JPH1062703A - 光ビーム記録装置 - Google Patents

光ビーム記録装置

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JPH1062703A
JPH1062703A JP8237387A JP23738796A JPH1062703A JP H1062703 A JPH1062703 A JP H1062703A JP 8237387 A JP8237387 A JP 8237387A JP 23738796 A JP23738796 A JP 23738796A JP H1062703 A JPH1062703 A JP H1062703A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光ビーム(12)が走査線上で主走査方向へ
一定距離移動する度に出力される同期信号(SY)を逓
倍して画像データクロック(CL)を生成し、この画像
データクロックにより光ビームをオン・オフ制御して画
像を記録する光ビーム記録装置において、遅延回路の規
模を小さくし、高速で高価な素子を用いることなくジッ
ターの少ない高品質の画像を得る。 【解決手段】 画像記録用光源(10)が射出する光ビ
ームを記録面上に導く走査光学系と、前記同期信号を生
成する同期信号生成手段(28)と、主走査方向の記録
エリヤを示す記録エリヤ信号(AR)を生成する記録エ
リヤ信号生成手段(56)と、前記記録エリヤ信号を遅
延させると共にその遅延時間を変更可能とした遅延手段
(48)と、前記遅延時間の変化に対する画像データク
ロックのジッター量を検出するジッター量検出手段(6
4)と、検出したジッター量を最小とする前記遅延時間
を求める遅延時間決定手段(78)とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、光ビームで記録
面上を走査して画像を記録する光ビーム記録装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】光ビームを記録面上で走査させることに
より、画像を記録する光ビーム記録装置においては、走
査線上で光ビームが画像記録を開始する位置が副走査方
向に揃っていることが、良好な画質を得るために必要に
なる。
【0003】従来より、主走査方向の走査に同期する同
期信号をPLL回路(phase lock loop 回路)などで逓
倍して画像データクロックを生成し、この画像データク
ロックにより光ビームをオン・オフ制御するものが公知
である。この場合画像データの記録エリヤを同期信号に
基づいて決定する。すなわち画像により決まる或る同期
信号に同期した記録エリヤ信号を生成し、この記録エリ
ヤ信号に基づいて画像データクロックを生成し、画像の
記録を行う。
【0004】ここに画像データクロックはPLL回路の
出力(逓倍信号)と記録エリヤ信号との論理積をアンド
ゲートにより得ることにより生成され、光ビームのオン
・オフ制御を行う。しかしPLL回路の出力パルスには
僅かな電気的なジッター(タイミングの変動)があるた
め、記録エリヤ信号に対してこのPLL回路の出力のタ
イミングが不適切であると、画像データクロックの最初
のパルスが出るタイミングが変動する。
【0005】図8はこの原因を説明するための各信号の
出力波形図、図9と図10はその一部の拡大図である。
ここに図9は大きなジッターが生じている状態を、図1
0はジッターが小さく問題がない状態を示している。
【0006】図8においてSYは同期信号であり、光ビ
ームが主走査方向に一定距離移動する度に電圧が高
(H)・低(L)に変化する矩形波である。PLLは、
この同期信号SYの周波数を所定倍率(例えば10倍)
に逓倍するPLL回路の出力である逓倍信号である。A
Rは記録エリヤ信号であり、画像データに基づいて光ビ
ームが走査線上で画像を記録し始めるタイミングでLか
らHに変化する。なおこの記録エリヤ信号ARは、画像
のエリヤに近い同期信号SYの立上がり(L→H)のタ
