JPH106380A - シート及びその製造方法 - Google Patents

シート及びその製造方法

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JPH106380A
JPH106380A JP9083584A JP8358497A JPH106380A JP H106380 A JPH106380 A JP H106380A JP 9083584 A JP9083584 A JP 9083584A JP 8358497 A JP8358497 A JP 8358497A JP H106380 A JPH106380 A JP H106380A
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JP
Japan
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resin
sheet
uneven surface
resin layer
uneven
Prior art date
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Pending
Application number
JP9083584A
Other languages
English (en)
Inventor
Michisuke Edamatsu
通介 枝松
Masaji Okamoto
正司 岡本
Yasuo Hiromoto
泰夫 広本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Rayon Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Rayon Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 凹凸部が損傷したり凹凸部に汚れがたまるお
それのない、シート内部に凹凸面を有するシート及びそ
の効率的な製造方法を提供する。 【解決手段】 少なくとも一方の面に凹凸のピッチが一
定の凹凸面が形成された透光性を有する第1の樹脂の層
と、少なくともこの凹凸面を覆うための樹脂であって第
1の樹脂と非相溶な第2の樹脂の層が積層された、内部
に凹凸面が形成された熱可塑性樹脂シート。第1の樹脂
層に凹凸面を形成するための主流路と、少なくともこの
凹凸面を覆うための樹脂層であって第1の樹脂と非相溶
な第2の樹脂層用の副流路と、を有する共押出し口金装
置を用い、それぞれの樹脂を溶融して口金装置より共押
出しする前記シートの製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ライトコントロー
ルシート、透過型スクリーン、光拡散板等の光学用途と
して好適な内部に凹凸構造を有するシート及びその製造
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】レンチキュラーレンズシートやライトコ
ントロールシートを合成樹脂で製作することはしばしば
行われているが、所定の光学特定を得るためにシートの
表面に細かなレンズやプリズム等の凹凸を正確に形成す
ることが要求される。このようなシートは、熱可塑性樹
脂シートを金型と重ね合せ加熱プレスして製作する方法
が知られている。この方法は金型の凹凸面を正確に転写
することができるものの、加熱−冷却のサイクルが長
く、製作に多の時間を要し生産コストを軽減しえない面
がある。
【0003】これらのシートを効率よく製作する方法と
しては、熱可塑性樹脂シートの押出し成形が知られてい
るが、細かな凹凸を正確に賦形することは押出し条件の
制御等煩雑な手間を要し、凹凸が細かくなったり、突出
部で尖鋭になったりすると、その再現性が十分でない憾
みがあった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところでシート表面に
凹凸を有する樹脂シートでは、凹凸部が損傷したり、凹
凸部に汚れがたまる点が問題である。一方、シート内部
に凹凸界面を有するシートを溶融共押出法によって製造
する方法は知られていない。
【0005】本発明の目的は、凹凸部が損傷したり凹凸
部に汚れがたまるおそれのない、シート内部に凹凸面を
有するシートおよびその効率的な製造方法を提供するこ
とにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨は、少なく
とも一方の面に凹凸のピッチが一定の凹凸面が形成され
た透光性を有する第1の樹脂の層と、少なくともこの凹
凸面を覆うための樹脂であって第1の樹脂と非相溶な第
2の樹脂の層が積層された、内部に凹凸面が形成された
熱可塑性樹脂シートにある。
【0007】また本発明の要旨は、第1の樹脂層に凹凸
面を形成するための主流路と、少なくともこの凹凸面を
覆うための樹脂層であって第1の樹脂と非相溶な第2の
樹脂層用の副流路と、を有する共押出し口金装置を用
い、それぞれの樹脂を溶融して口金装置より共押出しす
る、前記熱可塑性樹脂シートの製造方法にある。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ本発明を
