JPH1057737A - ガス中に含まれるミストの回収方法及びその装置 - Google Patents
ガス中に含まれるミストの回収方法及びその装置Info
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- JPH1057737A JPH1057737A JP8237228A JP23722896A JPH1057737A JP H1057737 A JPH1057737 A JP H1057737A JP 8237228 A JP8237228 A JP 8237228A JP 23722896 A JP23722896 A JP 23722896A JP H1057737 A JPH1057737 A JP H1057737A
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Classifications
-
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- B01—PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
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- B01D46/00—Filters or filtering processes specially modified for separating dispersed particles from gases or vapours
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-
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- Y10S—TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
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- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- Filtering Of Dispersed Particles In Gases (AREA)
- Separating Particles In Gases By Inertia (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 フイルタの目詰まりを無くしてガスの透過を
良好にし、またミストの再飛散を無くしてその為の回収
機器を不要にし、さらにミストを効率良く低コストで回
収する。 【解決手段】 ミストを含むガスを、ガス入口側からガ
ス出口側に順次ポアサイズを大きく形成して成るフイル
タのガス入口面からガス出口面に通過させ、その通過の
途中でガス中のミストを捕捉してガスと分離すると共に
ポアサイズの大きいガス出口側の部分でミストを液滴に
成長させ且つフイルタのガス出口面を滴下させ、フイル
タの下方から回収する。
良好にし、またミストの再飛散を無くしてその為の回収
機器を不要にし、さらにミストを効率良く低コストで回
収する。 【解決手段】 ミストを含むガスを、ガス入口側からガ
ス出口側に順次ポアサイズを大きく形成して成るフイル
タのガス入口面からガス出口面に通過させ、その通過の
途中でガス中のミストを捕捉してガスと分離すると共に
ポアサイズの大きいガス出口側の部分でミストを液滴に
成長させ且つフイルタのガス出口面を滴下させ、フイル
タの下方から回収する。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、種々のプラントに
於いて、ガス中に含まれるミストの回収方法及びその装
置に係り、例えばナトリウム冷却高速増殖炉の使用済燃
料に付着したナトリウムを洗浄槽で、アルゴンガス等の
不活性ガスを吹き付けて除去する乾式洗浄設備等に於い
て、ナトリウム蒸気を含む大流量のアルゴンガス中から
ナトリウムを回収するのに適する、ガス中に含まれるミ
ストの回収方法及びその装置に関する。
於いて、ガス中に含まれるミストの回収方法及びその装
置に係り、例えばナトリウム冷却高速増殖炉の使用済燃
料に付着したナトリウムを洗浄槽で、アルゴンガス等の
不活性ガスを吹き付けて除去する乾式洗浄設備等に於い
て、ナトリウム蒸気を含む大流量のアルゴンガス中から
ナトリウムを回収するのに適する、ガス中に含まれるミ