イミングに同期している。
【0007】CLは画像データクロックであり、記録エ
リヤ信号ARと逓倍信号PLLとの論理積(アンド)で
ある。従って記録エリヤ信号ARがHレベルにある期間
だけ逓倍信号PLLが出力され、これが画像データクロ
ックCLとなる。この画像データクロックCLによって
光ビームがオン・オフ制御され画像データが記録され
る。
【0008】ここに実際の逓倍信号PLLは図9、10
に示すように電気的ジッターg1があり、逓倍信号PL
Lの波形の立上がりおよび立下がりのタイミングが変動
する。このため記録エリヤ信号ARの波形の立上がりタ
イミングが逓倍信号PLLの立上がりタイミングに接近
している場合には、画像データクロックCLが逓倍信号
PLLの1周期分変動する。
【0009】すなわち記録エリヤ信号ARの立上がり時
に最初の画像データクロック(B)が生成される場合
と、次の逓倍信号PLLに同期して画像データクロック
(A)が生成される場合とが生じる。この結果クロック
(A)と(B)のタイミングのずれによる大きなジッタ
ーg2が発生する。
【0010】なお記録データクロックCLの立上がりタ
イミングが、逓倍信号PLLのジッターのタイミングに
重ならなければ、図10に示すように最初の画像データ
クロックCLが生成されるタイミングは、一定となる。
なおこの時には、逓倍信号PLL自身が本来持つ電気的
なジッターg1に対応するジッターg3を有するが、これ
は前記図9に示したジッターg2に比べて極めて小さい
から問題ない。
【0011】一方光ビームを走査するためにレゾナント
スキャナ(共振偏向器)を用いたものがある。これは板
ばねに保持したミラーにより光ビームを反射させるもの
であるが、板ばねの共振現像を利用してミラーを揺動さ
せるものであるため、同期信号の周波数が走査位置によ
って大きく変化する。図11はこの場合の一走査中にお
ける同期信号の周波数の変化を示す図である。
【0012】この同期信号をPLL回路で例えば10倍
の周波数に逓倍すると、その時の逓倍信号PLLは図1
2に実線で示すようになる。しかし実際のPLL回路で
は応答の遅れがあるので、実際の逓倍信号周波数は破線
で示すようになる。
【0013】従ってこの場合には、記録エリヤ信号AR
に対して逓倍信号PLLが走査位置によって変動するた
め、記録エリヤ信号ARのタイミングによって不適切な
状態が発生する場合がある。図13で(A)は走査位置
が走査範囲の端付近にあって逓倍信号PLLの周波数が
低い場合を示す。また同図(B)は走査範囲の中央寄り
でPLLの周波数が高い場合を示す。
【0014】同図(A)の場合には、PLLは大きなマ
ージンM1を持つ。すなわちエリヤ信号ARに対してP
LLはマージンM1の時間速くなってもジッターは発生
するおそれがなく、安定した動作が得られる。しかし同
図(B)の場合のようにエリヤ信号ARを走査範囲の中
央寄りの他の位置に移すと(画像の書き出し開始位置を
遅らせると)、PLLのマージンM2が小さくなり、ジ
ッターが発生し易くなる。このため主走査方向の特定の
何ヶ所かでは、PLLをエリヤ信号ARとの両者のタイ
ミングが不適切となり、最初の画像データクロックCL
が発生するタイミングが変動し、クロックCLの1発分
のジッターを回避できないという問題が生じる。
【0015】そこで前記のようなジッターの発生を防ぐ
ために、逓倍信号PLLに異なる複数の遅延時間を付加
した複数のクロックを生成し、最適な遅延時間を持つク
ロックを選択して用いる方法が提案されている(実開昭
62−169565号、実開平2−1964号、特開平
4−264875号)。
【0016】
【従来技術の問題点】しかしこの従来の方法では、周波
数が高い逓倍信号PLLに基づいて微少な遅延時間の差
を持った多数のクロックを生成するため、回路規模が大
きくなる。また微少なタイミングの前後関係を判定する
回路を実現するためには、高速で高価な素子を使用しな
ければならない、という問題があった。
【0017】
【発明の目的】この発明はこのような事情に鑑みなされ
