JPH1061276A - 電子部品埋め込みキー - Google Patents

電子部品埋め込みキー

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JPH1061276A
JPH1061276A JP21879196A JP21879196A JPH1061276A JP H1061276 A JPH1061276 A JP H1061276A JP 21879196 A JP21879196 A JP 21879196A JP 21879196 A JP21879196 A JP 21879196A JP H1061276 A JPH1061276 A JP H1061276A
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JP
Japan
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holder
transponder
key
electronic component
color
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JP21879196A
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English (en)
Inventor
Yoshiyuki Shindo
宜幸 進藤
Toshiharu Katagiri
寿治 片桐
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Tokai Rika Co Ltd
Original Assignee
Tokai Rika Co Ltd
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Publication date
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    • GPHYSICS
    • G07CHECKING-DEVICES
    • G07CTIME OR ATTENDANCE REGISTERS; REGISTERING OR INDICATING THE WORKING OF MACHINES; GENERATING RANDOM NUMBERS; VOTING OR LOTTERY APPARATUS; ARRANGEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS FOR CHECKING NOT PROVIDED FOR ELSEWHERE
    • G07C9/00Individual registration on entry or exit
    • G07C9/00174Electronically operated locks; Circuits therefor; Nonmechanical keys therefor, e.g. passive or active electrical keys or other data carriers without mechanical keys
    • G07C9/00944Details of construction or manufacture

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  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Lock And Its Accessories (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】電子部品をホルダに組付けする際、電子部品を
ホルダと異なる色とすることにより、組付状態の確認及
び組付け忘れの確認を容易に行うことができる電子部品
埋め込みキーを提供する。 【解決手段】キープレート2の基部2aには、インサー
ト成形により高剛性の樹脂よりなるホルダ部4が形成さ
れる。ホルダ部4には、インサート成形時に収容孔6が
形成されるとともに、収容孔6を閉塞するキャップ部9
がホルダ部4に一体形成される。収容孔6に接着剤8を
注入してトランスポンダ7を挿入する。このトランスポ