ストの回収方法及びその装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来よりナトリウムミストの回収は、一
般にミストを固形化し、フイルタを用い、フイルタ上で
捕集・回収する方法と、ミストを液滴の状態でフイルタ
により捕集・回収する方法との、いずれかの方法が採ら
れる。
般にミストを固形化し、フイルタを用い、フイルタ上で
捕集・回収する方法と、ミストを液滴の状態でフイルタ
により捕集・回収する方法との、いずれかの方法が採ら
れる。
【０００３】ところで、前者の方法は、ミストがフイル
タ上に堆積し、フイルタは最終的に目詰まりを起こす
為、フイルタの交換が必要となる。また、後者の方法
は、ミストを液滴で回収する為、フイルタの目詰まりは
起きにくくなるが、フイルタの下流に再飛散ミストが流
出する為、下流側に別途回収機器が必要となる。従っ
て、これらの方法はミスト回収効率が悪く、メンテナン
ス性に劣る。
タ上に堆積し、フイルタは最終的に目詰まりを起こす
為、フイルタの交換が必要となる。また、後者の方法
は、ミストを液滴で回収する為、フイルタの目詰まりは
起きにくくなるが、フイルタの下流に再飛散ミストが流
出する為、下流側に別途回収機器が必要となる。従っ
て、これらの方法はミスト回収効率が悪く、メンテナン
ス性に劣る。
【０００４】上記の後者の方法以外に、カバーガス系の
ナトリウムミストを液滴状態で回収する方法としては、
特公平８−８９６８号公報に記載の液体金属のミストト
ラップの運転方法がある。この方法は、容器内のガス流
路の上流部の金属メッシュとして下流部の金属メッシュ
より素線径が細く、目開きが小さい金属メッシュを密に
充填すると共に、これら金属メッシュを加熱する加熱装
置を設け、この加熱装置により前記金属メッシュを、ナ
トリウムの融点以上の温度に保ちつつ運転する方法であ
る。
ナトリウムミストを液滴状態で回収する方法としては、
特公平８−８９６８号公報に記載の液体金属のミストト
ラップの運転方法がある。この方法は、容器内のガス流
路の上流部の金属メッシュとして下流部の金属メッシュ
より素線径が細く、目開きが小さい金属メッシュを密に
充填すると共に、これら金属メッシュを加熱する加熱装
置を設け、この加熱装置により前記金属メッシュを、ナ
トリウムの融点以上の温度に保ちつつ運転する方法であ
る。
【０００５】しかしこの方法は、容器内のガス流路断面
全体に金属メッシュを水平に多層に積層充填している
為、ガス流量が小さい場合には、ガス入口部の金属メッ
シュで集中的にナトリウムミストを捕獲し、保持したナ
トリウム液層によりナトリウムミストの捕獲機能を向上
させることはできるが、乾式洗浄設備のようにガス流量
が大きく、発生したミストの粒径が数ミクロンと小さい
場合には、ナトリウム液層が不活性ガスによって吹き飛
ばされ出口より出ていくため、回収効率が低下する。
全体に金属メッシュを水平に多層に積層充填している
為、ガス流量が小さい場合には、ガス入口部の金属メッ
シュで集中的にナトリウムミストを捕獲し、保持したナ
トリウム液層によりナトリウムミストの捕獲機能を向上
させることはできるが、乾式洗浄設備のようにガス流量
が大きく、発生したミストの粒径が数ミクロンと小さい
場合には、ナトリウム液層が不活性ガスによって吹き飛
ばされ出口より出ていくため、回収効率が低下する。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明は、ナト
リウムミストの回収を行う乾式洗浄設備を始めとして、
種々のプラントに於いて、ミストを液滴で回収するので
あるが、フイルタの目詰まりを無くしてガスの透過を良
好にし、またミストの再飛散を無くしてその為の回収機
器を不要にし、さらにミストを効率良く低コストで回収
することのできるガス中に含まれるミストの回収方法及
びその装置を提供しようとするものである。
リウムミストの回収を行う乾式洗浄設備を始めとして、
種々のプラントに於いて、ミストを液滴で回収するので
あるが、フイルタの目詰まりを無くしてガスの透過を良
好にし、またミストの再飛散を無くしてその為の回収機
器を不要にし、さらにミストを効率良く低コストで回収
することのできるガス中に含まれるミストの回収方法及
びその装置を提供しようとするものである。
【０００７】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明のガス中に含まれるミストの回収方法は、ミス
トを含むガスを、ガス入口側からガス出口側に順次ポア
サイズを大きく形成して成るフイルタのガス入口面から
ガス出口面に通過させ、その通過の途中でガス中のミス
