JPH1065452A - ダブルバランスドミキサ - Google Patents

ダブルバランスドミキサ

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JPH1065452A
JPH1065452A JP10625597A JP10625597A JPH1065452A JP H1065452 A JPH1065452 A JP H1065452A JP 10625597 A JP10625597 A JP 10625597A JP 10625597 A JP10625597 A JP 10625597A JP H1065452 A JPH1065452 A JP H1065452A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ベースバンド信号の入力と変調信号の出力が
同一端子に接続されるにもかかわらず、チョークインダ
クタを不要にしたダブルバランスドミキサを提供する。 【解決手段】 FETQ1乃至Q4に入力されるベース
バンド信号を、2組の差動増幅回路120、130を使
用して供給することにより、これらのFET同士の短絡
を防止する。 【効果】 位相が互いに逆相の変調信号の、混合による
打ち消しを防止するチョークインダクタが不要になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、変調器、復調器な
どに使用されるダブルバランスドミキサに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のダブルバランスドミキサの構成
を、1組の差動増幅回路を用いてなるものを例に取り、
図面を参照して説明する。
【0003】図5において、ダブルバランスドミキサ3
00は、第1の信号入力端子1、第2の信号入力端子
2、第3の信号入力端子3、第4の信号入力端子4と、
第1の信号出力端子5、第2の信号出力端子6と、第1
の電源端子7、第2の電源端子8、第3の電源端子9
と、ダブルバランスドミキサ回路310と、差動増幅回
路320と、定電流回路330と、バイアス回路340
とを備えてなる。
【0004】第1の信号入力端子1と第2の信号入力端
子2には、互いに位相が180度異なる(以下、互いに
逆相と記す)ベースバンド信号(例えば、周波数fb=
50kHzの正弦波)が入力される。第3の信号入力端
子3と第4の信号入力端子4には、互いに逆相の2つの
ローカル信号(例えば、周波数fl=1.5GHzの正
弦波)が入力される。
【0005】ダブルバランスドミキサ回路310は、そ
れぞれミキサとしての機能を有する4つの非線形素子で
あるFETQ12、Q13、Q14、Q15を含む。差
動増幅回路320は2つのFETQ16、Q17を含
む。定電流回路330はFETQ18を含む。バイアス
回路340は差動増幅回路320に接続されている。差
動増幅回路320と定電流回路330は直列に接続され
ており、ダブルバランスドミキサ回路310とともに第
1の電源端子7より給電されている。
【0006】次いで動作を説明する。第1の信号入力端
子1より入力されたベースバンド信号は、バイアス回路
340を通り、差動増幅回路320のFETQ16のベ
ースに入力される。一方、第2の信号入力端子2より入
力された逆相のベースバンド信号は、バイアス回路34
0を通り、差動増幅回路320のFETQ17のベース
に入力される。2つのFETQ16、Q17のドレイン
・ソース間に流れる電流の和は、定電流回路330によ
って一定に規制されている。このためFETQ16、Q
17のドレインからは互いに逆相の平衡信号が出力され
る。FETQ16のドレインから出力された信号は、2
つに分けられ、一方はダブルバランスドミキサ回路31
0を構成するFETQ12のソースに、他方は同じくF
ETQ13のソースにそれぞれ入力される。また、FE
TQ17のドレインから出た信号は、2つに分けられ、
一方はダブルバランスドミキサ回路310を構成するF
ETQ14のソースに、他方は同じくFETQ15のソ
ースにそれぞれ入力される。
【0007】また、第3の信号入力端子3より入力され
たローカル信号は、2つに分けられ、一方はダブルバラ
ンスドミキサ回路310を構成するFETQ12のゲー
トに、他方は同じくFETQ15のゲートにそれぞれ入