説明する。図1ないし図4は本発明の製造方法の一例を
示しているが、この例では第1の樹脂として透光性樹脂
と不透光性樹脂とを用いている。
【0009】図中1,2,3はいずれも押出し機で、1
が透光性樹脂を溶融し押出すための第1押出し機、2が
該透光性樹脂の一部を構成する不透光性樹脂のための第
2押出し機、3が第1の樹脂と非相溶な樹脂のための第
3押出し機である。この例においては第1の樹脂を透光
性樹脂と不透光性樹脂の2つで構成しているため、3つ
の押出し機を用い3種の樹脂を溶融混練しているが、第
1の樹脂を透光性樹脂だけで構成すれば押出し機は2つ
で十分であり、爾後の流路も2つとなる。各押出し機に
よって溶融された樹脂はそれぞれの定量ポンプ4,5,
6に供給されて定量され、ヘッド7に送られる。そして
ヘッド7および口金装置8内のそれぞれの流路9,1
0,11を経て、まず第1ノズル12より主流路となる
表面凹凸を備えた樹脂の層が形成される。
【0010】この例においては図6の如き透光性樹脂A
および非相溶性樹脂CからなるピッチPを有するライト
コントロールシートを製作しているが、このピッチPは
遮光性や外光吸収層および投影画像の解像力を考慮して
決められるが、ファインピッチが望まれる場合は1mm
以下、好ましくは0.1〜0.5mm程度にすることが
可能である。またこのシートの厚さや幅は目的に応じて
任意に決められる。尚このような凹凸面は透光性樹脂A
(第1の樹脂)の層の両側に設けることも可能である。
【0011】図3において次に不透光性樹脂Bが第2ノ
ズル13に供給され、前記透光性樹脂Aに形成された凹
凸部の所定位置に遮光層あるいは外光吸収層として図6
の如く形成される。この層はノズル形状により、強制的
に透光性樹脂Aの凹凸に不透光性樹脂Bが注入されて積
層が行われるため、凹凸がファイン化しても精度よくか
つ容易に形成されることとなる。
【0012】さらに第3ノズル14によって供給された
第1の樹脂と非相溶な樹脂C(第2の樹脂)によって、
前記凹凸面が覆われる。この樹脂Cは図6の如く微細な
凹凸面を覆うことにより押出し時のシート断面を矩形状
とし、押出し時や冷却固化時に発生する変形、不均一化
を防止し、かつ凹凸面の変形を防止する。この樹脂Cは
このような目的を達成するために用いられるので、上記
の透光性樹脂Aおよび不透光性樹脂Bより溶融粘度を低
くすることが好ましい。
【0013】次に上記透光性樹脂A、不透光性樹脂B、
及び第1の樹脂と非相溶な樹脂Cを、吐出ノズル15か
ら同時に共押出しし、冷却、固化して三層構造シートと
する。
【0014】図5は図3で示した口金装置に縮小セル1
8を組み込んだ例を示している。この縮小セル18は、
微細な凹凸をさらにファイン化するためのものであり、
前記のピッチPをさらに1/2〜1/8程度にすること
ができる。そしてこの縮小セル18は内面が滑らかなテ
ーパーをなすものであり、合流した3つの樹脂の流れ
は、その断面形状を保持しつつ相似形に断面形状を縮小
させる。この縮小セル18は、矩形状の断面のテーパー
を形成するだけで済み、微細な凹凸に加工する必要がな
いので、ファイン化として極めて有利である。
【0015】以上説明した口金装置は、金属に対して一
般的に行われている機械加工や放電加工によって製作す
ることができる。
【0016】図7および図8は、本発明の他のシートの
例を示す図である。このうちの図7は透光性樹脂A(第
1の樹脂)の層の両面にレンチキュラーレンズとしての
微細凹凸面が形成された透過型スクリーンの例で、透光
性樹脂Aの観察側面には外光吸収層となる不透光性樹脂
Bが形成されている。このようなシートを作るためには
第1の樹脂と非相溶な樹脂Cは、第1の樹脂である樹脂
Aの層の両面を覆うようにするとよい。また図8は透光
性樹脂Aに不透光性樹脂Bが一部埋入するように構成さ
れたライトコントロールシートの例であり、同図は第1
の樹脂と非相溶な樹脂Cによってその両面に覆った状態
を示している。
【0017】本発明において第1の樹脂となる透光性樹
脂としては、ポリカーボネート、ポリスチレン、ポリ塩
化ビニル、ポリアミド、ポリエチレンテレフタレート、
ポリメチルメタクリレート等のアクリル樹脂あるいはポ
リプロピレン等が挙げられ、これらのうちアクリル樹脂
が透明性および耐候性に優れていて特に好ましい。
【0018】また必要に応じて形成され遮光あるいは外
光の吸収、反射層となる不透光性樹脂Bとしては、上記
と同様の樹脂中にカーボンブラック、酸化鉛、酸化チタ
ンあるいは有機顔料等を混練して用いることができる。
【0019】さらに上記第1の樹脂の微細凹凸面等を覆
うために用いられる、第1の樹脂と非相溶な第2の樹脂
としては、第1の樹脂の溶融時の流動性より大きな流動
性を有する樹脂を選ぶことが望ましく、例えばポリプロ
ピレン、ポリスチレン、ポリイソブチレン、ポリブタジ
エン、ポリエチレンの他変性ポリエチレン、エチレンと
他のオレフィン系との共重合体等を挙げることができ
る。
【0020】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
