JP5052720B2 - 焼却灰の処理方法 - Google Patents

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    • Y02W30/50Reuse, recycling or recovery technologies
    • Y02W30/91Use of waste materials as fillers for mortars or concrete

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、都市ゴミ焼却炉にて発生した焼却灰に湿式粉砕処理と脱塩処理とを施してセメント原料として有利に用いられる無機質材料を得る方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
都市ゴミ焼却炉底から排出される焼却灰(主灰ともいう)のほとんどは、埋め立て処分されている。しかし、近年、環境に対する意識の高まりや、埋め立て処分場の確保が困難になりつつある等の理由から、焼却灰をセメント原料やコンクリート用骨材として利用する試みがなされている。
【0003】
焼却灰は、粒子径やその形状が不均一であり、しかも塩素化合物を含んでいるため、そのままの状態でセメント原料等として利用するには問題がある。このため焼却灰をセメント原料等として利用可能とするには、次に述べるように、焼却灰に粉砕処理と脱塩処理とを施す必要がある。
【0004】
特開平7−155737号公報には、焼却灰に脱塩処理を施した後、加熱乾燥し、次いで、金属鉄材料と非鉄金属材料(例:金属アルミニウム材料)とをこの順に除去し、そして最後に粉砕処理を施す焼却灰の処理方法が開示されている。
【0005】
城らの研究報告「セメントキルンを用いたごみ焼却灰のパーフェクトリサイクル〜ごみ焼却灰のセメント原料化〜」(ハイテクインフォメーション2月号)には、粗大粒子と金属鉄材料とを除去した焼却灰(この研究報告では主灰のこと)に、湿式粉砕処理と脱塩処理とをこの順で施す焼却灰の処理方法が開示されている。
【0006】
焼却灰をセメント原料として利用可能とするには、充分な脱塩処理が施されていることが望ましい。従って、焼却灰の脱塩処理は、粉砕処理を施した後に行なう方が好ましい。
焼却灰はまた、都市ゴミ焼却場にて散水冷却され、水を含んでいるのが一般的である。従って、焼却灰に乾式粉砕処理を施すためには乾燥工程が必要となる。このことから、焼却灰の粉砕は、湿式粉砕処理により行なうのが効率的である。
以上のことから、焼却灰をセメント原料として利用可能とする場合には、焼却灰に湿式粉砕処理を施し、次いで脱塩処理を施すことが好ましい。
【0007】
しかしながら、本発明者の研究によれば、焼却灰に湿式粉砕処理を施す、すわなち、焼却灰に水を加えてスラリー状にして粉砕処理を施す場合、焼却灰スラリは、焼却灰中のアルカリ成分によってアルカリ性(pH:11〜13)を示し、粉砕処理中に、焼却灰に含まれている金属アルミニウム材料が溶解して水素ガスが発生する傾向にあることが明らかになった。特に、密閉型の粉砕装置(例えば、チューブミル)を用いて、焼却灰スラリに粉砕処理を施すと、該粉砕装置内に水素ガスが滞留し、その濃度が爆発限界濃度を超えることもあり、極めて危険な状態となるおそれがある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、都市ゴミ焼却炉にて発生した焼却灰に湿式粉砕と脱塩処理とを施して、セメント原料として有利に用いられる無機質材料を得る方法の改良方法であって、工業的に安全性の高い方法を提供すること、すなわち、工業的に安全性が高く、かつ効率的な焼却灰の湿式粉砕処理方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、都市ゴミ焼却炉にて発生した焼却灰に湿式粉砕処理と脱塩処理とを施してセメント原料として有利に用いられる無機質材料を得る方法であって、該湿式粉砕処理の前に、磁性体を高速回転させることにより発生する誘電電流を利用するアルミニウム選別機を用いて金属アルミニウム材料を除去する処理を行なった後、金属アルミニウム材料が除去された焼却灰に水を加えてスラリー状にし、これを篩を用いて分級して、粗大粒子を除去する処理を行ない、湿式粉砕処理を粗大粒子が除去された焼却灰スラリを粉砕媒体が充填されている粉砕装置に供給し、該粉砕装置内にて行なうことを特徴とする方法にある。
