JPH1061706A - 可変の減衰力を有する振動ダンパー - Google Patents

可変の減衰力を有する振動ダンパー

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JPH1061706A
JPH1061706A JP9164699A JP16469997A JPH1061706A JP H1061706 A JPH1061706 A JP H1061706A JP 9164699 A JP9164699 A JP 9164699A JP 16469997 A JP16469997 A JP 16469997A JP H1061706 A JPH1061706 A JP H1061706A
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    • F16F9/50Special means providing automatic damping adjustment, i.e. self-adjustment of damping by particular sliding movements of a valve element, other than flexions or displacement of valve discs; Special means providing self-adjustment of spring characteristics

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の課題は、従来の問題について簡単且
つコスト安の解決策を得ること、特に減衰力可変の弁の
制御のための調整経費を是認できる水準に維持した前記
解決策を得ることである。 【解決手段】 減衰媒体によって満たされたシリンダー
を有し、当該シリンダーにおいてピストンを有するピス
トン棒が軸方向に可動に構成されており且つ当該ピスト
ンが当該シリンダーを二つの作業室に分割している減衰
ダンパーにして、圧力依存して効力を生じる減衰弁を有
し、前記減衰弁の減衰力がアクチュエーターによって遮
断弁体への弾性力に抗して変化し得る振動ダンパーにお
いて、前記減衰弁(37)に、液圧的に一列に、固有の
減衰作用を有する流入弁(55)が付加配置されてお
り、それによって当該可変の減衰弁の作用が当該流入弁
とオーバーラップする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、請求項1の上位概
念に記載の、可変の減衰力を有する振動ダンパーに関す
る。
【0002】
【従来の技術】ドイツ特許出願公開第4114305号
公報から、類似の構成の振動ダンパーが知られている。
当該振動ダンパーの減衰力特性曲線は、完全に本質的
に、遮断弁体に作用するばねの調整に依存している。さ
らに、それぞれ圧力付勢される面の大きさが完全に本質
的に当該減衰弁の開放挙動に影響を及ぼす。
【0003】この構造方式の弁にきわめて特徴的なこと
は、比較的にフラットな減衰力特性曲線である。それら
の減衰力特性曲線は、減衰媒体の比較的高い流速の領域
においてほぼ互いに平行に延びている。これに関連する
ことは、ドイツ特許出願公開第4104110号公報、
図13において指摘されている。体積流量(体積流れ)
が比較的高い場合の比較的大きな減衰力に係る要求は、
全部で比較的にハードな減衰力曲線が調整されることに
よって、きわめて簡単に対処される。それには、もちろ
ん減衰弁の比較的高い切替頻度(Schaltfrequenz)が結び
付いている。アクチュエーターの作用方向(Wirkrichtun
g)に応じて、すなわち、アクチュエーターが比較的大き
いエネルギー供給によって比較的にハードな減衰力特性
曲線を調整すると、高められたエネルギー消費も生じ得
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、従来
技術に由来して述べられた問題について簡単且つコスト
安の解決策を得ること、特に減衰力可変の弁の制御のた
めの調整経費を是認できる水準に維持した前記解決策を
得ることである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明により、前記課題
は、減衰媒体によって満たされたシリンダーを有し、当
該シリンダーにおいてピストンを有するピストン棒が軸
方向に可動に構成されており且つ当該ピストンが当該シ
リンダーを二つの作業室に分割している減衰ダンパーに
して、圧力依存して効力を生じる減衰弁を有し、前記減
衰弁の減衰力がアクチュエーターによって遮断弁体への
弾性力に抗して変化し得る振動ダンパーにおいて、前記
減衰弁に、液圧的に一列に(直列に)、固有の減衰作用
を有する流入弁が付加配置されており、それによって当
該可変の減衰弁の作用が当該流入弁と作用的にオーバー
ラップすることによって解決される。
