JPH1057496A - 医療用留置チューブ - Google Patents

医療用留置チューブ

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JPH1057496A
JPH1057496A JP9153062A JP15306297A JPH1057496A JP H1057496 A JPH1057496 A JP H1057496A JP 9153062 A JP9153062 A JP 9153062A JP 15306297 A JP15306297 A JP 15306297A JP H1057496 A JPH1057496 A JP H1057496A
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tube
indwelling tube
indwelling
bacteria
bile
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JP9153062A
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Yasuyuki Suzuki
康之 鈴木
Yasuo Miyano
保男 宮野
Yoshio Konuki
喜生 小貫
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Olympus Corp
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Olympus Optical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明はチューブ内表面の凹凸の粗さを制御す
ることによって、その留置チューブの内表面に留置チュ
ーブ内を通過する体液中の物質が付着しづらく、内腔が
詰まり難い内面特性をもった医療用留置チューブを提供
することを目的とする。 【解決手段】本発明は体内の所望の位置に留置されて通
路を形成する医療用留置チューブにおいて、その内表面
の表面粗さに着目し、その表面粗さが、前記留置チュー
ブの内表面の断面曲線から導き出された粗さ曲線からそ
の平均線の方向に、一定の基準となる長さだけを抜き取
り、この抜取り部分の山頂線と谷底線との間隔を粗さの
曲線の縦倍率の方向に測定したときの値が0.5μm以
下としたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、体内に挿入され、
胆管や膵管の所望位置に留置されて体液を通す通路を形
成する医療用留置チューブに関する。
【0002】
【従来の技術】この種の医療用留置チューブとしては、
胆管ドレナージチューブやカテーテル等が知られてい
る。例えば、胆管ドレナージチューブにおいては、狭窄
した胆管に留置されて胆汁の排出を行うものであり、実
開昭60−180442号公報は、ポリエチレン等で形
成された胆管ドレナージチューブが提案されている。
【0003】また、他のドレナージチューブとして、実
公平6−1706号公報と特開平5−192389号公
報において示されるように、係止用フラップを形成した
外側チューブと、フッ素系樹脂で形成した内側チューブ
の二層チューブ構造のものが提案されている。
【0004】さらに、特公昭62−26787号公報に
は、二重チューブからなり、体内に挿入して留置され、
体液の抽出等に用いられるカテーテルであって、その内
層チューブがポリエチレンやポリ塩化ビニル等のプラス
チック材料で形成されたものが提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】胆管、膵管において、
癌などの病変や結石などを起因として管腔内の閉塞が起
きると、胆汁・膵液が流れないことにより、黄疸や膵炎
などの疾病が起きる。このとき、胆管や膵管に留置チユ
ーブを留置し、体液を排出することが知られている。し
かし、前記実開昭60−180442号公報や特公昭6
2−26787号公報で示されるような従来の留置チュ
ーブでは留置期間中に胆汁・膵液中の細菌および物質が
チューブ内に付着し易く、チューブ内腔の細径化および
閉塞により当初の目的である胆汁・膵液の排出が円滑に
できなくなる。その結果、疾病が再発するという問題が
あった。
【0006】胆汁・膵液中の細菌および物質の例として
は、留置チユーブの挿入時および他の何らかの理由で入
つた大腸菌・腸球菌などの細菌と胆汁・膵液中のムチン
