
連続長さを２回以下に短く設定することにより管状体の
強度が向上する。
よれば、主たる繊維が長手方向のプリプレグの巻回時の
連続長さを２回以下に短く設定することにより管状体の
強度が向上する。
【図１】図１は本発明に係る管状体の製造説明図であ
る。
る。
Ｃ１，Ｃ１’ 炭素繊維が長手方向指向のプリプレ
グ Ｃ２，Ｃ２’ 炭素繊維が円周方向指向のプリプレ
グ
グ Ｃ２，Ｃ２’ 炭素繊維が円周方向指向のプリプレ
グ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ｂ３２Ｂ 1/08 Ｂ３２Ｂ 5/00 Ｂ 5/00 5/12 5/12 Ａ０１Ｋ 87/00 ６３０Ａ // Ｂ２９Ｋ 105:08 Ｂ２９Ｃ 67/14 Ｃ Ｂ２９Ｌ 23:00
Claims (1)
- 【請求項１】 炭素繊維を主体の強化繊維とし、樹脂含
浸率が約２０ｗｔ％以下約１０ｗｔ％以上である第１プ
リプレグを、その繊維方向が概ね管状体の長手方向に指
向するように配設し、炭素繊維を主体の強化繊維とし、
前記第１プリプレグよりも樹脂含浸率が大きくて約５０
ｗｔ％以下である第２プリプレグをその繊維方向が概ね
管状体の円周方向に指向するよう配設し、前記第１プリ
プレグを３回以上巻回して形成された竿管の全体として
の平均樹脂含浸率が約３０ｗｔ％以下であり、第１プリ
プレグの連続巻回数が最大２回になるように分断されて
いることを特徴とする管状体。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP24573996A JP3219242B2 (ja) | 1996-08-28 | 1996-08-28 | 管状体 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP24573996A JP3219242B2 (ja) | 1996-08-28 | 1996-08-28 | 管状体 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1067054A true JPH1067054A (ja) | 1998-03-10 |
| JP3219242B2 JP3219242B2 (ja) | 2001-10-15 |
Family
ID=17138089
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP24573996A Ceased JP3219242B2 (ja) | 1996-08-28 | 1996-08-28 | 管状体 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3219242B2 (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP0545670A2 (en) * | 1991-12-05 | 1993-06-09 | Nokia Mobile Phones Ltd. | Holder for a portable telephone |
| JP2012130533A (ja) * | 2010-12-22 | 2012-07-12 | Dunlop Sports Co Ltd | ゴルフクラブ用シャフト |
-
1996
- 1996-08-28 JP JP24573996A patent/JP3219242B2/ja not_active Ceased
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP0545670A2 (en) * | 1991-12-05 | 1993-06-09 | Nokia Mobile Phones Ltd. | Holder for a portable telephone |
| JP2012130533A (ja) * | 2010-12-22 | 2012-07-12 | Dunlop Sports Co Ltd | ゴルフクラブ用シャフト |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3219242B2 (ja) | 2001-10-15 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| RVOP | Cancellation by post-grant opposition |