JPH0361030A - 釣竿、ゴルフシャフト等の積層管とその製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、釣竿、ゴルフシャフト等の積層管と、その製
造方法に関する。

〔従来の技術〕

従来、釣竿やゴルフシャフト等の管状体としては、第１
２図に示した如く、繊維補強プリプレグ台形シートを捲
着形成した中空筒すの外周（こ薄板のアモルファス金属
テープａを螺旋状に捲着してなるものは実開昭６０−８
８７２７号公報の開示により知られている。

〔発明が解決しようとする課題〕

しかし、アモルファス金属テープは、繊維補強ブリブレ
クシートに含浸された熱硬化性合成樹脂、例えばエポキ
シ樹脂との密着性が悪い為、繰返し曲げ荷重により中空
筒Ｉ〕と簡単に剥離する問題点がある。

又、第１３図に示した如く、中空筒１〕が積層管から成
る場合において、上記アモルファス金属テープａを、例
えば内層ｂ′と外層ｂ”間等の層間（こ捲着した場合（
こは、両者の密着性が悪い為（こ層間剥離が発生する怖
れがある。

そこで、これを改善したものとして、アモルファス等の
金属箔テープをカーボン、グラス等の高強度、高弾性繊
維と織或し、これをクロステープ状として積層管へ捲回
し、加熱硬化して一体に成形する方法が、上述のアモル
ファス自体の剥離や層間剥離に対して最も安全、かつ確
実な方法であるが、か亙る方法（こよれば、アモルファ
ス等の金属箔テープとカーボン、グラス等の高強度、高
弾性繊維との織成工程やブリフレグ工程が不可欠である
為、製造コストが高くなる問題点がある。

本発明は、−上記従来の技術の有する問題点（こ鑑みて
／工されたものであり、その目的とするところは、構成
部材相互の密着性が良く、優れた物性と外観を有する積
層管と、その積層管を安価に製造できる製造方法を捉供
しようとするものである。

〔課題を解決する為の手段〕

上記目的を達成する為に、本発明の釣竿、ゴルフシャフ
ト等の積層管は、高強度、高弾性の有機、無機繊維と、
熱硬化、熱可塑性樹厨で形成した積層管本体の内層もし
くは中間層、外層に、７トリツクスと密着性の良い有機
、無機繊維の糸条もしくはモノフィラメントを所要ピッ
チで外周へ捲回してなる外観形状が線状、箔状、テープ
状の金属線、金属箔もしくは金属渡金、金属蒸着等の処
理を施した高強度、高弾性の有機、無機繊維束を所要ビ
ノヂに螺旋状、もしくは綾状に捲着したことを特徴とし
ている。

そして、上記積層管の製造方法としては、表面を離型処
理した芯金に、高強度、高弾性の有機、無機繊維に熱硬
化、熱可塑性樹脂を含浸した繊維補強ブリプレクシート
を所要プライ捲着して形成される積層管本体の内層もし
くは中間層、外層に、外観形状が線状、箔状、テープ状
の金属線、金属箔、もしくは金属渡金、金属蒸着等の処
理を施した高強度、高弾性の有機、無機繊維束を所要ピ
ッチに螺旋状もしくは綾状に捲回するに際し、これら外
周へ、マトリックスと密着性の良い有機、無機繊維の糸
条もしくはモノフィラメントを所要ピッチで螺旋状に捲
回し、以下、常法にて処理して成形する製造方法を特徴
としている。

〔作用〕

積層管本体に所要ピッチで螺旋状もしくは綾状に捲着さ
れた高強度、高弾性の有機、無機繊維束等は、その外周
（こ螺旋状（こ捲着した糸条もしくはモノフィラメント
が、積層管本体のマトリックにと良く密着されることに
より当該積層管本体と一体（こ形成さイ↓るので積層管
の強度、弾性が向上される。

