JP3711580B2 - 生分解性コンクリート型枠 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、法面植生工法等に使用される生分解性コンクリート型枠に関するもので、より詳細には、生分解性プラスチックと無機充填剤との組成物から形成された生分解性コンクリート型枠に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、鉄道線路、道路、堤防、土地造成等の建設並びに災害復旧等により形成された法面の土砂崩壊や侵食を防止するため、植生及び土止め用のコンクリート製型枠を設けることが行われている。
【0003】
コンクリート製型枠を形成させるための型枠としては、エキスパンドメタルやメタルラス等の金網類や既成の単位枠体の複数を連結させたもの等が広く使用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
このような枠組みは、コンクリートを所定の形状及び寸法に固化させるために必要不可欠のものではあるが、コンクリートが固化した後には不必要なものであり、これをそのまま法面に残す場合、法面の美観を損ね、また腐食等によりそれが崩れ落ちる等の危険性もある。
【0005】
一方、コンクリートの固化後に型枠を撤去するには、傾斜面での作業に慣れた格別の作業員を必要とし、また撤去のための費用もかなりのものとなるいう不都合がある。
【0006】
従って、本発明の目的は、コンクリートを固化させるまでは十分な強度が得られると共に、コンクリート固化後には速やかに分解して土に還元できるような撤去不要な軽量の生分解性コンクリート型枠を提供するにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば、(A)ヒドロキシアルカノエート単位を主体とする飽和ポリエステルと(B)ビニルアルコール単位を含有する熱可塑性樹脂とを含む生分解性プラスチックとアルカリ金属炭酸塩から成る無機充填剤とを含有する組成物から一体成形された対向平板部とこれらを連結する多数の中間壁を備えた中空成形シートから成ることを特徴とする生分解性コンクリート型枠が提供される。
【0009】
無機充填剤としては、公地の任意の充填剤が使用されるが、生分解性の点で、炭酸カルシウムがもっとも好適である。生分解性プラスチック100重量部当たり無機充填剤が24乃至42重量部存在することが好ましい。
【0010】
無機充填剤が下記数式(1)
k2 ×dn≧L≧k1 ×dn ‥‥(1)
式中、Lは無機充填剤配合プラスチック中の粒子間距離(μm)であり、dnは無機充填剤の平均粒径(μm)であり、k1 及びk2 はそれぞれ0.32及び0.58の数である、
を満足する量で含有させると、極めて満足すべき生分解性が得られた。
【0011】
【作用】
本発明のコンクリート型枠は、一体成形された対向平板部(ライナー)とこれらを連結する多数の中間壁(中間芯、リブ)を備えた中空成形シートから成るが、この中空成形シートを生分解性プラスチックと無機充填剤とを含有する組成物から形成したことが特徴である。
【0012】
即ち、このコンクリート型枠は、対向平板部とこれらを連結する中間壁とから成るため、中空であって、運搬、輸送に当たって軽量であると共に、強度的にも強固な構造となっている。
【0013】
型枠の中空成形シートを生分解性プラスチックで形成し、施工時には十分な機械的強度が維持されると共に、施工完了後には、水分及び微生物の作用により、生分解されて土に還元するという望ましい作用が得られるものである。この型枠は少なくとも土中に埋設されて設けられているため、微生物と水分の作用を確実に受け、生分解が加速されるという利点がある。
【0014】
本発明に用いる生分解性プラスチックには、炭酸カルシウム等の無機充填剤を含有させることが重要である。即ち、この無機充填剤はコンクリート型枠の機械的強度や硬度を高めるばかりではなく、生分解性プラスチックの生分解性を高めるという予想外の効果をもたらす。この事実は後述する例を参照することにより明白となろう。
【0015】
