JPH1061272A - 電子部品埋め込みキー - Google Patents

電子部品埋め込みキー

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JPH1061272A
JPH1061272A JP22397396A JP22397396A JPH1061272A JP H1061272 A JPH1061272 A JP H1061272A JP 22397396 A JP22397396 A JP 22397396A JP 22397396 A JP22397396 A JP 22397396A JP H1061272 A JPH1061272 A JP H1061272A
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JP
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key
transponder
electronic component
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JP22397396A
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Inventor
Koji Okada
光司 岡田
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Tokai Rika Co Ltd
Original Assignee
Tokai Rika Co Ltd
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Publication date
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Pending legal-status Critical Current

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    • GPHYSICS
    • G07CHECKING-DEVICES
    • G07CTIME OR ATTENDANCE REGISTERS; REGISTERING OR INDICATING THE WORKING OF MACHINES; GENERATING RANDOM NUMBERS; VOTING OR LOTTERY APPARATUS; ARRANGEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS FOR CHECKING NOT PROVIDED FOR ELSEWHERE
    • G07C9/00Individual registration on entry or exit
    • G07C9/00174Electronically operated locks; Circuits therefor; Nonmechanical keys therefor, e.g. passive or active electrical keys or other data carriers without mechanical keys
    • G07C9/00944Details of construction or manufacture

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  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Lock And Its Accessories (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】電子部品をホルダに対して組付けした後に、把
持部を樹脂成形する際、電子部品に対して熱及び樹脂圧
力の悪影響を軽減する。 【解決手段】イグニションキー1はキープレート2の基
部2aに把持部3が形成されている。把持部3は、ホル
ダ4とそのホルダ4を被うプロテクタ部5とから構成さ
れている。ホルダ4は本体4Aと蓋体4Bとからなり、
本体4Aと蓋体4Bとは基端に設けられたヒンジ部14
にて互いに折り畳み可能に連結されている。トランスポ
ンダ7は組付け時に、ホルダ4の蓋体4Bと本体4Aと