【0006】本来の可変の減衰弁において変動が行われ
る必要なしに、振動ダンパーによって発生させられる減
衰力が流入弁によって非常に簡単な手段で所望の減衰力
特性曲線に適合させられ得ることが有利である。液圧的
な直列接続は、減衰力特性曲線全体がどのようになるか
をすでに設計の際に認識させる。全く同様に、減衰力特
性曲線を“ハード”の方向に移動させることができる。
その際、アクチュエーターによって常に比較的にハード
な減衰がセットされている必要がない。その結果とし
て、極端な状況のために減衰力に関してさらに予備(余
裕)が与えられる。このような予備の減衰力はこれまで
は達成され得なかった。
【0007】流入弁によって減衰力曲線の指定された部
分だけでも修正されることが考慮に入れられている。従
って、当該可変の減衰弁は先行開口部横断面を有してい
るが、しかし当該先行開口部横断面は前記流入弁の先行
開口部横断面によって作用的にオーバーラップさせられ
ている(すなわち、効果が重なり合っている)。その
際、当該可変の減衰弁は、当該減衰弁が開口部を介して
制御室と連通していることによって、前段階弁によって
制御される。その際、制御室内の圧力によって閉鎖力が
遮断弁体に及ぼされ、また当該制御室内の圧力は絞り横
断面の大きさに依存する。当該絞り横断面は、アクチュ
エーターによってその大きさを変化させられ得る。その
際、前記前段階弁の当該絞り横断面は当該減衰弁につい
て先行開口部横断面に影響を及ぼす。もちろん、前段階
弁を有さない、可変の減衰力の減衰弁を考えてもよい。
これに関連してはヨーロッパ特許第0399326号明
細書を参照のこと。
【0008】そこで、前記流入弁は、少なくとも一つの
弁板によって少なくとも部分的に覆われている流入横断
面を有する。当該弁板の遮蔽あるいは別種の弾性負荷あ
るいは圧力付勢される面の大きさに依存して、開放挙
動、従って減衰挙動が、特に中間の(平均的な)体積流
量またはピストン棒の中間の(平均的な)ストローク速
度に適応させられ得る。
【0009】動圧が流入弁から主段階弁を介して直線的
に効力を生じないように、従って前段階弁の方向へのそ
の完全な作用によって効力を生じないように、減衰弁の
制御室への開口部は流入弁の流入横断面に対して半径方
向に距離を与えられて(すなわち、ずらされて)形成さ
れている。
【0010】製造の理由で及び構造空間の理由で、流入
弁の弁板は、可変の減衰弁に同心(同軸)に配置されて
いる。その際、それぞれの弁は、別々の弁座面を有す
る。比較的に大きい弁座面を形状公差及び位置公差に関
して相応の精度で製造することは問題である。前記分離
された弁座面は、それらの半径方向の広がりが小さい。
それによって上述の問題は解決されている。
【0011】非常に大きい流速の場合の減衰力特性曲線
の持ち上げのために、流入弁は先行絞り弁を備えてい
る。まさに当該先行絞り弁が減衰力の目的に合った持ち
上げを、快適さを失うことなしに可能にする。
【0012】さらに、流入弁が、ウェブ(細条部、Steg
e)によって分割された複数の流入横断面(すなわち、
流入部)を有することが考慮に入れられている。それに
よって、弁板が全周にわたって均等に流れをうける。こ
れに関連して、当該ウェブが流入弁の中央に開口部を形
成することが非常に有利であるとわかっている。当該開
口部には、前記一つ(または複数の)弁板のための固定
手段が配置されている。
【0013】
【発明の実施の形態】以下に、図面の記載をもとにし
て、本発明を詳細に説明する。図1において、振動ダン
パーはシリンダー1を有する。当該シリンダーには、ピ
ストン棒3が軸方向に可動に配置されている。ガイド兼
シールユニット7は、ピストン棒3を前記シリンダーの
上部端部から外へ案内する。シリンダー1の内部では、
ピストン棒3に、ピストン弁装置11を備えるピストン
ユニット9が固定されている。シリンダー1の下部端部
は、底部弁装置15を備える底部プレート13によって
閉鎖されている。シリンダー1は、容器パイプ17によ
って覆われている。容器パイプ17と中間パイプ5と
が、リング状空間19を形成する。当該リング状空間は
補償室である。シリンダー1の内部の空間は、ピストン
ユニット9によって、第一の作業室21aと第二の作業
室21bとに分割されている。作業室21a及び21b
は、液圧流体(作業物質)によって満たされている。補
償室19は、レベル(水平面)19aまで流体(液体)
で満たされており、その上方はガスで満たされている。
補償室19の内側には、第一の導管区間、すなわち高圧
部区間(Hochdruckteilstrecke)23が形成されている。
当該高圧部区間は、シリンダー1の孔25を介して第二
の作業室21bと連通している。この高圧部区間には、
容器パイプ17に側方に取り付けされた遮断弁装置27
が接続している。これから、不図示の第二の導管区間、
すなわち低圧部区間(Niederdruckteilstrecke)が補償室
19へ通じる。
