JPH1058719A - シリアルドットプリンタの印字ヘッド - Google Patents

シリアルドットプリンタの印字ヘッド

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JPH1058719A
JPH1058719A JP21990496A JP21990496A JPH1058719A JP H1058719 A JPH1058719 A JP H1058719A JP 21990496 A JP21990496 A JP 21990496A JP 21990496 A JP21990496 A JP 21990496A JP H1058719 A JPH1058719 A JP H1058719A
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JP21990496A
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English (en)
Inventor
Shuji Sugita
修二 杉田
Susumu Ito
進 伊藤
Tetsuo Sugano
哲男 菅野
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APUTEI KK
IBM Japan Ltd
Original Assignee
APUTEI KK
IBM Japan Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】印字素子駆動部間の磁気干渉による影響を小さ
くし、同時駆動の印字素子数を平均化し、印字騒音・電
力集中を抑え高品位の印字品質を維持する。 【解決手段】所定のワイヤ及びこのワイヤの駆動部の両
隣りの駆動部により駆動されるワイヤの3本のワイヤの
互いの水平ドットピッチが0又は整数とならないように
し、しかも隣合う駆動部により駆動されるワイヤ間の水
平ドットピッチが1/2の整数倍にもならないように
し、さらに、同相のワイヤを副走査方向として可能な限
り隣接して配置したもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、印字ヘッドを印
刷媒体の搬送方向に対して直交する方向に搬送しながら
印刷媒体へ印字を行うシリアルドットプリンタに関す
る。
【0002】
【従来の技術】印字素子としてワイヤを使用したドット
マトリックス式プリントヘッドが知られている。このよ
うなプリントヘッドは、シリアルドットプリンタにおい
て、キャリアに搭載され、印刷媒体の搬送方向( 副走査
方向 )に対して直交する方向(主走査方向 )に搬送され
て、印刷媒体に1ラインずつ印字するようになってい
る。この1ラインはプリントヘッドのドット数分の列と
なる。例えば、プリントヘッドが24本のワイヤを備え
ている場合には、24ドット列が1ラインを構成するこ
とになる。ドット配列( ワイヤの配列 )としては、図1
2に示す平行2直線配列( 平行千鳥配列 )のような直線
型ドット配列と、図13に示す菱形配列のような略円形
型ドット配列とが知られている。なお、図中の矢印Pは
キャリア( 印字ヘッド )の搬送方向( 主走査方向 )を示
すものである。
【0003】図12に示す平行2直線配列では、印字制
御が容易で印字速度が低速のシリアルドットプリンタで
採用されていた。各ワイヤを駆動する駆動機構100
は、図14に示すように円形に配列して形成されてお
り、その中心部にワイヤの根元が接続される。各駆動部
101〜124は、それぞれ図15( a )及び図15(
b )に示すように、固定部材131、板バネ部材132
と、吸着磁性部材133と、コア134と、コイル13
5、バー137、マグネット138とから構成されてい
る。板バネ部材132の一端が固定部材131に固定さ
れ、この板バネ部材132の他端にバー137の一端が
固定され、このバー137の他端にワイヤ136の根元
が固定される。板バネ部材132とバー137とが固定
された部分に吸着磁性部材133が固定され、この吸着
磁性部材133に対して、ワイヤ136の先端側( 印字
方向 )とは反対側に、磁性材から形成されたコア13
4、コイル135及びマグネット138からなる保持型
電磁石が配置されている。この保持型電磁石は、コイル
135の内側にマグネット138を配置し、このマグネ
ット138の両側に接着剤等によりコア134を固定し
たものである。
【0004】コイル135に通電していない時には、マ
グネット138の作用によりコア134に吸着磁性部材
133が吸引され、板バネ部材132がワイヤ136の
先端側( 印字方向 )とは反対側に弾性的に湾曲し、コア
134に吸着磁性部材133が吸着する。この吸着した
状態が印字待機状態であり、印字時には、コイル135
への通電を遮断して、板バネ部材132が弾性戻りし
て、バー137の他端に固定されたワイヤ136をその
先端方向に突出させる。これにより、1ドットが印字さ
れることになる。
【0005】各ワイヤは、ドット配列が2直線配列( 平
行千鳥配列 )の場合には、図16に示すように、各ワイ
ヤは、駆動機構100の中心部の円形配列されている根
元部分から2直線配列のドット位置へその先端が伸びて
いる。2直線配列のドット位置は水平平面上に位置して