を折り畳みした状態で収容される。トランスポンダ7は
蓋体4Bと本体4Aとにより被われる。この後のプロテ
クタ部5の樹脂成形時において、樹脂の熱、及び樹脂圧
力は直接トランスポンダ7に加わることがない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は発信器等の電子部品をキ
ー(鍵)の把持部に内蔵する電子部品埋め込みキーに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車のエンジンの始動はイグニション
キーをキーシリンダに挿入して回転させることにより行
われる。
【0003】近年、盗難防止のために、機械的なキー操
作だけでなくイグニションキーから発せられる電気的な
信号によりエンジンの始動を制御するようにしたキーが
ある。このようなイグニションキーには、特有のIDコ
ードを送信する発信器が内蔵されている。そして、その
発信器から発信されるIDコードと、車両側に設置され
た受信器のエンジン始動制御用のコンピュータ(ECU
等)に予め設定されたIDコードとが一致すると、電子
制御によりエンジンが始動されるようになっている。そ
のため、発信器を内蔵したキー以外ではエンジンを始動
させることができず、自動車の盗難が防止されるように
工夫されている。
【0004】イグニションキーに内蔵された発信器は、
キーの把持部に内蔵された電池により駆動され、把持部
に設けられたスイッチの操作によりIDコードを発信す
るようになっている。しかしながら、電池が消耗する
と、IDコードを発信することができなくなり、使用者
のイグニションキーでもエンジンを始動することができ
なくなる場合がある。そのため、近年では、電池不要の
発信器(以下、トランスポンダという)を内蔵したイグ
ニションキーが採用されている。
【0005】トランスポンダは、受信器の磁気発生装置
により発生する磁気に触れると、その磁気エネルギーを
電気エネルギーに変換して電力を発生し、その発生した
電力によりIDコードの電波を発信するようになってい
る。そのため、電池を交換する手間を省き、長期間にわ
たって使用することができるようになっている。
【0006】ところで、トランスポンダは、キープレー
トに組付けられたホルダの収容孔に収容され、そのキー
プレート及びホルダをインサート成形によりポリ塩化ビ
ニル(PVC)などの樹脂等でモールドしてイグニショ
ンキーの把持部が形成されている。
【0007】図7は従来のイグニッションキーの斜視図
を示しており、図8はホルダとキープレート、トランス
ポンダの分解斜視図、図10はイグニッションキーの断
面図を示している。上記従来のイグニッションキーの構
成を図を参照して説明する。
【0008】イグニッションキー30はキープレート3
1の基部31aをホルダ32及びトランスポンダ40と
共にポリ塩化ビニル(PVC)により把持部33を型取
ってモールドすることにより形成されている。キープレ
ート31の基部31aはその基端側に凹部38を有する
略凹字状に形成されている。基部31aの凹部38には
相対向する部位に2つの係止溝34が形成されている。
ホルダ32は合成樹脂等よりなり、収容部35を有した
略有底四角筒状に形成されている。トランスポンダ40
の挿着は収容部35に対して開口35aを介して行われ
ている。そして、前記開口35aの上部内面には、係止
突起37が形成され、挿着されたトランスポンダ40の
外端を係止し、トランスポンダ40を収容部35内に組
付け時に外方に抜け出ししないようにしている。又、収
容部35の内側面の一部には開口部35bが透設されて
いる。
【0009】又、ホルダ32の側部には開口35aを除
いた外周に沿って案内溝42aが形成され、この案内溝
42aを介してホルダ32が基部31aの凹部38に嵌
め込みされている。ホルダ32は各係止溝34と対応す
る位置に係止溝34と係合可能な突起36が係止され、
ホルダ32は基部31aの凹部38に嵌め込まれた状態
で突起36と係止溝34との係合によりキープレート3
1に固定されている。
【0010】図9に示すように把持部33の成形は、把
持部33を型取った金型を用いて行われている。すなわ
ち、トランスポンダ40及びホルダ32が組付けられた
キープレート31の基部31aを金型内に挿入し、溶融
された樹脂よりなる湯が金型内に圧入され、その後硬化