トを捕捉してガスと分離すると共にポアサイズの大きい
ガス出口側の部分でミストを液滴に成長させ且つフイル
タのガス出口面を滴下させ、フイルタの下方から回収す
ることを特徴とするものである。
の本発明のガス中に含まれるミストの回収方法は、ミス
トを含むガスを、ガス入口側からガス出口側に順次ポア
サイズを大きく形成して成るフイルタのガス入口面から
ガス出口面に通過させ、その通過の途中でガス中のミス
トを捕捉してガスと分離すると共にポアサイズの大きい
ガス出口側の部分でミストを液滴に成長させ且つフイル
タのガス出口面を滴下させ、フイルタの下方から回収す
ることを特徴とするものである。
【０００８】また、このガス中に含まれるミストの回収
方法を実施するための本発明のガス中に含まれるミスト
の回収装置は、外周にガス流入口を有し外周上端部にガ
ス流出口を有する竪型容器と、該竪型容器内に前記ガス
流出口よりも下位から垂設されガス入口側からガス出口
側にポアサイズを大きく形成して成るフイルタと、該フ
イルタのガス出口側の下端に設けられ且つ前記竪型容器
の底を貫通した液滴ドレン機構とから構成されているこ
とを特徴とするものである。
方法を実施するための本発明のガス中に含まれるミスト
の回収装置は、外周にガス流入口を有し外周上端部にガ
ス流出口を有する竪型容器と、該竪型容器内に前記ガス
流出口よりも下位から垂設されガス入口側からガス出口
側にポアサイズを大きく形成して成るフイルタと、該フ
イルタのガス出口側の下端に設けられ且つ前記竪型容器
の底を貫通した液滴ドレン機構とから構成されているこ
とを特徴とするものである。
【０００９】このガス中に含まれるミストの回収装置に
於けるフイルタは、ガス入口側からガス出口側へ順次網
目を粗くした金属メッシュを多数積層焼結して成る場合
と、ガス入口側からガス出口側へ順次粒度を大きくした
金属又は樹脂製粒状材の層を多数積層配設して成る場合
と、ガス入口側からガス出口側へ順次気孔を大きくした
セラミックス材にて構成した場合が好ましい。
於けるフイルタは、ガス入口側からガス出口側へ順次網
目を粗くした金属メッシュを多数積層焼結して成る場合
と、ガス入口側からガス出口側へ順次粒度を大きくした
金属又は樹脂製粒状材の層を多数積層配設して成る場合
と、ガス入口側からガス出口側へ順次気孔を大きくした
セラミックス材にて構成した場合が好ましい。
【００１０】また、このガス中に含まれるミストの回収
装置に於ける上記の各種のフイルタは、円筒状，平板
状，波形状，截頭円錐筒状，傾斜板状のいずれかの形状
が採用される。
装置に於ける上記の各種のフイルタは、円筒状，平板
状，波形状，截頭円錐筒状，傾斜板状のいずれかの形状
が採用される。
【００１１】さらに、このガス中に含まれるミストの回
収装置に於ける上記各種のフイルタは、単一に配置され
るばかりでなく、複数配置される場合もある。
収装置に於ける上記各種のフイルタは、単一に配置され
るばかりでなく、複数配置される場合もある。
【００１２】さらにまた、このガス中に含まれるミスト
の回収装置に於ける上記各種のフイルタは、該フイルタ
のガス出口側にルーバー又はバッフルを設けたものもあ
る。
の回収装置に於ける上記各種のフイルタは、該フイルタ
のガス出口側にルーバー又はバッフルを設けたものもあ
る。
【００１３】
【発明の実施の形態】本発明のミストの回収方法及びそ
の装置の実施形態を図によって説明する。先ず、ナトリ
ウム冷却高速増殖炉の使用済燃料に付着したナトリウム
を、図１の洗浄槽Ｂで、アルゴンガス等の不活性ガスを
吹き付けて除去する乾式洗浄設備Ａに於いて、ナトリウ
ム蒸気を含む大流量のアルゴンガス中からナトリウムミ
ストを回収する場合の回収装置Ｃを説明する。尚、図１
中、Ｄはエコノマイザ＋加熱器、Ｅはブロア、Ｆは冷却
器、Ｇは回収装置Ｃの外周のヒータ＋保温材である。図
２に示す回収装置Ｃに於いて、１は竪型容器で、外周下
部にガス流入口２が設けられ、外周上端部にガス流出口
３が設けられ、底板４が一側に傾斜してその傾斜下端に
バルブ５付ナトリウム液滴排出管６が設けられている。
この竪型容器１内の中央には前記ガス流出口３よりも下
位から同心に上壁板７を有する内筒８が垂設され、この
内筒８の中高部に図３に示すように外周側から内周側に
順次網目を粗くした金属メッシュ９ａ〜９ｅを５層積層
焼結して成る円筒フイルタ１０が備えられている。内筒
８の下端には前記竪型容器１の底板４を貫通して液滴ド
レン機構１１が設けられている。この液滴ドレン機構１
１は、内筒８の下端に設けた漏斗１２と、漏斗１２の排
出口に接続されたドレンパイプ１３と、竪型容器１外で
ドレンパイプ１３に付設されたドレンバルブ１４とより