又、上記有機、無機繊維束に対して上記糸条もしくはモ
ノフィラメントは所要のピッチで螺旋状に捲着され、更
に該有機、無機繊維束等も積層管本体に対して所要のピ
ッチで螺旋状もしくは綾状（こ捲着されているので、積
層管の撓みを阻害しないので柔軟性が得られることとな
る。

〔実施例〕

以下（こ、本発明の実施例について回向を参照して説明
する。

請求項１に係る釣竿、ゴルフシャフト等の積層管は次の
ように構成されている。

実施例］ 第１図に示したように、；１５金１の外周（こ、公知の
離型剤を塗布し、離型剤層２を形成した。

この芯金１に、炭素繊維に日付けが軸方向１５０ｇ汐、
周方向２．５　ｇ／ｉ、エポキシ樹脂量３３　ｗｔ多の
直交シートプリプレグ３を、芯金１の先端部及び基端部
で各３プライになるよ５略台形状に裁断したものの端部
３ａを芯金１１こ加熱接着し、加圧下で捲回して第２図
に示す積層管本体４を形成した。

上記積層管本体４の外周へ、第２図、第４図（こ示した
ようにチタン箔テープ５（厚さろμ、巾Ｑ、５ｍｍ　）
の外周へエポキシ樹脂用のシラン処理を表面に施したク
ラスファイバーヤーンＥ　ＣＤ９００−　ｇ　Ｉ　Ｚ　
６　（直径４０μ、５．６．９／１０００　ｍ　）をピ
ッチＰ’−２朋で螺旋状に捲回しながら、該チタン箔テ
ープ５を螺旋状（こ捲回した。（尚、上記グラスファイ
バーヤーンＥ　ＣＤ　９００−％１ｚは日東紡の製品記
号で、ＩＺは１インチ当り１回のよりを示す） この外周へ図示しないポリプロピレンチー７（厚さ３０
μ、巾工５ｗｍ）を張力６＃で捲回した。

これを焼成炉中で、１３０℃で２時間加熱し、硬化させ
た。冷却後、芯金１と分離し、両端を切断し、外周を巾
パフで研磨した後、エポキシ樹力旨、ボリウレクン樹脂
で塗装し、表面に塗膜７を形成し、第３図に示す釣竿用
積層管Ａ−を得た。

第５図は、上記積層管Ａの一部を拡大して示「断面図で
ある。

上記積層管Ａは、チタン箔テープ５の金属光沢が螺旋状
（こ、かつ鮮明に表われ、美麗な外観を呈していた。又
、チタン箔テープ５の外周へ螺旋状に捲回したグラスフ
ァイバーヤーン６は、成形後エポキシ樹脂を吸収し、透
明になった。

更にグラスファイバーヤーン６は、第５図（こ示したよ
５＋こ、積層管本体委へ入り込みチタン箔テープ５は半
ば当該積層管本体４に埋った状態であった。

実施例２ 第６図（こ示したよ５ｆこ、炭素繊維を目付け１５０ｇ
Ｒ，エポキシ樹脂３０ｗｔ％のシートプリプレグ３′を
軸線Ｃに対し±４５°に、かつ各３プライとなるよう（
こ裁断した。又炭素繊維を目付け１２５ｇ、ｌｄ、エポ
キシ樹脂３Ｑｗｔ優のシートプリプレグ３″を軸線Ｃに
対しＯｏ（こ、かつ３ブライになるよう（こ裁断した。

上記シートプリプレグ３′と３″を、前述の実施例１に
おけると同様（こ表筒を処理した芯金工の外周へ順番に
加圧下で捲回して、第７図のよう（こ３層の内層４ａと
、３層の中間層４ｂからなる積層管本体４を形成した。

上記積層管本体４の外周へ、前述の実施例１（こおげろ
と同一のチタン箔テープ５へ、グラスファイバーヤーン
ＥＣＤ９００−’７６１Ｚ６を１鮒ピツチで捲回しなが
ら、該チタン箔テープ５を１１３Ｗｍピッチで螺旋状に
捲回し、更に逆方向へ同一ピッチで捲回して第８図に示
したよう（こ綾状（こ捲回した。

