JPH1065052A - セラミック積層構造の電子部品用パッケージ本体 - Google Patents
セラミック積層構造の電子部品用パッケージ本体Info
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- JPH1065052A JPH1065052A JP8231333A JP23133396A JPH1065052A JP H1065052 A JPH1065052 A JP H1065052A JP 8231333 A JP8231333 A JP 8231333A JP 23133396 A JP23133396 A JP 23133396A JP H1065052 A JPH1065052 A JP H1065052A
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- layer
- pad
- plane layer
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 最下段のボンディングパッド形成面の凹みを
防ぎつつ内側パッド用金属層と第1及び第3メタルプレ
ーン層をビアを介して接続する構造を、製造工程の増
大、コストの上昇を招かず実現する。 【解決手段】 内側パッド用金属層4と第1メタルプレ
ーン層21は、内側パッド用金属層4から下に延びるビ
ア14aで接続するが、第1メタルプレーン層21と第
3メタルプレーン層23とを接続するビア14bと、こ
れが絶縁を保持して貫通するための第2メタルプレーン
層22の切欠部22kを、平面視、最下段のボンディン
グパッド形成面3より外側に配置する。
防ぎつつ内側パッド用金属層と第1及び第3メタルプレ
ーン層をビアを介して接続する構造を、製造工程の増
大、コストの上昇を招かず実現する。 【解決手段】 内側パッド用金属層4と第1メタルプレ
ーン層21は、内側パッド用金属層4から下に延びるビ
ア14aで接続するが、第1メタルプレーン層21と第
3メタルプレーン層23とを接続するビア14bと、こ
れが絶縁を保持して貫通するための第2メタルプレーン
層22の切欠部22kを、平面視、最下段のボンディン
グパッド形成面3より外側に配置する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、集積回路チップ等
の電子部品(以下、単に集積回路チップともいう)の封
止に用いられるセラミック積層構造の電子部品用パッケ
ージ本体(以下、単に「パッケージ」ともいう)に関す
る。
の電子部品(以下、単に集積回路チップともいう)の封
止に用いられるセラミック積層構造の電子部品用パッケ
ージ本体(以下、単に「パッケージ」ともいう)に関す
る。
【0002】
【従来の技術】図7及び図8は、このようなパッケージ
1の一例を示したものであり、同図のものは、そのキャ
ビティ2を包囲する最下段のボンディングパッド形成面
3に電源用又はアース用の各パッド用金属層(メタライ
ズ層)4,5が、所定の絶縁間隔をおいて内外2列のリ
ング状に各々一体に纏められて形成されている。このよ
うに、各パッド用金属層(メタライズ層)4,5を各々
一体に纏めて形成するのは次の理由による。すなわち、
この種のパッケージ1に集積回路チップ(図示せず)を
搭載し、その多数の同極端子(電源端子又はアース端
子)とパッケージのパッド用金属層(端子)をワイヤボ
ンドする場合には、本来それと同数のパッド用金属層
(以下、単にパッドともいう)がパッケージ側にも必要
となる。
1の一例を示したものであり、同図のものは、そのキャ
ビティ2を包囲する最下段のボンディングパッド形成面
3に電源用又はアース用の各パッド用金属層(メタライ
ズ層)4,5が、所定の絶縁間隔をおいて内外2列のリ
ング状に各々一体に纏められて形成されている。このよ
うに、各パッド用金属層(メタライズ層)4,5を各々
一体に纏めて形成するのは次の理由による。すなわち、
この種のパッケージ1に集積回路チップ(図示せず)を
搭載し、その多数の同極端子(電源端子又はアース端
子)とパッケージのパッド用金属層(端子)をワイヤボ
ンドする場合には、本来それと同数のパッド用金属層
(以下、単にパッドともいう)がパッケージ側にも必要
となる。
【0003】しかし、パッケージのパッドは、通常所定
の厚さ、形状のグリーンシートにコファイヤ用の高融点
金属(タングステン、モリブデン等)ペーストをスクリ
ーン印刷することによって形成しているため、集積回路
チップの端子のようなファインピッチを実現することは
困難である。そこで、このような場合には、図7及び図
8のように纏めた形で形成することが行われる。しか
も、各パッド用金属層4,5をこのように形成しておけ
ば、その領域内でワイヤボンディングの位置を自由に設
定できるので、例えば集積回路チップが設計変更され、
ボンディングパッドの位置が変わるような場合でもその
まま対応できるといったメリットもある。
の厚さ、形状のグリーンシートにコファイヤ用の高融点
金属(タングステン、モリブデン等)ペーストをスクリ
ーン印刷することによって形成しているため、集積回路
チップの端子のようなファインピッチを実現することは
困難である。そこで、このような場合には、図7及び図
8のように纏めた形で形成することが行われる。しか
も、各パッド用金属層4,5をこのように形成しておけ
ば、その領域内でワイヤボンディングの位置を自由に設
定できるので、例えば集積回路チップが設計変更され、
ボンディングパッドの位置が変わるような場合でもその
まま対応できるといったメリットもある。
【0004】ところで、このような内外2列のパッド用
金属層(以下、内側のものを内側パッド用金属層と、外
側のものを外側パッド用金属層ともいう)4,5は、そ