ンダ7は開口6a側はホルダ部と異なる色を有してい
る。この挿入した後、ホルダ部4から切り離したキャッ
プ部9により収容孔6の開口6aを閉塞する。その閉塞
したホルダ部4に対して、ホルダ部4を被うプロテクタ
部5をインサート成形により形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は発信器等の電子部品をキ
ー(鍵)の把持部に内蔵する電子部品埋め込みキーに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車のエンジンの始動はイグニション
キーをキーシリンダに挿入して回転させることにより行
われる。
【0003】近年、盗難防止のために、機械的なキー操
作だけでなくイグニションキーから発せられる電気的な
信号によりエンジンの始動を制御するようにしたキーが
ある。このようなイグニションキーには、特有のIDコ
ードを送信する発信器が内蔵されている。そして、その
発信器から発信されるIDコードと、車両側に設置され
た受信器のエンジン始動制御用のコンピュータ(ECU
等)に予め設定されたIDコードとが一致すると、電子
制御によりエンジンが始動されるようになっている。そ
のため、発信器を内蔵したキー以外ではエンジンを始動
させることができず、自動車の盗難が防止されるように
工夫されている。
【0004】イグニションキーに内蔵された発信器は、
キーの把持部に内蔵された電池により駆動され、把持部
に設けられたスイッチの操作によりIDコードを発信す
るようになっている。しかしながら、電池が消耗する
と、IDコードを発信することができなくなり、使用者
のイグニションキーでもエンジンを始動することができ
なくなる場合がある。そのため、近年では、電池不要の
発信器(以下、トランスポンダという)を内蔵したイグ
ニションキーが採用されている。
【0005】トランスポンダは、受信器の磁気発生装置
により発生する磁気に触れると、その磁気エネルギーを
電気エネルギーに変換して電力を発生し、その発生した
電力によりIDコードの電波を発信するようになってい
る。そのため、電池を交換する手間を省き、長期間にわ
たって使用することができるようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、トランスポ
ンダは、キープレートに組付けられたホルダの収容孔に
収容され、そのキープレート及びホルダをインサート成
形によりポリ塩化ビニル(PVC)等の樹脂でモールド
してイグニションキーの把持部が形成されている。
【0007】しかしながら、ホルダの収容孔にトランス
ポンダを収納して組付けする際に、トランスポンダの色
と、ホルダの色が同系色であると、トランスポンダの収
納が不完全状態であっても、確認し難い問題があった。
【0008】又、ホルダの収納孔内に、トランスポンダ
が収納孔に収納されているかいないかの組付け忘れの確
認をする際に、同系色の色の場合には不十分となり、確
認エラーとなりやすい問題があった。
【0009】本発明は上記問題点を解決するためになさ
れたものであって、その目的は電子部品をホルダに組付
けする際、電子部品をホルダと異なる色とすることによ
り、組付状態の確認及び組付け忘れの確認を容易に行う
ことができる電子部品埋め込みキーを提供することにあ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
め、請求項1に記載の発明は、キープレートの基部に形
成された把持部に電子部品を収容した電子部品埋め込み
キーにおいて、前記把持部は、樹脂を成形して形成さ
れ、前記キープレートの基部を被うホルダ部と、そのホ
ルダ部に形成された収容部と、前記収容部の開口から嵌
入され、少なくとも反挿入側の端部にはホルダ部と異な
る色を備えた電子部品と、樹脂を成形して形成され、前
記ホルダ部の収容部を閉塞した状態で、該ホルダ部を被
うプロテクタ部とから構成された電子部品埋め込みキー
をその要旨としている。
【0011】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の電子部品埋め込みキーにおいて、ホルダ部と異なる色
は反挿入側端部にのみ具備することを特徴とする請求項
1に記載の電子部品埋め込みキーであることをその要旨
としている。
【0012】(作用)従って、請求項1に記載の発明に
よれば、電子部品は、キープレートの基部に樹脂を成形
