JPH1057397A - 外部固定具 - Google Patents

外部固定具

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JPH1057397A
JPH1057397A JP9119902A JP11990297A JPH1057397A JP H1057397 A JPH1057397 A JP H1057397A JP 9119902 A JP9119902 A JP 9119902A JP 11990297 A JP11990297 A JP 11990297A JP H1057397 A JPH1057397 A JP H1057397A
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    • A61B17/56—Surgical instruments or methods for treatment of bones or joints; Devices specially adapted therefor
    • A61B17/58—Surgical instruments or methods for treatment of bones or joints; Devices specially adapted therefor for osteosynthesis, e.g. bone plates, screws, setting implements or the like
    • A61B17/60—Surgical instruments or methods for treatment of bones or joints; Devices specially adapted therefor for osteosynthesis, e.g. bone plates, screws, setting implements or the like for external osteosynthesis, e.g. distractors, contractors
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 外部固定具を簡単化し、その組立体のサイズ
を小さくし、さらに重さを減少させる。 【解決手段】 少なくとも、骨折した骨の両側にそれぞ
れ挿入された２組のピン（３，４）と、前記ピンを固着
するための２つの万力（５，６；１０）と、固定ロッド
（９）との関連により前記万力に方向性を与えるヒンジ
部材（７，８；６０）とを備えてなる外部固定具であっ
て、各万力の顎部のうちの一つの顎部は、ヒンジ部材と
協働する小型の円柱状の棒（５０）を具備していること
を特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、整形外科の分野に
属し、特に、その端部に向かって折れた長骨（ｌｏｎｇ
ｂｏｎｅ）の固定のための外部固定具に関するもので
ある。
【０００２】
【従来の技術】長年の間、外部固定具に関する研究がな
されてきている。この外部固定具の部品は、維持すべき
骨片に関係するとともに骨片を取りまく組織に関係し
て、最適の位置にピンが挿入された後に、配置されるも
のである。ヒンジ部材が、ピンと１本のあるいは複数本
の固定ロッドとの間を接続するために配置されており、
これによりこれらの相対的な位置が決められる。出願人
は、特にこの目的のために欧州特許出願第０，７００，
６６４号に記載されているようなヒンジ部材を開発して
きた。そして、このヒンジ部材は、ピンと１本のロッド
または２本のロッドのいずれかの位置を決めることがで
きるようにするものである。このヒンジ部材は、前記ヒ
ンジ部材が固定される前に、円柱形の部品を適切な場所
に保持するための溝が形成された数組の顎部を具備して
おり、この溝は、外側への開口が設けられるように位置
し、配置されている。これにより、対向する顎部の当接
面を、お互いに押圧する弾性手段に抗して円柱形の部材
を押圧することによって、この円柱形の部材をその中に
嵌合することができるようになっている。
【０００３】ある場合には、固定フレームを形成する複
数のロッドではなく一本の固定ロッドを具備する固定具
を用いる必要がある。このような型の固定具に対して
は、少なくとも２本の骨ピンの複数対が骨折箇所の両側
に挿入され、一本の固定ロッドの端部に対して間接的に
固定されている。長骨が関節の近くにおいて骨折した場
合には、ピンを、いわゆる”Ｔ”字状配置に挿入するの
が好ましい。ピンのうちの数本は、骨に垂直な面内で骨
端に挿入されている。他のピンは、骨折した骨を含む面
内で骨の中央部に挿入されている。各組のピンは、万力
により保持されている。この万力は、ヒンジあるいは玉