力される。一方、第4の信号入力端子4より入力され
た、逆相のローカル信号は、2つに分けられ、一方はダ
ブルバランスドミキサ回路310を構成するFETQ1
3のゲートに、他方は同じくFETQ14のゲートにそ
れぞれ入力される。
【0008】ダブルバランスドミキサ回路310を構成
するFETQ12乃至Q15はそれぞれ、ソースに入力
されるベースバンド信号と、ゲートに入力されるローカ
ル信号とを混合し、ドレインから周波数(fl±fb)
の側波帯成分を含む変調信号を出力する。FETQ12
とQ14のドレインから出力された変調信号は統合され
て、第1の信号出力端子5を介して出力される。また、
FETQ13とQ15から出力された変調信号は統合さ
れて、第2の信号出力端子6を介して出力される。
【0009】FETQ12とQ13に入力される信号の
うち、ベースバンド信号は同じ第1の信号入力端子1か
ら入力された同相信号であり、また、ローカル信号は、
それぞれ第3の信号入力端子3と第4の信号入力端子4
から入力された逆相信号であるため、出力される変調信
号は信号レベルが等しく、位相は互いに逆相になる。ま
た、FETQ14とQ15に入力される信号についても
同様であり、ベースバンド信号は同じ第2の信号入力端
子2から入力された同相信号であり、また、ローカル信
号は、それぞれ第3の信号入力端子3と第4の信号入力
端子4から入力された逆相信号であるため、出力される
変調信号は信号レベルが等しく、位相は互いに逆相にな
る。
【0010】しかしながら、ダブルバランスドミキサ3
00においては、電子部品一般に求められている低電圧
動作および低消費電力が実現できないという問題点があ
った。すなわち、ダブルバランスドミキサ回路310
は、差動増幅回路320および定電流回路330に直列
に接続されており、ダブルバランスドミキサ300を動
作させるためには、FETQ12乃至Q18の動作電圧
に加えて、バイアス抵抗R1、R2およびチョーク抵抗
R3、R4に電流が流れることにより発生する電圧降下
を補填できるだけの電圧を第1の電源端子7に与える必
要があるため、低電圧動作に対応できない。また、ダブ
ルバランスドミキサ300を動作させるには電流を必要
とするため、低消費電力要求に対応できない。
【0011】そこで、本発明者は、このような問題点を
解決し、低電圧動作が可能で、電力を消費しないミキサ
装置を発明し、特願平7−189224号において開示
した。このミキサ装置の構成を図6を用いて説明する。
なお、同図において、図5と同一もしくは相当する部分
には同一の符号を付し、その説明は省略する。
【0012】ダブルバランスドミキサ400は、第1の
信号入力端子1、第2の信号入力端子2、第3の信号入
力端子3、第4の信号入力端子4と、第1の信号出力端
子5、第2の信号出力端子6と、第1の電源端子7、第
2の電源端子8、第3の電源端子9と、ダブルバランス
ドミキサ回路410と、差動増幅回路420と、定電流
回路430と、バイアス回路440を備えている。
【0013】第1の信号入力端子1と第2の信号入力端
子2には、互いに逆相のベースバンド信号が入力され
る。第3の信号入力端子3と第4の信号入力端子4に
は、互いに逆相の2つのローカル信号が入力される。
【0014】ダブルバランスドミキサ回路410は、そ
れぞれミキサとしての機能を有する4つの非線形素子で
あるFETQ12、Q13、Q14、Q15を含む。差
動増幅回路420は2つのFETQ16、Q17を含
む。定電流回路430はFETQ18を含む。バイアス
回路440は差動増幅回路420に接続されている。差
動増幅回路420と定電流回路430は直列に接続され
ており、ダブルバランスドミキサ回路410とともに第
1の電源端子7より給電されている。
【0015】次いで動作を説明する。第1の信号入力端
子1より入力されたベースバンド信号は、バイアス回路
440を通り、差動増幅回路420のFETQ16のベ
ースに入力される。一方、第2の信号入力端子2より入
力された逆相のベースバンド信号は、バイアス回路44
0を通り、差動増幅回路420のFETQ17に入力さ
れる。差動増幅回路420の2つのFETQ16、Q1
7のドレイン・ソース間に流れる電流の和は、定電流回
路430によって一定に規制されている。このためFE
TQ16、Q17のドレインからは互いに逆相の平衡信