して形成されたホルダ部の収容部に対して、反挿入側の
端部が開口側に位置するように収容される。この収容さ
れた状態では、電子部品は、ホルダ部の色と、異なる色
を備えた端部が開口に臨んでいる。従って、この後、組
付け忘れがあるかいなかの確認作業の際には、電子部品
の色とホルダの色とが異なり、両者の色の差異が際立つ
ため、確認作業が容易となる。
【0013】又、電子部品の一方側の端部のみホルダ部
と異なる色とした場合には、電子部品の収納方向を間違
えることも防止できる効果がある。請求項2に記載の発
明によれば、電子部品の反挿入部側端部がホルダ部とは
異なる色を具備していることから、収容部に対して仮に
挿入方向が間違っていた場合には、挿入側端部が収容部
の開口に位置するため、挿入方向間違いを確実に見つけ
ることが可能となる。
【0014】
【実施の形態】以下、本発明をイグニションキーに具体
化した一実施の形態を図1〜図6に従って説明する。
【0015】図2に示すように、イグニションキー1に
は、キープレート2が設けられている。キープレート2
の基部2aは、キープレート2の長手方向(図1におい
て左右方向)に対して所定の角度(本実施の形態では4
5°)傾いて切欠部2bが形成されている。又、基部2
aには、係止孔2cが形成されている。又、イグニショ
ンキー1には、把持部3が形成されている。
【0016】図1(a)(b)に示すように、把持部3
は、ホルダ部4と、そのホルダ部4を被うプロテクタ部
5とから構成されている。ホルダ部4は、例えばポリブ
チレンテレフタレート(PBT)等の高剛性の樹脂より
なり、インサート成形によりキープレート2の基部2a
を被って形成されている。インサート成形とは、予め金
型内に成形後成形品に埋め込まれる金属又はその他の材
質の部品を設置し、成形を行なう方法である。即ち、キ
ープレート2が金型内に設置され、成形後に基部2aが
成形品であるホルダ部4に埋め込まれるようになってい
る。
【0017】プロテクタ部5は、例えばポリ塩化ビニル
(PVC)等の軟質材料の樹脂よりなり、同様にインサ
ート成形によりホルダ部4を被って形成されている。ホ
ルダ部4には、収容部としての収容孔6が形成されてい
る。収容孔6は、キープレート2の切欠部2bと平行、
即ちキープレート2の長手方向に対して45°傾いて形
成されており、イグニションキー1の先端側(図1にお
いて右側)に向かって開口6aが形成されている。その
収容孔6には、電子部品及び発振器としてのトランスポ
ンダ7が収容されている。
【0018】トランスポンダ7は、円筒状のガラス管で
あって、アンテナコイル、トランス、コンデンサ、IC
等(いずれも図示せず)が内蔵されており、その両端が
半球状に形成され封止されている。又、トランスポンダ
7の中央から一方の端部側(反挿入部側)表面は、ホル
ダ部4の樹脂の色とは、色相が異なる色が着色された着
色部7aとされている。なお、トランスポンダ7に着色
する色は、明度が高い方が好ましい。又、ホルダ部4が
黒の場合には、トランスポンダ7の着色した端部は白色
でもよい。色相が異なる色は、ホルダ部4の色に対して
着色部7aがより視認が容易な色で或ことが望ましく、
ホルダ部4の黒色に対して黄色とか、或いは、互いに補
色関係であるものとかを挙げることができる。
【0019】なお、この明細書でいう色とは、色彩学で
扱う有彩色及び無彩色のみならず、金属色も含む。トラ
ンスポンダ7は、キーシリンダ側に内蔵された磁気発生
装置(図示せず)からの磁気を受けてアンテナコイルに
発生した電流をトランスを介してコンデンサに蓄電し、
その蓄電した電圧が所定値以上に達するとICに予め設
定された特定のIDコードを発信するようになってい
る。そして、エンジンは、キーシリンダ側に内蔵された
受信器(図示せず)がトランスポンダ7から受信したI
Dコードと予めエンジン制御用コンピュータ(ECU
等)に設定されたIDコードとが一致したときにのみ始
動されるようになっている。コンピュータがエンジン始
動を阻止する電子制御方式には、IDコードが不一致の
ときにイグニションコイルの着火をカットする方式、E
FI(燃料噴射制御装置)による燃料噴射をカットする
方式、スタータの動作を阻止する方式などがある。尚、
磁気発生装置は、イグニションキー1がキーシリンダに
挿入された状態で作動されるようになっている。
【0020】アンテナコイルはトランスポンダ7内にそ
