JPH08224846A - 積層体 - Google Patents

積層体

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JPH08224846A
JPH08224846A JP7283458A JP28345895A JPH08224846A JP H08224846 A JPH08224846 A JP H08224846A JP 7283458 A JP7283458 A JP 7283458A JP 28345895 A JP28345895 A JP 28345895A JP H08224846 A JPH08224846 A JP H08224846A
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JP
Japan
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resin
laminate
primer
laminated
mixed
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Application number
JP7283458A
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English (en)
Inventor
Fumitake Koizumi
文剛 小泉
Masanobu Okamura
正信 岡村
Noboru Sasaki
昇 佐々木
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Toppan Inc
Original Assignee
Toppan Printing Co Ltd
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Publication date
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  • Coating Of Shaped Articles Made Of Macromolecular Substances (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】充填内容物により経時でラミネート強度が劣化
する場合も頻繁に起こっているのが現状である。そこで
基材もしくはシーラントのプラスチックフィルムに易接
着性を付与し、かつ、経時にも耐内容物性も同時に付与
した性積層体を提供することを解決するものを提供する
ことが課題である。 【解決手段】プラスチックフィルム(例えば二軸延伸ポ
リエチレンテレフタレートフィルム)の片面に例えばポ
リエステル樹脂90部とエポキシ樹脂10部とを混合し
たプライマーをコーティングにより積層する。また、こ
の上に無機化合物の上に無機化合物を載せると更に良
い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は食品、医薬品等の包
装分野に用いられる包装用の積層体に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】包装材の分野において、ヒートシール性
を有したシーラントフィルム等の積層体が公知である。
これらを積層する方法は、接着剤を介して積層するドラ
イラミネート、熱溶融した樹脂層を介して積層するエキ
ストルージョン(以下EXTと略す)ラミネート等の方
法が一般的である。接着強度は強いほど望ましいので、
基材フィルムやシーラントフィルムは易接着処理されて
いる場合が多い。易接着処理方法は、化学的表面処理、
ガス炎処理などの方法もあるが、処理のコントロール性
や均一性でコロナ処理が一般的に用いられている。
【0003】また、EXTラミネートではポリエチレン
等の無極性樹脂を押し出す場合、コロナ処理した基材で
も接着力が不足するため、ラミネート前に有機チタン
系、ポリエチレンイミン系、イソシアネート系のアンカ
ーコート剤を塗布する場合もある。
【0004】何れの方法でも、充填する内容物により経
時でラミネート強度が劣化する場合も頻繁に起こってい
るのが現状である。特に、包装材料に気体や水蒸気のバ
リア性を付与することを目的とし、酸化アルミニウム、
酸化マグネシウム、酸化錫、酸化珪素などの無機化合物
からなる薄膜層を積層したとき、プラスチックフィルム
面と無機化合物からなる薄膜層の間の接着性が弱く、そ
こから剥離することが頻繁におこる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の問題