の下のセラミック層30〜33の相互間に形成された交
互に異電位(例えば電源メタルプレーン層又はアースメ
タルプレーン層)となる例えば3層のメタルプレーン層
(層間金属層)21,22,23に、次のように接続さ
れている。すなわち、内側パッド用金属層4とそのすぐ
下の第1メタルプレーン層21、及びそれと同電位とな
る第3メタルプレーン層23とは層間の電気的導通確保
のためのビア14aを介して、異電位となる第2メタル
プレーン層22を電気的絶縁を確保しつつ貫通し、それ
らの間を接続している。
金属層(以下、内側のものを内側パッド用金属層と、外
側のものを外側パッド用金属層ともいう)4,5は、そ
の下のセラミック層30〜33の相互間に形成された交
互に異電位(例えば電源メタルプレーン層又はアースメ
タルプレーン層)となる例えば3層のメタルプレーン層
(層間金属層)21,22,23に、次のように接続さ
れている。すなわち、内側パッド用金属層4とそのすぐ
下の第1メタルプレーン層21、及びそれと同電位とな
る第3メタルプレーン層23とは層間の電気的導通確保
のためのビア14aを介して、異電位となる第2メタル
プレーン層22を電気的絶縁を確保しつつ貫通し、それ
らの間を接続している。
【0005】このため、第1メタルプレーン層21と第
3メタルプレーン層23とを接続するビア14aが貫通
する第2メタルプレーン層22には、そのビア14aと
の間で絶縁部を設けている。そこで従来より、図8及び
図9に示したように、このような異電位となるメタルプ
レーン層22をビア14aが貫通する場合には、そのビ
ア14aが例えば直径0.1〜0.2mmであると、そ
の周囲に存在するメタルプレーン層22を例えば直径
1.2mm程度の円形に切り欠いて切欠部22kとす
る。そして、この切欠部22kは、パッケージ1の製造
工程においてグリーンシートのビアホールに金属ペース
トを充填した後、メタルプレーン層22用の金属ペース
トをスクリーン印刷する際に、切欠部22kの部分を除
いて同ペーストを印刷することで形成している。
3メタルプレーン層23とを接続するビア14aが貫通
する第2メタルプレーン層22には、そのビア14aと
の間で絶縁部を設けている。そこで従来より、図8及び
図9に示したように、このような異電位となるメタルプ
レーン層22をビア14aが貫通する場合には、そのビ
ア14aが例えば直径0.1〜0.2mmであると、そ
の周囲に存在するメタルプレーン層22を例えば直径
1.2mm程度の円形に切り欠いて切欠部22kとす
る。そして、この切欠部22kは、パッケージ1の製造
工程においてグリーンシートのビアホールに金属ペース
トを充填した後、メタルプレーン層22用の金属ペース
トをスクリーン印刷する際に、切欠部22kの部分を除
いて同ペーストを印刷することで形成している。
【0006】
【発明が解決しようとする問題点】しかし、グリーンシ
ートにこのような切欠部22kを設けると、その部分に
金属ペースト(メタルプレーン層)が存在しない分、そ
の部分は局所的に薄くなる。一方、この種のパッケージ
1は、こうしたグリーンシートを順次、積層して圧着し
た後、焼成することにより形成される。この際、とくに
最下段のボンディングパッド形成面3の下を構成するセ
ラミック層用のグリーンシートはその厚さが比較的薄
く、しかもその積層数が少ないことから、そのまま積
層、圧着して焼成すると、図8,図10中に2点鎖線で
示したように、メタルプレーン層が存在しない切欠部2
2kに対応する最下段のボンディングパッド形成面3
は、その切欠部22kに対応して最大、略そのメタルプ
レーン層22の厚さ分(例えば数ミクロン〜10ミクロ
ン程度)凹んでしまい、その面全体として凹凸(段差)
ができてしまう。
ートにこのような切欠部22kを設けると、その部分に
金属ペースト(メタルプレーン層)が存在しない分、そ
の部分は局所的に薄くなる。一方、この種のパッケージ
1は、こうしたグリーンシートを順次、積層して圧着し
た後、焼成することにより形成される。この際、とくに
最下段のボンディングパッド形成面3の下を構成するセ
ラミック層用のグリーンシートはその厚さが比較的薄
く、しかもその積層数が少ないことから、そのまま積
層、圧着して焼成すると、図8,図10中に2点鎖線で
示したように、メタルプレーン層が存在しない切欠部2
2kに対応する最下段のボンディングパッド形成面3
は、その切欠部22kに対応して最大、略そのメタルプ
レーン層22の厚さ分(例えば数ミクロン〜10ミクロ
ン程度)凹んでしまい、その面全体として凹凸(段差)
ができてしまう。
【0007】ボンディングパッド形成面3にこのような
凹みがあると、内側パッド用金属層4及び切欠部22k
の位置次第で外側パッド用金属層5の平坦性が低下する
ため、従来は、ビア14a用の金属ペーストを充填し、
メタルプレーン層22用の金属ペーストを印刷した後、
図9,10に示したように、その切欠部(ビア14aの
周囲)22kにアルミナペースト等の絶縁材Pをスクリ
ーン印刷にて補填し、その切欠部22kを埋めて平坦に
し、平坦性を確保していた。このように従来はそのよう
な独立の補填工程を要するため、パッケージ1の製造工
程が増加し、コストの上昇を招いているといった問題が
あった。
凹みがあると、内側パッド用金属層4及び切欠部22k
の位置次第で外側パッド用金属層5の平坦性が低下する
ため、従来は、ビア14a用の金属ペーストを充填し、
メタルプレーン層22用の金属ペーストを印刷した後、
図9,10に示したように、その切欠部(ビア14aの
周囲)22kにアルミナペースト等の絶縁材Pをスクリ
ーン印刷にて補填し、その切欠部22kを埋めて平坦に
し、平坦性を確保していた。このように従来はそのよう
な独立の補填工程を要するため、パッケージ1の製造工
程が増加し、コストの上昇を招いているといった問題が
