JP2008155563A - サーマルプリンタ - Google Patents

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Abstract

【課題】サーマルプリンタヘッドを分割ブロックによって印刷する際に、分割ブロックの分割数が多く低速で印刷する場合でも、ドット間に隙間を生じることなく印刷を行う。
【解決手段】サーマルプリンタヘッドを分割ブロックによって印刷する際に、分割ブロックの分割数が少なく高速印刷する場合と、分割ブロックの分割数が多く低速印刷する場合とにおいて、一ラインに印刷するドットの個数を変更し、分割ブロックの分割数が多く低速で印刷する場合には、一ライン内の紙送りを複数のピッチで行うことにより一ライン内において用紙が停止する状態が発生しないようにし、各ピッチに通電することで一ラインに印刷するドットの個数を増やすことにより、ドット間およびライン間に隙間の発生をが生じないようにする。一ライン内で複数のピッチにおいて、各ピッチで通電する給電量の比率を変更することによって、一ライン内での各ピッチ間の濃度の差を低減する。
【選択図】図1

Description

本発明は、サーマルプリンタに関し、特にサーマルヘッドへの通電制御に関する。
サーマルプリンタは、ライン状のサーマルヘッドを構成する複数の発熱素子を駆動することによって印字動作を行う装置であり、1ラインに配列された全発熱素子の内で同時駆動可能な最大ドット数を時分割駆動している。
これは、1ライン中の全発熱素子を同時に駆動すると、消費電力が増大し、各発熱素子に印加される電圧が低下するためであり、発熱素子に印加される電圧が低下すると、印字濃度の低下や、印字むらの原因となるためである。
そこで、同時駆動可能な最大のドット数を設定し、1ライン中に配列された発熱素子を設定された最大ドット数の発熱素子を単位として分割して駆動することが行われている。例えば、1ライン中に256ドットの発熱素子が配列されるサーマルヘッドにおいて、同時駆動可能な最大ドット数として64ドットを設定した場合には、1ラインを4分割(4=256/64)して、64ドットを1単位とする駆動を4回行うことによって、1ラインの全ドットを駆動する。
図18は分割ブロックによるサーマルヘッドの駆動を説明するための図である。ここで、サーマルヘッド200は、総数N個の発熱素子201を接続して形成される。電源容量の制約によって同時通電可能な発熱素子の個数がnであるとしたとき、総数Nと同時通電可能な個数nとの関係から、総数N個の発熱素子201をn個の発熱素子のブロック202に分割し、各分割ブロックに給電を行う。図18では、分割ブロック数を8とした場合を示している。
図18(a)は、一ラインで通電する総ドット数が同時通電可能個数nよりも少ない場合の駆動状態を示している。通電ドット数が少ない場合には一ラインを一度に通電することが可能であり、これによって印刷周期を短くして印刷速度を高めることができる。また、図18(b)は、一ラインで通電する総ドット数が同時通電可能個数nよりも多い場合の駆動状態を示している。通電ドット数が多い場合には、電源容量の制約によって一ラインを一度に通電することができないため、分割ブロック毎に通電を行う。これによって印刷周期は長くなり印刷速度は低下することになる。
同時駆動可能な最大ドット数が多いほど印字速度を高めることができるが、前記したように同時駆動する発熱素子のドット数を増やすとその分電圧降下が増大し、電源の出力電圧がプリンタの動作保証電圧以下となり、印字動作が保証されなくなる。
電圧降下は、電源の内部抵抗、ヘッドの抵抗、ヘッド以外の抵抗等に依存し、これらの抵抗値は製造ばらつきや電源特性によって変化する。そのため、従来、同時駆動可能な最大ドット数は、これら要因を考慮して、電源出力端子の電圧を予想される最も悪い状態で設定している。
1ライン中の発熱素子をブロックに分割し、この分割ブロックを単位として給電することによって電源容量の制約を解消することができるが、その分印字速度が低下するという問題がある。この印字速度の低下を解消する方法として、分割するブロック数に応じて周期を可変とすることが知られている。
しかしながら、この速度を可変することで印刷したドット長が変動し、印刷長に差異が生じるという新たな問題が生じることが指摘されている。
図19(a),(b)は速度を可変することによる印刷長の変動を説明するための図である。図19(a)において、ドット長は、印刷用紙の搬送速度vと発熱素子に給電するパルス幅tとの積(v・t)によって表される。印刷用紙が高速の搬送速度vfである場合のドット長Lf(=vf・t)と、印刷用紙が低速の搬送速度vsである場合のドット長Ls(=vs・t)との間には、搬送速度の差によって差異が生じる。このドット長Lの差異は、図19(b)に示すように、ライン間の隙間dとして表れる。
この問題を解決するために、ブロックの分割数に応じて印刷速度を可変とするとともに、印刷速度に応じて発熱素子に通電する通電パルス幅を可変とする駆動方法が提案されている(特許文献1参照)。
図19(c),(d)は、印刷速度に応じて発熱素子に通電する通電パルス幅を可変とする駆動方法を説明するための図である。ここで、印刷速度が高速であるときの通電パルス幅をtとし、印刷速度が低速であるときの通電パルス幅t′をtよりも長く設定する。この通電パルス幅を可変とすることによって、低速の搬送速度vsである場合のドット長Lsはvs・t′高速の搬送速度vfである場合のドット長Lfに合わせ、速度差によるドット長Lの差異を解消する。
特公平8−25291号公報
上述したように、ブロックの分割数に応じて印刷速度を可変とするとともに、印刷速度に応じて発熱素子に通電する通電パルス幅を可変とすることによって、サーマルヘッドを分割ブロックで駆動する際の、印刷速度の高速化とドット長の変動の低減化が図られているが、ブロックの分割数が多く印刷速度が低速である場合には、駆動モータの特性等によって、必ずしも期待される効果が得られない場合がある。
図20は、低速回転時の印刷状態を説明するための図である。例えば、用紙を搬送する搬送用モータとしてステッピングモータが多く利用されている。このステッピングモータの駆動は、A相,B相の2つの相の励磁状態を切り替えることで回転子を駆動する2相励磁と呼ばれる励磁制御によって行われる(図20(a))。
プリンタにおいて、ヘッドの駆動と用紙送りは、ヘッドへの通電とステッピングモータの相の切り替えを繰り返すことで行っている。回転子は、相の切り替え時に回転を開始し、駆動コイルのトルクや回転子のイナーシャ等に依存する速度で、切り替え後の相状態で定まる回転位置に向かって回転し、一回転動作が完了する。回転子は、切り替えた相状態において、次の相の切り替えが指令されると同様の回転動作を行い、これらを繰り返すことで連続した回転が行われる。したがって、回転子の平均回転速度は相の切り替え周期に依存して定まるが、各相状態間における回転速度は変動することになる。