成るものである。
の装置の実施形態を図によって説明する。先ず、ナトリ
ウム冷却高速増殖炉の使用済燃料に付着したナトリウム
を、図１の洗浄槽Ｂで、アルゴンガス等の不活性ガスを
吹き付けて除去する乾式洗浄設備Ａに於いて、ナトリウ
ム蒸気を含む大流量のアルゴンガス中からナトリウムミ
ストを回収する場合の回収装置Ｃを説明する。尚、図１
中、Ｄはエコノマイザ＋加熱器、Ｅはブロア、Ｆは冷却
器、Ｇは回収装置Ｃの外周のヒータ＋保温材である。図
２に示す回収装置Ｃに於いて、１は竪型容器で、外周下
部にガス流入口２が設けられ、外周上端部にガス流出口
３が設けられ、底板４が一側に傾斜してその傾斜下端に
バルブ５付ナトリウム液滴排出管６が設けられている。
この竪型容器１内の中央には前記ガス流出口３よりも下
位から同心に上壁板７を有する内筒８が垂設され、この
内筒８の中高部に図３に示すように外周側から内周側に
順次網目を粗くした金属メッシュ９ａ〜９ｅを５層積層
焼結して成る円筒フイルタ１０が備えられている。内筒
８の下端には前記竪型容器１の底板４を貫通して液滴ド
レン機構１１が設けられている。この液滴ドレン機構１
１は、内筒８の下端に設けた漏斗１２と、漏斗１２の排
出口に接続されたドレンパイプ１３と、竪型容器１外で
ドレンパイプ１３に付設されたドレンバルブ１４とより
成るものである。
【００１４】次に上記のように構成された回収装置Ｃに
よるナトリウムミストの回収方法について説明する。ナ
トリウムミストを含むガスを、竪型容器１の外周下部の
ガス流入口２より竪型容器１内に導入し、内筒８の円筒
フイルタ１０の外周面から内周面に通過させ、その通過
の途中でガス中のナトリウムミストを金属メッシュ９ａ
〜９ｅに捕捉してガスと分離すると共に、順次網目の粗
い金属メッシュ層側にナトリウムミストをガス流により
移行させて順次液滴に成長させ、且つ円筒フイルタ１０
の内周面を滴下する。そしてこの滴下するナトリウムの
液滴１６を、内筒８の下端の漏斗１２に一旦貯めた後、
ドレンバルブ１４を開いてドレンパイプ１３を通して回
収する。ナトリウムミストを金属メッシュ９ａ〜９ｅに
捕捉させて分離したガスは、内筒８内を上昇して竪型容
器１内の上端部に入り、ここからガス流出口３を通して
送り出される。内筒８の外周面や竪型容器１の内周面に
付着したナトリウムミストは、液滴１６に成長後底板４
上に流れ、バルブ５付ナトリウム液滴排出管６を通して
回収される。
よるナトリウムミストの回収方法について説明する。ナ
トリウムミストを含むガスを、竪型容器１の外周下部の
ガス流入口２より竪型容器１内に導入し、内筒８の円筒
フイルタ１０の外周面から内周面に通過させ、その通過
の途中でガス中のナトリウムミストを金属メッシュ９ａ
〜９ｅに捕捉してガスと分離すると共に、順次網目の粗
い金属メッシュ層側にナトリウムミストをガス流により
移行させて順次液滴に成長させ、且つ円筒フイルタ１０
の内周面を滴下する。そしてこの滴下するナトリウムの
液滴１６を、内筒８の下端の漏斗１２に一旦貯めた後、
ドレンバルブ１４を開いてドレンパイプ１３を通して回
収する。ナトリウムミストを金属メッシュ９ａ〜９ｅに
捕捉させて分離したガスは、内筒８内を上昇して竪型容
器１内の上端部に入り、ここからガス流出口３を通して
送り出される。内筒８の外周面や竪型容器１の内周面に
付着したナトリウムミストは、液滴１６に成長後底板４
上に流れ、バルブ５付ナトリウム液滴排出管６を通して
回収される。
【００１５】上記のように実施形態のナトリウムミスト
の回収方法は、外周側から内周側に順次網目を粗くした
金属メッシュ９ａ〜９ｅより成る円筒フイルタ１０に、
ナトリウムミストを含むガスを通過させて、ナトリウム
ミストを金属メッシュ９ａ〜９ｅに捕捉してガスを分離
するが、金属メッシュ９ａ〜９ｅは目詰まりすることが
なくてガスの透過は良好で、ナトリウムミストは順次液
滴に成長しながら金属メッシュ９ａ〜９ｅを滴下してい
き、円筒フイルタ１０の内周面では大粒径の液滴１６と
なるので、ここではナトリウムミストがガス流出口３側
に再飛散することがない。また大粒径となったナトリウ
ムの液滴１６は、円筒フイルタ１０の内周面を重力落下
して内筒８の下端の漏斗１２に貯まる。しかも円筒フイ
ルタ１０の内周面においては、ガスの流れとナトリウム
の液滴１６の流れは全く逆方向であるので、ナトリウム
ミストの再飛散防止とナトリウムの液滴１６の排出は効
率良く行われる。
の回収方法は、外周側から内周側に順次網目を粗くした
金属メッシュ９ａ〜９ｅより成る円筒フイルタ１０に、
ナトリウムミストを含むガスを通過させて、ナトリウム
