JP4338029B2 - 複合汚染土壌浄化処理装置 - Google Patents

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本発明は、重金属やガソリン、灯油、軽油等の油やトリクロロエチレン、ベンゼン等の揮発性有機化合物(VOC)、ダイオキシン(DXN)等で複合汚染された土壌を浄化処理する複合汚染土壌浄化処理装置に関する。
従来、重金属などは土壌の微細な部分に多く付着する傾向があり、そのような汚染土壌を浄化するには、たとえば処理対象土壌のすべてを水に投入して洗浄する水洗浄化が知られている(例えば、特許文献1、2、3参照)。
しかしながら、対象土壌すべてを水に投入することは大量の汚泥を作ることになり、脱水工程と大量の水処理が必須となる欠点がある。
また、例えばガソリン(沸点50℃〜)、灯油(沸点170℃〜)、軽油(沸点200℃〜)等の軽質油や70〜150℃で蒸発するトリクロロエチレン、ベンゼン等の揮発性有機化合物(VOC)で汚染された土壌の浄化を行うには、当該汚染土壌を加熱し、汚染物質を揮発分離したのち回収し吸着または分解することにより浄化している(例えば、特許文献4、5参照)。
また、汚染土壌に適合する処理剤を混合して処理土をロータリーキルンで形成し、そこから排出された処理土から大粒径の処理土と小粒径の処理土をトロンメルで分別し大粒径の処理土を解砕機で解砕する土処理車の例もある(例えば、特許文献6参照)。
上記のように通常は、汚染物質の性状によって各種方法別に処理していたが、今後も増加する汚染物資別の装置を使用するのではなく、1つの装置で各種汚染物質に適合する装置が必要であった。
特開平7−185513号公報(図1及びその説明参照) 特開2000−197878号公報(図1及びその説明参照) 特開2000−197879号公報(図1及びその説明参照) 特開2002−079234号公報(図1及びその説明参照) 特開2002−205049号公報(図1及びその説明参照) 特開平9−29223号公報(図1及びその説明参照)
本発明は上述したような従来技術の様々な問題点に鑑みて提案されたものであり、重金属やガソリン、灯油、軽油等の油やトリクロロエチレン、ベンゼン等の揮発性有機化合物(VOC)、ダイオキシン(DXN)等で複合汚染された土壌を省水で浄化処理する複合汚染土壌浄化処理装置の提供を目的としている。
本発明者は種々研究の結果、汚染土壌は粒度が細かい方が汚染物質の付着が多く、粒度が大きいほど汚染物質の付着が比較的に少ないことが解かった。そして粒度が大きい汚染土壌は汚染の程度が少ないので、加熱処理が比較的に容易であるから、粒度の細かい汚染土壌と共に全量を水洗浄化をする必要がないことがわかった。本発明による汚染土壌浄化処理装置では、上記に基づいて水洗浄化処理の負荷を軽減させるようにしている。
本発明によれば、複合汚染された土壌を浄化処理するための複合汚染土壌浄化処理装置において、複合汚染土壌(SAo)を加熱して攪拌し粉砕する回転自在な円筒状の加熱攪拌粉砕部(7)と、その加熱攪拌粉砕部(7)で粉砕された複合汚染土壌(SAo)を粒径によって分級する回転自在な円筒状の分級部(10)と、前記加熱攪拌粉砕部(7)に熱気を供給する加熱装置(5)と、前記攪拌粉砕部(7)と前記分級部(10)とを被覆する固定ケーシング(12)とを備え、その固定ケーシング(12)内のダストを吸引する排風装置(42)と、その固定ケーシング(12)に設けられて固定ケーシング(12)内のダストを外部に排出するライン(L12)と、そのライン(L12)に連通された集塵装置(40)とを設け、前記分級部(10)で網目を通って分級された小径の複合汚染土壌(SAo)は汚染物質の残存有無が分析されて残留汚染が基準値をこえるものが水洗される洗浄処理装置(25)が設けられ、さらに前記分級部(10)で網目を通って分級された土壌を攪拌するための攪拌用圧縮空気を吹き付けるエアレーションノズル(15)およびその分級された土壌に冷却用水を吹き付ける散水ノズル(16)が取付けられている。
本発明の具体的な実施にあたっては、加熱攪拌粉砕部と分級部とはシリーズに連通した一体に構成し、その軸心を加熱攪拌粉砕部が分級部より高くするように水平に対して傾斜させて、回転する汚染土壌が分級部方向に移動するように構成し、加熱攪拌粉砕部および分級部で発生した汚染物質を含むダストを集塵ダストから集塵装置に供給させる。集塵装置は、湿式の微粉水洗装置でも乾式の集塵バッグ、のいずれでもよい。
また、分級部で粒径に応じて分級された土壌は、汚染物資が除去されたか否かを公定分析して、無害であれば再生土として埋め戻しをし、汚染物資の除去が未了であれば従来の公知の洗浄処理装置によって洗浄処理を行う。これによって、従来のように汚染土壌のすべてを洗浄処理装置で処理することなく、洗浄処理を行う必要のある土壌のみを洗浄処理装置に供給するので洗浄処理装置の負荷が軽減して、汚染土壌の浄化処理量が増加する。
