JPH1062581A - 鋼製原子炉格納容器の構造 - Google Patents

鋼製原子炉格納容器の構造

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JPH1062581A
JPH1062581A JP8223627A JP22362796A JPH1062581A JP H1062581 A JPH1062581 A JP H1062581A JP 8223627 A JP8223627 A JP 8223627A JP 22362796 A JP22362796 A JP 22362796A JP H1062581 A JPH1062581 A JP H1062581A
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JP
Japan
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cylinder
floor
double steel
steel plate
steel plates
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Application number
JP8223627A
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English (en)
Inventor
Takanori Tokita
能教 時田
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IHI Corp
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IHI Corp
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Publication date
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E30/00Energy generation of nuclear origin
    • Y02E30/30Nuclear fission reactors

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  • Structure Of Emergency Protection For Nuclear Reactors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 鉄筋コンクリートを使用せず、建設工事期間
の短縮とコストダウンを図り、工場で大型のブロック化
が可能な構造とする。 【解決手段】 基礎1上に設置され円筒状の2重鋼板か
らなり側壁を構成する第1円筒2と、この第1円筒2の
頂部に設置され平面状の2重鋼板からなり天井を構成す
る第1床3と、第1円筒2内で基礎1上に設置され円筒
状の2重鋼板からなり原子炉圧力容器ペデスタルを構成
する第2円筒5と、この第2円筒5の頂部と第1円筒2
内面間に設置され平面状の2重鋼板からなりサプレッシ
ョンチエンバ床を構成する第2床6と、この第2床6上
でかつ第2円筒5上に設置され円筒状の2重鋼板からな
りサプレッションチエンバ内壁を構成する第3円筒7
と、この第3円筒7の頂部と第1円筒2内面間に設置さ
れ平面状の2重鋼板からなりサプレッションチエンバ天
井を構成する第3床8とを備え、2重鋼板は、所定の間
隔で配置された2枚の鋼板とこれを結合する板面が垂直
となる鋼板製の縦リブより構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は鋼製原子炉格納容器
の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】図5は従来建設された沸騰水型原子炉
(BWR)の鋼製原子炉格納容器の構造を示す図であ
る。原子炉格納容器20は鋼板製の圧力容器で鉄筋コン
クリートの基礎21に設置され、上蓋22を有する。原
子炉格納容器20の内部にはRPVペデスタル23が設
けられ、原子炉圧力容器(RPV)24を支持してい
る。原子炉格納容器20側壁とRPVペデスタル23と
の間にはダイヤフラムフロワ25が設けられ、この上方
空間をドライウエル26とし、下方空間をサプレッショ
ンチエンバ27に区分している。ドライウエル26とサ
プレッションチエンバ27はベントパイプ28により連
通し、ドライウエル26で発生した蒸気をサプレッショ
ンチエンバ27に蓄えた水により凝縮する。原子炉格納
容器20の周囲は厚さ約2mもある鉄筋コンクリート遮
蔽壁29によって覆われている。
【0003】図6は鉄筋コンクリート製原子炉格納容器
の構造を示す図である。この原子炉格納容器はBWRの
性能向上を図った改良型BWR(ABWR)で用いられ
る。原子炉格納容器を斜線で示すように円筒形にして形
状を単純化し、鉄筋コンクリート造りにして原子炉建屋
の主要構造としての機能を持たせている。円筒形の内面
は気密を維持するため鋼板で内張りされている。原子炉
格納容器の内部は上部ドライウエル、下部ドライウエ