たものであり、遅延回路の規模を小さくでき、高速で高
価な素子を用いることなくジッターの少ない高品質の画
像を得ることができる光ビーム記録装置を提供すること
を目的とする。
【0018】
【発明の構成】この発明によればこの目的は、光ビーム
が走査線上で主走査方向へ一定距離移動する度に出力さ
れる同期信号を逓倍して画像データクロックを生成し、
この画像データクロックにより光ビームをオン・オフ制
御して画像を記録する光ビーム記録装置において、画像
記録用光源が射出する光ビームを記録面上に導く走査光
学系と、前記同期信号を生成する同期信号生成手段と、
主走査方向の記録エリヤを示す記録エリヤ信号を生成す
る記録エリヤ信号生成手段と、前記記録エリヤ信号を遅
延させると共にその遅延時間を変更可能とした遅延手段
と、前記遅延時間の変化に対する画像データクロックの
ジッター量を検出するジッター量検出手段と、検出した
ジッター量を最小とする前記遅延時間を求める遅延時間
決定手段とを備えることを特徴とする光ビーム記録装置
により達成される。
【0019】ここに走査光学系はレゾナントスキャナで
構成でき、この場合には記録用光ビームとは別の同期用
光ビームを記録用と共通の走査光学系で走査させ、この
同期用光ビームを同期用光ビーム検出手段で検出するこ
とにより同期信号を得ることができる。
【0020】ここに用いる同期用光ビーム検出手段は、
一定間隔ごとに同期用光ビームを透過させる同期用基準
板と、これを透過した光ビームを受光してホトセンサに
導く集光ロッドとで構成できる。
【0021】ジッター量の検出は、記録エリヤ信号を、
逓倍信号およびその逆相信号とでそれぞれラッチする2
組のラッチ回路と、これら両ラッチ回路の出力により反
転(リセット)されるR−Sフリップフロップと、この
R−Sフリップフロップの出力により逓倍信号またはそ
の逆相信号が記録エリヤ信号をラッチした回数を積算す
る積算手段とで構成することができる。
【0022】ここに用いる積算手段は、R−Sフリップ
フロップの出力をカウントするカウンタで構成すること
ができ、この場合には遅延時間の変化に対するカウント
値の変化を比べて、このカウント値がほぼ最大またはほ
ぼ最小になる遅延時間を最適とする。積算手段はR−S
フリップフロップの出力を積分し、この積分電圧がほぼ
最大またはほぼ最小になる遅延時間を最適としてもよ
い。
【0023】
【実施態様】図1はこの発明の一実施態様を示す図、図
2はその制御回路を示す図、図3はジッター量検出手段
を示す図、図4は遅延時間を次第に増大させた時のタイ
ミングの変化を説明する図、図5は遅延時間決定方法の
説明図である。
【0024】図1においてまず走査光学系を説明する。
図で符号10は記録用光源であり、レーザビームからな
る記録用光ビーム12を射出する。この光ビーム12は
AOD(音響光学偏向素子)などの光ビーム変調器1
4、集光レンズ16、レゾナントスキャナ18、走査
(fθ)レンズ20を介して、ドラム22に保持された
記録フィルム24に導かれる。
【0025】ここに光ビーム変調器14は後記する制御
回路42により制御され、光ビーム12をオン・オフす
る。レゾナントスキャナ18は光ビームの走査平面に対
して垂直な軸回りに回動可能なミラーを持ち、このミラ
ーは板ばねの共振を利用して揺動する。走査レンズ16
は、光ビーム12の記録フィルム24上での走査速度を
一定にする。なお26は記録フィルム24をドラム22
の表面に密着させるためのニップローラである。
【0026】28は同期信号生成手段であり、次のよう
に構成されている。30は同期用光源であり、レーザビ
ームからなる同期用光ビーム32を射出する。この光ビ
ーム32は、レゾナントスキャナ18、走査レンズ20
を介して、ドラム22に接近しかつこのドラム22と平
行に配設された集光ロッド34に導かれる。この集光ロ
ッド34の前には光ビーム32を一定間隔ごとに透過さ
せるグリッドを有する同期用基準板36が配設されてい
る。集光ロッド34の一端にはホトセンサ38が取付け
られている。
【0027】従って光ビーム32が基準板36を通り集