本発明では、生分解性プラスチックとして、ヒドロキシアルカノエート単位を主体とする飽和ポリエステルを含有するもの、最も好適には、(A)ヒドロキシアルカノエート単位を主体とする飽和ポリエステルと(B)ビニルアルコール単位を含有する熱可塑性樹脂とを95:5乃至50:50の重量比で含む組成物を用いる。
【0016】
上記生分解性飽和ポリエステルは、生分解性プラスチックの中でも機械的特性に優れており、しかも良好な生分解性を有していおり、これらの特性は無機充填剤、特に炭酸カルシウムとの組み合わせで特に顕著に発現される。
【0017】
上記飽和ポリエステルにビニルアルコール基含有重合体を配合すると、生分解性が一層加速され、優れた結果が得られる。これは、ビニールアルコール含有重合体が吸水性を有すると共に、水溶性を有し、これが全体の生分解を加速するためと思われる。
【0018】
無機充填剤は、生分解性プラスチック100重量部当たり24乃至42重量部となる量で用いるのがよく、上記量よりも少ないと硬度や生分解性の改善が不十分であり、一方上記量よりも多いと成形性が低下したり、成形物が脆くなるので好ましくない。
【0019】
無機充填剤を下記式(1)
k2 ×dn≧L≧k1 ×dn ‥‥(1)
式中、Lは無機充填剤配合プラスチック中の粒子間距離(μm)であり、dnは無機充填剤の平均粒径(μm)であり、k1 及びk2 はそれぞれ0.32及び0.58の数である、
を満足する量で含有させるのが最もよい。
【0020】
炭酸カルシウムの混合量の範囲を規定する為、2軸押し出し機及びホットプレスを用い、ポリカプロラクトン(A)と部分ケン化ポリビニルアルコール(B)の樹脂組成が
(A):(B)=65:35
物に粒径の異なる(dn=1.25μm、1.8μm、3.6μm)の3種の炭酸カルシウムを適量混合し、炭酸カルシウム重量組成の異なる粘弾性測定用シートを成形した。本炭酸カルシウム組成分率の異なる試験シートを用い25℃の定温度での粘弾性測定を行った。結果を図1に示した(図1では代表例として、平均粒径dn=3.6μmの結果のみ示した)。
【0021】
図1より、炭酸カルシウム添加量が増加するに従い、弾性率は不連続な3種の曲線を描く事が解った。この不連続曲線中、炭酸カルシウム低混合量の領域(混合量20wt%までの領域)のシート片は、180°屈曲時、柔らかく折れ曲がり、炭酸カルシウム未含有のシート片と同等の柔軟性を示した。又、炭酸カルシウム混合量の高い領域(45wt%以上の領域)においては、180°屈曲時すべてのシート片が割れた。一方、これら炭酸カルシウム低混合量及び高混合量の2種類の領域を除いた中間領域のシート片は、屈曲時に割れが観察されなかった。
【0022】
このことから、図1で得られた不連続な3種の弾性率を、炭酸カルシウム混合量の少ない柔らかい領域、炭酸カルシウム混合量の高いもろさが発現する領域と最適混合量領域の3種に区分した。
【0023】
以上のことから、屈曲時の割れが発現せず且つ弾性率が向上した領域として、図1に示した中間領域を炭酸カルシウム混合量の適性範囲であるとした。一般に、ポリマーに炭酸カルシウム等の無機充填剤を充填する場合、成形物の機械的強度特性は、無機充填剤の平均粒径とその混合量から推定した下記式2の粒子間距離の関数で表現する事ができる。
【0024】
L=dn[(π/6Vf)1/3 −1] ‥‥(2)
ここで、
Vf=ρm×Wf/[(ρm−ρc)×Wf+ρc]
である、
式中 ρm=樹脂層の比重
ρc=炭酸カルシウムの比重
Wf=炭酸カルシウム重量分率
Vf=炭酸カルシウム容積分率
dn=炭酸カルシウム平均粒径
L =炭酸カルシウム粒子間距離
【0025】
ここで、炭酸カルシウム低混合量領域(柔らかい)と炭酸カルシウム適性混合範囲間の転移点をL1 、炭酸カルシウム適性混合範囲と炭酸カルシウム高含量領域(脆い)間の転移点をL2 とし、関係式(1)式から、炭酸カルシウムの平均粒径(dn)と弾性率の転移点粒子間距離(L)の関係を求めた(図2)。更に、同試料を用い、180゜屈曲時の割れの観測結果も図2に示した。図2中の記号、×は180゜屈曲時割れ有り、○は180゜屈曲時割れなし、■は180゜屈曲時柔らかすぎる、をそれぞれ示す。