ル、および圧力抑制室の3つの領域で構成される。上部
ドライウエルは原子炉圧力容器(RPV)の上半分と配
管、機器を格納し下部ドライウエルはRPVの下部とイ
ンターナルポンプのモータや制御棒駆動装置などを格納
する。圧力抑制室は上部ドライウエルで発生した蒸気を
凝縮する水を蓄えるサプレッションプールとその上部空
間からなる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】図5に示す鋼製原子炉
格納容器の場合、原子炉格納容器を建設した後、その周
囲を覆う厚い鉄筋コンクリート遮蔽壁を建設するため建
設工事期間が長いという問題点があった。また、図6に
示す鉄筋コンクリート製原子炉格納容器の場合、鋼板の
内張り工事があり、鉄筋コンクリートの工事自体が長く
かかるため建設工事期間が長いという問題点があった。
【0005】本発明は、上述の問題点に鑑みてなされた
もので、鉄筋コンクリートを使用せず、建設工事期間の
短縮とコストダウンを図り、工場で大型のブロック化が
可能な原子炉格納容器を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1の発明では、基礎上に設置され円筒状の2
重鋼板からなり側壁を構成する第1円筒と、該第1円筒
の頂部に設置され平面状の2重鋼板からなり天井を構成
する第1床と、前記第1円筒内で基礎上に設置され円筒
状の2重鋼板からなり原子炉圧力容器ペデスタルを構成
する第2円筒と、該第2円筒の頂部と第1円筒内面間に
設置され平面状の2重鋼板からなりサプレッションチエ
ンバ床を構成する第2床と、該第2床上でかつ第2円筒
上に設置され円筒状の2重鋼板からなりサプレッション
チエンバ内壁を構成する第3円筒と、該第3円筒の頂部
と第1円筒内面間に設置され平面状の2重鋼板からなり
サプレッションチエンバ天井を構成する第3床とを備
え、前記2重鋼板は、所定の間隔で配置された2枚の鋼
板とこれを結合する板面が垂直となる鋼板製の縦リブよ
りなる。
【0007】原子炉格納容器は円筒形と平面状の2重鋼
板で構成されており、単純な形状なので工場での製作や
現地での建設が容易になり、建設工事期間の短縮とコス
トダウンが可能である。さらに工場で大型のブロック化
も可能である。また2重鋼板内には遮蔽用にコンクリー
トを充填するが、縦リブなので容易に充填できる。遮蔽
用コンクリートは鉄筋を使用しないので短期間に充填で
き、従来の鉄筋コンクリート遮蔽壁や鉄筋コンクリート
製原子炉格納容器の建設工事期間より短期間で工事がで
きる。
【0008】請求項2の発明では、前記第1床、第2床
および第3床の2重鋼板は、第1円筒と同一中心のリン
グ状の前記縦リブが更に設けられている。平面状の床構
造にリング状の縦リブを加えることにより、強度と剛性
が強化される。
【0009】請求項3の発明では、前記第2円筒の下部
に平面状の2重鋼板からなる第4床を設け、原子炉格納
容器の圧力境界を、第4床上面、第2円筒内面、第2床
上面、第1円筒内面および第1床下面によって構成す
る。
【0010】原子炉格納容器の圧力境界(圧力バウンダ
リ)は狭くした方が耐圧構造の範囲が少なくなり、製作
据え付けの期間やコストも少なくなる。従来は原子炉格
納容器側壁の円筒形の内部は全て圧力境界とし耐圧構造
としていたが、図4の2点鎖線で示す範囲に限定するこ
とにより耐圧構造範囲を減少することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。図1は本発明の実施の形態
を示す原子炉格納容器の断面図である。鉄筋コンクリー
トで構築された基礎1上には円筒状の2重鋼板からなり
側壁を構成する第1円筒2が設置され、この第1円筒2
の頂部に平面状の2重鋼板からなり天井を構成する第1
床3が設置さる。第1床3には上蓋4が設けられてい
る。この第1円筒2の内部中心で基礎1上には円筒状の
2重鋼板からなり原子炉圧力容器ペデスタルを構成する
第2円筒5が設置されている。
【0012】この第2円筒5の頂部と第1円筒1の内面
間に平面状の2重鋼板からなりサプレッションチエンバ
床を構成する第2床6が設置され、この第2床6上でか
つ第2円筒5上に円筒状の2重鋼板からなりサプレッシ
ョンチエンバ内壁を構成する第3円筒7が設置されてい
る。この第3円筒7の頂部と第1円筒2の内面間に平面
状の2重鋼板からなりサプレッションチエンバ天井を構
成する第3床8が設けられている。また、第2円筒5の
下部には平面状の2重鋼板からなる第4床9が設置され
ている。
【0013】第1円筒2、第2円筒5および第3円筒7
の内面、第1床3下面、第3床8上面、第4床9上面で
囲まれる領域はドライウエル10を構成し、第1円筒
2、第3円筒7、第2床6および第3床8で囲まれる領
域はサプレッションチエンバ11を構成する。基礎1、
第1円筒2、第2円筒5および第2床6で囲まれる領域
は制御棒駆動装置などのサービスエリア12を構成し、
第2円筒5と基礎1、第4床9で囲まれる領域もサービ
スエリア13を構成する。
【0014】図2は図1のX−X断面図である。第1床
3の構造は上下2枚の平行に配置された鋼板と両鋼板を
結合する縦リブからなる2重鋼板から構成される。縦リ
ブは板面が垂直に配置された鋼板で、床構造の場合、放