このステッピングモータの回転動作において、高速回転時には相状態間で生じる回転速度の変動は少ないため、ドット間における隙間の発生は少なく、上述したように印字速度に応じてヘッドへの通電時間を可変とすることで、ドット間における隙間の発生をより効果的に抑制することができる(図20(b))。
これに対して、低速回転時には相状態間で生じる回転速度の変動は大きくなって一時的な停止状態が生じる。そのため、低速回転時において印刷を行う場合には、ステッピングモータが一時停止した状態においてヘッドへの通電が行われて1ドット分の印刷が行われ、通電が終了してから次の相の切り替えが指令されるまでの間は印字が行われないことになる。次の相の切り替えが指令されると、回転子は切り替え後の相状態で定まる回転位置に向かって回転し、その回転位置において通電されて次のドットの印刷が行われる。
このため、印刷速度に応じてヘッドへの通電時間を可変としても、低速回転時には、印刷用紙が一時的に停止した状態にあるため、単にその停止位置における通電時間が変化するに過ぎず、ドット間に隙間が生じるという問題は解消されずに残ることになる(図20(c))。
そこで、本発明は従来の問題を解決し、サーマルプリンタヘッドを分割ブロックによって印刷する際に、分割ブロックの分割数が多く低速で印刷する場合であっても、ドット間に隙間を生じることなく印刷を行うことを目的とする。
本発明のサーマルプリンタは、サーマルプリンタヘッドを分割ブロックによって印刷する際に、分割ブロックの分割数が少なく高速印刷する場合と、分割ブロックの分割数が多く低速印刷する場合とにおいて、一ラインに印刷するドットの個数を変更し、分割ブロックの分割数が多く低速で印刷する場合には、一ライン内の紙送りを複数のピッチで行うことによって一ライン内において用紙が停止する状態が発生しないようにし、各ピッチに通電することで一ラインに印刷するドットの個数を増やすことによって、ドット間およびライン間に隙間が生じないようにする。
さらに、一ライン内の複数のピッチにおいて、各ピッチで通電する給電量の比率を変更することによって、一ライン内での各ピッチ間の濃度の差を低減する。
本発明のサーマルプリンタは、ライン状に接続した同時通電可能な複数の発熱素子を1又は複数のブロックに分割し、この分割で得られた分割ブロックを単位として通電して発熱素子を駆動し、これら分割ブロックの通電周期により1ラインの印字を行うサーマルヘッドと、このサーマルヘッドに対して用紙を紙送りする用紙搬送部と、このサーマルヘッドの発熱素子に分割ブロック毎に給電する給電部と、用紙搬送部および給電部の制御を含む制御部を備える。
制御部による用紙搬送部の制御は、分割ブロックの分割数に基づいて、一ライン中の紙送りピッチをライン毎に変更するものであり、分割ブロックの分割数が少なく高速印刷する場合と、分割ブロックの分割数が多く低速印刷する場合とでは、一ラインに印刷するドットの個数を変更してピッチを変更する。この制御によって、分割ブロックの分割数が多く低速で印刷する場合には、一ライン内の紙送りを複数のピッチで行うことによって一ライン内において用紙が停止する状態が発生しないようにする。
また、制御部による給電部の制御は、一ライン中の紙送りピッチ毎に給電を行う。各紙送りピッチについて通電することで、一ラインに印刷するドットの個数を増やすことによって、ドット間およびライン間に隙間が生じないようにする。
本発明は、一ライン中におけるピッチの変更を分割ブロックの分割数に基づいて行うが、予め定めておいた所定分割数の設定値と、そのラインの印刷を行う際の分割数との比較によって行うことができる。このピッチ変更の切り替えに用いる所定分割数は、サーマルヘッドの発熱素子の特性や電源容量等のサーマルプリンタの特質や、印字対象が文字であるか画像であるのかといった印字内容の性質、サーマルプリンタを使用する温度状態等の環境条件等に基づいて定めることができる。
本発明のサーマルプリンタは、用紙を搬送する駆動モータとしてステッピングモータを用いた態様とすることができる。この態様では、用紙搬送部にステッピングモータを設け、サーマルプリンタの制御部が備えるモータ制御部によってこのステッピングモータの駆動を制御する。
モータ制御部は、分割ブロックの分割数と設定数とを比較し、分割数が設定数よりも少ない場合には2相励磁でステッピングモータを駆動して一ラインを1ドットピッチで紙送りし、分割数が設定数より多い場合にステッピングモータを分割駆動して一ラインを1/nドットピッチ(nは整数)で紙送りする。
分割駆動は、1−2相励磁による分割駆動やマイクロステップ駆動による分割駆動を用いることができる。モータ制御部は、1−2相励磁による分割駆動によって一ラインを1/2ドットピッチで紙送りする紙送り制御、又は、マイクロステップ駆動による分割駆動によって一ラインを1/nドットピッチ(nは整数)で紙送りする紙送り制御、あるいは、1−2相励磁とマイクロステップ駆動の両方を用いた紙送り制御を行うことができる。
2相励磁は2相(A相およびB相)の正負状態による4つの励磁状態によって一回転駆動させるものであり、1つの励磁状態を一ラインの1ドットピッチに対応させて用紙を搬送する。一方、1−2相励磁は2相(A相およびB相)の正負状態による8つの励磁状態によって一回転駆動させるものであり、1つの励磁状態を一ラインの1/2ドットピッチに対応させて用紙を搬送し、連続する2つの励磁状態による各1/2ドットピッチによって一ライン分の用紙搬送を行う。なお、分割ブロックの分割数が設定数と一致する場合には、2相励磁と1−2相励磁の何れで励磁駆動するかは任意に定めることができる。
マイクロステップ駆動は、基本ステップ角を小さなステップ角に分割してステッピングモータを駆動する駆動方式であり、小さなステップ角に分割して1/nステップで駆動することで一ラインの1/nドットピッチに対応させて用紙を搬送することができる。例えば、ステップ角を1/2に分割して1/2ステップで駆動することで一ラインを1/2ドットピッチに対応させて用紙を搬送することができ、この場合には、前記した1−2相励磁と同様の搬送動作となる。マイクロステップ駆動は、通常トルクリップルの小さな正弦波状の励磁電流波形を用いて駆動する。
これによって、2相励磁でステッピングモータを駆動した場合には、1つの励磁状態で一ライン分の用紙を搬送することができるため、高速で印刷を行う。一方、分割駆動でステッピングモータを駆動した場合には、一ライン分の用紙を複数のステップで搬送するため、低速で印刷を行う。例えば、1−2相励磁でステッピングモータを駆動した場合には、2つの励磁状態で一ライン分の用紙を搬送することで低速で印刷を行い、マイクロステップ駆動でステッピングモータを駆動した場合には、ステップ角を細分化して一ステップ角を小さくして一ライン分の用紙を搬送することで低速による印刷を行う。