【0026】
図2から、炭酸カルシウム適性混合範囲を用いた転移点粒子間距離(L)と平均粒径(dn)と係数kで表現して、前記式(1)が導かれた。式(1)における係数k1 ,k2 はそれぞれk1 =0.32及びk2 =0.58の値となった。本数値を重量組成比に換算した場合、炭酸カルシウムの最適混合範囲は、24wt%から42wt%となった。
【0027】
【実施例】
生分解性コンクリート型枠として用いる中空成形シートの一例を示す図3(斜視図)及び図4(IV−IV断面図)において、この中空成形シート1は、生分解性プラスチック組成物から一体に押出成形された互いに平行な一対の平板部2,3をそれぞれ備えており、これらの平板部2,3は所定の間隔で配置された多数の中間壁4によって連結されている。この構造の結果として、シート1内には、平板部2、3及び中間壁4、4で区画された中空室5が形成されている。この具体例では、中空成形シート1内に、中空室5が1列に並んでいるが、中空室5を上下に2列あるいは3列に並べるようにすることも可能である。
【0028】
中空成形シートの寸法は、特に制限されないが、一般に平板部の厚みが0.1乃至4.0mm、特に0.2乃至2.0mm、中間壁の厚みが0.1乃至4.0mm、特に0.2乃至2.0mm、平板部間の間隔が1.5乃至30mm、特に3乃至15mm、中間壁間の間隔が2.5乃至30mm、特に3乃至15mmにあるのがよい。
【0029】
この中空成形シート1は、生分解性プラスチックと無機充填剤とを含有する組成物を、混練し、押出成形することにより得られる。
【0030】
この押出成形用金型10の構造を示す図5(正面図)、図6(VI−VI断面図)及び図7(中子の斜視図)において、この金型10は上下の案内板11,12を備えており、これらの間に中子13が配置されている。中子13は上下の案内板11,12に対して浮いた状態でボルト14によって支持されている。そして中子13と案内板11との間および中子13と案内板12との間にはそれぞれスリット15,16が形成されるようになっている。そして中子13はその断面形状がほぼ羽子板状をなすとともに、その先端にはスリット17が一定の間隔で形成されている。このスリット17は中子13の先端よりも適当な深さまで切込まれるとともに、その上下は傾斜面に構成され、これらの上下の傾斜面は先端が一致するような形状となっている。
【0031】
生分解性プラスチック及び無機充填剤を含有する組成物を、押出機(図示せず)によって、溶融して金型10を通して押し出す。
金型10内において、溶融樹脂の一部は、上下のスリット15,16を通して押出され、上下の平板部を形成する。さらに樹脂の残りの一部は中子13のスリット17内に流込み、このスリット17から前面側(図6の右側)へ押出され、上記平板部を連結する多数の中間壁を形成する。
【0032】
生分解性プラスチックとしては、それ自体公知の任意のものが使用されるが、好適には、ヒドロキシアルカノエート単位を主体とする生分解性の飽和ポリエステル樹脂が使用される。この飽和ポリエステル樹脂は、少なくともフィルムを形成し得る分子量を有するべきであり、一般にその数平均分子量は、1×104 乃至50×104 、特に5×104 乃至20×104 の範囲にあるのがよい。好適な飽和ポリエステル樹脂の例は、ポリ−β−ヒドロキシアルカノエート、或いは脂肪族ポリラクトン乃至ポリ−ω−ヒドロキシアルカノエート或いはこれらの共重合体である。
【0033】
ポリ−β−ヒドロキシアルカノエートとしては、下記化学式(I)
Figure 0003711580
式中、Rは直鎖或いは分岐鎖のアルキル基である、
で表される反復単位、例えば、
3−ヒドロキシブチレート[R=−CH3 、3HB]、
3−ヒドロキシバリレート[R=−CH2 CH3 、3HV]、
3−ヒドロキシカプロエート[R=−(CH22 CH3 ]、
3−ヒドロキシヘプタノエート[R=−(CH23 CH3 ]、
3−ヒドロキシオクタノエート[R=−(CH24 CH3 ]、
3−ヒドロキシノナノエート[R=−(CH25 CH3 ]、
3−ヒドロキシデカノエート[R=−(CH26 CH3 ]、