射状縦リブ15とリング状縦リブ16からなる。床は平
板状であり、耐圧強度を上げるため放射状縦リブ15を
密に配置している。なお、第1〜3円筒2,5,7の構
造は床の外周部の構造と同様で、内側と外側の2枚の平
行に配置された円筒状鋼板と両鋼板を結合する放射状縦
リブ15からなる2重鋼板から構成される。
【0015】図3は図1のY−Y断面図であるが、中央
は矢視図となっている。第2床6の構造も第1床3と同
様で放射状縦リブ15とリング状縦リブ16からなる。
第4床9は小さいため格子状縦リブ17となっている。
【0016】図4は原子炉格納容器の圧力バウンダリを
示し、2点鎖線が圧力バウンダリを示す。圧力バンダリ
は耐圧性と気密性を有する構造とする必要があるので、
この範囲は少ない方がよい。従来は第1円筒2(原子炉
格納容器側壁)内を圧力バウダリとしていたが、これを
第2円筒5内壁とすることにより圧力バンダリの範囲を
狭くすることができ、製作や据え付け工事が容易にな
る。さらに、このためサービスエリア12,13への入
出等が簡単になり制御棒駆動装置などの保守作業が容易
となる。
【0017】原子炉格納容器は円筒状と平板状の2重鋼
板より構成されているので、製作や据え付けが容易であ
り、工場で大きなブロックにして現地で据え付け可能な
ので、建設工期も短縮でき、コストも低減できる。また
遮蔽のため2重鋼板の中にはコンクリートを充填する
が、鉄筋を用いないことおよび縦リブ構造であるので、
充填を短期間で実施でき、遮蔽コンクリートの充填を含
む原子炉格納容器の据え付け工事期間を短縮することが
できる。なお、第1円筒2は原子炉建屋構造の一部とし
て用いられるので、原子炉建屋工事の建設期間も短縮さ
れる。
【0018】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、本発明
は、原子炉格納容器を円筒状と平板状の2重鋼板から構
成し、2重鋼板内は縦リブを用いる構造にしたので、構
造が単純化され、大ブロック化も可能であり、製作据え
付け工事期間が短縮され、コストも低減する。また縦リ
ブを用いているので遮蔽コンクリートの充填が容易であ
り短期間に実施できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態の断面図である。
【図2】図1のX−X断面図である。
【図3】図1のY−Y断面図で一部矢視図を含む。
【図4】本発明の原子炉格納容器の圧力バウンダリを示
す図である。
【図5】従来の鋼製原子炉格納容器の構成を示す図であ
る。
【図6】従来の鉄筋コンクリート製原子炉格納容器の構
成を示す図である。
【符号の説明】
1 基礎 2 第1円筒 3 第1床 4 上蓋 5 第2円筒 6 第2床 7 第3円筒 8 第3床 9 第4床 10 ドライウエル 11 サプレッションチエンバ 12,13 サービスエリア 15 放射状縦リブ 16 リング状縦リブ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基礎上に設置され円筒状の2重鋼板から
    なり側壁を構成する第1円筒と、該第1円筒の頂部に設
    置され平面状の2重鋼板からなり天井を構成する第1床
    と、前記第1円筒内で基礎上に設置され円筒状の2重鋼
    板からなり原子炉圧力容器ペデスタルを構成する第2円
    筒と、該第2円筒の頂部と第1円筒内面間に設置され平
    面状の2重鋼板からなりサプレッションチエンバ床を構
    成する第2床と、該第2床上でかつ第2円筒上に設置さ
    れ円筒状の2重鋼板からなりサプレッションチエンバ内
    壁を構成する第3円筒と、該第3円筒の頂部と第1円筒
    内面間に設置され平面状の2重鋼板からなりサプレッシ
    ョンチエンバ天井を構成する第3床とを備え、前記2重
    鋼板は、所定の間隔で配置された2枚の鋼板とこれを結
    合する板面が垂直となる鋼板製の縦リブよりなることを
    特徴とする鋼製原子炉格納容器の構造。
  2. 【請求項2】 前記第1床、第2床および第3床の2重
    鋼板は、第1円筒と同一中心のリング状の前記縦リブが
    更に設けられていることを特徴とする請求項1記載の鋼
    製原子炉格納容器の構造。
  3. 【請求項3】 前記第2円筒の下部に平面状の2重鋼板
    からなる第4床を設け、原子炉格納容器の圧力境界を、
    第4床上面、第2円筒内面、第2床上面、第1円筒内面
    および第1床下面によって構成することを特徴とする請
    求項1記載の鋼製原子炉格納容器の構造。
JP8223627A 1996-08-26 1996-08-26 鋼製原子炉格納容器の構造 Pending JPH1062581A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100436977B1 (ko) * 2001-11-09 2004-06-23 한국수력원자력 주식회사 원자력발전소 격납건물의 내부구조물

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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