る。 実施例1 透光性樹脂として透明なポリメチルメタクリレート(メ
ルトインデックスMI=3)、不透光性樹脂としてカー
ボンブラックを4重量%含むポリメチルメタクリレー
ト、第1の樹脂との非相溶性な第2の樹脂として、低密
度ポリエチレン(メルトインデックスMI=7)をそれ
ぞれ用いた。
【0021】そして図1ないし図4に示す装置(第1ノ
ズルの微細凹凸のピッチが0.5mm)を用い、図8に
示す如き構造が幅が80cmの3層の積層物を同時に共
押出しし、2m/分の速度で引取り切断装置で長さ50
cmに切断した。
【0022】これにより微細凹凸のピッチが0.5mm
で、反りや変形がなく断面形状が正確なライトコントロ
ールシートが得られた。
【0023】実施例2 実施例1と同じ樹脂を用い、図1,図2,図4および図
5の装置(第1ノズルの微細凹凸のピッチが0.5m
m、縮小セルのテーパーが1/4)を用い、図7に示す
断面の幅20cmの積層物を押出し、切断装置により長
さ50cmに切断した。
【0024】これにより微細凹凸であるレンチキュラー
レンズのピッチが0.125mmでその形状が正確な透
過型スクリーンを得ることができた。
【0025】
【発明の効果】本発明の製法によればシート内部に凹凸
構造を有するシートを、押出し成形に伴う変形や反り等
を生ずることなく効率よく製造することができる。ま
た、本発明のシートによれば、凹凸部が損傷したり凹凸
部に汚れがたまるおそれのない、ライトコントロールシ
ート等の光学用シートが提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の製法で用いられる装置の概略的な平面
図である。
【図2】本発明の製法で用いられる装置の概略的な正面
図である。
【図3】本発明の製法で用いられる口金装置の組立時の
断面図である。
【図4】図3のIV−IV線における断面図である。
【図6】本発明の製法で得られるシートの部分断面図で
ある。
【図7】本発明の製法で得られるシートの部分断面図で
ある。
【図8】本発明の製法で得られるシートの部分断面図で
ある。
【符号の説明】 A 透光性樹脂(第1の樹脂) B 不透光性樹脂(第1の樹脂) C 第2の樹脂 1,2,3 押出し機
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年7月15日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の製法で用いられる装置の概略的な平面
図である。
【図2】本発明の製法で用いられる装置の概略的な正面
図である。
【図3】本発明の製法で用いられる口金装置の組立時の
断面図である。
【図4】図3のIV−IV線における断面図である。
【図5】図3の口金装置に縮小セル18を組み込んだ装
置の断面図である。
【図6】本発明の製法で得られるシートの部分断面図で
ある。
【図7】本発明の製法で得られるシートの部分断面図で
ある。
【図8】本発明の製法で得られるシートの部分断面図で
ある。
【符号の説明】 A 透光性樹脂(第1の樹脂) B 不透光性樹脂(第1の樹脂) C 第2の樹脂 1,2,3 押出し機

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも一方の面に凹凸のピッチが一
    定の凹凸面が形成された透光性を有する第1の樹脂の層
    と、少なくともこの凹凸面を覆うための樹脂であって第
    1の樹脂と非相溶な第2の樹脂の層が積層された、内部
    に凹凸面が形成された熱可塑性樹脂シート。
  2. 【請求項2】 第1の樹脂層に凹凸面を形成するための
    主流路と、少なくともこの凹凸面を覆うための樹脂層で
    あって第1の樹脂と非相溶な第2の樹脂層用の副流路
    と、を有する共押出し口金装置を用い、それぞれの樹脂
    を溶融して口金装置より共押出しする、請求項1に記載
    の熱可塑性樹脂シートの製造方法。
  3. 【請求項3】 第1の樹脂として透光性樹脂と不透光性
    樹脂とを使用し、これらを同時に共押出しすることを特
    徴とする請求項2に記載のシートの製造方法。
  4. 【請求項4】 主流路と副流路との合流部の下流に、流
    路の断面が縮小された口金が配置された口金装置を用い
    ることを特徴とする請求項2または請求項3に記載のシ
    ートの製造方法。
JP9083584A 1997-04-02 1997-04-02 シート及びその製造方法 Pending JPH106380A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004175467A (ja) * 2002-11-25 2004-06-24 Murazumi Kogyo Kk フィルム用芯管
WO2011031039A2 (ko) * 2009-09-08 2011-03-17 (주)삼박 열가소성 복합판재와 그 성형장치 및 성형방법

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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