などのタンパク質、中性脂肪・レシチン・コレステロー
ルなどの脂質が挙げられる。
【0007】一方、特開平5−192389号公報や実
公平6−1706号公報で示される留置チューブはチュ
ーブ内腔を詰まりにくくするため、表面エネルギーが小
さい(つまり、ぬれ性が低く、物質が付着しにくい)フ
ッ素系樹脂によりチューブ内層を成形してある。
【0008】以上の如く、従来においては、留置チュー
ブの詰まりを回避するために、そのチューブの材質の検
討がなされてきた。しかし、留置チューブは比較的長期
にわたり体内に留置されるものであるため、チューブ内
腔の詰まりが発生することを完全に抑えることができ
ず、現時点では満足できる留置チューブは提供されてい
ない。よって、より一層、詰り現象の起きにくい留置チ
ューブの提供が望まれている。
【0009】本発明は、このような現況に鑑みてなされ
たものであり、その目的とするところは留置チューブの
内腔の表面の凹凸の粗さを制御することによって内腔へ
の詰まりを防ぎ、体液等を円滑に流すことができる内面
特性を生み出した留置チューブを提案することにある。
【0010】
【発明の実施の形態】例えば、経内視鏡的逆行性胆管ド
レナージチューブにおいての詰り現象のメカニズムとし
ては、従来、一般的に理解されてきたところによれば、
チューブ内表面上で、細菌とタンパク質・脂質等の各種
物質の付着が繰り返されて推積層が生成され、この推積
層によって留置チューブの内腔が次第に詰まると考えら
れてきた。また、フッ素系樹脂のような、表面エネルギ
ーが比較的小さい材料で作られた留置チューブにおいて
も、その留置チューブの内腔を通過する細菌やタンパク
質・脂質などの物質が、一旦、留置チューブの内表面に
付着してしまうと、それらの物質の付着が進行し、留置
チューブの内表面には細菌やタンパク質・脂質などの物
質が堆積され、ついには留置チューブの内腔が詰まって
しまうものと考えられていた。
【0011】このような留置チューブの詰まりの機序に
ついては「The Role of Bacteriafor Occlusion of End
osucopic Retrograde Biliary Drainage (ERBD) Tub
e.」(Takeshi SHIGENO ,Gastroenterogical Endosco
py ,VO1.32(2),345〜352,199
0)等の文献の中で詳しく述べられている。それによれ
ば、留置チューブの内表面に細菌及び物質が最初に付着
する際、細菌およびタンパク質・脂質といった物質では
その付着性向において相違があり、次のような特異の過
程でなされることが分る。
【0012】すなわち、まず最初の段階において、細菌
とタンパク質・脂質では細菌の方がチューブ内表面に付
着し易いため、タンパク質・脂質より細菌の方が広く付
着する。次にその細菌の上や細菌間にタンパク質・脂質
が付着する。このような2段階のプロセスを経て細菌お
よび物質が次第に堆積されていく。最初の段階では、タ
ンパク質・脂質より大腸菌などの細菌の方が広く付着
し、この細菌の付着が引き金になって、第2段階目の、
さらなる細菌および物質の堆積が行われるのである。
【0013】そこで、本発明者は留置チューブの内表面
に最初に付着する細菌の付着を防ぐことができれば、そ
れに起因する留置チューブの詰まりを、かなり防止でき
るのではないかということに着眼した。
【0014】留置チューブの内表面に細菌の付着が起き
難いように、留置チューブの内表面の性状を検討したと
ころ、内表面へ細菌が付着する要因として、内表面の表
面エネルギー(ぬれ性、接触角で表せられる)と内表面
の粗さの凹凸が考えられた。そして、一般的に使用され
るチューブ素材であるポリエチレン、フッ素系樹脂など
の表面エネルギー(水の接触角=90〜120゜)の範
囲では、前記2つの要因のうち、内表面の粗さの凹凸の
方が留置チューブ内表面への細菌の付着に大きく関与し
ていることが知れた。
【0015】そこで、表面の粗さを、JIS−B060
1−1994で定義されている最大高さRyで表し、そ
の表面粗さの最大高さRyの値と細菌の付着の関係につ
いての検討/考察を行った。ここで、表面粗さについて
の最大高さRyとは、図1で示すように、表面の断面曲
線から導き出された表面の粗さ曲線からその平均線の方
向に基準となる長さLだけを抜き取り、この抜き取り部
分の凹凸の山頂線と谷底線の間隔を粗さ曲線の縦倍率
(longitudinal magnifc-ation) の方向に測定した値を
マイクロメートル(μm)で表したものをいう。また、
