JPH1059790A - 抗菌外装体とそれを用いた製品および材料 - Google Patents

抗菌外装体とそれを用いた製品および材料

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JPH1059790A
JPH1059790A JP23470096A JP23470096A JPH1059790A JP H1059790 A JPH1059790 A JP H1059790A JP 23470096 A JP23470096 A JP 23470096A JP 23470096 A JP23470096 A JP 23470096A JP H1059790 A JPH1059790 A JP H1059790A
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JP
Japan
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antibacterial
copper
silver
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exterior body
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JP23470096A
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English (en)
Inventor
Seiichi Takagi
征一 高木
Yuichi Takagi
雄一 高木
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Takagi Seiichi
Original Assignee
Takagi Seiichi
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 銅又は銀の短繊維の抗菌材料を取り付けるこ
とにより優れた抗菌性と耐久性を持った外装体の提供。 【解決手段】 陶器2Aの表面に下塗り釉薬2B、上塗
り釉薬2Cを順次塗る。上塗り釉薬の表層から内部にか
けて銅又は銀の短繊維状抗菌材1を取り付ける。短繊維
状抗菌材の取り付け方法は上塗り釉薬に混入して塗布す
る方法と上塗り釉薬を塗布後に短繊維状抗菌材を上から
振りかけ、又は空気噴流により吹き付け、あるいは静電
植毛等で行う。銅又は銀の短繊維が外層部の表層に存在
して徐々にイオンを溶出し、いわゆる除放効果により永
続的に抗菌性能が発揮される。また短繊維の抗菌材が表
層内部に混入しているので、洗浄の際に表層がこすられ
て摩耗しても新たに短繊維が表層に現れることにより、
長期に渡って抗菌効果が持続される。更にコンクリート
槽やプラスチック、ゴム製品、あるいはステンレス、ア
ルミニューム等の金属材料にも応用できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は抗菌機能を有する外
装体およびそれを用いた製品および材料に関する。
【0002】
【従来の技術とその課題】銅又は銀を抗菌剤として外装
構造物に抗菌機能を付与する方法は外装の表層部にメッ
キ、微粒子の混入又は微粒子の取り付け、各種酸化銀の
溶かし込み等が提案されている。しかしながら、上記従
来方式は外層の表層部に取り付けるため耐久性に難点が
あった。銅や銀は水中ではプラスイオンとして溶出する
が、洗剤に含まれる界面活性剤はマイナスイオンであ
り、これが銅や銀のイオンと結合し、溶出を促進する。
また洗浄の際にはこすられて摩耗も促進する。このよう
な使用条件において、抗菌性能と耐久性を充分満足させ
るものではなかった。本発明の目的は、銅又は銀の短繊
維の抗菌材料を取り付けることにより優れた抗菌性と耐
久性を持った外装体を提供することである。また他の目
的は、前記外装体を釉薬部に持つタイル、陶器等の窯業
製品を提供することである。また他の目的は、前記外装
体を表層部に持つコンクリート槽またはコンクリート外
装構造体を提供することである。また他の目的は、前記
外装体を表層部に持つプラスチックまたはゴムの外装構
造体を提供することである。また他の目的は、前記外装
体を表層部に持つステンレス材又はアルミニューム材等
の金属材料を提供することである。
【0003】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、請求項1の発明に係る抗菌外装は銅又は銀の表面を
有する短繊維状の抗菌材を表層に取り付けた構成にあ
る。また他の発明は、次の構成の単独又は組み合わせに
特徴を有する。 (1)銅又は銀の表面を有する短繊維状の抗菌材を静電
植毛によって表層に取り付ける。 (2)抗菌材が銅又は銀をカンナ加工により細線に削り
出し、これを短尺切断して短繊維に形成する。 (3)抗菌材がガラス繊維又は岩綿の短繊維の表面にメ
ッキ等により銅又は銀を付着させて短繊維に形成する。 (4)抗菌材が直径10〜50ミクロン、長さ100ミ
クロン〜1センチメートル程度の短繊維とする。 (5)表層がプラスチック又はゴムである。 また他の発明は上記抗菌外装体を釉薬部に持つタイル、
陶器等の窯業製品である。また他の発明は上記抗菌外装
体を表層部に持つコンクリート槽またはコンクリート外
装構造体である。更に他の発明は上記抗菌外装体を表層
部に持つステンレス材又はアルミニューム材等の金属材
料である。
【0004】
【発明の作用・効果】本発明の構成によると、抗菌外装
は銅又は銀の短繊維が外層部の表層に存在して徐々にイ
オンを溶出し、いわゆる除放効果により永続的に抗菌性
能が発揮される。また短繊維の抗菌材が表層内部に混入
しているので、摩耗の影響が少ない。つまり、洗浄の際
に表層がこすられて摩耗しても新たに短繊維が表層に現
れるため、長期に渡って抗菌効果が持続され耐久性に優
れている。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明の実施形態を図面を参照し
ながら説明する。図1に本発明の抗菌外装をタイルや陶
器等の製品に適用した構成を示す。本実施形態は銅又は
銀の短繊維状抗菌材1(以下抗菌材と称す)を陶器2A
の上に下塗り釉薬2Bを塗り、その上に上塗り釉薬2C
の表層から内部にかけて混入し取り付けたものである。
抗菌材1は上塗り釉薬2Cに混入して塗布する方法と上
塗り釉薬2Cを塗布後に抗菌材1を上から振りかけ、又
は空気噴流により吹き付け、あるいは図2の様に静電植
毛等により取り付ける。釉薬2Cに取り付かない余分な
抗菌材は空気噴流により除去することにより、表層に露
出してしかも内部にも入る効果的な取り付けができる。
【0006】抗菌材1は銅又は銀の線材をカンナ加工に
より直径10〜50ミクロンの細線に加工し、100ミ
クロン〜1センチメートル程度の短尺に切断して短繊維
に作製する。類似の製造方法は鋼線をカンナ加工により
10〜50ミクロンの細線に加工して研磨用細線として
商品化されており、有力メーカとしては(株)スチール
ウール社がある。別の製法としてはガラス繊維、又は岩
綿の短繊維の表面に銅又は銀をメッキ等の方法で取り付
け、これを短尺に切断するか、あるいはガラス繊維又は
岩綿の短尺繊維にした後に、銅メッキ又は銀メッキを施
しても良い。静電植毛で取り付けると、図2に示す如く
厚み方向へ垂直に短繊維を突き刺す形となり、全ての繊
維が表面に頭部を露出し、最も効率の良い構造にでき
る。静電植毛は電圧制御で短繊維を突き刺す深さを制御
できる。
【0007】静電植毛の対象は陶磁器、ガラス器、コン
クリート、プラスチック、あるいはステンレスやアルミ
ニューム等の金属材料である。プラスチックの場合は高
温の柔らかい状態で植毛する。また陶器の場合は下塗り
釉薬が乾いて固まってから上塗り釉薬を塗り、短繊維は
上塗り釉薬の厚み程度にする。図2の様に静電植毛対象
物の表面に短繊維を若干露出させて取り付け、陶器の場
合は焼成時に曲がって倒伏し、釉薬表面に固着する。別
の方法としてはエアー噴流、又はローラにより表面に固
着する。以上の様に抗菌材1を効率良く構成し、格段に
抗菌性能、耐久性が増加する。
【0008】釉薬の融点は約700〜1200℃以上と
巾が広い。一方銀の融点は962℃、銅の融点は108
3℃である。銀や銅の融点より釉薬の融点が高い場合、
銀や銅の短繊維が液状になっても粘性の高い状態の釉薬
の中に、長手方向が切れることがなく表面から連続して
いる場合、問題はない。条件が厳しい場合は銀に銅を加
えたり、銀や銅にW,MO,Ni等を加えた合金で耐熱
性を改善して使用することもできる。
【0009】図3は抗菌材1を下塗りコンクリート3A
の上に塗った上塗りコンクリート3Bに取り付けた状態
を示すものである。更にはプラスチック、又はゴムに抗
菌材を混入又は静電植毛した抗菌まないた等の製品を作
ることができる。特に、静電植毛の場合は加熱して表面
をやわらかくする方法や表面を溶剤でやわらかくして上
塗りした後に取り付ける必要がある。また更にはステン
レス、アルミニューム等の金属材料を溶解した際、抗菌
材を混入又は静電植毛して耐久性のある抗菌金属材料を
得る事ができる。ステンレスの融点は高いので、上記の
耐熱性の改善を行う。金属材料に短繊維の抗菌材を混入
又は静電植毛した場合、素材段階でスラブ加工や研砥加
工を行うことで、抗菌材の表面露出加工が容易である。
これら抗菌機能を付与した金属材料は家庭用金物、医療
器具に好適である。
【0010】なお、以上の短繊維を取り付ける方法と従
来の抗菌材のメッキ、微粒子の混入又は微粒子の取り付
け、各種酸化銀の溶かし込みの方法を併用しても良い。
また短繊維の表面を構成する銀や銅についてリン酸銀化
処理をする等従来技術の応用を行うことも出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の抗菌外装をタイルや陶器等の製品に
適用した構成を示す断面図である。
【図2】 抗菌材を静電植毛した断面図である。
【図3】 抗菌材をコンクリートに取り付けた状態を示
す断面図である。
【符号の説明】
1…短繊維状抗菌材、2A…陶器、2B…下塗り釉薬、
2C…上塗り釉薬、3A…下塗りコンクリート、3B…
上塗りコンクリート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B32B 15/00 B32B 15/00 18/00 18/00 25/10 25/10 27/12 27/12

