JPH1058622A - 帯電防止バリアフィルム - Google Patents

帯電防止バリアフィルム

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JPH1058622A
JPH1058622A JP8235838A JP23583896A JPH1058622A JP H1058622 A JPH1058622 A JP H1058622A JP 8235838 A JP8235838 A JP 8235838A JP 23583896 A JP23583896 A JP 23583896A JP H1058622 A JPH1058622 A JP H1058622A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 PVAコートフィルム12の酸素バリア性及
び帯電防止効果を併せもつ帯電防止バリアフィルムを提
供を課題とする。 【解決手段】基材フィルム1又は蒸着フィルムに設けた
PVAコート層2と、ヒートシールフィルム5に設けた
架橋型帯電防止剤コート層3とを又は接着剤層4又は接
着樹脂層7を介して積層して帯電防止バリアフィルム1
0であって、前記架橋型帯電防止剤コート層3が、4級
アンモニウム塩基をもつアクリル酸エステル、アクリル
酸エステル、メタアクリル酸エステルからなる共重合
体、ポリエチレンイミン及びグリシジル化合物とからな
る界面活性の帯電防止剤コート層を構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プラスチックフィ
ルムを基材とする包装用積層体に関し、顆粒状の粉体な
どを包装したときに、静電気による内容物の内面付着
や、ヒートシール部に粉体のかみこみを阻止するととも
に、包装体の表面に外部からの粉塵による汚染を防止し
たバリア性に優れた帯電防止フィルムに属する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】ポリビニルアルコール
(以下本明細書においてはPVAと記載する。)がもつ
酸素バリア性を利用した包装用積層フィルムを構成する
ために、基材フィルムに厚み1〜10μmPVAコート
層を形成したPVAコートフィルムが利用されていた。
しかしながらPVAコートフィルムのPVAコート層
は、吸湿性があり、吸湿したPVAコート層は、酸素バ
リア性が極端に低下して、その機能を発揮できないた
め、通常はPVAコート層に他の水蒸気バリアー性フィ
ルムを積層して使用されていた。また、PVAコート層
に直接「4級アンモニウム塩基をもつアクリル酸エステ
ル、アクリル酸エステル、メタアクリル酸エステルから
なる共重合体、ポリエチレンイミン及びグリシジル化合
物とからなる帯電防止剤コート層」(以下、本明細書に
おいては、「ASコート層」と記載する。)を設ける
と、PVAコート層の酸素バリア性が低下するという問
題があった。
【0003】本発明は、PVAコート層を含むフィルム
において酸素バリア性を保持した帯電防止作用をもつ積
層フィルムの提供を課題とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の課題を達成するた
めに本発明は、基材フィルムに設けたPVAコート層
と、ヒートシールフィルム(以下、本明細書において
は、HSフィルムと記載する。)に設けた界面活性をも
つ帯電防止剤コート層とを接着剤層又は接着性樹脂層を
介して積層した帯電防止バリアフィルムであって、前記
帯電防止剤コート層が、ASコート層である帯電防止バ
リアフィルムである。また、上記基材フィルムが、金属
又は金属酸化物を蒸着・形成した帯電防止バリアフィル
ムである。
【0005】
【従来の技術】従来より、複合フィルムに帯電防止性を
もたせるには、HSフィルムとなるポリオレフィンや、
基材フィルムに帯電防止性をもつ界面活性剤を含ませた
り、複合フィルム製造の最終工程で放電処理による除電
を行ったりしている。しかしながら、界面活性剤を含ま
せたものは、フィルム表面に析出してきた界面活性剤が
帯電防止作用をもつため、フィルムの種類、表面処理の
如何により析出面が、一方にかたよるという欠点があっ
た。例えば、HSフィルムとなるポリオレフィンフィル
ムに帯電防止効果をもつ界面活性剤を含ませたものは、
極性をもつコロナ放電処理面に界面活性剤が析出し、複
