JPH1065586A - 受信装置 - Google Patents
受信装置Info
- Publication number
- JPH1065586A JPH1065586A JP21377396A JP21377396A JPH1065586A JP H1065586 A JPH1065586 A JP H1065586A JP 21377396 A JP21377396 A JP 21377396A JP 21377396 A JP21377396 A JP 21377396A JP H1065586 A JPH1065586 A JP H1065586A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- signal
- demodulated signal
- transfer function
- demodulation means
- filtering
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
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- Digital Transmission Methods That Use Modulated Carrier Waves (AREA)
- Cable Transmission Systems, Equalization Of Radio And Reduction Of Echo (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 本発明は、伝送情報に応じてFSK変調され
た受信波を復調してその伝送情報を得る受信装置に関
し、変調方式の互換性とハードウエアの基本的な構成と
を維持しつつ確実に符号間干渉を抑圧することを目的と
する。 【解決手段】 帯域制限を伴うFSK変調の処理の下で
生成された変調波を復調して復調信号を得る復調手段1
1と、復調手段11によって得られた復調信号にFSK
変調の方式の信号配置に基づく信号判定の処理を施し、
その復調信号によって示される伝送情報を復元する信号
判定手段13とを備えた受信装置において、復調手段1
1の前段と後段との何れか一方に集中しあるいは双方に
分散して配置され、帯域制限に供された濾波特性の伝達
関数と復調手段11の伝達関数との積に対して、予め決
められたロールオフ特性の伝達関数がとる商に等しい伝
達関数を有する濾波手段15とを備えて構成される。
た受信波を復調してその伝送情報を得る受信装置に関
し、変調方式の互換性とハードウエアの基本的な構成と
を維持しつつ確実に符号間干渉を抑圧することを目的と
する。 【解決手段】 帯域制限を伴うFSK変調の処理の下で
生成された変調波を復調して復調信号を得る復調手段1
1と、復調手段11によって得られた復調信号にFSK
変調の方式の信号配置に基づく信号判定の処理を施し、
その復調信号によって示される伝送情報を復元する信号
判定手段13とを備えた受信装置において、復調手段1
1の前段と後段との何れか一方に集中しあるいは双方に
分散して配置され、帯域制限に供された濾波特性の伝達
関数と復調手段11の伝達関数との積に対して、予め決
められたロールオフ特性の伝達関数がとる商に等しい伝
達関数を有する濾波手段15とを備えて構成される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、伝送情報に応じて
FSK変調された受信波を復調してその伝送情報を得る
受信装置に関する。
FSK変調された受信波を復調してその伝送情報を得る
受信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】伝送速度が低く非同期方式に基づいてデ
ータ伝送が行われる通信システムでは、多相PSK変調
方式やQAM方式のように高い伝送速度に適応して帯域
使用効率か高く維持される変調方式よりハードウエアの
構成が簡単であり、かつ雑音や伝送歪みに抗して高い伝
送品質が確保できるFSK変調方式が多く適用されてい
る。
ータ伝送が行われる通信システムでは、多相PSK変調
方式やQAM方式のように高い伝送速度に適応して帯域
使用効率か高く維持される変調方式よりハードウエアの
構成が簡単であり、かつ雑音や伝送歪みに抗して高い伝
送品質が確保できるFSK変調方式が多く適用されてい
る。
【0003】図7は、FSK変調方式が適用された通信
システムの構成例を示す図である。図において、送信機
80は、無線伝送路を介して受信機81に対向して配置
される。送信機80では、ガウスフィルタ82の入力に
伝送情報が与えられ、そのガウスフィルタ82の出力は
FM変調器83を介してアンテナ841 の給電端に接続
される。
システムの構成例を示す図である。図において、送信機
80は、無線伝送路を介して受信機81に対向して配置
される。送信機80では、ガウスフィルタ82の入力に
伝送情報が与えられ、そのガウスフィルタ82の出力は
FM変調器83を介してアンテナ841 の給電端に接続
される。
【0004】受信機81では、アンテナ842 の給電端
がバンドパスフィルタ85の入力に接続され、そのバン
ドパスフィルタ85の出力はディスクリミネータ86を
介してローパスフィルタ87の入力に接続される。ロー
パスフィルタ87の出力には、伝送情報が得られる。こ
のような構成の通信システムでは、ガウスフィルタ82
は伝送情報を示すパルス列を取り込み、そのパルス列の
高次の成分を抑圧する処理を行う。FM変調器83は、
このような処理が施されて逐次ガウスフィルタ82から
与えられるパルス列に応じて搬送波信号をFSK変調す
ることにより送信波信号を生成し、その送信波信号をア
ンテナ841 を介して無線伝送路に送信する。
がバンドパスフィルタ85の入力に接続され、そのバン
ドパスフィルタ85の出力はディスクリミネータ86を
介してローパスフィルタ87の入力に接続される。ロー
パスフィルタ87の出力には、伝送情報が得られる。こ
のような構成の通信システムでは、ガウスフィルタ82
は伝送情報を示すパルス列を取り込み、そのパルス列の
高次の成分を抑圧する処理を行う。FM変調器83は、
このような処理が施されて逐次ガウスフィルタ82から
与えられるパルス列に応じて搬送波信号をFSK変調す
ることにより送信波信号を生成し、その送信波信号をア
ンテナ841 を介して無線伝送路に送信する。
【0005】一方、受信機81では、バンドパスフィル
タ85は、上述した無線伝送路を介して送信機80から
到来した受信波をアンテナ842 を介して取り込み、か
つその受信波に予め設定された占有帯域幅に適合した帯
域制限の処理を施す。ディスクリミネータ86はこのよ
うな処理が施された受信波を復調することにより復調信
号を生成し、ローパスフィルタ87はその復調信号に含
まれる高域の雑音や高調波の成分を抑圧することにより
上述した伝送情報を得る。
タ85は、上述した無線伝送路を介して送信機80から
到来した受信波をアンテナ842 を介して取り込み、か
つその受信波に予め設定された占有帯域幅に適合した帯
域制限の処理を施す。ディスクリミネータ86はこのよ