あった。
【0008】因みに、図8に示したように、外側パッド
用金属層5と第2メタルプレーン層22との接続は、そ
のパッド用金属層5を最下段のボンディングパッド形成
面3から、その上のセラミック層29の下面に沿って、
そのボンディングパッド形成面3の側から見て(以下、
平面視という)外側(パッケージの外方)に延長し、そ
の延長部位5aで、下に向けてビア15aを形成し、第
1メタルプレーン層21を絶縁を保持しつつ貫通して第
2メタルプレーン層22に接続されている。このため、
第1メタルプレーン層21には、上記切欠部22kと同
様の切欠部21kを設けることになるが、その切欠部2
1kの位置は平面視、最下段のボンディングパッド形成
面3の下に存在しないようにすることができる。したが
って、このビア15aのための切欠部21kによって最
下段のボンディングパッド形成面3に凹みがでることは
ないので、前記のような補填は従来行われていない。さ
らに、この種のパッケージの構造上、平面視における外
側(外寄り部位)ほどセラミック層の積層数が多く、ま
た、その厚さも大となることから、この切欠部21kに
よってパッケージの上面に凹みが発生することは実質的
にないし、発生してもパッド用金属層の平坦性を損なわ
ないので問題となることはない。
用金属層5と第2メタルプレーン層22との接続は、そ
のパッド用金属層5を最下段のボンディングパッド形成
面3から、その上のセラミック層29の下面に沿って、
そのボンディングパッド形成面3の側から見て(以下、
平面視という)外側(パッケージの外方)に延長し、そ
の延長部位5aで、下に向けてビア15aを形成し、第
1メタルプレーン層21を絶縁を保持しつつ貫通して第
2メタルプレーン層22に接続されている。このため、
第1メタルプレーン層21には、上記切欠部22kと同
様の切欠部21kを設けることになるが、その切欠部2
1kの位置は平面視、最下段のボンディングパッド形成
面3の下に存在しないようにすることができる。したが
って、このビア15aのための切欠部21kによって最
下段のボンディングパッド形成面3に凹みがでることは
ないので、前記のような補填は従来行われていない。さ
らに、この種のパッケージの構造上、平面視における外
側(外寄り部位)ほどセラミック層の積層数が多く、ま
た、その厚さも大となることから、この切欠部21kに
よってパッケージの上面に凹みが発生することは実質的
にないし、発生してもパッド用金属層の平坦性を損なわ
ないので問題となることはない。
【0009】そこで本発明は、上記の問題点に鑑みて案
出されたもので、製造工程の増大及びコストの上昇を招
くことなく、最下段のボンディングパッド形成面の内側
パッド用金属層及び外側パッド用金属層に凹み発生させ
ないようにし、その平坦性を確保することをその目的と
する。
出されたもので、製造工程の増大及びコストの上昇を招
くことなく、最下段のボンディングパッド形成面の内側
パッド用金属層及び外側パッド用金属層に凹み発生させ
ないようにし、その平坦性を確保することをその目的と
する。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明は、最下段のボンディングパッド形成面に
は、そのキャビティ寄りに設けられた内側パッド用金属
層及び該内側パッド用金属層より外側に設けられた外側
パッド用金属層とを備えており、その最下段のボンディ
ングパッド形成面より下のセラミック層には交互に異電
位となる少なくとも3層のメタルプレーン層を備えてお
り、前記内側パッド用金属層はそのすぐ下の第1メタル
プレーン層及びそれと同電位となる他のメタルプレーン
層とビアを介して接続され、さらに前記外側パッド用金
属層は前記内側パッド用金属層と同電位となるメタルプ
レーン層以外のメタルプレーン層と該内側パッド用金属
層と同電位となるメタルプレーン層と絶縁を保持しつ
つ、かつ平面視、最下段のボンディングパッド形成面の
外側でビアを介して接続されてなるセラミック積層構造
の電子部品用パッケージ本体において、前記内側パッド
用金属層と第1メタルプレーン層は、前記内側パッド用
金属層から下に延びるビアを介して平面視、最下段のボ
ンディングパッド形成面の下で接続され、該第1メタル
プレーン層と同電位となる他のメタルプレーン層とを接
続するビアが貫通する異電位となるメタルプレーン層の
絶縁保持用の切欠部を、平面視、最下段のボンディング
パッド形成面上の内側パッド用金属層及び外側パッド用
金属層の下に存在しない配置としたことを特徴とする。
め、本発明は、最下段のボンディングパッド形成面に
は、そのキャビティ寄りに設けられた内側パッド用金属
層及び該内側パッド用金属層より外側に設けられた外側
パッド用金属層とを備えており、その最下段のボンディ
ングパッド形成面より下のセラミック層には交互に異電
位となる少なくとも3層のメタルプレーン層を備えてお
り、前記内側パッド用金属層はそのすぐ下の第1メタル
プレーン層及びそれと同電位となる他のメタルプレーン
層とビアを介して接続され、さらに前記外側パッド用金
属層は前記内側パッド用金属層と同電位となるメタルプ
レーン層以外のメタルプレーン層と該内側パッド用金属
層と同電位となるメタルプレーン層と絶縁を保持しつ
つ、かつ平面視、最下段のボンディングパッド形成面の
外側でビアを介して接続されてなるセラミック積層構造
の電子部品用パッケージ本体において、前記内側パッド
用金属層と第1メタルプレーン層は、前記内側パッド用
金属層から下に延びるビアを介して平面視、最下段のボ
ンディングパッド形成面の下で接続され、該第1メタル
プレーン層と同電位となる他のメタルプレーン層とを接
続するビアが貫通する異電位となるメタルプレーン層の
絶縁保持用の切欠部を、平面視、最下段のボンディング
パッド形成面上の内側パッド用金属層及び外側パッド用