の長手方向に沿って配置されている。アンテナコイル
は、イグニションキー1がキーシリンダに挿入された状
態で、キープレート2に対して平行に配置されたときに
受けた磁気を最も効率良く電力に変換することができる
ようになっている。そして、アンテナコイルは、キープ
レート2に対して45°程度まで傾けて配置しても、受
けた磁気を効率良く電力に変換することができるように
なっている。
【0021】アンテナコイルがキープレート2に平行に
なるようにトランスポンダ7を配置すると、トランスポ
ンダ7が長いので、そのトランスポンダ7を収容するた
めには、把持部3を長くする必要があり、長さの制約を
受ける。しかし、トランスポンダ7をキープレート2に
対して45°に配置した場合、受けた磁気を効率良く電
力に変換することができるだけでなく、把持部3を短く
することができる。
【0022】又、トランスポンダ7からの電波を金属製
の基部2aに妨害されずに受信器まで送信するために
は、トランスポンダ7を基部2aから所定距離(数mm程
度)離す必要がある。そのため、収容孔6はトランスポ
ンダ7が収容された際にその長手方向がキープレート2
の切欠部2bと平行となるとともに、その切欠部2bと
の間に所定間隔(数mm程度)が確保されるように形成さ
れている。
【0023】収容孔6には所定量の接着剤8が注入さ
れ、トランスポンダ7が挿入されている。従って、トラ
ンスポンダ7と収容孔6の内面との間には、接着剤8が
充填されている。本実施の形態では、接着剤8としてシ
リコーン(Silicone)を用いている。
【0024】又、収容孔6の開口6aには、閉塞部材と
してのキャップ部9が嵌入され、そのキャップ部9によ
り収容孔6が閉塞されている。そして、収容孔6に注入
される接着剤8は、収容孔6に挿入されたトランスポン
ダ7とキャップ部9とにより形成される空間に十分充填
されるだけの量が注入量として予め設定されている。
【0025】図3(a)(b)及び図4(a)(b)に
示すように、キャップ部9は、インサート成形によりキ
ープレート2の基部2aにホルダ部4を形成する際に、
そのホルダ部4と一体形成される。そして、キャップ部
9は、ホルダ部4から切り離され、収容孔6の開口6a
に嵌入されるようになっている。
【0026】そして、キャップ部9により収容孔6が閉
塞された状態で、そのホルダ部4を被ってプロテクタ部
5が形成されている。次に、前記のように構成されたイ
グニションキー1の作用を説明する。
【0027】イグニションキー1を製造する場合、まず
インサート成形によりキープレート2の基部2aを被う
ホルダ部4を形成する。即ち、金型にキープレート2を
セットする。その金型内に溶融したポリブチレンテレフ
タレート(PBT)を圧入した後、PBTを硬化させ
る。すると、その硬化したPBTにより収容孔6を有す
るホルダ部4がキープレート2の基部2aに形成され
る。このとき、ホルダ部4には、同時にキャップ部9が
そのホルダ部4に接続された状態で形成される。従っ
て、キャップ部9は、ホルダ部4と同じ数だけ形成され
るので、キャップ部9の過不足がなく、数を合わせる手
間を省くことができる。又、キャップ部9は、ホルダ部
4に接続されているので、キャップ部9を紛失すること
がない。
【0028】又、ホルダ部4は、キープレート2の基部
2aに直接ホルダ部4が形成されるので、キープレート
2とホルダ部4との間に隙間が生じることはない。又、
キープレート2の基部2aに形成された係止孔2c内に
もPBTが圧入され硬化するので、キープレート2はが
たつかない。
【0029】次に、収容孔6に所定量の接着剤8を注入
し、図5に示すように、その収容孔6にトランスポンダ
7を挿入する。この作業は、トランスポンダ7の着色部
7aを収納孔6の開口6a側に位置するように着色され
ていない側の反対側の端部から収納孔6に挿入する。
【0030】この挿入後、確実にトランスポンダ7が収
納されているか否か、或いは、収納孔6に対してトラン
スポンダ7の収納忘れがないかを確認する。この確認の
際には、トランスポンダ7の着色部7aが視認できるか
否かにより判定する。
【0031】視認できない場合には、トランスポンダ7
が収納されていないか、或いは、着色部7aが反対向き
にして収納孔6に挿入されていることになる。又、着色
部7aが視認できても、トランスポンダ7が収納される
べき位置に収納されていない場合、例えば、収納孔6か