【0014】ピストン棒3がシリンダー1から上方へ向
かって繰り出されると、上側の作業室21bは縮小され
る。上側の作業室21b内には過圧が発生する。当該過
圧は、遮断弁装置27が閉鎖されているかぎりは、下側
の作業室21aへのピストン弁装置11によってしか緩
和され得ない(逃がされ得ない)。遮断弁装置27が開
放されていると、同時に流体が上側の作業室21bから
高圧部区間23及び遮断弁装置27を通って補償室19
へ流れる。従って、ピストン棒3を繰り出す場合の振動
ダンパーの減衰特性(減衰特性曲線)は、遮断弁装置2
7が程度の差はあれともかく開いているか閉じているか
に依存している。その際、当該遮断弁装置の調整は、段
階的にあるいは無段階に行うことが可能である。
【0015】ピストン棒3がシリンダー1内へ引っ込め
られると、下側の作業室21a内に過圧が生じる。流体
は、下側の作業室21aからピストン弁装置11を通っ
て上方へ上側の作業室21b内へ移ることができる。シ
リンダー1の内部でピストン棒体積が増大することによ
って排除される流体は、底部弁装置15を通って補償室
19内へ追い出される。上側の作業室21b内では、ピ
ストン弁装置11の貫流抵抗が底部弁装置15の貫流抵
抗よりも小さいので、同様に圧力上昇が生じる。この上
昇する圧力は、遮断弁装置27が開放されている場合に
は、高圧部区間23を通ってこれまた同様に補償室19
内へあふれ出ることが可能である。このことは、ショッ
クアブソーバー(緩衝器)が、ピストン棒を引っ込める
際にも、遮断弁装置27が開放されているときには比較
的ソフトな特性(特性曲線)をもち、当該遮断弁装置が
閉鎖されているときには比較的ハードな特性をもつこと
を意味する。これは、ピストン棒が繰り出される場合に
も全く同様である。バイパスの高圧部区間23を通って
の流動方向は、ピストン棒が引っ込められるか繰り出さ
れるかにかかわらず、常に同一方向であるということを
心にとめておく必要がある。
【0016】図2に描かれているものは、遮断弁装置2
7に限定されている。これは、パイプソケット(Rohrstu
tzen)29によって容器パイプ17の接続スリーブ(Ansc
hlussstutzen)31と連結されている。高圧部区間23
は、遮断弁装置27に対する連通開口部を有する中間パ
イプ5によって形成される。中間パイプ5の連通開口部
は、クリップされた(留められた)中間リング35をも
っている。当該中間リングは、主段階弁37への結合を
形成する。
【0017】主段階弁37は、主段階弁ケーシング39
の内部に弾性体(例えば、ばね)41を有する。当該弾
性体は、遮断弁体43に遮断弁座45に向かってのプレ
ストレスを与える。遮断弁座45は、盤状体47の構成
要素である。当該盤状体は、主段階弁ケーシング39を
端部側で限定する。弾性体41は、主段階弁ケーシング
39の後壁49に支持されている。その際、当該後壁
は、主段階弁ケーシング39及び盤状体47とともに、
制御室51を形成する。主段階弁37における圧力付勢
される面の設計は、弁を開く作用をする面の面積が弁を
閉じる作用をする面よりも大きくなければならないとい
う原則に従って行われる。したがって、中間パイプ5の
内部の中央ダクト53を介して主段階弁37に流れてく
る際に、弾性体41の弾性力が越えられているときに
は、常に遮断弁体43を持ち上げて引き離す運動(Abhub
bewegung)が行われねばならない。主段階弁ケーシング
39は、独自の検査を受けさせることができる独立の組
立ユニットである。
【0018】中央ダクト53の内部には、流入弁55が
配置されている。流入弁55は流入横断面(流入部)5
7からなり、当該流入横断面は少なくとも一つの弁板5
9によっておおわれる。図面では、当該流入弁の流入横
断面を通る切断平面と当該流入弁のウェブ(細条部、St
eg)を通る切断平面とが置かれた。いくつかの流入横断
面が使用され得る。それらの流入横断面は、ウェブ55
aによって流入弁内で分離される。当該流入弁によっ
て、引張り方向において及び押圧方向において、減衰媒
体の以下のような速度範囲、すなわちその速度範囲では
主段階弁及び(あるいは)前段階弁が開かれているよう
な速度範囲で減衰力が発生させられる。その結果、全部
で減衰力特性曲線がこの速度範囲において、傾向上、比
較的大きな減衰力へ高められる。その際、上述のように
当該遮断弁装置はピストン棒の両方の運動方向について
有効であるので、前記ピストン弁に及び前記底部弁に付
加的に負荷(Anstrengungen)が与えられる必要はない。
【0019】前記一つ(または複数)の弁板は、それ自
体周知のリベット61によって流入弁に保持される。そ
のために、ウェブ55aが開口部を形成する(すなわ
ち、ウェブ55aが車輪のスポークのように流入弁にお
いて均等に配置されており、これらのウェブの間に個々
の開口部が形成され、それらの開口部が総体で流入横断
面57を形成する)。当該ウェブは、当該開口部の領域
