JPH09312998A - ステッピングモータの駆動方法 - Google Patents

ステッピングモータの駆動方法

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JPH09312998A
JPH09312998A JP12705296A JP12705296A JPH09312998A JP H09312998 A JPH09312998 A JP H09312998A JP 12705296 A JP12705296 A JP 12705296A JP 12705296 A JP12705296 A JP 12705296A JP H09312998 A JPH09312998 A JP H09312998A
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stepping motor
driving
rotor
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JP12705296A
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Keiji Katano
圭二 片野
Masashi Ogasawara
政司 小笠原
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Alps Alpine Co Ltd
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Alps Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 固定子の各相間における電磁力の大きさの差
や各相の位置間隔の差等に基づいて生じる駆動周期の2
倍の周期の速度変動を防止できるステッピングモータの
駆動方法を提供すること。 【解決手段】 回転子7が各相2,3,4,5へ回転す
る際の最大速度が各相2,3,4,5の間で一定となる
ように各相2,3,4,5のコイル8,9に付与する励
磁電流を順次切り換えるようにしたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ステッピングモー
タの駆動方法に係り、特に、プリンタのキャリッジ駆動
機構あるいは紙送り機構の駆動源として使用されるステ
ッピングモータの駆動方法に関する。
【0002】
【従来の技術】印字ヘッドを搭載したキャリッジをプラ
テンに沿って移動させながら1行分の印字を行ない、こ
の1行分の印字を行なった後、記録用紙を1行分搬送
し、つぎの行の印字を行なうことを繰り返して所定の印
字を行なうシリアル式プリンタは、ワードプロセッサな
どの出力装置として多く用いられている。
【0003】そして、このようなシリアル式プリンタの
キャリッジ駆動機構あるいは紙送り機構を駆動制御する
ために、ステッピングモータが一般的に用いられてい
る。このステッピングモータを使用するのは下記の各理
由による。
【0004】1. モータの回転角が入力パルス数に比
例し、累積誤差を生じない。
【0005】2. モータの回転速度が入力パルス速度
に比例し、精密な同期運転が可能で制御域が広い。
【0006】3. 起動・停止特性が極めてよく、自起
動周波数以下では一定周波数での運転ができる。
【0007】4. 応答性が高く、出力も高い。
【0008】5. 入力パルスを目標位置に応じて発生
させるだけで位置を制御できる。
【0009】6. デジタルで制御できる。
【0010】ステッピングモータは、その構造を図6に
原理的に示すように、例えば90度間隔で配置された第
1(A)、第2(B)、第3(C)および第4(D)の
磁極(相)2,3,4,5を有する固定子6と、N極と
S極とを180度間隔で有する回転自在な永久磁石から
なる回転子7とを備えており、この回転子7に図示しな
い出力軸が連結されている。また、第1(A)および第
3(C)の磁極2,4には第1のコイル8が巻回され、
第2(B)および第4(D)の磁極3,5には第2のコ
イル9が巻回されている。
【0011】このようなステッピングモータ1を回転駆
動するために、固定子6の各相のコイル8,9に励磁電
流(相電流、コイル電流、励磁電流とも言う)を流す
と、この電流により磁界が発生し、固定子6と回転子7
との間に吸引または反発する電磁力が発生する。この励
磁電流を順次切り換えることにより、固定子6と回転子
7との間の電磁力が切り換わり、回転子7を動かすトル
クとなる。
【0012】図7には一般的なステッピングモータを駆
