JPH105930A - 鋳造用型部品及び鋳造装置 - Google Patents

鋳造用型部品及び鋳造装置

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JPH105930A
JPH105930A JP8169461A JP16946196A JPH105930A JP H105930 A JPH105930 A JP H105930A JP 8169461 A JP8169461 A JP 8169461A JP 16946196 A JP16946196 A JP 16946196A JP H105930 A JPH105930 A JP H105930A
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Tsujihiko Yasuda
辻彦 安田
Akiyoshi Hannou
章祥 阪納
Tamiro Ito
民郎 伊藤
Norimasa Yasuda
典正 安田
Yoshihide Saitake
美秀 斉竹
Katsuhiro Saito
勝広 斉藤
Seiji Omori
清治 大森
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Chubu Sukegawa Kogyo Kk
Toyota Motor Corp
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Chubu Sukegawa Kogyo Kk
Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ノーメンテナスで済む程度に長寿命で、しか
も製造コストが比較的安価な鋳造用型部品を提供する。 【解決手段】 鋳造用型部品6は、湯口部品11と蓋部
品12とから構成され、鋳造装置の炉内の溶湯が金型に
送られる湯道の導入部に取り付けられて使用される。両
部品11,12の溶湯と接触する部位の表面には、プラ
ズマ溶射により硼化モリブデン(MoB)とニッケル
(Ni)を主成分とする硼化物サーメットからなる溶射
皮膜15が形成されている。なお、溶射皮膜15を構成
する硼化物サーメット層の上層にはさらにアルミナ−ジ
ルコニア層が溶射被覆されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アルミニウムや亜
鉛等の軽金属溶湯に対し優れた耐食性を有する鋳造用型
部品及び鋳造装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、アルミニウム、亜鉛、マグネシウ
ム等の比較的低融点の金属の鋳造には、ダイカスト法、
重力鋳造法、低圧鋳造法等が利用されている。
【0003】特に、低圧鋳造法は、図6に示すような装
置が使用され、内部欠陥の少ない大型の鋳物を製造する
のに適している。図6に示す鋳造装置1は、自動車用エ
ンジンのシリンダヘッド等のアルミニウム部品を鋳造す
るためのものである。低圧鋳造法による鋳造装置1で
は、吸気口2を利用してエアー等を送り、保持炉4内の
圧力を金型3内の圧力より高く保持し、保持炉4内の溶
湯Yをストークス5を通して上昇させ、鋳造用型部品
(スリーブ)6を経て溶湯を層流とし、層流充填によっ
て金型3内に充満させる。金型3内を充填し切ると余分
な溶湯はスリーブ6を逆流し、再び保持炉4へと戻され
る。スリーブ6はヒータ7により加熱されており、スリ
ーブ6内では溶湯は凝固しない。
【0004】このように鋳造サイクル毎にスリーブ6内
が高温な溶湯Y(アルミ溶湯の場合で700℃以上)に
繰り返し洗われることになるため、これを長期間使用す
るとその内面表層部が軽石状態(虫くい)となるまでに
侵食を受けることとなる。スリーブ6の寿命は、溶湯温
度が高いほど短くなる傾向にある。
【0005】近年、より精密な鋳造製品を製造しようと