に、周囲方向における連結をもっていない。実際的に
は、それらのウェブの端面がリベット61を中心に合わ
せる。その際、リベットの代わりにねじを使用してもよ
い。前記一つ(または複数)の弁板の遮蔽の変化によっ
て流入弁の減衰力特性曲線が要件に適合させられ得る。
先行開口部横断面(pilot opening cross section)57
a、あるいは付加的な先行絞り板59aを用いて先行絞
り弁(pilot throttle valve)が、流入弁の漸進的(progr
essiv)な減衰力特性曲線領域のために構成されていても
よい。前記一つ(または複数)の弁板のために、遮断弁
体43から独立な弁座面63が前記盤状体にはめ込まれ
ている。
【0020】主段階弁37の制御は、前段階弁65が担
う。そのために、減衰媒体が、遮断弁体43の開口部4
3aを通って前段階弁の方向へ流れる。主段階弁から流
れ出る減衰媒体の動圧を完全には前段階弁に作用させな
いために、開口部43aと流入横断面57とは半径方向
に距離をおいて設けられている。前段階弁は、図3に拡
大して図示されている。この前段階弁は、電磁コイル6
7の形でのアクチュエーターによってアンカー69と関
連してその調整ポジションに関して変化させられる。当
該アンカーは、磁気的に伝導性のリング状体71からな
る。当該リング状体内には、磁化され得ない軸体73が
配置されている。当該軸体は、筒体として構成されてい
る。その結果、前記アンカーが液圧的に圧力補整されて
いるとみなされ得る。前記軸体の主段階弁側の端部に
は、本来の前段階弁が形成されている。当該前段階弁
は、遮断弁装置の通常作動のための弁部75と非常作動
のための弁部77とをもっている。通常作動弁部75
は、選択によって、シート弁あるいはすべり弁として構
成され得る。非常作動弁部77は、すべり弁として形成
されており、且つ制御エッジ79と協働する。その際、
制御エッジ79は、通常作動弁部のための弁座81と反
対の側に位置する。その結果として、非常作動弁部の貫
通横断面が縮小される程度において、通常作動弁部の貫
通横断面が拡大しなければならない。非常作動のための
最小貫通横断面は、制御エッジにおけるあるいは非常作
動弁部77における刻み目(Kerbe)79aによって定め
られ得る。この考察では、通常作動弁部のための貫通横
断面の定められた大きさ以降はパイロットコントロール
作用(Vorsteuerwirkung)における変化がもはや生じない
ことを考慮に入れねばならない。この大きさは、ストロ
ーク行程(Hubweg)によって定められる。その結果とし
て、当該ストローク行程によって両方の弁部75;77
がその作用において独立に構成され得る。そのために、
弾性体セット(ばねセット)83が用いられる。当該弾
性体セットは、この実施形態では二つの部分から形成さ
れている。非線形の弾性率(ばね係数、Federrate)を有
する弾性体ならば、すなわち、ばね行程(変位)が増大
するとともに弾性率が増大する弾性体ならば、一つの部
分からなる弾性体を用いてもよい。本形式の場合には、
上述の非線形の弾性率は二つのばねによって実現されて
いる。それらのばねは、明らかに異なった個々の弾性率
を有する。小さい弾性率をもつ長いほうのばねは、常に
前記軸体に当接しており、当該軸体に磁力に抗して、あ
るいは非常作動状態ではストッパー85に抗してプレス
トレスを与える。短いほうのばねは、前記アンカーが通
常作動状態にあるときにだけ作用する。そうでなけれ
ば、前記軸体と短いほうのばねとの間には接触がない。
ストッパー85は、その位置によって非常作動の際の貫
流横断面を定める。なぜならば、リング状体71がその
後側で前記ストッパーに支持されるからである。前記ス
トッパーは、相対透磁率(比透磁率)≒1を有する非伝
導性の材料からなる。その結果、磁束についての損失及
び前記ストッパーと前記アンカーとのはりつきが生じな
い。前記ストッパーの後方にはストッパーシール部87
が形成されており、当該ストッパーシール部がアンカー
後室89を周囲に対して密閉する。さらに、前記ストッ
パーは、弾性的な材料からなることが有利である。
【0021】ストッパー85の後方には、調節ねじ91
が取り付けられている。当該調節ねじは、ねじ部によっ
て前記ストッパーとともに軸方向に前記リング状体に対
して位置を調節され得る。この調節ねじを使って、遮断
弁装置の組み立てが完成した状態で非常作動のための貫
流横断面を無段階に調整することが可能である。その
際、それによって通常作動弁部が特記すべきほどの影響
を及ぼされることはない。なぜならば、それらの弁部
は、別個のばね83と関連して持ち上げ(ストローク、H
ub)によって分離されているからである。そのために、
調節ねじ91と前記アンカーの当該調節ねじ側の端部と
の間に軸方向の間隔91aがある。前記調節ねじと前記
ストッパーとの間には、スナップ鉤部85aによって結
合が作り出されている。当該結合がストッパーシール部