また、本発明の制御部は給電制御部によって給電部に給電する給電量を制御する。給電制御部は、紙送り速度に基づいて一ライン中の各紙送りピッチ毎に給電する給電量を制御し、各紙送りピッチについて分割ブロックに通電して発熱素子を駆動する。この通電において、一ライン中の各紙送りピッチ毎に給電する給電量を定めることで、ピッチ単位で印刷濃度を制御することができ、ピット間の濃度やライン間の濃度を調整することができる。
給電制御部は、一ライン中の各紙送りピッチで給電する通電量の比率を設定する通電比率設定回路を備える。通電比率設定回路は、分割駆動において各分割駆動時に給電する通電量の比率を、紙送り速度に基づいて設定する。
1−2相励磁では、一ライン内を1/2ドットピッチずつの前段ピッチと後段ピッチの2つのピッチで用紙を搬送する。また、マイクロステップ駆動では、一ライン内を1/nドットピッチずつの複数のピッチで用紙を搬送する。
本発明の通電比率設定回路は、分割駆動における各駆動単位において給電する通電量の比率を紙送り速度に基づいて設定することで、ピッチ単位で印刷濃度を制御し、ドット間の濃度やライン間の濃度調整を行う。
例えば、1−2相励磁による分割駆動では、前段の1/2ドットピッチ時に給電する通電量と後段の1/2ドットピッチ時に給電する通電量との比率を紙送り速度に基づいて設定し、前段ピッチ時にヘッドに通電する通電量と後段ピッチ時にヘッドに通電する通電量とを定める。
なお、前段ピッチの通電量と後段ピッチの通電量とを合わせた一ライン内でヘッドに供給する給電量は、分割ブロックの分割数に基づいて定める。通電比率設定回路は、この一ライン内でヘッドに供給する給電量について、前段ピッチと後段ピッチとに振り分ける比率を設定するものである。
一ライン内を前段ピッチと後段ピッチの2つの期間に分け各期間でドット印刷を行う場合には、発熱素子が備える履歴効果によって、後段ピッチの期間におけるドット印刷は前段ピッチの期間におけるドット印刷による発熱状態の影響を受け、前段ピッチの印刷濃度と後段ピッチの印刷濃度にピット間濃度差が生じる場合がある。
この前段ピッチの期間が後段ピッチの期間に与える履歴効果による影響は、紙送り速度に依存し、高速である程影響が大きい。本発明の通電比率設定回路は、この紙送り速度に応じて、前段の1/2ドットピッチ時に給電する通電比率を低速から高速に向かって50%から100%の間で設定する。通電比率は、紙送り速度が高速となるほど前段を高く設定する。この通電比率の設定によって、前段ピッチの期間で加熱された発熱素子の履歴効果を考慮して、後段ピッチの期間で行う通電量を低減し、前段ピッチと後段ピッチの両期間のドットの印刷濃度の差を少なくすることができる。
この通電比率の設定は、50%から100%の間で段階的に設定する態様とする他、漸次的に設定する態様としてもよい。
通電比率の設定は、通電時間あるいは電流値によって設定することができる。通電時間によって通電比率を設定する場合には、後段の1/2ドットピッチ時の通電時間を前段の1/2ドットピッチ時の通電時間よりも短く設定する。また、電流値によって通電比率を設定する場合には、後段の1/2ドットピッチ時の電流値を前段の1/2ドットピッチ時の電流値よりも小さく設定する。
また、マイクロステップ駆動による分割駆動では、1ドットピッチ内の各ステップで給電する通電量の比率を紙送り速度に基づいて設定することで履歴効果による濃度むらの影響を低減する。
マイクロステップ駆動による分割駆動において、通電比率設定回路による設定は、紙送り速度に応じて、1ドットピッチ内の第1のステップで給電する通電比率を50%から100%の間で段階的に設定する他、紙送り速度に応じて、1ドットピッチ内の第1のステップで給電する通電率を50%から100%の間で漸次的に設定することができる。
また、通電比率設定回路は、通電時間あるいは通電電流によって設定することができる。通電時間による設定では、第2のステップ以降の通電時間を第1のステップの通電時間よりも短く設定する。また、電流値による設定では、第2のステップ以降の電流値を第1のステップの電流値よりも小さく設定する。
なお、ステッピングモータにおいて、2相励磁および1−2相励磁は知られた励磁方式である。また、特許文献2には、熱転写プリンタにおいて、2相励磁による通常モードに加えて1−2相励磁による耐熱性モードによってステッピングモータを駆動する構成が開示されているが、この1−2相励磁による耐熱性モードは、サーマルヘッドに加えるエネルギー密度を2倍とすることで、耐熱性の高いインクリボンを用いた際の密着性を高めることを目的とするものであり、本発明のように分割ブロックの分割数に基づいて2相励磁と1−2相励磁とを切り替えを行って、ドットピッチ間の隙間の発生を防ぐものではない。
本発明のサーマルプリンタは、サーマルプリンタヘッドを分割ブロックによって印刷する際に、分割ブロックの分割数が多く低速で印刷する場合であっても、ドット間に隙間を生じることなく印刷を行うことができる。
以下、本発明のサーマルプリンタについて図を用いて詳細に説明する。なお、以下では、図1〜9を用いて1−2相励磁による例を説明し、図11〜図16を用いてマイクロステップ駆動による例を説明する。なお、図10は本発明のサーマルプリンタの概略構成を説明するブロック図であり、図17は1−2相励磁とマイクロステップ駆動とをくみあわせる場合の概略機能図である。
はじめに、1−2相励磁を用いてモータを制御する例を説明する。図1は、本発明のサーマルプリンタの概略機能を説明するための図であり、1−2相励磁による例を説明する図である。
サーマルプリンタ1は、複数の発熱素子(図示してない)をライン状に配列して形成されるサーマルヘッド16を有する。
制御部20は、ホスト装置等の外部装置から入力した印字データに基づいてこれら複数の発熱素子の内から駆動する発熱素子を選択的に駆動することによって、各発熱素子に対応して印字媒体(感熱用紙)にドットを形成することで印字を行う。発熱素子の駆動制御は、所定間隔の印字タイミング毎に電源との接続をオン・オフすることによって行う。
サーマルプリンタ1は、図示しないホスト装置等の外部装置との間で通信を行うインターフェース11およびデータ受信部12、受信したデータを一時的に記憶する受信バッファ部13、印字データを一時記憶する印刷バッファ部14,一ラインの印刷データを記憶するラッチ回路15、発熱素子を駆動することで印刷を行うサーマルヘッド16、サーマルヘッド16の発熱素子に駆動電流を給電する給電部17,用紙(図示しない)を搬送する用紙搬送部18、および制御部20を備える。
制御部20は、サーマルプリンタ全体を制御する主制御部21、印刷を制御する印刷制御部22、用紙搬送部18が備える搬送モータ18aの駆動を制御するモータ制御部23、給電部17を制御する給電制御部24を備える。
主制御部21は、入力した印字データを解析して印字パターンを形成する印字データ解析手段(図示していない)を備える。
印刷制御部22は、解析した印字パターンに基づいて同時駆動するドットを選択し、分割ブロックの分割数を設定する処理を行うブロック分割処理回路22aを備える。また、印刷制御部22は、ブロック分割処理回路22aで設定した分割ブロックの分割数に基づいて、用紙を搬送する速度を設定する速度設定回路22bを備える。