粗さ曲線とは粗さ測定器により測定したチューブ内腔表
面の断面曲線から所定の波長により長い表面うねり成分
を位相補償形高域フィルタで除去した曲線である。
【0016】従来、一般に使用されてきたドレナージチ
ューブのような留置チューブはポリエチレンやポリ塩化
ビニルといった熱可塑性樹脂を押出し成型により作られ
ており、そのチューブ内表面の粗さの凹凸は粗さ測定器
により実際に測定した結果によれば、最大高さRyが2
μm〜5μmの範囲であるとの結果を得た。
【0017】一方、ドレナージチューブの内表面に付着
する可能性のある腸内の主な常在細菌(Enterococcus、
Klebsiella、E,Coli、Enterobacter)を文献(引用先:
細菌学入門、1974年1月20日発行、牛場大蔵
著)により調査したところ、球菌や捍菌または螺旋菌等
があり、その外形状は特定されないものの、腸内に多く
存在するもので、最も小さな細菌は大腸菌(E,Coli)で
あり、その大きさは約(0.5〜0.6)×(1.0〜
3.0)μmとなっている。つまり、最小幅での大きさ
をみると、0.5〜0.6μmの大きさがある。
【0018】次に、留置チューブの内表面への付着現象
を考察して見る。一般的な留置チューブの内表面の凹凸
の大きさは最大高さRyで2μm〜5μmであり、体腔
内において最も多く存在する大腸菌の大きさはその最小
幅での大きさで見れば、0.5〜0.6μmであった。
この両者の大きさの関係を考えた場合、チューブ内表面
の粗さの凹凸の大きさに比べて大腸菌の大きさが小さい
ことがわかった。
【0019】かかる状況においての留置チューブの内表
面への付着現象は次のような2段階の過程を経て付着す
るものと考えられる。まず、タンパク質・脂質より細菌
の方が先にチューブ内表面に付着しやすく、かつ細菌の
方がタンパク質・脂質より広く付着する。
【0020】そして、細菌aの大きさは、チューブ内表
面の粗さの凹凸の凹所部分bの大きさより僅かに小さい
ので、その凹所部分b内にスッポリと入り込んでしまう
(図2(a)を参照)。いわば、細菌aが凹所部分b内
にピッタリと嵌り込んでトラップされた状態となる。ま
た、細菌aは固体としての塊であると見れるからその凹
所部分bから簡単に脱出することができない。そして、
多くの細菌は留置チューブの内表面の凹所部分b内にト
ラップされて滞留し、広い範囲で付着することになる。
【0021】一旦、細菌aが留置チューブの内表面に滞
留して付着し始めると、細菌aもタンパク質・脂質から
なるものであるから、細菌aの周りには胆汁・膵液中の
タンパク質・脂質cが付着し始める(図2(b)を参
照)。
【0022】その結果、細菌とタンパク質・脂質が次々
と固着し始めるようになり、凹所部分b内を完全に埋め
るようにして、細菌とタンパク質・脂質の堆積が始まる
(図2(c)を参照)。
【0023】以上の如く、留置チューブの内表面には細
菌のトラップ現象を起因として細菌とタンパク質・脂質
が堆積すると考えられる。そして、付着物が積層して留
置チューブの内腔が詰まってしまうものと考えられる。
【0024】結論的に述べれば、従来の留置チューブに
おいては留置チューブ内表面の最大高さRyの方が細菌
の大きさよりも大きめであるために、留置チューブ内表
面の凹所部分に、一旦、細菌が入り込んでしまうと、細
菌はその凹所部分に捕まり、そこから容易に脱出するこ
とができなくなる。そして、細菌がチューブ内表面に滞
留して付着することにより、これを起因として細菌とタ
ンパク質・脂質の堆積が進み、最終的に内腔が詰まって
しまうことになる。
【0025】ここで、実際にチューブ内表面の表面粗さ
の違いが、胆汁・膵液中の細菌およびタンパク質・脂質
等の物質の付着に影響しているかどうかを確認するため
に行った実験及びその結果を示す。実験用のダミー試料
としては、表面粗さ(最大高さRy)の異なるステンレ
ス製シートを6種類使用した。また、材質が金属と樹脂
の違いにより付着への影響が変わらないかどうかを確認
するため、フッ素系樹脂であるテトラフルオロエチレン
/パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PF
A)製シートを1種類使用した。試料をチューブ状態の
ものにすると、後で電子顕微鏡によりチューブ内面を観
察する時、チューブをカットして広げる作業が必要であ
り、その作業中に内面への細菌などの付着状態が変わっ
てしまう(付着物の剥離、脱落など)という問題があっ
た。そのため、試料としてはシート状態のものを使用し