87にプレストレスを与える。その代わりに、ねじ結合
あるいは押圧結合(圧縮結合、Pressverbindung)を用い
てもよい。
【0022】通常作動弁部の調整のために、ばね支持プ
レート93の構造形式での弾性体支持装置が用いられ
る。当該ばね支持プレートは、同様にねじ部によって、
その軸方向の位置に関して変化させられ得る。それによ
って、弾性体セット83の弾性体プレストレスが要件に
適合させられ得る。ばね83が通常作動弁部に向き合っ
て(反対の側に)位置することによって、当該ばね力が
通常作動弁部に関して開放方向に作用する。確かに当該
ばねも非常作動弁部について変えられるが、すでに何回
か述べたように、小さい弾性率のゆえに非常作動弁部7
7の弁挙動にはほとんど影響を持たない。
【0023】前段階弁の調整のための別の手段として、
磁気的な導体95の構造での調整装置が用いられる。当
該導体はリング形の形状を有し、その結果アンカー69
の後方の空間への到達を可能にする。当該導体は、磁気
的な幅狭箇所97に平行にバイパスに配置されている。
当該バイパスには、軸方向に相前後して導体95と調節
ねじ91とが配置されている。当該導体が調節ねじ91
の方向にねじ部95aによって移動させられる程度にお
いて、当該調節ねじと当該導体との間の間隔が減少す
る。従って、前記磁気的な幅狭箇所は、あまり実効がな
い。なぜならば、磁束に対する抵抗としての前記間隔が
低下し、且つ磁束が当該バイパスを経て流出するからで
ある。この措置によって、前記一つ(または複数)のば
ね83の力に抗しての、前記リング状体への力効果をも
つ磁束が目的に合うように適合させられ得る。その結
果、前記アンカーへの力効果(ダイナミックエフェク
ト)に影響を及ぼす可能性のある公差が補償され得る。
【0024】より望ましい調整可能性のために、前記導
体は工具面(Werkzeugflaechen)99をもっている。当該
工具面に、調整工具が差し込まれ得る。従って、遮断弁
装置全体は、前段階弁の作動挙動に影響を及ぼし、且つ
それによって遮断弁装置の作動挙動に影響を及ぼし得る
三つの独立の調整手段をもっている。磁束の作用及びば
ね支持プレート並びに非常作動調整のための調節ねじの
調整は機能的に互いに独立に調整され得る。
【0025】遮断弁装置27全体は、図2に示すよう
に、ケーシング101の内部に配置されている。当該ケ
ーシングは、例えばカバー103とポット状の収容部1
05とを有する。その際、当該ケーシングは、磁束のた
めの帰還体(return body for the magnetic flux)の一
部を形成する。当該磁束の力は、前記アンカーの調整の
ために利用される。前記収容部は、制御室51の一部分
並びに補償室19への当該制御室の排出路107を形成
する。さらに、当該収容部は、ばね支持プレート93の
ためのねじ結合部及び軸体73のための第一の支持部
(軸受)109を提供する。第二の支持部(軸受)11
1は、調節ねじ91が有する。当該調節ねじは、前記カ
バーにねじ込まれている。両方の支持部は、前段階弁の
全体の大きさに関係して互いにずっと離れて位置する。
その結果、両方の支持部の中心合わせ機能が著しく有効
であると評価され得る。前記アンカーのリング状体は、
ほぼ軸体73の中央にある。不可避の横向き力は、両方
の支持部に均等に影響をもたらす。それに加えて、摩擦
力が特に低いレベルにあるように、当該支持部の直径は
むしろ小さく構成されている。
【0026】磁束の力は、前記アンカーを弾性体セット
83に向かって下へ向かって主段階弁の方向へ移動させ
るように向けられている。それに加えて、収容部105
に、前記リング状体の第一の支持部109側の端部で最
善の状態にされた移行部が構成されている。磁束の作用
が前記アンカーへの力展開(Kraftentfaltung)を除いて
良い状態になるように、磁気的な短絡の防止のために絶
縁部113が直接に前記収容部に第一の支持部の領域に
配置されている。当該絶縁部は、非伝導性の材料からな
り、それによって前記収容部からカバー103のスリー
ブ部分115への磁束の侵入が妨げられる。前記スリー
ブ部分と前記アンカーのリング状体71との間には、比
較的大きな間隙71aがある。当該間隙は、ガイド部を
明白に両方の支持部109;111に限定する。前記ア
ンカーと前記スリーブ部分との間の接触は排除されてい
る。しかし、磁束の適切な移行のために、リング状体7
1における比較的に大きい周囲面が与えられる。前記絶
縁部は、例えば第一のシール部材113cを含む。当該
シール部材は、収容部105に向けられている。ほんと
うの絶縁体113bがぴったり接続する。当該絶縁体に
は、前記スリーブ部分に対する第二のシール部材が添え
られている。唯一つのシール部材の使用の際には、プレ
ストレス及びそれと結び付いた当該シール部材の変形に
基づいて前記アンカーのリング状体との接触が生じる可
能性があるので、二つのシール部材113a及び113
cが用いられる。ほんとうの絶縁体113bは、シール
