JPH1063734A - 通信販売システムおよび通信販売方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 映像配送サービスシステムを利用して多種類
の商品について通信販売サービスを可能とする。 【解決手段】 映像データ１１２の視聴時に希望商品が
表示された場合、ユーザがリモコン１１１の選択ボタン
でシーン選択を行ない、希望商品の座標情報ををネット
ワーク１０７を介して映像センター１０１に送る。映像
センター１０１では、ユーザ希望商品について通信販売
用のデータベース１０３から検索した商品情報を配送す
る。データベース１０３に商品情報のない場合、人手に
より取扱店舗、価格などの商品情報を取得してデータベ
ース化すると共に、別途、ユーザに配送する。 【効果】 映像センターは、商品情報のデータベース規
模を最小限に抑えながら、映像データ中の登場商品を対
象にした通信販売サービスをユーザに提供できる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は通信販売システムお
よび通信販売方法に関し、更に詳しくは、映像配送サー
ビスシステムにより配送される映像データ中に含まれる
商品について、商品の値段や取り扱い店舗等の商品情報
をユーザの希望に応じて配送する通信販売システムおよ
び通信販売方法に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来の通信販売方式は、各種商品の写真
と共に、そのサイズ、識別番号（商品番号）および価格
を掲載したカタログ類（新聞、雑誌を含む）頒布し、こ
れを参照した消費者が、電話あるいは専用の申込書によ
って販売元に購入手続きをとる形式で行われている。こ
れらのカタログに代えて、ＴＶ放送のコマーシャル画面
で商品と商品番号を紹介し、消費者が電話で購入を申し
込む方式や、パソコン通信による通信販売方式も利用さ
れている。

【０００３】映像配送システムを利用した通信販売方式
では、映像センターが映像データ中の全てのもしくは一
部のシーンに登場する商品の商品名や値段等の商品情報
のデータベースを事前に作成しておき、ユーザはその映
像と同期して示されるあらかじめ用意されている静止画
やテキスト形式による商品リスト中から商品を選択し発
注を行なう方式をとる。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】従来のカタログ頒布に
よる通信販売方式では、カタログを入手した消費者が必
ず商品を購入するとは限らず、ＴＶコマーシャルによる
通信販売では、特定の商品毎にコマーシャル映像を製作
して放映する必要があるため、効率的ではない。また、
映像配送システムを利用する従来の通信販売方式では、
映像データ中に商品の商品名や値段等の情報が商品リス
トとして表示されるため、本リストが映像自体の自然な
視聴を妨げることになる。また、映像データ中に登場す
る商品が多い場合には該当するリストをすべてユーザに
提示することは無駄であることが多く、映像データの視
聴にかかる時間も必要以上になる可能性がある。

【０００５】本発明の目的は、映像配送システムを利用
して、消費者に多数の商品について商品情報を効率的に
提供できる通信販売システムおよび通信販売方法を提供
することにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の通信販売システムは、映像データを蓄積す
る映像蓄積装置と商品情報を蓄積するデータベースとを
備えた映像サーバと、上記映像サーバにネットワークを
介して接続された少なくとも１つの端末機とからなり、
上記映像サーバが、上記端末機からの命令に応答して映
像データを配送する手段と、上記端末機でユーザが指定
した映像シーンで映像を静止させるための手段と、ユー
ザが上記静止シーン中で指定した物品について上記デー
タベースから検索した商品情報を上記端末機に送信する
ための手段とを有することを特徴とする。

【０００７】また、本発明の商品販売方法は、映像デー
タを蓄積する映像蓄積装置と商品情報を蓄積するデータ
ベースとを備えた映像サーバと、上記映像サーバにネッ
トワークを介して接続された少なくとも１つの端末機と
からなる映像配送システムを利用し、上記端末機からの
命令に応答して、上記映像サーバから上記端末機に映像
データを配送することによって、上記端末機に映像を出
力し、上記端末機で放映中の映像をユーザが指定した映
像シーンで静止させ、上記静止シーン中でユーザが指定
した位置情報を上記端末機から上記映像サーバに送信
し、上記映像サーバが、上記静止シーンと位置情報によ
って特定される映像中の物品について上記データベース
から商品情報を検索し、該商品情報を上記端末機に送信
し、ユーザが上記商品情報を参照して物品の購入手続き
を行うことを特徴とする。上記データベースに前記物品
についての商品情報が未登録の場合、前記位置情報によ
って物品が特定された静止シーンを前記映像サーバ側の
表示装置に表示し、これを参照した係員による商品調査
によって得られた商品情報を前記端末機のユーザに配布
する。

