JPH106317A - セメント板の製造方法 - Google Patents

セメント板の製造方法

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JPH106317A
JPH106317A JP16414196A JP16414196A JPH106317A JP H106317 A JPH106317 A JP H106317A JP 16414196 A JP16414196 A JP 16414196A JP 16414196 A JP16414196 A JP 16414196A JP H106317 A JPH106317 A JP H106317A
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JP
Japan
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cement
plate
resin emulsion
shaped object
coating
Prior art date
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Pending
Application number
JP16414196A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasutoshi Kato
康敏 加藤
Kazuyuki Komatsu
和幸 小松
Onori Fujita
大典 藤田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
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Publication date
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Publication of JPH106317A publication Critical patent/JPH106317A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 強度の高い合决り部を有するセメント板を生
産性高く製造する技術を提供する事。 【解決手段】 セメントを主材とするセメント材料スラ
リーを加圧脱水して板状体5を成形したあと、加圧脱水
された前記板状体3を自然養生したあと、前記板状体5
に合决り部50を形成し、前記合决り部50を形成した
板状体50に樹脂エマルジョンを塗布したあと、前記板
状体50をオートクレーブ養生し、その後、前記板状体
50に塗装を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、セメントを主材と
するセメント材料スラリーを加圧脱水して板状体を成形
したあと、切削加工によって合决り部を形成するセメン
ト板の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のセメント板の製造方法と
しては、セメント板に合决り部を形成する場合には、加
圧脱水の際に、厚さの異なる2つの領域をほぼ同じ密度
にプレス成形することは困難であり、加圧脱水の際に板
状体に密度ムラが発生し、割れ、強度不良等の原因にな
りやすいという実情があって、硬化したセメント板をセ
メント材料スラリーを加圧脱水して板状体を成形したあ
と、そのまま順に自然養生、オートクレーブ養生、合决
り部の形成を行ったあと、前記セメント賦形体に塗装を
行うことが提案されている。つまり、硬化した板状体に
機械加工して合决り部を形成しようとするものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の提案に
よれば、オートクレーブによってほぼ完全に硬化したも
のを、機械加工するわけであるから、加工用の切削工具
の磨耗が激しく、生産性が低下しやすいという問題点が
考えられている。
【0004】従って、本発明の目的は、上記欠点に鑑
み、強度の高い合决り部を有するセメント板を生産性高
く製造する技術を提供する事にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
の本発明の特徴構成は、セメントを主材とするセメント
材料スラリーを加圧脱水して板状体を成形したあと、切
削加工によって合决り部を形成する場合に、加圧脱水さ
れた前記板状体を自然養生したあと、前記板状体に合决
り部を形成し、前記合决り部を形成した板状体に樹脂エ
マルジョンを塗布したあと、 前記板状体をオートクレ
ーブ養生し、その後、前記板状体に塗装を行うことにあ
る。
【0006】〔作用効果〕つまり、前記板状体が自然養
生されただけの比較的軟らかいときに合决り部を形成す
るから、切削加工したとしてもあまり切削工具に負担を
かけにくく、その切削工具は磨耗しにくく、その磨耗に
よる生産性の低下を抑制することができるようになっ
た。ところで、先の工程で合决り部を形成したあとにオ
ートクレーブ養生するとその表面にエフロレッセンス
(白華)が発生し易い状況になる。一般にエフロレッセ
ンスの発生している部分に塗装を行うと、その塗装の塗
膜は、セメントと強固には密着しにくくなって、防水性
の低い塗膜が形成される虞がある。一方前記合决り部
は、他の部分よりも薄肉である、雨水の集合しやすい形
状に形成される等の状況から、オートクレーブ後のエフ
ロレッセンスの発生しやすい状況下では、他の部分にも
まして防水性高く形成することが望まれる。そこで、オ
ートクレーブ養生の前に、前記合决り部に樹脂エマルジ
ョンを塗布しておけば、オートクレーブの際に前記樹脂
エマルジョンの膜がエフロレッセンスの発生を抑制する
作用を奏し、前記合决り部における樹脂塗膜のセメント
への密着性を向上させることが出来、前記合决り部にお
ける防水性を大きく向上させられる。
【0007】そのため、強度が高くかつ、防水性の高い
合决り部を有するセメント板を生産性高く製造すること
ができるようになった。
【0008】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
【0009】図1に示すように、セメント製屋根板材の
製造装置は、セメント、骨材、補強繊維、水を含んだ水
硬性の基材用セメントスラリー1を調整する調整装置1
0を設け、前記基材用セメントスラリー1の供給を受け
て前記基材用セメントスラリー1を受けて貯留する貯留
部21と、前記貯留部21内の前記セメント原材料1を
流し出す供給口22と、前記供給口22の開口厚さを規
制するゲート23とを備えてなる基材用セメントスラリ
ー供給装置20を設け、透水性のコンベヤベルト31を
備え、前記供給口22から流し出される前記基材用セメ
ントスラリー1を受けて帯状体2に形成する第一搬送装
置30を設け、前記コンベヤベルト31上の帯状体2を
加圧成形する加圧成形装置40を設け、セメント基材3
を帯板状に成形可能に構成してある。尚、このときの、
加圧成型条件は、150kg/cm2で2秒程度で良
い。そのセメント基材3は、所定形状に切断して板状体
4に成形したあと、積み重ねてパイル5にした状態で、
養生室に搬送し、1日〜2日自然養生させる構成にして
ある。これにより、前記セメント基材3は、保形性があ
り、かつ、機械加工容易な、セメント板状体5に形成さ
れる。このセメント板状体5は、機械加工によって、合
决り部50を形成したあと、前記セメント板状体5全面
にシャワーコーティングによって樹脂エマルジョンを塗
布し、乾燥させて塗膜層6形成したあと、20〜30M
Paの高圧での加圧、150〜180℃で8〜20時間
のオートクレーブ養生に供される。オートクレーブ養生
を終えたセメント板状体5には、塗装を行って、下塗り
層7、上塗り層8を順に形成する。
【0010】尚、前記基材用セメントスラリーとして
は、例えばポルトランドセメント100重量部に、シリ
カ100重量部、パルプ10重量部マイカ10重量部を
加えたものを用いる。前記樹脂エマルジョンとしては、
例えば、熱可塑性アクリル樹脂エマルジョンを主成分と
する固形分5〜20%程度のものを利用することが好ま
しく、このような樹脂エマルジョンを用いれば、前記下
塗り層および上塗り層をセメント板に強固に塗着させる
のに有用である。何故なら、前記熱可塑性アクリル樹脂
エマルジョンは、セメントに対して強固に密着できると
ともに、オートクレーブ養生の最中にエフロレッセンス
の発生するのを効果的に防止しつつも、熱分解、変成を
受けることなく、かつ、前記下塗り層との相溶性が高い
ので、前記下塗り層と、前記セメントとの間を強固に接
続する機能を発揮するからである。但し、本発明は上述
の材料組成のものを用いた場合に限られるものではな
く、種々のセメント組成物からなるセメント板および塗
膜、塗装を成形する場合に適用できる。
【0011】〔実験例〕先の実施の形態において製造し
たセメント板と、先の実施の形態におけるオートクレー
ブ養生の前の樹脂エマルジョン塗布を行わずに製造した
セメント板とで、セメントに対する塗装の密着性を調べ
たところ表1のようになった。この結果から本発明のセ
メント板の製造方法によれば、密着性の高い塗装が可能
となっていることがわかり、防水性の高いセメント板を
製造するのに役立っていること考えられる。
【0012】
【表1】
【0013】尚、表1において、密着性はセメント板の
表面に2mm角5×5の枡目状に傷を付けた上で、その
枡目状の傷の上から粘着テープを貼り、粘着テープを剥
離させた時に、前記傷のうち落脱しなかった数を示して
いる。
【0014】〔別実施形態〕以下に別実施形態を説明す
る。先の実施の形態においては樹脂エマルジョンをセメ
ント板状体の全面にシャワーコーティングしたが、少な
くとも合决り部に塗布してあれば良く、生産効率、コス
トの面で有利にしながら、最も防水性の期待される合决
り部に関して高い防水性を発揮できる。
【0015】尚、特許請求の範囲の項に、図面との対照
を便利にするために符号を記すが、該記入により本発明
は添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】セメント板の製造方法の工程図
【符号の説明】
5 板状体 50 合决り部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C04B 41/63 C04B 41/71 41/71 B28B 11/00 A

