JPS62182696A

JPS62182696A - ル−フスラブ

Info

Publication number: JPS62182696A
Application number: JP61024770A
Authority: JP
Inventors: 徹大坪
Original assignee: Toshiba Corp
Current assignee: Toshiba Corp
Priority date: 1986-02-06
Filing date: 1986-02-06
Publication date: 1987-08-11

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔発明の目的〕（産業上の利用分野）本発明は、液体金属を冷媒どするタンク型高速増殖炉の
原子炉容器上部の蓋であるルーフスラブに関する。

（従来の技術）一般に、液体金属を冷媒とする高速増殖炉は、１次冷ｎ
１材が炉心を通過する際強く放射化される笠の理由から
、１次冷Ｗ月を１次主循環ポンプによって炉心および中
間熱交換器を介して循環させ、更にこの中間熱交換器で
２次冷！Ｊｌ材と熱交換をなし、更にこの２次冷ｒＪｌ
材を蒸発器等を介しで循環させて高圧蒸気を得るように
構成されている。

このように構成されている高速増殖炉を大別すると、２
１Ｉ類、すなわちループ型とタンク型とがある。

本発明は一方のタンク型高速増殖炉に用いられるルーフ
スラブに係るものである。

第３図はそのタンク型高速増殖炉の従来例の概略構成を
示してＪ３す、図中符号１は原子炉容器である。この原
子炉容器１は、原子炉建屋コンクリート２のフロア部３
上に載置されたルーフスラブ４から吊下支持されている
。そして、原子炉容器１は、このルーフスラブ４と、そ
の中心部に回転自在に載置された回転プラグ５とににつ
て、密閉され、更に炉内中性子の遮蔽が行なわれている
。

この原子炉容器１内には、炉心６、中間熱交換器７、主
循環ポンプ８および炉心上部！［９等が収納されている
とともに、液体ナトリウム等からなる１次冷却材１０が
充填されている。この１次冷ｋｌ材１０の液面とルーフ
スラブ４および回転プラグ５との間にカバーガスが充填
されている。炉心６は炉心吊胴１１をもってルーフスラ
ブ４に吊下支持され、中間熱交［７および主循環ポンプ
８もルーフスラブ４に吊下支持されている。この１次冷
却材１０は、第３図太矢印に示すように、主循環ポンプ
８により炉心６に送り込まれて加熱され、次に中間熱交
換器７において、２次冷却材と熱交換して冷ｕ１され、
再び主循環ポンプ８に入る。

このようにタンク型高速増殖炉では、１次冷却材１０が
原子炉容Ｗ１１内のみに存在するように構成されている
。そのため原子炉容器１は電気出力１００万ＫＷ級の高
速増殖炉では直径約２０ｍと非常に大きなものになって
いる。また、原子炉容器１からの１次冷却１１１０の万
一の漏洩に備え、漏洩した１次冷却材１０を受けとめる
安全容器１２が、その上端部をｉｉ屋コンクリート２に
同者することにより、原子炉容器１の外側に設置されて
いる。また、ルーフスラブ４やルーフスラブ４上の配管
から漏洩した放射性ナトリウムミスト、カバーガスなど
を封じこめるため、建屋コンクリート２の内側にライナ
１３を内張すして密封しである。そして、このライナ１
３と安全容器１２とを相互に連結することにより、万一
の放ＱＪ性物質漏洩の際における第２の障壁として機能
する原子炉格納施設を形成している。

一方、ルーフスラブ４は遮蔽用］ンクリートが内部に注
入されていて、自重が大きく、史に多数の大ｆｕ　ｆｆ
１ｆＸ７１ｉ物をｎｌり下げているものであるから、そ
れらの大重量を安全に支承するために、かなりの強度を
持ったｌ１ｌｉ造とする必要がある。

第４図および第５図はこのルーフスラブ４の概略構造の
一例を示している。

ルーフスラブ４は前記の（Ｍ造強度を確保するため、そ
の内部を多数の周方向リブ１４．１４・・・径方向リブ
１５．１５・・・および機器貫通スリーブ１６．１６・
・・により、ハニカム状に形成され、更にそれらを上板
１７Ｊ３Ｊ：び下板１８によって挟持し、一体内に連結
して形成されている。このように形成することによりル
ーフスラブ４の中央部が比隣しようとする面外的げが小
さく抑えられる。

すなわち、主に径方向リブ１５，１５・・・とこれに一
体内に接続された上板１７および下板１８との断面２次
モーメン１〜を要素とした剛性によって、前記面外的げ
に対抗している。