する低圧鋳造法が自動車メーカをはじめとする各種メー
カに取り入れられ始め、溶湯温度も次第に高温化の傾向
にある。スリーブ6など鋳造用型部品として合金工具鋼
(例えばSKD61等)が広く使用されている。鋳造用
型部品の寿命は溶湯温度に著しく影響され、例えば温度
が数℃上昇するだけでその侵食度が著しく変化して寿命
が大幅に低下することになる。
【0006】そのため、鋳造用型部品をメンテナンスす
る型保全作業を定期的に行うなどして、その寿命が少し
でも延びるように工夫していた。しかし、1回の型保全
作業を行うためには、鋳造用型部品の補修(溶湯通路の
清掃等のメンテナンス)、また溶損があれば溶接補修な
どの手順を踏まなければならないため、その作業に約1
0日程度の日数が費やされ、これが鋳造装置の稼働率を
低くする原因となっていた。また、鋳造用型部品の交換
時に新しい部品がその取付部に入った歪みのため取付け
られなくなる場合もあった。そのため、高温溶湯に対し
ても優れた耐食性を有し、型保全作業や部品交換が不要
で済むノーメンテナンスを実現できる鋳造用型部品が待
ち望まれていた。なお、セラミック製の鋳造用型部品が
知られているが、所望するほどの寿命が得られていな
い。
【0007】この問題を解決すべくホウ化物サーメット
の鋳造用型部品が近年実用化された。このホウ化物サー
メットはセラミックス(ホウ化物)と金属の複合焼結材
料であり、アルミ溶湯に対して従来の合金工具鋼やセラ
ミックス部品に比べ二十倍以上の平均耐久寿命をもつ。
従って、このホウ化物サーメットの鋳造用型部品を使用
すれば、型保全作業や部品交換を不要(ノーメンテナン
ス)とすることができ、生産性の大幅な向上を図ること
ができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ホウ化
物サーメットの鋳造用型部品は非常に高価なものであっ
た。これは、この鋳造用型部品が、ホウ化物サーメット
の原料粉末から得られたグリーン成形体を焼結して製造
されることに起因する。すなわち、その成形体を焼成前
に加工するグリーン加工時と仮焼成後の加工時にかなり
の量の原料が無駄に棄てられることと、本焼成後の焼結
体が非常に硬度があることから、その加工に放電加工や
ワイヤカットを利用しなければならなかったためであ
る。そして、このホウ化物サーメット製の鋳造用型部品
の価格は、従来一般に使用されている合金工具鋼製のも
のの約10倍以上に達していた。
【0009】非常に高価であっても、その寿命が非常に
長いことから採算は十分とれるはずであるが、生産数の
少ない製品の鋳造には、この鋳造用型部品の価格が大き
く製品コストにはね返り、その鋳造製品の製造コストを
押し上げることになる。従って、ノーメンテナスで済む
程度に長寿命で、しかも製造コストがかからず低価格で
提供される鋳造用型部品が待ち望まれていた。
【0010】本発明は前記の問題点に鑑みてなされたも
のであって、その目的は、ノーメンテナスで済む程度に
長寿命で、しかも製造コストがかからず低価格で提供で
きる鋳造用型部品及び鋳造装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
め請求項1に記載の発明では、鋳造装置において炉内で
溶融した溶湯を金型へ送る湯道に設けられる鋳造用型部
品であって、金属基材の湯道となる少なくとも通路内面
に、溶湯温度で安定な金属硼化物を主成分とする溶射被
覆層が形成されている。
【0012】請求項2に記載の発明では、請求項1に記
載の鋳造用型部品において、前記溶射被覆層は金属硼化
物と添加金属との硼化物サーメットである。請求項3に
記載の発明では、請求項1又は請求項2に記載の鋳造用
型部品において、前記溶射被覆層を構成する金属硼化物
は硼化モリブデンである。
【0013】請求項4に記載の発明では、請求項2に記
載の鋳造用型部品において、前記溶射被覆層を構成する