本発明のモータ制御部23は、搬送モータ18aの駆動コイルに励磁電流を供給する励磁回路として2相励磁回路23aおよび1−2相励磁回路23bと、いずれの励起回路で駆動するかを選択する選択回路23cを備える。2相励磁回路23aはステッピングモータを2相励磁によって駆動するストローブ信号を生成する回路であり、1−2相励磁回路23bはステッピングモータを1−2相励磁によって駆動するストローブ信号を生成する回路である。
図2は、ステッピングモータの2相励磁と1−2相励磁を説明するための図である。図2(a)〜(d)は2相励磁を説明するための各相の励磁信号を示し、図2(e)〜(h)は1−2相励磁を説明するための各相の励磁信号を示している。
2相励磁によるステッピングモータの駆動は、常に2つの相(A相とB相)を励磁する方式であり、相切り替え時においても必ず1つの相が励磁される。一方、1−2相励磁によるステッピングモータの駆動は、常に1つの相のみを励磁する1相励磁方式と2相励磁方式を交互に行わせる方式であり、角度偏位は1相励磁方式および2相励磁の場合の1/2となり、駆動周波数は約2倍となる。
ステッピングモータは、2相励磁の場合には4ステップ(図中の周期T1)の相切り替えによって1回転する。一方、1−2相励磁の場合には8ステップ(図中の周期T2)の相切り替えによって1回転する。
図3は、一ラインにおけるドットピッチを説明するための図である。図3(a)は2相励磁で駆動した場合の一ラインにおけるドットピッチを示し、図3(b)は1−2相励磁で駆動した場合の一ラインにおけるドットピッチを示している。
ステッピングモータを2相励磁し、これによって紙送りを行う場合には、図3(a)に示すように、相を切り替える毎に一ライン分(図中の31に示す間隔)の紙送りを行い、この間に発熱素子に一回の通電を行って1ドット30の印字を行う。したがって、2相励磁の場合には、一回の相切り替えによって1ドットピッチ(図中の32に示す間隔)の紙送りが行われる。
一方、ステッピングモータを1−2相励磁し、これによって紙送りを行う場合には、図3(b)に示すように、一ライン(図中の31に示す間隔)の間に二回の相切り替えを行って半ライン分の紙送りを二回行い、この各回の紙送りの間に発熱素子にそれぞれ通電を行ってドット33a,33bの印字を行う。したがって、1−2相励磁の場合には、前段の相切り替えによって1/2ドットピッチ(図中の34aに示す間隔)の紙送りが行われ、後段の相切り替えによって1/2ドットピッチ(図中の34bに示す間隔)の紙送りが行われ、二段の相切り替えによって1ドットピッチ分の紙送りが行われる。
選択回路23cは、ブロック分割処理回路22aで定める分割ブロックの分割数に基づいて、2相励磁回路23aあるいは1−2相励磁回路23bを選択する。例えば、選択を行うしきい値として所定の分割数を予め設定しておき、ブロック分割処理回路22aで得られた分割数とこの設定しておいた設定分割数とを比較し、その比較結果に基づいて2相励磁回路23aが生成する励磁信号、あるいは1−2相励磁回路23bが生成する励磁信号を選択する。
用紙搬送部18の搬送モータ18aは、モータ制御部23から出力される分割数に基づいて選択された励磁信号によって駆動する。
選択回路23cは、分割数が設定分割数よりも少ない場合には、高速搬送を行うと判定して2相励磁回路23aを選択し、一ラインについて1ドットピッチで紙送りする。一方、分割数が設定分割数よりも多い場合には、低速搬送を行うと判定して1−2相励磁回路23bを選択し、一ラインについて2回の1/2ドットピッチで紙送りする。
図4は2相励磁と1−2相励磁を説明するための図である。図4(a),(c)はA相とB相のモータ相を示している。2相励磁は、このA相とB相の2相による4つの相状態の組み合わせによってモータを駆動する。
また、図4(b),(d)は1−2相励磁の制御信号を示している。1−2相励磁は、このA相、B相、および1−2相励磁の制御信号による8つの相状態の組み合わせによってモータを駆動する。なお、図4では、A相とB相の逆相については示していない。
図4において、2相励磁および1−2相励磁の何れの相励磁においても、1つの相状態は1ドット分に相当し、図4(e),(f)のストローブ信号STB1の1パルス信号によって1ドット分の通電が行われ1ドットの印刷が行われる。
2相励磁では4つの相状態の組み合わせ中の1つの相状態が一ラインの紙送りに相当し、一ライン中にストローブ信号STB1の1パルス信号が印加され、1ドットピッチの印刷が行われる。
一方、1−2相励磁では8つの相状態の組み合わせ中の連続する2つの相状態が一ラインの紙送りに相当し、一ライン中にストローブ信号STB1の2パルス信号が印加され、各相状態においてそれぞれ1/2ドットピッチの印刷が行われ、計2回の1/2ドットピッチの印刷によって一ライン分について印刷が行われる。
1−2相励磁と2相励磁との間の励磁の切り替えは、ブロック分割処理回路22aから得られる分割数に基づいて行われ、図4に示すように、1−2相励磁から2相励磁への励磁の切り替えは、分割数が所定の設定分割数よりも少なくなり高速による紙送りが必要となる時点で行われる。また、図4には示していないが、ブロック分割処理回路22aから得られる分割数が所定の設定分割数を超えて低速による紙送りが必要となる場合には、その時点で2相励磁から1−2相励磁への切り替えが行われる。
なお、図1では、2相励磁回路23aおよび1−2相励磁回路23bで励磁信号を生成し、この励磁信号を選択回路23cで選択する構成としているが、選択回路23cの選択信号によって、2相励磁回路23aあるいは1−2相励磁回路23bの何れかの励磁回路で駆動させる構成としてもよい。
また、上記したモータ制御部は、搬送モータ18aがステッピングモータである場合について、2相制御と1−2制御とを選択することによって、1ドットピッチによって一ラインについて1回の紙送りと、1/2ドットピッチによって一ラインについて2回の紙送りとを切り替えているが、紙送り制御はこの例に限らず、例えば、マイクロステップ駆動を用いたり、ステータ極が3相の搬送モータを用いる等によって、別の駆動制御の態様や、一ラインについて3回以上の紙送りを選択する態様としてもよい。なお、マイクロステップ駆動については、図12〜図16を用いて後に説明する。
給電制御部24は、選択したドットの発熱素子に通電を行う通電時間あるいは通電する電流値を設定し、給電部17を制御してサーマルヘッド16の発熱素子の一ラインについての通電を制御する。各ラインの通電において、発熱素子に駆動電流を供給する通電時間は、電源容量、分割ブロックの分割数、発熱素子の特性等に基づいて定めることができる。
さらに、本発明の給電制御部24は、前記したモータ制御部23において、1−2相制御によって1/2ドットピッチで搬送し、一ラインについて2回の紙送りを行う場合には、各紙送り時に発熱素子に通電する通電量の通電比率を設定する通電比率設定回路24aを備える。