【0010】
上記の方法の好ましい態様は次の通りである。
(1)粗大粒子を除去する処理を、金属アルミニウム材料が除去された焼却灰を篩上に供給し、次いで、該焼却灰に散水して、これをスラリー状にし、篩を通過させて分級することにより行なう
【0011】
本発明はまた、都市ゴミ焼却炉にて発生した焼却灰から金属鉄材料を除去する工程、金属鉄材料が除去された焼却灰から、磁性体を高速回転させることにより発生する誘電電流を利用するアルミニウム選別機を用いて金属アルミニウム材料を除去する工程、金属アルミニウム材料が除去された焼却灰に水を加えて、スラリー状にし、これを篩を用いて分級して、粗大粒子を除去する工程、粗大粒子が除去された焼却灰スラリを内部に粉砕媒体が充填されている粉砕装置に供給し、該粉砕装置内にて湿式粉砕する工程、そして粉砕された焼却灰スラリを脱塩する工程を含む焼却灰からセメント原料として有利に用いられる無機質材料を得る方法にもある。
【0012】
上記の方法においては、粗大粒子を除去する工程にて粗大粒子が除去された焼却灰スラリを、一旦焼却灰貯留サイロに貯留する工程を含み、かつ粗大粒子が除去された焼却灰スラリを焼却灰貯留サイロに輸送する際に、水分離機構を備えたコンベアを用い、該コンベアにて、焼却灰スラリから水の一部を分離して、その分離水を、焼却灰に加える水として用いることが好ましい。
【0013】
本発明はさらに、上記の方法によって得られた無機質材料を含むセメント原料にもある
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の焼却灰の処理方法を用いた焼却灰の処理システムについて、添付図面を参照しながら説明する。図1は、焼却灰から金属鉄材料、金属アルミニウム材料、そして粗大粒子を除去する工程を示す一例のフロー図である。そして、図2は、図1の装置によって金属鉄材料、金属アルミニウム材料、及び粗大粒子が除去された焼却灰に、湿式粉砕処理と脱塩処理とを施す工程を示す一例のフロー図である。
【0015】
焼却灰輸送車両1により都市ゴミ焼却場から輸送された焼却灰(通常は湿潤している)は、受入ホッパ2に送られる。受入ホッパ2の焼却灰投入口21には、目開きが100〜200mmの金網(格子)22が設置されており、大きな塊状の焼却灰が受入ホッパ2の内部に投入されないようにされている。また、金網22は、バイブレータ23により振動し、焼却灰が目詰まりしないようにされている。
【0016】
受入ホッパ2に貯留された焼却灰は、エプロンフィーダ3のパン31に順次載せられ、チェンコンベア4に送られる。なお、エプロンフィーダ3の下方には、コンベア5が配置されている。焼却灰はパン31に付着し易い傾向にあるため、パン31が回転しても、焼却灰がチェンコンベア4に移動せずにパン31に残っることが多い。パン31に残った焼却灰は、パン31がチェンコンベア4側から受入ホッパ2側に移動する時(パンが下側を向いている時)に、パン31から落下することがある。すなわち、コンベア5は、パン31から落下した焼却灰を受け、これをチェンコンベア4に搬送するためのコンベアである。
【0017】
チェンコンベア4は、台座(トラフ)の上を連続的に動くチェーンによって、焼却灰を磁選機6へ輸送するコンベアである。
【0018】
磁選機6は、焼却灰に含まれている金属鉄材料(例:鉄くず、針金)を磁力によって捕捉し、回収する装置である。磁選機6には、ドラム型磁選機を用いることが好ましいが、これに限定されるものではない。なお、ここで回収された金属鉄材料は、鉄原料として製鉄処理業者に輸送される。