硼化物サーメットは、硼化モリブデンとニッケルを主成
分とする。
【0014】請求項5に記載の発明では、請求項2〜請
求項4のいずれか一項に記載の鋳造用型部品において、
前記溶射被覆層の表面をセラミック層で被覆した。請求
項6に記載の発明では、鋳造装置には、請求項1〜請求
項5のいずれか一項に記載の前記鋳造用型部品が、炉か
ら金型へ溶湯が流れる湯道に設けられている。
【0015】(作用)従って、請求項1に記載の発明に
よれば、鋳造装置において炉内で溶融した溶湯は、導入
部となる鋳造用型部品の通路内を通って金型へ送られ
る。鋳造用型部品を構成する金属基材の少なくとも溶湯
の通り道となる通路内面が金属硼化物を主成分とする溶
射被覆層で被覆されている。金属硼化物は、金属溶湯に
対する極めて良好な耐侵食性を有するため、鋳造用型部
品の通路内面が鋳造サイクル毎に高温な溶湯に繰り返し
洗われても、その表面の侵食速度は大幅に低減する。そ
のため、鋳造用型部品の寿命が長くなる。また、金属基
材の表面を金属硼化物を主成分とする材料からなる溶射
被覆層で被覆しただけなので、鋳造用型部品を安価に製
造することが可能となる。
【0016】請求項2に記載の発明によれば、溶射被覆
層が金属硼化物と添加金属との硼化物サーメットである
ため、添加金属を結合相とする硼化物サーメットとする
ことで、金属硼化物だけのときによりその材質に粘りが
でて緻密でしかも密着性の高い溶射被覆層が形成され
る。溶射被覆層が緻密でないと、欠陥部分から侵食が進
み長寿命化を図り難くなり、一方、密着性が低いと溶射
被覆層が剥離してしまう恐れがある。しかし、緻密性と
密着性が共に確保されることから、その溶射被覆層によ
り長寿命化を図ることが可能となる。
【0017】請求項3に記載の発明によれば、溶射被覆
層を構成する金属硼化物を硼化モリブデンとしているの
で、アルミニウムや亜鉛などの軽金属溶湯に対して優れ
た耐食性を備える。
【0018】請求項4に記載の発明によれば、溶射被覆
層を構成する硼化物サーメットは、硼化モリブデンとニ
ッケルを主成分としているので、アルミニウムや亜鉛な
どの軽金属からなる溶湯に対して優れた耐食性を備えた
緻密な溶射被覆層を形成することが可能となる。
【0019】請求項5に記載の発明によれば、溶射被覆
層の表面にはセラミック層が被覆されているので、硼化
物サーメット中の金属相と金属溶湯との接触開始時期
(反応開始時期)がセラミック層により遅らせられるの
で、鋳造用型部品を一層長寿命化させることが可能とな
る。
【0020】請求項6に記載の発明によれば、鋳造装置
の炉から金型へ溶湯が流れる湯道に請求項1〜請求項5
のいずれか一項に記載の鋳造用型部品が設けられている
ので、請求項1〜請求項5のいずれか一項と同様の作用
が得られる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した一実施
形態を図1〜図6に基づいて説明する。図1に示すよう
に、鋳造用型部品(スリーブ)6は、湯口部品11と、
蓋部品12とから構成される。湯口部品11は空洞部S
を有する略円筒形状をなし、ストークス5(図6参照)
側の取付部(図示せず)に嵌め込んで取り付けられる。
【0022】一方、蓋部品12は略四角板状を有し、湯
口部品11の上部に湯口11aを閉塞する状態に固定さ
れる。図1,図3に示すように、蓋部品12には4本の
通路12a,12bが、その下面から上面へ向かって2
本ずつが図1,図3の左右方向へそれぞれ斜めに貫通し
て形成されている。4本の通路12a,12bを通って
それぞれ左右に分かれた溶湯Yは、図6に示すようにそ
の両側に一対配置された金型3のそれぞれに供給される
ようになっている。
【0023】この湯口部品11と蓋部品12は、それぞ
れの部品形状に形成された合金工具鋼(本実施形態では
SKD61)からなる金属基材13,14で構成されて
いる。そして、金属基材13,14の溶湯Yに洗われる