この通電比率設定回路24aは、一ライン内において発熱素子に給電する通電量ではなく、1−2相励磁によって一ラインを2回の紙送りで搬送する際において、前半の1/2ドットピッチ時に供給する通電量と、後半の1/2ドットピッチ時に供給する通電量との比率を定めるものであり、前段ピッチの期間の1/2ドットピッチ時に給電する通電量と後段ピッチの期間の1/2ドットピッチ時に給電する通電量との比率を紙送り速度に基づいて設定する。
通電比率は、紙送り速度に応じて、前段ピッチの期間の1/2ドットピッチ時に給電する通電比率を低速から高速に向かって50%から100%の間で、紙送り速度が高速となるほど前段ピッチの期間の通電比率を高く設定し、逆に、後段ピッチの期間の1/2ドットピッチ時に給電する通電比率は低速から高速に向かって50%から0%の間で、紙送り速度が高速となるほど後段ピッチの期間の通電比率を低く設定する。なお、前段ピッチの期間の通電比率と後段ピッチの期間の通電比率は、その総和が例えば100%となるように設定するが、分割通電することによって発熱効率が低下する場合があり、そのような場合には前段ピッチの期間の通電比率と後段ピッチの期間の通電比率の総和を100%以上に設定することもある。
この1−2相制御において、前段と後段の各ピッチの期間の通電比率を変更する理由は、以下にある。
後段ピッチの期間で印刷されるドットの濃度は、前段ピッチの期間の通電による発熱素子の加熱状態の影響を受ける。この前段ピッチの期間の通電状態が、後段ピッチの期間での印刷に与える影響は履歴効果と呼ばれ、前段ピッチの期間の通電で加熱された状態が後段の通電時に残っている場合には、後段ピッチの期間の通電によって加熱される以上の温度状態となり、前段と後段の各ピッチの期間で印刷されるドットの印刷濃度に差異が発生する。このドットの印刷濃度に差異は、印刷される画像上で例えば、ライン方向の濃度むらとして表れる。この履歴効果による影響は、紙送り速度に依存し高速である程影響が大きい。
図5、図6は履歴効果を説明するための図である。図5は、低速の紙送り速度において1−2相励磁で駆動した場合のドットの印刷例を模式的に示した図であり、図6は、同様に低速の紙送り速度において1−2相励磁で駆動した場合において、一ライン内における前段ピッチ期間と後段ピッチ期間の通電比率とドットの印刷状態を模式的に示した図である。なお、図5(a),図6(a)〜(c)は前段ピッチと後段ピッチの期間の通電比率を50:50とした場合を示し、図5(b),図6(d)〜(f)は同通電比率を80:20とした場合を示している。
図5(a),図6(a)〜(c)に示すように通電比率が50:50の場合には、前段ピッチの期間による後段ピッチ期間への履歴効果によって、一ライン内において前段と後段のドットピッチの印刷濃度に差が生じる。
図6(a)は発熱素子への通電比率を示し、図6(b)は通電によって加熱される発熱素子の温度状態を模式的に示している。後段のピッチ期間の温度状態は、前段のピッチ期間の温度状態の影響を受けた前段よりも高い温度状態が持続する。このため、図6(c)のドットの印刷状態に示すように、一ライン内において前段と後段のドットピッチの印刷濃度に差が生じる。
本発明の通電比率設定回路24aは、通電比率の設定において前段ピッチの期間で加熱された発熱素子の履歴効果を考慮して、後段ピッチの期間で行う通電量の比率を下げ、前段ピッチと後段ピッチの両期間のドットの印刷濃度の差を少なくする。
図5(b)は通電比率が80:20の場合を示し、図6(e)は通電によって加熱される発熱素子の温度状態を模式的に示している。後段ピッチ期間の通電量の比率を下げることによって、図6(f)に示すように、前段ピッチの期間による後段ピッチ期間への履歴効果を緩和し、一ライン内において前段と後段のドットピッチの印刷濃度の差が低減される。
本発明の通電比率設定回路は、前段と後段の1/2ドットピッチの通電比率は、例えば、低速から高速になるに従って50:50から100:0の間で段階的あるいは漸次的に設定することができる。なお、紙送り速度は、印刷制御部22の速度設定回路22bから取得することができる。
図7は段階的な通電比率の設定例を示している。なお、図7(a)は2相励磁の場合の一ラインにおける通電のパルス信号を示し、図7(b)〜(d)は1−2相励磁の場合の各通電比率のパルス信号を示している。
図7(a)の2相励磁は、分割ブロックの分割数が少ない場合であって高速で紙送りを行う場合である。紙送りを高速で行うため、一ラインに相当する通電期間の時間幅は最も短く設定する。一方、図7(b)〜(d)の1−2相励磁は、分割ブロックの分割数が多くなる場合であって図7(a)の場合よりも低速で紙送りを行う場合である。紙送りを低速で行うため、一ラインに相当する通電期間の時間幅は分割数に応じて長く設定する。なお、上記した一ラインに相当する通電期間の時間幅は速度設定回路22bによって設定される。
さらに、1−2相励磁において、前段ピッチ期間と後段ピッチ期間における通電比率を紙送り速度に応じて定める。図7(b)は1−2相励磁を行う三例の中で2相励磁の高速に近い場合である。この場合には、前段ピッチ期間における通電と後段ピッチ期間での通電との間の休止時間が短いため、通電比率を80:20に設定している。
図7(d)は1−2相励磁を行う低速の三例の中で最も遅い場合である。この場合には、前段ピッチ期間における通電と後段ピッチ期間での通電との間の休止時間が長いため、通電比率を50:50に設定している。
また、図7(c)は1−2相励磁を行う低速の中の中間の場合である。この場合には、通電比率を前記した80:20と50:50の間の60:40に設定している。
通電比率の設定は、通電時間あるいは電流値によって設定することができる。上記した図7の例は、通電時間によって通電比率を設定する場合であり、後段の1/2ドットピッチ時の通電時間を前段の1/2ドットピッチ時の通電時間よりも短く設定する。電流値によって通電比率を設定する場合には、後段の1/2ドットピッチ時の電流値を前段の1/2ドットピッチ時の電流値よりも小さく設定する。
上記した例では、通電比率を段階的に設定する例を示しているが、連続的に漸次に設定してもよい。
次に、本発明のプリンタにおいて、励磁切り替えによる紙送り速度の設定と通電比率の設定の手順について、図8のフローチャートを用いて説明する。なお、ここでは、ブロック分割処理以後の処理について説明する。
はじめに、ブロック分割処理において、印刷を行うラインについて分割ブロックの分割数を設定する(S1)。予め、ステッピングモータを2相励磁で駆動するか1−2相励磁で駆動するかを切り替える分割数の設定値を定めておき、この設定分割値をしきい値としてブロック分割処理で得られた分割数を判定する(S2)。