ミストを金属メッシュ９ａ〜９ｅに捕捉してガスを分離
するが、金属メッシュ９ａ〜９ｅは目詰まりすることが
なくてガスの透過は良好で、ナトリウムミストは順次液
滴に成長しながら金属メッシュ９ａ〜９ｅを滴下してい
き、円筒フイルタ１０の内周面では大粒径の液滴１６と
なるので、ここではナトリウムミストがガス流出口３側
に再飛散することがない。また大粒径となったナトリウ
ムの液滴１６は、円筒フイルタ１０の内周面を重力落下
して内筒８の下端の漏斗１２に貯まる。しかも円筒フイ
ルタ１０の内周面においては、ガスの流れとナトリウム
の液滴１６の流れは全く逆方向であるので、ナトリウム
ミストの再飛散防止とナトリウムの液滴１６の排出は効
率良く行われる。
【００１６】この実施形態のナトリウムミストの回収方
法と従来のナトリウムミストの回収方法との回収効率の
差を示せば図４に示す通りで、従来例の回収方法は長時
間運転しても回収効率が６８％程度までしか上らないの
に対し、本発明の回収方法は短時間に９９％程度まで回
収効率が上がり、著しく向上していることが判る。
法と従来のナトリウムミストの回収方法との回収効率の
差を示せば図４に示す通りで、従来例の回収方法は長時
間運転しても回収効率が６８％程度までしか上らないの
に対し、本発明の回収方法は短時間に９９％程度まで回
収効率が上がり、著しく向上していることが判る。
【００１７】尚、図２のナトリウムミストの回収装置Ｃ
における竪型容器１の底部は、図５に示すように変更し
てもよい。即ち、底板４をドレンパイプ１３が貫通する
中心部に向って傾斜させ、その中心部に大径のナトリウ
ム液滴排出部６′を設け、このナトリウム液滴排出部
６′の下端をドレンパイプ１３の途中に連通させて、ナ
トリウムの液滴１６を１ケ所で回収するようにしてもよ
い。
における竪型容器１の底部は、図５に示すように変更し
てもよい。即ち、底板４をドレンパイプ１３が貫通する
中心部に向って傾斜させ、その中心部に大径のナトリウ
ム液滴排出部６′を設け、このナトリウム液滴排出部
６′の下端をドレンパイプ１３の途中に連通させて、ナ
トリウムの液滴１６を１ケ所で回収するようにしてもよ
い。
【００１８】また、上記実施形態のナトリウムミストの
回収装置は、円筒フイルタ１０の外周面から内周面にナ
トリウムミストを含むガスを通過させてナトリウムミス
トを捕捉しているが、円筒フイルタ１０を内周側から外
周側に順次網目を粗くした金属メッシュ９ａ〜９ｅを５
層積層焼結したものとし、ナトリウムミストを含むガス
は円筒フイルタ１０の内周面から外周面に通過させてナ
トリウムミストを捕捉するようにしてもよい。
回収装置は、円筒フイルタ１０の外周面から内周面にナ
トリウムミストを含むガスを通過させてナトリウムミス
トを捕捉しているが、円筒フイルタ１０を内周側から外
周側に順次網目を粗くした金属メッシュ９ａ〜９ｅを５
層積層焼結したものとし、ナトリウムミストを含むガス
は円筒フイルタ１０の内周面から外周面に通過させてナ
トリウムミストを捕捉するようにしてもよい。
【００１９】上記の実施形態は、乾式洗浄設備Ａでのナ
トリウムミストの回収に適用した場合であるが、本発明
のガス中に含まれるミストの回収方法及びその装置Ｃ
は、図６に示すよう素レーザ装置Ｈ内のミスト回収に適
用できるものであり、これによりよう素レーザ出力を低
下させるガス中のミストを連続的に除去できるものであ
る。また、図７に示すＭＨＤ発電設備Ｉでのシードミス
トの回収に適用できるものであり、これによりＭＨＤ発
電効率を向上できるものである。さらに、図８に示すフ
ロンガス、塩素系有機溶剤回収設備Ｊでのミスト回収に
適用して回収効率を向上できるものである。さらにま
た、図９に示す石炭ガス化複合発電設備Ｋでのミスト回
収に適用して、発電効率の向上の寄与できるものであ
る。その他、溶融塩ミストトラップ、オリマルジョンに
も適用できるものである。
トリウムミストの回収に適用した場合であるが、本発明
のガス中に含まれるミストの回収方法及びその装置Ｃ
は、図６に示すよう素レーザ装置Ｈ内のミスト回収に適
用できるものであり、これによりよう素レーザ出力を低
下させるガス中のミストを連続的に除去できるものであ
る。また、図７に示すＭＨＤ発電設備Ｉでのシードミス
トの回収に適用できるものであり、これによりＭＨＤ発
電効率を向上できるものである。さらに、図８に示すフ
ロンガス、塩素系有機溶剤回収設備Ｊでのミスト回収に
適用して回収効率を向上できるものである。さらにま
た、図９に示す石炭ガス化複合発電設備Ｋでのミスト回
収に適用して、発電効率の向上の寄与できるものであ
る。その他、溶融塩ミストトラップ、オリマルジョンに