ことになる表面(空洞部S、通路12a,12b等の内
周面等)には、その表面全体にプラズマ溶射による溶射
皮膜15が形成されている。
【0024】図4は溶射皮膜15の断面を示す。溶射皮
膜15は、合金工具鋼からなる基体21上に第1〜第3
溶射層22,23,24が順次積層状に溶射されてな
る。第1溶射層22は基体21と近似の熱膨張係数を有
する耐熱合金で形成される。この耐熱合金としては、ニ
ッケルクロムアルミニウム(NiCrAl)、ニクラリ
ー(NiCrAlY)、コクラリー(CoCrAl
Y)、ステライト等が挙げられる。
【0025】特に、ニクラリー、コクラリーは、表面に
Cr2 O3 やAl2 O3 等の酸化皮膜が形成されて優れ
た耐酸化作用を示し、しかもY2 O3 が硼化モリブデン
系複合溶射材料からなる第2溶射層に対して楔効果を奏
し、第2溶射層に対して良好な密着性を有する。この第
1溶射層22の厚みは20〜200μmである。
【0026】溶射被覆層としての第2溶射層23は硼化
モリブデン系複合材料(硼化物サーメット)で形成され
る。硼化モリブデン系複合材料は、硼化モリブデン(M
oB)30〜70wt%、ニッケル(Ni)20〜40wt
%、クロム(Cr)5〜20wt%、Cr,W,Zr,N
i及びNbのうちから選択される少なくとも1種の金属
硼化物5〜10wt%からなることを基本的構成とする。
溶射材料粉末は上記成分の混合粉末を焼結後、解砕分級
して得た5〜125μmの粒径のものを用いた。
【0027】第2溶射層23の構成成分のうちMoB
は、溶射層の硬質層を形成し、高温安定性に優れて溶融
軽金属に対する耐食性を向上させる。30wt%未満では
耐食性に劣り、70wt%を越えると脆化する。
【0028】Niは展性・延性を有し、結合相として作
用する。Niが結合相として働くことにより密着性が良
好で空隙等の欠陥がほとんどない緻密な第2溶射相23
が形成される。20wt%未満では皮膜が脆くなって高い
密着性及び緻密性が得られ難くなり、40wt%を越える
と皮膜が軟らかくなり溶湯に対する高い耐食性が得られ
難くなる。
【0029】CrはNiに耐酸化性を与える作用を有す
る。Cr,W,Zr,Ni及びNbのいずれから選択さ
れる金属硼化物は、硼化モリブデン(骨材相)とNiC
r(結合相)との結合性を高める作用を有する。特にC
rB2 が効果的である。
【0030】第2溶射層23の厚みは、20〜200μ
m、望ましくは50〜150μmとする。厚みがこの範
囲より薄いと耐熱性および耐食性が十分得られ難く、ま
たこの範囲を越えてもそれ以上の効果が期待できず却っ
て経済性が低下する。
【0031】セラミック層としての第3溶射層24は、
アルミナ−ジルコニア(Al2 O3とZrO2 の複合材
料)からなるセラミックからなり、第2溶射層23中の
結合相である金属成分が溶融軽金属に侵されないように
第2溶射層23と溶融軽金属との接触を遮断する作用を
有するとともに、溶融軽金属に対して非濡れ性を有す
る。この第3溶射層24の厚みは20〜200μmであ
る。なお、第1〜第3溶射層22,23,24の形成
は、プラズマ溶射により大気中または減圧雰囲気中で行
う。
【0032】第3溶射層24には含浸強化処理が施され
ており、その表層部に含浸強化層25が形成されてい
る。この含浸強化処理にはポリメタロカルボシランやジ
フェニルシリコーンなどの耐熱性有機ケイ素材料が使用
される。含浸強化層25は、スプレー塗布や含浸塗布等
により有機ケイ素材料溶解液を表面に含浸させた後、2
00〜500℃で10分以上焼き付けて形成している。
【0033】次に、この鋳造用型部品6の作用を説明す
る。鋳造用型部品6は、図6に示すように保持炉4内に
溶融した溶湯Yを金型3に送る湯道の導入部に取り付け
られる。溶湯Yは例えばアルミ溶湯とする。アルミ溶湯
は700℃以上(炉内設定温度)に達する。
【0034】鋳造用型部品6は鋳造サイクル毎に700