S2の比較処理において、分割数が設定分割数よりも少ない場合には、高速による紙送りを行うと判定し、2相励磁を設定する(S3)。一方、S2の比較処理において、分割数が設定分割数よりも多い場合には、低速あるいは中速による紙送りを行うと判定し、1−2相励磁を設定する(S4)。1−2相励磁を設定した場合には、速度設定回路22bから紙送り速度を取得し、この速度に応じた通電比率を設定する。
図9は、通電比率の設定を説明するための図である。通電比率は、ステッピングモータの励磁状態及び速度によって定めることができ、図9はこの設定状態を示している。
図9において、速度が高速である場合には、ステッピングモータは2相励磁によって駆動される。2相励磁では後段ピッチ期間がないため、このときの通電比率は100:0に相当する。
速度が低速である場合には、ステッピングモータは1−2相励磁によって駆動される。この1−2相励磁では、通電比率は50:50から100:0の間で低速から高速に向かって順に前段ピッチ期間の比率が高くなるように設定される(S5)。上記したS1〜S5の処理を各ラインについて繰り返す(S6)。
図10は本発明のサーマルプリンタの概略構成を説明するためのブロック図である。図10において、サーマルプリンタは、CPU100に、ROM101,RAM102,表示装置103,入力装置104,電源105,サーマルヘッド105,給電部107,用紙搬送部108を接続して構成される。
CPU100は、ROM101内に格納されるオペレーティングシステムや各種アプリケーションソフトに従ってサーマルプリンタ全体の動作を制御する。また、ROM101には、データベースや文字フォントを格納することができる。RAM102は、演算中の一次データを格納する他、他の機器から送信されたプログラムやデータを格納することができる。
表示装置103や入力装置104は入出力周辺デバイスであり、表示装置103は液晶やCRTやプラズマ表示装置等の任意の表示デバイスを用いることができ、入力装置104はキーボードやポインティングデバイス等により文字列データや各種コマンドを入力する。
サーマルヘッド105は、複数の発熱素子をライン状に配列してラインプリンタを構成する。CPU100の制御は、前記した図1に示す各機能を備え、同時駆動ドット数に従ってサーマルヘッド105の発熱素子に対する通電を時分割制御する。
また、給電部107には電源105が接続され、プリンタが備える制御部や各部分への給電を行う他、搬送モータ等を備える用紙搬送部108への給電を行う。
次に、マイクロステップ駆動を用いてモータを制御する例を説明する。図11は、本発明のサーマルプリンタの概略機能を説明するための図であり、マイクロステップ駆動による例を説明する図である。
図11に示す構成は、図1に示したサーマルプリンタ1の構成とほぼ同様であり、モータ制御23の構成において相違する。以下では、モータ制御23の構成についてのみ説明し、その他の構成は図1の構成と同様であるため、ここでの説明は省略する。
本発明のモータ制御部23は、搬送モータ18aの駆動コイルに励磁電流を供給する励磁回路として、図1で示した1−2相励磁による構成である2相励磁回路23aおよび1−2相励磁回路23b、および選択回路23cに代えて、マイクロステップ制御回路23dを備える。マイクロステップ制御回路23dは、ステップ角を分割し、この分割した小ステップ角でモータ駆動する信号を生成する回路である。このマイクロステップ制御回路23dは、ブロック分割処理回路22aから得られる分割数と設定数とを比較し、比較結果に基づいて、1ラインの紙送りピッチを設定する。分割数が設定数よりも少ない場合には、1ラインを1ドットピッチで駆動して高速駆動とし、分割数が設定数よりも多い場合には、マイクロステップ駆動によってステップを細分化し、1ラインを複数ピッチで駆動して低速駆動とする。また、複数の設定値を設け、分割数によってマイクロステップ駆動するステップ数を設定してもよく、分割数が多い場合には設定するステップ数を増やしてより低速度としてもよい。なお、ステッピングモータは2相励磁あるいは1−2相励磁の何れとしてもよいが、ここでは、2相励磁の場合について説明する。
図12,図13は、ステッピングモータのマイクロステップ駆動を説明するための図である。図12(a)〜(d)は2相励磁を説明するための各相の励磁信号を示し、図12(e),(f)はマイクロステップ駆動を説明するためのA相,B相の励磁信号を示している。ここでは、1/2ステップでマイクロステップ駆動する例を示している。
1/2ステップによるマイクロステップ駆動では、2相励磁の1相分に当たる1ステップ内を2つのステップに分割し、8個の1/2ステップによって1回転する。これにより、1/2ステップによる駆動周波数は約2倍となる。
図13(a),(b)は1/2ステップによるマイクロステップ駆動の励磁信号およびヘッドへの給電信号を示し、図13(c),(d)は1/4ステップによるマイクロステップ駆動の励磁信号およびヘッドへの給電信号を示し、図13(e),(f)は1/8ステップによるマイクロステップ駆動の励磁信号およびヘッドへの給電信号を示している。
図13(c)において、1/4ステップによるマイクロステップ駆動では、2相励磁の1相分に当たる1ステップ内を4つの分割ステップに分割し、16個の1/4ステップによって1回転する。これにより、1/4ステップによる駆動周波数は約4倍となる。また、図13(e)において、1/8ステップによるマイクロステップ駆動では、2相励磁の1相分に当たる1ステップ内を8つの分割ステップに分割し、32個の1/8ステップによって1回転する。これにより、1/8ステップによる駆動周波数は約16倍となる。
分割した各分割ステップでは、図13(b)、(d)、(f)の各給電信号によってヘッドに給電が行われる。
なお、ここでは、マイクロステップ駆動は、通常励磁電流波形を正弦波状とし、これによってトルクリップルを低減している。
図14は、一ラインにおけるマイクロステップ駆動によるドットピッチを説明するための図である。図14(a)は2相励磁で駆動した場合の一ラインにおけるドットピッチを示し、図14(b)はマイクロステップ駆動により一ラインを1/2ステップで駆動した場合のドットピッチを示し、図14(c)はマイクロステップ駆動により一ラインを1/4ステップで駆動した場合のドットピッチを示し、図14(d)はマイクロステップ駆動により一ラインを1/8ステップで駆動した場合のドットピッチを示している。
ステッピングモータを2相励磁し、これによって紙送りを行う場合には、図14(a)に示すように、相を切り替える毎に一ライン分(図中の41に示す間隔)の紙送りを行い、この間に発熱素子に一回の通電を行って1ドット40の印字を行う。したがって、2相励磁の場合には、一回の相切り替えによって1ドットピッチ(図中の42に示す間隔)の紙送りが行われる。