【０００８】具体的には、ユーザは映像視聴時に希望物
品（商品）が表示されると、当該シーンをリモコン等の
選択ボタンで選択し、タイムコードやフレーム番号の時
間情報を映像センターに送る。上記シーンで映像静止さ
せた後、もしくは上記静止シーンの再配送後に、希望す
る商品の座標をリモコン等の操作によって指定し、商品
座標情報を映像センターに送信する。映像センターで
は、ユーザから送信された映像データ識別符号とユーザ
選択シーンの時間情報と該当する選択シーン上での希望
商品の座標情報を基に通信受付用販売端末機でユーザが
商品を選択した画面を再現し、ユーザ希望商品を特定後
ユーザへの商品情報配送を行なう。また、映像センター
のデータベース上に商品情報のない商品についての商品
情報配送要求がユーザから送信された場合には、人手を
用いて取扱店舗、価格などの商品情報を取得しその結果
を利用してユーザに取り扱い店舗等の商品情報を配送す
る。さらに、一度商品情報配送要求のあった商品に対し
てはデータベース化しておき次回の他ユーザからの商品
情報配送要求に備える。

【０００９】

【発明の実施の形態】図１は、本発明による通信販売シ
ステムの全体構成を概略的を示した図である。本システ
ムは、映像センター（センタ装置）１０１と、ネットワ
ーク１０７を介して上記映像センターに接続された複数
のユーザ宅（ユーザ端末）１０８とから構成される。

【００１０】映像センター１０１は、画像圧縮によりデ
ータ量を削減した映画やドラマ等の映像データを蓄積す
る映像蓄積サーバ１０２と、配送される映像データ１１
２中に登場する商品について商品名、販売会社、値段等
の商品情報が格納された通信販売用データベース１０３
と、ユーザ宅からネットワーク１０７を介して送信され
る商品情報配送要求１１３を処理するための通信販売受
付端末１０５とからなり、通信販売受付端末１０５は、
映像表示機１０４と端末を操作するためのキーボード１
０６等を備える。なお、上記ユーザ宅１０８は、ネット
ワーク１０７と接続する家庭用端末機１０８と、映像表
示機１０７と、家庭用端末機１０６を操作するためのリ
モコン１０９とから構成される。

【００１１】図２は、上記通信販売システムによる商品
情報配布の具体的手順を示した図である。ユーザは、家
庭用端末機１１０から映像センター１０１に対して、視
聴を希望する映像データ１１２の映像配送要求２０１を
送信する。映像センター１０１は、上記映像配送要求に
応答して、要求に合致した映像データ１１２を家庭用端
末機１１０に配送する。ユーザは、視聴中の映像シーン
に欲しい商品、あるいは商品情報を得たい商品が登場し
た時、リモコン１１１を操作してシーン選択の入力を行
う。家庭端末機では、シーン選択２０４の操作があった
か否かを判定しており、シーン選択入力があった場合
は、該当するシーンで出力映像を静止させ、映像センタ
ー１０１に映像静止要求２０５を通知し、その後、映像
センター１０１に選択シーンの識別情報（例えば、放映
中の映像データの識別符号とシーン番号）２０６を通知
する。この時、選択シーンの識別情報２０６と共に、要
求元を示す家庭用端末機１１０に固有の識別情報（家庭
用端末機識別符号）も送信する。なお、これらの情報
は、家庭用端末機１１０に付随する磁気ディスクやメモ
リ等の記憶装置に一時的に記憶しておく。

【００１２】映像センター１０１は、家庭用端末機から
受信した選択シーンの識別情報と家庭用端末機識別符号
等のシーン情報２０８を通信販売用データベース１０３
に記憶し、映像データの送信を中断する。なお、選択シ
ーンの識別情報となるシーン番号としては、配送中の映
像データ１１２に付されるタイムコードを用いてもよ
い。特に画像圧縮方式として国際標準化機構ＩＳＯ(ア
イエスオー:International Organization for Standard
ization)で定められたＭＰＥＧ(エムペグ：MovingPictu
re Experts Group)を用いている場合、ＭＰＥＧパケッ
トに付加されるＰＴＳ(Presentation Time Stamp)４１
３を利用することができる。この場合、家庭用端末機１
１０は、ユーザ操作によってリモコン１１１からシーン
選択命令が発行されて時、その直前に映像表示機１０９
に再生出力した映像パケットのＰＴＳを記憶しておき、
これを映像データの識別符号と共に映像センター１０１
に通知すればよい。