部材113a及び113cよりも小さい内径をもってい
る。それによって、前記シール部材の一つと前記リング
状体との間の接触が排除されている。電磁コイル67も
当該絶縁部に適合させられた。そこで、当該電磁コイル
は、鼻形突起状の付加部67aをもっている。当該付加
部は、シール部材113cが前記電磁コイルと収容部1
05との間の想定される間隙内へ決して排除され(すな
わち押し込まれ)得ないことを保証する。なぜならば、
ずらされた接触面がある(すなわち、電磁コイルと収容
部との接触面が当該シール部材と収容部との接触面から
ずらされて位置している)からである。熱膨張の結果と
してのスリーブ部分115及び絶縁部113からなるプ
レストレスチェーン(支索チェーン、Verspannungskett
e)の範囲内での長さ変化あるいは前記コイルの長さ変化
は、間隙の発生なしに補償される。
【0027】遮断弁装置27のケーシング全体は、巻き
込み部(Verrollung)119によってあるいは固定リング
121によってばらばらにならずに保たれている。この
構造ユニットは、パイプソケット29の段部に支持され
ている。当該ケーシングの軸方向の固定のために、別の
固定リング123が用いられる。当該固定リングは、前
記パイプソケットの係止溝125にはまり込み、それに
よってスナップ結合を形成する。当該固定リングの、図
の右側に示された実施形態では、取外しは可能でない。
当該固定リングの、左側に示された変形例は、操作湾曲
部127をもっている。当該操作湾曲部の端部は、ケー
シング101の空所(すなわち、収容部105における
側方の開口部)へ動かされ得る。その結果、遮断弁装置
を随意に開くことが可能である。
【0028】この関連において、導体95及び調節ねじ
91の直径がリング状体71の外径よりもほんの少しだ
け大きいことに注目すべきである。さらに、本来の前段
階弁の直径が第一の支持部109の直径よりも大きくな
く、且つ非常作動弁77がすべり弁として構成されてい
ることを顧慮するべきである。それによって、弁全体が
開かれまた解体される必要なしに、前記アンカーが遮断
弁装置から除去され得る。前段階弁部の区別された調整
可能性は、例えば、アンカーに作用する両方のテンショ
ン手段がそれぞれ別の端部に有効であることによって簡
単化される。ストッパー85が電磁コイルの側の端部に
おいて調整され、前記ばね支持プレートが主段階の側の
端部において調整される。また、制御エッジ79がスト
ッパーになるので、外側のばねは遮断弁装置から転がり
出ることができない。
【0029】図4には、図2に比べて簡単化された構造
が示されている。当該構造は、調節ねじの代わりに固定
したストッパー85を有する。当該ストッパーは、挿入
リング(スペーサーリング)として、調整可能でない。
しかし、所定の高さに変化させることはできて車両大量
生産(Fahrzeugserie)のために非常に具合が良い。図2
に対する図4の構造の利点は、カバー103がアンカー
後室89を完全に閉鎖することに見ることができる。当
該カバーは、そうでなければ調節ねじ91によって覆わ
れる領域も含む。従って、図2に示すようなストッパー
シール部87が必要とされない。前段階弁65の通常作
動に関して並びに導体95に関しての調整可能性は、図
2に従う機能と完全に同一である。
【0030】非常作動調整のための横断面のこの構成
は、アンカー69のためのストッパーの種類に依存しな
いので、図5は、図3あるいは図4の一部分を示してい
る。制御エッジ79は、アンカー69の筒状体と共同し
て、すべり構造方式での遮断弁を構成する。弾性体セッ
ト83の弱いほうのばねが前記アンカーを非常作動位置
へ移動させるやいなや、当該アンカーが制御エッジ79
を覆った状態になる。その結果、この流動経路は遮断さ
れている。その代わりに非常作動一定絞り部(Notbetrie
bkonstantdrossel)77aが与えられている。その横断
面は、通常作動弁75の制御エッジ81における当該非
常作動一定絞り部に隣接(接続)している横断面よりも
小さい。非常作動挙動のためのこの解決策の大きな利点
は、補償経路(補償距離)77bとして制御エッジ79
から非常作動一定絞り部の出口までのオーバーラップが
与えられているので、当該弁部の製造の際の不可避の製
造公差が補償され得るということである。
【0031】図6には、減衰力特性曲線への調整の影響
が明らかにされている。図示された減衰力特性曲線群
は、この遮断弁装置について典型的なものである。当該
特性曲線群の原点から屈曲点までの領域は、前段階弁に
よって影響を及ぼされる。前段階弁の調整の際には、ま
ず第一に、小さい電流供給及び大きい電流供給の場合に
測定点Q/pが設定される。当該測定点が所望の調整の
ために意味がある。例えば、まず第一に測定点Mp1が調
べられる。流動試験台(Stroemungspruefstand)上で体積
流量(体積流れ)Q1が前段階弁65に供給される。そ
