JPH106407A - 釣り・スポーツ用具用部材 - Google Patents
釣り・スポーツ用具用部材Info
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- JPH106407A JPH106407A JP8163112A JP16311296A JPH106407A JP H106407 A JPH106407 A JP H106407A JP 8163112 A JP8163112 A JP 8163112A JP 16311296 A JP16311296 A JP 16311296A JP H106407 A JPH106407 A JP H106407A
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- reinforcing fibers
- fishing
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Abstract
釣り・スポーツ用具用部材を提供することを目的とす
る。 【解決手段】特定方向に引き揃えた強化繊維にマトリク
ス材料を含浸してなる繊維強化材で構成された部材であ
って、前記強化繊維が露出した状態で表面粗さが5μm
以下であることを特徴としている。
Description
はゴルフ用具、スキー用具、テニス用具等のスポーツ用
具用の部材に関する。
具、スキー用具、テニス用具等のスポーツ用具について
は、その機能や特性を向上させると共に、軽量化を実現
させる傾向にある。一方、上記釣り用具やスポーツ用具
には、使用者の趣味に訴えるために、様々な装飾が施さ
れる。このため、これらの部材には、優れた外観を示す
ように、種々の塗装等が施される。近年、釣り用具やス
ポーツ用具の軽量化に伴い、部材重量における塗装層の
割合が大きくなってきている。具体的には、釣り竿にお
いては、竿管重量における塗装層の重量が5〜10%以
上を占める程度に上がってきている。このため、塗装層
や装飾層は、上述した釣り用具やスポーツ用具の軽量化
を妨げる大きな原因となっている。
量である釣り用具やスポーツ用具が望まれているが、そ
の要求を充分に満足することはできていない。本発明は
かかる点に鑑みてなされたものであり、軽量で、しかも
優れた外観を有する釣り・スポーツ用具用部材を提供す
ることを目的とする。
プリプレグで構成される部材の表面の粗さに着目して鋭
意研究を重ねた結果、強化繊維が露出した状態でしかも
表面粗さが所定の値以下である場合に装飾性が向上する
ことを見出し本発明をするに至った。
た強化繊維にマトリクス材料を含浸してなる繊維強化材
で構成された部材であって、前記強化繊維が露出した状
態で表面粗さが5μm以下であることを特徴とする釣り
・スポーツ用具用部材を提供する。
を参照して具体的に説明する。 (第1の実施形態)図1は本発明の釣り・スポーツ用具
用部材の一実施形態を示す断面図である。図中1は釣り
・スポーツ用具用部材の部材本体を示す。部材本体1
は、炭素繊維、ガラス繊維、アルミナ繊維、アラミド繊
維等の強化繊維2にエポキシ樹脂、フェノール樹脂、ポ
リエステル等の合成樹脂やAl、Mg等の金属等のマト
リクス材料3を含浸させた繊維強化プリプレグ(FR
P)、繊維強化金属(FRM)で構成されている。な
お、部材本体1の形状・寸法には特に制限はない。
のようにして製造することができる。例えば、部材本体
1が引き揃えられたカーボン繊維にエポキシ樹脂を含浸
してなる繊維強化プリプレグを巻回してなる竿管である
場合、繊維強化プリプレグを巻回した後にその表面を強
化繊維2が露出するように研磨する。このとき、図1に
示すように、強化繊維2の表面はかなり粗い状態とな
る。次いで、この部材本体1の表面上にエポキシ樹脂、
ウレタン樹脂、フッ素樹脂等の合成樹脂4を吹き付け塗
装、シゴキ塗装、印刷等の方法により被着し、強化繊維
2が露出するように、この合成樹脂4を研磨する(図中
ラインAまで)。このようにして、強化繊維が露出した
状態で表面粗さが5μm以下である表面とする。
m以下である表面は、図3に示すような概略形状を有し
ている。すなわち、研磨された面の強化繊維2には、微
視的に見て窪み部6および平坦部7が形成されている。
窪み部6の深さは、1μm程度であるが、5μm以下で
あれば特に限定されない。なお、窪み部6の幅は、表面
の平滑性を考慮すると、平坦部7の幅よりも狭いことが
好ましい。また、平坦部7においては、装飾性を考慮す
ると、部材本体1の表面に入射する光を効率良く反射し
て光輝性を示すことが好ましい。
うにして合成樹脂4を研磨する方法としては、バフ研
磨、その他の鏡面研磨等を挙げることができる。また、
表面粗さは、通常の表面粗さ計等により測定することが
できる。
粗さが5μm以下である表面を有する本発明の釣り・ス
ポーツ用具用部材においては、薄い被膜で高い密着性を
発揮することができ、軽量化や耐久性の向上等に好適で
ある。また、素材感を生かした外観を得ることができ
る。 (第2の実施形態)図2は本発明の釣り・スポーツ用具
用部材の他の実施形態を示す断面図である。図2中部材
本体1としては、第1の実施形態において使用するもの
と同じものを用いることができる。
鏡面研磨等の方法により研磨処理が施され、強化繊維が
露出した状態で表面粗さが5μm以下である。この表面
上には、薄膜5が形成されている。なお、表面粗さが1
〜2μm程度となるように鏡面状に研磨した部材本体1
は、その上に何も形成しなくても、素地を生かした優れ
た外観を得ることができるので、そのまま使用すること
ができる。
i,Ti,Al等の金属、TiO2,SiC等のセラミ
ックス等を挙げることができる。例えば、薄膜5の材料
として前記金属やセラミックスを用いることにより、部