継手の手段によって、固定ロッドとの位置を決めるよう
にされている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、この
タイプの用具を簡単化することであり、組立体のサイズ
を小さくし、その重さを減少させることである。特に、
とう骨（ｒａｄｉｕｓ）のような長骨が、その端部付近
において骨折した場合のために設計されたものである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨は、少なく
とも、骨折した骨の両側にそれぞれ挿入された２組のピ
ンと、ピンを固着するための２つの万力と、固定ロッド
との関係で前記万力に方向性を与える２つのヒンジ部材
とを備えてなる外部固定具に関するものである。各万力
の顎部のうちの一つの顎部は、ヒンジ部材と協働する小
型の円柱状の棒を具備していることを特徴としている。
本発明は、本発明の固定具を取り付けるとともに、回転
移動の組み合わせにより骨片を位置決めするための方法
にまでも拡張されている。添付図面は、本発明の要旨を
表す一実施の形態を示したものであるが、これに限定さ
れるものではない。
【０００６】
【発明の実施の形態】第１図は、本発明の万力であり、
左側の図は、正面図であり、右側の図は、断面図であ
る。第２図は、第１図の万力を側面から見た図であり、
出願人による欧州特許出願第０，７００，６４４号に詳
細が説明されているタイプのヒンジ部材に取り付けられ
ている様子を示したものである。第３図は、本発明の固
定具組立体の斜視図である。
【０００７】図１に示されているように、万力１０は、
通常のものと同様に上方の顎部２０と、下方の顎部３０
とから成り、これらが、中央の止めネジ４０により接続
されている。これらの顎部２０・３０は、骨ピン３のた
めの一連の平行な溝２１・３１を有している。
【０００８】前記上方の顎部２０には、さらに、顎部の
相対位置を決めるための２つの翼部２２・２３と、止め
ネジ４０が自由に通過できる中央通路２４とを具備して
いる。
【０００９】下方の顎部３０は、（図面ではその上側が
下を向いている）一般的な”Ｕ”形をしている。下方の
顎部３０の枝部３２・３３は、小型の棒５０を受けるよ
うにされている。この小型の棒３０の端部は、各枝部３
２・３３に形成された通路３４内に挿入されているとと
もに、小型の棒の回転を阻止する小型のピン３５によっ
て固着されている。下方の顎部３０もまた、止めネジ４
０と協働する中央の通路３６を有している。金属製のネ
ジソケット３７は、好ましくは、通路３６と止めネジ４
０との間に介装されている。意図的に、小型の棒５０
は、ピンを含む面に平行とされ、図示されるように、骨
ピンの軸と垂直になっている。
【００１０】図２の側面図にも、ピン３をクランプする
ための万力１０を形成する顎部２０および３０が示され
ており、小型の棒５０が存在する下方の顎部３０は、ヒ
ンジ部材６０を固着するようにされている。このヒンジ
部材は、スペーサ用ロッド上にクランプされた一対の第
１顎部６１と、小型の棒５０上にクランプされた一対の
第２顎部６２とを具備している。この小型の棒５０は、
顎部６１・６２の回転軸を構成する止めネジ６３によっ
て構成される中心軸と関連させて複数対の顎部の位置決
めをするのを可能としている。複数対の顎部６１・６２
は、らせん状のスプリング６４により分離可能とされ、
このスプリング６４は、ネジ６３が十分に締め付けられ
るまで、複数対の顎部６１・６２を一定の位置に保持さ
せるようにするものである。この点に関しては、既に述
べた欧州特許出願第０，７００，６６４号にその詳細が
説明されている。
【００１１】図３に示されている概略図は、とう骨の末
端部２に比較的近いところで骨折した長骨１を示してい
る。ここでは、関節部分の２０％以上の領域で骨折が起
こっている。各骨片１・２は、それぞれ、少なくとも２
本のピン３・４を受け入れており、各ピン３・４は、好
ましくは、”Ｔ”字状に配置されている。これらのピン
は、ヒンジ部材７および８と協働する２つの万力５およ
び６内にクランプされており、これらヒンジ部材の間に
は、固定ロッド９が配置されている。医師は、骨折した
骨を整復することができるとともに、回動運動の組み合
わせによって最適位置に骨片１および２を戻すことがで
きる。この回動運動は、ロッド９の軸に関係するヒンジ
部材７・８と、クランプ軸６３上での各ヒンジ部材７あ
るいは８の複数対の顎部と各万力５あるいは６の小型の
棒に関係するヒンジ部材７・８との、それぞれの回動運
動である。
【００１２】図３の表現によれば、ピン３は、水平の面
内にあるのに対して、ピン４は、垂直の面内にある。ヒ
ンジ部材８の軸は、実質的にピン４に平行であり、これ
に対して、ヒンジ部材７の軸は、ピン３を含む面に対し
て４５度の角度を有している。