うな処理が施された受信波を復調することにより復調信
号を生成し、ローパスフィルタ87はその復調信号に含
まれる高域の雑音や高調波の成分を抑圧することにより
上述した伝送情報を得る。
【0006】なお、ローパスフィルタ87の構成につい
ては、上述した雑音や高調波の成分が所望の減衰量にわ
たって抑圧されるならば、チェビシェフ型、バターワー
ス型その他の如何なる形式の回路が適用されてもよい。
ては、上述した雑音や高調波の成分が所望の減衰量にわ
たって抑圧されるならば、チェビシェフ型、バターワー
ス型その他の如何なる形式の回路が適用されてもよい。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来例では、ガウスフィルタ82、バンドパスフィルタ8
5およびローパスフィルタ87(送信機80および受信
機81を構成して何らかの周波数特性を有するものを含
む。)の伝達関数が送信波や受信波に対して周波数領域
で乗じられるために、符号間干渉が生じて伝送品質が劣
化していた。
来例では、ガウスフィルタ82、バンドパスフィルタ8
5およびローパスフィルタ87(送信機80および受信
機81を構成して何らかの周波数特性を有するものを含
む。)の伝達関数が送信波や受信波に対して周波数領域
で乗じられるために、符号間干渉が生じて伝送品質が劣
化していた。
【0008】また、ガウスフィルタ82やローパスフィ
ルタ87については、一般に、送信波の占有帯域幅の外
側に付随するスプリアスと復調信号に付随する雑音や高
調波成分とを抑圧するために、通過帯域がシンボルレー
トより小さく設定され、上述した符号間干渉が顕著に生
じる可能性があった。さらに、FSK変調方式が適用さ
れた伝送システムでは、伝送速度を高めるためにシンボ
ルの多値化がはかられた場合には、上述した伝送品質は
さらに劣化するので、例えば、本願と同一の出願人にか
かわる特願平8−51558号に記載された「信号判定
器」のように、受信端において時系列の順に与えられる
シンボルの列に適応しつつ信号判定に供される閾値を動
的に設定することも可能である。
ルタ87については、一般に、送信波の占有帯域幅の外
側に付随するスプリアスと復調信号に付随する雑音や高
調波成分とを抑圧するために、通過帯域がシンボルレー
トより小さく設定され、上述した符号間干渉が顕著に生
じる可能性があった。さらに、FSK変調方式が適用さ
れた伝送システムでは、伝送速度を高めるためにシンボ
ルの多値化がはかられた場合には、上述した伝送品質は
さらに劣化するので、例えば、本願と同一の出願人にか
かわる特願平8−51558号に記載された「信号判定
器」のように、受信端において時系列の順に与えられる
シンボルの列に適応しつつ信号判定に供される閾値を動
的に設定することも可能である。
【0009】しかし、このような信号判定器は、参照す
べきシンボルの数が増加するほど逐次記憶すべきシンボ
ルの数が指数関数的に増加するためにハードウエアの規
模が増加し、実際には適用できない場合があった。本発
明は、変調方式の互換性とハードウエアの基本的な構成
とを維持しつつ確実に符号間干渉を抑圧できる受信装置
を提供することを目的とする。
べきシンボルの数が増加するほど逐次記憶すべきシンボ
ルの数が指数関数的に増加するためにハードウエアの規
模が増加し、実際には適用できない場合があった。本発
明は、変調方式の互換性とハードウエアの基本的な構成
とを維持しつつ確実に符号間干渉を抑圧できる受信装置
を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】図1は、請求項1、5に
記載の発明の原理ブロック図である。請求項1に記載の
発明は、帯域制限を伴うFSK変調の処理の下で生成さ
れた変調波を復調して復調信号を得る復調手段11と、
復調手段11によって得られた復調信号にFSK変調の
方式の信号配置に基づく信号判定の処理を施し、その復
調信号によって示される伝送情報を復元する信号判定手
段13とを備えた受信装置において、復調手段11の前
段と後段との何れか一方に集中しあるいは双方に分散し
て配置され、帯域制限に供された濾波特性を示す伝達関
数と復調手段11の伝達関数との積に対して、予め決め
られたロールオフ特性を示す伝達関数がとる商に等しい
伝達関数を有する濾波手段15を備えたことを特徴とす
る。
記載の発明の原理ブロック図である。請求項1に記載の
発明は、帯域制限を伴うFSK変調の処理の下で生成さ
れた変調波を復調して復調信号を得る復調手段11と、
復調手段11によって得られた復調信号にFSK変調の
方式の信号配置に基づく信号判定の処理を施し、その復
調信号によって示される伝送情報を復元する信号判定手
段13とを備えた受信装置において、復調手段11の前
段と後段との何れか一方に集中しあるいは双方に分散し
て配置され、帯域制限に供された濾波特性を示す伝達関
数と復調手段11の伝達関数との積に対して、予め決め
られたロールオフ特性を示す伝達関数がとる商に等しい
伝達関数を有する濾波手段15を備えたことを特徴とす
る。
【0011】図2は、請求項2〜4に記載の発明の原理
ブロック図である。請求項2に記載の発明は、帯域制限
を伴うFSK変調の処理の下で生成された変調波を復調
して復調信号を得る復調手段11と、復調手段11によ
って得られた復調信号にFSK変調の方式の信号配置に
基づく信号判定の処理を施し、その復調信号によって示
される伝送情報を復元する信号判定手段13とを備えた
受信装置において、復調手段11と信号判定手段13と
の段間に配置され、かつ既知の伝送情報に対してその復
調手段11が得た復調信号に対する濾波処理の結果の誤
差を評価関数とする適応制御の下で予め求められた係数
で、その濾波処理を行う濾波手段21を備えたことを特
徴とする。
ブロック図である。請求項2に記載の発明は、帯域制限
を伴うFSK変調の処理の下で生成された変調波を復調
して復調信号を得る復調手段11と、復調手段11によ
って得られた復調信号にFSK変調の方式の信号配置に
基づく信号判定の処理を施し、その復調信号によって示
される伝送情報を復元する信号判定手段13とを備えた
受信装置において、復調手段11と信号判定手段13と
の段間に配置され、かつ既知の伝送情報に対してその復
調手段11が得た復調信号に対する濾波処理の結果の誤
差を評価関数とする適応制御の下で予め求められた係数
で、その濾波処理を行う濾波手段21を備えたことを特
徴とする。
【0012】請求項3に記載の発明は、帯域制限を伴う
FSK変調の処理の下で生成された変調波を復調して復
調信号を得る復調手段11と、復調手段11によって得
られた復調信号にFSK変調の方式の信号配置に基づく
信号判定の処理を施し、その復調信号によって示される
伝送情報を復元する信号判定手段13とを備えた受信装
置において、復調手段11と信号判定手段13との段間
に配置されてその復調手段11が得た復調信号に濾波処
理を施し、その結果に既知の伝送情報に対して含まれる
誤差を評価関数とする適応制御に基づいてその濾波処理
に供される係数を設定する濾波手段31を備えたことを
特徴とする。
FSK変調の処理の下で生成された変調波を復調して復