いるので、駆動機構とドット位置までの距離( 高さ )が
短いと、2直線配列の両端部分と中央部分とでは、ワイ
ヤの曲り角度及び長さが大きく異なる。このようにワイ
ヤの曲り角度及び長さが大きく異なると、駆動機構によ
るワイヤの突出力に違いが生じ、印字品質が低下する虞
がある。従って2直線配列の場合には、駆動機構とドッ
ト位置までの距離( 高さ )が長くなり、長くなったワイ
ヤを支持する部材及びガイドする部材等が大きくなっ
て、印字ヘッド全体の形状・重さが大きくなる。そこで
上述したように、2直線配列は印字速度が低速のシリア
ルドットプリンタで採用されていた。
【0006】一方、図13に示す菱形配列では、図17
に示すように、2直線配列に比べて駆動機構とドット位
置までの距離( 高さ )が短くても、菱形配列の両端部分
と中央部分とではワイヤの曲り角度及び長さの差が小さ
い。このように菱形配列では駆動機構とドット位置まで
の距離を2直線配列よりも短くすることができ、従っ
て、印字ヘッド全体の形状・重さを小さくできる。そこ
で、2直線配列に比べて、菱形配列は印字速度が高速の
シリアルドットプリンタにも採用される。
【0007】しかし、菱形配列では、印字タイミングの
制御が複雑になる。印字タイミングは、主走査方向のワ
イヤの印字位置のピッチに完全に従属しており、例えば
図17に示す菱形配列では、副走査方向( 矢印Pに直交
する方向 )にワイヤ番号1からワイヤ番号24が割当て
られ、ワイヤ番号1とワイヤ番号2との間の主走査方向
のワイヤの印字位置のピッチ( 水平ドットピッチ )が、
最小単位の印字ドットピッチを1としたときに4.75
であり、ワイヤ番号の奇数の隣合うもの( 1と3、3と
5、…、11と13、21と23 )の間の水平ドットピ
ッチは1.5であり、ワイヤ番号の偶数の隣合うもの(
2と4、4と6、…、22と24 )の間の水平ドットピ
ッチも1.5となっている。
【0008】水平ドットピッチが0又は整数のドットピ
ッチとなっているものが、同時に駆動されるグループを
形成し、図17に示すような4相駆動方式では、このグ
ループが4相形成され、A相はワイヤ番号1,5,9,
13,17,21、B相はワイヤ番号4,8,12,1
6,20,24、C相は3,7,11,15,19,2
3、D相は2,6,10,14,18,22である。こ
れらの各相は、図18に示すタイミングで駆動制御され
る。タイミングパルスは、印字ヘッドの搬送速度に対応
し、印字ヘッドが最小のドットピッチ移動する毎に1パ
ルスが出力されるものである。
【0009】このタイミングパルスのタイミングで、A
相が駆動開始され、タイミングパルスからその1/4周
期遅れたタイミングで、B相が駆動開始され、タイミン
グパルスからその2/4周期遅れたタイミングで、C相
が駆動開始され、タイミングパルスからその3/4周期
遅れたタイミングで、D相が駆動開始される。ここで、
A相とC相とは互いに1/2周期ずれて駆動され、B相
とD相とは互いに1/2周期ずれて駆動される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上述した高速印字を可
能にする菱形配列の印字ヘッドの場合においても、印字
速度が遅く、駆動パルス幅( 電流印加時間 )がタイミン
グパルスの1/2周期より短い場合には駆動期間が重な
ることはないが、印字速度が高速になり、タイミングパ
ルスの周期が短くなったとき、それでも駆動パルス幅は
一定であるので、駆動パルス幅がタイミングパルスの1
/2周期より長くなり、A相とC相とで、またB相とD
相とで駆動期間が重なることになる。このような場合
に、図17に示すように、A相とC相のワイヤの駆動部
及びB相とD相のワイヤの駆動部( コイル )は隣接して
配置されており、駆動期間が重なったときに駆動部間で
磁気干渉( 誘導磁場 )が発生して、ワイヤの駆動が低下
するという問題があった。特に、隣合う駆動部間で駆動
パルスの通電開始部分と通電終了部分が重なったときに
は、磁気干渉が最も大きくなる。
【0011】一方、印字において同時印字素子数( 同時
印字ドット数 )は、瞬間的な印字音( 印字騒音 )及び必
要電力量を決定する主要な因子である。すなわち、同時
印字素子数が大きいならば、印字音及び必要電力量が大
きくなる。瞬間的に大きな印字音は、印字騒音の全体的
な( 経時的な )レベルに大きな影響を与え、瞬間的に大
きな必要電力量は、回路の最大電流に対する耐久性を高
める必要を生じさせる。従って、同時印字素子数を小さ
く抑える( 平均化・平滑化する )ことができれば、印字
騒音を効果的に下げることができると共に回路の最大電
流に対する耐久性を少しだけ高めるだけで済むようにな
る。
【0012】ところで、「鷹」という漢字について、上
述した4相駆動方式の菱形配列の印字ヘッドで印字した
ときの同時駆動される印字素子数と時間との関係のグラ
フを図19に示す。24本のワイヤを有しているため、
同時駆動される最大のワイヤ数は6本である。しかし、
この文字の例では、同時駆動の印字素子数( ワイヤ数 )
が5,6本となる瞬間が多く存在する。漢字という文字
は、複雑なものになるほど、横線が多く、これらの各横
線は一般的に主走査方向( 印字ヘッドの搬送方向 )に伸
びる1ドット列により構成され、これらの横線の間の隙
間も1ドット幅となる場合が多い。そこで、奇数のワイ