合フィルムを構成するとき接着剤の硬化を阻害したり、
帯電防止性が必要なヒートシール面に界面活性剤が析出
し難いという問題点があった。
【0006】基材フィルムにPVAをコートして使用す
るときは、表面層にPVAコート層を設けると吸湿によ
り酸素バリア性が損なわれるという問題点があった。
【0007】一方、ポリエチレンイミンを主成分として
含有し、静電誘導防止性を有する架橋性重合体からな
る、接着用アンカーコート剤及び該アンカーコート層を
有する積層フィルムが帯電防止効果を奏する技術も開示
されている(特開平8ー12755号公報参照)。しか
しながら、静電誘導防止性を有する架橋性重合体をPV
Aコート層に形成して、水蒸気バリア性フィルムと積層
したものは、帯電防止効果は奏するものの、このような
水溶性の帯電防止剤をPVAコート層に設けるとき、P
VAコート層に水分が残留して、酸素バリア性を低下さ
せたり、架橋性重合体に含まれる結合水をPVAコート
層が吸着したりして経日的に帯電防止作用を損なうとい
う問題点がある。本発明は、PVAコート層を含むフィ
ルムを用いて、酸素バリア性及び水蒸気バリア性をバラ
ンスした帯電防止バリアフィルムを提供するものであ
る。
【0008】
【発明の実施形態】上記の課題を達成するために本発明
は、図1、又は図2に示すように、基材フィルム1に設
けたPVAコート層2と、ヒートシールフィルム5に設
けた帯電防止剤コート層3とを接着剤層4又は接着性樹
脂層7を介して積層した帯電防止バリアフィルム10で
ある。そして、前記帯電防止剤コート層が、ASコート
層3である帯電防止バリアフィルム10である。また、
上記基材フィルム1が、金属又は金属酸化物を蒸着・形
成した蒸着フィルム11である帯電防止バリアフィルム
10である。
【0009】本発明のPVAコート層を設ける基材フィ
ルムは、ポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレ
フィン系樹脂、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、ポリア
ミド、アクリル酸エステル又はメタアクリル酸エステル
を主成分とするアクリル樹脂、ポリエチレンテレフタレ
ート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフ
タレートなどのポリエステル、ポリアセタール、ジ又は
トリ・アセチルセルロースの繊維素誘導体や、ポリカー
ボネートなどよりなる延伸あるいは未延伸のフィルム又
はこれらの延伸フィルムにアルミニウム、酸化アルミニ
ウム、酸化ケイ素、酸化インジウムなどの蒸着を施した
ものである。また、金属アルミニウムの蒸着や、アルミ
ニウム箔を複合したフィルムで金属光沢を活用した装飾
効果を呈することもできる。特に印刷適性、後加工適性
に優れたポリエステル、ポリプロピレンやポリアミドの
二軸延伸フィルムの厚さが6〜50μmのものが好まし
く使用できる。
【0010】PVAコート層は、ポリ酢酸ビニルの水溶
液をコートして形成されるが、PVAの性質はケン化度
により支配される。本発明に用いるPVAはケン化度が
70〜99モル%、好ましくは90〜99モル%であ
る。ケン化度が70モル%以下になると酸素バリア性が
低下し、99モル%以上になると皮膜の耐水性が低下
し、吸湿し易くなり高い湿度での酸素バリア性が低下す
るという問題がある。PVAには所望に応じてグリセリ
ンやグリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピ
レングリコールなどの多価アルコール類を可塑剤として
使用することもできる。PVAのケン化度が高くなると
冷水に溶解しなくなるので、熱水の溶液をコートするこ
とが好ましい。
【0011】PVAのコート方法は、ロールコート、エ
アナイフコートなど通常のコート方法を適用でき、その
コート量は、1〜10g/m2 (固形分換算、以下同
様)好ましくは、2〜5g/m2 である。PVAのコー
ト量は、1g/m2 以下では、酸素バリア性が充分では
なく、10g/m2 以上になると資源の浪費となるばか
りでなく、該コート層に亀裂を発生し易くなるという問
題がある。
【0012】HSフィルムは、殆どの熱可塑性樹脂のフ
ィルムを使用できる。例えば低密度、中密度又は高密度
ポリエチレン、線状ポリエチレン、ポリプロピレン、エ
チレン・酢酸ビニル共重合体、エチレン・アクリル酸共