一方、1/2ステップのマイクロステップ駆動によって紙送りを行う場合には、図14(b)に示すように、一ライン(図中の41に示す間隔)の間に二回の1/2ステップによって半ライン分の紙送りを二回行い、この各回の紙送りの間に発熱素子にそれぞれ通電を行ってドット43a,43bの印字を行う。したがって、1/2ステップのマイクロステップ駆動の場合には、1回目の1/2ステップで1/2ドットピッチ(図中の44aに示す間隔)の紙送りが行われ、2回目の1/2ステップによって1/2ドットピッチ(図中の44bに示す間隔)の紙送りが行われ、二回の1/2ステップによって1ドットピッチ分の紙送りが行われる。
また、1/4ステップのマイクロステップ駆動によって紙送りを行う場合には、図14(c)に示すように、一ライン(図中の41に示す間隔)の間に四回の1/4ステップによって1/4ライン分の紙送りを四回行い、この各回の紙送りの間に発熱素子にそれぞれ通電を行ってドット45a,45bの印字を行う。したがって、1/4ステップのマイクロステップ駆動の場合には、1回目の1/4ステップで1/4ドットピッチ(図中の46aに示す間隔)の紙送りが行われ、2回目の1/4ステップによって1/4ドットピッチ(図中の46bに示す間隔)の紙送りが行われ、3回目の1/4ステップで1/4ドットピッチ(図中の46cに示す間隔)の紙送りが行われ、4回目の1/4ステップによって1/4ドットピッチ(図中の46dに示す間隔)の紙送りが行われて1ドットピッチ分の紙送りが行われる。
また、1/8ステップのマイクロステップ駆動によって紙送りを行う場合には、図14(d)に示すように、一ライン(図中の41に示す間隔)の間に八回の1/8ステップにより1ドットピッチ分の紙送りが行われる。なお、ここでは、1/2ステップや1/4ステップと同様であるので、動作の説明は省略する。
マイクロステップ駆動制御回路23dは、ブロック分割処理回路22aで定める分割ブロックの分割数に基づいて、フルステップ、1/2ステップ、1/4ステップ、1/8ステップを選択する。例えば、選択を行うしきい値として所定の分割数を予め設定しておき、ブロック分割処理回路22aで得られた分割数とこの設定しておいた設定分割数とを比較し、その比較結果に基づいてフルステップ、1/2ステップ、1/4ステップ、1/8ステップを行う励磁信号を生成する。
用紙搬送部18の搬送モータ18aは、モータ制御部23から出力される分割数に基づいて選択された励磁信号によって駆動する。
給電制御部24の通電比率設定回路24aは、マイクロステップ駆動による各分割ステップの紙送りにおいて、各紙送り時に発熱素子に通電する通電量の通電比率を設定する。この通電比率設定回路24aは、各分割ステップにおいて供給する通電量の比率を定める。
図15は1/2ステップによるマイクロステップ駆動時の通電量の比率を説明するための図である。通電比率設定回路24aは、前期の第1の1/2ステップおよび後期の第2の1/2ステップの各段階で給電する通電量の比率を紙送り速度に基づいて設定する。
通電比率は、紙送り速度に応じて、第1の1/2ステップで給電する通電比率を低速から高速に向かって50%から100%の間で、紙送り速度が高速となるほど第1のステップの通電比率を高く設定し、逆に、第2の1/2ステップに給電する通電比率は低速から高速に向かって50%から0%の間で、紙送り速度が高速となるほど通電比率を低く設定する。なお、第1の1/2ステップの通電比率と第2のステップの通電比率は、その総和が例えば100%となるように設定するが、分割通電することによって発熱効率が低下する場合があり、そのような場合には通電比率の総和を100%以上に設定することもある。
図15(c)は通電比率を50:50に設定した例を示し、図15(d)は通電比率を80:20に設定した例を示している。
また、1/4ステップや1/8ステップでマイクロステップ駆動する場合には、通電比率は、各分割ステップ毎に通電比率を設定する他、各分割ステップを前半と後半の2分し、前半と後半で通電比率を設定してもよい。
図16は1/4ステップによるマイクロステップ駆動時の通電量の比率を説明するための図である。図16(c)は各分割ステップを前半と後半に2分し、前半と後半で通電比率を設定する例を示している。ここでは、前半と後半の通電比率を80:20に設定している。また、図16(d)は分割ステップ毎に通電比率を設定する例を示している。ここでは、4つの1/4ステップの各分割ステップの通電比率を80:60:40:20に設定している。ここでは、通電比率の総和を100%以上に設定している。
また、本発明のマイクロステップ駆動による場合について、紙送り速度の設定と通電比率の設定の手順は、前記した図8のフローチャート中のS4の工程において1−2相励磁設定に代えて、マイクロステップ駆動の設定を行うことで同様にして行うことができる。ここでの詳細な説明は省略する。
上記した各例では、モータ制御において、1−2相励磁の例(図1に示す構成例)とマイクロステップ駆動の例(図11による構成例)を示したが、1−2相励磁とマイクロステップ駆動の両駆動を組み合わせる構成とすることもできる。図17は1−2相励磁とマイクロステップ駆動の両駆動を組み合わせたサーマルプリンタの概略機能を説明するための図である。
図17に示すモータ制御部23は、2相励磁回路23a、1−2相励磁回路23b、選択回路23c、およびマイクロステップ制御回路23dを備える。
この構成例では、選択回路23cによって2相励磁信号あるいは1−2相励磁信号を選択し、この選択した励磁信号についてマイクロステップ制御回路23dによってマイクロステップ制御を行ってモータを駆動する。
この構成によれば、2相励磁信号をフルステップによって励磁信号を生成する態様、2相励磁信号を1/2ステップ、1/4ステップ、1/8ステップ等の分割ステップによって励磁信号を生成する態様、1−2相励磁信号をフルステップによって励磁信号を生成する態様、1−2相励磁信号を1/2ステップ、1/4ステップ、1/8ステップ等の分割ステップによって励磁信号を生成する態様の各態様とすることができる。この内、2相励磁信号をフルステップによって生成した励磁信号は駆動周波数が最も低く、1−2相励磁信号を1/8ステップによって生成した励磁信号は駆動周波数が最も高くなる。
本発明のサーマルプリンタは、携帯型情報端末等の小型電子機器に適用することができる。
本発明のサーマルプリンタの概略機能を説明するための図である。 ステッピングモータの2相励磁と1−2相励磁を説明するための図である。 一ラインにおけるドットピッチを説明するための図である。 2相励磁と1−2相励磁を説明するための図である。 発熱素子の履歴効果を説明するための図である。 発熱素子の履歴効果を説明するための図である。 本発明の段階的な通電比率の設定例を示している。 本発明のプリンタの励磁切り替えによる紙送り速度の設定と通電比率の設定の手順を説明するためのフローチャートである。 本発明のプリンタの通電比率の設定を説明するための図である。 本発明のサーマルプリンタの概略構成を説明するためのブロック図である。 本発明のサーマルプリンタの概略機能を説明するための図であり、マイクロステップ駆動による例を説明する図である。 ステッピングモータのマイクロステップ駆動を説明するための図である。 ステッピングモータのマイクロステップ駆動を説明するための図である。 本発明の一ラインにおけるマイクロステップ駆動によるドットピッチを説明するための図である。 本発明の1/2ステップによるマイクロステップ駆動時の通電量の比率を説明するための図である。 本発明の1/4ステップによるマイクロステップ駆動時の通電量の比率を説明するための図である。 本発明の1−2相励磁とマイクロステップ駆動とをくみあわせる場合の概略機能図である。 分割ブロックによるサーマルヘッドの駆動を説明するための図である。 速度を可変することによる印刷長の変動を説明するための図である。 低速回転時の印刷状態を説明するための図である。