ら飛び出している場合には、ホルダ部4の色とは異なる
色の着色部7aにて、その色の差異によりその状態を確
実に視認することができる。
【0032】トランスポンダ7が収納孔6の収納される
べき位置に収納されている場合には、キャップ部9をホ
ルダ部4から切り離して開口6aに嵌入して収容孔6を
閉塞する。すると、トランスポンダ7と、収容孔6の内
壁及びキャップ部9との間には接着剤8が充填される。
そして、収容孔6に充填した接着剤を硬化させる。接着
剤8は、硬化した後もある程度柔軟性があるので、緩衝
材となる。従って、落下等の衝撃は、接着剤8によりや
わらげられるので、トランスポンダ7が衝撃により破損
するのを防止することができる。
【0033】次に、インサート成形によりホルダ部4を
被うプロテクタ部5を形成する。即ち、トランスポンダ
7を収納したホルダ部4を金型にセットし、その金型内
に溶融したポリ塩化ビニル(PVC)を圧入した後、P
VCを硬化させる。このとき、トランスポンダ7は、ホ
ルダ部4に収納されているので、インサート成形を行な
う時に溶融したポリ塩化ビニル(PVC)に直接触れな
いので、熱の影響が少なくなり、トランスポンダ7の破
損を防止することができる。
【0034】そして、金型から取り出されると、トラン
スポンダ7が把持部3を構成するプロテクタ部5及びホ
ルダ部4の樹脂中に完全に埋め込まれたイグニションキ
ー1が形成される。トランスポンダ7は樹脂により把持
部3の内部に埋め込まれた状態にあるので、トランスポ
ンダ7が把持部3から外れてしまう心配は全くない。
【0035】こうして製造されたイグニションキー1の
把持部3に埋め込まれたトランスポンダ7は、ホルダ部
4を介してキープレート2の基部2aから所定間隔(数
mm程度)を隔した状態に配置される。又、トランスポン
ダ7は収容孔6に充填された接着剤8により収容孔6内
でがたつくことなく固定される。更に、接着剤8は、硬
化した後も柔軟性があるので、外部からの衝撃は接着剤
により緩衝されトランスポンダ7には伝達されないの
で、トランスポンダ7の破損を防止することができる。
【0036】又、トランスポンダ7を収容した収容孔6
をキャップ部9により閉塞したので、プロテクタ部5を
成形する時に、金型内に圧入されるPVCの圧力がトラ
ンスポンダ7に直接かかることがなく、トランスポンダ
7がインサート成形時の圧力により破損するのを防止す
ることができる。
【0037】上記のようにして製造したイグニションキ
ー1を使用してエンジンを始動させる際には、まずイグ
ニションキー1をキーシリンダに挿入し、その後回転操
作する。このイグニションキー1のキーシリンダの挿入
により、キーシリンダ側の磁気発生装置から磁気が発生
する。その磁気をトランスポンダ7が受けると、トラン
スポンダ7内のアンテナコイルに電流が発生してトラン
スを介してコンデンサが蓄電される。そして、コンデン
サに蓄電された電圧が所定値に達すると、ICに予め設
定された特定のIDコードが発信される。このときアン
テナコイルは磁気を受け易いようにイグニションキー1
の挿入方向に沿って延びて配置されているので、IDコ
ードを発信するための電力は効率良く得られる。又、ト
ランスポンダ7と金属製の基部2aとは所定間隔(数mm
程度)隔されているので、発信された電波が金属製のキ
ープレート2に妨害されることなくIDコードは確実に
キーシリンダ側の受信器に受信される。
【0038】受信器に受信されたIDコードはエンジン
始動制御用コンピュータ(ECU等)により予め設定さ
れたIDコードと比較され、それらが一致したときにの
みイグニションキー1の回転操作に基づきエンジンが始
動される。又、IDコードが不一致の場合には、コンピ
ュータによりその制御方式に応じてイグニションコイル
の着火動作、EFIによる燃料噴射動作又はスタータの
作動動作がカットされてエンジンは始動されないので、
盗難を防止することができる。
【0039】又、プロテクタ部5は軟質材料の樹脂であ
るPVCにより形成されているので、把持部3の手触り
がよい。そして、イグニションキー1を誤って落とした
としても、その落下により衝撃は、軟質材料の樹脂によ
り形成されたプロテクタ部5と、収容孔6に充填された
接着剤8により和らげられるので、トランスポンダ7が
破損するのを防止することができる。
【0040】A) 以上記述したように、本実施の形態