重合体、エチレン・アクリル酸エステル共重合体、アイ
オノマー、ポリエステル、ポリアミド、線状ポリエステ
ルなどを単体あるいは、これらのブレンド物がある。ま
た、これらの樹脂からなるフィルムの複合フィルムから
も構成される。
【0013】そして、フィルムの製造は、通常のサーキ
ュラダイスやTダイスを用いて作成することができる。
その厚みは、15〜150μmが好ましく、材料、用途
によっては多少の増減ができることはいうまでもない。
【0014】HSフィルムは、プラスチックフィルムや
紙などにヒートシール層をコートし構成することもでき
る。そして、ヒートシール層は、製膜した熱可塑性樹脂
層ばかりでなく、ヒートシール性をもつ材料であるポリ
アミド、ポリエステル、塩化ビニル・酢酸ビニル系共重
合体、ポリ塩化ビニリデン、エチレン・酢酸ビニル共重
合体、エチレン・アクリル酸共重合体、エチレン・アク
リル酸エステル共重合体、アイオノマーなどのポリオレ
フィン系樹脂などの溶液や、ディスパージョンを常温,
又は加熱したいわゆるホットラッカーの溶液を塗工した
り、上記の材料を溶融状態で押出しコートしたりして使
用できる。特に、溶液やディスパージョンから塗工形成
した薄膜2〜3μmのヒートシール層は、易開封性のヒ
ートシール性をもたせることができる。
【0015】本発明に使用する「ASコート層」は、化
1(1) に示す4級アンモニウム塩基をもつアクリル酸エ
ステル、アクリル酸エステル及びメタアクリル酸エステ
ルとからなる共重合体、平均分子量が300〜2000
のポリエチレンイミンと、グリシジル化合物との混合物
からなる界面活性剤である。そして、グリシジル化合物
は化1(2) に示す多価アルコールのポリグリシジルエー
テルや、カルボン酸のポリグリシジルエーテルなどやこ
れらのポリエーテルが挙げられる。また、グリシド酸
は、エピヒドリン酸などが挙げられる。そして、上記混
合物は、水とアルコールとからなる混合溶剤に溶解され
た「架橋型帯電防止剤」の溶液としてコートに使用す
る。
【0016】
【化1】
【0017】ASコート層を形成するHSフィルムは、
ASコート層との接着を完全にするために、コロナ放電
処理、オゾン処理などの表面処理を行い、次いでエアナ
イフコート、ロールコート、バーコート、グラビアコー
トなどの公知の方法で、上記架橋型帯電防止剤の溶液を
0.1〜3g/m2 コート・乾燥して、ASコートHS
フィルム形成する。グラビアコートは、コート量の規制
は容易にできるが、反応型の本発明に使用する上記架橋
型帯電防止剤の場合は、セル(凹部)につまったものが
硬化して再溶解せず、コートむらの原因となるので注意
を要する。
【0018】上記の架橋型帯電防止剤は、コート直後に
おいては、若干粘着性を帯びていることがあるので、巻
取りでコートする場合は、コート液にシリカ、炭酸カル
シウムなどの体質顔料などを架橋型帯電防止剤の固形分
100重量%に対して2〜15重量%分散してブロッキ
ング防止作用をもたせることもできる。また、ASコー
ト層はコート後架橋を完結させるために積層した後望ま
しくは20℃以下の温度に冷却した履歴を与えずに、3
5〜50℃の温度で48時間以上のエージングを行うこ
とが好ましい。20℃以下に放置した場合、架橋が完結
しないことがあり注意を要する。
【0019】上記のPVAコートフィルムと、ASコー
トHSフィルムとは、通常の反応型接着剤を溶剤に溶解
してコート・乾燥後圧着する所謂「ラッカーラミネーシ
ョン」や、接着剤成分を溶剤に溶解しない100%固形
分のものをコートして接着する所謂「ノンソルラミネー
ション」などのドライラミネーション(以下、本明細書
においては、ラッカーラミネーションとノンソルラミネ
ーションをドライラミネーションと総称して記載す
る。)で接着したり、PVAコートフィルムのPVAコ
ート層に例えばポリエチレンイミンなどをプライマー層
として低密度ポリエチレンを15〜30μmの厚みで溶
融押出しコーティングしてサンドイッチラミネーション
したりして積層できる。
【0020】PVAコートフィルムと、ASコートHS
フィルムとをドライラミネーションで積層するときの接
着剤は、ポリエーテル・イソシアネート、ポリエステル
・イソシアネート、エポキシ・イソシアネートなどの通
常の反応型接着剤を用途に応じて選択使用することがで
きる。
【0021】サンドイッチラミネーションのときは、そ