点を鑑みてなされたもので、基材もしくはシーラントの
プラスチックフィルムに易接着性を付与し、かつ、経時
により内容物のアタックがあってもラミネート強度が劣
化しないという、いわゆる耐内容物性も同時に付与した
透明積層体を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明はこの目的を達成
するためのもので、請求項1の発明はプラスチックから
なる基材上にポリエステル樹脂と混入樹脂からなる透明
プライマー層を積層したことを特徴とする積層体であ
る。また、請求項2の発明は上記混入樹脂がイソシアネ
ート系樹脂であることを特徴とする請求項1記載の積層
体である。請求項3の発明は、上記混入樹脂がエポキシ
系樹脂であることを特徴とする請求項1記載の積層体で
ある。請求項4の発明は、上記混入樹脂がメラミン系樹
脂であることを特徴とする請求項1記載の積層体であ
る。請求項5の発明は、上記混入樹脂が酸無水物系樹脂
であることを特徴とする請求項1記載の積層体である。
請求項6の発明は、上記混入樹脂が(1)イソシアネー
ト系樹脂、(2)エポキシ系樹脂、(3)メラミン系樹
脂、(4)酸無水物系樹脂のうちのいずれか2種以上の
混合物であることを特徴とする請求項1記載の積層体。
請求項7の発明は、上記基材が透明性プラスチックから
なることを特徴とする請求項1乃至6記載の透明積層体
である。請求項8の発明は、上記プライマー層が透明性
プライマー層からなることを特徴とする請求項1乃至7
記載の透明積層体である。請求項9の発明は、上記混入
樹脂がイソシアネート系樹脂であり、ポリエステル樹脂
とイソシアネート系樹脂との配合比が(ポリエステルの
OH基):(イソシアネートのNCO基)で1:0.5
〜1:20であることを特徴とする請求項2及び7及び
8記載の積層体である。請求項10の発明は、請求項1
乃至9記載の積層体上にさらに無機化合物からなるバリ
ア性薄膜層を積層したことを特徴とする積層体である。
請求項11の発明は、上記無機化合物からなるバリア性
薄膜層が酸化アルミニウム、酸化マグネシウム、酸化
錫、酸化珪素、或いはそれらの混合物であることを特徴
とする請求項1乃至10記載の積層体である。
【0007】本発明の積層体はプラスチック基材上にポ
リエステル樹脂と混入樹脂(イソシアネート系樹脂、エ
ポキシ系樹脂、メラミン系樹脂、酸無水物系樹脂)を混
合したプライマー層を設けることにより、インキや積層
するフィルムもしくは樹脂層との接着性、および無機化
合物からなるバリア性薄膜層が用いられたときにはこの
層との接着性を向上させ、さらに内容物を充填した際の
経時によるラミネート強度劣化を防ぐことができる。
【発明の実施の形態】
【0008】本発明を図面を用いて詳細に説明する。図
1は本発明の積層体の断面図である。
【0009】図1の積層体の説明をする。図1における
基材1はプラスチックからなるフィルムであり、プライ
マー層2が積層されている。
【0010】本発明において用いられるプラスチック基
材1とは、ポリオレフィン、ポリエステル、ポリアミ
ド、ポリ塩化ビニル、ポリイミド等、あるいはこれらの
高分子の共重合体などの通常の包装材料として用いられ
るもので、限定はされないが、透明性、熱安定性などか
ら、二軸延伸されたポリエチレンテレフタレートフィル
ムが好ましく用いられる。
【0011】本発明の基材やプライマー層が透明であれ
ば効果は一層引き立つが、完全な透明でなくとも、半透
明、色付の透明などや不透明でも効果はある。
【0012】上記プラスチックフィルムの厚さは3〜2
00μmの範囲で、6〜100μmのものが望ましい。
また、添加剤や安定剤(帯電防止剤、紫外線吸収剤、可
塑剤、滑剤等)を含むことも問題がない。更に、フィル
ムの表面処理(コロナ処理、プラズマ処理等)を施して
も問題はない。
【0013】本発明に係わるプライマー層2は、プラス
チック基材上に設けられ、無機化合物からなるバリア性
薄膜層を設ける際、印刷層を設ける際、またはラミネー
トする際の接着性を高め、かつ、内容物充填後の経時ラ
ミネート強度の劣化を防止することを目的とする。
【0014】プライマーとして用いられるポリエステル
樹脂はテレフタル酸、イソフタル酸、フタル酸、メチル
フタル酸、トリメリット酸、ピロメリット酸、アジピン
酸、セバシン酸、コハク酸、マレイン酸、フマル酸、テ
トラヒドロフタル酸、メチルテトラヒドロフタル酸、ヘ
キサヒドロフタル酸およびこれらの反応性誘導体等の酸
原料と、エチレングリコール、プロピレングリコール、