動するためのドライバのブロック図が示されている。こ
の図に示すように、ドライバ10は、制御回路11、駆
動回路12および電源13により構成されている。前記
制御回路11は、入力インターフェイスのほか、入力電
圧の可変、回転速度や方向、距離および角度など全体を
制御するための機能を有するもので、ステッピングモー
タ1に供給するパルスタイミングの制御を行なうように
なっている。また、前記駆動回路12は、前記制御回路
11からのパルス信号を各相に分配、増幅してステッピ
ングモータ1の各相を一定の順序で励磁するための回路
である。前記電源13としては、ステッピングモータ駆
動用とIC回路用の2種類が必要である。
【0013】また、ステッピングモータ1の駆動方式に
は、ユニポーラ駆動とバイポーラ駆動とがある。
【0014】前記ユニポーラ駆動は、図8に1例を示す
ように、各コイル8,9にそれぞれ1個のトランジスタ
21,22,23,24を接続し、それぞれのトランジ
スタをONすることで、各コイル8,9に一方向のみの
電流を流す方法である。これに対し、バイポーラ駆動
は、図9に示すように各コイル8,9には複数のトラン
ジスタ25,26,27,28が接続されており、A相
についてのみ説明すると、動作時には第1のトランジス
タ25と第4のトランジスタ28をONすることにより
A方向の電流が流れ、第2のトランジスタ26と第3の
トランジスタ27をONすることにより逆方向のAバー
方向の電流が流れるようになっている。ユニポーラ駆動
は、バイポーラ駆動に比べ、トランジスタの数が1/2
のため回路構成が簡単であり、一方、バイポーラ駆動は
入力電力が同じ場合、ユニポーラ駆動よりモータトルク
が大きくとれるという利点がある。
【0015】また、励磁電流の供給パターンには、1相
励磁、1−2相励磁、2−2相励磁などがある。
【0016】前記1相励磁によるステッピングモータ1
の駆動方法は、各相を1相ずつ順に励磁して、基本ステ
ップ角度で回転させる最も基本的な駆動方法であり、角
度精度はよいが、駆動トルクが小さいし、また、電力効
率がよくないという欠点があるため、あまり用いられて
いない。なお、特に、1相励磁で駆動したときの1ステ
ップ角度を基本ステップ角度という。
【0017】前記2−2相励磁によるステッピングモー
タ1の駆動方法は、常に相互に隣位する2相を同時に励
磁し、1回に1つの相の励磁を切り換える方法であり、
常に2相が励磁されるため、1相励磁に比べて電力の利
用効率が高く、同一のモータ電源電圧に対し高い出力を
得ることができるし、また、回転子7のオーバーシュー
トなどの振動に対しても有利に働くため、ステッピング
モータ1の駆動方法として多く用いられている。
【0018】さらに、前記1−2相励磁によるステッピ
ングモータ1の駆動方法は、1相励磁と2−2相励磁と
を交互に繰り返す方法であり、1相励磁による回転子7
の停止位置と2−2相励磁による停止位置とが、基本ス
テップ角度の1/2だけずれることから、この2つの励
磁状態を交互に繰り返すことにより、1相励磁および2
−2相励磁駆動のステップ角度の1/2のステップ角度
による出力が得られる。このため、他の駆動方法に比べ
て分解能が倍増して細かいステップ送りができるし、ま
た、低騒音で駆動できるとともに、高速時の安定した駆
動が行なえるために、正確な回転量を得るのが必要な場
合に用いられている。
【0019】しかしながら、このようなステッピングモ
ータ1の駆動方法においては、高速運転時のトルクを確
保するために入力電力を増加すると、低速領域で過大な
トルクが発生されて振動や騒音の原因となる。
【0020】このような不具合を解決するために、ステ
ッピングモータ1の構造から機械的に決まるステップ角
を、さらに電子回路により細かく分割してステッピング
モータ1の回転子の回転を滑らかに駆動する定電流チョ
ッパ方式によるマイクロステップ駆動と呼ばれる駆動方
法が行なわれている。ここで、2−2相励磁でバイポー
ラ駆動によりマイクロステップ駆動を行なった場合につ
いて説明する。
【0021】図10にはフルステップ駆動時とマイクロ
ステップ駆動時の励磁電流の変化の様子が示されてい
る。ステッピングモータ1のトルク角度特性が正弦波形
状であれば、図10のような正弦波の励磁電流を流すこ
とにより、トルク変動の少ない滑らかな回転が可能とな
る。この正弦波励磁電流は制御回路により1周期を複数
に分割して形成される。図10は、1周期を40分割し
た例であるが、基本ステップ角に対しては10分割され
たことになるので、分解能は10倍となる。なお、分割
数は任意に設定可能である。