も適用できるものである。
【００２０】このように種々の設備に於いてミストの回
収に用いられる回収装置Ｃに於けるフイルタ断面構成
は、図３に示すもの以外に、図１０に示すようにガス入
口側からガス出口側へ順次粒度を大きくした金属又は樹
脂製の粒状材の層１８ａ，１８ｂ，１８ｃ，１８ｄ，…
…を多数積層配設して成るものもあり、また、図１１に
示すようにガス入口側からガス出口側へ順次気孔１９を
大きくしたセラミック材２０にて構成したものもある。
収に用いられる回収装置Ｃに於けるフイルタ断面構成
は、図３に示すもの以外に、図１０に示すようにガス入
口側からガス出口側へ順次粒度を大きくした金属又は樹
脂製の粒状材の層１８ａ，１８ｂ，１８ｃ，１８ｄ，…
…を多数積層配設して成るものもあり、また、図１１に
示すようにガス入口側からガス出口側へ順次気孔１９を
大きくしたセラミック材２０にて構成したものもある。
【００２１】また、上記各種のフイルタの形状は、図２
に示す円筒状に限るものではなく、図１２のａに示すよ
うに平板状のフイルタ１０ａ、図１２のｂに示すように
波形板状のフイルタ１０ｂ、図１２のｃに示すように截
頭円錐筒状のフイルタ１０ｃ、図１２のｄに示すように
傾斜板状のフイルタ１０ｄであってもよい。
に示す円筒状に限るものではなく、図１２のａに示すよ
うに平板状のフイルタ１０ａ、図１２のｂに示すように
波形板状のフイルタ１０ｂ、図１２のｃに示すように截
頭円錐筒状のフイルタ１０ｃ、図１２のｄに示すように
傾斜板状のフイルタ１０ｄであってもよい。
【００２２】さらに、上記各種の構成、形状のフイルタ
は、単一に配置されるばかりではなく、必要に応じ回収
装置内で例えば図１３のａ，ｂに示されるように複数配
置される場合もある。
は、単一に配置されるばかりではなく、必要に応じ回収
装置内で例えば図１３のａ，ｂに示されるように複数配
置される場合もある。
【００２３】さらにまた、上記各種の構成、形状のフイ
ルタは、図１４のａに示すようにフイルタ１０のガス出
口側にルーバー２１、又は図１４のｂに示すようにフイ
ルタ１０のガス出口側にバッフル２２を設けることによ
り、ミストの分離回収効率を一層高くすることができ
る。
ルタは、図１４のａに示すようにフイルタ１０のガス出
口側にルーバー２１、又は図１４のｂに示すようにフイ
ルタ１０のガス出口側にバッフル２２を設けることによ
り、ミストの分離回収効率を一層高くすることができ
る。
【００２４】
【発明の効果】以上の説明で判るように本発明のガス中
に含まれるミストの回収方法によれば、フイルタを目詰
まりすることが無くて、ガスの透過が良好であり、また
ミストの再飛散が無くてその為の回収機器が不要であ
り、ミストを効率良く低コストで回収することができ
る。また、本発明のガス中に含まれるミストの回収装置
によれば、上記の回収方法を適確に且つ有効に行うこと
ができて、ミストの回収効率を向上できる。
に含まれるミストの回収方法によれば、フイルタを目詰
まりすることが無くて、ガスの透過が良好であり、また
ミストの再飛散が無くてその為の回収機器が不要であ
り、ミストを効率良く低コストで回収することができ
る。また、本発明のガス中に含まれるミストの回収装置
によれば、上記の回収方法を適確に且つ有効に行うこと
ができて、ミストの回収効率を向上できる。
【図１】本発明のガス中に含まれるミストの回収方法及
びその装置を乾式洗浄設備でのナトリウムミストの回収
に適用した例を示す図である。
びその装置を乾式洗浄設備でのナトリウムミストの回収
に適用した例を示す図である。
【図２】図１における本発明のガス中に含まれるミスト
の回収装置の実施形態の一例を示す概略図である。
の回収装置の実施形態の一例を示す概略図である。
【図３】図２の回収装置における円筒フイルタの一部拡
大断面図である。
大断面図である。
【図４】実施形態のミスト回収方法と従来例のミスト回
収方法とのミスト回収効率の差を示すグラフである。
収方法とのミスト回収効率の差を示すグラフである。
【図５】図２の回収装置の底部の変更例を示す拡大断面
図である。
図である。
【図６】本発明のガス中に含まれるミストの回収方法及
びその装置をよう素レーザ装置のミスト回収に適用した
例を示す図である。
びその装置をよう素レーザ装置のミスト回収に適用した
例を示す図である。
【図７】本発明のガス中に含まれるミストの回収方法及
びその装置をＭＨＤ発電設備でのシードミスト回収に適
用した例を示す図である。
びその装置をＭＨＤ発電設備でのシードミスト回収に適
用した例を示す図である。
【図８】本発明のガス中に含まれるミストの回収方法及