等の1種或いは2種以上からなる重合体が挙げられる。
【0034】
このタイプの好適な樹脂は、3−ヒドロキシブチレートと、他の3−ヒドロキシアルカノエート、特に3−ヒドロキシバリレートとを共重合させた共重合体であり、これらを95:5乃至85:15、特に92:8乃至88:12の重量比で含む共重合体である。
【0035】
脂肪族ポリラクトン乃至ポリ−ω−ヒドロキシアルカノエートとしては、下記化学式(II)
Figure 0003711580
式中、R1 は直鎖或いは分岐鎖のアルキレン基である、
で表される反復単位、例えば、γ−ブチロラクトン、δ−バレロラクトン、ε−カプロラクトン等の反復単位の1種或いは2種以上からなる重合体が挙げられる。
このタイプの樹脂の適当な例は、ポリカプロラクトン、或いはカプロラクトンと他のラクトン類の共重合体である。
【0036】
本発明では、化学式(I)の反復単位と化学式(II)の反復単位とから成る共重合体を用いることもできる。この共重合体の適当な例は、3−ヒドロキシブチレートとγ−ブチロラクトン或いはε−カプロラクトンとの共重合体である。また上述した2種以上のブレンド物をも使用することができる。
【0037】
上記生分解性飽和ポリエステルは、ビニルアルコール単位含有樹脂と組み合わせて樹脂組成物の形で使用するのがよい。本発明に用いるビニルアルコール単位含有樹脂は、分子鎖中にビニルアルコール単位、即ち下記化学式 (III)
Figure 0003711580
で表される単位を含有するものである。
【0038】
上記ビニルアルコール単位のみからなる樹脂は、熱成形時熱分解傾向があるが、分子鎖中に、上記単位以外にエチレン単位、即ち下記化学式(IV)
−[−CH2 −CH2 −]− ‥‥(IV)
で表される単位や、酢酸ビニル単位、即ち下記化学式(V)
Figure 0003711580
で表される単位を含有することにより熱分解を抑制した熱成形可能な樹脂となる。
【0039】
ビニルアルコール単位含有樹脂の適当な例は、部分ケン化ビニルアルコール重合体であり、特にケン化度40〜80モル%のポリビニルアルコールである。このビニルアルコール重合体の重合度は、フィルム形成範囲にあるべきである。
【0040】
ビニルアルコール単位含有樹脂の他の適当な例は、エチレン−ビニルアルコール共重合体である。溶融成形性やガスバリヤー性の点で好適なエチレンビニルアルコール共重合体は、エチレン含有量5乃至60モル%、特に10乃至50モル%で且つケン化度90%以上、特に98%以上のものである。用いるエチレンビニルアルコール共重合体は、フィルムを形成するにたる分子量を有するべきである。
【0041】
樹脂組成物の調製に際しビニルアルコール単位含有重合体は粉末でもペレット形状物でも良い。
【0042】
飽和ポリエステル樹脂(A)とビニルアルコール単位含有重合体(B)とは
(A):(B)=99:1 乃至40:60、
特に 90:10乃至60:40
の重量比で存在するのがよい。飽和ポリエステル樹脂の量が上記範囲よりも多い場合、ビニルアルコール単位含有重合体配合の効果がなく、一方上記範囲よりも多い場合組成物の流動性が低下し、成形性が低下するので好ましくない。
【0043】
この樹脂組成物には、その用途に応じて、各種着色剤、充填剤、無機系或いは有機系の補強剤、滑剤、可塑剤、レベリング剤、界面活性剤、分散剤、増粘剤、減粘剤、安定剤、抗酸化剤、紫外線吸収剤、防錆剤等を配合することができる。また、樹脂相互の分散性を向上させるために、エチレン酢酸ビニル共重合体を配合することもできる。
【0044】
この組成物には、種々の充填剤を用いることができるが、アルカリ金属炭酸塩を使用すると、成形物の生分解性向上と機械的性質の向上とが得られるので好ましい。アルカリ金属炭酸塩としては、カルシウム、マグネシウム、バリウム、ストロンチウム等の炭酸塩を挙げることができる。これらの内でも、炭酸カルシウムが好適である。
【0045】
炭酸カルシウムには、天然産で比重の大きい重質の炭酸カルシウムと、合成で得られる比重の比較的小さい軽質炭酸カルシウムとがあるが、前者が特に好適であるが、後者も勿論使用できる。同様に炭酸マグネシウムにも、天然産で粒径の比較的大きい炭酸マグネシウムと、合成で得られる粒度の比較的小さくて、均質な合成炭酸マグネシウムとがあるが、後者が特に好適であるが、前者も勿論使用できる。