【００１３】図４は、ＭＰＥＧ方式で圧縮された映像デ
ータの構成とＰＴＳとの関係を示す。ＭＰＥＧ方式では
音声と映像を時分割多重して配送しており、映像データ
１１２は、図に示すように、それぞれ映像データを含む
映像パケット（４０７、４０８）と音声データを含む音
声パケット４０９とパックヘッダ４０６とから構成され
る複数のパック（４０１、４０２、………４０５）の集
合体となっている。各パケットは、パケットヘッダ４１
１とパケットデータ４１２とから構成され、復号再生処
理に必要なＰＴＳ情報が各パケットヘッダ４１１内に設
定されている。各家庭用端末機１０８は、上記ＰＴＳ４
１３に基づいて圧縮画像を伸長処理し、映像表示機１０
９に再生出力する。

【００１４】家庭用端末機では、シーン選択判定２０４
の後、ユーザからの視聴継続要求２０７の有無を判定
し、もし、視聴継続の要求操作が行われた場合は、映像
センター１０１に映像配送要求２０１を通知し、映像デ
ータ１１２の放映を再開する。視聴継続要求がなかった
場合は、シーン配送要求２０９の有無を判定し、もし、
シーン配送要求がない場合は、映像センター１０１に映
像配送停止要求２２０を通知し、映像データ１１２の配
送を停止させて本通信販売サービスを終了２２３する。
ユーザからシーン配送要求があった場合は、映像センタ
ー１０１に選択シーン配送要求２１０を通知する。この
時、家庭用端末機１１０内の記憶媒体等に記憶されて選
択シーンの識別情報および家庭用端末機識別符号も送信
する。映像センター１０１は、これらの情報に基づいて
ユーザへの選択シーン配送２１１を行なう。

【００１５】ユーザが、配送された選択シーン上で商品
の指定操作（商品決定２１２）を行った後、商品情報の
取得要求２１３を行うと、映像センター１０１に商品情
報配送要求２１４が送信される。選択シーンで行う商品
指定操作の１例を図５を用いて説明する。映像センター
１０１から家庭用端末機１１０に選択シーン静止画１０
９ａが配送されると、ユーザは、リモコン１１１のボタ
ンを操作することにより、商品指定画面１０９ｂに切り
換える。商品指定画面１０９ｂは、画面の左上を座標原
点５０３とし、右向きにｘ軸５０４、下向きにｙ軸５０
５を設定している。ユーザがリモコン１１１を操作し、
画面上でカーソル５０１を移動させ、カーソルを希望商
品に位置合わせした状態で、位置情報の入力操作を行う
と、家庭用端末機１１０から映像センター１０１に対し
て商品情報配送要求２１４が送信される。この場合、商
品情報配送要求２１４には、家庭用端末機１１０の識別
符号、映像データ１１２の識別符号、選択シーン番号、
静止画１０９ａ中での希望商品の座標情報が含まれる。

【００１６】ユーザは、上記選択シーンについて、まだ
指定したい商品があれば上記操作を繰り返する。また、
選択シーンを終了して映像を視聴したい場合は、視聴継
続の入力操作２１６を行う。この場合、映像データ１１
２の配送要求２０１が映像センター１０１に送信され、
映像データ１１２の配送が再開される。視聴継続に変え
て終了を入力すると、映像配送停止要求２１７が映像セ
ンター１０１に送信され、映像データ１１２の配送が停
止し、本通信販売サービスが終了する（２２３）。映像
センター１０１では、家庭用端末機１１０から商品情報
配送要求を受信すると、映像表示機１０４上でユーザの
商品指定画面を再現する（２１９）し、通信販売用デー
タベース１０３のデータベース検索２１８を行う。選択
シーンで指定した商品と対応してデータベースに商品情
報が登録されていた場合は、検索結果を商品情報２２２
として要求元の端末機に配送する。

【００１７】指定商品についてデータが未登録の場合
は、図３に示すように、家庭用端末機識別符号と対応し
てデータベースに管理されているユーザ情報（ユーザの
住所や氏名等）と商品決定画面を一時的に記憶装置に記
憶（３０１）した後、係員が、人手によって商品情報を
調査し、取得した情報３０２を次回の商品情報配送要求
２１４に備えてデータベースに登録（２２１）すると共
に、上記ユーザ情報に基づいて、ユーザ宛に商品情報を
配送する（２２２）。