光ロッド34に入射すると、ホトセンサ38がこれを検
出し、光ビーム32の走査位置を検出する。この光ビー
ム32は記録用光ビーム12と同じレゾナントスキャナ
18で走査されるから、この光ビーム32の走査位置か
ら記録用光ビーム12の走査位置を知ることができる。
なお40はライン同期用のホトセンサであり、光ビーム
32の走査開始タイミングを検出する。
【0028】次に制御回路42を図2に基づいて説明す
る。前記ホトセンサ40の出力信号は、ライン同期信号
生成部44で波形整形されてライン同期信号LSYとさ
れ、またホトセンサ38の出力は同期信号生成部46で
波形整形されて同期信号SYとされ、それぞれ制御回路
42に入力される。制御回路42は、同期信号SYに遅
延手段としての遅延回路48で適宜変更可能な遅延時間
を付加する。
【0029】遅延回路48は直列接続された複数のディ
レイライン50と、各ディレイライン50のいずれかの
出力端を選択するセレクタ52とで形成される。セレク
タ52はCPU54により制御される。このセレクタ5
2で選択された適宜の遅延時間が付加された同期信号S
YDは、ライン同期信号LSYと共に主走査方向記録エ
リヤ信号生成手段56に入力され、ここで記録エリヤ信
号ARが生成される。
【0030】記録エリヤ生成手段56はCPU54から
入力される記録エリヤを示すデータに基づいて、このエ
リヤの主走査方向の先頭に近い同期信号SYDに同期す
る記録エリヤ信号ARを生成するものである。従ってセ
レクタ52で選択した遅延時間が変化すれば、このエリ
ヤ信号ARのタイミングも変化する。図8に示したエリ
ヤ信号ARは同期信号SYに同期していたが、本発明に
よれば遅延した同期信号SYDに同期したエリヤ信号A
Rが得られる点が、従来と異なる。
【0031】一方前記の同期信号SYは、逓倍回路であ
るPLL回路58により逓倍される。例えば10倍の周
波数に逓倍され、逓倍信号PLLとされる。この逓倍信
号PLLと前記した記録エリヤ信号ARとはアンドゲー
ト60に入力され、両者の論理積(アンド)により画像
データクロックCLを得る。
【0032】この画像データクロックCLは、走査線上
に画像を書き込むタイミングを示すものである。このク
ロックCLは、図示しない画像データ生成部から導かれ
る画像データと共に変調信号生成部62に入力され、こ
こで光ビーム変調器14の駆動信号Dが生成される。
【0033】次にジッター量検出手段64を図3に基づ
いて説明する。この手段64は、まず逓倍信号PLLに
対する同相信号PCKおよび逆相信号NCKを、排他的
論理和66、68で生成する。70、72は一対のラッ
チ回路であり、これらのラッチ回路70、72では遅延
回路48で遅延された記録エリヤ信号ARを同相信号P
CKおよび逆相信号NCKでそれぞれラッチする。
【0034】74はR−Sフリップフロップであり、ラ
ッチ回路70、72の出力信号によりその出力が反転さ
れる。すなわち同相信号PCKが逓倍信号PLLより先
行した時にラッチ回路70の出力がHレベルとなり、フ
リップフロップ74はリセットされてその出力端はLレ
ベルとなる。それ以外の時、すなわち逆相信号NCKが
逓倍信号PLLより先行した時および光ビーム12が一
走査終って次の走査に戻る復路の時には、フリップフロ
ップ74の出力はHレベルとなる。このフリップフロッ
プ74の出力がHからLに変化する回数がカウンタ76
で積算される。
【0035】このカウンタ76のカウント値はCPU5
4に入力され、CPU54が持つ遅延時間決定手段78
によって最適な遅延時間が決定される。その手順は次の
通りである。なおこの遅延時間決定手段78はCPU5
4のソフトウェアにより所定の動作を行うものであって
具体的回路を有するものではないが、図2では便宜上独
立の回路として示した。
【0036】カウンタ76のカウント値はCPU54に
よって一定回数(N回)の走査ごとにリセットされる。
すなわち前記遅延回路48で選択した1つの遅延時間ご
とに予め決めた一定回数(N回)の走査を行い、その時