【0046】
用いるアルカリ金属炭酸塩の粒度は、分散が良好である限り制限を受けないが、一般にメジアン径が0.5乃至10.0μm、特に1.0乃至2.0μmの範囲にあることが望ましい。
【0047】
アルカリ金属炭酸塩系充填剤は、未処理の普通のものであってもよいが、例えば、界面活性剤、脂肪酸、金属石鹸、或いはその他の分散剤等で処理したものであってもよい。
【0048】
炭酸カルシウム等の無機充填剤は、前記数式(1)を満足する量で使用すべきであり、生分解性プラスチック100重量部当たり無機充填剤が24乃至42重量部存在することが好ましい。
【0049】
本発明の生分解性コンクリート型枠の製造に際して、上記組成物を、飽和ポリエステル樹脂の融点以上の温度で、溶融混練し、この溶融混練物を前述したダイを通して押出すことにより、中空成形シートを製造することができる。
【0050】
溶融混練の温度は、生分解性プラスチックの融点によっても相違するが、一般に170乃至190℃の温度が適当である。
【0051】
次に本発明を実施例をあげて説明する。
【0052】
1)試料
ポリ−ω−ヒドロキシアルカノエート単位を主体とする飽和ポリエステルとして(株)ダイセル化学工業社製ポリカプロラクトンH7を使用し、ビニルアルコール単位を有する熱成形可能な水酸基含有樹脂として(株)クラレ社製70%部分ケン化ポリビニルアルコールHM505を用いた。更に、アルカリ土類金属炭酸塩として(株)白石カルシウム社製ホワトンSB(赤)の炭酸カルシウムを使用した。又、上記樹脂及び炭酸カルシウムの混合に際し、滑剤としてステアリン酸カルシウム系主体の金属塩も用いた。
【0053】
2)成形
はじめに1)記載の樹脂及び炭酸カルシウム(C)の3成分から成り、炭酸カルシウム重量組成比の高いマスターバッチを成形した。次に、ポリカプロラクトン(A)と部分ケン化ポリビニルアルコール(B)のドライブレンド物を溶融混合し、最終的に、図3記載の中空シート及び評価試験用各種成形体を得た。
【0054】
2−1)マスターバッチの成形
1)記載の3種の試料を用い、炭酸カルシウム重量組成比率の高いマスターバッチを成形した。(株)神戸製鋼社製バンバリーミキサーMIXTRON BB−120とカラーメタル社製ニーデックスCMS−300−2250(オープンロール押し出し機)を用いた。バンバリーミキサーでの成形は、回転数30rpmにて、回転電動機の負荷が安定状態となる180℃の温度までの温度範囲で溶融混合した。次に、ニーデックスを用い空冷下100℃にてホットカットし、ペレット状マスターバッチを得た。
【0055】
2−2)中空シート成形
2−1)成形品のマスターバッチにポリカプロラクトン(A)と部分ケン化ポリビニルアルコール(B)の適量樹脂組成物をドライブレンド後、(株)東芝機械社製SE115 150mm押し出し機と中空シート成形用金型を用い、成形温度190℃、スクリュー回転数20rpmにて、図3に示した形状の中空シートを成形した。
【0056】
2−3)機械的強度測定用シート成形
2−2)記載の中空シートの評価と同様、試験的に3成分比率の異なるシートを成形し評価した。
2−1)成形品のマスターバッチにポリカプロラクトン(A)と部分ケン化ポリビニルアルコール(B)の適量樹脂組成をブレンドし、シート成形に提供した。
(株)東洋精機製作所社製ラボプラストミルC型機とD−20−20型押し出し機及びシート巻きとり機を用いて、成形温度180℃、スクリュー回転数100rpmにて、厚さ1mm、幅120mmのシートを成形した。
【0057】
3)評価
3−1)機械的強度の測定
(株)ORIENTEC社製UCT−5T型テンシロンを用い、25kgロードセル、50mm/minの引っ張り速度にて応力−ひずみ曲線を測定した。得られた応力−ひずみ曲線から降伏点のび(%)を得た。2−2)成形物である中空シートは、その中間壁を切り、対向平板部を平板シートとし、その平板シートの切片を試験片とした。更に2−3)成形シートも同試験に提供した。