ヤ番号のもの又は偶数のワイヤ番号のものの一方が印字
に使用されるときに、他方は印字に使用されないという
状況になる。
【0013】ところで上述した4相駆動方式では、奇数
のワイヤ番号のものはA相とC相だけにあり、偶数のワ
イヤ番号のものはB相とD相だけにある。すると、奇数
のワイヤ番号のものが印字に使用される場合には、A相
とC相が一方的に駆動されることになり、そのため同時
駆動の印字素子数が大きくなる確率が高くなる。しか
も、このA相のワイヤとC相のワイヤは、図17に示す
ように、その駆動部が互いに隣合っており、上述したよ
うな磁気干渉( 誘導磁場 )が発生しやすいため、印字品
質の低下の虞がある。
【0014】そこでこの発明は、印字素子の駆動部間の
磁気干渉による影響を小さくすると共に、同時駆動の印
字素子数を平均化し、印字騒音及び電力集中を抑え、高
品位の印字品質を維持することができるシリアルドット
プリンタの印字ヘッドを提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】請求項1対応の発明は、
印字ヘッドを印刷媒体の搬送方向に対して直交する方向
に搬送しながら印刷媒体へ印字を行うシリアルドットプ
リンタの印字ヘッドにおいて、印字ヘッドを構成する複
数個の印字素子について、任意の印字素子とこの印字素
子を駆動する駆動部の両隣りの駆動部により駆動される
2個の印字素子との3個の印字素子の印字ヘッドの搬送
方向におけるピッチが互いに0でなく、しかも印字にお
ける最小基本ドットピッチの整数倍でないものである。
【0016】請求項2対応の発明は、印字ヘッドを印刷
媒体の搬送方向に対して直交する方向に搬送しながら印
刷媒体へ印字を行うシリアルドットプリンタの印字ヘッ
ドにおいて、印字ヘッドを構成するN個の印字素子につ
いて、任意の印字素子とこの印字素子を駆動する駆動部
の近傍のm個の駆動部により駆動されるm個の印字素子
との( 1+m )個の印字素子の印字ヘッドの搬送方向に
おけるピッチが互いに0でなく、しかも印字における最
小基本ドットピッチの整数倍でないものである。
【0017】請求項3対応の発明は、請求項1及び請求
項2のいずれか1項対応の発明において、任意の印字素
子とこの印字素子を駆動する駆動部の両隣りの駆動部に
より駆動される2個の印字素子との印字ヘッドの搬送方
向におけるピッチが、印字における最小基本ドットピッ
チの1/2の整数倍でないものである。
【0018】請求項4対応の発明は、請求項1及び請求
項3のいずれか1項対応の発明において、印字素子の印
刷媒体の搬送方向に最小基本ドットピッチにある印字素
子との印字ヘッドの搬送方向におけるピッチが、印字に
おける最小基本ドットピッチの整数倍となることが多く
なるように、印字素子を配列するものである。
【0019】請求項5対応の発明は、印字ヘッドを印刷
媒体の搬送方向に対して直交する方向に搬送しながら印
刷媒体へ印字を行うシリアルドットプリンタの印字ヘッ
ドにおいて、印字ヘッドを構成するN個の印字素子につ
いて、これらの印字素子をm個の同時駆動グループにグ
ループ分けし、各印字素子をそれぞれ駆動する駆動部の
配置上で同時駆動グループをローテーション的に配置す
るように、印字素子が配列されているものである。
【0020】請求項6対応の発明は、印字ヘッドを印刷
媒体の搬送方向に対して直交する方向に搬送しながら印
刷媒体へ印字を行うシリアルドットプリンタの印字ヘッ
ドにおいて、印字ヘッドを構成する複数個の印字素子に
ついて、印字素子を4個の同時駆動グループに分割し
て、各同時駆動グループ毎に印字における最小基本ドッ
トの1/4ずれた印字タイミングで駆動し、任意の印字
素子とこの印字素子を駆動する駆動部の隣の駆動部によ
り駆動される印字素子との印字ヘッドの搬送方向におけ
るピッチが、ローテーション的に印字における最小基本
ドットピッチの整数倍から1/4ピッチ又は3/4ピッ
チずれているものである。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、この発明の第1の実施の形
態を図1乃至図7を参照して説明する。図1は、この発
明を適用した4相駆動方式のワイヤドットの印字ヘッド
のドット配列を示す図である。なお、この発明はドット
配列に特徴があり、このワイヤドットの印字ヘッドの構
成及びこの印字ヘッドを搭載したシリアルドットプリン
タの構成は、全く従来と同様であるので、ここではその
説明は省略する。
【0022】ワイヤ番号2とワイヤ番号1との間の水平
ドットピッチ( 印字ヘッドの搬送方向( 主走査方向 )の
ドットピッチで最小単位の印字ドットピッチを1として
とき)が4.75であり、ワイヤ番号1とワイヤ番号3
との間の水平ドットピッチが1.75であり、ワイヤ番
号3とワイヤ番号5との間の水平ドットピッチが1.7
5であり、以下ワイヤ番号13までの奇数番号の各ワイ
ヤ間の水平ドットピッチは0.75又は1.75となっ
ている。ワイヤ番号13とワイヤ番号15との間の水平
ドットピッチは2.25( 位相的には0.75 )であ
り、以下ワイヤ番号23までの奇数番号の各ワイヤ間の
水平ドットピッチは1.25又は2.25( 位相的には
0.75 )である。
【0023】また、ワイヤ番号23とワイヤ番号24と
の間の水平ドットピッチは4、25であり、ワイヤ番号
24とワイヤ番号22との間の水平ドットピッチは1.