のイグニションキー1によれば、キープレート2の基部
2aには、インサート成形により高剛性の樹脂よりなる
ホルダ部4が形成される。その結果、キープレート2の
基部2aに直接ホルダ部4を形成したので、基部2aと
ホルダ部4との間には隙間がなく、イグニションキー1
を使用している間にキープレート2ががたつくのを防止
することができる。
【0041】B) 又、そのホルダ部4には、インサー
ト成形時に収容孔6が形成されるとともに、収容孔6を
閉塞するキャップ部9がホルダ部4に一体形成される。
従って、ホルダ部4に対して同数のキャップ部9が同時
に形成されるので、キャップ部9の過不足をなくすこと
ができ、ホルダ部4に対してキャップ部9の数を合わせ
る手間を省くことができる。又、キャップ部9はホルダ
部4に一体形成されるので、キャップ部9が紛失するの
を防ぐことができる。
【0042】C) そして、収容孔6に接着剤8を注入
してトランスポンダ7を挿入した後、ホルダ部4から切
り離したキャップ部9により収容孔6を閉塞する。その
閉塞したホルダ部4に対して、ホルダ部4を被うプロテ
クタ部5をインサート成形により形成した。従って、ト
ランスポンダ7は、キャップ部9に閉塞された収容孔6
に収容されているので、インサート成形によりプロテク
タ部5を形成するときに、そのプロテクタ部5を形成す
るPVCの熱や圧力がトランスポンダ7に直接加わらな
く、トランスポンダ7が破損するのを防止することがで
きる。
【0043】D) この実施の形態では、トランスポン
ダ7が収納孔6の組付け後の確認作業時において、着色
部7aが視認できない場合には、トランスポンダ7が収
納孔6に収納されていないか、或いは、着色部7aが反
対向きにして収納孔6に挿入されていることになる。従
って、そのどちらかであるため、この場合には、不良品
として、再組付けを行うことができる。
【0044】E) 又、着色部7aは視認されてはいる
が、着色部7aの収納孔6に対する位置が収納されるべ
き位置からずれている場合、例えば、収納孔6に対して
挿入が不完全であり、着色部7aが収納孔6から飛び出
している場合には、着色部7aの視認できる面積が広く
なるため、容易にその状態を確認することができる。、
組付け不良の発見が容易にできる。
【0045】なお、この発明は、次のような別の実施の
形態に具体化することができる。 1)上記実施の形態では、収容部としての収容孔6をイ
グニションキー1の先端側に開口6aを形成したが、イ
グニションキー1の基端側(図1の左側)に開口6aを
形成するようにしてもよい。又、イグニションキー1の
厚み方向(図1の表裏方向)に開口6aを形成してなる
収容孔6を形成して実施してもよい。 2)上記実施の形態では、収容孔6をインサート成形時
にホルダ部4を形成すると同時に形成するようにした
が、一旦ホルダ部4をインサート成形により形成し、そ
のホルダ部4に二次成形(二次加工)により収容孔6を
穿設するようにしてもよい。
【0046】3)上記実施の形態では、キャップ部9を
インサート成形時にホルダ部4に接続して同時に形成し
たが、ホルダ部4とキャップ部9とを別々に形成するよ
うにしてもよい。
【0047】4)上記実施の形態のホルダ部4やプロテ
クタ部5の材質を他の材質、例えば、ポリエチレン(P
E)、ポリプロピレン(PP)、アクリロニトリルブタ
ジエンスチレン共重合物(ABS)等に適宜に変更して
実施してもよい。
【0048】5)上記実施の形態では、接着剤8として
シリコ−ンを用いたが、耐熱性があり、硬化した後も柔
軟性のある接着剤であればなんでもよい。又、接着剤と
して使用できるもの以外のゲル等を用いてもよい。
【0049】6)ドアのキーシリンダ側に磁気発生装置
及び受信器を配設し、ドアロックの解除をイグニション
キー1から発信されるIDコードに依る電子ロック機構
により行う構成としてもよい。
【0050】7)本発明を自動車のイグニションキー以
外の電子部品埋め込みキーに適用してもよい。例えばビ
ルの居住者を識別するためのIDコードを発信するドア
キーや特定の暗証番号コードを発信するロッカキー等に
適用してもよい。
【0051】8)本発明を適用した電子部品埋め込みキ
ーの把持部に埋め込まれた電子部品はトランスポンダ等
の発信器に限定されず、各種の電子部品を把持部に埋め
込むことができる。
【0052】9)プロテクタ部5を成形するPVC等の
