JPH105723A - 重金属含有廃棄物焼却灰の湿式不溶化処理方法及び装置 - Google Patents

重金属含有廃棄物焼却灰の湿式不溶化処理方法及び装置

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JPH105723A
JPH105723A JP8181367A JP18136796A JPH105723A JP H105723 A JPH105723 A JP H105723A JP 8181367 A JP8181367 A JP 8181367A JP 18136796 A JP18136796 A JP 18136796A JP H105723 A JPH105723 A JP H105723A
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JP
Japan
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heavy metal
water
ash
incineration ash
containing waste
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JP8181367A
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English (en)
Inventor
Toshiyuki Ishikawa
敏之 石川
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HAMADA SEISAKUSHO KK
Original Assignee
HAMADA SEISAKUSHO KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】水を媒体とする粒度分級処理及び液中での重金
属不溶化処理を相乗することにより有害物である重金属
の不溶化処理(回収)を改善する。 【解決手段】重金属含有廃棄物焼却灰1を、貯水反応槽
3の水中に半沈設され周壁に多数のスクリーン孔を設け
た回転スクリーンドラム2に連続して受け入れ、水に浸
した状態で処理ライン排出方向へ送り、かつ、外部から
給水しながら粒度分級処理し、篩い出された重金属含有
廃棄物焼却灰1を貯水中に受け入れてキレート剤を添加
し、該篩下焼却灰中の重金属を不溶化回収する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水を媒体とする粒
度分級処理及び液中での重金属不溶化処理を相乗するこ
とにより有害物である重金属の不溶化処理(回収)を改
善した重金属含有廃棄物焼却灰の湿式不溶化処理方法及
び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の重金属含有廃棄物焼却灰のリサイ
クル及び重金属の不溶化処理の方法は、該焼却灰に重金
属除去剤(以下、キレート剤。)を添加し、ミキサー等
で混合する乾式処理が主であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来的
な乾式処理においては以下に列挙する問題点があった。 混合にムラが生じる。すなわち、焼却灰の重量に対し
て少量(1〜5%程度)のキレート剤を完全に分散(混
合)させるのは技術的に困難である。また、焼却灰の含
水率が20〜30%の場合は、粘性が増すので混合がよ
り難しくなる。 混合時間が長い。すなわち、混合効率が悪いため、混
合時間を長くせざるを得ず(通常約10分/バッチ)、
設備規模に比して処理能力が小さいものとなってしま
う。 被処理物焼却灰がボトムアッシュとして一次回収(一
次処理)されるので、異物(主に空缶等の金属類。)の
混入が多く、二次処理後の回収物(製品)が不均一なも
のとなってしまう。 結果的に十分な不溶化処理がおこなわれない。
【0004】そこで、本発明は上記乾式処理の問題点を
解消し、均一な製品を製造するために水を媒体とする粒
度分級処理及び液中での重金属不溶化処理を相乗するこ
とにより有害物である重金属の不溶化処理(回収)を改
善した重金属含有廃棄物焼却灰の湿式不溶化処理方法及
び装置を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】課題を解決するために本
発明は、ボトムアッシュとして一次回収された重金属含
有廃棄物焼却灰の湿式不溶化処理方法において、前記重
金属含有廃棄物焼却灰を水を媒体として粒度分級処理
し、篩い出された重金属含有廃棄物焼却灰(以下、篩下
焼却灰。)を液中に受け入れ、キレート剤を添加して該
篩下焼却灰中の重金属を不溶化処理し、他の沈澱物、懸
濁粒子群、浮遊物、気泡及び有機物、並びに異物を含む
オーバーサイズ粒子群(篩上焼却灰)を後流の機器にお
いて分別処理することを特徴とするものである。
【0006】ここで、水を媒体として粒度分級処理が、
重金属含有廃棄物焼却灰を、貯水反応槽の水中に半沈設