調信号を得る復調手段11と、復調手段11によって得
られた復調信号にFSK変調の方式の信号配置に基づく
信号判定の処理を施し、その復調信号によって示される
伝送情報を復元する信号判定手段13とを備えた受信装
置において、復調手段11と信号判定手段13との段間
に配置されてその復調手段11が得た復調信号に濾波処
理を施し、その結果に既知の伝送情報に対して含まれる
誤差を評価関数とする適応制御に基づいてその濾波処理
に供される係数を設定する濾波手段31を備えたことを
特徴とする。
【0013】請求項4に記載の発明は、請求項2または
請求項3に記載の受信装置において、復調信号の1次の
成分に併せて、その復調信号の2次以上の高次成分の誤
差を評価関数とすることを特徴とする。請求項5に記載
の発明は、請求項1に記載の受信装置において、帯域制
限に供された濾波特性を示す伝達関数には、変調波の生
成にかかわる中間周波領域および無線周波領域の一方ま
たは双方における伝達関数が含まれ、復調手段11の伝
達関数には、無線周波領域および中間周波領域の一方ま
たは双方における伝達関数が含まれることを特徴とす
る。
請求項3に記載の受信装置において、復調信号の1次の
成分に併せて、その復調信号の2次以上の高次成分の誤
差を評価関数とすることを特徴とする。請求項5に記載
の発明は、請求項1に記載の受信装置において、帯域制
限に供された濾波特性を示す伝達関数には、変調波の生
成にかかわる中間周波領域および無線周波領域の一方ま
たは双方における伝達関数が含まれ、復調手段11の伝
達関数には、無線周波領域および中間周波領域の一方ま
たは双方における伝達関数が含まれることを特徴とす
る。
【0014】請求項1に記載の発明にかかわる受信装置
では、濾波手段15は、復調手段11の前段と後段との
何れか一方に集中しあるいは双方に分散して配置され、
かつ変調波を生成するFSK変調の処理の過程において
帯域制限に供された濾波特性を示す伝達関数と前記復調
手段11の伝達関数との積に対して、予め決められたロ
ールオフ特性を示す伝達関数がとる商に等しい伝達関数
を有する。
では、濾波手段15は、復調手段11の前段と後段との
何れか一方に集中しあるいは双方に分散して配置され、
かつ変調波を生成するFSK変調の処理の過程において
帯域制限に供された濾波特性を示す伝達関数と前記復調
手段11の伝達関数との積に対して、予め決められたロ
ールオフ特性を示す伝達関数がとる商に等しい伝達関数
を有する。
【0015】すなわち、上述した変調波を生成する送信
端から復調手段11を介して信号判定手段13の入力に
至る区間では、確実にロールオフ特性が得られるので、
その復調手段11によって得られる復調信号に付随する
符号間干渉が抑圧される。信号判定手段13はこのよう
な復調信号に上述したFSK変調の方式の信号配置に基
づく信号判定の処理を施して伝送情報を復元するので、
送信端および受信端の基本的な構成が変更されることな
く確実に伝送品質が高められる。
端から復調手段11を介して信号判定手段13の入力に
至る区間では、確実にロールオフ特性が得られるので、
その復調手段11によって得られる復調信号に付随する
符号間干渉が抑圧される。信号判定手段13はこのよう
な復調信号に上述したFSK変調の方式の信号配置に基
づく信号判定の処理を施して伝送情報を復元するので、
送信端および受信端の基本的な構成が変更されることな
く確実に伝送品質が高められる。
【0016】請求項2に記載の発明にかかわる受信装置
では、復調手段11は、帯域制限を伴うFSK変調の処
理の下で生成された変調波を復調して復調信号を得る。
濾波手段21は、復調手段11と信号判定手段13との
段間に配置され、かつ既知の伝送情報に対してその復調
手段11が得た復調信号に対する濾波処理の結果の誤差
を評価関数とする適応制御の下で予め求められた係数に
基づいて、その濾波処理を行う。
では、復調手段11は、帯域制限を伴うFSK変調の処
理の下で生成された変調波を復調して復調信号を得る。
濾波手段21は、復調手段11と信号判定手段13との
段間に配置され、かつ既知の伝送情報に対してその復調
手段11が得た復調信号に対する濾波処理の結果の誤差
を評価関数とする適応制御の下で予め求められた係数に
基づいて、その濾波処理を行う。
【0017】このような濾波処理の下で得られる復調信
号が上述したFSK変調の方式の信号配置に基づいてと
るシンボルは、個々の信号点について雑音等に起因する
分散が抑圧されて得られる。信号判定手段13はこのよ
うな復調信号に上述した信号配置に基づく信号判定の処
理を施して伝送情報を復元するので、送信端および受信
端の基本的な構成が変更されることなく確実に伝送品質
が高められる。
号が上述したFSK変調の方式の信号配置に基づいてと
るシンボルは、個々の信号点について雑音等に起因する
分散が抑圧されて得られる。信号判定手段13はこのよ
うな復調信号に上述した信号配置に基づく信号判定の処
理を施して伝送情報を復元するので、送信端および受信
端の基本的な構成が変更されることなく確実に伝送品質
が高められる。
【0018】請求項3に記載の発明にかかわる受信装置
では、復調手段11は、帯域制限を伴うFSK変調の処
理の下で生成された変調波を復調して復調信号を得る。
濾波手段31は、復調手段11と信号判定手段13との
段間に配置され、かつ既知の伝送情報に対してその復調
手段11が得た復調信号に対する濾波処理の結果の誤差
を評価関数とする適応制御の下で適宜係数を求めると共
に、その係数に基づいて濾波処理を行う。
では、復調手段11は、帯域制限を伴うFSK変調の処
理の下で生成された変調波を復調して復調信号を得る。
濾波手段31は、復調手段11と信号判定手段13との
段間に配置され、かつ既知の伝送情報に対してその復調
手段11が得た復調信号に対する濾波処理の結果の誤差
を評価関数とする適応制御の下で適宜係数を求めると共
に、その係数に基づいて濾波処理を行う。
【0019】このような濾波処理の下で得られる復調信
号が上述したFSK変調の方式の信号配置に基づいてと
るシンボルは、個々の信号点について雑音等に起因する
分散が動的に抑圧されつつ得られる。信号判定手段13
はこのような復調信号に上述した信号配置に基づく信号
判定の処理を施して伝送情報を復元するので、送信端お
よび受信端の基本的な構成が変更されることなく請求項
2に記載の発明より確度高く伝送品質が高められる。
号が上述したFSK変調の方式の信号配置に基づいてと
るシンボルは、個々の信号点について雑音等に起因する
分散が動的に抑圧されつつ得られる。信号判定手段13
はこのような復調信号に上述した信号配置に基づく信号
判定の処理を施して伝送情報を復元するので、送信端お
よび受信端の基本的な構成が変更されることなく請求項
2に記載の発明より確度高く伝送品質が高められる。
【0020】請求項4に記載の発明にかかわる受信装置
では、請求項2、3に記載の発明にかわる受信装置にお
いて、濾波処理に供される係数は、復調信号の1次の成
分に併せて、その復調信号の2次以上の高次成分の誤差
を評価関数とする適応処理の下で与えられる。したがっ
