JP2632951B2 - 無機質建築用板の製造方法 - Google Patents

無機質建築用板の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は無機質建築用板の製造方法に関し、詳しく
は耐吸水性に優れた無機質建築用板の製造方法に関す
る。
〔従来の技術〕
一般に、セメント等を主成分として成形される無機質
建築用板材、特に平板状屋根材、外装壁板などにおいて
は、吸水性、吸湿性を抑えるため、表面に防水塗装を行
うことが必要である。
従って、従来このような無機質板材においては、表面
装飾を兼ねて各種色彩の防水塗装を施すのが通例であ
る。
〔従来技術の問題点〕
ところで、上記従来においては、防水層が表面塗装膜
とされ、裏面には何の処理がなされていないため、板材
裏面よりの吸水・吸湿によりエフロレッセンスが発生
し、それが製品表面へも析出して製品外観を損う問題が
有った。
もっとも、このような問題は、板材の表裏面共に防水
性塗料を塗布すれば良いが、ベルトコンベヤによる流れ
作業の工程で板材の表裏面に塗装を施すのは容易でな
く、反転装置、塗布ローラー等多大な付帯設備が必要と
なり、実施が困難である欠点が有った。
〔発明が解決しようとする課題〕
この発明の上記問題点に鑑み、実施が容易であると共
に、確実な防水性を発揮し得る無機質建築用板の製造方
法を提供することを目的としてなされたものである。
〔課題を解決するに至った技術〕
即ち、この発明の無機質建築用板の製造方法はセメン
ト、シリカ、必要な補強繊維から成る無機質配合物より
成る基材層の片面に、該基材層用無機質配合物に1〜20
重量%の熱可塑性樹脂粉末を添加した配合物より成る層
を一体に積層して板状体を成形し、該成形物を自然養生
し、しかる後、前記熱可塑性樹脂粉末の溶融温度で高温
養生を行うことを特徴とするものである。
〔作用〕
この発明において用いられる基材層の無機質配合物
は、従来一般的に使用されるセメント配合物が適用可能
であり、特に限定は無い。
この基材層に積層される層は、上記基材層無機質配合
物に1〜20重量%の熱可塑性樹脂粉末を添加したものが
用いられる。
なお、この樹脂粉末添加無機質層の厚さは、前記基材
層に対し、同等かそれ以下の厚さで充分である。
これらの層は、例えば乾式法であれば、コンベヤ上に
順次各配合物を層上に供給していくことや、抄造法であ
れば、夫々の原料バットを用意し、順次これらの原料を
抄造し、積層していく手段が採られる。
そして、これら積層無機質板材を自然養生により一次
養生し、しかる後、熱可塑性樹脂粉末の溶融温度で高温
養生を行なえば添加した熱可塑性樹脂粉末が溶融し、セ
メントマトリックス内に浸透し、防水層的な構造に変化
させると共に板材表面に浸出して薄いフィルム層を形成
し、完全な防水層を形成する。
しかる後、常温にまで冷却すれば、片面がほぼ完全な
防水層となる。
上記において、熱可塑性樹脂粉末の添加量を基材層無
機質配合物に対し1〜20重量%とするのは、1重量%よ
り少ないと防水効果が得られず、20重量%より多くして
も防水効果の向上は無く逆に強度的に悪影響が生じるか
らである。
なお、上記成形板材の他面には、二次養生前又は後に
防水塗料による塗装が施される。
従って、表面は塗料により、裏面は前述のプラスチッ
クによる防水層が形成されることとなる。
〔実施例〕
次に、この発明の実施例を説明する。
<実施例1> 乾式法により、セメント、シリカ、補強繊維より成る
常法に従ったセメント配合物に対し、この配合物100に
対し、アクリル分50%、スチレン分50%より成るアクリ
ル・スチレン系樹脂粉末を20重量%添加した配合物を成
形ベルトコンベヤ上に約5mmの均一厚さとなるよう散布
し、次いで該層上に、前出の常法によるセメント配合物
のみを約7mmの均一厚さに散布し、必要な水を散布供給
後、ロールにて全体が5mmの厚さになるようロール圧縮
して板材を成形した。
ついで、成形板材を常温で24時間自然養生を行なっ
た。
しかる後、セメント配合物より成る層上にアクリルエ
マルジョン塗料により表面塗装を施し、オートクレーブ
にて、上記樹脂粉末が溶融し得る温度、即ち180℃×10
時間の条件で高温高圧蒸気養生を行なった。
<実施例2> 実施例1におけるアクリル・スチレン系樹脂粉末の添
加量を7%とした他は実施例1と同様にして板材を成形
した。
<実施例3> 実施例1におけるアクリル・スチレン系樹脂粉末の添
加量を5%とした他は実施例1と同様にして板材を成形
した。
<比較例> 常法により成形した無機質板材を自然養生後、表面に
防水塗装を施し、高温高圧養生を行なった。
上記実施例1〜3、及び比較例で得た板材を縦横10cm
にカットし、裏面を除く方面塗装面及び切断端面を防水
シールし、水中に24時間浸漬放置し、吸水量を試験した
ところ、下表の結果となった。
なお実施例1〜3と比較例との外観を比較したとこ
ろ、実施例1〜2は第1図に示すように板材1の裏面1A
に溶融樹脂による薄膜状の層2が形成されているのが確
認され、実施例3はかかる層は見られなかったが、比較
例と比較して樹脂分の含浸状態が確認された。なお、図
中、2は板材1の表面塗装層、11は常法によるセメント
配合物の層、12は樹脂粉末を添加したセメント配合物の
層を示す。
〔効果〕 この発明は以上説明したように板材の裏面に相当する
片面が熱可塑性合成樹脂の溶融浸透層とされるため、こ
の面の耐吸水性がきわめて優れ、吸水、吸湿によるエフ
ロレッセンスの発生が確実に防止できると共に、唯原料
配分を異ならせるだけで従来と同一装置を使用しても実
施出来るので既存設備の利用が図れ、経済的に実施出来
るなど種々の効果を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の実施例の要部拡大断面図である。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】セメント、シリカ、必要な補強繊維から成
    る無機質配合物より成る基材層の片面に、該基材層用無
    機質配合物に1〜20重量%の熱可塑性樹脂粉末を添加し
    た配合物より成る層を一体に積層して板状体を成形し、
    該成形物を自然養生し、しかる後、前記熱可塑性樹脂粉
    末の溶融温度で高温養生を行うことを特徴とする無機質
    建築用板の製造方法。
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