のカウンタ76のカウント値が求められメモリされる。
同様に異なる遅延時間に対してもカウント値を求めメモ
リする。
【0037】ここで遅延時間を変えることの意味を図4
に基づいて説明しておく。今エリヤ信号ARと同相信号
PCKとのタイミングが図4の(A)に示す状態を考え
る。この時にはエリヤ信号ARの立上がりタイミング
は、同相信号PCKに重ならずに逆相信号NCKに重な
るから、エリヤ信号ARはラッチ回路72(図3)にラ
ッチされる。このためカウンタ76のカウント値は0と
なり変化しない。この状態は図5におけるAの遅延時間
の範囲にに対応する。
【0038】エリヤ信号ARの遅延時間が増大して図4
(B)に示すタイミングになると、同相信号PCKの電
気的なジッター範囲に重なるため、カウンタ76のカウ
ント値は増大する。このカウント値は範囲Aから遠くな
るのに伴って増加する。この状態は図5にBで示す時間
範囲に対応する。
【0039】エリヤ信号ARがさらに遅延して図4
(C)に示すタイミングになると、エリヤ信号ARは同
相信号PCKによって常にラッチされるから、カウント
値は反復走査回数(N回)に等しくなる。この状態は図
5にCで示す時間範囲に対応する。さらに遅延時間を図
4の(D)、(E)と増大すれば前記した(A)、
(B)の状態と同じになる。
【0040】従って図5に示すようにカウント値は、遅
延時間の増加に伴って同相信号PCKの周期に相当する
時間毎に周期的に増減する。CPU54の遅延時間決定
手段78では、1つの遅延時間ごとに一定回数の走査を
行った時のカウント値を、各遅延時間に対応してそれぞ
れ求め、図5に示す頻度を示す図(ヒストグラム)を求
める。そしてカウント値が最大(N)となる遅延時間の
範囲Cの中で1つの最適遅延時間を決定する。例えばこ
の範囲Cの中央の遅延時間Topを最適とする。
【0041】なお最適な遅延時間Topは前記のように
周期的に現れるから、遅延回路48のディレイライン5
0は、この周期の整数倍を付加した遅延時間に設定する
ことができる。このためディレイライン50の設計上都
合がよい。このようにして最適遅延時間Topが求めら
れると、CPU54はその後この最適遅延時間Topを
用いて画像データクロックCLを生成させ、このクロッ
クCLで画像データを変調した駆動信号Dを光ビーム変
調器14に送出する。
【0042】
【他の実施態様】図6はジッター量検出回路の他の実施
態様を示す図、図7はその動作説明図である。前記した
図1〜5の実施態様では、R−Sフリップフロップ74
の出力端の反転回数(記録エリヤ信号ARが同相信号P
CKによってラッチされた回数)をカウンタ76でカウ
ントするが、この図6に示すジッター量検出回路64A
では、R−Sフリップフロップ74の出力端電圧を一定
の時定数を持つ積分回路80で積分する。
【0043】この積分回路80は、R−Sフリップフロ
ップ74に接続された直列抵抗と、並列コンデンサから
なる低域濾波器LPFで構成される。このLPFの出力
電圧Vは、図7に示すようにR−Sフリップフロップ7
4の出力の反転回数すなわちラッチ回路70が同相信号
PCKでラッチする回数により変化する。
【0044】例えば遅延時間が図5の範囲C内にあれ
ば、R−Sフリップフロップ74は走査の度に毎回H→
Lの変化を繰り返すことになるから、走査の周期と同周
期で変化する連続した負のパルスとなる(図7の
(A))。このためLPFの出力電圧VはVAのように
小さくなる。同様に遅延時間が図5の範囲Bに入ると、
R−Sフリップフロップ74の出力に含まれる負のパル
ス数が減り(図7の(B))、範囲Cに入ると負のパル
スは含まれなくなる(図7の(C))。このためLPF
の出力電圧Vは、負のパルス数が減るのに伴って図7の
B、VCのように上昇してゆく。
【0045】このLPFの出力電圧V(VA、VB
C)はADC(Analog-Degital Converter)82でデ
ジタル信号に変換された後、CPU54(図2)に入力
される。CPU54の遅延時間決定手段78では、電圧
V(VA、VB、VC)が最小となる遅延時間を求め、こ