て、FSK変調の過程で生じた高次の歪みに起因する伝
送品質の劣化が抑圧され、その伝送品質がさらに高めら
れる。
では、請求項2、3に記載の発明にかわる受信装置にお
いて、濾波処理に供される係数は、復調信号の1次の成
分に併せて、その復調信号の2次以上の高次成分の誤差
を評価関数とする適応処理の下で与えられる。したがっ
て、FSK変調の過程で生じた高次の歪みに起因する伝
送品質の劣化が抑圧され、その伝送品質がさらに高めら
れる。
【0021】請求項5に記載の発明にかかわる受信装置
では、請求項1に記載の受信装置において、帯域制限に
供された濾波特性を示す伝達関数には変調波の生成にか
かわる中間周波領域および無線周波領域の一方または双
方における伝達関数が含まれ、かつ復調手段11の伝達
関数には無線周波領域および中間周波領域の一方または
双方における伝達関数が含まれる。
では、請求項1に記載の受信装置において、帯域制限に
供された濾波特性を示す伝達関数には変調波の生成にか
かわる中間周波領域および無線周波領域の一方または双
方における伝達関数が含まれ、かつ復調手段11の伝達
関数には無線周波領域および中間周波領域の一方または
双方における伝達関数が含まれる。
【0022】したがって、ロールオフ特性が精度よく達
成され、請求項1に記載の発明に比べてさらに伝送品質
が高められる。
成され、請求項1に記載の発明に比べてさらに伝送品質
が高められる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施形態について詳細に説明する。
施形態について詳細に説明する。
【0024】図3は、請求項1、5に記載の発明に対応
した実施形態を示す図である。図において、図7に示す
従来例との構成の相違点は、受信機81に代えて備えら
れた受信機41の構成にある。受信機41と受信機81
との構成の相違点は、縦属接続されたA/D変換器(A
/D)42、フィルタ43および信号識別器44がロー
パスフィルタ87に代えて備えられた点にある。
した実施形態を示す図である。図において、図7に示す
従来例との構成の相違点は、受信機81に代えて備えら
れた受信機41の構成にある。受信機41と受信機81
との構成の相違点は、縦属接続されたA/D変換器(A
/D)42、フィルタ43および信号識別器44がロー
パスフィルタ87に代えて備えられた点にある。
【0025】なお、本実施形態と図1に示すブロック図
との対応関係については、アンテナ842 、バンドパス
フィルタ85、ディスクリミネータ86、ローパスフィ
ルタ87およびA/D変換器42は復調手段11に対応
し、信号識別器44は信号判定手段13に対応し、フィ
ルタ43は濾波手段15に対応する。以下、本実施形態
の動作を説明する。
との対応関係については、アンテナ842 、バンドパス
フィルタ85、ディスクリミネータ86、ローパスフィ
ルタ87およびA/D変換器42は復調手段11に対応
し、信号識別器44は信号判定手段13に対応し、フィ
ルタ43は濾波手段15に対応する。以下、本実施形態
の動作を説明する。
【0026】送信機80においてアンテナ841 から送
信された送信波は、従来例と同様にしてアンテナ842
に到来し、かつバンドパスフィルタ85によって帯域制
限された後にディスクリミネータ86およびローパスフ
ィルタ87を介して復調される。A/D変換器42はこ
のような復調の過程で生成された復調信号を順次ディジ
タル信号に変換し、さらに、フィルタ43はその復調信
号にディジタル領域で濾波処理を施す。
信された送信波は、従来例と同様にしてアンテナ842
に到来し、かつバンドパスフィルタ85によって帯域制
限された後にディスクリミネータ86およびローパスフ
ィルタ87を介して復調される。A/D変換器42はこ
のような復調の過程で生成された復調信号を順次ディジ
タル信号に変換し、さらに、フィルタ43はその復調信
号にディジタル領域で濾波処理を施す。
【0027】フィルタ43の周波数特性は、周波数fに
対してナイキストの第一条件を満たしあるいは予め決め
られたロールオフ特性を実現する伝達関数H(f) と、送
信機80に搭載されたガウスフィルタ82の伝達関数
(図4に点線で示す。)h1(f)と、受信機41に搭載さ
れたローパスフィルタ87の伝達関数(図4に実線で示
す。)h2(f)とに対して h(f)=H(f)/(h1(f)・h2(f)) ・・・(1) の式で示される伝達関数h(f) で与えられる。
対してナイキストの第一条件を満たしあるいは予め決め
られたロールオフ特性を実現する伝達関数H(f) と、送
信機80に搭載されたガウスフィルタ82の伝達関数
(図4に点線で示す。)h1(f)と、受信機41に搭載さ
れたローパスフィルタ87の伝達関数(図4に実線で示
す。)h2(f)とに対して h(f)=H(f)/(h1(f)・h2(f)) ・・・(1) の式で示される伝達関数h(f) で与えられる。
【0028】したがって、ガウスフィルタ82の入力か
らフィルタ43の出力に至る区間に配置されたガウスフ
ィルタ82、バンドパスフィルタ85およびフィルタ4
3の総合的な伝達関数は、符号間干渉を回避あるいは抑
圧する「無歪みの条件」を具備する。このように本実施
形態によれば、FSK変調方式が適用された伝送システ
ムに既存の回路の伝達関数が何ら変更されることなく、
受信機41に備えられたフィルタ43によって総合的に
所望のロールオフ特性が達成される。
らフィルタ43の出力に至る区間に配置されたガウスフ
ィルタ82、バンドパスフィルタ85およびフィルタ4
3の総合的な伝達関数は、符号間干渉を回避あるいは抑
圧する「無歪みの条件」を具備する。このように本実施
形態によれば、FSK変調方式が適用された伝送システ
ムに既存の回路の伝達関数が何ら変更されることなく、
受信機41に備えられたフィルタ43によって総合的に
所望のロールオフ特性が達成される。
【0029】したがって、信号識別器44は、このよう
にして符号間干渉が抑圧されつつ与えられる復調信号に
信号判定を行うことにより、確度高く伝送情報を復元す
ることができる。なお、本実施形態では、上式(1) に示
すように、ガウスフィルタ82の伝達関数h1(f)とロー
パスフィルタ87の伝達関数h2(f)とを補完しつつロー
ルオフ特性を与える伝達関数h(f) が求められている
が、本発明はこのような構成に限定されず、送信機80
や受信機41に搭載された中間周波段や無線周波段の回
路の総合的な伝達関数も併せて補完しつつ同様にして伝
達関数h(f) が求められてもよい。
にして符号間干渉が抑圧されつつ与えられる復調信号に
信号判定を行うことにより、確度高く伝送情報を復元す
ることができる。なお、本実施形態では、上式(1) に示
すように、ガウスフィルタ82の伝達関数h1(f)とロー
パスフィルタ87の伝達関数h2(f)とを補完しつつロー
ルオフ特性を与える伝達関数h(f) が求められている
が、本発明はこのような構成に限定されず、送信機80
や受信機41に搭載された中間周波段や無線周波段の回
路の総合的な伝達関数も併せて補完しつつ同様にして伝
達関数h(f) が求められてもよい。
【0030】図5は、請求項2に記載の発明に対応した