25であり、以下ワイヤ番号12までの偶数番号の各ワ
イヤ間の水平ドットピッチは1.25又は2.25( 位
相的には0.75 )であり、ワイヤ番号12とワイヤ番
号10との間の水平ドットピッチは0.75であり、以
下ワイヤ番号2までの偶数番号のワイヤ間の水平ドット
ピッチは0.75又は1.75である。
【0024】従って、4相駆動方式のA相はワイヤ番号
4,5,12,13,20,21、B相はワイヤ番号
2,7,10,15,18,23、C相1,8,9,1
6,17,24、D相3,6,11,14,19,22
である。さらに、A相においてはワイヤ番号4,5、ワ
イヤ番号12,13及びワイヤ番号20,21、C相に
おいてはワイヤ番号8,9及びワイヤ番号16,17を
副走査方向の位置としてワイヤを隣接して配置してい
る。
【0025】このような構成の第1の実施の形態におい
ては、例えばA相のワイヤ番号5の駆動部の両隣りの駆
動部により駆動されるワイヤ番号3及びワイヤ番号7
は、それぞれD相及びB相であり、他のワイヤ番号のワ
イヤについても、同様にその両隣りの駆動部による駆動
されるワイヤを含めた3本のワイヤは、それぞれ異なる
位相( 駆動相 )で、しかも1/2周期ずれた位相( 例え
ばA相ならばC相、B相ならばD相 )の駆動部が隣合わ
ないようになっている。従って、両隣りの駆動部が同時
に駆動することがなく、しかも、駆動部の通電開始のタ
イミングに対して隣りの駆動部が通電終了のタイミング
になるということがない。例えば、漢字等によりワイヤ
番号2,4,6,8の印字が連続した場合に、ワイヤ番
号2はB相、ワイヤ番号4はA相、ワイヤ番号6はD
相、ワイヤ番号8はC相となっており、互いにずれて印
字されるので、同時印字素子数が平均化される可能性が
高い。
【0026】実験した結果について、以下説明する。ま
ず、磁気干渉( 誘導磁場による作用 )についての実験結
果を説明する。なお、ここでは、注目したワイヤの駆動
部を単独で駆動したときの注目したワイヤの変位量( 印
字時の突出量 )を100とし、従来の技術で説明した菱
形配列のものを比較対象とする。
【0027】注目のワイヤについてその駆動部及びその
両側の駆動部を駆動した時、注目したワイヤの変位量
は、この第1の実施の形態の配列では100となったの
に対して、従来の配列では11%減少した89となっ
た。注目したワイヤをC相として、C相の( 同相の )全
てのワイヤの駆動部を全て駆動した時、注目したワイヤ
の変位量は、この第1の実施の形態の配列では、6%減
少の94となったのに対して、従来の配列では15%減
少の85となった。
【0028】注目したワイヤを奇数のワイヤ番号とし
て、奇数のワイヤの駆動部を全て駆動した時、注目した
ワイヤの変位量は、この第1の実施の形態の配列では2
%減少した98となったのに対して、従来の配列では5
2%減少の48となった。注目したワイヤをC相とし
て、A相及びC相( 180°位相差を含めた相 )の全て
のワイヤの駆動部を全て駆動した時、注目したワイヤの
変位量は、この第1の実施の形態の配列では3%減少の
97となったのに対して、従来の配列では52%減少の
48となった。
【0029】図2は、この第1の実施の形態の配列にお
ける、注目したワイヤがワイヤ番号9として、奇数のワ
イヤ番号の駆動部を全て駆動した時、駆動部に流れる駆
動電流の変化と注目したワイヤの変位量の変化を示すグ
ラフである。aはワイヤ番号5,13,21のA相の駆
動部における駆動電流の変化を示すグラフである。bは
ワイヤ番号7,15,23のB相の駆動部における駆動
電流の変化を示すグラフである。cはワイヤ番号1,
9,17のC相の駆動部における駆動電流の変化を示す
グラフである。dはワイヤ番号3,11,19のD相の
駆動部における駆動電流の変化を示すグラフである。c
v9は、注目したワイヤ番号9のワイヤの変位量( 突出
量 )の変化を示すグラフである。
【0030】この図2に示すように、奇数のワイヤ番号
の各駆動部では磁気干渉の影響をほとんど受けることな
く、必要なワイヤの変位量が十分に得られていることが
判る。 なお図3は比較のため、従来の配列における、
注目したワイヤがワイヤ番号11として、奇数のワイヤ
の駆動部を全て駆動した時、ワイヤの駆動部に流れる駆
動電流の変化と注目したワイヤの変位量の変化を示すグ
ラフである。aはワイヤ番号( 1, )5,9,13,1
7,21のA相の駆動部における駆動電流の変化を示す
グラフである。cはワイヤ番号3,7,11,15,1
9(,23 )のC相の駆動部における駆動電流の変化を
示すグラフである。cv11は注目したワイヤ番号11
のワイヤの変位量の変化を示すグラフである。c11は
