JPH1060477A - 表面処理剤、表面処理剤の製造方法及び表面処理剤の使用方法 - Google Patents

表面処理剤、表面処理剤の製造方法及び表面処理剤の使用方法

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JPH1060477A
JPH1060477A JP22212196A JP22212196A JPH1060477A JP H1060477 A JPH1060477 A JP H1060477A JP 22212196 A JP22212196 A JP 22212196A JP 22212196 A JP22212196 A JP 22212196A JP H1060477 A JPH1060477 A JP H1060477A
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JP
Japan
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surface treatment
surface treating
treating agent
agent
container
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Application number
JP22212196A
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English (en)
Inventor
Kazufumi Ogawa
小川  一文
Norihisa Mino
規央 美濃
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 液状のワックスは、運送中や保管中に液もれ
を生じたり、容器より取り出し時にこぼれるなどの欠点
があり、固形状のワックスは、塗布時のびが悪かったり
均一塗布が難しい等の欠点があった。本発明は、保管時
はゲル状で使用時に液状になる、揺変性を有する表面処
理剤を提供することを目的とする。 【解決手段】 固形パラフィンとシリコーンオイルと研
磨剤としての炭酸カルシウムと界面活性剤としてのフル
オロアルキルクロロシラン系のものを含む原料を加熱溶
解混練して表面処理剤を調製した後、容器に封入し、再
び表面処理剤が完全に溶解するまで容器のままで再加熱
し、さらにゲル化するまで除冷することで、揺変性を有
する表面処理剤を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車用や床用の
ワックス状表面処理剤に関するものである。
【0002】さらに詳しくは、保管時にはゲル状で、使
用時には液状になる、いわゆる揺変性(チキソトロピ
ー)を有する表面処理剤とその製造方法及びその使用方
法に関するものである。
【0003】
【従来の技術】従来から自動車用や床用のワックス状表
面処理剤は多種類のものが市販されており、それらの中
には液状のものや固形状のものが存在する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、液状の
もの(表面処理剤)は、運送中や保管中に液もれを生じ
たり、容器より取り出し時にこぼれるなどの欠点があっ
た。一方、固形状のもの(表面処理剤)は、前記のよう
な液状のものの欠点はないが、塗布時のびが悪かったり
均一塗布が難しい等の欠点があった。
【0005】上記欠点に鑑み、本発明の目的は、保管時
はゲル状で使用時に液状になる、いわゆる揺変性(チキ
ソトロピー)を有する表面処理剤とその製造方法及びそ
の使用方法を提供ことにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述の目的を
達成すべく、少なくとも固形パラフィンとシリコーンオ
イルと研磨剤と界面活性剤とを含む原料を加熱溶解混練
して表面処理剤を調製した後、容器に封入し、再び前記
表面処理剤が完全に溶解するまで容器のままで再加熱
し、さらにゲル化するまで除冷することで、揺変性を有
するゲル状表面処理剤を作製提供する。
【0007】このとき、原料成分として、少なくともジ
メチルシロキサン系シリコンオイルと、研磨剤である炭
酸カルシウム(シリカやアルミナでもよい)と、水素、
ふっ素、炭素及びSiを含むフルオロアルキルシラン系
の界面活性剤とを用いると、揺変性に優れた表面処理剤
を得ることができる。
【0008】なお、使用に際しては、ゲル化した表面処
理剤を容器より取り出し、処理基体に擦りつけると本表
面処理剤はきわめて容易に液状化するため、液状の表面
処理剤と同様に、塗布時ののびがよく、均一塗布を行う
ことが可能である。
【0009】
【発明の実施の形態】主成分としてジメチルシロキサン
系シリコンオイルと炭酸カルシウムとフルオロアルキル
クロロシラン系の界面活性剤を用い、混合加熱溶解した
後ボールミルで混練して表面処理剤を調製する。その
後、気密性のチューブ容器に封入し、90℃のお湯に浸
漬して再び前記表面処理剤が完全に溶解するまで10分
程度容器のままで再加熱し、さらに空気中に取り出し放
冷するとチューブ容器内で揺変性を有するゲル状表面処
理剤が得られる。
【0010】以下実施例を用いて本発明をさらに具体的
に説明する。 (実施例1)予め、下記の表に示す原料を準備した。
【0011】
【表1】
【0012】次に上記の(表1)に示した原料のうち、
固形パラフィン130g、シリコンオイル600g、シ
リコンオイル60g、およびCaCO3 400gをひょ
う量混合した後、95℃に加熱して溶解し、さらにボー
ルミルにいれて1時間混練した。その後、さらに、フル
オロアルキルシラン系の界面活性剤として、ヘプタデカ
フルオルテトラデシルトリクロロシラン(CF3(CF