【0019】
鉄金属材料が除去された焼却灰は、アルミニウム選別機7に送られる。アルミニウム選別機7としては、例えば、磁性体(例えば、磁力2200ガウスの磁性体)を高速回転させることにより発生する誘電電流により良導電体である金属アルミニウム材料を捕捉し、回収する装置を用いることができる。なお、ここで回収された金属アルミニウム材料は、アルミニウム原料として処理業者に輸送される。
【0020】
金属アルミニウム材料が除去された焼却灰は、振動篩装置8に送られる。篩の目開きは、10〜50mmの範囲、好ましくは10〜30mmの範囲である。
図1において、振動篩装置8の上には散水機81が設置されている。篩の上に供給された焼却灰は、散水機81から散水された水により、スラリー状となって、篩を通過する。焼却灰を散水によってスラリー状にすることにより、焼却灰に含まれている粗大粒子の一部は解砕されるので、篩の目詰まりが起こりにくくなる。さらにまた、焼却灰をスラリー状とすることにより、焼却灰が篩から飛散しにくくなる効果もある。散水機81から散水する水の量は、焼却灰に1質量部に対して、2〜3質量部の範囲とすることが好ましい。ここで回収された粗大粒子は、管理型埋め立て地にて処理してもよいし、粗粉砕機にて粉砕して再び振動篩装置8に送ってもよい。
なお、散水機を用いる代わりに、金属鉄材料が除去された焼却灰を振動篩装置8に送る前に、水を加えてスラリー状とし、これを振動篩装置8に送るようにしてもよい。
【0021】
粗大粒子が除去された焼却灰スラリは、チェンコンベア9a、9bにより貯蔵サイロ10に輸送される。図1では、チェンコンベア9a、9bが2基配置されているが、チェンコンベア9a、9bの設置数に特に制限はなく、1基であってもよい。
【0022】
次に、図2を参照しながら、焼却灰に湿式粉砕処理と脱塩処理とを施す工程について説明する。
【0023】
貯蔵サイロ10の定量供給機101から供給された焼却灰スラリは、チェンコンベア11にて、粉砕装置12に送られる。定量供給機101には、サークルフィーダを用いることが好ましい。
【0024】
粉砕装置12には、ロッドミルあるいはボールミルなどの粉砕媒体121により焼却灰を粉砕する粉砕装置が用いられる。なお、図2において、粉砕装置12は、密閉型の粉砕装置(チューブミル)であるが、粉砕装置12はこれに限定されるものではない。例えば、粉砕装置12に上部に開口部を有する開放型の粉砕装置(例:タワーミル)を用いることもできる。
【0025】
粉砕装置12の粉砕媒体121は、粉砕装置12内の焼却灰スラリの液面を超えないように、粉砕装置12に充填されていることが好ましい。粉砕媒体同士の接触により火花が発生しないようにするためである。
【0026】
粉砕装置12に送られる焼却灰スラリは、濃度(固形分濃度)が20〜40質量%の範囲内に調整されていることが好ましい。この焼却灰スラリの濃度は、系内で回収された水、もしくは新水(工業用水)により調整される。系内で回収された水の利用については後述する。
【0027】
粉砕処理が施されたスラリ状焼却灰は、ストレーナ13の金網を介して、撹拌機付きサイクロン供給タンク14に送られる。ストレーナ13の金網の目開きは、3〜10mmの範囲であることが好ましい。
【0028】
撹拌機付きサイクロン供給タンク14に貯留された焼却灰スラリは、ポンプ15にて、湿式サイクロン分級機16に送られる。
【0029】
湿式サイクロン分級機16は、焼却灰スラリを旋回させ、そのときに生じる遠心力を利用して、粒子径の大きな焼却灰を分離する装置である。
湿式サイクロン分級機16にて、焼却灰スラリから分離された大粒子径焼却灰は、粉砕装置12に送られる。
【0030】
大粒子径焼却灰が除去された焼却灰スラリは、スラリ濃度計17を通って、スラリ受けタンク18に供給される。焼却灰スラリは、スラリ受けタンク18にて希釈される。すなわち、焼却灰スラリを希釈することによって、焼却灰スラリの塩素化合物濃度を低減させる。