号が出力される。FETQ16のドレインから出力され
た信号は、2つに分けられ、一方はダブルバランスドミ
キサ回路410を構成するFETQ13のドレインに、
他方は同じくFETQ15のドレインにそれぞれ入力さ
れる。またFETQ17のドレインから出た信号は、2
つに分けられ、一方はダブルバランスドミキサ回路41
0を構成するFETQ12のドレインに、他方は同じく
FETQ14のドレインにそれぞれ入力される。
【0016】また、第3の信号入力端子3より入力され
たローカル信号は、2つに分けられ、一方はダブルバラ
ンスドミキサ回路410を構成するFETQ12のゲー
トに、他方は同じくFETQ15のゲートにそれぞれ入
力される。一方、第4の信号入力端子4より入力され
た、逆相のローカル信号は、2つに分けられ、一方はダ
ブルバランスドミキサ回路410を構成するFETQ1
3のゲートに、他方は同じくFETQ14のゲートにそ
れぞれ入力される。
【0017】ダブルバランスドミキサ回路410を構成
するFETQ12乃至Q15はそれぞれ、ドレインに入
力されるベースバンド信号と、ゲートに入力されるロー
カル信号とを混合し、ドレインから周波数(fl±f
b)の側波帯成分を含む変調信号を出力する。FETQ
12とQ13のドレインから出力された変調信号は、そ
れぞれ結合コンデンサC5、C6を経由して統合され、
第1の信号出力端子5に出力される。また、FETQ1
4とQ15から出力された変調信号は、それぞれ結合コ
ンデンサC7、C8を経由して統合され、第2の信号出
力端子6に出力される。
【0018】FETQ12とQ13、Q14とQ15の
ドレインにはそれぞれ位相が逆相のベースバンド信号が
入力されているので、結合コンデンサC5乃至C8は、
変調信号に対してはローインピーダンス(短絡)、ベー
スバンド信号に対してはハイインピーダンス(開放)と
なる値に設定してあり、ベースバンド信号同士が打ち消
し合うことを防いでいる。
【0019】FETQ12とQ14に入力される信号の
うち、ベースバンド信号は同じ第2の信号入力端子2か
ら入力された同相信号であり、またローカル信号は、そ
れぞれ第3の信号入力端子3と第4の信号入力端子4か
ら入力された逆相信号であるため、出力される変調信号
は信号レベルが等しく、位相は互いに逆相になる。ここ
で、FETQ12とQ14を接続する経路に、変調信号
の周波数でインピーダンスが大きくなるように、チョー
クインダクタL1、L3を付加している。これにより、
FETQ12とQ14のドレインが短絡することがな
く、変調信号が互いに打ち消し合うことで出力が出なく
なることが防止される。また、FETQ13とQ15に
ついても、同様の効果を得るためにチョークインダクタ
L2、L4を付加している。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】上記ダブルバランスド
ミキサをIC化する場合、チョークインダクタも含めて
IC化する必要がある。しかしチョークインダクタをI
Cに含めると、ICのチップ面積が増大し、コストアッ
プにつながるという問題があった。
【0021】そこで本発明では、ICのチップ面積を増
大させず、低コストのダブルバランスドミキサを提供す
ることを目的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
ベースバンド信号の入力と、変調出力の取り出しが、非
線形素子の同じ端子に接続されるミキサを2組4個使用
してダブルバランス構成にしたダブルバランスドミキサ
において、前記ベースバンド信号を低電流回路に接続さ
れる2組の差動増幅回路を用いて2組の平衡信号とした
ことを特徴とする。
【0023】請求項2に係る発明は、前記2組の差動増
幅回路に必要な定電流回路を、1つの定電流回路で構成
したことを特徴とする。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施例を説明する。図1は2組の差動増幅回路を用いたダ
ブルバランスドミキサの構成を示す回路である。なお、
同図において、従来のダブルバランスドミキサと同一も
しくは相当する部分には同一の符号を付し、その説明は
省略する。
【0025】ダブルバランスドミキサ100は、第1の
信号入力端子1、第2の信号入力端子2、第3の信号入