れぞれのフィルムと溶融樹脂との接着を強化安定するた
めに、いずれか一方若しくは双方のフィルムにコロナ放
電処理を行ったり、オゾンガスによる処理を施したりす
ることが好ましい。該層間の接着強度が特に要求される
ときは、ASコートHSフィルムにもプライマー層を設
ける必要があるが、通常は、ASコートHSフィルムの
ASコート層は、それに含まれるポリエチレンイミン
が、サンドイッチラミネーションのときプライマー層と
しての作用を奏するので省略することができる。
【0022】
【実施例】
(実施例1〜3)表1に示す構成で、基材フィルム1と
して厚み20μmの二軸延伸ポリプロピレンフィルム1
(以下OPPと記載する)の易接着面に、ロールコート
により、ケン化度97モル%のPVAを3g/m2 又は
8g/m2 コートしてPVAコートフィルム12を作成
した。一方、HSフィルム5として、厚み20μmの未
延伸ポリプロピレンフィルム(以下、CPPと記載す
る)又は、厚み40μmの線状ポリエチレンフィルム
(以下、L−LDPEと記載する)を用いて、その易接
着処理(コロナ放電処理面)側にBONDEIPーPA
(架橋型帯電防止剤 アルテック(株) 商品名)を
0.3g/m2 ロールコートにより設けたASコートH
Sフィルム13を作成した。そして、上記のASコート
HSフィルム13のASコート層3と、PVAコートフ
ィルム12のPVAコート層2にポリエステル・イソシ
アネート系接着剤4を介したドライラミネーション、又
はポリエチレンイミン系プライマー層6を介して接着樹
脂層7として低密度ポリエチレンを15μmの厚みで設
けてサンドイッチラミネーションによりPVAコートフ
ィルムとを積層して図1若しくは図2又は表1に示す、
実施例1〜3の帯電防止バリアフィルム10を作成し
た。
【0023】(実施例4)図3及び表1に示す構成で、
蒸着フィルム11として、酸化ケイ素の蒸着層Sを設け
た厚み20μmの二軸延伸ポリプロピレンフィルムの蒸
着層Sにロールコートにより、ケン化度97モル%のP
VAを3g/m2 コートしてPVAコート蒸着フィルム
12Sを作成した。一方、実施例3と同様に厚み40μ
mのL−LDPEの易接着処理(コロナ放電処理面)側
にBONDEIPーPA(架橋型帯電防止剤 アルテッ
ク(株)商品名)を0.3g/m2 ロールコートにより
設けたASコートHSフィルム13を作成した。そし
て、上記のPVAコート層2にポリエチレンイミン系の
プライマー層6を介して、接着樹脂層7として厚み15
μmの低密度ポリエチレンで、ASコートHSフィルム
13のASコート層3とをサンドイッチラミネーション
により図3及び表1に示す実施例4の帯電防止バリアフ
ィルム10を作成した。
【0024】
【比較例】
(比較例1)図4に示す構成で、実施例2と同様に基材
フィルム1として厚みが20μmのOPPの易接着面
に、ロールコートにより、ケン化度97モル%のPVA
を2g/m2 コートしてPVAコートフィルム12を作
成した。次いでPVAコート層2にASコート層3とし
てBONDEIPーPA(架橋型帯電防止剤 アルテッ
ク(株) 商品名)を0.3g/m2 ロールコートによ
り設けたASコートAフィルム23を作成した。そし
て、実施例1と同様にASコートAフィルム23のAS
コート層3に、ポリエステル・ポリイソシアネート系接
着剤層4を設けて、HSフィルム5として厚み20μm
のCPPとをドライラミネーションして比較例1の帯電
防止バリアフィルム10を作成した。
【0025】(比較例2)図5に示す構成で、比較例1
と同様に基材フィルム1として厚みが20μmのOPP
を用いてASコートAフィルム23を作成した。そして
ASコートAフィルム23のASコート層3に、低密度
ポリエチレンを厚み15μmの接着樹脂層7として設け
て、厚みが40μmのHSフィルム5であるLーLDP
Eとをサンドイッチラミネーションして、図5及び表1
の比較例2に示す帯電防止バリアフィルム10を作成し
た。
【0026】(比較例 3)図6に示す、表3の構成で
蒸着フィルム11として、酸化ケイ素の蒸着層Sを設け
た厚み20μmの二軸延伸ポリプロピレンフィルムの蒸
着層Sに比較例1と同様の工程で、PVAコート層2及
びASコート層3を順に設けてPVAコート蒸着フィル
ム23Sを作成した。そして、比較例2と同様にASコ
ートAフィルム23SのASコート層3に低密度ポリエ
チレンを接着樹脂層7として厚みが40μmのHSフィ