℃(設定温度)以上のアルミ溶湯によりその内面が繰り
返し洗われる。アルミ溶湯はアルミナ−ジルコニアから
なる第3溶射層24に接触し、硼化モリブデン系複合材
料からなる第2溶射層23とは初期段階では接触しな
い。そのため、初期段階ではまず第3溶射層24の侵食
が進行する。この段階では、非濡れ性のアルミナ−ジル
コニアの表面にアルミが付着することになるため、仮に
型保全作業をする場合でも鋳造用型部品6の内部に凝固
したアルミは簡単に剥離される。
【0035】そして、アルミナ−ジルコニア層が侵食さ
れてしまうと、次に硼化モリブデン系複合材料がアルミ
溶湯に触れることになる。硼化モリブデン系複合材料中
の金属相、特にNi成分はアルミ溶湯と比較的反応し易
いが、アルミ溶湯に対して優れた耐食性を有する硼化モ
リブデンが骨材相としてあるため、第2溶射層23の侵
食は非常にゆっくりとした速度で進行する。また、第2
溶射層23の結合相であるNiCrの表面に極く薄く形
成される酸化膜もこの侵食速度の低下に寄与する。この
侵食速度は従来の合金工具鋼のものに比較して非常に遅
い速度である。
【0036】一方、溶射皮膜15は、合金工具鋼(SK
D61)からなる金属基材13,14の溶湯Yに触れる
表面にプラズマ溶射により形成されているだけなので、
この溶射皮膜21を形成のために使用される溶射原料粉
末が少量で済む。そのため、硼化モリブデン等を含む溶
射粉末原料が高価であっても、鋳造用型部品6の製造コ
ストは、従来の合金工具鋼のものに比較して少し割高に
なる程度である。
【0037】(評価試験)次に、溶射皮膜21の効果を
確認するために行った実験結果を示す。 保護管(材質:27Cr鋼,熱膨張係数:6.0×10
-6/℃,寸法:21.3mmφ×2.65mmt ×250m
m)に4種類の材料で皮膜を形成したものを試料(テス
トピース)とした。各試料(A〜D)の皮膜条件は以下
の通りである。
【0038】A…第1層:コクラリー(Cr 23%,Al 13
%,Y 0.6 %,Co残) 100μm 第2層:硼化モリブデン系複合材料(Co 30 %,Cr 15
%,CrB2 5%,MoB 残) 100μm 第3層:アルミナ−ジルコニア(Al2O3 70%,ZrO2 30
%) 100μm 含浸強化処理:有機ケイ素樹脂含浸乾燥(300 ℃×120
分) B…第1,第3,第4層が試料Aと同条件で、第2層
(100 μm)の硼化モリブデン系複合材料組成だけが異
なる。その組成は、Ni 30 %,Cr 8%,CrB2 10 %,Mo
B 残である。
【0039】C…B/Nガラスを厚さ300μmに混合
塗布後焼成して調製。 D…安定化ジルコニアを厚さ350μmにプラズマ溶射
して調製。 なお、試料A,Bの第1〜第3層はプラズマ溶射により
て調製した。また、試料C,Dは比較例のための試料で
ある。
【0040】試験方法はアルミ溶湯浸漬熱サイクル試験
とした。アルミ溶湯はAC−2CAl−Si合金(Al
以外の成分:Si 5〜7 %,Cu 2〜4 %,Fe <0.5 %,
Mn 0.2〜0.4 %,Mg 0.2〜0.4 %,Zn <0.5 %,Ti
<0.2 %)を使用した。各2本のテストピースを、アル
ミ溶湯(熱電対温度:700℃(設定値約750℃)を
充填したアルミ溶湯浸漬試験機に同時に取り付け7分間
溶湯浸漬した後、引き上げて1分間大気放冷し、これを
繰り返す試験を行った。500サイクル毎に外径寸法を
測定し、皮膜の損傷を調べた。外径寸法は先端から20
mm,40mm,60mmの3箇所で測定した。なお、寸法測
定の度にテストピースに付着したアルミニウム合金をバ
ーナー加熱により溶解除去した。
【0041】試験結果を図5のグラフに示す。試料C,
Dについては約1000サイクルから外径減少が激しく
なり、それぞれ2000サイクル及び2500サイクル
で皮膜の大部分が剥離状態となるとともに保護管の所々