1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、
1,6−ヘキサンジオール、ジエチレングリコール、ジ
プロピレングリコール、1,4−シクロヘキサンジメタ
ノール、ネオペンチルグリコール、イソペンチルグリコ
ール、ビスヒドロキシエチルテレフタレート、水添ビス
フェノールA、水添ビスフェノールAAのアルキレンオ
キサイド付加物、トリメチロールエタン、トリメチロー
ルプロパン、グリセリン、ペンタエリスリトール、2,
2,4−トリメチルペンタン−1,3−ジオール等のア
ルコール原料から周知の方法で製造したものであり特に
限定されるものではない。
【0015】プライマーに添加されるイソシアネート系
樹脂、エポキシ系樹脂、メラミン系樹脂、酸無水物系樹
脂はおもに硬化剤として作用する。特に限定はしない
が、高湿度下の保存によるラミネート強度の劣化を防止
するにはイソシアネート系樹脂が最も好ましいが、他の
性質との兼ね合い、取り扱いの容易性もしくは価格等の
要因によりエポキシ系樹脂、メラミン系樹脂、酸無水物
系樹脂もしくはこれらとの2成分もしくはそれ以上の系
が適している場合もある。
【0016】イソシアネート系樹脂としては芳香族系の
トリレンジイソシアネート(TDI)、4,4’ジフェ
ニルメタンジイソシアネート(MDI)や脂肪族系のヘ
キサメチレンジイソシアネート(HMDI)、イソホロ
ンジイソシアネート(IPDI)、キシリレンジイソシ
アネート(XDI)等が挙げられ、特に限定されるもの
ではないが、その中でもにTDI系のものが好ましい。
【0017】本発明のプライマーには上記以外の添加
剤、例えば、3級アミン、イミダゾール誘導体、カルボ
ン酸の金属塩化合物、4級アンモニウム塩、4級ホウホ
ニウム塩等の硬化促進剤や、フェノール系、硫黄系、ホ
スファイト系等の酸化防止剤、レベリング剤、流動調整
剤、触媒、架橋反応促進剤、充填剤等を添加することも
できる。
【0018】ポリエステル系樹脂と混入樹脂(イソシア
ネート系樹脂、エポキシ系樹脂、メラミン系樹脂、酸無
水物系樹脂)との混合の方法については周知の方法が使
用でき、特に限定はしない。
【0019】ポリエステル樹脂と混入樹脂の配合比は特
に制限されるものではないが、混入樹脂が少なすぎたり
多すぎたりする場合プライマー層が硬化不良を起こすこ
とがあるので、例えば混入樹脂としてイソシアネート系
樹脂を用いる場合ポリエステル樹脂とイソシアネート樹
脂との配合比は(ポリエステルのOH基):(イソシア
ネートのNCO基)で1:0.5〜1:20が望まし
い。また、プライマー樹脂の溶解は通常の方法で可能で
あり、特に限定しない。
【0020】プライマー層の厚みは問わないが、一般的
には1nm以下〜1.0μmが望ましい。プライマー層
の形成方法としては周知の方法が使用可能である。ま
た、乾燥方法についても特に限定されるものでなく、通
常の方法が可能である。例えば、プライマー層の形成方
法としては、周知の各種方法が用いることができ、印刷
の1色目としてコーティングできるグラビアコート等も
好ましい一つの形態である。
【0021】本発明の積層体に他の基材(プラスチック
フィルムや紙等)を積層したり、ヒートシール性の樹脂
を積層したりすることもできる。積層の方法には周知の
方法(ドライラミネート、EXTラミネート等)が使用
でき、特に限定はされない。
【0022】本発明の積層体のプライマー層上に印刷層
を設ることもできる。印刷層に用いられるインキはウレ
タン系、アクリル系、ニトロセルロース系、ゴム系、塩
化ビニル系等のバインダー樹脂に顔料、可塑剤、乾燥
剤、安定剤を混合したものが一般的に用いられている。
本発明はインキについても特に限定されるものではな
い。印刷方式はオフセット方式、グラビア方式、シルク
スクリーン方式などがあり、特に限定はない。
【0023】本発明の別な実施の形態を図面を用いて詳
細に説明する。図2は本発明の積層体の断面図である。
【0024】図2の積層体の説明をする。図2における
基材1はプラスチックからなるフィルムであり、プライ
マー層2、無機化合物からなる薄膜層3が積層されてい
る。
【0025】本発明において用いられるプラスチック基
材1、プライマー層2は、上記例と同様な物を用いるこ
とが出来る。
【0026】本発明に係わる無機化合物からなる薄膜層
3は基材のバリア性を向上することを目的に設けられた
もので、例えばAl、Si、Sn、Mgなどの酸化物、
窒化物、フッ化物等の単体、或いは混合物から形成され
ている。その中でも酸化アルミニウム、酸化マグネシウ
ム、酸化錫、酸化珪素はガスバリア性に特に優れるもの
である。ただし、本発明の無機化合物薄膜層は上記化合