た。また、試料をシート状のものとすると、樹脂では精
度良く研磨することができず、必要とする表面粗さが得
られないため、主にステンレス製シートを使用した。但
し、予め同レベルの表面粗さのステンレスと樹脂(実験
ではPFAを使用)で実験を行い、素材の違いにより、
細菌や物質の付着状態が変わらないことを確認した。そ
の実験の試料および結果も合わせて後述してある。
【0026】各試料の最大高さRyは下記の表1の通り
である。この最大高さRyはJIS−0601−199
4に示された測定方法に従って測定した。
【0027】
【表1】 最大高さRyとしては、表面粗さを技術的に可能な限り
抑えたチューブ内表面から一般的に使用されている様な
チューブ内表面の範囲で選択した。
【0028】図8に本実験の実験系を示す。全ての試料
29a〜29gを入れたガラス製のU字管30aとU字
管30bとローラーポンプ31を複数のシリコンチュー
ブ32で図示の如くつなぎ、流体が循環可能な還流装置
33とする。その後で、U字管30a,30b内に、使
用するヒト胆汁34を供給しながら、ローラーポンプ3
1を作動させ、U字管30a,30b内およびシリコン
チューブ32内にヒト胆汁を充満させる。つまり、循環
路内にヒト胆汁34を満たす。U字管30bはできるだ
け多くのヒト胆汁34を還流させるための貯蔵容器であ
る。実験中、ヒト胆汁34の温度を実際の体内環境下で
の温度にするため、U字管30a,30bをウォーター
バス35の中に浸漬し、ウォーターバス35内の水温を
37℃に一定に保つ。試料29a〜29gは互いに触れ
ないようにステンレスワイヤでU字管30a内に吊るし
て保持し、U字管30a,30bはシリコン栓36で密
封しておく。実験中は還流装置33内のヒト胆汁34の
還流速度が、生体内での胆汁排出速度とほぼ同じ2ml
/分となるようにローラーポンプ31を一定速度で作動
させる。
【0029】上記状態で1週間放置した後、試料29a
〜29gを回収して、試料表面への胆汁中の細菌および
物質の付着状態を電子顕微鏡にて観察、撮影した。その
電子顕微鏡写真を図9〜図29に示す。図9〜図11が
試料A、図12〜図14が試料B、図15〜図17が試
料C、図18〜図20が試料D、図21〜図23が試料
E、図24〜図26が試料F、図27〜図29が試料G
の写真である。図9,図12,図15,図18,図2
1,図24および図27は各試料A〜Gの表面の実験前
の状態を電子顕微鏡で200倍に拡大した写真である。
実験後は試料表面への細菌やタンパク質・脂質の付着状
況を確認し易くするため、各試料A〜Gのそれぞれにつ
いて、5000倍の写真(図10,図13,図16,図
19,図22,図25および図28)と、30000倍
の写真(図11,図14,図17,図20,図23,図
26および図29)の2種類の写真を撮影した。各写真
は試料表面に対して真上から撮影した。また、実験後の
写真は付着状態を分かりやすくするため、試料表面の付
着物を一部削り取って、付着物がついている部分とつい
ていない部分の境界を拡大撮影した。
【0030】各試料についての、実験後の5000倍の
写真(図10,図13,図16,図19,図22,図2
5および図28)と、30000倍の写真(図11,図
14,図17,図20,図23,図26および図29)
を見ると、全ての試料表面に付着物が薄く付着している
のが分かる。試料A、Bの実験後の写真(図10および
図11、図13および図14)の写真を見ると、細菌様
の微小な顆粒が点々と付着し、その間にタンパク質・脂
質と思われる物質が付着しているのが分かる。試料A,
Bの実験後の写真(図10および図11、図13および
図14)と、試料C〜Gの実験後の写真(図16および
図17、図19および図20、図22および図23、図
25および図26、図28および図29)を比較する
と、後者の試料C〜Gの写真では、試料A,Bの写真に
見られた薄い層状の付着物の上に、大きな顆粒状の細菌
およびタンパク質・脂質と思われる物質が付着している
ことが分かる。試料Bでも30000倍に拡大した写真
(図14)を見ると、薄い層状の付着物の上に顆粒状の
物質が付着しているが、その大きさは0.1〜0.2μ
m(10〜20nm)程度であり、試料C〜Gの顆粒状
物質の大きさ1〜5μm(100〜500nm)の程度
と比較すると微小である。
【0031】試料の表面粗さと胆汁中の細菌および物質
の付着状態をまとめると、下表2のようになる。
【0032】
【表2】 上記結果から、最大高さRyが1μm前後より大きい場
合と0.5μm以下の場合では、0.5μm以下の方が
胆汁中の細菌および物質の付着が起きにくいことが分か
る。また、試料AとBを比較して見ても分かる通り、最
大高さRyがより小さい試料Aの方が細菌および物質の
付着が少なく、表面粗さが低ければ低いほど胆汁の細菌
および物質の付着の進行が遅いといえる。これは、前述
した留置チューブ内腔がつまるまでの期間をできるだけ
抑えるためにはどうすべきかという考えを裏付けるデー
タといえる。
【0033】以上の如く、従来、使用されてきた留置チ
ューブ内表面の表面粗さの凹凸(最大高さRy)は腸内
の主な常在細菌の大きさに比べて大きく、このため、詰
まり易いことが分かった。
【0034】そこで、本発明者は、主な常在細菌の大き
さが、約(0.5〜0.6)×(1.0〜3.0)μm
であることに着眼し、細菌のトラップ現象を起因として
細菌とタンパク質が堆積することを防ぐには留置チュー
ブ内表面の表面粗さの凹凸の大きさは、その最大高さR
yの値が、0.5μm以下にすることが詰まり防止効果
が得られる上で望ましいことが分った。
【0035】従来、特開平5−192389号や実公平
6−1706号公報で示される留置チューブにおいて
の、その内層チューブに、ポリエチレン等のプラスチッ
ク材料に代わり、特に表面エネルギーの小さいフッ素系
樹脂を採用したものでも、内腔が詰まる問題を十分に解
決することができなかったが、以上の結果から、その原
因が、チューブ内表面の凹凸(内面の粗さ)の性状にあ
ることが理解できた。
【0036】本発明は、留置チューブの内表面の粗さに
ついての前述したような着眼によりその留置チューブの
内表面の凹凸の粗さを制御し、その留置チューブの内表
面に留置チューブ内を通過する体液中の細菌やタンパク
質・脂質等の物質が付着しづらく、内腔が詰まり難い内
面特性をもった医療用留置チューブを提供するものであ
り、そして、留置チューブ内腔の内表面の粗さが、体液
中の細菌が付着しない値とした。これにより、体液中の
細菌が付着する現象を起因としてチューブ内表面に物質
が堆積することを防ぐようにした。具体的には留置チュ
ーブの内表面の粗さを最大高さRyの値で、0.5μm
以下に形成するということで飛躍的にチューブ内腔の詰
まりを防止し、顕著な詰まり防止効果が得られる留置チ
ューブを実現するに至ったのである。
【0037】
【実施例】
<第1実施例>図3及び図4を参照して、本発明の第1
実施例を説明する。 (構成)この第1実施例は胆管ドレナージ用留置チュー
ブ(ERBDチューブ)1に係り、これはポリエチレン
等のプラスチック材料で、内径が2.4mm、外径が
3.2mmの単一層のチューブとして形成されている。
つまり、少なくともチューブ内腔の内面部分が熱可塑性
樹脂で形成される。また、留置チューブ1の内腔2にお
ける内表面の粗さは、最大高さRyの値が0.5μm以
下で、望ましくは形成可能な範囲で最大高さRyの値が
それより小さく形成されている。
【0038】この単層の留置チューブ1を形成するに
は、予め、外周面を所定以下の粗さの鏡面に仕上げた芯
線の上に樹脂材料を塗り付けてその樹脂材料を固め、チ
ューブ状のものを形成する、その後に芯線の両端を両端
側に引っ張り、その芯線の外径を細くして芯線を引き抜
く。そうすると、チューブが残り、この内腔の内表面に
は芯線の表面の粗さの凹凸が転写され、所定の粗さの留
置チューブが得られる。
【0039】チューブ内表面の表面粗さとしては、芯線
の鏡面仕上げの機械加工限度内で、表面粗さの最大高さ
Ryの値で、0.02μm程度の低い値まで得ることが
できる。但し、その値を0.2μm以上に制限すると、
芯線の外周面の鏡面仕上げ加工と維持管理が容易であ
り、さらに留置チューブを加工する上で望ましい。
【0040】一方、前記留置チューブ1の前後両端部寄
りの各周壁部分にはそれぞれに近い前後端側に向けて、
次第に深くなる方向に傾斜して楔状に切り込んだ切込み
部3を形成することによりサイドフラップ4が開閉自在
に設けられている。さらに、前後両端部寄りの各周壁部
分にはそのサイドフラップ4とは別にサイドホール5が
それぞれ形成されている。また留置チューブ1の前端部
は先細りのテーパー部6となっている。
【0041】(作用及び効果)このように構成された留
置チューブ1を、従来どうりに内視鏡の挿通チャンネル
を通じて、図4で示すように経内視鏡的に体内の十二指
腸から胆管7の狭窄部8に挿入して所望の位置に留置さ
れる。そして、長期間にわたり留置チューブ1の内腔2
を通じて胆汁等の排出を行う。従って、黄疸の発生を防
止できる。
【0042】この場合、留置チューブ1の内表面の表面
粗さの最大高さRyの値が0.5μm以下で形成されて
いるため、留置チューブ1の詰まりの引き金となる胆汁
中の細菌の付着が起こりにくくなり、その結果、チュー
ブ内腔2が詰まるまでの期間が長くなる。
【0043】また、この留置チューブ1はサイドフラッ
プ4により胆管7に確実に固定され、位置ずれを起こす
ようなこともない。さらに、その前後両端部寄りに、サ
イドフラップ4とは別にサイドホール5が形成されてい
るので、効率よく胆汁の排出を行うことが可能である。
また、前記留置チューブ1の前端部は先細りのテーパー
部6となっているため、胆管7の狭窄部8を越えて留置
チューブ1を容易に挿入することができる。
【0044】<第2実施例>図5を参照して、本発明の
第2実施例を説明する。 (構成)この第2実施例のものも胆管ドレナージ用の留
置チューブ11に係るが、この留置チューブ11は内層
チューブ12と外層チューブ13との2層構造のもので
ある。内層チューブ12はポリテトラフルオロエチレン
(PTFE)、外層チューブ13はポリエチレンといっ
たプラスチック材料で形成されており、その内層チュー
ブ12の内腔14における内表面の表面粗さは最大高さ
Ryの値は0.5μm以下に形成されている。この内層
チューブ12は例えば前述した第1実施例でのチューブ
製法によって作ることができる。
【0045】前記外層チューブ13にはその前後両端部
寄りに周壁をそれぞれの前後端に向けて、次第に深くな
る方向に傾斜して楔状に切り込んだ切込み部15によっ
て形成されたサイドフラップ16が開閉自在に設けられ
ている。この切込み部15は内層チューブ12までは切
り込まない。さらに前記留置チューブ11の前端部は先
細りのテーパー部17となっている。
【0046】(作用及び効果)このように構成された留
置チューブ11を、前記実施例の場合と同様にして、例
えば、胆管の狭窄部に留置され、胆汁等を排出する。こ
の場合、留置チューブ11の内表面の表面粗さは最大高
さRyの値が0.5μm以下で形成されているため、留
置チューブ11の詰まりの引き金となる胆汁中の細菌の
付着が起こりにくくなり、その結果、チューブ内腔が詰
まるまでの期間が長くなる。
【0047】また、この留置チューブ11には外層チュ
ーブ13の前後両端部寄りにそれぞれ切込み部15によ
ってサイドフラップ16が形成されているので、留置チ
ューブ11の固定が確実で位置ずれするようなこともな
い。さらに留置チューブ11は造影剤を含むPTFE単
体の留置チューブに比べ、腰が弱く柔軟性があるので、
体腔内への留置は極めて容易であると共に、この内層チ
ューブ11、外層チューブ13の肉厚比を変えることに
よって留置チューブ11の可撓性を適宜に調整すること
もできる。また、この留置チューブ11においては内層
チューブ12にサイドフラップ16やサイドホールを設
けていないので、その加工によるバリ等が内腔側に発生
しない。
【0048】従って、バリ等に細菌及びタンパク質・脂
質が付着しにくくなり、その付着の繰り返しにより引き
起こされる、留置チューブ11の内腔14の詰まりが発
生するまでの期間が長くなる。また、前記留置チューブ
11の前端部には先細りのテーパー部17となっている
ため、胆管の狭窄部を越えて留置チューブ11の挿入が
容易となる。
【0049】<第3実施例>図6及び図7を参照して、
本発明の第3実施例を説明する。 (構成)この第3実施例も胆管ドレナージ用の留置チュ
ーブ21に係るが、この留置チューブ21は内層チュー
ブ22と外層チューブ23を有し、さらに内層チューブ
22と外層チューブ23の間には補強用部材24を介在
して設けてある。内層チューブ22はポリテトラフルオ
ロエチレン(PTFE)から形成されており、外層チュ
ーブ23はポリエチレンといったプラスチック材料で形
成されており、補強用部材24は例えば細い金属線で格
子状に編まれた筒状ブレード等で形成されている。
【0050】この内層チューブ22は例えば前述した第
1実施例でのチューブ製法によって作ることができる。
そして、内層チューブ22の内腔25の内表面の表面粗
さは最大高さRyの値で、0.5μm以下に形成されて
いる。
【0051】前記外層チューブ23にはその前後両端部
寄りに周壁部をそれぞれの前後端に向けて、次第に深く
なる方向に傾斜して楔状に切り込んだ切込み部26によ
って形成されたサイドフラップ27が開閉自在に設けら
れている。この切込み部26は補強用部材24及び内層
チューブ22までは切り込まれていない。さらに前記留
置チューブ21の前端部には先細りのテーパー部28と
なっている。
【0052】(作用及び効果)このように構成された留
置チューブ21を胆管の狭窄部に留置して胆汁等を排出
するようにした場合、その留置チューブ21の内腔の内
表面の表面粗さが最大高さRyの値で、0.5μm以下
で形成されているため、留置チューブ内腔の詰まりの引
き金となる胆汁中の細菌の付着が起こりにくくなり、そ
の結果、チューブ内腔が詰まるまでの期間が長くなる。
【0053】また、この留置チューブ21には外層チュ
ーブ23の前後両端部寄りにそれぞれ切込み部26によ
ってサイドフラップ27が形成されているので、留置チ
ューブ21の固定が確実で位置ずれするようなこともな
い。さらに、この留置チューブ21は造影剤を含むPT
FE単体の留置チューブに比べ、腰が弱く柔軟性がある
ので、体腔内への留置は極めて容易であると共に、この
内層チューブ22と外層チューブ23の肉厚比、及び補
強用部材24の金属線の素線径等を適宜変えることによ
って、留置チューブ21の可撓性を適宜に調整すること
も可能となる。
【0054】また、この留置チューブ21においては、
内層チューブ22にサイドフラップ27やサイドホール
を設けていないので、その加工によるバリ等が内腔25
側に発生しない。従って、バリ等に細菌及びタンパク質
・脂質が付着しにくくなり、その付着の繰り返しにより
引き起こされる留置チューブ21の内腔25の詰まりが
起こるまでの期間が長くなる。
【0055】また、カッター等により外層チューブ23
に切込み部26を設けてサイドフラップ27を形成する
が、その際、補強用部材24がストッパとなり内層チュ
ーブ22を傷つける心配がなく、作業が大変容易とな
る。また、補強用部材24は留置チューブ21の可撓性
を大きく増すことができるため、内層チューブ22を極
薄にして、その分、外層チューブ23の肉厚を厚くする
ことで、サイドフラップ27を強化することができる。
これにより体腔内への係止力が増し、より確実な留置チ
ューブ21の固定が可能となる。この他、補強用部材2
4が形成する外周の凹部に内層チューブ22及び外層チ
ューブ23が食い込んで接合するため、その接合力が飛
躍的に増大させることができる。また、前記留置チュー
ブ21の前端部は先細りのテーパー部28となっている
ため、胆管の狭窄部を越えて留置チューブ21の挿入が
容易となる。
【0056】<各実施例の変形例>前記第3実施例の補
強用部材24はコイルやフレックス部材等で形成しても
よい。前記第1実施例に記載されている留置チューブや
前記第2実施例に記載されている内層チューブと外層チ
ューブはそれらの実施例に記載されている材料に限ら
ず、テトラフルオロエチレン/パーフルオロアルキルビ
ニルエーテル共重合体(PFA)、テトラフルオロエチ
レン/へキサフルオロプロピレン共重合体(FEP)、
ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、ポリスチレン系エラス
トマー、ポリアミド、ポリアミド系エラストマー、ポリ
エチレン以外のオレフィン系(例えば、EVA、ポリプ
ロピレン)およびそのエラストマー、ポリエチレンテレ
フタレート、ポリエチレンテレフタレート系エラストマ
ーなどの他の熱可塑性樹脂で成形しても良い。第1実施
例に記載されている留置チューブの内外径の寸法はそれ
に限定されることなく、φ1〜30mm程度の範囲で自
由に選択することができる。本発明において留置チュー
ブの内腔の表面粗さの最大高さRyの値で、0.5μm
以下とした内表面部分は留置チューブ内表面の全面が望
ましいが、全面に限られるものではない。
【0057】[付記] 1.体内の所望の位置に留置されて通路を形成し、かつ
少なくともチューブ内面が熱可塑性樹脂で構成された医
療用留置チューブにおいて、前記留置チューブの内表面
の表面粗さを、最大高さRyの値で、0.5μm以下の
値とし、体液中の細菌が付着する現象を起因としてチュ
ーブ内表面に細菌及び体液中の物質が堆積することを防
ぐようにしたことを特徴とする医療用留置チューブ。 2.体内の所望の位置に留置されて通路を形成し、かつ
少なくともチューブ内面が熱可塑性樹脂で構成された医
療用留置チューブにおいて、前記留置チューブの内表面
の表面粗さが、留置チューブの内表面の断面曲線から導
き出された粗さ曲線からその平均線の方向に基準となる
長さLだけを抜き取り、この抜取り部分の山頂線と谷底
線の間隔を粗さ曲線の縦倍率の方向に測定したときの値
が、0.5μm以下の値となることを特徴とする医療用
留置チューブ。 3.体内の所望の位置に留置されて通路を形成し、かつ
少なくともチューブ内面が熱可塑性樹脂で構成された医
療用留置チューブにおいて、表面粗さの最大高さRy値
が、0.5μm以下で、0.2μm以上としたことを特
徴とする第1項に記載の医療用留置チューブ。 4.体内の所望の位置に留置されて通路を形成し、かつ
少なくともチューブ内面が熱可塑性樹脂で構成された医
療用留置チューブにおいて、表面粗さの最大高さRy値
が、0.5μm以下で、0.02μm以上としたことを
特徴とする第1項に記載の医療用留置チューブ。 5.前記留置チューブは,外層チューブと内層チューブ
の二重チューブ構造で形成されていることを特徴とする
第1,2,3,4項に記載の医療用留置チューブ。 6.前記留置チューブは外層チューブと、内層チューブ
と、その外層チューブと内層チューブの間に配設した補
強部材とを有することを特徴とする第1,2,3,4項
に記載の医療用留置チューブ。
【0058】
【発明の効果】以上説明したように本発明の留置チュー
ブによれば、細菌やタンパク質・脂質等の物質をチュー
ブ内腔に付着しにくくして、その結果、チューブ内腔が
詰まるまでの期間を長くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における留置チューブの内腔の表面粗さ
についての最大高さRyの説明図。
【図2】医療用留置チューブの内表面へ体液中の物質が
付着する現象の説明図。
【図3】第1実施例に係る留置チューブの縦断面図。
【図4】第1実施例に係る胆管ドレナージ用留置チュー
ブの使用状態の説明図。
【図5】第2実施例に係る留置チューブの縦断面図。
【図6】第3実施例に係る留置チューブの縦断面図。
【図7】第3実施例に係る留置チューブの一部を拡大し
た断面図。
【図8】表面荒さと胆汁中の細菌および物質の付着性の
相関関係の実験系の説明図。
【図9】実験前の試料Aの表面の200倍顕微鏡写真。
【図10】実験後の試料Aの表面の5000倍顕微鏡写
真。
【図11】実験後の試料Aの表面の30000倍顕微鏡
写真。
【図12】実験前の試料Bの表面の200倍顕微鏡写
真。
【図13】実験後の試料Bの表面の5000倍顕微鏡写
真。
【図14】実験後の試料Bの表面の30000倍顕微鏡
写真。
【図15】実験前の試料Cの表面の200倍顕微鏡写
真。
【図16】実験後の試料Cの表面の5000倍顕微鏡写
真。
【図17】実験後の試料Cの表面の30000倍顕微鏡
写真。
【図18】実験前の試料Dの表面の200倍顕微鏡写
真。
【図19】実験後の試料Dの表面の5000倍顕微鏡写
真。
【図20】実験後の試料Dの表面の30000倍顕微鏡
写真。
【図21】実験前の試料Eの表面の200倍顕微鏡写
真。
【図22】実験後の試料Eの表面の5000倍顕微鏡写
真。
【図23】実験後の試料Eの表面の30000倍顕微鏡
写真。
【図24】実験前の試料Fの表面の200倍顕微鏡写
真。
【図25】実験後の試料Fの表面の5000倍顕微鏡写
真。
【図26】実験後の試料Fの表面の30000倍顕微鏡
写真。
【図27】実験前の試料Gの表面の200倍顕微鏡写
真。
【図28】実験後の試料Gの表面の5000倍顕微鏡写
真。
【図29】実験後の試料Gの表面の30000倍顕微鏡
写真。
【符号の説明】
1…留置チューブ、2…内腔、11…留置チューブ、1
2…内層チューブ、13…外層チューブ、14…内腔、
21…留置チューブ、22…内層チューブ、23…外層
チューブ、24…補強用部材、25…内腔。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】体内の所望の位置に留置されて通路を形成
    し、かつチューブ内面が熱可塑性樹脂で構成された医療
    用留置チューブにおいて、前記留置チューブの内表面の
    表面粗さを、最大高さRyの値で、0.5μm以下の値
    とし、体液中の細菌が付着する現象を起因としてチュー
    ブ内表面に細菌及び体液中の物質が堆積することを防ぐ
    ようにしたことを特徴とする医療用留置チューブ。
JP9153062A 1996-06-14 1997-05-28 医療用留置チューブ Pending JPH1057496A (ja)

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JP8-153857 1996-06-14
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