に欠損が認められた。
【0042】これに対し、試料A,Bは外径減少が非常
に緩やかに進行し、このグラフから4000サイクル以
上に達しても皮膜がほとんど侵食されていないことが分
かる。試料Aについては、4000サイクルでテストピ
ースの最先端に欠損が認められたため、この時点で測定
を中止した。一方、試料Bは5000サイクル以上でも
外径減少率が非常に小さかった。試料Bは5444サイ
クルでテストピースの最先端が欠損した。最先端での欠
損はテストピースの形状(曲率等)に起因するものと考
えられる。このように硼化モリブデン系複合材料(硼化
物サーメット)の皮膜は、従来の方法に比較して、約3
倍以上の耐久性能を有することが確認された。
【0043】また、鋳造装置(低圧鋳造法)に鋳造用型
部品6を取り付けた実機試験(自動車用エンジンのシリ
ンダヘッドのアルミ鋳造)も行った。その結果、従来の
合金工具鋼(SKD61)の鋳造用型部品では2500
ショットで溶接補修が必要であったものが、本実施形態
の鋳造用型部品6を使用することにより約30000シ
ョット使用しても問題ないことが確認された。
【0044】以上詳述したように本実施形態によれば、
以下に示す効果を得る。 (a)鋳造用型部品6の湯道となる内周面を、硼化モリ
ブデン系複合材料の溶射皮膜21で被覆したため、アル
ミ等の軽金属溶湯に対する耐久性(寿命)を、従来一般
に使用されている合金工具鋼製の鋳造用型部品に比べて
約10倍以上(実機評価において)に延ばすことができ
る。
【0045】(b)金属基材13,14の一部表面に硼
化物サーメットからなる溶射皮膜15をプラズマ溶射に
より形成しただけなので、従来の合金工具鋼製のものに
比べてその製造コストが少し割高になる程度で済む。そ
の結果、製造コストが非常にかかる硼化物サーメットの
成形品に比較して非常に安価(約10分の1程度)に鋳
造用型部品6を製造することができる。よって、この鋳
造用型部品6を採用することにより、鋳造製品の低コス
トに貢献する。
【0046】(c)軽金属溶湯に対する寿命が大幅に延
びることから、鋳造用型部品6をノーメンテナンスで使
用することができる。そのため、型保全作業のため鋳造
装置を何日(例えば10日)間も停止することが回避さ
れ、鋳造装置の稼働率を大幅に向上させることができ
る。この稼働率の向上の点からも、鋳造製品の低コスト
に寄与できる。
【0047】(d)硼化モリブデン系複合材料からなる
溶射層23の上にさらにアルミナ−ジルコニアの溶射層
24を被覆し、硼化モリブデン系複合材料中の金属相
(例えばNi成分)が軽金属溶湯に侵され始める開始時
期を遅らせるようにしたので、鋳造用型部品6を一層長
寿命化することができる。
【0048】(e)軽金属溶湯に対して非濡れ性の高い
アルミナ−ジルコニアを最表面層(但し、含浸強化処理
を除く)に形成したので、このセラミック溶射層が侵食
されるまでの段階は、鋳造用型部品6の内面に凝固した
アルミを簡単に剥離することができる。従って、仮に型
保全作業をする場合でも、その作業を簡単にすることが
できる。
【0049】尚、本発明は上記実施例に限定されるもの
ではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で例えば次のよ
うに変更することができる。 (1)金属硼化物は、硼化モリブデンに限定されない。
例えば硼化チタン(TiB2 )、硼化タングステンを採
用してもよい。これらの金属硼化物も軽金属溶湯に対し
て優れた耐食性を有するので、金属基材の湯道表面に溶
射被覆することにより、長寿命と低価格の両面を満たす
鋳造用型部品を提供することができる。特に硼化チタン
は、硼化モリブデン系の溶射皮膜よりもアルミ溶湯に対
してより優れた耐久性を有するので、適当な金属とサー
メット化を図るなどして密着性のある緻密な溶射皮膜を
形成すれば、一層長寿命化を図ることができる。