物に限定されるものでなく上述条件に適合する材料であ
れば用いられる。
【0027】無機化合物層の膜厚は用途や基材プラスチ
ックフィルムの膜厚によって異なるが、5nm以下では
膜厚を均一にコントロールするのが難しいという問題が
ある。また、300nm以上ではクラックが発生しやす
く、揉み性が低下するため5〜300nmの範囲が望ま
しい。
【0028】無機化合物層を形成する方法としては、ド
ライコーティング法等の通常の方法で可能である。例え
ば真空蒸着法、スパッタリング、イオンプレーティング
法などである。ただし、生産性を考慮すれば現時点では
真空蒸着がもっとも優れている。真空蒸着法による真空
蒸着装置の加熱手段としては電子線加熱方式や抵抗加熱
方式、誘導加熱方式とすることができる。
【0029】この構成の積層体に他の基材(プラスチッ
クフィルムや紙等)を積層したり、ヒートシール性の樹
脂を積層したりすることもできる。積層の方法には周知
の方法(ドライラミネート、EXTラミネート等)が使
用でき、特に限定はされない。
【0030】この構成の積層体の無機化合物層上に印刷
層を設ることもできる。印刷層に用いられるインキはウ
レタン系、アクリル系、ニトロセルロース系、ゴム系、
塩化ビニル系等のバインダー樹脂に顔料、可塑剤、乾燥
剤、安定剤を混合したものが一般的に用いられている。
本発明はインキについても特に限定されるものではな
い。印刷方式はオフセット方式、グラビア方式、シルク
スクリーン方式などがあり、特に限定はない。
【0031】
【実施例】本発明の積層体を実施例を用いて詳細に説明
する。
【0032】<プライマーの混合>下記の配合比でプラ
イマーを混合した。 プライマーA;ポリエステル樹脂90部とエポキシ樹脂
10部とを混合した。 プライマーB;ポリエステル樹脂70部とエポキシ樹脂
30部とを混合し、さらに、硬化促進剤として4級アン
モニウム塩を0.5部添加した。 プライマーC;ポリエステル樹脂50部とエポキシ樹脂
50部とを混合し、さらに、4級ホスホニウム塩を添加
した。 プライマーD;ポリエステル樹脂70部とイソシアネー
ト樹脂30部とを混合し、さらに、イミダゾール誘導体
を0.5部添加した。 以上の混合樹脂をトルエン:メチルエチルケトン:酢酸
メチル=40:50:10の重量比に混合した混合溶剤
によりNV(固形分)が15%となる様に希釈した。
【0033】<実施例1>二軸延伸ポリエチレンテレフ
タレートフィルム(12μm)の片面にプライマーAを
0.72μmの厚みでコーティングにより積層した。
【0034】<実施例2>二軸延伸ポリエチレンテレフ
タレートフィルム(12μm)の片面にプライマーBを
0.70μmの厚みでコーティングにより積層した。
【0035】<実施例3>二軸延伸ポリエチレンテレフ
タレートフィルム(12μm)の片面にプライマーCを
0.69μmの厚みでコーティングにより積層した。
【0036】<実施例4>二軸延伸ポリエチレンテレフ
タレートフィルム(12μm)の片面にプライマーDを
0.70μmの厚みでコーティングにより積層した。
【0037】<実施例5>二軸延伸ポリエチレンテレフ
タレートフィルム(22μm)の片面にプライマーBを
0.70μmの厚みでコーティングにより積層した。
【0038】<実施例6>防湿セロハンフィルム(20
μm)の片面にプライマーBを0.75μmの厚みでコ
ーティングにより積層した。
【0039】<実施例7>未延伸ポリプロピレンフィル
ム(30μm)の片面にプライマーBを0.70μmの
厚みでコーティングにより積層した。
【0040】<実施例8>未延伸ポリエチレンフィルム
(60μm)の片面にプライマーBを0.70μmの厚
みでコーティングにより積層した。
【0041】<実施例9>ポリビニルアルコールフィル
ム(20μm)の片面にプライマーBを0.70μmの
厚みでコーティングにより積層した。
【0042】<実施例10>未延伸ポリエチレンテレフ
タレートフィルム(120μm)の片面にプライマーB
を0.70μmの厚みでコーティングにより積層したの
ち延伸し、フィルムの厚みを12μmとした。
【0043】<比較例1>二軸延伸ポリエチレンテレフ
タレートフィルム(12μm)の未処理品(東レ株式会
社製 製品名P−60 12μm)。
【0044】<比較例2>二軸延伸ポリエチレンテレフ
タレートフィルム(12μm)の易接着処理品(ユニチ
カ株式会社製 製品名PTM 12μm)
【0045】上記の実施例1〜10と比較例1〜2の積
層体のプライマー層上に以下2つのラミネートを実施し
た。
【0046】<ラミネート1>ドライラミネート法によ
り、ウレタン系接着剤層を介して、厚み30μmの未延