実施形態を示す図である。図において、本実施形態と図
3に示す実施形態との構成の相違点は、受信機41に代
えて備えられた受信機51にある。受信機51と受信機
41との構成の相違点は、フィルタ43に代えてディジ
タルシグナルプロセッサ(以下、「DSP」という。)
52が備えられた点にある。
実施形態を示す図である。図において、本実施形態と図
3に示す実施形態との構成の相違点は、受信機41に代
えて備えられた受信機51にある。受信機51と受信機
41との構成の相違点は、フィルタ43に代えてディジ
タルシグナルプロセッサ(以下、「DSP」という。)
52が備えられた点にある。
【0031】なお、送信機80の構成については、図3
に示すものと同じであるから、ここでは、図示および説
明を省略する。また、DSP52によって形成されるフ
ィルタは、図5に示すように、直列に配置された4段の
遅延回路531〜534と、これらの遅延回路531〜5
34によって形成される5つのタップに個別に配置さ
れ、かつそれぞれ係数C-2、C-1、C0 、C1、C2が与
えられた乗算器541〜545と、これらの乗算器541
〜545 の出力に個別に接続されて最終段に配置された
加算器55とからなるトランスバーサルフィルタであ
る。
に示すものと同じであるから、ここでは、図示および説
明を省略する。また、DSP52によって形成されるフ
ィルタは、図5に示すように、直列に配置された4段の
遅延回路531〜534と、これらの遅延回路531〜5
34によって形成される5つのタップに個別に配置さ
れ、かつそれぞれ係数C-2、C-1、C0 、C1、C2が与
えられた乗算器541〜545と、これらの乗算器541
〜545 の出力に個別に接続されて最終段に配置された
加算器55とからなるトランスバーサルフィルタであ
る。
【0032】さらに、本実施形態と図2に示すブロック
図との対応関係については、アンテナ842 、バンドパ
スフィルタ85、ディスクリミネータ86、ローパスフ
ィルタ87およびA/D変換器42は復調手段11に対
応し、信号識別器44は信号判定手段13に対応し、D
SP52は濾波手段21に対応する。以下、図3および
図5を参照して本実施形態の動作を説明する。
図との対応関係については、アンテナ842 、バンドパ
スフィルタ85、ディスクリミネータ86、ローパスフ
ィルタ87およびA/D変換器42は復調手段11に対
応し、信号識別器44は信号判定手段13に対応し、D
SP52は濾波手段21に対応する。以下、図3および
図5を参照して本実施形態の動作を説明する。
【0033】ローパスフィルタ87の出力に得られる復
調信号は、シンボル長T、時系列nおよびサンプリング
周期δt に対してV(nT−kδt)で与えられる。したがっ
て、上述したトランスバーサルフィルタの出力に得られ
る信号誤差Fについては、そのトランスバーサルフィル
タの格段の係数C-n,…,Cn(C-2、C-1、C0 、C1、
C2 )、時系列の順に送信機80(ガウスフィルタ8
2)に与えられた伝送情報an および整数k(−2≦k
≦2)に対して F(C-n,…,Cn)=Σ(ΣCkV(nT−kδt)−an)2 ・・・(2) の式で示される自乗和として定義可能である。
調信号は、シンボル長T、時系列nおよびサンプリング
周期δt に対してV(nT−kδt)で与えられる。したがっ
て、上述したトランスバーサルフィルタの出力に得られ
る信号誤差Fについては、そのトランスバーサルフィル
タの格段の係数C-n,…,Cn(C-2、C-1、C0 、C1、
C2 )、時系列の順に送信機80(ガウスフィルタ8
2)に与えられた伝送情報an および整数k(−2≦k
≦2)に対して F(C-n,…,Cn)=Σ(ΣCkV(nT−kδt)−an)2 ・・・(2) の式で示される自乗和として定義可能である。
【0034】また、このような誤差F(C-n,…,Cn)
は、一般に、係数C-K、…、CK に対する上式(2) の導
関数の個々の値を「0」とする連立方程式の解である係
数C-K、…、CK に対して極小値をとる。したがって、
既知の伝送情報an と、所定のシンボル長T、サンプリ
ング周期δt およびその既知の伝送情報に対して回路シ
ミュレーションや実測の下で求められた復調信号V(nT
−kδt)と、その誤差Fとに対して与えられる上述した
連立方程式を解くことにより、トランスバーサルフィル
タの各段の係数C-2、C-1、C0 、C1、C2は確実に算
出される。
は、一般に、係数C-K、…、CK に対する上式(2) の導
関数の個々の値を「0」とする連立方程式の解である係
数C-K、…、CK に対して極小値をとる。したがって、
既知の伝送情報an と、所定のシンボル長T、サンプリ
ング周期δt およびその既知の伝送情報に対して回路シ
ミュレーションや実測の下で求められた復調信号V(nT
−kδt)と、その誤差Fとに対して与えられる上述した
連立方程式を解くことにより、トランスバーサルフィル
タの各段の係数C-2、C-1、C0 、C1、C2は確実に算
出される。
【0035】DSP52は、このようにして算出された
係数C-2、C-1、C0 、C1、C2に基づいて上述したト
ランスバーサルフィルタとして濾波処理を行う。したが
って、本実施形態によれば、個々の信号点に対応して雑
音を含む信号の分散が最小となり、伝送品質が大幅に向
上する。図6は、請求項3、4に記載の発明に対応した
実施形態を示す図である。
係数C-2、C-1、C0 、C1、C2に基づいて上述したト
ランスバーサルフィルタとして濾波処理を行う。したが
って、本実施形態によれば、個々の信号点に対応して雑
音を含む信号の分散が最小となり、伝送品質が大幅に向
上する。図6は、請求項3、4に記載の発明に対応した
実施形態を示す図である。
【0036】本実施形態と図5に示す実施形態との構成
の相違点は、DSP52によって構成されるフィルタ
(以下、「非線形フィルタ」という。)の構成にある。
なお、上述した非線形フィルタと図5に示すトランスバ
ーサルフィルタとの構成の相違点は、図6に示すよう
に、遅延回路531、532の段間と遅延回路53 2、5
33の段間とに2つの入力がそれぞれ接続された乗算器
6112と、遅延回路532、533の段間に2つの入力が
共に接続された乗算器6122と、遅延回路532、533
の段間と遅延回路533、534の段間とに2つの入力が
それぞれ接続された乗算器6123と、これらの乗算器6
112、6122、6123の後段に配置されて個別に係数C
20、C22、C21が与えられた乗算器621、622、62
3 とが備えられ、これらの乗算器621、622、623
の出力が加算器55の余剰の入力に個別に接続された点
にある。
の相違点は、DSP52によって構成されるフィルタ
(以下、「非線形フィルタ」という。)の構成にある。
なお、上述した非線形フィルタと図5に示すトランスバ
ーサルフィルタとの構成の相違点は、図6に示すよう
に、遅延回路531、532の段間と遅延回路53 2、5
33の段間とに2つの入力がそれぞれ接続された乗算器
6112と、遅延回路532、533の段間に2つの入力が
共に接続された乗算器6122と、遅延回路532、533