れを最適値と決定する。CPU54は以後この最適遅延
時間を用いて画像データクロックCLを生成させ、この
クロックCLで画像データを変調した駆動信号Dで光ビ
ーム変調器14を駆動する(図2参照)。
【0046】以上の実施態様では、走査光学系にレゾナ
ントスキャナ18を用いているが、本発明はこれに限ら
れるものではなく、ポリゴナルミラーを用いたもの、ガ
ルバノメータミラー、ピエゾミラーを用いたものを含
む。
【0047】
【発明の効果】請求項1の発明は以上のように、同期信
号(SY)を遅延手段(48)で遅延させてこれに同期
する記録エリヤ信号(AR)を生成し、この記録エリヤ
信号(AR)と同期信号(SY)の逓倍信号(PLL)
との理論積により画像データクロック(CL)を生成す
る一方、この記録エリヤ信号(AR)と逓倍信号(PL
L)とからジッター量を検出する。そしてこのジッター
量をほぼ最小とする最適遅延時間(Top)を求めるも
のである。
【0048】従って従来装置のように同期信号の逓倍信
号を遅延させて画像データクロックを得るものに比べ、
本発明によれば同期信号を遅延させるだけであるから、
遅延回路の応答速度を低くすることができる。このため
遅延時間が異なる多数のクロックを生成するための回路
規模が従来装置に比べて著しく小さくなる。
【0049】また従来装置の遅延回路では遅延させた逓
倍信号の微少なタイミングの前後関係を判定する回路が
必要になるため、高速で高価な素子が必要になるが、本
発明によれば逓倍する前の同期信号を遅延させるのでこ
のような高速の素子は不要となる。従って安価になる。
【0050】走査光学系としてはレゾナントスキャナを
用いることができる(請求項2)。この場合には光ビー
ムの走査速度が主走査方向に大きく変化するが、この発
明を適用することにより常に高画質の画像を記録するこ
とが可能になる。同期信号は記録用光ビームとは別の同
期用光ビームを同一の走査光学系で走査し、その光ビー
ムを同期用光ビーム検出手段で検出するように構成すれ
ば、常に正確な同期信号を得ることができる(請求項
3)。
【0051】この場合に同期用光ビーム検出手段は、同
期用光ビームの走査方向に沿い一定間隔おきに同期用光
ビームを透過させる同期用基準板と、これを透過した光
ビームを集めてホトセンサに導く集光ロッドとで構成す
ることができる(請求項4)。
【0052】ジッター量検出手段は、遅延された記録エ
リヤ信号(AR)を逓倍信号の同相信号(PCK)とそ
の逆相信号(NCK)とでそれぞれラッチする一対のラ
ッチ回路と、これらのラッチ回路の出力により反転され
るR−Sフリップフロップと、このR−Sフリップフロ
ップの出力により逓倍信号の同相信号(PCK)または
その逆相信号(NCK)が記録エリヤ信号をラッチした
回数を積算する積算手段とを備える構成とすることがで
きる(請求項5)。
【0053】ここに用いる積算手段は、カウンタで形成
する場合は、異なる遅延時間に対してそれぞれ一定回数
づつ走査した時のカウント値を比較して、最適遅延時間
を設定することができる。例えばこのカウンタが同相信
号(PCK)の選択回数をカウントする場合には、カウ
ント値が最大となる遅延時間を最適とし、逆に逆相信号
(NCK)の選択回数をカウントする場合にはカウント
値が最小となる遅延時間を最適とすればよい。
【0054】また積分回路を用いる場合には、この積分
回路の出力電圧すなわち平滑された電圧の大・小により
ジッター量を判別できる。例えばR−Sフリップフロッ
プが同相信号(PCK)の選択により出力が反転して負
のパルスを出力する場合には、積分回数の出力電圧が最
小となる時が遅延時間の最適時である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施態様を示す図
【図2】その制御回路を示す図
【図3】ジッター量検出回路を示す図
【図4】遅延時間の増加時のタイミング変化を示す図
【図5】遅延時間決定方法の説明図
【図6】他の実施態様を示す図
【図7】その動作を説明する図