伸ポリプロピレンフィルムを積層した。
【0047】<ラミネート2>EXTラミネート法によ
り、低密度ポリエチレン(以下LDPEと略す)層を介
して、厚み25μmの未延伸ポリプロピレンフィルムを
積層した。
【0048】<テスト1>ラミネート1,2で積層した
実施例1,2,3,4と比較例1,2の積層体のラミネ
ート強度をテンシロンにて測定した。剥離箇所はプライ
マー層と接着剤もしくはLDPE層間。試料は15mm
幅の短冊型。基材をまっすぐにした180°剥離で測定
した。測定条件はクロスヘッドスピード300mm/m
in、チャートスピード100mm/min。
【0049】<テスト2>ラミネート1,2で積層した
実施例1,2,3,4と比較例1,2の積層体を用いて
4方シールのパウチを作製し、内容物として蒸留水を約
15g充填し、40℃−90%RHの雰囲気下に1ヶ月
間保存し、経時でラミネート強度の変化を測定した。測
定条件は、上記テスト1と同様とした。 <テスト3>ラミネート1,2で積層した実施例1,
2,3,4と比較例1,2の積層体を用いて4方シール
のパウチを作製し、内容物としてアルカリ洗剤(ボディ
ーソープ)を約15g充填し、40℃−90%RHの雰
囲気下に1ヶ月間保存し、経時でラミネート強度の変化
を測定した。測定条件は上記テスト1と同様とした。 <テスト結果>テスト結果を表1にまとめた。テスト1
の結果からプライマー層を設けることにより、ラミネー
ト強度の大幅な改善されたことがわかる。また、テスト
2の結果から比較例2の市販の易接着ポリエチレンテレ
フタレートと比較しても、本発明のプライマー層を設け
たフィルムは接着性に優れ、かつ、耐内容物性にもすぐ
れることがわかる。
【0050】
【表1】
【0051】次に、更にバリア性薄膜層を積層した各例
について述べる。
【0052】<プライマーの混合>下記の配合比でプラ
イマーを混合した。 プライマーA;ポリエステル樹脂とイソシアネート樹脂
を(ポリエステル樹脂のOH基):(イソシアネート樹
脂のNCO基)が1:1になるように混合した。 プライマーB;ポリエステル樹脂とイソシアネート樹脂
を(ポリエステル樹脂のOH基):(イソシアネート樹
脂のNCO基)が1:4になるように混合した。 プライマーC;ポリエステル樹脂とイソシアネート樹脂
を(ポリエステル樹脂のOH基):(イソシアネート樹
脂のNCO基)が1:8になるように混合した。 プライマーD;ポリエステル樹脂とイソシアネート樹脂
を(ポリエステル樹脂のOH基):(イソシアネート樹
脂のNCO基)が1:16になるように混合した。 以上の混合樹脂をトルエン:メチルエチルケトン=8:
2の重量比に混合した混合溶剤によりNV(固形分)が
15%となる様に希釈した。
【0053】<実施例1>二軸延伸ポリエチレンテレフ
タレートフィルム(12μm)の片面にプライマーAを
0.20μmの厚みでコーティングにより積層した。
【0054】<実施例2>二軸延伸ポリエチレンテレフ
タレートフィルム(12μm)の片面にプライマーBを
0.22μmの厚みでコーティングにより積層した。
【0055】<実施例3>二軸延伸ポリエチレンテレフ
タレートフィルム(12μm)の片面にプライマーCを
0.16μmの厚みでコーティングにより積層した。
【0056】<実施例4>二軸延伸ポリエチレンテレフ
タレートフィルム(12μm)の片面にプライマーDを
0.25μmの厚みでコーティングにより積層した。
【0057】<比較例1>二軸延伸ポリエチレンテレフ
タレートフィルム(12μm)の未処理品。
【0058】<比較例2>二軸延伸ポリエチレンテレフ
タレートフィルム(12μm)の片面にポリエステル樹
脂のみを0.30μmの厚みでコーティングにより積層
した。
【0059】<参考例1>二軸延伸ポリエチレンテレフ
タレートフィルム(12μm)の片面にポリエステル樹
脂とイソシアネート樹脂を(ポリエステル樹脂のOH
基):(イソシアネート樹脂のNCO基)が1:32に
なるように混合したものを0.23μmの厚みでコーテ
ィングにより積層した。
【0060】上記の実施例1〜4と比較例1〜2と参考
例1の積層体のプライマー層上に無機化合物からなるガ
スバリア性の薄膜層を積層し、さらにドライラミネート
法によりヒートシール性の樹脂を積層した。
【0061】<ガスバリア性薄膜層の積層>電子線加熱
方式による真空蒸着を行い、酸化珪素を40〜50nm
の厚さになるように積層した。
【0062】<ドライラミネート>ウレタン系接着剤層
を介して、厚み50μmの未延伸ポリエチレンフィルム
を積層した。
【0063】<テスト1>上記のように積層した実施例
1,2,3,4と比較例1,2と参考例1の積層体のラ