【0050】(2)金属硼化物の溶射被覆層とし、ニッ
ケル等の添加金属を混ぜる必要は必ずしもない。金属硼
化物だけで緻密な溶射皮膜が形成されれば、型部品の長
寿命化は十分確保される。
【0051】(3)硼化物サーメットを構成する結合相
のために添加金属は、Niに限定されず、使用する金属
硼化物と結合性の良好な結合相を形成可能な適宜な金属
を採用することができる。例えばコバルト(Co)でも
よい。前記実施形態における実験結果に示したように、
硼化モリブデンとCoとをサーメットとした溶射被覆層
によっても十分な耐食性を得ることができた。
【0052】(4)溶射被覆層の上に被覆するセラミッ
ク層はアルミナ−ジルコニアに限定されない。例えば、
部分安定化ジルコニア(ZrO2 (Y),ZrO2 (C
aO))など溶湯金属に対して安定なその他のセラミッ
ク材料を使用できる。
【0053】(5)セラミック層(例えばアルミナ−ジ
ルコニア)を形成しない構成としてもよい。セラミック
層が無くても金属硼化物もしくはそのサーメットからな
る溶射被覆層によりノーメンテナンスで済む程度の耐食
性は得られる。
【0054】(6)溶射被覆層を形成する金属硼化物の
種類は1種類に限定されない。例えば硼化モリブデン
(MoB)と硼化チタン(TiB)との複合材料として
もよいし、3種以上の金属硼化物を混合してもよい。さ
らにそれらに添加金属を結合相として加えてサーメット
化してもよい。
【0055】(7)本発明でいう鋳造用型部品は、スリ
ーブに限定されるものではない。金型に送られる溶湯の
湯道となる部品に適宜本発明を採用することができる。 (8)溶射被覆層を形成する方法はプラズマ溶射に限定
されることなく、適宜の方法を採用することができる。
例えば溶射方法をガス式,爆裂式等の火炎溶射としても
よい。
【0056】(9)本発明が適用される鋳造装置は、低
圧鋳造法による鋳造装置に限定されない。例えば、シリ
ンダブロックの鋳造に用いられる吸引鋳造法を採用した
鋳造装置に本発明を適用することもできる。また、その
他の鋳造法(重力鋳造法(インテークマニホールドの鋳
造))に本発明を適用することもできる。
【0057】(10)鋳造用型部品6の金属基材の材質
はSKD61やZHD等の合金工具鋼に限定されない。
耐熱性及び剛性を有するとともに比較的製造コストが安
く済むその他の金属材料を用いることもできる。
【0058】(11)本発明を適用する鋳造装置で扱う
溶湯金属の種類はアルミ系軽金属に限定されない。亜鉛
などその他の鋳造用金属を扱う鋳造装置及び鋳造用型部
品に本発明を適用してよい。
【0059】前記実施例から把握され、特許請求の範囲
に記載されていない発明を、その効果とともに以下に記
載する。 (イ)請求項1又は請求項2において、前記金属硼化物
は、Mo,Ti,Wのうちから選択された少なくとも1
種の硼化物である。この構成によれば、軽金属溶湯に対
して優れた耐食性を有するため、鋳造用型部品の長寿命
化及び低価格に寄与できる。
【0060】(ロ)請求項1〜請求項5のいずれか一項
において、前記鋳造用型部品は、炉内の溶湯が金型へ送
られる湯道の導入部に設けられる部品である。この構成
によれば、湯道のうちでも相対的に高温な溶湯に洗われ
て侵食の激しい導入部の部品の長寿命化を図ることがで
き、ノーメンテナンス化に大きく寄与できる。
【0061】
【発明の効果】以上詳述したように請求項1に記載の発
明によれば、金属基材の溶湯の通り道となる少なくとも
通路内面を、金属溶湯に対する耐食性に優れた金属硼化
物を主成分とする溶射被覆層で被覆したので、鋳造用型
部品を長寿命化できるうえ安価に提供することができ
る。
【0062】請求項2に記載の発明によれば、溶射被覆
層を金属硼化物と添加金属との硼化物サーメットとした
ので、添加金属が金属硼化物の結合相として作用して緻
密で密着性の高い溶射被覆層を形成することができる。
【0063】請求項3に記載の発明によれば、溶射被覆