することにより、把持部33は成形されている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記のよう
に構成された従来のイグニッションキー30において
は、ホルダ32に対して係止突起37を設けるために、
アンダーカット孔である開口部35bを透設する必要が
ある。
【0012】このため、収容部35内にトランスポンダ
40を収納後、樹脂にて把持部33を成形する際、開口
部35b及び開口35aから樹脂の熱及び圧力が直接ト
ランスポンダ40に加わることになる。この結果、トラ
ンスポンダへの熱及び圧力による悪影響の虞がある。
【0013】本発明は上記問題点を解決するためになさ
れたものであって、その目的は電子部品をホルダに対し
て組付けした後に、把持部を樹脂成形する際、電子部品
に対して熱及び樹脂圧力の悪影響を軽減する電子部品埋
め込みキーを提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
め、請求項1に記載の発明は、キープレートの基部に形
成された把持部に電子部品を収容した電子部品埋め込み
キーにおいて、前記把持部は、互いに折り畳み可能に形
成された蓋体と本体とを備え、蓋体と本体とを折り畳み
した状態で前記キープレートの基部及び電子部品を収容
し、キープレートの基部と電子部品とを被うホルダと、
樹脂を成形して形成され、前記ホルダを折り畳みした状
態で、該ホルダを被うプロテクタ部とから構成された電
子部品埋め込みキーをその要旨としている。
【0015】請求項2の発明は、請求項1において、電
子部品を収容したホルダには、電子部品に対する熱影響
を避けるための熱緩衝部が設けられていることを特徴と
する電子部品埋め込みキーをその要旨としている。
【0016】請求項3の発明は、請求項1又は請求項2
において、前記ホルダには、蓋体と、本体とを折り畳み
状態に保持する保持手段が設けられている電子部品埋め
込みキーをその要旨としている。
【0017】(作用)請求項1に記載の発明によれば、
電子部品及びキープレートの基部は組付け時に、ホルダ
の蓋体と本体とを折り畳みした状態で収容される。この
結果、電子部品はホルダの蓋体と本体とにより被われ
る。この後、把持部の成形を把持部を型取った金型を用
いて行う。すなわち、電子部品及びホルダが組付けられ
たキープレートの基部を金型内に挿入し、溶融された樹
脂を金型内に圧入する。この時、樹脂の熱、及び樹脂圧
力は直接電子部品に加わることがない。
【0018】請求項2に記載の発明によれば、電子部品
を収容したホルダには、電子部品に対する熱影響を避け
るための熱緩衝部が設けられている。この結果、電子部
品にへの把持部の樹脂成形時における熱影響が熱緩衝部
によりさらに軽減される。
【0019】請求項3に記載の発明によれば、ホルダの
蓋体と本体とは、保持手段により折り畳み状態で保持さ
れる。この結果、把持部の樹脂成形時において、樹脂圧
力により、蓋体と本体との折り畳み状態が解除されるこ
とはない。
【0020】
【実施の形態】以下、本発明をイグニションキーに具体
化した一実施の形態を図1〜図6に従って説明する。
【0021】図2に示すように、イグニションキー1に
は、キープレート2が設けられている。キープレート2
の基部2aは、キープレート2の長手方向(図1におい
て左右方向)に対して所定の角度(本実施の形態では4
5°)傾いて切欠部2bが形成されている。又、基部2
aには、係止孔2cが形成されている。又、イグニショ
ンキー1には、把持部3が形成されている。
【0022】図3(a),(b)に示すように、ホルダ
4は本体4Aと蓋体4Bとからなり、本体4Aと蓋体4
Bとは基端に設けられたヒンジ部14にて互いに折り畳
み可能に連結されている。
【0023】プロテクタ部5は、例えばポリ塩化ビニル
(PVC)等の軟質材料の樹脂よりなり、インサート成
形によりホルダ4を被って形成されている。ホルダの本
体4A及び蓋体4Bにおいて、互いに対向する面は平面
とされ、各平面には、取付部としての取付溝9a,9b
がキープレート2の基部2aの外形と同一となるように
凹設されている。さらに、取付溝9a,9bの両深さの
合計値はキープレート2の厚みと同じとされている。
又、取付溝9a,9bは、本体4Aと蓋体4Bとが互い
に折り畳まれた状態において、互いに相対し取付孔9が
形成される。そして、同取付孔9にはキープレート2の
基部2aが嵌合されている。
【0024】ホルダ4の本体4Aにおいて、取付溝9a