びその装置をフロンガス、塩素系有機溶剤回収設備に適
用した例を示す図である。
びその装置をフロンガス、塩素系有機溶剤回収設備に適
用した例を示す図である。
【図９】本発明のガス中に含まれるミストの回収方法及
びその装置を石炭ガス化複合発電設備に適用した例を示
す図である。
びその装置を石炭ガス化複合発電設備に適用した例を示
す図である。
【図１０】本発明の回収装置に於けるフイルタの他の構
成例を示す図である。
成例を示す図である。
【図１１】本発明の回収装置に於けるフイルタのさらに
他の構成例を示す図である。
他の構成例を示す図である。
【図１２】本発明の回収装置に於けるフイルタの他の形
状を示すもので、ａは平板状のフイルタ、ｂは波形板状
のフイルタ、ｃは截頭円錐筒状のフイルタ、ｄは傾斜板
状のフイルタである。
状を示すもので、ａは平板状のフイルタ、ｂは波形板状
のフイルタ、ｃは截頭円錐筒状のフイルタ、ｄは傾斜板
状のフイルタである。
【図１３】本発明の回収装置に於けるフイルタの複数配
置の例を示すもので、ａは円筒状のフイルタの場合、ｂ
は平板状のフイルタの場合である。
置の例を示すもので、ａは円筒状のフイルタの場合、ｂ
は平板状のフイルタの場合である。
【図１４】本発明の回収装置に於けるフイルタのさらに
他の例を示すもので、ａはガス出口側にルーバーを設け
た場合、ｂはガス出口側にバッフルを設けた場合であ
る。
他の例を示すもので、ａはガス出口側にルーバーを設け
た場合、ｂはガス出口側にバッフルを設けた場合であ
る。
１ 竪型容器 ２ ガス流入口 ３ ガス流出口 ４ 底板 ８ 内筒 ９ａ〜９ｅ 金属メッシュ １０ 円筒フイルタ １０ａ 平板状のフイルタ １０ｂ 波形板状のフイルタ １０ｃ 截頭円錐筒状のフイルタ １０ｄ 傾斜板状のフイルタ １１ 液滴ドレン機構 １６ ナトリウムの液滴 １８ａ，１８ｂ，１８ｃ，１８ｄ 金属製又は樹脂製の
粒状材の層 １９ 気孔 ２０ セラミック材 ２１ ルーバー ２２ バッフル Ｃ 回収装置
粒状材の層 １９ 気孔 ２０ セラミック材 ２１ ルーバー ２２ バッフル Ｃ 回収装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 怡土 英毅 東京都江東区南砂２丁目６番５号 川崎重 工業株式会社東京設計事務所内 (72)発明者 高田 孝 東京都江東区南砂２丁目６番５号 川崎重 工業株式会社東京設計事務所内 (72)発明者 梅岡 利弘 大阪市北区中之島３丁目３番22号 関西電 力株式会社内 (72)発明者 清田 雅彦 大阪市北区中之島３丁目３番22号 関西電 力株式会社内 (72)発明者 村井 正広 大阪市北区中之島３丁目３番22号 関西電 力株式会社内
Claims (8)
- 【請求項１】 ミストを含むガスを、ガス入口側からガ
ス出口側に順次ポアサイズを大きく形成して成るフイル
タのガス入口面からガス出口面に通過させ、その通過の
途中でガス中のミストを捕捉してガスと分離すると共に
ポアサイズの大きいガス出口側の部分でミストを液滴に
成長させ且つフイルタのガス出口面を滴下させ、フイル
タの下方から回収することを特徴とするガス中に含まれ
るミストの回収方法。 - 【請求項２】 外周にガス流入口を有し外周上端部にガ
ス流出口を有する竪型容器と、該竪型容器内に前記ガス
流出口よりも下位から垂設されガス入口側からガス出口
側に順次ポアサイズを大きく形成して成るフイルタと、
該フイルタのガス出口側の下端に設けられ且つ前記竪型
容器の底を貫通した液滴ドレン機構とから構成されてい
ることを特徴とするガス中に含まれるミストの回収装
置。 - 【請求項３】 請求項２記載のガス中に含まれるミスト
の回収装置に於けるフイルタが、ガス入口側からガス出
口側へ順次網目を粗くした金属メッシュを多数積層焼結
して成るものであることを特徴とするガス中に含まれる
ミストの回収装置。 - 【請求項４】 請求項２記載のガス中に含まれるミスト
の回収装置に於けるフイルタが、ガス入口側からガス出
口側へ順次粒度を大きくした金属又は樹脂製粒状材の層
を多数積層配設して成るものであることを特徴とするガ
ス中に含まれるミストの回収装置。 - 【請求項５】 請求項２記載のガス中に含まれるミスト
の回収装置に於けるフイルタが、ガス入口側からガス出
口側へ順次気孔を大きくしたセラミック材にて構成した
ものであることを特徴とするガス中に含まれるミストの
回収装置。 - 【請求項６】 請求項２〜５のいずれかに記載のガス中
に含まれるミストの回収装置に於けるフイルタが、円筒
状，平板状，波形状，截頭円垂筒状，傾斜板状のいずれ
かであることを特徴とするガス中に含まれるミストの回