【0022】また、従来のステッピングモータ1の駆動
方法においては、固定子6の各相を順次励磁するために
各コイル8,9へ流す励磁電流の切り換えが、常に一定
の時間の間隔をもって行なわれていた。これを2−2相
励磁の場合を例にとって説明すると、図11(縦軸を電
圧、横軸を時間で示す)および図12(縦軸を電流、横
軸を時間で示す)に示すように、A相、B相、C相およ
びD相の各コイル8,9にはそれぞれ一定の周期で方形
波形状のパルス電圧が付与されており、さらに、各相間
におけるパルス電圧は、常に相互に隣位する2相を同時
に励磁するように、t1、t2、t3、t4…の時間経
過ごとにずらして切り換えられ、この切り換える間隔
は、例えばt1=t2=t3=t4=…=tN=1ms
のごとく一定の周期で繰り返されていた。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】一般に、前記ステッピ
ングモータ1は、理論上、コイル8,9の巻回された各
相間における電磁力の大きさの差はなく、また、固定子
6の位置間隔も同一であり、前記回転子7が各相から吸
引力あるいは反発力を受けて順次回転していく速度は一
定であるとの前提の下に使用されている。
【0024】しかしながら、実際のステッピングモータ
1は、固定子6の各相に巻回したコイル8,9の巻数や
その抵抗値の相違により各相間の電磁力が相違していた
り、また、各相の位置間隔は必ずしも一定ではなく大小
の差が生じている場合がある。このような各相における
電磁力や間隔等の差があるにも拘らず、従来のステッピ
ングモータ1の駆動方法では、各相に付与する電圧(励
磁電流)をすべて同一の時間間隔でずらして切り換えて
いたため、図13および図14に示すように、各相へ順
次移動する回転子7の回転速度に差が生じてしまってい
た。
【0025】ここで、図13は横軸を時間としたときの
速度変動のグラフを示しており、図14は横軸を周波数
としたときの速度変動のグラフを示している。この例で
は、回転子7がA相およびC相へ吸引および反発される
ときに回転速度が大きくなり、B相およびD相へ吸引お
よび反発されるときの回転速度は小さくなる傾向を示し
ており、駆動周期(通電時間t)の2倍の周期で速度変
動が生じている。また、これらをフーリエ変換して駆動
周波数として図14に示すと、この駆動周波数の1/2
の周波数の位置に速度振幅のピークが現われる。
【0026】このようなステッピングモータ1の速度変
動はキャリッジの駆動等に影響を及ぼし、特に、駆動周
期の2倍の周期で生じる速度変動の影響は顕著に現われ
てしまう。すなわち、この駆動周期の2倍の周期で生じ
る速度変動は、例えば、キャリッジの駆動速度の変動に
つながって画像の濃淡ムラとして生じたり、あるいはス
テッピングモータ1が紙送りモータとして使用される場
合には紙送り精度誤差を低下させたり、スキャナの画像
読み込み駆動モータとして使用される場合には読み込み
精度誤差に影響を及ぼしてしまっていた。
【0027】本発明は、このような従来のものにおける
問題点を克服し、固定子の各相間における電磁力の大き
さの差や各相の位置間隔の差等に基づいて生じる駆動周
期の2倍の周期の速度変動を防止できるステッピングモ
ータの駆動方法を提供することを目的としている。
【0028】
【課題を解決するための手段】本発明に係る請求項1に
記載のステッピングモータの駆動方法の特徴は、回転子
が各相へ回転する際の最大速度が各相間で一定となるよ
うに各相のコイルに付与する励磁電流を順次切り換える
ようにしたことを特徴とする点にある。このように、ス
テッピングモータを駆動することにより、駆動周期の2
倍の周期で生じるステッピングモータの速度変動を抑え
ることができ、ステッピングモータの駆動精度を向上さ
せることができる。
【0029】また、請求項2に記載のステッピングモー
タの駆動方法の特徴は、回転子の最大速度が大きい電磁
力の組合わせとなる励磁電流の通電時間を短くし、回転
子の最大速度が小さい電磁力の組合わせとなる励磁電流
の通電時間を長くなるように各相のコイルに付与する励
磁電流を切り換える点にある。このように、ステッピン
グモータを駆動することにより、各相に付与する励磁電
流の切り換えタイミングを変えるだけで駆動周期の2倍
の周期で生じるステッピングモータの速度変動を抑える
ことができ、容易にステッピングモータの駆動精度を向
上させることができる。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るステッピング
モータの駆動方法の実施の形態について図面を用いて説
明する。