注目したワイヤ番号11のワイヤの駆動部を単独で駆動
した時の駆動電流の変化を示すグラフである。cw11
は、注目したワイヤ番号11のワイヤの駆動部を単独で
駆動した時のワイヤ番号11のワイヤの変位量の変化を
示すグラフである。 この図3に示すように、駆動電流
cは駆動電流aの通電終了による磁気干渉のため、電流
上昇が阻害され、所定の電流値に達せずに電流下降を開
始しなければならない。その結果、ワイヤの変位量cv
11は、単独駆動時の変位量cw11に比べて大幅な減
少となっている。
【0031】図4は、この第1の実施の形態の配列にお
ける、JIS第1水準文字及びJIS第2水準文字の全
ての文字を印字した時の、同時駆動ワイヤ数( 同時印字
素子数 )の発生頻度を示すグラフである。なお図5は比
較のため、従来の配列における、JIS第1水準文字及
びJIS第2水準文字の全ての文字を印字した時の、同
時駆動ワイヤ数( 同時印字素子数 )の発生頻度を示すグ
ラフである。図5の従来の配置による印字に比べて、図
4のこの第1の実施の形態の配置による印字では、同時
駆動ワイヤ数が1本、2本の発生頻度が高くなっている
のに対して3本以上の発生頻度が低くなっている。すな
わち、印字騒音及び電力集中が平均化されているという
こと示している。
【0032】図6は、この第1の実施の形態の配列にお
ける、「鷹」という文字を印字した時の同時駆動ワイヤ
数( 同時印字素子数 )の変化を示す図である。なお、図
7は比較のため、従来の配列における、「鷹」という文
字を印字した時の同時駆動ワイヤ数の変化を示す図であ
る。図7の従来の配置による印字に比べて、図6のこの
第1の実施の形態の配置による印字では、明らかに同時
駆動ワイヤ数が4本以上の発生回数が少なく、平均化さ
れていることが判る。
【0033】このようにこの第1の実施の形態によれ
ば、所定のワイヤ及びこのワイヤの駆動部の両隣りの駆
動部により駆動されるワイヤの3本のワイヤの互いの印
字ヘッドの搬送方向のドットピッチ( 水平ドットピッチ
)が0又は整数とならないようにし、しかも隣合う駆動
部により駆動されるワイヤ間の水平ドットピッチが1/
2の整数倍にもならないようにしたことにより、駆動部
間の磁気干渉による影響を小さくすると共に、同時駆動
の印字素子数を平均化し、印字騒音及び電力集中を抑
え、高品位の印字品質を維持することができる。
【0034】さらに、この第1の実施の形態によれば、
特にA相において副走査方向としてワイヤを隣接して配
置した( ワイヤ番号4と5、12と13、20と21 )
ので、漢字等の複数本の横線を有する文字を印字する場
合に、同時印字素子数( 同時駆動ワイヤ数 )をより効率
的に平均化することができる。なお、この第1の実施の
形態においては、図1に示すような配置を示したが、こ
の発明はこれに限定されるものではなく、正規な4相駆
動方式においては、水平ドットピッチが位相的に0.7
5又は0.25ずれるように配置されるものならば適用
できるものである。
【0035】この発明の第2の実施の形態を図8乃至図
10を参照して説明する。前述の第1の実施の形態で
は、4相駆動方式について説明した、この第2の実施の
形態は他の駆動方式( 6相駆動方式及び8相駆動方式 )
について説明する。なお、この発明は、この第2の実施
の形態に限定されるものではなく、それ以外の駆動方式
にも適用されるものである。ただし、3相、5相、7相
等の奇数相の駆動方式に比べて、4相、6相、8相等の
偶数相の駆動方式の方が効果が高い。
【0036】図8は、この発明を適用した6相駆動方式
のワイヤドットの印字ヘッドのドット配列を示す図であ
る。ワイヤ番号2とワイヤ番号1との間の水平ドットピ
ッチが4+( 1/6 )であり、ワイヤ番号1とワイヤ番
号3との間の水平ドットピッチが( 4/6 )であり、ワ
イヤ番号3とワイヤ番号5との間の水平ドットピッチが
( 4/6 )であり、ワイヤ番号5とワイヤ番号7との間
の水平ドットピッチが( 5/6 )であり、ワイヤ番号7
とワイヤ番号9との間の水平ドットピッチが1+( 2/
6 )であり、ワイヤ番号9とワイヤ番号11との間の水
平ドットピッチが1+( 2/6 )であり、ワイヤ番号1
1とワイヤ番号13との間の水平ドットピッチが1+(
1/6)であり、ワイヤ番号13とワイヤ番号15との
間の水平ドットピッチが1+(2/6 )であり、ワイヤ
番号15とワイヤ番号17との間の水平ドットピッチが
1+( 2/6 )であり、ワイヤ番号17とワイヤ番号1
9との間の水平ドットピッチが1+( 1/6 )であり、
ワイヤ番号19とワイヤ番号21との間の水平ドットピ
ッチが( 4/6 )であり、ワイヤ番号21とワイヤ番号