希釈用の水には、系内で回収された水、あるいは新水(工業用水)が使用される。系内で回収された水の利用については後述する。
希釈後の焼却灰スラリの濃度は、5〜25質量%の範囲とすることが好ましく、より好ましくは10〜20質量%である。
【0031】
希釈された焼却灰スラリは、ポンプ19にて、固液分離装置(図示せず)に送られる。固液分離装置には、フィルタプレスあるいはベルトフィルタなどの公知の装置を使用することができる。焼却灰スラリは、固液分離装置にて脱水され、含水率50〜70質量%の固形物とされる。焼却灰スラリ中の塩素化合物は、脱水された水とともに外部に排出される。焼却灰スラリを脱水する際には、焼却灰スラリに新水(工業用水)を加えながら行なうことが好ましい。
【0032】
上記の処理システムにより得た固形物は、セメント原料用の無機質材料として有利に用いることができる。この固形物は、水分を含んでいるため、セメントの製造工場に輸送する際にも、飛散しにくい。
但し、上記固形物は、セメント原料用の無機質材料としてそのまま用いるにはやや含水率が高い傾向にあるため、セメントの製造工場内の廃熱を利用するなどして、加熱乾燥し、含水率を低減させた後に用いることが好ましい。
【0033】
なお、図1と図2に示した処理システムにおいては、受入ホッパ内の気体を水を用いて脱臭するようにされている。また、上記気体の脱臭処理に用いた水、焼却灰、又は焼却灰スラリから分離された水、そして焼却灰から除去された金属鉄材料、金属アルミニウム材料、及び粗大粒子から浸み出た水を回収し利用できるようにされている。次に、受入ホッパ内の気体の処理、並びに水の回収利用について説明する。
【0034】
図1の受入ホッパ2内の気体は、図2に示す、排気ファン24によって、トレイスクラバ25に送られる。気体は、トレイスクラバ25の内部に設置されている散水機26から散水された水と接触し、脱臭される。脱臭された気体は、トレイスクラバ25の上部から外部に排出される。
散水機26から散水された水は、トレイスクラバ25の底部に貯留され、別に供給された新水(工業用水)とともに、ポンプ27によって、再び散水機26に送られる。トレイスクラバ25の底部に貯留された水の一部は、ピット28に送られる。
ピット28に送られた水は、ポンプ29にて、スラリ受タンク18に送られる(図2参照)。
【0035】
チェンコンベアにて焼却灰、又は焼却灰スラリを輸送すると、これらに含まれている水が、台座とチェーンとの隙間から流出することがある。このため、チェンコンベア4、9a、9b、11のそれぞれには、台座とチェーンとの隙間から流出した水を回収するための排水溝が設けられている(図示せず)。これにより焼却灰、又は焼却灰スラリに含まれている水の一部が分離される。
【0036】
チェンコンベア4から回収された水は、ピット61に送られる(図1参照)。また、チェンコンベア9aから回収された水は、撹拌機付き回収水槽91に送られ、一方、チェンコンベア9bから回収された水は、ピット92に送られる(図1参照)。
【0037】
磁選機6によって焼却灰から除去された金属鉄材料、金属アルミウム材料選別機7によって焼却灰から除去された金属アルミウム材料、そして、振動篩装置8によって焼却灰から除去された粗大粒子から浸み出た水は、それぞれピット62に送られる(図1参照)。
【0038】
ピット62に送られた水は、ポンプ63にて、撹拌機付き回収水槽91に送られる(図1参照)。一方、ピット92に送られた水は、ポンプ93にて、バルブ94を介して撹拌機付き回収水槽91に送られる(図1参照)。なお、撹拌機付き回収水槽91には、新水(工業用水)も送られている。
撹拌機付き回収水槽91に送られた水は、ポンプ95にて、バルブ96を介して散水機81に送られる(図1参照)。
【0039】
チェンコンベア11から回収された水は、ピット111に送られる(図2参照)。ピット111に送られた水は、ポンプ112にて、粉砕装置11に送られる(図2参照)。
【0040】
【発明の効果】