【0031】本実施形態のステッピングモータ1の駆動
方法は、前述したバイポーラ駆動回路により、チョッピ
ング駆動を前提としたものである。そして、本実施形態
においては、高速回転時には通常の1−2相励磁あるい
は2−2相励磁で駆動し、低速回転時はマイクロステッ
プ駆動を行なうようにしたものである。ここで、低速回
転時とは、1ステップ当たりの駆動パルス幅がそのモー
タの自起動周波数の3倍(約650マイクロ秒)から1
0ミリ秒の駆動時である。
【0032】そして、前記低速回転時に供給される電流
は、定電流チョッパ方式であるが、各分割時において、
図9に示す駆動回路において電流値が設定値になったと
きに、第1のトランジスタ25をOFFするが、この状
態において、第4のトランジスタ28がONの状態とO
FFの状態とを選択できるようにして、まず、供給電流
値が設定値になったとき、第1のトランジスタ25とと
もに第4のトランジスタ28もOFFにする。すると、
励磁電流は急激に減少(高速減衰)する。そして、所定
値(所定時間)まで減少したら、第4のトランジスタ2
8をONにする。すると、励磁電流の減少は緩慢(低速
減衰)になる。そして、第2の設定値まで電流値が減少
(所定時間経過)すると、再度第1のトランジスタ25
をONにし、電流値を増加させる。設定値まで電流値が
増加すると、第1のトランジスタ25および第4のトラ
ンジスタ28に対して前述した制御を行なう。この制御
を複数回繰り返して、1つの分割時でのチョッピング動
作の制御とする。
【0033】このようにして制御したときに得られる電
流波形が図1に示されている。この制御を各分割時にお
いて繰り返すことにより、励磁電流は歪みやリップルの
ない滑らかな波形となり、ステッピングモータ1の発熱
を抑えることができるとともに、ステッピングモータ1
の電力損失も小さく抑えることができるので、トルクの
ダウンもないし、また、ステッピングモータ1の回転子
7の回転も振動のない滑らかなものとなる。なお、この
トランジスタ25,28のON、OFFは制御回路11
のCPUにより制御される。
【0034】つぎに、A相、B相、C相およびD相の各
相のコイル8,9へ付与する電圧および励磁電流の切り
換えタイミングについて、2−2相励磁で駆動する場合
を例に図2および図3を参照しつつ説明する。
【0035】図2は各相における電圧の切り換えタイミ
ングを示しており、図3はこの電圧によって各相に流れ
る励磁電流を示している。これらの図2および図3に示
すように、各相へ供給する電圧および電流のパルス幅お
よび通電時間t(ONとOFFとの間隔)は各相ともに
従来の駆動方法によるものと同等であるが、各相のコイ
ル8,9に供給するタイミングが各相の相互間でずらさ
れており、回転子7の回転速度の振幅を一定とするよう
に補正されている。換言すれば、前記通電時間tがt
1、t2、t3およびt4で異なっている。
【0036】より具体的には、従来の通電時間tはすべ
て一定の1.0msで通電されていたが、本実施形態で
は、t1=t3=1.2msに対してt2=t4=0.
8msのごとく通電され、異なる通電時間tに設定され
ている。t1とt3あるいはt2とt4とが等しい通電
時間tとされているのは、本実施形態のステッピングモ
ータ1が図6に示したような前記固定子6のA相とC
相、B相とD相とをそれぞれ1本のコイルで巻回しY接
続してなる構造を有するモータであるからである。
【0037】そして、前記回転子7が各相へ回転する際
の最大速度が異なるのは、前述したように、各相に生じ
る吸引または反発する電磁力の大きさの相違や各相の位
置間隔の相違による。したがって、本実施形態では、こ
れらの各相間の差を相殺するために、前記吸引および反
発する電磁力の組合わせによって前記回転子7の最大速
度が大きい前記励磁電流の通電時間tを短くし、逆に、
吸引および反発する電磁力の組合わせによって前記回転
子7の最大速度が小さい前記励磁電流の通電時間tを長
くするように前記励磁電流の切り換え制御を行なってい
る。
【0038】このように制御した場合の前記固定子6の
各相における速度変動を振幅で表したグラフを図4およ
び図5に示す。図4は横軸を時間としたときの速度変動
のグラフを示し、図5は横軸を周波数としたときの速度
変動のグラフを示している。図4に示すように、A相、
B相、C相およびD相の各相における速度変動の振幅は
同一の振幅となっており、従来のような駆動周期の2倍
の周期で速度変動が生じることはない。また、図5に示
すように、周波数のピークも1つのピークのみ表れてお
り、従来のような2つのピークに分れて現われることは
ない。