【００１３】手首の骨折の場合には、ピン３を、好まし
くは、水平に対して４５度の角度をもった面内に配置す
るのが良く、ヒンジ部材７の軸は、万力５の中心クラン
プ軸に実質的に並ぶように配置されるのが良いというこ
とがわかっている。本発明の固定具を使用する範囲によ
っては、本発明の範囲から逸脱することなしに、前記”
Ｔ”字状に配置するのではなく、ピンの２つの組を実質
的に平行な面内において配置することが可能である。
【００１４】前記において説明した固定具の取り付け方
法は、ヒンジ部材の回転移動の組み合わせにより骨片の
位置を最終調整する前に、あるいは、言い替えれば、ピ
ンに対して固定ロッドの位置を調整する前に、骨折した
骨の両側の骨片に複数対のピンを挿入するステップと、
万力中にピンをクランプするステップと、万力および固
定ロッド上にヒンジ部材をぴったりと合わせるステップ
とを具備する。
【００１５】万力、さらに固定ロッドでさえも放射線透
過性の複合材料によって作られたものを使用することは
有利であるということは、言っておくべきであろう。す
なわち、これにより、固定具が取り付けられた際に骨片
の相対位置をチェックするのが容易になる。例えば、強
化プラスチック、好ましくは、炭素繊維をベースにした
強化プラスチックが使用可能である。
【００１６】小型の棒５０およびスペーサ用ロッド９
は、好ましくは同じ直径を有している方がよい。これに
より、部材同士の配置の自由度が増すからである。
【図面の簡単な説明】
【図１】 本発明のよる万力であり、左側の図は、正面
図である。右側の図は、断面図である。
【図２】 第１図の万力を、側面から見た図である。
【図３】 本発明の固定具の組立体の斜視図である。
【符号の説明】
３、４…ピン ５、６、１０…万力 ７、８、６０…ヒンジ部材 ９…固定ロッド ２０、３０…顎部 ３２、３３…枝部 ３４…開口 ５０…円柱状の小型の棒
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 デニー・ウォレク スイス・ＣＨ−1255・ヴェイリエール・シ ュマン・デ・マライ・158

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 少なくとも、 骨折した骨の両側にそれぞれ挿入される２組のピン
    （３，４）と、 前記ピンを固着するための２つの万力（５，６；１０）
    と、 固定ロッド（９）との関係で前記万力に方向性を与える
    ２つのヒンジ部材（７，８；６０）とを備えてなる外部
    固定具であって、 各万力の顎部のうちの一つの顎部は、ヒンジ部材と協働
    する小型の円柱状の棒（５０）を具備していることを特
    徴とする外部固定具。
  2. 【請求項２】 請求項１に記載された外部固定具であっ
    て、 前記小型の棒（５０）は、複数本のピン（３）の面に平
    行であるとともにピン（３）の軸に対して垂直であるこ
    とを特徴とする外部固定具。
  3. 【請求項３】 請求項２に記載された外部固定具であっ
    て、 各万力はＵ字型の顎部（３０）を有しており、 その枝部（３２，３３）には、互いに対向するとともに
    小型の棒（５０）の端部が挿入されている２つの開口部
    （３４）が設けられていることを特徴とする外部固定
    具。
  4. 【請求項４】 請求項３に記載された外部固定具であっ
    て、 前記枝部（３２，３３）には、前記小型の棒（５０）の
    回転を阻止する手段（３５）のための通路が、追加的に
    設けられていることを特徴とする外部固定具。
  5. 【請求項５】 請求項１に記載された外部固定具であっ
    て、前記万力の顎部２０および３０は、補強プラスチッ
    クで形成されていることを特徴とする外部固定具。
  6. 【請求項６】 請求項１に記載されている外部固定具の
    取り付け方法であって、 前記ピンとの関係で前記固定ロッドの位置を決めること
    により骨片の位置を最終調整する前に、 複数対のピンの組（３，４）を骨折した箇所の両側の骨
    片（１，２）に挿入し、 前記ピンを万力（５，６）中にクランプし、 前記万力および固定ロッド（９）上に前記ヒンジ部材
    （７，８）をぴったりと合わせる手順を行うことを特徴
    とする外部固定具の取り付け方法。
  7. 【請求項７】 請求項６に記載された外部固定具の取り
    付け方法であって、 ピン（４）を、長骨に垂直な面内に挿入し、 ピン（３）を、骨折した骨の軸を実質的に通過する面内
    に挿入することにより、ピンを”Ｔ”字状に配置にする
    ことを特徴とする外部固定具の取り付け方法。
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