層を構成する金属硼化物を硼化モリブデンとしたので、
アルミニウムや亜鉛などの軽金属の溶湯に対して優れた
耐食性を発現することができる。
【0064】請求項4に記載の発明によれば、溶射被覆
層を構成する硼化物サーメットを、硼化モリブデンとニ
ッケルを主成分として構成したので、アルミニウムや亜
鉛などの軽金属溶湯に対して優れた耐食性を備えた緻密
で密着性の高い溶射被覆層を形成することができる。
【0065】請求項5に記載の発明によれば、溶射被覆
層の表面にセラミック層を被覆したので、硼化物サーメ
ット中の金属相が溶湯金属に侵食される開始時期を遅ら
せることにより、鋳造用型部品を一層長寿命化させるこ
とができる。
【0066】請求項6に記載の発明によれば、鋳造装置
には、請求項1〜請求項5のいずれか一項に記載の前記
鋳造用型部品が炉から溶湯を金型へ送る湯道に設けたの
で、請求項1〜請求項5のいずれか一項と同様の効果を
得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施形態における鋳造用型部品の側断面図。
【図2】鋳造用型部品の平面図。
【図3】溶射皮膜の模式断面図。
【図4】アルミ溶湯浸漬サイクル試験のデータ結果を示
すグラフ。
【図5】鋳造装置の断面図。
【符号の説明】
1…鋳造装置、3…金型、4…炉として保持炉、6…鋳
造用型部品、12a,12b…通路、13,14…金属
基材、23…溶射被覆層としての第2溶射層、24…セ
ラミック層としての第3溶射層、S…通路としての空洞
部、Y…溶湯。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C23C 4/10 C23C 4/10 (72)発明者 伊藤 民郎 愛知県名古屋市中村区沖田町230番地 中 部助川興業株式会社内 (72)発明者 安田 典正 愛知県名古屋市中村区沖田町230番地 中 部助川興業株式会社内 (72)発明者 斉竹 美秀 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車 株式会社内 (72)発明者 斉藤 勝広 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車 株式会社内 (72)発明者 大森 清治 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車 株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鋳造装置において炉内で溶融した溶湯を
    金型へ送る湯道に設けられる鋳造用型部品であって、 金属基材の湯道となる少なくとも通路内面に、溶湯温度
    で安定な金属硼化物を主成分とする溶射被覆層が形成さ
    れていることを特徴とする鋳造用金型部品。
  2. 【請求項2】 前記溶射被覆層は金属硼化物と添加金属
    との硼化物サーメットであることを特徴とする請求項1
    に記載の鋳造用型部品。
  3. 【請求項3】 前記溶射被覆層を構成する金属硼化物は
    硼化モリブデンであることを特徴とする請求項1又は請
    求項2に記載の鋳造用型部品。
  4. 【請求項4】 前記溶射被覆層を構成する硼化物サーメ
    ットは、硼化モリブデンとニッケルを主成分とすること
    を特徴とする請求項2に記載の鋳造用型部品。
  5. 【請求項5】 前記溶射被覆層の表面がセラミック層で
    被覆されていることを特徴とする請求項2〜請求項4の
    いずれか一項に記載の鋳造用型部品。
  6. 【請求項6】 請求項1〜請求項5のいずれか一項に記
    載の前記鋳造用型部品が、炉から金型へ溶湯が流れる湯
    道に設けられている鋳造装置。
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