及び平面にはそれぞれ突起10,11が突出され、取付
溝9a側の突起10はキープレート2の基部2aに設け
られた係止孔2cを貫通し、その先端は突出されてい
る。
【0025】ホルダ4の蓋体4Bにおいて、取付溝9b
及び平面にはそれぞれ嵌合凹部12,13が突出されて
いる。同嵌合凹部12,13は蓋体4Bと本体4Aとが
折り畳み状態時において、前記突起10,11に対して
圧入嵌合されている。前記突起10,11及び嵌合凹部
12,13により保持手段が構成されている。
【0026】ホルダ4の本体4A及び蓋体4Bには、収
容部としての収容溝6a,6bが形成されている。収容
溝6a ,6bは、本体4Aと蓋体4Bとが互いに折り畳
まれた状態において、互いに相対し、収容孔6を形成す
る。そして、同収容孔6はキープレート2の切欠部2b
と平行、即ちキープレート2の長手方向に対して45°
傾いて形成されている。その収容孔6には、電子部品及
び発振器としてのトランスポンダ7が収容されている。
【0027】トランスポンダ7は、円筒状のガラス管で
あって、アンテナコイル、トランス、コンデンサ、IC
等(いずれも図示せず)が内蔵されており、その両端が
半球状に形成され封止されている。
【0028】トランスポンダ7は、キーシリンダ側に内
蔵された磁気発生装置(図示せず)からの磁気を受けて
アンテナコイルに発生した電流をトランスを介してコン
デンサに蓄電し、その蓄電した電圧が所定値以上に達す
るとICに予め設定された特定のIDコードを発信する
ようになっている。そして、エンジンは、キーシリンダ
側に内蔵された受信器(図示せず)がトランスポンダ7
から受信したIDコードと予めエンジン制御用コンピュ
ータ(ECU等)に設定されたIDコードとが一致した
ときにのみ始動されるようになっている。コンピュータ
がエンジン始動を阻止する電子制御方式には、IDコー
ドが不一致のときにイグニションコイルの着火をカット
する方式、EFI(燃料噴射制御装置)による燃料噴射
をカットする方式、スタータの動作を阻止する方式など
がある。尚、磁気発生装置は、イグニションキー1がキ
ーシリンダに挿入された状態で作動されるようになって
いる。
【0029】アンテナコイルはトランスポンダ7内にそ
の長手方向に沿って配置されている。アンテナコイル
は、イグニションキー1がキーシリンダに挿入された状
態で、キープレート2に対して平行に配置されたときに
受けた磁気を最も効率良く電力に変換することができる
ようになっている。そして、アンテナコイルは、キープ
レート2に対して45°程度まで傾けて配置しても、受
けた磁気を効率良く電力に変換することができるように
なっている。
【0030】アンテナコイルがキープレート2に平行に
なるようにトランスポンダ7を配置すると、トランスポ
ンダ7が長いので、そのトランスポンダ7を収容するた
めには、把持部3を長くする必要があり、長さの制約を
受ける。しかし、トランスポンダ7をキープレート2に
対して45°に配置した場合、受けた磁気を効率良く電
力に変換することができるだけでなく、把持部3を短く
することができる。
【0031】又、トランスポンダ7からの電波を金属製
の基部2aに妨害されずに受信器まで送信するために
は、トランスポンダ7を基部2aから所定距離(数mm程
度)離す必要がある。そのため、収容孔6はトランスポ
ンダ7が収容された際にその長手方向がキープレート2
の切欠部2bと平行となるとともに、その切欠部2bと
の間に所定間隔(数mm程度)が確保されるように形成さ
れている。
【0032】収容孔6には所定量の接着剤8が注入さ
れ、トランスポンダ7が収納されている。従って、トラ
ンスポンダ7と収容孔6の内面との間には、接着剤8が
充填されている。本実施の形態では、接着剤8として断
熱性の高いシリコーン(Silicone)を用いている。
【0033】そして、収容孔6に注入される接着剤8
は、収容孔6に挿入されたトランスポンダ7とキャップ
部9とにより形成される空間に十分充填されるだけの量
が注入量として予め設定されている。前記接着剤8は熱
緩衝部を構成している。
【0034】そして、蓋体4Bと本体4Aとが折り畳ま
れた状態で、そのホルダ4を被ってプロテクタ部5が形
成されている。次に、前記のように構成されたイグニシ
ョンキー1の作用を説明する。
【0035】イグニションキー1を製造する場合、まず
予めキープレート2の基部2aを被うホルダ4を図5に