【0058】
3−2)生分解性評価
2−2)及び2−3)成形物を用い土中(深度10cm)埋立試験を行った。2−2)成形品の中空シートは100×200mmに切り出した試験片を用いた。2−3)成形シートは、30×50mmに切り出した試験片を用いた。このそれぞれの試験片を埋立試験に用いた。土中深度10cmに埋め、所定の期間土中に放置後、取り出し、流水にて簡単に洗った後、乾燥し、重量測定した。得られた重量値と各試験片の初期重量から、式(2)にて重量残留率を算出した。
重量残留率(%)=(経時重量/初期重量)×100 …(2)
この重量残留率から、分解性を評価した。比較用に、HDPEシート片も試験した。
【0059】
実施例1
数平均分子量10万のポリカプロラクトン(A)と重合度500の70%部分ケン化ポリビニルアルコール(B)及び平均粒径1.8μmの炭酸カルシウム(C)の重量組成が
(A):(B):(C)=39:21:40
となる中空シートを2−2)記載成形法に従い一体成形した。成形時、3成分組成物に対しステアリン酸カルシウム主体の滑剤を0.3%重量比混合した。最終的に、対向平板部の肉厚が0.45mm、中間壁の肉厚0.3mm、全厚5mmで幅1.5mの中空シートを得た。
次に、得られた中空シートをコンクリート型枠とし、モルタル又はコンクリートを吹付工法である現場吹付法枠工法を実施した。結果、本成形中空シートはコンクリート型枠として使用できた。
【0060】
実施例2
1)機械的強度の異方性
数平均分子量10万のポリカプロラクトン(A)、重合度500の70%部分ケン化ポリビニルアルコール(B)と平均粒径がdn=1.8μmである炭酸カルシウム(C)を用いた。ポリカプロラクトン(A)と部分ケン化ポリビニルアルコール(B)及び炭酸カルシウム(C)の重量組成が
(A):(B):(C)=13:7:80
である組成物にステアリン酸カルシウム主体の滑剤を0.3wt%重量比混合した。この樹脂組成物に、ポリカプロラクトン(A)と部分ケン化ポリビニルアルコール(B)の重量組成が
(A):(B)=65:35
となる樹脂組成物を適量ドライブレンドし、2−2)記載の成形法に従い、中空シートを成形した。
【0061】
同様に、炭酸カルシウムを含まないポリカプロラクトン(A)と部分ケン化ポリビニルアルコール(B)2成分のみの中空シートも成形した。このそれぞれの中空シートを3−1)記載の方法に従い平板シートとし、機械的強度の測定に供した。降伏点のび(%)の測定結果を図8に示した。
【0062】
ポリカプロラクトン(A)と部分ケン化ポリビニルアルコール(B)重量比が(A):(B)=65:35の中空シート片は、MD,TD方向での降伏点のび(%)の差が大きく、機械的強度の異方性があった。これに対し、同樹脂組成物に炭酸カルシウム(C)を混合した中空シート切片では、MD,TD方向のそれぞれの降伏点のび(%)の差は減少し、異方性は改善されていた。試験的に成形した2−3)記載の3成分比率の異なるシート試験片につき行った同試験では、炭酸カルシウム混合量の増加に伴い、MD,TD方向のそれぞれの降伏点のび(%)の差は減少し、異方性は改善されていた。以上の結果から、炭酸カルシウムを混合することにより、機械的強度の異方性が改善される事実を得た。
【0063】
上記内容を以下の様に解釈した。ポリカプロラクトン(A)と部分ケン化ポリビニルアルコール(B)2成分から成る成形物は成形時に樹脂の流動配向を生じ、この流動配向に起因した機械的強度の異方性を発現した。これに対し、炭酸カルシウム(C)の混合系では、炭酸カルシウムの粒子により成形時の流動配向が抑制され、結果、機械的強度異方性が改善された。
【0064】
2)生分解性
2−2)及び2−3)成形品法の中空シート成形物及びシート成形物の切片を土中埋立試験に用いた。各種埋立試験用試料の3成分重量比と埋立後の重量残留率を表1に示した。更に、表1の重量残留率を図9に示した。
【0065】