（発明が石決しようとする問題点）しかしながら、機器Ｌ１通孔１６がル−フラブ４の全体
に対してかなりの面積をしめるため、煎器む１通孔１６
の間の強度が局部的に弱くなっている。従って、吊り下
げ機器および遮蔽用コンク１ノート１９のｆｆ［を支え
、かつ地：賃時に吊り下げ機器の変位を小さく抑えるた
めの強度をＭｆ保Ｊ゛る【こは、ルーフスラブ４の」二
板１７と下板１８との距離を大きくして、径方向リブ１
５、上板１７および下板１８によって構成される部材の
断面２次モーメントを大きくする必要がある。そして、
これによれば、ルーフスラブ４の全体のすさが、例えば
電気出力１００万ＫＷ級のタンク型高速増殖炉では、直
径約２０ｍのルーフスラブに対しその厚さが３ｍ近くに
もなり、かなりの物漬となってしまう。特に、近年のタ
ンク型高速増殖炉の段目合理化、物１を削減の推進に従
い、原子炉容器１の（￥の小を化が進んでおり、それゆ
えルーフスラブ４の全面に対する様器貫通部分の占める
割合が増加する傾向にあり、ルーフスラブ４の強度不足
が問題になると思われる。また、各種機器のル−フスラ
ブ４の貫通に必要な長さが長くなり、吊り下げ機器の長
さも伸び、大型化してしまうという不都合があった。

本発明【まこれらの点を考慮してなされたものであり、
十分な構造強度を持ら、しかも厚さも薄く、物５ｔも小
さなルーフスラブを提供することを目的とする。

（問題点を解決するための手段）本発明のルーフスラブは、高速増殖炉に用いられるルー
フスラブにおいて、ルーフスラブ本体の上面に補強８！
横を設け、ルーフスラブ本体を薄く形成し、かつ十分な
強度を有するようにしたことを特徴とする。

（作　用）本発明においては、ルーフスラブに作用する面外曲げを
、従来のようにルーフスラブ本体のみで支承するのでは
なく、ルーフスラブ本体の上面に設けた補強機構によっ
て支承するらのである。従って、ルーフスラブ本体を従
来に比べて極めて薄く形成しながら、十分な構造強度を
有するらのである。

（実施例）以下、本発明の実施例を第１図および第２図について説
明する。

本実施例におけるルーフスラブ２０は、従来に比べて厚
さの薄いルーフスラブ本体２１の上に補強機構２２を形
成して構成されている。一方のルーフスラブ本体２１は
円型の周方向リブ２３゜２３・・・、その直径方向に渡
された径方向リブ２４゜２４・・・および炉内吊り下げ
機器の貫通孔を形成するは器貞通スリーブ２５．２５・
・・により構成されたハニカム状の骨組の上下に、それ
ぞれ上板２６および下板２７を溶接付けした４？４造と
なっており、内部には炉内の中性子等放射線の遮蔽のた
め遮蔽コンクリート１９が注入されている。ルーフスラ
ブ本体２１の上面に形成された他方の補強機構２２は、
最内周の回転プラグ据付孔２８の周囲となる周方向リブ
２３Ｊ３よび最外周の周方向リブ２３と、その両者を径
方向に結ぶ径方向リブ２４゜２４・・・とを上板２６か
ら上方へ連続的に立上がらせて立壁として形成し、ルー
フスラブ本体２１−１：に配置された中間熱交換器７や
主循環ポンプ８８を、それぞれ略扇形の仕切区画２９．
２９・・・内に分離配回するようにして形成されている
。更に、これらの延長されたり１２３．２４の上端には
、ルーフスラブ上機器よりも高い位置に天板３０が溶接
されてＪ３す、仕切区画２９．２９・・・を密閉状に形
成している。回転プラグ据付孔２８の上部は円形に形成
されている。また、天板３０には炉内吊り下げ［のメン
テナンスのための引き抜きに備え、機器貫通ハツチ３１
がそれぞれ設けられている。また、中間熱交換器７に接
続されている２次系ナリトウム配管３２は最外周の周方
向リブ２３を口過して然気発生器（図示せず）に接続さ
れるが、その貫通部は仕切区画２９の密閉を保持するた
め、ベローズ３３を介して２次系ナトリウム配管３２と
周方向リブ２３とを接続する構造となっている。

次に、本実施例の作用を説明する。

本実施例のルーフスラブ２０は、中間熱交換器７、主循
環ポンプ８および回転プラグ据付孔２８に据付けられる
各秤量り下げ機器の重量や、地震時の水平、垂直方向荷
重を支承する剛性を、主にルーフスラブ本体２１の上に
延長形成された補強機構２２の径方向リブ２４の断面２
次モーメン１−にて確保している。また、シール部の破
損などによるルーフスラブ本体２１の上面からの故ＯＪ
性カバーガスやナトリウム等の漏洩や、あるいはルーフ
スラブ本体２１の上方に配置されたすｌ・リウム配管３
２からのナトリウム漏洩が生じた場合、漏洩物およびそ
の影響はルーフスラブ本体２１上に形成された個々の仕
切区画２９．２９・・・内にとどまる。。