金属層の下に存在しない配置としたことを特徴とする。
【0011】上記手段により、該第1メタルプレーン層
と同電位となる他のメタルプレーン層とを接続するビア
が貫通する異電位となるメタルプレーン層の絶縁保持用
の切欠部を、平面視、最下段のボンディングパッド形成
面上の内側パッド用金属層及び外側パッド用金属層の下
に存在しないように配置したことから、その両パッド用
金属層の下には切欠部が存在しないため、従来における
ようなアルミナペースト等による切欠部の補填工程を要
するまでもなく、最下段のボンディングパッド形成面の
内外両パッド用金属層に凹みが発生せず、その面の平坦
性が確保される。
と同電位となる他のメタルプレーン層とを接続するビア
が貫通する異電位となるメタルプレーン層の絶縁保持用
の切欠部を、平面視、最下段のボンディングパッド形成
面上の内側パッド用金属層及び外側パッド用金属層の下
に存在しないように配置したことから、その両パッド用
金属層の下には切欠部が存在しないため、従来における
ようなアルミナペースト等による切欠部の補填工程を要
するまでもなく、最下段のボンディングパッド形成面の
内外両パッド用金属層に凹みが発生せず、その面の平坦
性が確保される。
【0012】なお、上記手段において、該第1メタルプ
レーン層と同電位となる他のメタルプレーン層とを接続
するビアが貫通する異電位となるメタルプレーン層の絶
縁保持用の切欠部を、平面視、最下段のボンディングパ
ッド形成面上の内側パッド用金属層及び外側パッド用金
属層の下に存在しない配置とすることに代えて、該切欠
部を、平面視、最下段のボンディングパッド形成面の下
に存在しない配置としてもよい。
レーン層と同電位となる他のメタルプレーン層とを接続
するビアが貫通する異電位となるメタルプレーン層の絶
縁保持用の切欠部を、平面視、最下段のボンディングパ
ッド形成面上の内側パッド用金属層及び外側パッド用金
属層の下に存在しない配置とすることに代えて、該切欠
部を、平面視、最下段のボンディングパッド形成面の下
に存在しない配置としてもよい。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態例を図1〜4
を参照しながら詳細に説明する。図中1は、本例のセラ
ミック積層構造のパッケージ本体であって、次のように
構成されている。すなわち、パッケージ本体1は、複数
の所定のグリーンシートを積層、熱圧着して焼成するこ
とにより形成されたセラミック積層構造をなし、本例で
は平面視、略正方形の薄板状に形成されてなるもので、
中央の平面視略正方形のキャビティ2を包囲するように
最下段のボンディングパッド形成面3が形成されてお
り、このボンディングパッド形成面3には、絶縁間隔Z
を保持して内外2列で内側パッド用金属層4と外側パッ
ド用金属層5がそれぞれリング状(四角枠状)に形成さ
れている。
を参照しながら詳細に説明する。図中1は、本例のセラ
ミック積層構造のパッケージ本体であって、次のように
構成されている。すなわち、パッケージ本体1は、複数
の所定のグリーンシートを積層、熱圧着して焼成するこ
とにより形成されたセラミック積層構造をなし、本例で
は平面視、略正方形の薄板状に形成されてなるもので、
中央の平面視略正方形のキャビティ2を包囲するように
最下段のボンディングパッド形成面3が形成されてお
り、このボンディングパッド形成面3には、絶縁間隔Z
を保持して内外2列で内側パッド用金属層4と外側パッ
ド用金属層5がそれぞれリング状(四角枠状)に形成さ
れている。
【0014】そして、図3及び図4に示したように、こ
の2種の電位用の内側パッド用金属層4と外側パッド用
金属層5の下に位置するセラミック層30〜34には、
本例ではそれらに接続される第1メタルプレーン層2
1、第2メタルプレーン層22、第3メタルプレーン層
23の3層のメタルプレーン層があり、内側パッド用金
属層4とキャビティ2のダイアタッチ面をなす第1メタ
ルプレーン層21とは次のように電気的に接続されてい
る。すなわち、内側パッド用金属層4は平面視、適数の
箇所で外側に膨出するように形成され、その膨出部4a
から下に延びるビア14aを介して第1メタルプレーン
層21と接続され、さらに、第1メタルプレーン層21
と第3メタルプレーン層23とは、平面視、最下段のボ
ンディングパッド形成面3の外側で、つまり同ボンディ
ングパッド形成面3の幅Wの外側(図4中C−C線より
外側)において適数の箇所で、それぞれビア14bを介
して接続されている。
の2種の電位用の内側パッド用金属層4と外側パッド用
金属層5の下に位置するセラミック層30〜34には、
本例ではそれらに接続される第1メタルプレーン層2
1、第2メタルプレーン層22、第3メタルプレーン層
23の3層のメタルプレーン層があり、内側パッド用金
属層4とキャビティ2のダイアタッチ面をなす第1メタ
ルプレーン層21とは次のように電気的に接続されてい
る。すなわち、内側パッド用金属層4は平面視、適数の
箇所で外側に膨出するように形成され、その膨出部4a
から下に延びるビア14aを介して第1メタルプレーン
層21と接続され、さらに、第1メタルプレーン層21
と第3メタルプレーン層23とは、平面視、最下段のボ
ンディングパッド形成面3の外側で、つまり同ボンディ
ングパッド形成面3の幅Wの外側(図4中C−C線より
外側)において適数の箇所で、それぞれビア14bを介
して接続されている。
【0015】このビア14bは第2メタルプレーン層2
2を絶縁を保持して貫通するように、その第2メタルプ
レーン層22に設けられた平面視略円形の切欠部(例え
ば直径1.2mm)22kの中央を所定の間隙を保持し
て上下に貫通状に配置されている。なお、本例ではこの
切欠部22kは、平面視、それが最下段のパッド形成面
3の下に存在しないように、同パッド形成面3の外側縁