23との間の水平ドットピッチが( 4/6 )であり、ワ
イヤ番号23とワイヤ番号24との間の水平ドットピッ
チが4+( 5/6 )であり、ワイヤ番号24とワイヤ番
号22との間の水平ドットピッチが1+( 2/6 )であ
り、ワイヤ番号22とワイヤ番号20との間の水平ドッ
トピッチが1+( 1/6 )であり、ワイヤ番号20とワ
イヤ番号18との間の水平ドットピッチが1+( 2/6
)であり、ワイヤ番号18とワイヤ番号16との間の水
平ドットピッチが( 5/6 )であり、ワイヤ番号16と
ワイヤ番号14との間の水平ドットピッチが( 4/6 )
であり、ワイヤ番号14とワイヤ番号12との間の水平
ドットピッチが( 4/6 )であり、ワイヤ番号12とワ
イヤ番号10との間の水平ドットピッチが1+( 1/6
)であり、ワイヤ番号10とワイヤ番号8との間の水平
ドットピッチが1+( 2/6 )であり、ワイヤ番号8と
ワイヤ番号6との間の水平ドットピッチが( 5/6 )で
あり、ワイヤ番号6とワイヤ番号4との間の水平ドット
ピッチが( 5/6 )であり、ワイヤ番号4とワイヤ番号
2との間の水平ドットピッチが1+( 4/6 )である。
【0037】従って、6相駆動方式のA相はワイヤ番号
1,12,13,24、B相はワイヤ番号2,10,1
1,23、C相はワイヤ番号3,14,15,22、D
相はワイヤ番号8,9,20,21、E相はワイヤ番号
5,6,16,17、F相はワイヤ番号4,7,18,
19である。1/2周期ずれた( 180°位相差の )関
係にあるのは、A相に対してD相、B相に対してE相、
C相に対してF相である。さらに、A相においてはワイ
ヤ番号12,13、B相においてはワイヤ番号10,1
1、C相においてはワイヤ番号14,15、D相におい
てはワイヤ番号8,9及びワイヤ番号20,21、E相
においてはワイヤ番号5,6及びワイヤ番号16,1
7、F相においてはワイヤ番号18,19を、副走査方
向の位置としてワイヤを隣接して配置している。
【0038】図9は、この発明を適用した8相駆動方式
のワイヤドットの印字ヘッドのドット配列を示す図であ
る。ワイヤ番号2とワイヤ番号1との間の水平ドットピ
ッチが4+( 1/8 )であり、ワイヤ番号1とワイヤ番
号3との間の水平ドットピッチが1+( 2/8 )であ
り、ワイヤ番号3とワイヤ番号5との間の水平ドットピ
ッチが1+( 7/8 )であり、ワイヤ番号5とワイヤ番
号7との間の水平ドットピッチが1+( 2/8)であ
り、ワイヤ番号7とワイヤ番号9との間の水平ドットピ
ッチが1+( 2/8 )であり、ワイヤ番号9とワイヤ番
号11との間の水平ドットピッチが1+(2/8 )であ
り、ワイヤ番号11とワイヤ番号13との間の水平ドッ
トピッチが1+( 1/8 )であり、ワイヤ番号13とワ
イヤ番号15との間の水平ドットピッチが1+( 2/8
)であり、ワイヤ番号15とワイヤ番号17との間の水
平ドットピッチが1+( 2/8 )であり、ワイヤ番号1
7とワイヤ番号19との間の水平ドットピッチが1+(
2/8 )であり、ワイヤ番号19とワイヤ番号21との
間の水平ドットピッチが1+( 7/8 )であり、ワイヤ
番号21とワイヤ番号23との間の水平ドットピッチが
1+( 6/8 )であり、ワイヤ番号23とワイヤ番号2
4との間の水平ドットピッチが3+( 1/8 )であり、
ワイヤ番号24とワイヤ番号22との間の水平ドットピ
ッチが1+( 6/8 )であり、ワイヤ番号22とワイヤ
番号20との間の水平ドットピッチが1+( 5/8 )で
あり、ワイヤ番号20とワイヤ番号18との間の水平ド
ットピッチが1+( 7/8 )であり、ワイヤ番号18と
ワイヤ番号16との間の水平ドットピッチが1+( 6/
8)であり、ワイヤ番号16とワイヤ番号14との間の
水平ドットピッチが1+(6/8 )であり、ワイヤ番号
14とワイヤ番号12との間の水平ドットピッチが1+
( 6/8 )であり、ワイヤ番号12とワイヤ番号10と
の間の水平ドットピッチが1+( 7/8 )であり、ワイ
ヤ番号10とワイヤ番号8との間の水平ドットピッチが
1+( 6/8 )であり、ワイヤ番号8とワイヤ番号6と
の間の水平ドットピッチが1+( 6/8 )であり、ワイ
ヤ番号6とワイヤ番号4との間の水平ドットピッチが1
+( 6/8 )であり、ワイヤ番号4とワイヤ番号2との
間の水平ドットピッチが1+( 6/8 )である。
【0039】従って、8相駆動方式のA相はワイヤ番号
1,12,13、B相はワイヤ番号2,10,11、C
相はワイヤ番号14,15,22、D相はワイヤ番号
8,9,23、E相はワイヤ番号16,17,24、F
相はワイヤ番号6,7,21、G相はワイヤ番号3,1