力端子3、第4の信号入力端子4と、第1の信号出力端
子5、第2の信号出力端子6と、第1の電源端子7、第
2の電源端子8、第3の電源端子9と、ダブルバランス
ドミキサ回路110と、差動増幅回路120、130
と、定電流回路140、150と、バイアス回路160
を備えている。
【0026】第1の信号入力端子1、第2の信号入力端
子2には、互いに逆相のベースバンド信号(例えば、周
波数fb=50kHzの正弦波)が入力される。第3の
信号入力端子3、第4の信号入力端子4には、互いに逆
相の2つのローカル信号(例えば、周波数fl=1.5
GHzの正弦波)が入力される。
【0027】ダブルバランスドミキサ回路110は、4
つの非線形素子であるFETQ1乃至Q4を含む。ここ
で、FETQ1乃至Q4は従来と同様にそれぞれミキサ
としての機能を有する。差動増幅回路120、130
は、それぞれ2つずつのFETQ5、Q6、Q7、Q8
を含む。定電流回路140、150は、それぞれFET
Q9、Q10を含む。差動増幅回路120と130には
バイアス回路160が接続されている。差動増幅回路1
20と定電流回路140、差動増幅回路130と定電流
回路150はそれぞれ直列に接続されており、ダブルバ
ランスドミキサ回路110とともに第1の電源端子7よ
り給電されている。
【0028】続いて動作を説明する。第1の信号入力端
子1より入力されたベースバンド信号は、バイアス回路
160を通った後、2つに分けられ、一方は差動増幅回
路120のFETQ5を、他方は差動増幅回路130の
FETQ8を経由して、ダブルバランスドミキサ回路1
10を構成するFETQ2、Q4のドレインにそれぞれ
入力される。一方、第2の信号入力端子2より入力され
た逆相のベースバンド信号は、バイアス回路160を通
った後、2つに分けられ、一方は差動増幅回路120の
FETQ6を、他方は差動増幅回路130のFETQ7
を経由して、ダブルバランスドミキサ回路110を構成
するFETQ1、Q3のドレインにそれぞれ入力され
る。
【0029】また第3の信号入力端子3より入力された
ローカル信号は、2つに分けられ、一方はダブルバラン
スドミキサ回路110を構成するFETQ1のゲート
に、他方は同じくFETQ4のゲートにそれぞれ入力さ
れる。一方、第4の信号入力端子4より入力された、逆
相のローカル信号は、2つに分けられ、一方はダブルバ
ランスドミキサ回路110を構成するFETQ2のゲー
トに、他方は同じくFETQ3のゲートにそれぞれ入力
される。
【0030】ダブルバランスドミキサ回路110を構成
するFETQ1乃至Q4はそれぞれ、ドレインに入力さ
れるベースバンド信号と、ゲートに入力されるローカル
信号とを混合し、ドレインから周波数(fl±fb)の
側波帯成分を含む変調信号を出力する。FETQ1とQ
2のドレインから出力された変調信号は、それぞれ結合
コンデンサC1、C2を経由して統合され、第1の信号
出力端子5に出力される。また、FETQ3とQ4から
出力された変調信号は、それぞれ結合コンデンサC3、
C4を経由して統合され、第2の信号出力端子6に出力
される。
【0031】FETQ1とQ2、Q3とQ4のドレイン
にはそれぞれ位相が逆相のベースバンド信号が入力され
ているので、結合コンデンサC1乃至C4は、変調信号
に対してはローインピーダンス(短絡)、ベースバンド
信号に対してはハイインピーダンス(開放)となる値に
設定してあり、ベースバンド信号同士が打ち消し合うこ
とを防いでいる。
【0032】このようにダブルバランスドミキサを構成
することにより、ダブルバランスドミキサ回路110の
FETQ1乃至Q4のドレインは、それぞれ差動増幅回
路120、130に接続され、この際、差動増幅回路1
20、130の出力インピーダンスが大きいため、結果
的にFETQ1とQ3、Q2とQ4を結ぶ経路のインピ
ーダンスが高くなるもので、インピーダンスを大きくす
るためのチョークインダクタは不要になる。
【0033】図2に本発明の他の実施例を示す。図1と
の違いは、図1では2つの差動増幅回路120、130
に対して、それぞれ定電流回路140、150を直列に
接続していたのに対して、図2の実施例では、1つの定
電流回路170を差動増幅回路120、130の接続点
に接続して対応していることである。なお、図2におい
て、他の回路構成は図1に示した構成と同じであり、図