【0039】ここで、各相の通電時間t1、t2、t
3、t4の比をいかなる数値に設定するかは、各ステッ
ピングモータ1の各相間における電磁力の大きさの差や
製造誤差等により特有のものであるため、実際の速度変
動を測定しつつ補正することとなる。
【0040】したがって、このように各相に付与する励
磁電流の切り換えるタイミングを補正するようにしてス
テッピングモータを駆動すれば、固定子6の各相におけ
る電磁力の差や各相の位置間隔の差等に基づいて生じる
駆動周期の2倍の周期のステッピングモータ1の速度変
動を防止でき、画像の濃淡ムラをなくし、紙送り精度お
よびスキャナの読み取り精度を向上させることができ
る。
【0041】なお、本実施形態における前記固定子6の
各相への通電の切り換えは、高速回転時におけるフルス
テップ駆動および低速回転時におけるマイクロステップ
駆動の場合を問わず適用することができる。また、2−
2相励磁駆動に限らず、1−2相励磁等の場合であって
も同様の効果を奏する。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、固定子の
各相における電磁力の大きさの差や各相の位置間隔の差
等に基づいて生じる駆動周期の2倍の周期のステッピン
グモータの速度変動を防止でき、記録画像の濃淡ムラを
なくし、紙送り精度およびスキャナの読み取り精度を向
上させることができる等の優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のステッピングモータの駆動方法の実
施の形態による励磁電流の波形図
【図2】 本発明のステッピングモータの駆動方法の実
施の形態における各相の電圧を切り換えるタイミングを
示す説明図
【図3】 本発明のステッピングモータの駆動方法の実
施の形態における各相の励磁電流を切り換えるタイミン
グを示す説明図
【図4】 本発明のステッピングモータの駆動方法の実
施の形態における固定子の速度変動を示す説明図
【図5】 本発明のステッピングモータの駆動方法の実
施の形態における周波数に対する固定子の速度変動を示
す説明図
【図6】 ステッピングモータの構造を説明するための
原理図
【図7】 ステッピングモータのドライバを表わすブロ
ック図
【図8】 ユニポーラ方式のステッピングモータの駆動
回路
【図9】 バイポーラ方式のステッピングモータの駆動
回路
【図10】 フルステップ駆動時とマイクロステップ駆
動時における励磁電流の変化を説明するための説明図
【図11】 従来のステッピングモータの駆動方法にお
ける各相の電圧を切り換えるタイミングを示す説明図
【図12】 従来のステッピングモータの駆動方法にお
ける各相の励磁電流を切り換えるタイミングを示す説明
【図13】 従来のステッピングモータの駆動方法にお
ける固定子の速度変動を示す説明図
【図14】 従来のステッピングモータの駆動方法にお
ける周波数に対する固定子の速度変動を示す説明図
【符号の説明】
1 ステッピングモータ 2,3,4,5 磁極(相) 6 固定子 7 回転子 8,9 コイル 10 ドライバ 11 制御回路 12 駆動回路 13 電源 21,22,23,24,25,26,27,28 ト
ランジスタ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コイルを巻回した複数の相を有する固定
    子を回転子の周囲に配設し、前記コイルに励磁電流を流
    すことによって前記回転子と前記固定子との間に吸引ま
    たは反発する電磁力を発生させるとともに、各相に流す
    励磁電流を順次切り換えることにより前記電磁力を切り
    換えて前記回転子を回転させるステッピングモータの駆
    動方法であって、前記回転子が各相へ回転する際の最大
    速度が各相間で一定となるように前記励磁電流を切り換
    えるようにしたことを特徴とするステッピングモータの
    駆動方法。
  2. 【請求項2】 前記励磁電流の切り換えは、前記回転子
    の最大速度が大きい電磁力の組合わせとなる前記励磁電
    流の通電時間を短くし、前記回転子の最大速度が小さい
    電磁力の組合わせとなる前記励磁電流の通電時間を長く
    なるように切り換えることを特徴とする請求項1に記載
    のステッピングモータの駆動方法。
JP12705296A 1996-05-22 1996-05-22 ステッピングモータの駆動方法 Pending JPH09312998A (ja)

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