(図4中C−C線)より外側(図4左側)に配置されて
おり、後述するようにパッケージの製造過程では、グリ
ーンシートはその切欠部のある状態で、つまりアルミナ
ペースト等で補填されることなく、積層、圧着されてい
る。
2を絶縁を保持して貫通するように、その第2メタルプ
レーン層22に設けられた平面視略円形の切欠部(例え
ば直径1.2mm)22kの中央を所定の間隙を保持し
て上下に貫通状に配置されている。なお、本例ではこの
切欠部22kは、平面視、それが最下段のパッド形成面
3の下に存在しないように、同パッド形成面3の外側縁
(図4中C−C線)より外側(図4左側)に配置されて
おり、後述するようにパッケージの製造過程では、グリ
ーンシートはその切欠部のある状態で、つまりアルミナ
ペースト等で補填されることなく、積層、圧着されてい
る。
【0016】一方、外側パッド用金属層5は、その外寄
り部位の適所が最下段のボンディングパッド形成面3の
すぐ上のセラミック層29の下面に沿って外側に延長さ
れている。そしてその延長部5aから外側パッド用金属
層5と第2メタルプレーン層22とを接続するビア15
aが、第1メタルプレーン層21を絶縁を保持して貫通
するように、第2メタルプレーン層21の切欠部22k
と同様に設けられた平面視略円形の切欠部(例えば直径
1.2mm)21kの中央を所定の間隙を保持して上下
に貫通状に配置されている。また、この切欠部21k
も、平面視、最下段のパッド形成面3の下に存在しない
ように、同パッド形成面3の外側縁(図4中C−C線)
より外側(図4左側)に配置されている。そして、この
切欠部21kも切欠き状態のまま、グリーンシートを積
層、圧着して焼成されている。
り部位の適所が最下段のボンディングパッド形成面3の
すぐ上のセラミック層29の下面に沿って外側に延長さ
れている。そしてその延長部5aから外側パッド用金属
層5と第2メタルプレーン層22とを接続するビア15
aが、第1メタルプレーン層21を絶縁を保持して貫通
するように、第2メタルプレーン層21の切欠部22k
と同様に設けられた平面視略円形の切欠部(例えば直径
1.2mm)21kの中央を所定の間隙を保持して上下
に貫通状に配置されている。また、この切欠部21k
も、平面視、最下段のパッド形成面3の下に存在しない
ように、同パッド形成面3の外側縁(図4中C−C線)
より外側(図4左側)に配置されている。そして、この
切欠部21kも切欠き状態のまま、グリーンシートを積
層、圧着して焼成されている。
【0017】しかして本例では、外側パッド用金属層5
と第2メタルプレーン層22とを接続するビア15a及
びこれが貫通する第1メタルプレーン層21の切欠部2
1kだけでなく、内側パッド用金属層4に接続されてい
るビア14b及びこれが貫通する第2メタルプレーン層
22の切欠部22kも、最下段のパッド形成面3の外側
縁(図4中C−C線)より外側にあり、ともに同形成面
3の下に存在しない配置とされている。
と第2メタルプレーン層22とを接続するビア15a及
びこれが貫通する第1メタルプレーン層21の切欠部2
1kだけでなく、内側パッド用金属層4に接続されてい
るビア14b及びこれが貫通する第2メタルプレーン層
22の切欠部22kも、最下段のパッド形成面3の外側
縁(図4中C−C線)より外側にあり、ともに同形成面
3の下に存在しない配置とされている。
【0018】このようなパッケージ1は、詳しくは後述
するがグリーンシートにビア14a,14b,15a
用、パッド用金属層4,5およびメタルプレーン層2
1,22,23用等の高融点金属ペーストを充填又は印
刷して、積層、圧着して同時焼成し、その後所定の鍍金
等を施すことにより製造されるが、この製造過程では、
平面視、最下段のパッド形成面3の下に位置する部位で
は切欠部もなく、セラミック層30〜34及びメタルプ
レーン層21,22,23は一定厚さに保持される。し
たがって、その上に形成された内外両パッド用金属層
4,5の表面には凹みが発生しない。このように従来の
ようなアルミナーペースト等の補填工程を要することな
く、最下段のパッド形成面3の表面全体(幅Wの範囲)
が平坦に保持される。この結果、集積回路素子を搭載し
てワイヤボンディングする際には、ボンディング領域の
いかんにかかわらずボンディング不良を発生させること
がない。
するがグリーンシートにビア14a,14b,15a
用、パッド用金属層4,5およびメタルプレーン層2
1,22,23用等の高融点金属ペーストを充填又は印
刷して、積層、圧着して同時焼成し、その後所定の鍍金
等を施すことにより製造されるが、この製造過程では、
平面視、最下段のパッド形成面3の下に位置する部位で
は切欠部もなく、セラミック層30〜34及びメタルプ
レーン層21,22,23は一定厚さに保持される。し
たがって、その上に形成された内外両パッド用金属層
4,5の表面には凹みが発生しない。このように従来の
ようなアルミナーペースト等の補填工程を要することな
く、最下段のパッド形成面3の表面全体(幅Wの範囲)
が平坦に保持される。この結果、集積回路素子を搭載し
てワイヤボンディングする際には、ボンディング領域の
いかんにかかわらずボンディング不良を発生させること
がない。
【0019】なお、このようなパッケージ本体1の製法
を詳述すると次のようである。すなわち、アルミナ90
%に焼結助材を10%加えた組成粉末を、樹脂、可塑
剤、有機溶剤と共に分散混合して泥漿とし、この泥漿を
ドクターブレード法にてグリーンシートに形成し、得ら
れたグリーンシートに穴をあけ、キャビティ及び/又は
層間の電気的導通用ビアホールをパンチング等で設け、
タングステン、モリブデンを主体とするメタライズペー
スをビアホールに充填し、スクリーン印刷法にてパッド
用金属層やメタルプレーン層を形成し、以上の加工を施