示すようにポリブチレンテレフタレート(PBT)等の
高剛性の樹脂にて形成する。次に、図1に示すように形
成されたホルダ4に対してキープレート2を本体4Aの
取付溝9aに嵌める。この時、突起10の先端は基部2
aから突出する。次に、収容溝6a,6bに所定量の接
着剤8を注入し、その収容溝6aにトランスポンダ7を
載置する。
【0036】この後、蓋体4Bをヒンジ部14を介して
本体4A側に折り畳む。このとき、本体4Aの突起1
0,11を蓋体4Bの嵌合凹部12,13に対して圧入
嵌合、すなわち、無理嵌めする。この突起10,11と
嵌合凹部12,13との嵌合により、図4(a),
(b)に示すように蓋体4Bと本体4Aとは折り畳み状
態が保持される。
【0037】又、トランスポンダ7と、収容孔6の内壁
及びキャップ部9との間には接着剤8が充填される。そ
して、収容孔6(収容溝6a,6b)に充填した接着剤
を硬化させる。接着剤8は、硬化した後もある程度柔軟
性があるので、緩衝材となる。従って、落下等の衝撃
は、接着剤8によりやわらげられるので、トランスポン
ダ7が衝撃により破損するのを防止することができる。
【0038】次に、インサート成形によりホルダ4を被
うプロテクタ部5を形成する。即ち、トランスポンダ7
を収納したホルダ4を金型にセットし、その金型内に溶
融したポリ塩化ビニル(PVC)を圧入した後、PVC
を硬化させる。このとき、トランスポンダ7は、ホルダ
4に収納されているので、インサート成形を行なう時に
溶融したポリ塩化ビニル(PVC)に直接触れないの
で、熱や圧力の影響が少なくなり、トランスポンダ7の
破損を防止することができる。
【0039】そして、金型から取り出されると、トラン
スポンダ7が把持部3を構成するプロテクタ部5及びホ
ルダ4の樹脂中に完全に埋め込まれたイグニションキー
1が形成される。トランスポンダ7は樹脂により把持部
3の内部に埋め込まれた状態にあるので、トランスポン
ダ7が把持部3から外れてしまう心配は全くない。
【0040】こうして製造されたイグニションキー1の
把持部3に埋め込まれたトランスポンダ7は、ホルダ4
を介してキープレート2の基部2aから所定間隔(数mm
程度)を隔した状態に配置される。又、トランスポンダ
7は収容孔6に充填された接着剤8により収容孔6内で
がたつくことなく固定される。更に、接着剤8は、硬化
した後も柔軟性があるので、外部からの衝撃は接着剤8
により緩衝されトランスポンダ7には伝達されないの
で、トランスポンダ7の破損を防止することができる。
【0041】さらに、接着剤8により、断熱されるた
め、プロテクタ部5の成形時において、樹脂の熱による
悪影響を軽減することができる。又、トランスポンダ7
はホルダ4により完全に被われているため、プロテクタ
部5を成形する時に、金型内に圧入されるPVCの圧力
がトランスポンダ7に直接かかることがなく、トランス
ポンダ7がインサート成形時の圧力により破損するのを
防止することができる。
【0042】上記のようにして製造したイグニションキ
ー1を使用してエンジンを始動させる際には、まずイグ
ニションキー1をキーシリンダに挿入し、その後回転操
作する。このイグニションキー1のキーシリンダの挿入
により、キーシリンダ側の磁気発生装置から磁気が発生
する。その磁気をトランスポンダ7が受けると、トラン
スポンダ7内のアンテナコイルに電流が発生してトラン
スを介してコンデンサが蓄電される。そして、コンデン
サに蓄電された電圧が所定値に達すると、ICに予め設
定された特定のIDコードが発信される。このときアン
テナコイルは磁気を受け易いようにイグニションキー1
の挿入方向に沿って延びて配置されているので、IDコ
ードを発信するための電力は効率良く得られる。又、ト
ランスポンダ7と金属製の基部2aとは所定間隔(数mm
程度)隔されているので、発信された電波が金属製のキ
ープレート2に妨害されることなくIDコードは確実に
キーシリンダ側の受信器に受信される。
【0043】受信器に受信されたIDコードはエンジン
始動制御用コンピュータ(ECU等)により予め設定さ
れたIDコードと比較され、それらが一致したときにの
みイグニションキー1の回転操作に基づきエンジンが始
動される。又、IDコードが不一致の場合には、コンピ
ュータによりその制御方式に応じてイグニションコイル
の着火動作、EFIによる燃料噴射動作又はスタータの
作動動作がカットされてエンジンは始動されないので、