ルム5であるLーLDPEとをサンドイッチラミネーシ
ョンして、図6及び表1に示す帯電防止蒸着フィルム1
0Sを作成した。 (以下、余白)
【0027】
【表1】 但し、PVA層、帯電防止コート層、接着剤層はコート
量を表す。接着樹脂層は、厚みを表す。
【0028】上記の実施例及び比較例の各帯電防止バリ
アフィルムについて、酸素透過度をJIS K−712
6(1987)、水蒸気透過度をJIS K−7129
(1992)に基づいて測定した。また、巻取り状態で
保存した、各帯電防止フィルムを、温度20℃、相対湿
度60%の条件下で、剥離してそのフィルムの基材フィ
ルム及びHSフィルムを夫々上にしてタバコの灰を付着
して2秒放置後フィルムを垂直にして、灰の付着状況に
より帯電防止効果を評価した。 帯電防止効果の評価基準 ○:灰の付着なし。 △:若干灰の付着が認められる。
【0029】
【表2】
【0030】以上詳細に説明したように、基材フィルム
に設けたPVAコート層と、HSフィルムに設けたAS
コート層とを必要に応じてプライマー層を含む接着樹脂
層又は接着剤層を介した積層フィルムは、基材フィルム
の面ばかりでなく、HSフィルムの面にも帯電防止効果
を奏し、そしてPVAコート層がもつバリア効果を損な
うことがなく帯電防止バリアフィルムを構成できるもの
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の帯電防止バリアフィルムの断面概略図
である。
【図2】他の積層構成の帯電防止バリアフィルムの断面
概略図である。
【図3】蒸着フィルムに構成した帯電防止バリアフィル
ムの断面概略図である。
【図4】基材フィルムに形成したPVAコート層にAS
コート層を設けた比較例の帯電防止フィルムの断面概略
図である。
【図5】比較例の他の構成を示す帯電防止フィルムの断
面概略図である。
【図6】蒸着フィルムに形成した比較例の帯電防止フィ
ルムの断面概略図である。
【符号の説明】
1 基材フィルム 2 PVAコート層 3 ASコート層 4 接着剤層 5 HSフィルム 6 プライマー層 7 接着樹脂層 10 帯電防止フィルム(但し、Sは蒸着フィルム) 11 蒸着フィルム 12、12S PVAコートフィルム(但し、Sは蒸着フィ
ルム) 13 ASコートHSフィルム 23、23S ASAコートAフィルム(但し、Sは蒸着フ
ィルム)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H05F 1/02 H05F 1/02 K

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材フィルムに設けたポリビニルアルコ
    ールコート層と、ヒートシールフィルムに設けた帯電防
    止剤コート層とを接着剤層又は接着性樹脂層を介して積
    層した帯電防止バリアフィルムであって、前記帯電防止
    コート層が、4級アンモニウム塩基をもつアクリル酸エ
    ステル、アクリル酸エステル、メタアクリル酸エステル
    からなる共重合体、ポリエチレンイミン及びグリシジル
    化合物とからなる界面活性の帯電防止剤コート層とから
    なる特徴とする帯電防止バリアフィルム。
  2. 【請求項2】 上記基材フィルムが、金属又は金属酸化
    物を蒸着・形成したものであることを特徴とする請求項
    1記載の帯電防止バリアフィルム。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000301652A (ja) * 1999-02-18 2000-10-31 Kyodo Printing Co Ltd 帯電防止層を含む透明なラミネートフィルム
KR100722059B1 (ko) * 1999-03-25 2007-05-25 린텍 가부시키가이샤 대전방지성 점착시트
WO2009029058A1 (en) * 2007-08-28 2009-03-05 Super Film Ambalaj Ve Sanayi Ve Ticaret A.S. In-line coated biaxially orientated polypropylene based antistatic mono or multilayer films

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