した各グリーンシートを所定枚数分積み重ね、積層、圧
着加工する。そして、このように積層、圧着加工した
後、温度約1500℃、還元雰囲気中にて約3時間同時
焼成して形成する。その後、Niメッキをすることによ
り、最下段のボンディングパッド形成面3の内側パッド
用金属層4,外側パッド用金属層5など露出しているメ
タライズ層にNiメッキを被着形成し、さらにリードピ
ン(図示せず)を固着することにより完成する。
を詳述すると次のようである。すなわち、アルミナ90
%に焼結助材を10%加えた組成粉末を、樹脂、可塑
剤、有機溶剤と共に分散混合して泥漿とし、この泥漿を
ドクターブレード法にてグリーンシートに形成し、得ら
れたグリーンシートに穴をあけ、キャビティ及び/又は
層間の電気的導通用ビアホールをパンチング等で設け、
タングステン、モリブデンを主体とするメタライズペー
スをビアホールに充填し、スクリーン印刷法にてパッド
用金属層やメタルプレーン層を形成し、以上の加工を施
した各グリーンシートを所定枚数分積み重ね、積層、圧
着加工する。そして、このように積層、圧着加工した
後、温度約1500℃、還元雰囲気中にて約3時間同時
焼成して形成する。その後、Niメッキをすることによ
り、最下段のボンディングパッド形成面3の内側パッド
用金属層4,外側パッド用金属層5など露出しているメ
タライズ層にNiメッキを被着形成し、さらにリードピ
ン(図示せず)を固着することにより完成する。
【0020】なお、上記の形態例では、交互に電位の異
なるメタルプレーン層21〜23が3層のもので説明し
たが、本発明においてその数はこれに限定されるもので
はない。例えば、図5に示したように、前記形態例に対
し、最下段のボンディングパッド形成面3の下のセラミ
ック層及びメタルプレーン層がそれぞれ増え、各セラミ
ック層30〜35の間のメタルプレーン層21〜25が
5層の場合には、図4における第1メタルプレーン層2
1と第3メタルプレーン層23とを接続したビア14b
に連設するように、その下にさらにビア14cを設け、
第4メタルプレーン層24に第2メタルプレーン層22
に設けた切欠部22kと同じ切欠部24kを設けて同様
にして第3メタルプレーン層23と第5メタルプレーン
層25を接続すればよい。
なるメタルプレーン層21〜23が3層のもので説明し
たが、本発明においてその数はこれに限定されるもので
はない。例えば、図5に示したように、前記形態例に対
し、最下段のボンディングパッド形成面3の下のセラミ
ック層及びメタルプレーン層がそれぞれ増え、各セラミ
ック層30〜35の間のメタルプレーン層21〜25が
5層の場合には、図4における第1メタルプレーン層2
1と第3メタルプレーン層23とを接続したビア14b
に連設するように、その下にさらにビア14cを設け、
第4メタルプレーン層24に第2メタルプレーン層22
に設けた切欠部22kと同じ切欠部24kを設けて同様
にして第3メタルプレーン層23と第5メタルプレーン
層25を接続すればよい。
【0021】すなわち、ビア14cが第4メタルプレー
ン層24を絶縁を保持して貫通するように、その第4メ
タルプレーン層24に設けられた切欠部24kの中央を
上下に貫通するように配置すればよい。なお、外側パッ
ド用金属層5に接続された第2メタルプレーン層22と
第4メタルプレーン層24を接続するビア15bについ
ても同様、図5に示したように、ビア15aに連設する
ようにその下にさらにビア15bを設け、第3メタルプ
レーン層22に設けた切欠部23kを所定の間隙を保持
して上下に貫通状に配置して接続すればよい。
ン層24を絶縁を保持して貫通するように、その第4メ
タルプレーン層24に設けられた切欠部24kの中央を
上下に貫通するように配置すればよい。なお、外側パッ
ド用金属層5に接続された第2メタルプレーン層22と
第4メタルプレーン層24を接続するビア15bについ
ても同様、図5に示したように、ビア15aに連設する
ようにその下にさらにビア15bを設け、第3メタルプ
レーン層22に設けた切欠部23kを所定の間隙を保持
して上下に貫通状に配置して接続すればよい。
【0022】なお、この場合でも、第1メタルプレーン
層21と同電位となる第3メタルプレーン層23及び第
5メタルプレーン層25とを接続するビア14a,14
bが貫通する第2メタルプレーン層22及び第4メタル
プレーン層24の絶縁保持用の切欠部22k,24k
は、平面視、最下段のボンディングパッド形成面3上の
内側パッド用金属層4及び外側パッド用金属層5の下に
存在しない配置とされていればよく、したがって、第3
メタルプレーン層23及び第5メタルプレーン層25と
を接続するビア14cの位置は、第1メタルプレーン層
21及び第3メタルプレーン層23とを接続するビア1
4bと異なる位置としてもよい。
層21と同電位となる第3メタルプレーン層23及び第
5メタルプレーン層25とを接続するビア14a,14
bが貫通する第2メタルプレーン層22及び第4メタル
プレーン層24の絶縁保持用の切欠部22k,24k
は、平面視、最下段のボンディングパッド形成面3上の
内側パッド用金属層4及び外側パッド用金属層5の下に
存在しない配置とされていればよく、したがって、第3
メタルプレーン層23及び第5メタルプレーン層25と
を接続するビア14cの位置は、第1メタルプレーン層
21及び第3メタルプレーン層23とを接続するビア1
4bと異なる位置としてもよい。
【0023】また、上記の形態例では、内側パッド用金
属層と外側パッド用金属層がともに無端のリング状とし
て形成された場合で説明したが、本発明においては図6
に示したパッケージ1のように、内側パッド用金属層4
と外側パッド用金属層5の各々に1又は複数の切れ目4
k,5kがある有端の場合など、それらが適数に分割さ
れている場合でも同様に適用できる。また分割されてい