1と同一番号を付し、その説明は省略する。本実施例の
回路によれば、図1の回路構成に比べ、回路部品の削減
を図ることができ、IC化時の回路面積を減らすことが
できる。
【0034】ここで、実際にIC化を実施した結果の一
例を次に示す。図5の従来例をIC化すると、チップ面
積は、2.303mm×1.860mmとなるのに対
し、図1に示した回路例をIC化すると、チップ面積
は、1.264mm×1.277mmとなり、面積は従
来の40%以下になる。
【0035】また、本願発明者は図3に示す試験回路を
用いてダブルバランスドミキサの性能を試験した。この
試験において、ベースバンド信号の条件は50kHz,
300mVp−p、ローカル信号の条件は1.5GH
z、−15dBmとした。この結果、第1の信号出力端
子5の出力のスペクトラム特性を図4に示す。図4にお
いて、α1、α2は変調信号内の必要な信号成分(ロー
カル信号周波数±ベースバンド信号周波数)を示し、β
0は変調信号内の不要なローカル信号成分を示し、β1
〜β8は不要な高調波成分を示している。このグラフか
らも明らかなように、必要な信号成分と不要な信号成分
の差である不要波抑圧度が、30dBc以上の良好な結
果が得られていることが分かる。
【0036】なお、上述の実施例では、非線形素子とし
てFETを使用していたが、バイポーラトランジスタな
どの別の非線形素子を使用してもよい。
【0037】
【発明の効果】請求項1に係るダブルバランスドミキサ
によれば、2組の差動増幅回路を用いることで、ミキサ
を構成するFET間のインピーダンスを高くしてFET
間の短絡を防止することができ、ダブルバランスドミキ
サ回路内にチョークインダクタを構成する必要が無くな
り、IC化するときの面積を減らし、コストダウンを図
ることが可能になる。
【0038】請求項2に係るダブルバランスドミキサに
よれば、定電流回路を1個減らすことができるもので、
ダブルバランスドミキサ回路の部品点数を削減すること
ができ、IC化するときの面積を減らし、コストダウン
を図ることが可能になる。また、定電流回路を2個使用
する場合に問題となる、2つの定電流回路間の特性差の
影響が無くなり、回路の安定性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例にかかるダブルバランスドミ
キサの構成を示す回路図である。
【図2】本発明の他の実施例にかかるダブルバランスド
ミキサの構成を示す回路図である。
【図3】本発明の性能試験用の試験回路図である。
【図4】性能試験における第1の信号出力端子からの出
力のスペクトラム特性を示す特性図である。
【図5】従来のダブルバランスドミキサの構成を示す回
路図である。
【図6】従来の他のダブルバランスドミキサの構成を示
す回路図である。
【符号の説明】
100、200…ダブルバランスドミキサ 110…ダブルバランスドミキサ回路 120、130…差動増幅回路 140、150、170…定電流回路 Q1、Q2、Q3、Q4、Q5、Q6、Q7、Q8、Q
9、Q10…FET

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベースバンド信号の入力と、変調出力の
    取り出しが、非線形素子の同じ端子に接続されるミキサ
    を2組4個使用してダブルバランス構成にしたダブルバ
    ランスドミキサにおいて、 前記ベースバンド信号を定電流回路に接続される2組の
    差動増幅回路を用いて2組の平衡信号としたことを特徴
    とするダブルバランスドミキサ。
  2. 【請求項2】 前記2組の差動増幅回路に接続される定
    電流回路を、1つの定電流回路で構成したことを特徴と
    する請求項1に記載のダブルバランスドミキサ。
JP10625597A 1996-04-26 1997-04-23 ダブルバランスドミキサ Expired - Fee Related JP3736024B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100783492B1 (ko) 2004-07-31 2007-12-11 인티그런트 테크놀로지즈(주) 차동증폭회로 및 이를 포함한 믹서회로
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