8,19、H相はワイヤ番号4,5,20である。1/
2周期ずれた( 180°位相差の )関係にあるのは、A
相に対してE相、B相に対してF相、C相に対してG
相、D相に対してH相である。さらに、A相においては
ワイヤ番号12,13、B相においてはワイヤ番号1
0,11、C相においてはワイヤ番号14,15、D相
においてはワイヤ番号8,9、E相においてはワイヤ番
号16,17、F相においてはワイヤ番号6,7、G相
においてはワイヤ番号18,19、H相においてはワイ
ヤ番号4,5を副走査方向の位置としてワイヤを隣接し
て配置している。図10は、図8の6相駆動方式の各相
の駆動タイミングを示す図であり、図11は、図9の8
相駆動方式の各相の駆動タイミングを示す図である。
【0040】このような構成のこの第2の実施の形態に
おいては、図8に示す6相駆動方式では、例えばA相の
ワイヤ番号12の駆動部の両隣りの駆動部により駆動さ
れるワイヤ番号10及びワイヤ番号14は、それぞれB
相及びC相であり、他のワイヤ番号のワイヤについて
も、同様にその両隣りの駆動部により駆動されるワイヤ
を含めた3本のワイヤは、それぞれ異なる位相( 駆動相
)で、しかも1/2周期ずれた位相( A相ならばD相、
B相ならばE相、C相ならばF相 )の駆動部が隣合わな
いようになっている。
【0041】図9に示す8相駆動方式でも、例えば、D
相のワイヤ番号9の駆動部の両隣りの駆動部により駆動
されるワイヤ番号7及びワイヤ番号11は、それぞれF
相及びB相であり、他のワイヤ番号のワイヤについて
も、同様にその両隣りの駆動部により駆動されるワイヤ
を含めた3本のワイヤは、それぞれ異なる位相( 駆動
相)で、しかも1/2周期ずれた位相( A相ならばE
相、B相ならばF相、C相ならばG相、D相ならばH相
)の駆動部が隣合わないようになっている。従って、上
述した6相駆動方式及び8相駆動方式において、両隣り
の駆動部が同時に駆動することがなく、しかも駆動部の
通電開始タイミングに対して隣りの駆動部が通電終了の
タイミングになるということながない。このような構成
のこの第2の実施の形態においても、前述の第1の実施
の形態と同様な効果を得ることができる。
【0042】
【発明の効果】以上詳述したようにこの発明によれば、
印字素子の駆動部間の磁気干渉による影響を小さくする
と共に、同時駆動の印字素子数を平均化し、印字騒音及
び電力集中を抑え、高品位の印字品質を維持することが
できるシリアルドットプリンタを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施の形態の4相駆動方式の
ワイヤドットの印字ヘッドのドット配列を示す図。
【図2】同実施の形態の印字ヘッドの奇数のワイヤ番号
の駆動部を全て駆動した時の、駆動部に流れる駆動電流
の変化と注目したワイヤの変位量の変化を示す図。
【図3】従来例の印字ヘッドの奇数のワイヤ番号の駆動
部を全て駆動した時の、駆動部に流れる駆動電流の変化
と注目したワイヤの変位量の変化を示す図。
【図4】第1の実施の形態の印字ヘッドによりJIS第
1水準文字及びJIS第2水準文字の全ての文字を印字
した時の、同時駆動ワイヤ数の発生頻度を示す図。
【図5】従来例の印字ヘッドによりJIS第1水準文字
及びJIS第2水準文字の全ての文字を印字した時の、
同時駆動ワイヤ数の発生頻度を示す図。
【図6】第1の実施の形態の印字ヘッドにより「鷹」と
いう文字を印字した時の同時駆動ワイヤ数の変化を示す
図。
【図7】従来例の印字ヘッドにより「鷹」という文字を
印字した時の同時駆動ワイヤ数の変化を示す図。
【図8】第2の実施の形態の第1の例の6相駆動方式の
ワイヤドットの印字ヘッドのドット配列を示す図。
【図9】同実施の形態の第2の例の8相駆動方式のワイ
ヤドットの印字ヘッドのドット配列を示す図。
【図10】同実施の形態の6相駆動方式のワイヤドット
の印字ヘッドにおける各相の駆動タイミングを示す図。
【図11】同実施の形態の8相駆動方式のワイヤドット
の印字ヘッドにおける各相の駆動タイミングを示す図。
【図12】従来例の印字ヘッドの2直線配列( 平行千鳥
配列 )を示す図。
【図13】従来例の印字ヘッドの菱形配列を示す図。
【図14】従来例のワイヤドットの印字ヘッドのワイヤ
を駆動する駆動機構を示す図。
【図15】同従来例の駆動機構を構成する駆動部の要部
構成を示す図。
【図16】従来例の2直線配列の印字ヘッドの駆動機構
から引伸ばされたワイヤの状態を示す図。
【図17】従来例の菱形配列の印字ヘッドの駆動機構か
ら引伸ばされたワイヤの状態を示す図。
【図18】従来例の菱形配列の4相駆動方式の印字ヘッ
ドにおける各相の駆動タイミングを示す図。