樹脂に適宜に可塑剤を添加して把持部3にゴム弾性を付
与してもよく、把持部3の手触りを良くすることができ
る。 10)上記実施の形態のイグニションキー1の把持部3
に、滑り止めのための凹凸や、マーク等を形成してもよ
い。
【0053】11)上記実施の形態では、トランスポン
ダ7のガラス管の半分から一端側を着色したが、ガラス
管全部を着色してもよい。 12)上記実施の形態では、トランスポンダ7のガラス
管に着色したがガラス管自体を色付きガラスで形成して
もよい。
【0054】13)上記実施の形態では、トランスポン
ダ7のガラス管自体に着色したが、ガラス管を透明に
し、ガラス管内に収納される部品の自体の色を外部から
視認できるようにし、この色をホルダ部4の色とことな
る色としてもよい。
【0055】14)上記実施の形態において、着色部7
aの着色は蛍光色でもよい。このようにすれば、収容孔
6に挿入した際、反挿入側端部が収容孔の奥の暗い場所
であっても、蛍光色が発光するため、ガラスポンダ7が
収納されているか否かの確認を容易に行うことができ
る。
【0056】15)上記実施の形態では、トランスポン
ダ7を円筒状のガラス管に電子部品を内蔵することによ
り構成したが、ウエッジタイプ(楔形)のトランスポン
ダとしてもよい。
【0057】16)上記実施の形態では、トランスポン
ダ7をキープレート2に対し45°となるように配置し
たが、この角度に限定されるものではなく、他の角度で
もよい。
【0058】以上、この発明の一実施の形態について説
明したが、上記実施の形態から把握できる請求項以外の
技術思想について、以下にそれらの効果とともに記載す
る。 イ)請求項1又は2に記載の電子部品埋め込みキーにお
いて、色は蛍光色であることを特徴とする電子部品埋め
込みキー。蛍光色であると収容部の奥に電子部品の反挿
入側端部が位置していても、容易にその存在を確認する
ことができる。
【0059】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1に記載の
発明によれば、電子部品をホルダに組付けする際、電子
部品をホルダと異なる色とすることにより、組付作業時
に、組付け方向が一目で分かるとともに、組付状態の確
認及び組付け忘れの確認を容易に行うことができる。
【0060】又、請求項2に記載の発明によれば、電子
部品の反挿入部側端部がホルダ部とは異なる色を具備し
ているため、収容部に対して仮に挿入方向が間違ってい
た場合には、挿入側端部が収容部の開口に位置するた
め、挿入方向間違いを確実に見つけることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明を具体化した一実施の形態のイグニシ
ョンキーの(a) 平断面図、(b) 側断面図。
【図2】 イグニションキーの平面図。
【図3】 ホルダ部の(a) 平面図、(b) 側面図。
【図4】 ホルダ部の(a) 平断面図、(b) 側断面図。
【図5】 ホルダ部の分解斜視図。
【符号の説明】
1…イグニションキー、2…キープレート、2a…基
部、3…把持部、4…ホルダ部、5…プロテクタ部、6
…収容部としての収容孔、6a…開口、7…電子部品及
び発信器としてのトランスポンダ、7a…着色部、8…
接着剤、9…閉塞部材としてのキャップ。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 キープレート(2)の基部(2a)に形
    成された把持部(3)に電子部品(7)を収容した電子
    部品埋め込みキーにおいて、 前記把持部(3)は、 樹脂を成形して形成され、前記キープレート(2)の基
    部(2a)を被うホルダ部(4)と、 そのホルダ部(4)に形成された収容部(6)と、 前記収容部(6)の開口(6a)から嵌入され、少なく
    とも反挿入側の端部にはホルダ部(4)と異なる色を備
    えた電子部品(7)と、 樹脂を成形して形成され、前記ホルダ部(4)の収容部
    (6)を閉塞した状態で、該ホルダ部(4)を被うプロ
    テクタ部(5)とから構成された電子部品埋め込みキ
    ー。
  2. 【請求項2】 ホルダ部(4)と異なる色は反挿入側端
    部にのみ具備することを特徴とする請求項1に記載の電
    子部品埋め込みキー。
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