ミネート強度をテンシロンにて測定した。剥離箇所はプ
ライマー層と酸化珪素層、酸化珪素層間、もしくは接着
剤層である。試料は15mm幅の短冊型。基材をまっす
ぐにした180°剥離で測定した。測定条件はクロスヘ
ッドスピード300mm/min、チャートスピード1
00mm/min。
【0064】<テスト2>上記のように積層した実施例
1,2,3,4と比較例1,2と参考例1の積層体を用
いて4方シールのパウチを作製し、内容物として歯磨粉
を約25g充填し、40℃−90%RHの雰囲気下に3
ヶ月間保存し、経時でラミネート強度の変化を測定し
た。測定条件は、上記テスト1と同様とした。
【0065】<テスト結果>テスト結果を表1にまとめ
た。テスト1の結果からはプライマー層を設けることだ
けでも参考例1の様にラミネート強度の改善は見られ
る。しかし、テスト2の結果から比較例1のプライマー
層を持たないものや、比較例2のイソシアネート樹脂が
入っていないものと比較しても、本発明のプライマー層
を設けたフィルムは接着性に優れ、かつ、耐内容物性に
もすぐれることがわかる。イソシアネート樹脂が過剰に
入っているものは、一応の効果が現れているものである
が、更に望ましくは実施例1,2,3,4の様なプライ
マー層を設けたフィルムは接着性に優れ、かつ、耐内容
物性にもすぐれることがわかる。
【0066】
【表2】
【0067】
【発明の効果】以上に述べたように本発明によれば、ラ
ミネートする際の接着性に優れ、かつ、内容物充填時の
経時における接着性にも優れる汎用性のある包装材料が
得られる。特に、包装材料にバリア性を付与する目的で
無機化合物からなる薄膜層を積層する場合、接着性が弱
いとされるプラスチックとバリア性薄膜層との間での剥
離を防ぎ、接着性とバリア性に優れた包装材料が得られ
る。
【0068】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の断面図である。
【図2】図1とは別な実施形態の本発明の断面図であ
る。
【符号の説明】
1 プラスチック基材 2 プライマー層 3 バリア層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C09D 161/28 PHK C09D 161/28 PHK 163/00 PKL 163/00 PKL 167/02 PLB 167/02 PLB 175/06 PHQ 175/06 PHQ

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】プラスチックからなる基材上にポリエステ
    ル樹脂と混入樹脂からなるプライマー層を積層したこと
    を特徴とする積層体。
  2. 【請求項2】上記混入樹脂がイソシアネート系樹脂であ
    ることを特徴とする請求項1記載の積層体。
  3. 【請求項3】上記混入樹脂がエポキシ系樹脂であること
    を特徴とする請求項1記載の積層体。
  4. 【請求項4】上記混入樹脂がメラミン系樹脂であること
    を特徴とする請求項1記載の積層体。
  5. 【請求項5】上記混入樹脂が酸無水物系樹脂であること
    を特徴とする請求項1記載の積層体。
  6. 【請求項6】上記混入樹脂が(1)イソシアネート系樹
    脂、(2)エポキシ系樹脂、(3)メラミン系樹脂、
    (4)酸無水物系樹脂のうちのいずれか2種以上の混合
    物であることを特徴とする請求項1記載の積層体。
  7. 【請求項7】上記基材が透明性プラスチックからなるこ
    とを特徴とする請求項1乃至6記載の積層体。
  8. 【請求項8】上記プライマー層が透明性プライマー層か
    らなることを特徴とする請求項1乃至7記載の積層体。
  9. 【請求項9】上記混入樹脂がイソシアネート系樹脂であ
    り、ポリエステル樹脂とイソシアネート系樹脂との配合
    比が(ポリエステルのOH基):(イソシアネートのN
    CO基)で1:0.5〜1:20であることを特徴とす
    る請求項2及び7及び8記載の積層体。
  10. 【請求項10】請求項1乃至9記載の積層体上にさらに
    無機化合物からなるバリア性薄膜層を積層したことを特
    徴とする積層体。
  11. 【請求項11】上記無機化合物からなるバリア性薄膜層
    が酸化アルミニウム、酸化マグネシウム、酸化錫、酸化
    珪素、或いはそれらの混合物であることを特徴とする請
    求項1乃至10記載の積層体。
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