これを前述の実施例１と同様の工程を経て表崩σこ塗膜
７を形成したゴルフシャフト用積層管Ａ′を得た。

実施例３ 前述の実施例２におけると同様に形成した積層管本体の
外周へ、実施例ＩＩこおげろと同様のチタン箔テープの
みをピッチ１８朋で綾状（こ捲回し、以下、実施例１と
同様の工程を経て表面に塗膜を形成した図示しないゴル
フシャフト用積　９ 層管を得た。

実施例３の積層管は、先端径Φ８．５　ｗｍ、元端径ｄ
　１５．２　”　１全長１１２０ｍｍ、重量７８ｇ１フ
レックス１５０關であった。

尚、実施例２の積層管Ａ′は、重量７９ｇ、その他は上
記実施例３の積層管と同一に形成した。

上記実施例２及び３で得た各積層管Ａ′をシャフトとし
てゴルフクラブを組立て、試打したところ実施例３のシ
ャフトは１５３打目でチタンテープが剥離した。一方、
実施例２のシャフトは１０００打後も異常は認められな
かった。

こ工で、上記積層管本体４に捲回されるものとしては、
上述実施例におけるチタン箔テーフ５以外に、斬首が円
形、長方形で、外観形状が第９図（ロ）Ｇこ示す箔状、
テープ状、又は同図（ハ）（こ示す線状のステンレス、
ベリリウムカッパー等や、同図汀）（こ示す有機、無機
繊維束の外周（こ金属渡合、金属蒸着処理して、金属光
沢を有するものが使用される。

又、上記有機、無機繊組゛束等］５１こ螺旋状に捲］Ｏ 回される部材としては、上述実施例ｆこおけるグラスフ
ァイバーヤーンＥ　ＣＤ　９００−尽】Ｚ以外の有機、
無機繊維の糸条１６としては、グラス、カーボン、ナイ
ロン、もしくはモノフィラメントがある。

第１図〜第４図、第６図、第８図は請求項２の釣竿、ゴ
ルフシャフト等の製造工程を示すもので、この製造工程
は、 げ）、第一工程（第１図、第６図）：表面を離型処理し
、接着剤を塗布した芯金に、高強度、高弾性の有機、無
機繊維に熱硬化、熱可塑性樹脂を含浸した繊維補強プリ
プレグシート３を所要プライ捲着し、積層管本体４を形
成する工程、（ロ）、第二工程（第２図、第４図）：断
面が円形、長方形で、外観形状が線状、箔状、テープ状
の金属線、金属箔、もしくは金属渡合、金属蒸着等の処
理を施した高強度、高弾性の有機、無機繊維束１５の外
周へ、マトリックスと密着性の良い前述の有機、無機繊
維の糸条もしくはモノフィラメント１６を所要ピッチＰ
′で螺旋状ζこ捲回する工程、 （ハ）、第三工程（第２図、第３図、第８図）：」−記
有機、無機繊維束１５等を、上記積層管４の内層もしく
は中間層、外層へ所要ピッチＰで螺旋状もしくは綾状に
捲回する工程、 に）、第四］工程（図示せず）：チーピンク、加熱硬化
、引き抜き等の常法処理工程、 からなる。

第１０図、第１１図は、上記有機、無機繊維束１５等を
、内層４ａ、外層４ｂ、中間層４Ｃとで三層構造とした
積層管本体４の外層４ｂと中間層４０間、及び内層４ａ
の内側へ各々捲回した場合の各横断面図である。尚、第
２図（こおいて８はボビンを示す。