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セメントを主材とするセメント材料スラ
    リーを加圧脱水して板状体5を成形したあと、切削加工
    によって合决り部50を形成するセメント板の製造方法
    であって、 加圧脱水された前記板状体5を自然養生したあと、 前記板状体に合决り部50を形成し、 前記合决り部50を形成した板状体5に樹脂エマルジョ
    ンを塗布したあと、 前記板状体5をオートクレーブ養生し、 その後、前記板状体5に塗装を行うセメント板の製造方
    法。
  2. 【請求項2】 前記樹脂エマルジョンが熱可塑性樹脂エ
    マルジョンである請求項1記載のセメント板の製造方
    法。
JP16414196A 1996-06-25 1996-06-25 セメント板の製造方法 Pending JPH106317A (ja)

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JP16414196A JPH106317A (ja) 1996-06-25 1996-06-25 セメント板の製造方法

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Publications (1)

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JPH106317A true JPH106317A (ja) 1998-01-13

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ID=15787535

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JP16414196A Pending JPH106317A (ja) 1996-06-25 1996-06-25 セメント板の製造方法

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002012482A (ja) * 2000-06-22 2002-01-15 Matsushita Electric Works Ltd 窯業系基材切削部の補強方法
US6800174B2 (en) * 1999-10-07 2004-10-05 Consolidated Minerals, Inc. System for making wallboard or backerboard sheets including aerated concrete
CN101875211A (zh) * 2010-04-21 2010-11-03 宁波市镇海永恒建材厂 一种利用管桩余浆生产混凝土砖的方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6800174B2 (en) * 1999-10-07 2004-10-05 Consolidated Minerals, Inc. System for making wallboard or backerboard sheets including aerated concrete
JP2002012482A (ja) * 2000-06-22 2002-01-15 Matsushita Electric Works Ltd 窯業系基材切削部の補強方法
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