る場合、必ずしも内側パッド用金属層と外側パッド用金
属層とがキャビティを包囲するような環状となっていな
い場合でも同様に適用できる。
属層と外側パッド用金属層がともに無端のリング状とし
て形成された場合で説明したが、本発明においては図6
に示したパッケージ1のように、内側パッド用金属層4
と外側パッド用金属層5の各々に1又は複数の切れ目4
k,5kがある有端の場合など、それらが適数に分割さ
れている場合でも同様に適用できる。また分割されてい
る場合、必ずしも内側パッド用金属層と外側パッド用金
属層とがキャビティを包囲するような環状となっていな
い場合でも同様に適用できる。
【0024】さらに、上記例では最下段のボンディング
パッド形成面3の下に切欠部21k,22k,23k,
24kが存在しないように設けたが、本発明ではこれら
の切欠部が平面視、内側パッド用金属層4及び外側パッ
ド用金属層5の下とならない位置であれば、同形成面3
の下にその一部若しくは全部が存在していてもよい。す
なわち、最下段のボンディングパッド形成面3のうち、
平面視、図3における内側パッド用金属層4と外側パッ
ド用金属層5との間の絶縁領域(幅Zの部位)や図6の
切れ目4k,5kなど、パッド用金属層ない空地の部位
の下に切欠部の一部若しくは全部が存在していてもよ
い。切欠部が平面視、最下段のパッド形成面の下に存在
していても、内側パッド用金属層又は外側パッド用金属
層の下に存在していなければ、それらの表面に凹みは発
生しないからである。
パッド形成面3の下に切欠部21k,22k,23k,
24kが存在しないように設けたが、本発明ではこれら
の切欠部が平面視、内側パッド用金属層4及び外側パッ
ド用金属層5の下とならない位置であれば、同形成面3
の下にその一部若しくは全部が存在していてもよい。す
なわち、最下段のボンディングパッド形成面3のうち、
平面視、図3における内側パッド用金属層4と外側パッ
ド用金属層5との間の絶縁領域(幅Zの部位)や図6の
切れ目4k,5kなど、パッド用金属層ない空地の部位
の下に切欠部の一部若しくは全部が存在していてもよ
い。切欠部が平面視、最下段のパッド形成面の下に存在
していても、内側パッド用金属層又は外側パッド用金属
層の下に存在していなければ、それらの表面に凹みは発
生しないからである。
【0025】本発明に係る電子部品用パッケージ本体
は、PGA(ピングリッドアレイ)、LGA(ランドグ
リッドアレイ)やチップキャリアなど、セラミック層の
層間に電気的導通用のメタルプレーン層を備えてなるセ
ラミック積層構造の各種の電子部品用パッケージ本体に
広く適用できる。本発明はその要旨を逸脱しない範囲で
様々な態様で実施し得ることは勿論である。
は、PGA(ピングリッドアレイ)、LGA(ランドグ
リッドアレイ)やチップキャリアなど、セラミック層の
層間に電気的導通用のメタルプレーン層を備えてなるセ
ラミック積層構造の各種の電子部品用パッケージ本体に
広く適用できる。本発明はその要旨を逸脱しない範囲で
様々な態様で実施し得ることは勿論である。
【0026】
【発明の効果】このように本発明に係るセラミック積層
構造の電子部品用パッケージによれば、該第1メタルプ
レーン層と同電位となる他のメタルプレーン層とを接続
するビアが貫通する異電位となるメタルプレーン層の絶
縁保持用の切欠部を、平面視、最下段のボンディングパ
ッド形成面上の内側パッド用金属層及び外側パッド用金
属層の下に存在しない配置としたことから、その両パッ
ド用金属層の下には切欠部が存在しないため、従来にお
けるようなアルミナペースト等による切欠部の補填工程
を要するまでもなく、グリーンシートを積層、圧着した
後、焼成して製造しても、最下段のボンディングパッド
形成面の内側パッド用金属層及び外側パッド用金属層の
平坦性が保持される。すなわち、本発明によれば、従来
のようにアルミナペースト等による切欠部の補填工程
(スクリーン印刷等)を要することなく、パッド用金属
層の凹みが防止される。したがって、補填工程が省略で
きるので、その分、コストの低減が図られる。
構造の電子部品用パッケージによれば、該第1メタルプ
レーン層と同電位となる他のメタルプレーン層とを接続
するビアが貫通する異電位となるメタルプレーン層の絶
縁保持用の切欠部を、平面視、最下段のボンディングパ
ッド形成面上の内側パッド用金属層及び外側パッド用金
属層の下に存在しない配置としたことから、その両パッ
ド用金属層の下には切欠部が存在しないため、従来にお
けるようなアルミナペースト等による切欠部の補填工程
を要するまでもなく、グリーンシートを積層、圧着した
後、焼成して製造しても、最下段のボンディングパッド
形成面の内側パッド用金属層及び外側パッド用金属層の
平坦性が保持される。すなわち、本発明によれば、従来
のようにアルミナペースト等による切欠部の補填工程
(スクリーン印刷等)を要することなく、パッド用金属
層の凹みが防止される。したがって、補填工程が省略で
きるので、その分、コストの低減が図られる。
【0027】また、切欠部が平面視、最下段のパッド形
成面の下に存在しない配置とすれば、前記の効果に加
え、内側パッド用金属層と外側パッド用金属層を含む最
下段のパッド形成面の全体において凹みが発生すること
が防止されるので、内側パッド用金属層及び外側パッド
用金属層の平面形状の設計の自由度が増すといった効果
もある。
成面の下に存在しない配置とすれば、前記の効果に加
え、内側パッド用金属層と外側パッド用金属層を含む最
下段のパッド形成面の全体において凹みが発生すること
が防止されるので、内側パッド用金属層及び外側パッド
用金属層の平面形状の設計の自由度が増すといった効果
もある。
【図1】本発明に係るセラミック積層構造の電子部品用
パッケージ本体の実施形態例の平面図。