【図8】ジッターの原因を説明する図
【図9】その一部の拡大図
【図10】同じくその一部の拡大図
【図11】一走査中の同期信号の周波数変化を示す図
【図12】逓倍信号PLLを示す図
【図13】逓倍信号PLLのマージンを示す図
【符号の説明】
10 記録用光源 12 記録用光ビーム 14 光ビーム変調器 18 走査光学系の一部であるレゾナントスキャナ 24 記録フィルム 28 同期信号生成手段 30 同期用光源 32 同期用光ビーム 34 集光ロッド 36 同期用基準板 38 ホトセンサ 42 制御回路 48 遅延手段(回路) 54 CPU 56 記録エリヤ信号生成手段 58 逓倍手段(回路) 64、64A ジッター量検出手段(回路) 70、72 ラッチ回路 74 R−Sフリップフロップ 76 カウンタ 78 遅延時間決定手段 80 積分手段(回路) SY 同期信号 PLL 逓倍信号(PLL信号) AR 記録エリヤ信号 CL 画像データクロック D 駆動信号

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ビームが走査線上で主走査方向へ一定
    距離移動する度に出力される同期信号を逓倍して画像デ
    ータクロックを生成し、この画像データクロックにより
    光ビームをオン・オフ制御して画像を記録する光ビーム
    記録装置において、 画像記録用光源が射出する光ビームを記録面上に導く走
    査光学系と、 前記同期信号を生成する同期信号生成手段と、 主走査方向の記録エリヤを示す記録エリヤ信号を生成す
    る記録エリヤ信号生成手段と、 前記記録エリヤ信号を遅延させると共にその遅延時間を
    変更可能とした遅延手段と、 前記遅延時間の変化に対する画像データクロックのジッ
    ター量を検出するジッター量検出手段と、 検出したジッター量を最小とする前記遅延時間を求める
    遅延時間決定手段とを備えることを特徴とする光ビーム
    記録装置。
  2. 【請求項2】走査光学系はレゾナントスキャナを有する
    請求項1の光ビーム記録装置。
  3. 【請求項3】 同期信号生成手段は、画像記録用光ビー
    ムとは別の同期用光ビームを射出する同期用光源と、 走査光学系で走査される同期用光ビームを検出する同期
    用光ビーム検出手段とを有する請求項1または2の光ビ
    ーム記録装置。
  4. 【請求項4】同期用光ビーム検出手段は、同期用光ビー
    ムの走査方向に沿い一定間隔おきに同期用光ビームを透
    過させる同期用基準板と、この同期用基準板を透過した
    同期用光ビームを一端に導く集光ロッドと、この集光ロ
    ッドの一端に設けられ同期用光ビームを検出するホトセ
    ンサとを備えることを特徴とする請求項3の光ビーム記
    録装置。
  5. 【請求項5】 ジッター量検出手段は、遅延手段で遅延
    された記録エリヤ信号を同期信号の逓倍信号とその逆相
    信号とでそれぞれラッチする一対のラッチ回路と、これ
    らのラッチ回路の出力により出力が反転されるR−Sフ
    リップフロップと、 このR−Sフリップフロップの出力により逓倍信号また
    はその逆相信号が前記記録エリヤ信号をラッチした回数
    を積算する積算手段とを備える請求項1の光ビーム記録
    装置。
  6. 【請求項6】 積算手段はカウンタで形成され、遅延時
    間決定手段は、各遅延時間に対してそれぞれ一定回数づ
    つ走査を繰り返した時の前記カウンタのカウント値を求
    め、このカウント値がほぼ最大またはほぼ最小となる遅
    延時間を求める請求項5の光ビーム記録装置。
  7. 【請求項7】 積算手段はR−Sフリップフロップの出
    力端に接続された積分回路を備え、遅延時間決定手段は
    この積分回路の出力電圧がほぼ最大または最小となる遅
    延時間を求める請求項5の光ビーム記録装置。
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