材全体に光輝性を付与することができ、前記材料からな
る薄膜5により本体を隠蔽することができ、外観を向上
させると共に、本体を紫外線から保護できる。また、薄
膜5の厚さを数μm以下にすることにより、干渉色を得
ることができる。なお、薄膜5は、前記材料からなる複
数の層で構成しても良い。
さ等を考慮すると、イオンプレーティング、スパッタリ
ング等の物理的蒸着法、塗装法、メッキ法等を用いるこ
とができる。また、薄膜5の厚さとしては、軽量化を考
慮すると、強化繊維径程度以下、具体的には5μm以
下、特に1μm以下であることが好ましい。
面が強化繊維が露出した状態で表面粗さが5μm以下で
ある表面であるので、表面硬度が高く、剥離しにくく、
耐久性や耐候性に優れる。
した状態で表面粗さが5μm以下である表面であり、非
常に高いレベルの平滑度を有するので、薄膜5の光輝性
や色相が部材本体1の表面状態に影響されず、1μm以
下レベルの薄い膜であっても目的とする外観を示すこと
ができる。また、薄膜5は非常に薄いので、素地である
部材本体1の感じを外観として現すことができる。
5を形成した場合について説明しているが、本実施形態
はこれに限定されず、部材本体1上に、シリコン酸化膜
等の非電食層、金属層や合成樹脂からなるバインダー層
等の中間層を介して薄膜2を形成した場合にも適用する
ことができる。また、部材本体1上に直接または中間層
を介して薄膜5を形成し、さらにその上にTiO,Ti
N等をイオンプレーティングにより被着してなる着色
層、SiO等をイオンプレーティングにより被着してな
る保護層、TiとSiのような少なくとも2つの元素を
イオンプレーティングにより同時に被着してなる混合
(化合)層等を形成しても良い。さらに、最外層に透明
な金属、セラミックス、または合成樹脂等からなる保護
層を形成しても良い。
用具用部材の部材本体が平坦な表面形状を有する場合に
ついて説明しているが、本発明は、部材本体の表面形状
(本発明でいう微視的な表面粗さではなく、巨視的な意
味での表面形状を意味する)笑には限定されず、例え
ば、部材本体が繊維強化プリプレグを巻回してなる竿管
である場合に、その表面の研磨処理後にできる目残りに
おける角部(R形状)およびテープピッチの跡を有して
いるもの、前記竿管において、その表面の研磨処理後に
できる目残りによる凹部を有しているもの、その他の特
殊形状(段差部を有する形状、波形形状等)を有するも
のにも適用することができる。
用具用部材の部材本体が、繊維強化プリプレグを巻回し
てなる竿管である場合について説明しているが、本発明
はこれに限定されず、部材本体が他の釣り・スポーツ用
具用部材である場合にも同様に適用することができる。
ーツ用具用部材は、特定方向に引き揃えた強化繊維にマ
トリクス材料を含浸してなる繊維強化材で構成された部
材であって、前記強化繊維が露出した状態で表面粗さが
5μm以下であるので、軽量で、しかも優れた外観を有
するものである。
態を示す断面図。
形態を示す断面図。
面状態を示す拡大断面図。
ス材料、4…合成樹脂、5…薄膜、6…窪み部、7…平
坦部。
Claims (1)
- 【請求項1】 特定方向に引き揃えた強化繊維にマトリ
クス材料を含浸してなる繊維強化材で構成された部材で
あって、前記強化繊維が露出した状態で表面粗さが5μ
m以下であることを特徴とする釣り・スポーツ用具用部
材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16311296A JP3233576B2 (ja) | 1996-06-24 | 1996-06-24 | 釣り・スポーツ用具用部材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16311296A JP3233576B2 (ja) | 1996-06-24 | 1996-06-24 | 釣り・スポーツ用具用部材 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH106407A true JPH106407A (ja) | 1998-01-13 |
JP3233576B2 JP3233576B2 (ja) | 2001-11-26 |
Family
ID=15767399
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16311296A Expired - Lifetime JP3233576B2 (ja) | 1996-06-24 | 1996-06-24 | 釣り・スポーツ用具用部材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3233576B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR100328459B1 (ko) * | 1999-03-19 | 2002-03-16 | 임홍섭 | 섬유보강 폴 및 그 제조방법 |
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1996
- 1996-06-24 JP JP16311296A patent/JP3233576B2/ja not_active Expired - Lifetime
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Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3233576B2 (ja) | 2001-11-26 |
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