本発明の焼却灰の処理方法によれば、工業的に安全に、焼却灰からセメント原料として有利に用いられる無機質材料を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の方法を利用した焼却灰処理システムにおける、焼却灰から金属鉄材料、金属アルミニウム材料、及び粗大粒子を除去する工程の一例を示すフロー図である。
【図2】本発明の方法を利用した焼却灰処理システムにおける、焼却灰に湿式粉砕処理と脱塩処理とを施す工程の一例を示すフロー図である。
【符号の説明】
1 焼却灰輸送車両
2 受入ホッパ
3 エプロンフィーダ
4 チェンコンベア
5 コンベア
6 磁選機
7 金属アルミウム材料選別機
8 振動篩装置
9a、9b チェンコンベア
10 貯蔵サイロ
11 チェンコンベア
12 粉砕装置
13 ストレーナ
14 撹拌機付きサイクロン供給タンク
15 ポンプ
16 湿式サイクロン分級機
17 スラリ濃度計
18 撹拌機付きスラリ受タンク
19 ポンプ
21 焼却灰投入口
22 金網(格子)
23 バイブレータ
24 排気ファン
25 トレイスクラバ
26 散水機
27 ポンプ
28 ピット
29 ポンプ
31 パン
61 ピット
62 ポンプ
81 散水機
91 撹拌機付き回収水槽
92 ピット
93 ポンプ
94 バルブ
95 ポンプ
96 バルブ
101 定量供給機
111 ピット
112 ポンプ
121 粉砕媒体

Claims (6)

  1. 都市ゴミ焼却炉にて発生した焼却灰に湿式粉砕処理と脱塩処理とを施してセメント原料として有利に用いられる無機質材料を得る方法であって、該湿式粉砕処理の前に、磁性体を高速回転させることにより発生する誘電電流を利用するアルミニウム選別機を用いて金属アルミニウム材料を除去する処理を行なった後、金属アルミニウム材料が除去された焼却灰に水を加えてスラリー状にし、これを篩を用いて分級して、粗大粒子を除去する処理を行ない、湿式粉砕処理を粗大粒子が除去された焼却灰スラリを粉砕媒体が充填されている粉砕装置に供給し、該粉砕装置内にて行なうことを特徴とする方法。
  2. 粗大粒子を除去する処理を、金属アルミニウム材料が除去された焼却灰を篩上に供給し、次いで、該焼却灰に散水して、これをスラリー状にし、篩を通過させて分級することにより行なうことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  3. 湿式粉砕処理を、粉砕装置内部の粉砕媒体が粉砕装置に供給された焼却灰スラリの液面を超えないように充填されている状態で行なう請求項1に記載の方法。
  4. 脱塩処理を行なう前に、湿式粉砕処理を行なった後の焼却灰スラリを湿式サイクロン分級機に供給し、粒子径の大きな焼却灰を分離する請求項1に記載の方法。
  5. 都市ゴミ焼却炉にて発生した焼却灰から金属鉄材料を除去する工程、金属鉄材料が除去された焼却灰から、磁性体を高速回転させることにより発生する誘電電流を利用するアルミニウム選別機を用いて金属アルミニウム材料を除去する工程、金属アルミニウム材料が除去された焼却灰に水を加えて、スラリー状にし、これを篩を用いて分級して、粗大粒子を除去する工程、粗大粒子が除去された焼却灰スラリを内部に粉砕媒体が充填されている粉砕装置に供給し、該粉砕装置内にて湿式粉砕する工程、そして粉砕された焼却灰スラリを脱塩する工程を含む焼却灰からセメント原料として有利に用いられる無機質材料を得る方法。
  6. 粗大粒子を除去する工程にて粗大粒子が除去された焼却灰スラリを、一旦焼却灰貯留サイロに貯留する工程を含み、かつ粗大粒子が除去された焼却灰スラリを焼却灰貯留サイロに輸送する際に、水分離機構を備えたコンベアを用い、該コンベアにて、焼却灰スラリから水の一部を分離して、その分離水を、焼却灰に加える水として用いることを特徴とする請求項5に記載の方法。
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