【００１８】商品情報の配送２２２は、例えば、図５に
示すように、商品番号や品名、値段、取扱店舗（電話番
号）等のカタログ情報を含む商品情報の配送用静止画１
０９ｃをネットワーク１０７を介して要求元の端末に配
送するか、これらの商品情報が載った商品カタログを郵
送やファックスで要求元ユーザ宅に届ける。ユーザは、
送られてきた商品情報を参照して購入するか否かを判断
し、もし購入したい場合は、商品情報が示す購入形態で
提供元に商品の購入を申込む。例えば、電話で購入でき
る場合は、テレホンショッピング２２４等の形式で申込
み、商品カタログと一緒に商品申込書が添付されている
場合は、この申込書を利用する。また、ネットワーク１
０７を介して映像センター１０１に商品発注を行うよう
にしてもよい。この場合には、映像センター１０１が、
ユーザ希望商品の発注を商品取り扱い店舗に取次ぎ、商
品取り扱い店舗がユーザ宅に商品の発送を行う。

【００１９】

【発明の効果】本発明によれば、映像センターは、ユー
ザが希望する商品についてのみ商品情報を配送すればよ
いため、非常に多くの商品が登場する映像データを用い
た通信販売サービスを自然な視聴を妨げることなく提供
することが可能になる。また、映像センターは事前にデ
ータベースを用意していない映像データについて通信販
売を行なうことが可能になるため、配送する全ての映像
データを用いた通信販売サービスが可能となる。さら
に、他ユーザからの同等商品への発注もデータベース化
しておくことで短時間で対応できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の通信販売システムの概略図。

【図２】本発明による通信販売方法の手順を示す図。

【図３】新規商品情報の登録手順を示す図。

【図４】ＭＰＥＧ方式で圧縮されたデータ構造を示す
図。

【図５】商品情報配送要求を行う商品指定方法を説明す
るための図。

【図６】商品情報配送用の静止画面を説明するための
図。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 森脇 啓吉 東京都国分寺市東恋ケ窪一丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】映像データを蓄積する映像蓄積装置と商品
   情報を蓄積するデータベースとを備えた映像サーバと、
   上記映像サーバにネットワークを介して接続された少な
   くとも１つの端末機とからなり、 上記映像サーバが、上記端末機からの命令に応答して映
   像データを配送する手段と、上記端末機でユーザが指定
   した映像シーンで映像を静止させるための手段と、ユー
   ザが上記静止シーン中で指定した物品について上記デー
   タベースから検索した商品情報を上記端末機に送信する
   ための手段とを有することを特徴とする通信販売システ
   ム。
2. 【請求項２】前記映像サーバが、前記データベースに前
   記指定物品に関する商品情報が未登録の場合に前記指定
   物品を含むシーンを係員に提示するための表示手段と、
   係員調査によって得られた商品情報を上記データベース
   に追加登録するための手段と有することを特徴とする請
   求項１に記載の通信販売システム。
3. 【請求項３】映像データを蓄積する映像蓄積装置と商品
   情報を蓄積するデータベースとを備えた映像サーバと、
   上記映像サーバにネットワークを介して接続された少な
   くとも１つの端末機とからなる映像配送システムを利用
   した商品販売方法において、 上記端末機からの命令に応答して、上記映像サーバから
   上記端末機に映像データを配送することによって、上記
   端末機に映像を出力し、 上記端末機で放映中の映像をユーザが指定した映像シー
   ンで静止させ、 上記静止シーン中でユーザが指定した位置情報を上記端
   末機から上記映像サーバに送信し、 上記映像サーバが、上記静止シーンと位置情報によって
   特定される映像中の物品について上記データベースから
   商品情報を検索し、該商品情報を上記端末機に送信し、 ユーザが上記商品情報を参照して物品の購入手続きを行
   うことを特徴とする通信販売方法。
4. 【請求項４】前記データベースに前記物品についての商
   品情報が未登録の場合、前記位置情報によって物品が特
   定された静止シーンを前記映像サーバ側の表示装置に表
   示し、これを参照した係員による商品調査によって得ら
   れた商品情報を前記端末機のユーザに配布することを特
   徴とする通信販売方法。