され周壁に多数のスクリーン孔を設けた回転スクリーン
ドラムに連続して受け入れ、水に浸した状態で処理ライ
ン排出方向へ送り、かつ、外部から給水しながら粒度分
級処理するものであり、不溶化処理が、前記回転スクリ
ーンドラムから篩下焼却灰を貯水中に受け入れてキレー
ト剤を添加し、該篩下焼却灰中の重金属を不溶化回収す
るものである。
【0007】
【発明の実施の形態】好適な実施の形態に係る本発明装
置は、重金属含有廃棄物焼却灰を連続して受け入れ、水
に浸した状態で処理ライン排出方向へ送り、かつ、外部
から給水しながら分級処理するために、処理ライン排出
方向に断面減少する軸なしの横型回転筒からなり、該回
転筒が周壁に多数のスクリーン孔を有し、かつ、内周壁
にはスクリュー羽根を有した回転スクリーンドラムと;
この回転スクリーンドラムを水中に半沈設して篩下焼却
灰を貯水中に受け入れ、キレート剤を添加して該篩下焼
却灰中の重金属を不溶化処理するとともに、他の沈澱
物、懸濁粒子群、浮遊物、気泡及び有機物を後流の機器
に分配するための貯水反応槽を具備している。
【0008】したがって、種々の異物が混在しているボ
トムアッシュについて、水を媒体として(給水しなが
ら)粒度分級処理し、貯水反応槽の貯水中に受け入れた
篩下焼却灰のうち、重金属を液中不溶化処理し、他の沈
澱物、懸濁粒子群、浮遊物及び有機物とともに回収処理
又は廃棄処理に分配する一方、回転スクリーンドラムに
残留した篩上焼却灰(オーバーサイズ粒子群)を後流の
処理手段に分配し、それぞれ分別して再生処理すること
ができる。
【0009】
【実施例】本発明の一実施例を添付図面を参照して以下
説明する。
【0010】本発明はボトムアッシュとして一次回収さ
れた重金属含有廃棄物焼却灰(被処理物)のリサイクル
プラント(二次処理装置系)に包含されるプロセス及び
そのプロセスを担う装置であって、水を媒体として粒度
分級処理し、篩下焼却灰を貯水中に受け入れ、該篩下焼
却灰中の重金属をキレート剤添加により不溶化回収する
ものである。
【0011】図1は本発明方法及び装置を包含する焼却
灰リサイクルプラントのフローシートである。図2は本
発明装置の主要部を構成する回転スクリーンドラムの断
面概略図であり、図3は側面視概略図である。
【0012】図1に示すように、被処理物である重金属
含有廃棄物焼却灰(1)を貯水反応槽(3)の水中に半
沈設した回転スクリーンドラム(2)に連続して受け入
れ、該重金属含有廃棄物焼却灰(1)を水に浸した状態
で処理ライン排出方向へ送り、かつ、外部から給水しな
がら粒度分級処理する。
【0013】そして、回転スクリーンドラム(2)周壁
のスクリーン孔(21・・21)から篩い出された異物除去
後の篩下焼却灰を貯水中に受け入れ、キレート剤を添加
して該篩下焼却灰中の重金属を不溶化回収する。
【0014】また、篩下焼却灰のうち、沈澱物や懸濁粒
子群、浮遊物及び有機物、並びに回転スクリーンドラム
に残留した篩上焼却灰(オーバーサイズ粒子群)は後流
の処理手段に分配される。
【0015】ここで、処理フローを統合した装置系(処
理システム)をみれば、本発明に関する湿式処理の前処
理や後処理に係る構成要素が連絡しているが、これらは
乾式処理の場合と概略同様の公知手段として考慮してよ
く、特に言及しない。
【0016】このための主要装置構成は、図2及び図3
に示すように、重金属含有廃棄物焼却灰(1)を連続し
て受け入れ、水に浸した状態で処理ライン排出方向へ送
り、かつ、外部から給水しながら粒度分級処理するため
の回転スクリーンドラム(2)と、この回転スクリーン
ドラム(2)を水中に半沈設して前記分級処理された篩
下焼却灰を貯水中に受け入れ、キレート剤を添加して該
篩下焼却灰中の重金属を不溶化回収するとともに、他の
沈澱物、懸濁粒子群、浮遊物、気泡及び有機物を後流の
機器に分配するための貯水反応槽(3)である。
【0017】ここで、回転スクリーンドラム(2)は、
処理ライン排出方向に断面減少する軸なしの横型回転筒
からなり、該回転筒が周壁に多数のスクリーン孔(21・
・21)を有し、かつ、内周壁にはスクリュー羽根(22)
を有したものとされる。
【0018】そこで、回転スクリーンドラム(2)によ
る分級処理は、種々の異物(主に空缶等の金属類。)が
混在しているボトムアッシュ(重金属含有廃棄物焼却灰
と同義。)を水を媒体として粒度分級処理するのである
が、貯水反応槽(3)の貯水中に受け入れた篩下焼却灰
のうち、不溶化した一部重金属を含む沈澱物は槽底の灰
コンベヤ(4)により脱水機(5)へ移送され脱水ケー
キとして排出コンベヤ(6)に移載される。
【0019】また、不溶化した一部重金属を含む懸濁粒
子群はデカンタ〔横型遠心分離機〕(7)へ回収し分離
後、沈降粒子群が脱水ケーキとして排出コンベヤ(6)
に移載され、分離水が貯水反応槽(3)に再循環され
る。
【0020】また、浮遊物等は表面回収され廃棄処理さ
れる。
【0021】さらに、回転スクリーンドラム(2)内に
残留したオーバーサイズ粒子群(篩上焼却灰)は破砕機
投入コンベヤ(8)に移載し破砕機(9)に投入して破