の際、減衰力特性曲線上の設定された測定点Mp1の圧力
1が生じなければならない。得ようとされる特性曲線
を越え、あるいは下回ると、当該測定点がばね支持プレ
ート93の軸方向の移動によって(図2、3、4、及び
5参照)設定されたQ値に関して持ち上げられ、あるい
は下降させられ得る。または、p値が設定されている場
合には、横軸に平行に移動させられ得る。それによっ
て、すべての前段階特性曲線が影響を及ぼされる。前記
流動試験台は、ばね支持プレートを弁の解体なしに当該
試験台内に組み込まれた状態で調整することの可能性を
提供する。Imaxでの測定点Mp2が電磁コイルの大きす
ぎる力効果(力作用)を認識させることがあり得る。導
体95をねじをゆるめる方向に回転させることによっ
て、磁束及びそれによって前記アンカーへの力展開が低
下させられ得る。それによって、当該測定点の移動が、
矢印によって示されるような方向変化によって達成され
る。その際、異なる特性曲線の場合の当該移動は、個々
の前段階特性曲線の電流値に依存して異なった結果にな
る。原則的には、電流供給が大きい場合には前段階特性
曲線の変動が、より小さい電流供給による特性曲線の場
合よりも明らかになる。その結果、前記導体によって前
段階特性図領域全体を広げることが行われ得る。前記導
体と前記ばね支持プレートとの間のこの種の調整が、場
合によっては繰り返されねばならない。なぜならば、こ
れらの両方の調整の相互の影響がほんの少しだけあるか
らである。両方の調整可能性の組合せにおいて、設定さ
れた測定点が縦座標に関して水平に、及び垂直に移動さ
せられ得る。それによって、典型的な特性図調整に応じ
て目標に非常に近づく。
【0032】通常作動についての調整が完了したあと
で、調節ねじ91をねじる(相対回転させる)ことによ
って非常作動調整が行われ得る。そのために、当該調節
ねじによってストッパー85が、所望の特性曲線が達成
されるまで移動させられる。この特性曲線は、意向に従
って、例えば中間の(平均的な)特性曲線に調整され得
る。しかし、むしろハードなあるいはソフトな傾向の特
性曲線に調整されてもよい。
【0033】特性図(特性曲線図)内における符号I=
0によって惑わされるべきではない。なぜならば、特性
曲線I=0は、もちろん通常作動弁によっても達成され
得るからである。そのとき当該特性曲線が前段階弁部の
内部の別の弁部によって発生させられることに注意を払
う必要がある。調整I=0は、電流供給された特性曲線
に影響を及ぼさない。
【0034】図7は、主段階弁に依存しない流入弁の実
現可能な減衰力特性曲線の図である。当該減衰特性曲線
は、相応の形態によってきわめて可変に維持され得る。
したがって、例えば先行開口部横断面57aの影響が明
らかに現れている。その際、傾斜角は、対応する、より
大きな開口によって、よりフラットに維持され得る。先
行開口部横断面の特性曲線部分にはむしろ減少して推移
する特性曲線枝(Kennlinienast)が接続する。この特性
曲線部分は、弁板のプレストレスの種類にだけ依存して
おり、並びに、当該弁板がディスクスプリングとして指
定されているならば、その弁板の力特性曲線に依存して
いる。先行開口部横断面を設けず且つ弁板59を実際的
に平らに取り付けるならば、もちろん、必要のある場合
には、本質的に直線状に延びる特性曲線を得ることもで
きる。破線で示された特性曲線は、先行絞り板59aの
影響を示す。当該先行絞り板は、高い流速の場合に、減
衰力の大きな増大をもたらす。
【0035】流入弁55及び主段階弁37は、液圧的に
一列に(すなわち直列に)配置されている。そのことか
ら、主段階弁を完全に目的に合致して形成することの可
能性が生じる。直列接続によって獲得される作用は、容
易に予測され得る。遮断弁装置の所望の特性図が調製さ
れる。この特性図では、主段階弁の及び前段階弁の特性
図が描かれる。減衰力差は、流入弁によって発生させら
れねばならない。例示的には、逆の経路(方法)が図6
及び図7において体積流量Q7を有する点で示されてい
る。図6における体積流量Q7は、減衰力値FQ71を生み
出す。同一の体積流量の場合に流入弁55によって減衰
力値FQ72が獲得される。そのとき、両方の各減衰力値
の単純な合計が、図6に示すような共同の減衰力値FQ7
を生み出す。流入弁の投入は、前段階弁及び主段階弁の
特徴的な減衰力特性曲線が要件に対応しないときに、す
なわち通例指定された減衰力値が達成されないときに
は、常に特に有利である。例えば車輪振動(車輪のがた
つき、Radflattern)を妨げるために、例えば、比較的
にフラットな主段階特性曲線(しかしこの主段階特性曲
線は特に大きい体積流量Qxの場合にかなり大きい減衰
力が発生しなければならない)に係る需要がある。比較
的しばしば、前段階弁の特性曲線領域において比較的に
いくらか大きい減衰力が望まれる。この場合には、図7
に示された減衰力特性曲線がきわめて好適に使用され得