2)7CH2CH2SiCl3)を100g添加して再び攪
拌した。すると、一部ゲル状物質が混ざった粘度が20
00cps程度の液状ワックスが得られた。
【0013】次に、この液状ワックスを歯磨き用等に用
いられるチューブ内に封入して、再度90℃の湯に浸漬
加熱して、容器内の液状ワックス中のゲル状物質を完全
に溶解させた後、容器を湯から空気中に取り出し一昼夜
放冷した。
【0014】一日後、このチューブを開封して容器内の
ワックスを絞り出すとゲル化したワックスが出てきた。
【0015】このワックスは、ウエスを用いてガラス基
板に擦りつけると即座に2000cps程度の粘度に液
化した。すなわち、使用前は、ゲル状で使用時は液状
の、揺変性を有するゲル状表面処理剤が得られた。
【0016】このゲル状ワックスを、実際にスポンジに
絞り出しガラス基板に擦りつけると液状化した状態て塗
布を行うことができた。すなわち、このワックスは、チ
ューブから取り出した時はゲル化していた(すなわち運
送中や保管中に液もれを生じたり、容器より取り出し時
にこぼれるなどの欠点は生じない)が、塗布時には液状
化したため、液状ワックスと同様の処理が行えた。その
後、室温で10分程度放置すると、乾燥固化したのでウ
エスで拭き取ると容易に拭き取れた。さらにアルコール
で洗浄した後、水に対する接触角を測定すると109゜
であり、表面処理を行う前の60〜70゜という接触角
よりも著しく向上していた。
【0017】(実施例2)予め、上記の(表1)に示し
た原料のうち、CF3(CF2)7CH2CH2SiCl3を
CF3(CF2)5CH2CH2Si(OC2H5)3)に代え
て同量添加した以外は上記の実施例1と同様の実験を行
った。この場合も、実施例1と同様に使用前はゲル化し
たワックスが得られ、使用時は液化するワックスが得ら
れた。
【0018】そこで、スポンジを用いて塗布した後、室
温で10分程度放置すると、乾燥固化したのでウエスで
拭き取ると、この場合も容易に拭き取れた。さらにアル
コールで洗浄した後、水に対する接触角を測定すると9
9゜であった。なお、アルコールで洗わずに測定する
と、105゜であった。すなわち、界面活性剤としてア
ルコキシシランを用いた処理剤では、実用レベルにはあ
るが耐溶剤性に劣ることが明かとなった。
【0019】なお、界面活性剤として、前述のCF3
(CF2)7CH2CH2SiCl3以外に、CF3(CF
2)7CH2CH2SiCH3Cl2、CF3(CF2)7CH2
CH2Si(CH3)2Cl、CF3(CF2)7CH2CH2
Si(C2H5)2Cl、CF3CF2CH2CH2SiCl
3、CF3(CF2)3CH2CH2SiCl3、CF3(CF
2)5CH2CH2SiCl3、CF3(CF2)9CH2CH2
SiCl3、CF3CF2CH2CH2Si(OC2H5)3、
CF3(CF2)3CH2CH2Si(OCH3)3やCF3
(CF2)9CH2CH2Si(OC2H5)3等を使用するこ
とができた。
【0020】
【発明の効果】以上述べてきたように、本発明の表面処
理剤は、保管時はゲル状で使用時に液状になる、いわゆ
る揺変性(チキソトロピー)を有する表面処理剤である
ため、運送中や保管中は固形化しているために液もれを
生じることが少ない、また、容器より取り出し時にこぼ
れるなどの欠点がない。一方、塗布時には、液状となる
のでのびは液状ワックスと同等であり、均一塗布がきわ
めて容易に行える効果がある。また、使用前まではゲル
化しているので成分が分離することもない。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】固形パラフィンと、シリコーンオイルと、
    研磨剤と、界面活性剤とを含有し、揺変性を有する表面
    処理剤。
  2. 【請求項2】シリコーンオイルとしてジメチルシロキサ
    ン系シリコンオイルを、研磨剤として炭酸カルシウム
    を、界面活性剤としてフルオロアルキルクロロシラン系
    の界面活性剤をそれぞれ用いたことを特徴とする請求項
    1記載の表面処理剤。
  3. 【請求項3】固形パラフィン、シリコーンオイル、研磨
    剤及び界面活性剤とを加熱溶解混練して表面処理剤を調
    整した後、前記表面処理剤を容器に封入し、再び前記容
    器内の前記表面処理剤が完全に溶解するまで再加熱し、
    さらにゲル化するまで除冷することを特徴とする揺変性
    を有する表面処理剤の製造方法。
  4. 【請求項4】固形パラフィンと、シリコーンオイルと、
    研磨剤と、界面活性剤とを含有するとともにゲル化した
    表面処理剤を容器より取り出し、処理基体に前記表面処
    理剤を擦りつけながら液状化させつつ表面処理を行うこ
    とを特徴とする揺変性を有する表面処理剤の使用方法。
JP22212196A 1996-08-23 1996-08-23 表面処理剤、表面処理剤の製造方法及び表面処理剤の使用方法 Pending JPH1060477A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018535150A (ja) * 2015-11-02 2018-11-29 アメリカン ステリライザー カンパニー 非吸引型輸送ゲルディスペンサー

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018535150A (ja) * 2015-11-02 2018-11-29 アメリカン ステリライザー カンパニー 非吸引型輸送ゲルディスペンサー
JP2021155124A (ja) * 2015-11-02 2021-10-07 アメリカン ステリライザー カンパニー 非吸引型輸送ゲルディスペンサー

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