盗難を防止することができる。
【0044】又、プロテクタ部5は軟質材料の樹脂であ
るPVCにより形成されているので、把持部3の手触り
がよい。そして、イグニションキー1を誤って落とした
としても、その落下により衝撃は、軟質材料の樹脂によ
り形成されたプロテクタ部5と、収容孔6に充填された
接着剤8により和らげられるので、トランスポンダ7が
破損するのを防止することができる。
【0045】A) 以上記述したように、本実施の形態
のイグニションキー1によれば、キープレート2の基部
2aは、ホルダ4の取付孔9に取付固定される。そし
て、取付溝9a,9bの両深さの合計値は、キープレー
ト2の厚みと同一され、蓋体4Bと本体4Aとの対向す
る面は平面とされて、互いに折り畳みされて互いにその
平面にて重合する。そして、両者4A,4Bは保持手段
である突起10,11及び嵌合凹部12,13にて折り
畳み状態に保持される。
【0046】その結果、基部2aとホルダ4との間には
隙間がなく、イグニションキー1を使用している間にキ
ープレート2ががたつくのを防止することができる。 B) そして、収容孔6に接着剤8を注入してトランス
ポンダ7を載置した後、蓋体4Bと本体4Aとは互いに
折り畳みされ、折り畳みされたホルダ4はトランスポン
ダ7を完全に被うことになる。従って、トランスポンダ
7は、キャップ部9に閉塞された収容孔6に収容されて
いるので、インサート成形によりプロテクタ部5を形成
するときに、そのプロテクタ部5を形成するPVCの熱
がトランスポンダ7に直接加わらなく、さらに、断熱性
の接着剤8によっても断熱されるため、トランスポンダ
7が破損するのを防止することができる。
【0047】なお、この発明は、次のような別の実施の
形態に具体化することができる。 1)上記実施の形態では、収容部としての収容孔6内に
接着剤を熱緩衝部としたが、その代わりに図6に示すよ
うに収容溝6a,6bの内周面にトランスポンダ7を収
容溝6a,6bの内周面から離間して配置する突条15
を設けてもよい、この突条15により、トランスポンダ
7と収容溝6a,6bとの間に空気層が形成され、この
空気層を熱緩衝部とすることができる。
【0048】2)上記実施の形態では、保持手段とし
て、突起10, 11,嵌合凹部12,13とにより構成
したが、この代わりに蓋体4Bと本体4Aとの対向する
平面に接着剤を塗布して蓋体4Bと本体4Aとを折り畳
したとき両者が接着する構成としてもよい。この実施の
形態の場合、接着剤が保持手段を構成する。
【0049】3)上記実施の形態のホルダ4やプロテク
タ部5の材質を他の材質、例えば、ポリエチレン(P
E)、ポリプロピレン(PP)、アクリロニトリルブタ
ジエンスチレン共重合物(ABS)等に適宜に変更して
実施してもよい。
【0050】4)上記実施の形態では、接着剤8として
シリコ−ンを用いたが、耐熱性があり、硬化した後も柔
軟性のある接着剤であればなんでもよい。又、接着剤と
して使用できるもの以外のゲル等を用いてもよい。
【0051】5)ドアのキーシリンダ側に磁気発生装置
及び受信器を配設し、ドアロックの解除をイグニション
キー1から発信されるIDコードに依る電子ロック機構
により行う構成としてもよい。
【0052】6)本発明を自動車のイグニションキー以
外の電子部品埋め込みキーに適用してもよい。例えばビ
ルの居住者を識別するためのIDコードを発信するドア
キーや特定の暗証番号コードを発信するロッカキー等に
適用してもよい。
【0053】7)本発明を適用した電子部品埋め込みキ
ーの把持部に埋め込まれた電子部品はトランスポンダ等
の発信器に限定されず、各種の電子部品を把持部に埋め
込むことができる。
【0054】8)プロテクタ部5を成形するPVC等の
樹脂に適宜に可塑剤を添加して把持部3にゴム弾性を付
与してもよく、把持部3の手触りを良くすることができ
る。 9)上記実施の形態のイグニションキー1の把持部3
に、滑り止めのための凹凸や、マーク等を形成してもよ
い。
【0055】10)上記実施の形態では、トランスポン
ダ7を円筒状のガラス管に電子部品を内蔵することによ
り構成したが、ウエッジタイプ(楔形)のトランスポン
ダとしてもよい。
【0056】11)上記実施の形態では、トランスポン
ダ7をキープレート2に対し45°となるように配置し
たが、この角度に限定されるものではなく、他の角度で
もよい。
【0057】12)上記実施の形態では、ホルダ4の蓋