る。当該減衰力曲線は、まさにわずかな体積流量のとこ
ろで減衰力上昇をもたらす。しかしそのほかでは当該特
性曲線は均等に上昇する。
【0036】流入弁によって比較的ハードな減衰力特性
曲線に係る望みが電磁コイルのあまり大きな電流供給な
しに獲得され得ることがはっきりわかる。前段階弁の特
性曲線をいっそう急勾配にする必要があるならば、電磁
コイルがより強い電流を供給されなければならない。な
ぜならば、電磁コイルがより大きな電流供給によって前
段階弁の閉鎖運動をもたらすからである。
【図面の簡単な説明】
【図1】振動ダンパーの全体図である。
【図2】遮断弁装置の断面図である。
【図3】遮断弁装置の前段階弁の断面図である。
【図4】非常作動調整のための固定したストッパーを有
する遮断弁装置である。
【図5】経路(変位)に依存しない非常作動調整装置を
有する前段階弁である。
【図6】遮断弁装置の減衰力特性図である。
【図7】流入弁の減衰力特性曲線である。
【符号の説明】
37 主段階弁(減衰弁) 43 遮断弁体 43a 開口部 51 制御室 55 流入弁 57 流入横断面 57a 先行開口部横断面 59 弁板 59a 先行絞り弁 61 リベット(固定手段) 67 電磁コイル 69 アンカー 75 通常作動弁部 77 非常作動弁部

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 減衰媒体によって満たされたシリンダー
    を有し、当該シリンダーにおいてピストンを有するピス
    トン棒が軸方向に可動に構成されており且つ当該ピスト
    ンが当該シリンダーを二つの作業室に分割している減衰
    ダンパーにして、圧力依存して効力を生じる減衰弁を有
    し、前記減衰弁の減衰力がアクチュエーターによって遮
    断弁体への弾性力に抗して変化し得る振動ダンパーにお
    いて、 前記減衰弁(37)に、液圧的に一列に、固有の減衰作
    用を有する流入弁(55)が付加配置されており、それ
    によって当該可変の減衰弁の作用が当該流入弁とオーバ
    ーラップすることを特徴とする振動ダンパー。
  2. 【請求項2】 前記可変の減衰弁(37)が先行開口部
    横断面(75;77)を有し、当該先行開口部横断面が
    前記流入弁(55)の先行開口部横断面(57a)によ
    ってオーバーラップされていることを特徴とする、請求
    項1に記載の振動ダンパー。
  3. 【請求項3】 前記可変の減衰弁(37)が、当該減衰
    弁が開口部(43a)を介して制御室(51)と連通し
    ていることによって前段階弁(65)により制御され、
    当該制御室内の圧力によって閉鎖力が遮断弁体(43)
    に及ぼされ、また当該制御室内の圧力が絞り横断面(7
    5;77)の大きさに依存しており、当該絞り横断面が
    アクチュエーター(67;69)によってその大きさに
    ついて変化させられ得、前記前段階弁の当該絞り横断面
    が前記減衰弁について先行開口部横断面に影響を及ぼす
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の振動
    ダンパー。
  4. 【請求項4】 前記流入弁(55)が流入横断面(5
    7)を有し、当該流入横断面が少なくとも一つの弁板
    (59)によって少なくとも部分的に覆われていること
    を特徴とする、請求項1に記載の振動ダンパー。
  5. 【請求項5】 前記流入弁(55)が流入横断面(5
    7)を有し、当該流入横断面が少なくとも一つの弁板
    (59)によって少なくとも部分的に覆われているこ
    と、及び、前記減衰弁(37)の前記制御室(51)へ
    の前記開口部(43a)が前記流入弁(55)の前記流
    入横断面(57)に対して半径方向に間隔を与えられて
    形成されていることを特徴とする、請求項3に記載の振
    動ダンパー。
  6. 【請求項6】 前記流入弁(55)の前記弁板(59)
    が前記可変の減衰弁(37)に同心に配置されており、
    それぞれの弁が別々の弁座面を有することを特徴とす
    る、請求項1に記載の振動ダンパー。
  7. 【請求項7】 前記流入弁(55)が先行絞り弁(59
    a)を備えていることを特徴とする、請求項1に記載の
    振動ダンパー。
  8. 【請求項8】 前記流入弁が複数の流入横断面を有し、
    それらがウェブによって分離されることを特徴とする、
    請求項4に記載の振動ダンパー。
  9. 【請求項9】 前記ウェブが前記流入弁の中央に開口部
    を形成し、当該開口部に前記一つ(あるいは複数)の弁
    板(59)のための固定手段(61)が配置されている
    ことを特徴とする、請求項8に記載の振動ダンパー。
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