の段間と遅延回路533、534の段間とに2つの入力が
それぞれ接続された乗算器6123と、これらの乗算器6
112、6122、6123の後段に配置されて個別に係数C
20、C22、C21が与えられた乗算器621、622、62
3 とが備えられ、これらの乗算器621、622、623
の出力が加算器55の余剰の入力に個別に接続された点
にある。
【0037】また、本実施形態と図3に示すブロック図
との対応関係については、アンテナ842 、バンドパス
フィルタ85、ディスクリミネータ86、ローパスフィ
ルタ87およびA/D変換器42は復調手段11に対応
し、信号識別器44は信号判定手段13に対応し、DS
P52は濾波手段31に対応する。以下、本実施形態の
動作を説明する。
との対応関係については、アンテナ842 、バンドパス
フィルタ85、ディスクリミネータ86、ローパスフィ
ルタ87およびA/D変換器42は復調手段11に対応
し、信号識別器44は信号判定手段13に対応し、DS
P52は濾波手段31に対応する。以下、本実施形態の
動作を説明する。
【0038】上述した非線形フィルタの伝達関数は係数
C-2、C-1、C0 、C1、C2、C20、C22、C21の値の
組み合わせによって決定される。また、このような非線
形フィルタの構成の下で出力端に得られる信号誤差F′
(その非線形フィルタの構成の下で上式(2) に等価な式
で与えられる。)は、係数C-2、C-1、C0 、C1、
C2、C20、C22、C21に対する導関数の値を「0」と
する連立方程式の解として与えられる係数の値の組み合
わせに対して極小値をとる。
C-2、C-1、C0 、C1、C2、C20、C22、C21の値の
組み合わせによって決定される。また、このような非線
形フィルタの構成の下で出力端に得られる信号誤差F′
(その非線形フィルタの構成の下で上式(2) に等価な式
で与えられる。)は、係数C-2、C-1、C0 、C1、
C2、C20、C22、C21に対する導関数の値を「0」と
する連立方程式の解として与えられる係数の値の組み合
わせに対して極小値をとる。
【0039】さらに、FSK変調の処理は本来的に搬送
波信号に対して非線形な領域で施され、その過程では、
変調波(送信波)信号の一部として高次の成分が生成さ
れる。乗算器6112、6122、6123はそれぞれこのよ
うな高次の成分の内、二次の成分を求め、かつ乗算器6
21、622、623 はこれらの二次の成分に対して係数
C20、C22、C21に基づいて上述した濾波処理を施す。
波信号に対して非線形な領域で施され、その過程では、
変調波(送信波)信号の一部として高次の成分が生成さ
れる。乗算器6112、6122、6123はそれぞれこのよ
うな高次の成分の内、二次の成分を求め、かつ乗算器6
21、622、623 はこれらの二次の成分に対して係数
C20、C22、C21に基づいて上述した濾波処理を施す。
【0040】なお、DSP52はこのような濾波処理に
並行して、請求項2に記載の発明に対応した実施形態と
同様にして、係数C-2、C-1、C0 、C1、C2に基づい
て濾波処理を行う。したがって、本実施形態によれば、
個々の信号点に対応して雑音を含む信号の分散が請求項
2に記載の発明に対応した実施形態より精度よく低減さ
れ、伝送品質がさらに向上する。
並行して、請求項2に記載の発明に対応した実施形態と
同様にして、係数C-2、C-1、C0 、C1、C2に基づい
て濾波処理を行う。したがって、本実施形態によれば、
個々の信号点に対応して雑音を含む信号の分散が請求項
2に記載の発明に対応した実施形態より精度よく低減さ
れ、伝送品質がさらに向上する。
【0041】なお、本実施形態では、上述した高次の成
分の内、二次の成分のみについて濾波処理が行われてい
るが、本発明はこのような構成に限定されず、濾波処理
の所要時間がシステムに要求される応答性を満足するな
らば、3次以上の成分について同様に濾波処理を施すこ
とも可能である。以下、請求項4に記載の発明に対応し
た実施形態について説明する。
分の内、二次の成分のみについて濾波処理が行われてい
るが、本発明はこのような構成に限定されず、濾波処理
の所要時間がシステムに要求される応答性を満足するな
らば、3次以上の成分について同様に濾波処理を施すこ
とも可能である。以下、請求項4に記載の発明に対応し
た実施形態について説明する。
【0042】本実施形態と請求項3に記載の発明に対応
した実施形態との構成の相違点は、図6に点線で示すよ
うに、A/D変換器42の出力とDSP52の出力とが
個別に対応する入力に接続され、かつ出力がそのDSP
52の係数入力に接続された制御部70が備えられた点
にある。
した実施形態との構成の相違点は、図6に点線で示すよ
うに、A/D変換器42の出力とDSP52の出力とが
個別に対応する入力に接続され、かつ出力がそのDSP
52の係数入力に接続された制御部70が備えられた点
にある。
【0043】なお、送信機80の構成については、従来
例と同様であるから、ここではその説明および図示を省
略する。また、本実施形態と図2に示すブロック図との
対応関係については、アンテナ842 、バンドパスフィ
ルタ85、ディスクリミネータ86、ローパスフィルタ
87およびA/D変換器42は復調手段11に対応し、
信号識別器44は信号判定手段13に対応し、DSP5
2および制御部70は濾波手段31に対応する。
例と同様であるから、ここではその説明および図示を省
略する。また、本実施形態と図2に示すブロック図との
対応関係については、アンテナ842 、バンドパスフィ
ルタ85、ディスクリミネータ86、ローパスフィルタ
87およびA/D変換器42は復調手段11に対応し、
信号識別器44は信号判定手段13に対応し、DSP5
2および制御部70は濾波手段31に対応する。
【0044】以下、図6および図7を参照して本実施形
態の動作を説明する。送信機80では、FM変調器83
は、伝送情報の一部として既知のビット列からなるパイ
ロット信号が与えられ、従来例と同様にしてこのような
伝送情報に基づいて搬送波信号をFSK変調する。一
方、本実施形態にかかわる受信機では、制御部70は、
DSP52(非線形フィルタ)の出力に得られるパイロ
ット信号とA/D変換器42の出力に得られるパイロッ
ト信号との誤差を示す最小二乗誤差を求め、その最小二
乗誤差を評価関数として最大傾斜法を適用することによ
り係数C-2、C-1、C0 、C1、C2、C20、C22、C21
の値を逐次求めて設定する。
態の動作を説明する。送信機80では、FM変調器83
は、伝送情報の一部として既知のビット列からなるパイ
ロット信号が与えられ、従来例と同様にしてこのような
伝送情報に基づいて搬送波信号をFSK変調する。一
方、本実施形態にかかわる受信機では、制御部70は、
DSP52(非線形フィルタ)の出力に得られるパイロ
ット信号とA/D変換器42の出力に得られるパイロッ
ト信号との誤差を示す最小二乗誤差を求め、その最小二
乗誤差を評価関数として最大傾斜法を適用することによ
り係数C-2、C-1、C0 、C1、C2、C20、C22、C21
の値を逐次求めて設定する。
【0045】なお、このようにして係数C-2、C-1、C