従って、本実施例のルーフスラブ２０によれば、ルーフ
スラブ本体２１の面外曲げに対する剛性をルーフスラブ
本体２１上に延長形成された径方向リブ２４で保持する
ため、従来のルーフスラブ４に比べ上板２６と下板２７
にはざまれたルーフスラブ本体２１部分の強度が小さく
てずみ、ルーフスラブ本体２１を薄クシ、その内部の周
方向および径方向にわたされたリブ２３．２４の減量を
図ることができる。また、ルーフスラブ本体２１が薄く
なることにより、中間熱交換器７、主循環ポンプ８など
の軸長し短縮できる。Ｊ：た、上方の延長された径り向
リブ２３、周方向リブ２４および天板３１等を利用しで
密閉された仕切区画２９を形成することにより、ルーフ
スラブ本体２１より上部の原子炉格納バウンダリを形成
することができる。よって、従来原子炉構造とは別に設
置されていた原子炉格納施設のルーフスラブ」；り上方
の部分すなわちライナ１０を削除することができる。

ざらに、仕切区画２９は多数に分離されているため、一
つの仕切区画２９内で漏洩があっても、他の仕切区画２
９には影響が及ばず、安全性およびメンテナンス性が向
上する。

なお、補強機構としては前記実施例の他に、１１にルー
フスラブ本体２１の強度向上を目的とづ゛るものであれ
ば、上板２６上に径方向リブ２４を設Ｃノで形成しても
よい。同様に、径方向リブ２４に加えて周方向リブ２３
をも上板２６上に設けてもよく、更に、両リブ２４．２
６を強固に連結することにより一層の強度向上を図るよ
うにしてもよい。これらの変形例は、ルーフスラブの設
ｎＩ条件等に応じて最適のものを選択するとよい。

〔発明の効果〕

このように本発明のルーフスラブは構成され作用するも
のであるから、″十分な構造強度を有し、厚さも薄く、
物量も小さく、しかも信頼性、安全性も高いものとなる
等の効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明のルーフスラブの一実施例を示す縦断側
面図、第２図はその上半部が第１図の１［ａ−［ａ線、
その下半部が第１図のｎｂ−ｎｂ線にそれぞれ沿った断
面図、第３図は従来のルーフスラブを用いたタンク型の
高速増殖炉の縦断側面図、第４図は従来のルーフスラブ
を示す縦断側面図、第５図は第４図のＶ−Ｖｌ！Ｊに沿
った断面図である。７・・・中間熱交換器、８・・・主循環ポンプ、２０・
・・ルーフスラブ、２１・・・ルーフスラブ本体、２２
・・・補強機構、２３・・・周方向リブ（立り、２４・
・・径方向リブ（立壁）、２９・・・仕切区画、３０・
・・天板。

Claims

【特許請求の範囲】１、高速増殖炉に用いられるルーフスラブにおいて、ル
ーフスラブ本体の上面に補強機構を設けたことを特徴と
するルーフスラブ。２、補強機構は、ルーフスラブ本体の上面に立設された
複数の径方向立壁からなることを特徴とする特許請求の
範囲第１項記載のルーフスラブ。３、補強機構は、ルーフスラブ本体の上面に立設された
複数の径方向立壁および周方向立壁からなることを特徴
とする特許請求の範囲第１項記載のルーフスラブ。４、径方向立壁と周方向立壁とは一体的に連結されてお
り、ルーフスラブ本体上に複数の略扇状の仕切区画を形
成することを特徴とする特許請求の範囲第３項記載のル
ーフスラブ。５、補強機構は、ルーフスラブ本体の上面に立設された
複数の径方向立壁と、この径方向立壁に一体的に連結さ
れた複数の周方向立壁と、前記径方向立壁および周方向
立壁の上端部を覆う天板とからなり、ルーフスラブ本体
上に複数の密閉された略扇形の仕切区画を形成すること
を特徴とする特許請求の範囲第１項記載のルーフスラブ
。６、密閉された略扇形の仕切区画は、高速増殖炉用の機
器のルーフスラブ本体上に露出する部分がその内部に収
納される位置に設けられていることを特徴とする特許請
求の範囲第５項記載のルーフスラブ。７、補強機構となる径方向立壁、周方向立壁および天板
は、原子炉格納バウンダリの一部を形成することを特徴
とする特許請求の範囲第６項記載のルーフスラブ。