【図19】同従来例の菱形配列の4相駆動方式の印字ヘ
ッドにより「鷹」という文字を印字した時の同時駆動ワ
イヤ数の変化を示す図。
【符号の説明】
1〜24…ワイヤ番号。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 菅野 哲男 神奈川県藤沢市藤沢1031番地 株式会社ア プティ内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 印字ヘッドを印刷媒体の搬送方向に対し
    て直交する方向に搬送しながら前記印刷媒体へ印字を行
    うシリアルドットプリンタの印字ヘッドにおいて、 印字ヘッドを構成する複数個の印字素子について、任意
    の印字素子とこの印字素子を駆動する駆動部の両隣りの
    駆動部により駆動される2個の印字素子との3個の印字
    素子の印字ヘッドの搬送方向におけるピッチが互いに0
    でなく、しかも印字における最小基本ドットピッチの整
    数倍でないことを特徴とするシリアルドットプリンタの
    印字ヘッド。
  2. 【請求項2】 印字ヘッドを印刷媒体の搬送方向に対し
    て直交する方向に搬送しながら前記印刷媒体へ印字を行
    うシリアルドットプリンタの印字ヘッドにおいて、 印字ヘッドを構成するN個の印字素子について、任意の
    印字素子とこの印字素子を駆動する駆動部の近傍のm個
    の駆動部により駆動されるm個の印字素子との( 1+m
    )個の印字素子の印字ヘッドの搬送方向におけるピッチ
    が互いに0でなく、しかも印字における最小基本ドット
    ピッチの整数倍でないことを特徴とするシリアルドット
    プリンタの印字ヘッド。
  3. 【請求項3】 前記任意の印字素子とこの印字素子を駆
    動する駆動部の両隣りの駆動部により駆動される2個の
    印字素子との印字ヘッドの搬送方向におけるピッチが、
    印字における最小基本ドットピッチの1/2の整数倍で
    ないことを特徴とする請求項1及び請求項2のいずれか
    1項記載のシリアルドットプリンタの印字ヘッド。
  4. 【請求項4】 前記印字素子の印刷媒体の搬送方向に最
    小基本ドットピッチにある印字素子との印字ヘッドの搬
    送方向におけるピッチが、印字における最小基本ドット
    ピッチの整数倍となることが多くなるように、前記印字
    素子を配列することを特徴とする請求項1及び請求項3
    のいずれか1項記載のシリアルドットプリンタの印字ヘ
    ッド。
  5. 【請求項5】 印字ヘッドを印刷媒体の搬送方向に対し
    て直交する方向に搬送しながら前記印刷媒体へ印字を行
    うシリアルドットプリンタの印字ヘッドにおいて、 印字ヘッドを構成するN個の印字素子について、これら
    の印字素子をm個の同時駆動グループにグループ分け
    し、各印字素子をそれぞれ駆動する駆動部の配置上で同
    時駆動グループをローテーション的に配置するように、
    前記印字素子が配列されていることを特徴とするシリア
    ルドットプリンタの印字ヘッド。
  6. 【請求項6】 印字ヘッドを印刷媒体の搬送方向に対し
    て直交する方向に搬送しながら前記印刷媒体へ印字を行
    うシリアルドットプリンタの印字ヘッドにおいて、 印字ヘッドを構成する複数個の印字素子について、印字
    素子を4個の同時駆動グループに分割して、各同時駆動
    グループ毎に印字における最小基本ドットの1/4ずれ
    た印字タイミングで駆動し、 任意の印字素子とこの印字素子を駆動する駆動部の隣の
    駆動部により駆動される印字素子との印字ヘッドの搬送
    方向におけるピッチが、ローテーション的に印字におけ
    る最小基本ドットピッチの整数倍から1/4ピッチ又は
    3/4ピッチずれていることを特徴とするシリアルドッ
    トプリンタの印字ヘッド。
JP21990496A 1996-08-21 1996-08-21 シリアルドットプリンタの印字ヘッド Pending JPH1058719A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009125993A (ja) * 2007-11-21 2009-06-11 Seiko Epson Corp 記録装置および記録方法
CN102873989A (zh) * 2012-05-18 2013-01-16 南京富士通计算机设备有限公司 一种环保型打印头出针排列方法

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