収装置。 - 【請求項７】 請求項２〜６のいずれかに記載のガス中
に含まれるミストの回収装置に於けるフイルタが、複数
配置されていることを特徴とするガス中に含まれるミス
トの回収装置。 - 【請求項８】 請求項２〜７のいずれかに記載のガス中
に含まれるミストの回収装置に於けるフイルタが、該フ
イルタの出口側にルーバー又はバッフルを設けたもので
あることを特徴とするガス中に含まれるミストの回収装
置。
Priority Applications (4)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8237228A JPH1057737A (ja) | 1996-08-20 | 1996-08-20 | ガス中に含まれるミストの回収方法及びその装置 |
| US08/909,844 US5904756A (en) | 1996-08-20 | 1997-08-12 | Mist recovering method and apparatus |
| DE69719883T DE69719883T2 (de) | 1996-08-20 | 1997-08-14 | Vorrichtung zur Abscheidung von Nebel |
| EP97114086A EP0824949B1 (en) | 1996-08-20 | 1997-08-14 | Mist recovering apparatus |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8237228A JPH1057737A (ja) | 1996-08-20 | 1996-08-20 | ガス中に含まれるミストの回収方法及びその装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1057737A true JPH1057737A (ja) | 1998-03-03 |
Family
ID=17012289
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8237228A Pending JPH1057737A (ja) | 1996-08-20 | 1996-08-20 | ガス中に含まれるミストの回収方法及びその装置 |
Country Status (4)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US5904756A (ja) |
| EP (1) | EP0824949B1 (ja) |
| JP (1) | JPH1057737A (ja) |
| DE (1) | DE69719883T2 (ja) |
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| KR100771484B1 (ko) | 2006-12-19 | 2007-10-30 | 송인직 | 진공회수시스템의 수분분리장치 |
| JP2009280456A (ja) * | 2008-05-23 | 2009-12-03 | Mitsubishi Materials Corp | 多結晶シリコン製造装置 |
| JP2014517304A (ja) * | 2011-06-02 | 2014-07-17 | ウエスチングハウス・エレクトリック・カンパニー・エルエルシー | 燃料取扱エリアの受動濾過設計 |
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| US20070012305A1 (en) * | 2005-07-18 | 2007-01-18 | Williams Russell K | Toy Water Rocket Launcher |
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| DE102006022534A1 (de) * | 2006-05-15 | 2007-11-22 | Aixtron Ag | Quellenbehälter einse VPE-Reaktors |
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- 1997-08-14 DE DE69719883T patent/DE69719883T2/de not_active Expired - Fee Related
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