符号の説明
1 サーマルプリンタ
11 インターフェース
12 データ受信部
13 受信バッファ部
14 印刷バッファ部
15 ラッチ回路
16 サーマルヘッド
17 給電部
18 用紙搬送部
18a 搬送モータ
20 制御部
21 主制御部
22 印刷制御部
22a ブロック分割処理回路
22b 速度設定回路
23 モータ制御部
23a 2相励磁回路
23b 1−2相励磁回路
24 選択回路
30 ドット
31 一ライン
32 ドットピッチ
33a,33b ドット
34a,34b 1ドットピッチ
40 ドット
41 一ライン
42 ドットピッチ
43a,43b ドット
44a,44b 1ドットピッチ
45a〜45d ドット
46a〜46d 1ドットピッチ
47a〜47h ドット
48a〜48h 1ドットピッチ
100 CPU
101 ROM
102 RAM
103 表示装置
104 入力装置
105 電源
106 サーマルヘッド
107 給電部
108 用紙搬送部
200 サーマルヘッド
201 発熱素子
202 ブロック

Claims (16)

  1. ライン状に接続した同時通電可能な複数の発熱素子を1又は複数のブロックに分割し、この分割で得られた分割ブロックを単位として通電して発熱素子を駆動し、これら分割ブロックの通電周期により1ラインの印字を行うサーマルヘッドと、
    前記サーマルヘッドに対して用紙を紙送りする用紙搬送部と、
    前記サーマルヘッドの発熱素子に分割ブロック毎に給電する給電部と、
    制御部とを備え、
    前記制御部は、前記用紙搬送部および給電部の制御を含み、
    前記分割ブロックの分割数に基づいて、前記用紙搬送部を制御して一ライン中の紙送りピッチをライン毎に変更し、前記給電部を制御して一ライン中の各紙送りピッチ毎に給電することを特徴とする、サーマルプリンタ。
  2. 前記用紙搬送部はステッピングモータを備え、
    前記制御部は、前記ステッピングモータの駆動を制御するモータ制御部を備え、
    前記モータ制御部は、前記分割ブロックの分割数と設定数とを比較し、
    分割数が設定数よりも少ない場合に2相励磁でステッピングモータを駆動して一ラインを1ドットピッチで紙送りし、
    分割数が設定数より多い場合にステッピングモータを分割駆動して一ラインを1/nドットピッチ(nは整数)で紙送りすることを特徴とする、請求項1に記載のサーマルプリンタ。
  3. 前記モータ制御部は、
    1−2相励磁による分割駆動によって一ラインを1/2ドットピッチで紙送りする紙送り制御、
    又は、
    マイクロステップ駆動による分割駆動によって一ラインを1/nドットピッチ(nは整数)で紙送りする紙送り制御を行うことを特徴とする、請求項2に記載のサーマルプリンタ。
  4. 前記モータ制御部は、
    1−2相励磁による分割駆動によって一ラインを1/2ドットピッチで紙送りする紙送り制御するとともに、
    当該1/2ドットピッチの紙送り制御において、マイクロステップ駆動による分割駆動によって各1/2ドットピッチを1/n間隔で紙送りする紙送り制御することを特徴とする、請求項2に記載のサーマルプリンタ。
  5. 前記制御部は、前記給電部に給電する給電量を制御する給電制御部を備え、
    前記給電制御部は、紙送り速度に基づいて一ライン中の紙送りピッチ毎に給電する給電量を制御することを特徴とする、請求項2から請求項4の何れかに記載のサーマルプリンタ。
  6. 前記給電制御部は、一ライン中の各紙送りピッチで給電する通電量の比率を設定する通電比率設定回路を備え、
    前記通電比率設定回路は、前記分割駆動において各分割駆動時に給電する通電量の比率を、紙送り速度に基づいて設定することを特徴とする請求項5に記載のサーマルプリンタ。
  7. 前記通電比率設定回路は、1−2相励磁において、前段の1/2ドットピッチ時に給電する通電量と後段の1/2ドットピッチ時に給電する通電量との比率を、紙送り速度に基づいて設定することを特徴とする請求項6に記載のサーマルプリンタ。
  8. 前記通電比率設定回路は、紙送り速度に応じて、前段の1/2ドットピッチ時に給電する通電比率を50%から100%の間で段階的に設定することを特徴とする請求項7に記載のサーマルプリンタ。
  9. 前記通電比率設定回路は、紙送り速度に応じて、前段の1/2ドットピッチ時に給電する通電率を50%から100%の間で漸次的に設定することを特徴とする請求項7に記載のサーマルプリンタ。
  10. 前記通電比率設定回路は通電時間を設定し、後段の1/2ドットピッチ時の通電時間を前段の1/2ドットピッチ時の通電時間よりも短く設定することを特徴とする、請求項7から請求項9の何れかに記載のサーマルプリンタ。
  11. 前記通電比率設定回路は電流値を設定し、後段の1/2ドットピッチ時の電流値を前段の1/2ドットピッチ時の電流値よりも小さく設定することを特徴とする、請求項7から請求項9の何れかに記載のサーマルプリンタ。
  12. 前記通電比率設定回路は、マイクロステップ駆動において、1ドットピッチ内の各ステップで給電する通電量の比率を紙送り速度に基づいて設定することを特徴とする請求項6に記載のサーマルプリンタ。
  13. 前記通電比率設定回路は、紙送り速度に応じて、1ドットピッチ内の第1のステップで給電する通電比率を50%から100%の間で段階的に設定することを特徴とする請求項12に記載のサーマルプリンタ。
  14. 前記通電比率設定回路は、紙送り速度に応じて、1ドットピッチ内の第1のステップで給電する通電率を50%から100%の間で漸次的に設定することを特徴とする請求項12に記載のサーマルプリンタ。
  15. 前記通電比率設定回路は通電時間を設定し、第2のステップ以降の通電時間を第1のステップの通電時間よりも短く設定することを特徴とする、請求項12から請求項14の何れかに記載のサーマルプリンタ。
  16. 前記通電比率設定回路は電流値を設定し、第2のステップ以降の電流値を第1のステップの電流値よりも小さく設定することを特徴とする、請求項12から請求項14の何れかに記載のサーマルプリンタ。
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