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 銅又は銀の表面を有する短繊維状の抗菌
    材を表層に取り付けた抗菌外装体。
  2. 【請求項2】 銅又は銀の表面を有する短繊維状の抗菌
    材を静電植毛によって表層に取り付けた抗菌外装体。
  3. 【請求項3】 前記抗菌材が銅又は銀をカンナ加工によ
    り細線に削り出し、これを短尺切断して短繊維に形成し
    たことを特徴とする請求項1又は2記載の抗菌外装体。
  4. 【請求項4】 前記抗菌材がガラス繊維又は岩綿の短繊
    維の表面にメッキ等により銅又は銀を付着させたことを
    特徴とする請求項1又は2記載の抗菌外装体。
  5. 【請求項5】 前記抗菌材が直径10〜50ミクロン、
    長さ100ミクロン〜1センチメートル程度の短繊維で
    あることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかの項に
    記載された抗菌外装体。
  6. 【請求項6】 前記表層がプラスチック又はゴムである
    ことを特徴とする請求項1又は2記載の抗菌外装体。
  7. 【請求項7】 前記請求項1乃至5のいずれかの項に記
    載された抗菌外装体を釉薬部に持つタイル、陶器等の窯
    業製品。
  8. 【請求項8】 前記請求項1乃至5のいずれかの項に記
    載された抗菌外装体を表層部に持つコンクリート槽また
    はコンクリート外装構造体。
  9. 【請求項9】 前記請求項1乃至5のいずれかの項に記
    載された抗菌外装体を表層部に持つステンレス材又はア
    ルミニューム材等の金属材料。
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