0 、C1、C2、C20、C22、C21が逐次求められる過程
において適用される制御係数の値については、本発明に
直接関係がないので、ここではその説明を省略する。ま
た、これらの係数C-2、C-1、C0 、C1、C2、C20、
C22、C21の初期値については、上述した最大傾斜法の
下で設定される値の収束に要する応答遅延が許容可能な
程度に小さい場合には、如何なる値に設定されてもよい
が、例えば、請求項2、3に記載の発明に対応した実施
形態のように既知の伝送情報に基づいて予め求められた
ものが適用される。
0 、C1、C2、C20、C22、C21が逐次求められる過程
において適用される制御係数の値については、本発明に
直接関係がないので、ここではその説明を省略する。ま
た、これらの係数C-2、C-1、C0 、C1、C2、C20、
C22、C21の初期値については、上述した最大傾斜法の
下で設定される値の収束に要する応答遅延が許容可能な
程度に小さい場合には、如何なる値に設定されてもよい
が、例えば、請求項2、3に記載の発明に対応した実施
形態のように既知の伝送情報に基づいて予め求められた
ものが適用される。
【0046】したがって、本実施形態によれば、送信機
や受信機の特性のバラツキや変動に起因して生じる伝送
特性の変動に柔軟に適応しつつ請求項1〜3に記載の発
明に対応した実施形態と同様にして伝送品質が向上し、
かつ高く維持される。
や受信機の特性のバラツキや変動に起因して生じる伝送
特性の変動に柔軟に適応しつつ請求項1〜3に記載の発
明に対応した実施形態と同様にして伝送品質が向上し、
かつ高く維持される。
【0047】なお、本実施形態では、最小二乗誤差を示
す評価関数に最大傾斜法が適用されたLMS(Least Me
anSquare) 法に基づいて係数が逐次設定されているが、
本発明はこのような構成に限定されず、例えば、記述の
誤差が評価関数として適用されたSG(Stochastic Grad
ient) 法、最大符号間干渉量が評価関数として用いられ
たゼロ・フォーシング(ZF)法その他の如何なる方式
に基づいて係数が設定されてもよい。
す評価関数に最大傾斜法が適用されたLMS(Least Me
anSquare) 法に基づいて係数が逐次設定されているが、
本発明はこのような構成に限定されず、例えば、記述の
誤差が評価関数として適用されたSG(Stochastic Grad
ient) 法、最大符号間干渉量が評価関数として用いられ
たゼロ・フォーシング(ZF)法その他の如何なる方式
に基づいて係数が設定されてもよい。
【0048】また、本実施形態では、無線伝送路の伝送
特性の変動等に適応した等化処理については、上述した
作用効果の下で本来的に実現されるものであるが、別途
行われてもよい。さらに、本実施形態では、請求項3に
記載の発明に対応した実施形態に請求項4に記載の発明
が適用されているが、本発明は、請求項2に記載の発明
に対応した実施形態にも同様にして適用可能である。
特性の変動等に適応した等化処理については、上述した
作用効果の下で本来的に実現されるものであるが、別途
行われてもよい。さらに、本実施形態では、請求項3に
記載の発明に対応した実施形態に請求項4に記載の発明
が適用されているが、本発明は、請求項2に記載の発明
に対応した実施形態にも同様にして適用可能である。
【0049】また、本実施形態では、制御部70がDS
P52とは別体化されているが、本発明はこのような構
成に限定されず、例えば、両者が単一のDSPとして構
成されたり、これらに等価なハードウエアとして構成さ
れてもよい。さらに、上述した各実施形態では、フィル
タ43やDSP52によって得られるロールオフ特性の
態様が何ら示されていないが、所望の精度で符号間干渉
が抑圧されるならば、如何なるロールオフ特性が適用さ
れてもよい。
P52とは別体化されているが、本発明はこのような構
成に限定されず、例えば、両者が単一のDSPとして構
成されたり、これらに等価なハードウエアとして構成さ
れてもよい。さらに、上述した各実施形態では、フィル
タ43やDSP52によって得られるロールオフ特性の
態様が何ら示されていないが、所望の精度で符号間干渉
が抑圧されるならば、如何なるロールオフ特性が適用さ
れてもよい。
【0050】また、上述した各実施形態では、フィルタ
43はアナログのフィルタとして実現され、かつDSP
52はディジタル領域において濾波処理を行うトランス
バーサルフィルタや非線形フィルタを形成しているが、
本発明はこのような構成に限定されず、所望の精度で符
号間干渉が抑圧されるならば、如何なる回路方式や素子
が適用されてもよい。
43はアナログのフィルタとして実現され、かつDSP
52はディジタル領域において濾波処理を行うトランス
バーサルフィルタや非線形フィルタを形成しているが、
本発明はこのような構成に限定されず、所望の精度で符
号間干渉が抑圧されるならば、如何なる回路方式や素子
が適用されてもよい。
【0051】さらに、上述した各実施形態は、例えば、
多相PSK変調方式やQAM変調方式が適用された通信
システムにも適用可能であるが、このような通信システ
ムでは、符号間干渉は、一般に、中間周波領域や無線周
波領域において行われる濾波処理が線形な位相特性の下
で行われる限り発生しないために、ベースバンド領域に
おいて一括して補償される。しかし、これらの通信シス
テムでは、本発明は、ハードウエアの構成の簡略化をは
かることを目的として適用される場合には有用である。
多相PSK変調方式やQAM変調方式が適用された通信
システムにも適用可能であるが、このような通信システ
ムでは、符号間干渉は、一般に、中間周波領域や無線周
波領域において行われる濾波処理が線形な位相特性の下
で行われる限り発生しないために、ベースバンド領域に
おいて一括して補償される。しかし、これらの通信シス
テムでは、本発明は、ハードウエアの構成の簡略化をは
かることを目的として適用される場合には有用である。
【0052】また、上述した各実施形態では、フィルタ
43やDSP52が特定の段に集中して備えられている
が、本発明はこのような構成に限定されず、所望のロー
ルオフ特性が総合的に得られるならば、複数の段に分散
して備えられてもよい。さらち、上述した各実施形態で
は、ヘテロダイン検波方式やホモダイン検波方式が適用
された場合における構成が示されていないが、これらの
方式が適用された場合には、周波数変換や中間周波増幅
を行う各段の周波数特性を補完しつつ同様にして所望の
ロールオフ特性を得ることも可能である。
43やDSP52が特定の段に集中して備えられている
が、本発明はこのような構成に限定されず、所望のロー
ルオフ特性が総合的に得られるならば、複数の段に分散
して備えられてもよい。さらち、上述した各実施形態で
は、ヘテロダイン検波方式やホモダイン検波方式が適用
された場合における構成が示されていないが、これらの
方式が適用された場合には、周波数変換や中間周波増幅
を行う各段の周波数特性を補完しつつ同様にして所望の
ロールオフ特性を得ることも可能である。
【0053】
【発明の効果】上述したように請求項1、2に記載の発
明では、送信端および受信端の基本的な構成が変更され