図9から、ポリカプロラクトン(A)、部分ケン化ポリビニルアルコール(B)と炭酸カルシウム(C)3成分から成る中空シートは、速い重量減少を示した。試験的に行った3成分比率の異なる2−2)成形シートの埋立試験結果では、ポリカプロラクトン(A)と部分ケン化ポリビニルアルコール(B)2成分系はポリカプロラクトン(A)単位に比べ、重量減少が速かった。特に、この2成分系においては、部分ケン化ポリビニルアルコール(B)混合量が増加するに伴いその重量減少量が大きくなっていた。
【0066】
次に、ポリカプロラクトン(A)、部分ケン化ポリビニルアルコール(B)と炭酸カルシウム(C)から成る3成分系においては、ポリカプロラクトン(A)と部分ケン化ポリビニルアルコール(B)2成分から成る成形物より、更に重量減少速度が速かった。炭酸カルシウム重量組成比が40wt%である各種成形物において比較した場合、2成分系同様、部分ケン化ポリビニルアルコール(B)含有量が増加するに従い、重量減少量は増加していた。
【0067】
以上の結果を以下の様に解釈した。吸湿性の高い炭酸カルシウムと部分ケン化ポリビニルアルコールが分散した成形物はその表面に微生物分解作用に必要な水を吸着しやすいため、微生物の作用を受けやすくなっており、結果、部分ケン化ポリビニルアルコール(B)及び炭酸カルシウム(C)を含有する成形品の重量減量が増加した。
【0068】
以上の結果から、本発明品であるポリカプロラクトン(A)、部分ケン化ポリビニルアルコール(B)及び炭酸カルシウム(C)3成分から成る中空シートは、その速い重量減少が確認された。
【0069】
【発明の効果】
本発明によれば、生分解性プラスチックと無機充填剤とを含有する組成物を、対向平板部とこれらを連結する多数の中間壁とから成る中空成形シートに成形したことにより、コンクリートを固化させるまでは十分な強度が得られると共に、コンクリート固化後には速やかに分解して土に還元できるような撤去不要な軽量の生分解性コンクリート型枠を提供することができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】生分解性プラスチックに対する炭酸カルシウムの添加量と成形体の弾性率との関係を示すグラフである。
【図2】炭酸カルシウムの平均粒径と相転移粒子間距離との関係を示すグラフである。
【図3】生分解性コンクリート型枠として用いる中空成形シートの一例を示す斜視図である。
【図4】図3の中空成形シートの線IV−IVにおける断面図である。
【図5】中空成形シートの製造に使用する押出成形用金型の構造を示す正面図である。
【図6】図5の金型の線VI−VIおける断面図である。
【図7】図5の金型における中子の斜視図である。
【図8】炭酸カルシウムの添加量と成形体の降伏点伸びとの関係を示すグラフである。
【図9】土中埋め立て期間と成形体の重量残留率との関係を示すグラフである。
【符号の説明】
1 中空成形シート
2 互いに平行な一対の平板部
3 互いに平行な一対の平板部
4 多数の中間壁
5 中空室
10 押出成形用金型
11 上下の案内板
12 上下の案内板
13 中子
14 ボルト
15 スリット
16 スリット
17 スリット

Claims (4)

  1. (A)ヒドロキシアルカノエート単位を主体とする飽和ポリエステルと(B)ビニルアルコール単位を含有する熱可塑性樹脂とを含む生分解性プラスチックとアルカリ金属炭酸塩から成る無機充填剤とを含有する組成物から一体成形された対向平板部とこれらを連結する多数の中間壁を備えた中空成形シートから成ることを特徴とする生分解性コンクリート型枠。
  2. 無機充填剤が炭酸カルシウムである請求項1記載の生分解性コンクリート型枠。
  3. 生分解性プラスチック100重量部当たり無機充填剤が24乃至42重量部存在する請求項1記載の生分解性コンクリート型枠。
  4. 無機充填剤が下記式
    k2 ×dn≧L≧k1 ×dn
    式中、Lは無機充填剤配合プラスチック中の粒子間距離(μm)であり、dnは
    無機充填剤の平均粒径(μm)であり、k1 及びk2 はそれぞれ0.32及び
    0.58の数である、
    を満足する量で含有されていることを特徴とする請求項1記載の生分解性コンクリート型枠。
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