砕され、磁選処理を経て回収される。なお、この磁選処
理の残部は再処理に供される。
【0022】
【発明の効果】本発明は以上の構成よりなるものであ
り、これによれば重金属含有廃棄物焼却灰を水を媒体と
して粒度分級処理し、かつ、篩下焼却灰中の重金属を液
中不溶化処理するので、回収製品の均一化と重金属の完
全な不溶化が図れる。
【0023】また、分級後の液中不溶化処理は、反応に
供する粒子の比表面積が大きく、かつ、水希釈により流
動性が高くなるので、反応性がよくキレート剤の添加量
を低減でき経済的である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法の一実施例を包含する焼却灰リサイ
クルプラントのフローシートである。
【図2】本発明装置の一実施例である断面概略図であ
る。
【図3】同じく側面視概略図である。
【符号の説明】
1 重金属含有廃棄物焼却灰(被処理物) 2 回転スクリーンドラム 21 スクリーン孔 22 スクリュー羽根 3 貯水反応槽 4 灰コンベヤ 5 脱水機 6 排出コンベヤ 7 デカンタ(横型遠心分離機) 8 破砕機投入コンベヤ 9 破砕機 X 湿式不溶化処理装置

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ボトムアッシュとして一次回収された重
    金属含有廃棄物焼却灰の湿式不溶化処理方法において、
    重金属含有廃棄物焼却灰を水を媒体として粒度分級処理
    し、篩い出された重金属含有廃棄物焼却灰を液中に受け
    入れ、キレート剤を添加して該焼却灰中の重金属を不溶
    化処理し、他の沈澱物、懸濁粒子群、浮遊物、気泡及び
    有機物、並びに異物を含むオーバーサイズ粒子群を後流
    の機器において分別処理することを特徴とする重金属含
    有廃棄物焼却灰の湿式不溶化処理方法。
  2. 【請求項2】 ボトムアッシュとして一次回収された重
    金属含有廃棄物焼却灰の湿式不溶化処理方法において、
    重金属含有廃棄物焼却灰を、貯水反応槽の水中に半沈設
    され周壁に多数のスクリーン孔を設けた回転スクリーン
    ドラムに連続して受け入れ、水に浸した状態で処理ライ
    ン排出方向へ送り、かつ、外部から給水しながら粒度分
    級処理し、篩い出された重金属含有廃棄物焼却灰を貯水
    中に受け入れてキレート剤を添加し、該焼却灰中の重金
    属を不溶化回収することを特徴とする廃棄物焼却灰の湿
    式不溶化処理方法。
  3. 【請求項3】 ボトムアッシュとして一次回収された重
    金属含有廃棄物焼却灰の湿式不溶化処理装置において、
    重金属含有廃棄物焼却灰を連続して受け入れ、水に浸し
    た状態で処理ライン排出方向へ送り、かつ、外部から給
    水しながら分級処理するために、処理ライン排出方向に
    断面減少する軸なしの横型回転筒からなり、該回転筒が
    周壁に多数のスクリーン孔を有し、かつ、内周壁にはス
    クリュー羽根を有した回転スクリーンドラムと;この回
    転スクリーンドラムを水中に半沈設して前記分級処理に
    より篩い出された重金属含有廃棄物焼却灰を貯水中に受
    け入れ、キレート剤を添加して該焼却灰中の重金属を不
    溶化処理するとともに、他の沈澱物、懸濁粒子群、浮遊
    物、気泡及び有機物を後流の機器に分配するための貯水
    反応槽を具備したことを特徴とする重金属含有廃棄物焼
    却灰の湿式不溶化処理装置。
JP8181367A 1996-06-21 1996-06-21 重金属含有廃棄物焼却灰の湿式不溶化処理方法及び装置 Pending JPH105723A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4781439A (en) * 1986-01-22 1988-11-01 Hitachi, Ltd. Liquid crystal polyimide alignment free of scattering domains
JP2011200794A (ja) * 2010-03-25 2011-10-13 Mitsubishi Heavy Industries Environmental & Chemical Engineering Co Ltd 焼却灰処理システム
JP2012254456A (ja) * 2012-08-06 2012-12-27 Sumitomo Osaka Cement Co Ltd 焼却灰の洗浄方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011200794A (ja) * 2010-03-25 2011-10-13 Mitsubishi Heavy Industries Environmental & Chemical Engineering Co Ltd 焼却灰処理システム
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