ることなく確実に伝送品質が高められる。請求項3に記
載の発明では、請求項2に記載の発明より確度高く伝送
品質が高められる。
明では、送信端および受信端の基本的な構成が変更され
ることなく確実に伝送品質が高められる。請求項3に記
載の発明では、請求項2に記載の発明より確度高く伝送
品質が高められる。
【0054】請求項4に記載の発明では、FSK変調の
過程で生じた高次の歪みに起因する伝送品質の劣化が抑
圧され、その伝送品質がさらに高められる。請求項5に
記載の発明では、ロールオフ特性が精度よく達成されて
請求項1に記載の発明より伝送品質が高めれられる。し
たがって、これらの発明が適用された通信システムで
は、安価に信頼性が高い通信路が確保される。
過程で生じた高次の歪みに起因する伝送品質の劣化が抑
圧され、その伝送品質がさらに高められる。請求項5に
記載の発明では、ロールオフ特性が精度よく達成されて
請求項1に記載の発明より伝送品質が高めれられる。し
たがって、これらの発明が適用された通信システムで
は、安価に信頼性が高い通信路が確保される。
【図1】請求項1、5に記載の発明の原理ブロック図で
ある。
ある。
【図2】請求項2〜4に記載の発明の原理ブロック図で
ある。
ある。
【図3】請求項1、5に記載の発明に対応した実施形態
を示す図である。
を示す図である。
【図4】ガウスフィルタとローパスフィルタとの伝達関
数を示す図である。
数を示す図である。
【図5】請求項2に記載の発明に対応した実施形態を示
す図である。
す図である。
【図6】請求項3、4に記載の発明に対応した実施形態
を示す図である。
を示す図である。
【図7】FSK変調方式が適用された通信システムの構
成例を示す図である。
成例を示す図である。
11 復調手段 13 信号判定手段 15,21,31 濾波手段 41,51,81 受信機 42 A/D変換器(A/D) 43 フィルタ 44 信号識別器 52 ディジタルシグナルプロセッサ(DSP) 53 遅延回路(D) 54,61,62 乗算器 55 加算器 70 制御部 80 送信機 82 ガウスフィルタ 83 FM変調器 84 アンテナ 85 バンドパスフィルタ 86 ディスクリミネータ 87 ローパスフィルタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉岡 重之 神奈川県横浜市港北区新横浜2丁目3番9 号 富士通ディジタル・テクノロジ株式会 社内 (72)発明者 井上 武志 神奈川県横浜市港北区新横浜2丁目3番9 号 富士通ディジタル・テクノロジ株式会 社内
Claims (5)
- 【請求項1】 帯域制限を伴うFSK変調の処理の下で
生成された変調波を復調して復調信号を得る復調手段
と、 前記復調手段によって得られた復調信号に前記FSK変
調の方式の信号配置に基づく信号判定の処理を施し、そ
の復調信号によって示される伝送情報を復元する信号判
定手段とを備えた受信装置において、 前記復調手段の前段と後段との何れか一方に集中しある
いは双方に分散して配置され、前記帯域制限に供された
濾波特性を示す伝達関数と前記復調手段の伝達関数との
積に対して、予め決められたロールオフ特性を示す伝達
関数がとる商に等しい伝達関数を有する濾波手段を備え
たことを特徴とする受信装置。 - 【請求項2】 帯域制限を伴うFSK変調の処理の下で
生成された変調波を復調して復調信号を得る復調手段
と、 前記復調手段によって得られた復調信号に前記FSK変
調の方式の信号配置に基づく信号判定の処理を施し、そ
の復調信号によって示される伝送情報を復元する信号判
定手段とを備えた受信装置において、 前記復調手段と前記信号判定手段との段間に配置され、
かつ既知の伝送情報に対してその復調手段が得た復調信
号に対する濾波処理の結果の誤差を評価関数とする適応
制御の下で予め求められた係数で、その濾波処理を行う
濾波手段を備えたことを特徴とする受信装置。 - 【請求項3】 帯域制限を伴うFSK変調の処理の下で
生成された変調波を復調して復調信号を得る復調手段
と、 前記復調手段によって得られた復調信号に前記FSK変
調の方式の信号配置に基づく信号判定の処理を施し、そ
の復調信号によって示される伝送情報を復元する信号判
定手段とを備えた受信装置において、 前記復調手段と前記信号判定手段との段間に配置されて
その復調手段が得た復調信号に濾波処理を施し、その結
果に既知の伝送情報に対して含まれる誤差を評価関数と
する適応制御に基づいてその濾波処理に供される係数を
設定する濾波手段を備えたことを特徴とする受信装置。 - 【請求項4】 請求項2または請求項3に記載の受信装
置において、 復調信号の1次の成分に併せて、その復調信号の2次以
上の高次成分の誤差を評価関数とすることを特徴とする
受信装置。 - 【請求項5】 請求項1に記載の受信装置において、 帯域制限に供された濾波特性を示す伝達関数には、 変調波の生成にかかわる中間周波領域および無線周波領
域の一方または双方における伝達関数が含まれ、 前記復調手段11の伝達関数には、 無線周波領域および中間周波領域の一方または双方にお
ける伝達関数が含まれることを特徴とする受信装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21377396A JPH1065586A (ja) | 1996-08-13 | 1996-08-13 | 受信装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21377396A JPH1065586A (ja) | 1996-08-13 | 1996-08-13 | 受信装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1065586A true JPH1065586A (ja) | 1998-03-06 |
Family
ID=16644801
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21377396A Withdrawn JPH1065586A (ja) | 1996-08-13 | 1996-08-13 | 受信装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1065586A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4728455B1 (ja) * | 2011-02-08 | 2011-07-20 | パナソニック株式会社 | 受信装置及び受信方法 |
-
1996
- 1996-08-13 JP JP21377396A patent/JPH1065586A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4728455B1 (ja) * | 2011-02-08 | 2011-07-20 | パナソニック株式会社 | 受信装置及び受信方法 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20031104 |