体4Bを1部品としていたが、この代わりに2部品以上
の複数部品に分かれていてもよい。 13)上記実施の形態では、蓋体4Bは本体4Aの基端
に設けられたヒンジ部14にて連結されていたが、基端
以外の側部にヒンジ部を設け、同ヒンジ部にて蓋体4B
を連結してもよい。
【0058】以上、この発明の一実施の形態について説
明したが、上記実施の形態から把握できる請求項以外の
技術思想について、以下にそれらの効果とともに記載す
る。 イ)請求項1乃至3のうちいずれかに記載の電子部品埋
め込みキーにおいて、熱緩衝部は、電子部品を収容する
ホルダの収容部と電子部品との間に形成された空気層で
ある電子部品埋め込みキー。空気層により、プロテクタ
部成形時における樹脂の熱の悪影響を防止することがで
きる。
【0059】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1に記載の
発明によれば、電子部品をホルダに対して組付けした後
に、把持部を樹脂成形する際、電子部品に対して熱及び
樹脂圧力の悪影響を軽減することができる。
【0060】又、請求項2に記載の発明によれば、熱緩
衝部により、さらに把持部の樹脂成形時の熱による悪影
響が防止できる。請求項3に記載の発明によれば、保持
手段により、ホルダを折り畳み状態に保持でき、この結
果、樹脂成形時の樹脂圧力によりホルダが開くことがな
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明を具体化した一実施の形態のイグニシ
ョンキーのキープレートとホルダの組付け状態を示す斜
視図。
【図2】 同じくイグニションキーの平面図。
【図3】 イグニッションキーの(a) 平断面図、(b) 側
断面図。
【図4】 キープレートをホルダに組付けた状態の(a)
平面図、(b) 側面図。
【図5】 ホルダの側断面図。
【図6】 他の実施の形態におけるイグニションキーの
(a) 平断面図、(b) 側断面図。
【図7】 従来のイグニッションキーの斜視図。
【図8】 同じくホルダの分解斜視図。
【図9】 同じくイグニッションキーの平断面図。
【図10】 同じくホルダの断面図。
【符号の説明】
1…イグニションキー、2…キープレート、2a…基
部、3…把持部、4…ホルダ、4A…本体、4B…蓋
体、5…プロテクタ部、6…収容部としての収容孔、6
a,6b…収容溝、7…電子部品及び発信器としてのト
ランスポンダ、8…熱緩衝部としての接着剤、9…取付
孔、9a,9b…取付溝、10,11…突起、12,1
3…嵌合凹部(突起10,11とともに保持手段を構成
する)、14…ヒンジ部。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 キープレート(2)の基部(2a)に形
    成された把持部(3)に電子部品(7)を収容した電子
    部品埋め込みキーにおいて、 前記把持部(3)は、 互いに折り畳み可能に形成された蓋体(4B)と本体
    (4A)とを備え、蓋体(4B)と本体(4A)とを折
    り畳みした状態で前記キープレート(2)の基部(2
    a)及び電子部品(7)を収容し、キープレート(2)
    の基部(2a)と電子部品(7)とを被うホルダ(4)
    と、 樹脂を成形して形成され、前記ホルダ(4)を折り畳み
    した状態で、該ホルダ(4)を被うプロテクタ部(5)
    とから構成された電子部品埋め込みキー。
  2. 【請求項2】 電子部品(7)を収容したホルダ(4)
    には、電子部品(7)に対する熱影響を避けるための熱
    緩衝部(8)が設けられていることを特徴とする請求項
    1に記載の電子部品埋め込みキー。
  3. 【請求項3】 前記ホルダ(4)には、蓋体(4B)
    と、本体(4A)とを折り畳み状態に保持する保持手段
    (10,11,12,13)が設けられていることを特
    徴とする請求項1又は請求項2に記載の電子部品埋め込
    みキー。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013181372A (ja) * 2012-03-05 2013-09-12 Dainippon Printing Co Ltd カギ装置

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