パッケージ本体の実施形態例の平面図。
【図2】図1の中央横断面図。
【図3】図1のA部拡大図。
【図4】図3のB−B線断面図。
【図5】本発明に係る電子部品用パッケージ本体の別の
実施形態例を説明する要部拡大断面図。
実施形態例を説明する要部拡大断面図。
【図6】本発明に係る電子部品用パッケージ本体の別の
実施形態例を説明する平面図。
実施形態例を説明する平面図。
【図7】従来の電子部品用パッケージ本体の平面図。
【図8】図7のD−D線部分拡大断面図。
【図9】図8のE−E線平面拡大断面図。
【図10】図8において、内側パッド用金属層に接続さ
れたビアの貫通用の切欠部の補填状態、及びその補填が
ない場合に内側パッド用金属層が凹む状態の説明用部分
拡大図。
れたビアの貫通用の切欠部の補填状態、及びその補填が
ない場合に内側パッド用金属層が凹む状態の説明用部分
拡大図。
1 本体 2 キャビティ 3 最下段のボンディングパッド形成面 4 内側パッド用金属層 5 外側パッド用金属層 14a,14b,15a ビア 21k,22k,23k 切欠部 21 第1メタルプレーン層 22 第2メタルプレーン層 23 第3メタルプレーン層
Claims (2)
- 【請求項1】 最下段のボンディングパッド形成面に
は、そのキャビティ寄りに設けられた内側パッド用金属
層及び該内側パッド用金属層より外側に設けられた外側
パッド用金属層とを備えており、その最下段のボンディ
ングパッド形成面より下のセラミック層には交互に異電
位となる少なくとも3層のメタルプレーン層を備えてお
り、前記内側パッド用金属層はそのすぐ下の第1メタル
プレーン層及びそれと同電位となる他のメタルプレーン
層とビアを介して接続され、さらに前記外側パッド用金
属層は前記内側パッド用金属層と同電位となるメタルプ
レーン層以外のメタルプレーン層と該内側パッド用金属
層と同電位となるメタルプレーン層と絶縁を保持しつ
つ、かつ平面視、最下段のボンディングパッド形成面の
外側でビアを介して接続されてなるセラミック積層構造
の電子部品用パッケージ本体において、前記内側パッド
用金属層と第1メタルプレーン層は、前記内側パッド用
金属層から下に延びるビアを介して平面視、最下段のボ
ンディングパッド形成面の下で接続され、該第1メタル
プレーン層と同電位となる他のメタルプレーン層とを接
続するビアが貫通する異電位となるメタルプレーン層の
絶縁保持用の切欠部を、平面視、最下段のボンディング
パッド形成面上の内側パッド用金属層及び外側パッド用
金属層の下に存在しない配置としたことを特徴とするセ
ラミック積層構造の電子部品用パッケージ本体。 - 【請求項2】 請求項1記載のセラミック積層構造の電
子部品用パッケージ本体において、該第1メタルプレー
ン層と同電位となる他のメタルプレーン層とを接続する
ビアが貫通する異電位となるメタルプレーン層の絶縁保
持用の切欠部を、平面視、最下段のボンディングパッド
形成面上の内側パッド用金属層及び外側パッド用金属層
の下に存在しない配置としたことに代えて、該切欠部
を、平面視、最下段のボンディングパッド形成面の下に
存在しない配置としたことを特徴とするセラミック積層
構造の電子部品用パッケージ本体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23133396A JP3305956B2 (ja) | 1996-08-12 | 1996-08-12 | セラミック積層構造の電子部品用パッケージ本体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23133396A JP3305956B2 (ja) | 1996-08-12 | 1996-08-12 | セラミック積層構造の電子部品用パッケージ本体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1065052A true JPH1065052A (ja) | 1998-03-06 |
JP3305956B2 JP3305956B2 (ja) | 2002-07-24 |
Family
ID=16922001
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23133396A Expired - Fee Related JP3305956B2 (ja) | 1996-08-12 | 1996-08-12 | セラミック積層構造の電子部品用パッケージ本体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3305956B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002111232A (ja) * | 2000-10-03 | 2002-04-12 | Toppan Printing Co Ltd | 多層プリント配線板 |
-
1996
- 1996-08-12 JP JP23133396A patent/JP3305956B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002111232A (ja) * | 2000-10-03 | 2002-04-12 | Toppan Printing Co Ltd | 多層プリント配線板 |
JP4582272B2 (ja) * | 2000-10-03 | 2010-11-17 | 凸版印刷株式会社 | 多層プリント配線板 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3305956B2 (ja) | 2002-07-24 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |