JPH1057431A - 自然崩壊性樹脂容器 - Google Patents
自然崩壊性樹脂容器Info
- Publication number
- JPH1057431A JPH1057431A JP21734896A JP21734896A JPH1057431A JP H1057431 A JPH1057431 A JP H1057431A JP 21734896 A JP21734896 A JP 21734896A JP 21734896 A JP21734896 A JP 21734896A JP H1057431 A JPH1057431 A JP H1057431A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pva
- urn
- parts
- container
- resin
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B65—CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
- B65D—CONTAINERS FOR STORAGE OR TRANSPORT OF ARTICLES OR MATERIALS, e.g. BAGS, BARRELS, BOTTLES, BOXES, CANS, CARTONS, CRATES, DRUMS, JARS, TANKS, HOPPERS, FORWARDING CONTAINERS; ACCESSORIES, CLOSURES, OR FITTINGS THEREFOR; PACKAGING ELEMENTS; PACKAGES
- B65D65/00—Wrappers or flexible covers; Packaging materials of special type or form
- B65D65/38—Packaging materials of special type or form
- B65D65/46—Applications of disintegrable, dissolvable or edible materials
- B65D65/466—Bio- or photodegradable packaging materials
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02W—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
- Y02W90/00—Enabling technologies or technologies with a potential or indirect contribution to greenhouse gas [GHG] emissions mitigation
- Y02W90/10—Bio-packaging, e.g. packing containers made from renewable resources or bio-plastics
Landscapes
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Biodiversity & Conservation Biology (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Containers Having Bodies Formed In One Piece (AREA)
- Biological Depolymerization Polymers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 水崩壊性、生分解性に優れ、土中に埋没する
ことにより分解して自然に帰る容器、とくに骨壷を提供
する。 【解決手段】 ポリビニルアルコールを主体とする熱溶
融可能な樹脂100重量部と充填剤３〜300重量部を配合し
てなる組成物を溶融成形して得られる自然崩壊性樹脂容
器、とくに骨壷である。
ことにより分解して自然に帰る容器、とくに骨壷を提供
する。 【解決手段】 ポリビニルアルコールを主体とする熱溶
融可能な樹脂100重量部と充填剤３〜300重量部を配合し
てなる組成物を溶融成形して得られる自然崩壊性樹脂容
器、とくに骨壷である。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、自然崩壊性樹脂容
器に関するもので、ポリビニルアルコール(以下ＰＶＡ
と略記することがある)系樹脂を用いた熱溶融成形で得
られる容器に関する。特に地中に埋没したり、河川や海
浜に放置した場合に、水崩壊、微生物分解してなくなる
ことを特徴とする容器を提供する。
器に関するもので、ポリビニルアルコール(以下ＰＶＡ
と略記することがある)系樹脂を用いた熱溶融成形で得
られる容器に関する。特に地中に埋没したり、河川や海
浜に放置した場合に、水崩壊、微生物分解してなくなる
ことを特徴とする容器を提供する。
【０００２】
【従来の技術】合成樹脂製、特にプラスチック製の容器
は金属、ガラス、陶磁器製容器に比べ軽量、安価である
ので、広く普及している。しかしながら、プラスチック
製容器は一般に耐久性に劣る割りに完全分解し難く、使
用後のごみ処理が社会問題となっている。これの解決の
ために光や微生物分解性をプラスチックに付与しようと
する試みがなされ、樹脂中に澱粉や変性澱粉粉末を混入
したものなどが提案されている(例えば特公昭60-41089
号,特公昭52-42187号,特開昭49-55740号など)。
は金属、ガラス、陶磁器製容器に比べ軽量、安価である
ので、広く普及している。しかしながら、プラスチック
製容器は一般に耐久性に劣る割りに完全分解し難く、使
用後のごみ処理が社会問題となっている。これの解決の
ために光や微生物分解性をプラスチックに付与しようと
する試みがなされ、樹脂中に澱粉や変性澱粉粉末を混入
したものなどが提案されている(例えば特公昭60-41089
号,特公昭52-42187号,特開昭49-55740号など)。
【０００３】容器の一種である骨壷は、従来より陶器で
作られており、納骨した後地中に埋葬される。通常墓の
下に石室が作られてそこに納める場合もあるが、地域に
よってはそのまま地中に埋葬し長い間に骨共々自然に帰
ることが望まれていたが、陶器で作られた骨壷では半永
久的に保存されることになり自然に帰すことができなか
った。宗教によっては一定の期間埋葬した後、骨壷を掘
り起こし壷を壊して再び骨を埋葬するなどのことが行わ
れている。また、最近ではペットなども荼毘に付し、骨
壷に入れ墓や自宅の庭などに埋葬することも多くなり、
自然に帰すことを望む人が多くなった。
作られており、納骨した後地中に埋葬される。通常墓の
下に石室が作られてそこに納める場合もあるが、地域に
よってはそのまま地中に埋葬し長い間に骨共々自然に帰
ることが望まれていたが、陶器で作られた骨壷では半永
久的に保存されることになり自然に帰すことができなか
った。宗教によっては一定の期間埋葬した後、骨壷を掘
り起こし壷を壊して再び骨を埋葬するなどのことが行わ
れている。また、最近ではペットなども荼毘に付し、骨
壷に入れ墓や自宅の庭などに埋葬することも多くなり、
自然に帰すことを望む人が多くなった。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】本発明は骨壷などの容
器を地中に埋葬した場合に、地中で長い間に水崩壊、生
分解してなくなり骨共々自然に帰ることを目的にした自
然崩壊性樹脂容器を提供するものである。
器を地中に埋葬した場合に、地中で長い間に水崩壊、生
分解してなくなり骨共々自然に帰ることを目的にした自
然崩壊性樹脂容器を提供するものである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明者らはかかる現状
に鑑み、鋭意検討した結果、ポリビニルアルコール(Ｐ
ＶＡ)を主体とする熱溶融可能な樹脂100重量部と充填剤
３〜300重量部を配合してなる組成物を溶融成形して得
られる骨壷に到達した。ＰＶＡは強度、耐衝撃性に優
れ、機械的強度はほかのプラスチックと比較してもより
優れた素材であることが知られており、フィルム、繊維
糊剤、紙へのコーティング剤などに広く使用されてい
る。また、ＰＶＡは代表的な水溶性樹脂であり、水と接
触するとＰＶＡのけん化度によって溶解速度は異なる
が、溶解してその形状をなくす性質を有している。さら
に、ＰＶＡは生分解性を有する樹脂であり、水に溶解し
たＰＶＡは環境を汚染することなく微生物で分解され、
自然に帰る特徴を有しているものである。本発明のＰＶ
Ａ系樹脂で作成した骨壷も優れた強度と、耐衝撃性を有
し、地中に埋葬した場合、水により崩壊していき、生分
解を受け自然に帰る特徴を引き継いでいる。
に鑑み、鋭意検討した結果、ポリビニルアルコール(Ｐ
ＶＡ)を主体とする熱溶融可能な樹脂100重量部と充填剤
３〜300重量部を配合してなる組成物を溶融成形して得
られる骨壷に到達した。ＰＶＡは強度、耐衝撃性に優
れ、機械的強度はほかのプラスチックと比較してもより
優れた素材であることが知られており、フィルム、繊維
糊剤、紙へのコーティング剤などに広く使用されてい
る。また、ＰＶＡは代表的な水溶性樹脂であり、水と接
触するとＰＶＡのけん化度によって溶解速度は異なる
が、溶解してその形状をなくす性質を有している。さら
に、ＰＶＡは生分解性を有する樹脂であり、水に溶解し
たＰＶＡは環境を汚染することなく微生物で分解され、
自然に帰る特徴を有しているものである。本発明のＰＶ
Ａ系樹脂で作成した骨壷も優れた強度と、耐衝撃性を有
し、地中に埋葬した場合、水により崩壊していき、生分
解を受け自然に帰る特徴を引き継いでいる。
【０００６】以下に本発明についてさらに詳細に説明す
る。本発明に使用するＰＶＡを主体とする熱溶融可能な
樹脂とは、ＰＶＡのほか種々の変性ＰＶＡが使用可能で
ある。ビニルエステルを定法により重合又は共重合した
後、けん化して得られる重合体であり、例示すれば次の
ものが挙げられる。ビニルエステル単独の重合体のけん
化物、ビニルエステルとα−オレフィン、ω−ヒドロキ
シ−α−オレフィン、長鎖ビニルエーテル、ポリオキシ
アルキレン基含有不飽和化合物、飽和分岐脂肪酸ビニ
ル、不飽和スルホン酸塩などから選ばれた１種または２
種以上の共重合単位を共重合して含有した重合体のけん
化物である。ここでビニルエステルとは酢酸ビニル、プ
ロピオン酸ビニル、ギ酸ビニル、バーサチック酸ビニ
ル、ピバリン酸ビニルなどが挙げられるが、工業的に生
産されコスト的に有利な酢酸ビニルが通常使用される。
る。本発明に使用するＰＶＡを主体とする熱溶融可能な
樹脂とは、ＰＶＡのほか種々の変性ＰＶＡが使用可能で
ある。ビニルエステルを定法により重合又は共重合した
後、けん化して得られる重合体であり、例示すれば次の
ものが挙げられる。ビニルエステル単独の重合体のけん
化物、ビニルエステルとα−オレフィン、ω−ヒドロキ
シ−α−オレフィン、長鎖ビニルエーテル、ポリオキシ
アルキレン基含有不飽和化合物、飽和分岐脂肪酸ビニ
ル、不飽和スルホン酸塩などから選ばれた１種または２
種以上の共重合単位を共重合して含有した重合体のけん
化物である。ここでビニルエステルとは酢酸ビニル、プ
ロピオン酸ビニル、ギ酸ビニル、バーサチック酸ビニ
ル、ピバリン酸ビニルなどが挙げられるが、工業的に生
産されコスト的に有利な酢酸ビニルが通常使用される。
【０００７】本発明で使用するＰＶＡの重合度は、成形
物の場合特に重要であり、機械的強度、強靭性、可撓性
等が要求されており、粘度平均重合度で200〜5000が適
している。重合度200未満では成形物の強度、低温での
衝撃強度が小さく、落としたり、ものにぶつけた時に壊
れることがあり使用できない。特に、肉厚が薄い部分を
含むボトルなどは低い重合度のＰＶＡでは強度の点で問
題である。粘度平均重合度で、200〜5000、好ましくは5
00〜2000である。重合度が5000より大きいＰＶＡでは溶
融粘度が高くなり作業性に問題があり好ましくない。
物の場合特に重要であり、機械的強度、強靭性、可撓性
等が要求されており、粘度平均重合度で200〜5000が適
している。重合度200未満では成形物の強度、低温での
衝撃強度が小さく、落としたり、ものにぶつけた時に壊
れることがあり使用できない。特に、肉厚が薄い部分を
含むボトルなどは低い重合度のＰＶＡでは強度の点で問
題である。粘度平均重合度で、200〜5000、好ましくは5
00〜2000である。重合度が5000より大きいＰＶＡでは溶
融粘度が高くなり作業性に問題があり好ましくない。
【０００８】ＰＶＡのけん化度は熱溶融可能であれば特
に限定がなく広い範囲で使用可能である。けん化度も成
形物の強度や、靭性に強く関与しており、強度や靭性、
コシ等を考慮すると、通常40〜100モル％であり、好ま
しくは60〜100モル％である。無変性で通常のＰＶＡの
場合、60〜95モル％が成形性、成形物の強度、機械物性
から好ましい。また上記α−オレフィン、ω−ヒドロキ
シ−α−オレフィン、長鎖ビニルエーテル、ポリオキシ
アルキレン基含有不飽和化合物、飽和分岐脂肪酸ビニ
ル、不飽和スルホン酸塩などの共重合単位を共重合して
得られるＰＶＡではけん化度が80〜100モル％、さらに
好ましくは90〜100モル％である。またこれらの変性度
の適正範囲は、成形性や生分解性を考慮すると0.5〜10
モル％、さらに好ましくは１〜５モル％である。
に限定がなく広い範囲で使用可能である。けん化度も成
形物の強度や、靭性に強く関与しており、強度や靭性、
コシ等を考慮すると、通常40〜100モル％であり、好ま
しくは60〜100モル％である。無変性で通常のＰＶＡの
場合、60〜95モル％が成形性、成形物の強度、機械物性
から好ましい。また上記α−オレフィン、ω−ヒドロキ
シ−α−オレフィン、長鎖ビニルエーテル、ポリオキシ
アルキレン基含有不飽和化合物、飽和分岐脂肪酸ビニ
ル、不飽和スルホン酸塩などの共重合単位を共重合して
得られるＰＶＡではけん化度が80〜100モル％、さらに
好ましくは90〜100モル％である。またこれらの変性度
の適正範囲は、成形性や生分解性を考慮すると0.5〜10
モル％、さらに好ましくは１〜５モル％である。
【０００９】本発明に使用する充填剤は、成形物の寸法
安定性を改良し、硬度、剛度を上げ、重量感を与えるた
めに使用され、さらには水崩壊性、生分解性の速度を調
整したり、内容物を見せないよう不透明化したり、ブロ
ッキング防止性を発現させ、印刷性を適性化するために
使用されるため、これの添加は必須である。充填剤の添
加量としては、ＰＶＡ100重量部に、充填剤３〜300重量
部であり、好ましくは５〜100重量部である。３重量部
未満では上記添加効果が無く、300重量部を越えると成
形性、強度、靭性等の低下が大きく使用できない。充填
剤の具体的な例としては、タルク、クレー、炭酸カルシ
ウム、シリカ、マイカ、アルミナ、酸化チタン、さらに
酸化ジルコニウム、窒化ホウ素、窒化アルミニウム等で
ある。また上記無機充填剤ばかりでなく、尿素−ホルマ
リン系樹脂、メラミン−ホルマリン系樹脂等の有機充填
剤も含まれる。これら充填剤の粒子径はその用途により
種々なものが使用可能であるが、一般には、0.1〜100μ
ｍのものが使用される。特に寸法安定性、強度、成形物
の表面の滑らかさ等を考慮すると0.5〜10μｍのものが
好ましい。
安定性を改良し、硬度、剛度を上げ、重量感を与えるた
めに使用され、さらには水崩壊性、生分解性の速度を調
整したり、内容物を見せないよう不透明化したり、ブロ
ッキング防止性を発現させ、印刷性を適性化するために
使用されるため、これの添加は必須である。充填剤の添
加量としては、ＰＶＡ100重量部に、充填剤３〜300重量
部であり、好ましくは５〜100重量部である。３重量部
未満では上記添加効果が無く、300重量部を越えると成
形性、強度、靭性等の低下が大きく使用できない。充填
剤の具体的な例としては、タルク、クレー、炭酸カルシ
ウム、シリカ、マイカ、アルミナ、酸化チタン、さらに
酸化ジルコニウム、窒化ホウ素、窒化アルミニウム等で
ある。また上記無機充填剤ばかりでなく、尿素−ホルマ
リン系樹脂、メラミン−ホルマリン系樹脂等の有機充填
剤も含まれる。これら充填剤の粒子径はその用途により
種々なものが使用可能であるが、一般には、0.1〜100μ
ｍのものが使用される。特に寸法安定性、強度、成形物
の表面の滑らかさ等を考慮すると0.5〜10μｍのものが
好ましい。
【００１０】また、本発明の成形物に、融点を低下さ
せ、成形性を向上させ、柔軟性と靭性を付与するために
可塑剤を添加することができる。この可塑剤としてＰＶ
Ａの可塑剤として一般に用いられているものを本発明の
特性を失わない範囲内で使用することができる。これら
の可塑剤としては、グリセリン、ジグリセリン、ジエチ
レングリコールなどの多価アルコール類、ポリエチレン
グリコール、ポリプロピレングリコールなどのポリエー
テル類、ビスフェノールＡ、ビスフェノールＳなどのフ
ェノール誘導体、その他Ｎ−メチルピロリドンなどのア
ミド化合物や水などがこれに含まれる。また３価以上の
多価アルコール１モルにアルキレンオキシドを２〜４モ
ル付加した化合物も使用可能である。これら可塑剤は単
独で使用するばかりでなく数種類を混合して使用するこ
ともできる。可塑剤の添加量としては特に限定はない
が、ＰＶＡ100重量部に対して、可塑剤０〜100重量部で
あり、好適には５〜20重量部である。
せ、成形性を向上させ、柔軟性と靭性を付与するために
可塑剤を添加することができる。この可塑剤としてＰＶ
Ａの可塑剤として一般に用いられているものを本発明の
特性を失わない範囲内で使用することができる。これら
の可塑剤としては、グリセリン、ジグリセリン、ジエチ
レングリコールなどの多価アルコール類、ポリエチレン
グリコール、ポリプロピレングリコールなどのポリエー
テル類、ビスフェノールＡ、ビスフェノールＳなどのフ
ェノール誘導体、その他Ｎ−メチルピロリドンなどのア
ミド化合物や水などがこれに含まれる。また３価以上の
多価アルコール１モルにアルキレンオキシドを２〜４モ
ル付加した化合物も使用可能である。これら可塑剤は単
独で使用するばかりでなく数種類を混合して使用するこ
ともできる。可塑剤の添加量としては特に限定はない
が、ＰＶＡ100重量部に対して、可塑剤０〜100重量部で
あり、好適には５〜20重量部である。
【００１１】本発明の熱成形可能なＰＶＡ組成物を調製
するには、予めＰＶＡと充填剤、可塑剤をブレンド後溶
融混練してペレット化する方法、溶融混練機に別々に一
定割合で仕込みながら混練、ペレット化してもよい。本
発明の樹脂組成物を用いた溶融成形法としては特に限定
はなく、射出成形法、ダイレクトブロー成形法、中空成
形法等の押出成形法、圧締成形法をはじめ任意の成形法
が可能である。
するには、予めＰＶＡと充填剤、可塑剤をブレンド後溶
融混練してペレット化する方法、溶融混練機に別々に一
定割合で仕込みながら混練、ペレット化してもよい。本
発明の樹脂組成物を用いた溶融成形法としては特に限定
はなく、射出成形法、ダイレクトブロー成形法、中空成
形法等の押出成形法、圧締成形法をはじめ任意の成形法
が可能である。
【００１２】本発明のＰＶＡと充填剤からなる組成物
は、単独で成形するばかりでなく、本発明の主旨を損な
わない範囲で、他の脂肪族ポリエステルで代表する生分
解性ポリマーやポリエチレン、ポリプロピレン、ＡＢＳ
樹脂、ポリスチレン等の他の汎用樹脂とブレンドした
り、積層したりすることができる。本発明の樹脂組成物
には、必要に応じて着色剤、ガラス繊維や炭素繊維等の
繊維類、香料、発泡剤、増量剤、滑剤、剥離剤、紫外線
吸収剤などの通常の添加剤を適宜配合しても差し支えな
い。また本発明の成形物としての容器や骨壷の表面に印
刷やニス、塗料などで適宜塗装することもできる。この
ようにして得られた成形物は骨壷ばかりでなく、地中に
埋めたり、自然に放置したときに水崩壊、生分解して無
くなることを利用していろいろな用途に使用することが
できる。特にＰＶＡは耐有機化合物に対して強く、酸素
の透過が小さく、臭いなどを通さないなどバリヤー性に
優れているためサンオイルの瓶や、医薬品で使用後埋め
立てて破棄する時の容器など種々のものに使用可能であ
る。容器の厚みは0.2〜20mmが好ましい。骨壷の厚みは
５〜20mmが好ましく、７〜15mmがより好ましい。サンオ
イルなどのような小型容器の厚みは0.2〜３mmが好まし
い。
は、単独で成形するばかりでなく、本発明の主旨を損な
わない範囲で、他の脂肪族ポリエステルで代表する生分
解性ポリマーやポリエチレン、ポリプロピレン、ＡＢＳ
樹脂、ポリスチレン等の他の汎用樹脂とブレンドした
り、積層したりすることができる。本発明の樹脂組成物
には、必要に応じて着色剤、ガラス繊維や炭素繊維等の
繊維類、香料、発泡剤、増量剤、滑剤、剥離剤、紫外線
吸収剤などの通常の添加剤を適宜配合しても差し支えな
い。また本発明の成形物としての容器や骨壷の表面に印
刷やニス、塗料などで適宜塗装することもできる。この
ようにして得られた成形物は骨壷ばかりでなく、地中に
埋めたり、自然に放置したときに水崩壊、生分解して無
くなることを利用していろいろな用途に使用することが
できる。特にＰＶＡは耐有機化合物に対して強く、酸素
の透過が小さく、臭いなどを通さないなどバリヤー性に
優れているためサンオイルの瓶や、医薬品で使用後埋め
立てて破棄する時の容器など種々のものに使用可能であ
る。容器の厚みは0.2〜20mmが好ましい。骨壷の厚みは
５〜20mmが好ましく、７〜15mmがより好ましい。サンオ
イルなどのような小型容器の厚みは0.2〜３mmが好まし
い。
【００１３】
【発明の実施の形態】以下に実施例を挙げて本発明の実
施形態をさらに詳しく説明するが、本発明はこれによっ
て限定されるものではない。なお実施例中とくに断りの
ないかぎり「％」および「部」は重量基準を表す。
施形態をさらに詳しく説明するが、本発明はこれによっ
て限定されるものではない。なお実施例中とくに断りの
ないかぎり「％」および「部」は重量基準を表す。
【００１４】実施例１ 50℃で24時間減圧乾燥した、重合度750、けん化度73モ
ル％のポリ酢酸ビニルの部分けん化ＰＶＡ粉末100部
と、タルク50部、ポリエチレングリコール10部をプラネ
タリーミキサーで混合した後、下記の条件でペレット化
を行った。 ペレット化条件 東洋精機(株) ラボプラストミル ２軸 20mmφ Ｌ／Ｄ＝28 回転数100rpm モーター200Ｖ 定格20Ａ 成形温度 190℃ このペレットを200℃で射出成形し、直径10cm、高さ12c
m、厚み８mmの骨壷、および蓋を作成した。この成形物
の評価のため蓋を付けた壷を深さ50cmの土中に埋めてお
き、６ヶ月後、１年後掘り出して成形物の状態を観察し
たところ、６ヶ月後はその形をほとんど残さず崩壊して
いたが、若干残骸を残していた。１年後には全く成形物
は消失していた。
ル％のポリ酢酸ビニルの部分けん化ＰＶＡ粉末100部
と、タルク50部、ポリエチレングリコール10部をプラネ
タリーミキサーで混合した後、下記の条件でペレット化
を行った。 ペレット化条件 東洋精機(株) ラボプラストミル ２軸 20mmφ Ｌ／Ｄ＝28 回転数100rpm モーター200Ｖ 定格20Ａ 成形温度 190℃ このペレットを200℃で射出成形し、直径10cm、高さ12c
m、厚み８mmの骨壷、および蓋を作成した。この成形物
の評価のため蓋を付けた壷を深さ50cmの土中に埋めてお
き、６ヶ月後、１年後掘り出して成形物の状態を観察し
たところ、６ヶ月後はその形をほとんど残さず崩壊して
いたが、若干残骸を残していた。１年後には全く成形物
は消失していた。
【００１５】実施例２ 実施例１のＰＶＡ、充填剤の代わりに、重合度550、け
ん化度88モル％のポリ酢酸ビニルの部分けん化ＰＶＡ
を、また充填剤として炭酸カルシウムを用いた他は実施
例１と同様にして骨壷を作成した。深さ50cmの土中に１
年間埋めていたところ、１年後には全く成形物は消失し
ていた。
ん化度88モル％のポリ酢酸ビニルの部分けん化ＰＶＡ
を、また充填剤として炭酸カルシウムを用いた他は実施
例１と同様にして骨壷を作成した。深さ50cmの土中に１
年間埋めていたところ、１年後には全く成形物は消失し
ていた。
【００１６】実施例３ ω−ヒドロキシ−α−オクテンを2.5モル％酢酸ビニル
と共重合してけん化した、重合度600、けん化度97モル
％のＰＶＡ100部と炭酸カルシウム30部、ソルビトール
１モルにエチレンオキシドを２モル付加した化合物10部
を実施例１と同様にして混合、ペレット化を行った。た
だし成形温度は220℃でペレット化した。このペレット
を実施例１と同様、230℃で射出成形し骨壷および蓋を
作成した。深さ50cmの土中に１年間埋めていたところ、
１年後には全く成形物は消失していた。
と共重合してけん化した、重合度600、けん化度97モル
％のＰＶＡ100部と炭酸カルシウム30部、ソルビトール
１モルにエチレンオキシドを２モル付加した化合物10部
を実施例１と同様にして混合、ペレット化を行った。た
だし成形温度は220℃でペレット化した。このペレット
を実施例１と同様、230℃で射出成形し骨壷および蓋を
作成した。深さ50cmの土中に１年間埋めていたところ、
１年後には全く成形物は消失していた。
【００１７】実施例４ 実施例１のＰＶＡ樹脂ペレットを用いて、200℃で射出
成形して内容量60ml,厚み１mmのサンオイル容器と蓋と
を作成した。このものにサンオイルを充填し、自然状態
で１年間保存したが、容器の変質はみられなかった。一
方、内部のサンオイルを抜いて空にし、20℃の海水中に
浸漬したところ、４時間で容器が溶解してしまった。
成形して内容量60ml,厚み１mmのサンオイル容器と蓋と
を作成した。このものにサンオイルを充填し、自然状態
で１年間保存したが、容器の変質はみられなかった。一
方、内部のサンオイルを抜いて空にし、20℃の海水中に
浸漬したところ、４時間で容器が溶解してしまった。
【００１８】
【発明の効果】本発明の自然崩壊性樹脂容器は、熱溶融
可能なポリビニルアルコール系樹脂と充填剤からなる組
成物を成形して得られるもので、水崩壊性、生分解性に
優れ、骨壷として土中に埋葬することにより分解して骨
とともに自然に帰るので、これを望む人々の要求を満た
すことができる。
可能なポリビニルアルコール系樹脂と充填剤からなる組
成物を成形して得られるもので、水崩壊性、生分解性に
優れ、骨壷として土中に埋葬することにより分解して骨
とともに自然に帰るので、これを望む人々の要求を満た
すことができる。
【００１９】また、成形物の有する耐油性を利用して、
サンオイル、ヘアリキッド等の油性化粧品、医薬品、植
物油、鉱物油、グリース等の容器として使用可能で、使
用後は土中に埋没したり、河川、海浜などで大量の水分
に接すると比較的短期間に分解消失するため、廃棄物処
理の容易な容器類として有用なものとなっている。
サンオイル、ヘアリキッド等の油性化粧品、医薬品、植
物油、鉱物油、グリース等の容器として使用可能で、使
用後は土中に埋没したり、河川、海浜などで大量の水分
に接すると比較的短期間に分解消失するため、廃棄物処
理の容易な容器類として有用なものとなっている。
Claims (2)
- 【請求項１】 ポリビニルアルコールを主体とする熱溶
融可能な樹脂100重量部と充填剤３〜300重量部を配合し
てなる組成物を溶融成形して得られる自然崩壊性樹脂容
器。 - 【請求項２】 容器が骨壷である請求項１記載の自然崩
壊性樹脂容器。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21734896A JPH1057431A (ja) | 1996-08-19 | 1996-08-19 | 自然崩壊性樹脂容器 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21734896A JPH1057431A (ja) | 1996-08-19 | 1996-08-19 | 自然崩壊性樹脂容器 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1057431A true JPH1057431A (ja) | 1998-03-03 |
Family
ID=16702772
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP21734896A Pending JPH1057431A (ja) | 1996-08-19 | 1996-08-19 | 自然崩壊性樹脂容器 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1057431A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2001302868A (ja) * | 2000-04-19 | 2001-10-31 | Kuraray Co Ltd | 熱溶融性のポリビニルアルコール系重合体組成物 |
| WO2002006431A3 (de) * | 2000-07-14 | 2002-05-30 | Henkel Kgaa | Kompartiment-hohlkörper enthaltend wasch-, reinigungs- oder spülmittelportion |
-
1996
- 1996-08-19 JP JP21734896A patent/JPH1057431A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2001302868A (ja) * | 2000-04-19 | 2001-10-31 | Kuraray Co Ltd | 熱溶融性のポリビニルアルコール系重合体組成物 |
| WO2002006431A3 (de) * | 2000-07-14 | 2002-05-30 | Henkel Kgaa | Kompartiment-hohlkörper enthaltend wasch-, reinigungs- oder spülmittelportion |
| US7417019B2 (en) | 2000-07-14 | 2008-08-26 | Henkel Kommanditgesellschaft Auf Aktien | Hollow body with a compartment, containing a portion of a washing, cleaning or rinsing agent |
| US7601679B2 (en) | 2000-07-14 | 2009-10-13 | Henkel Ag & Co. Kgaa | Process for producing a hollow body with a compartment, containing a portion of a washing, cleaning or rinsing agent |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP2658837B2 (ja) | 多層プラスチック容器 | |
| CN101268125B (zh) | 生物降解性树脂泡沫片、生物降解性树脂泡沫体和生物降解性树脂成型容器 | |
| CA2452424C (en) | Biodegradable plastic composition | |
| CN110214114B (zh) | 可降解片材 | |
| JPH0662839B2 (ja) | 微生物分解性プラスチック成形物及びその製造方法 | |
| ES2673023T3 (es) | Plástico biodigestible, biocompostable y biodegradable | |
| CN101787156B (zh) | 一种物性强化的环保生物降解塑料添加剂的制成方法 | |
| KR20080043041A (ko) | 내충격성 및 신율이 우수한 폴리유산 수지 조성물 | |
| KR101013453B1 (ko) | 프라스틱 복합 분해 촉진제 및 이의 제조방법 | |
| JPH0827363A (ja) | 乳酸系ポリマー組成物 | |
| JPH1057431A (ja) | 自然崩壊性樹脂容器 | |
| JP2570551B2 (ja) | 樹脂組成物及びその製法 | |
| JP2671698B2 (ja) | 樹脂組成物及びそれを用いた容器 | |
| JP2009292875A (ja) | 防湿澱粉組成物 | |
| JP2008080546A (ja) | 二重容器 | |
| JP2020158592A (ja) | フィルム成形用樹脂組成物およびその樹脂組成物からなるフィルム | |
| JP2694801B2 (ja) | 改善された機械的特性及び生分解性を有する樹脂組成物 | |
| JP3404986B2 (ja) | 樹脂組成物及びその製法 | |
| JP3711580B2 (ja) | 生分解性コンクリート型枠 | |
| JP2000290515A (ja) | 生分解性樹脂組成物 | |
| JPH11116761A (ja) | ポリビニルアルコール系樹脂組成物 | |
| KR100465980B1 (ko) | 생분해성 수지조성물 | |
| JPH0716966A (ja) | 光分解性・生分解性・ガスバリヤ性気泡シート | |
| KR100581256B1 (ko) | 생분해성 수지조성물 및 그의 제조방법 | |
| JP2001172487A (ja) | 生分解性樹脂組成物及びその成形体 |