〔発明の効果〕

本発明は、以上説明したように構成されているので、以
下（こ記載されるような効果を奏する。

請求項１の積層管によれば、積層管本体と密着性の悪い
線状、箔状、テープ状、繊維束の外周へ、マトリックス
と密着性の良い糸条、モノフィラメントを螺旋状（こ捲
回したものを、上記積層管本体に螺旋状、綾状（こ捲着
して構成したことにより、上記捲回部材を積層管本体の
外周、又は層間へ捲回した場合における当該捲回部材の
剥離及び層間剥離の発生を回避でき、周方向の剛性の向
上による座屈強度の向上、即ち曲げ強度、曲げ剛性の向
上と、捻り剛性の向上を図り得ると共に、美麗な外観を
呈し、かつ柔軟性に寓んだ積層管を得ることができる。

１青求項２の積層管製造方法によれば、積層管本体の外
周へ、線状、箔状、テープ状の捲回部材を捲回するに際
して、例えば、当該捲回部材の巻出しスピードに連動し
て、糸条、モノフィラメントのボビンを、その外周に沿
って回転させながら螺旋状に捲回しつつ捲回部材を螺旋
状もしくは綾状（こ捲回することができるので、上記各
捲回作業を簡単な装置を用いて、効率良く行い得ること
により、ト記積層管を容易にして安価に製造することが
できる。

【図面の簡単な説明】

３ 第１図、第２図、第３図、第４図、第６図、第８図は本
発明に係る釣竿、ゴルフシ」・フト等の積層管の製造工
程を各々示した図、第５図は積層管本体の外周へ捲回部
材を捲回して形成した積層管の一部の拡大断面図、第７
図は同積層管における積層管本体を二層に形成した実施
例を示す横断拡太断筒図、第９図（イノ、（ロノ、ｃノ
・ノは、同積層管における捲回部材の各斜視図、第１０
図、第１１図は捲回部材を層間と内層（こ捲回した場合
を各々示す積層管の一部拡大断面図、第１２図、第１３
図は従来の積層管を一部拡大して示す各断面図である。 １・・・芯　金　３．３′、３″・・・繊維補強プリプ
レグシート４・・・積層管本体　　　　５・・・チタン
箔チーフロ・・・グラスファイバーヤーン　１５・・・
有機、無機繊維束１６・・・モノフィラメント ４ 第 ４ 図 Ｐ′ 箪 図 第 図 δ″ 第 図 第 ゲ 図 第 １ 図 １ｇ１２図 −一ぢ己％−一 第 １θ 図 第 ｊ 図

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）、高強度、高弾性の有機、無機繊維と、熱硬化、
   熱可塑性樹脂で形成した積層管本体の内層もしくは中間
   層、外層に、マトリックスと密着性の良い有機、無機繊
   維の糸条もしくはモノフィラメントを所要ピッチで外周
   へ捲回してなる外観形状が線状、箔状、テープ状の金属
   線、金属箔もしくは金属渡金、金属蒸着等の処理を施し
   た高強度、高弾性の有機、無機繊維束を所要ピッチで螺
   旋状もしくは綾状に捲着したことを特徴とする釣竿、ゴ
   ルフシャフト等の積層管。
2. （２）、表面を離型処理した芯金に、高強度、高弾性の
   有機、無機繊維に熱硬化、熱可塑性樹脂を含浸した繊維
   補強プリプレグシートを所要プライ捲着して形成される
   積層管本体の内層もしくは中間層、外層に、外観形状が
   線状、箔状、テープ状の金属線、金属箔、もしくは金属
   渡金、金属蒸着等の処理を施した高強度、高弾性の有機
   、無機繊維束を所要ピッチに螺旋状もしくは綾状に捲回
   するに際し、これら外周へ、マトリックスと密着性の良
   い有機、無機繊維の糸条もしくはモノフィラメントを所
   要ピッチで螺旋状に捲回し、以下、常法にて処理して成
   形することを特徴とする釣竿、ゴルフシャフト等の積層
   管の製造方法。