また本発明によれば、前記加熱攪拌粉砕部(7)は、攪拌羽根(7a)が装着されて塊状の複合汚染土壌(SAo)をほぐす加熱攪拌部分(7A)と、加熱されほぐされた複合汚染土壌(SAo)を粉砕する多数の粉砕鋼球(8)が移動自在に収容されているボールミル部分(7B)とで構成されている。
実施にあたっては、加熱攪拌粉砕部の加熱攪拌部分がシリーズに複数個あってもよく、ボールミル部分に収容される粉砕鋼球が分級部に移動しないよう構成することが必要である。
さらに本発明によれば、前記分級部(10)は網目の異なる複数の分級装置(10A、10B)で構成されている。
実施にあたっては、網目の細かいものから、粗いものまで分級装置が多いほうが、汚染物資が除去されたか否かの検査精度が向上して分級の効果が発揮される。
散水ノズルは土壌に付着している汚染物資を気化させて除去する作用と、排出する土壌を危険のない温度にする作用を行はせる。エアレーションノズルは土壌を浮遊させ汚染物質をダストとして集塵装置に供給する作用を行はせる。
本発明の作用効果を以下に列挙する。
(a) 本発明によれば、加熱攪拌粉砕部で油分、揮発性有機成分(VOC)等が揮発されてサイクロン、集塵装置でダストが分離されて無害処理をされた後に大気に開放される。また、粉砕された土壌の粒径を分級部で分級して重金属の付着しにくい大粒径土壌は基準値以下であれば、従来方式の洗浄処理装置で処理させるので、従来のような全汚染土壌を洗浄処理装置に投入せず、水洗量が少なく洗浄処理装置の負荷を軽減できる。
(b) 複合汚染土壌を加熱、粉砕水洗浄化するので、油分、揮発性有機物化合物、重金属、DXN等による複合汚染土壌全般の処理が可能である。
(c) 従来と異なり、溶液を用いて湿式分級することなく乾式で土壌粒子を分級できる。
(d) 洗浄分級に適している粒子の土壌のみを洗浄処理装置で汚染物質を分離できる。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明の複合汚染土壌浄化処理装置の実施形態を示している。
浄化処理すべき汚染土壌SAoを貯蔵するフィルタ2f付きの複数のストックビン2が汚染土壌SAoの集積所近傍に配設され、複数のストックビン2のそれぞれに設けられたコンベア2a、2aの下方に通常トロンメルと称される乾燥選別装置3の方向に延びるコンベア2bが配置されている。このコンベア2bは後述のように投入口12aに汚染土壌SAoを供給するようになっている。
乾燥選別装置3の詳細を示す図2〜図7も参照して、乾燥選別装置3は、全体的に筒状の固定ケーシング12を備え、その固定ケーシング12の内部に円筒状の加熱攪拌粉砕部7と円筒状の分級部10とがシリーズに連通されて一体に構成され、ローラ18(図6)によって回転自在に装着されている。
乾燥選別装置3の軸心は、加熱攪拌粉砕部7側が水平に対して上方に傾斜して配設されていて、乾燥選別装置3内の汚染土壌が回転しながら分級部10方向に移動するよう構成されている。
加熱攪拌粉砕部7は、図示の例では加熱攪拌部分7Aとボールミル部分7Bとで構成されている。加熱攪拌部分7Aは、図においては固定ケーシング12の左方上部に設けられた汚染土壌の投入口12aに通気されていると共に、固定ケーシング12の外部に配置された加熱装置5の熱気ダクト5bに通気されている。加熱攪拌部分7Aの内部にシロッコファン状の複数の攪拌羽根7a(図5参照)が角度的に離隔して軸心に平行に取付けられている。攪拌羽根7aの先端部は汚染土壌SAoを上部まで掻き揚げるように折り曲げフランジ7bが形成されている。加熱攪拌部分7Aは図1のように複数個がシリーズに連通されていることが好ましい。
ボールミル部分7Bは、多数の粉砕用の鋼球8を移動自由に収容していて、加熱攪拌部分7Aでほぐされた複合汚染土壌SAoを鋼球8の落下により粉砕するように構成され、また、鋼球8が分級部10に飛び出さないように構成されている。
加熱装置5は、バーナ5aによって外部の大気を500〜1100℃に加熱して回転する加熱攪拌部分7Aに熱気を送るように構成されている。特に重金属類を処理する場合は高温が好ましい。
分級部10は、図示の例では第1及び第2分級装置10A、10Bで構成され、第1分級装置10Aは比較的細かい円筒状の網目で構成され、第2分級装置10Bは第1分級装置10Aより粗い網目で構成されていて、それぞれに網目を通過した土壌を受留するサージビン13a、13bが取付けられている。サージビン13aの下部にスクリュフィーダ14aが、サージビン13bの下部にベルトフィーダ14bが取付けられている。
第2分級装置10Bの後部に、第2分級装置10Bを通過しない大径の土壌が排出されるオーバサイズ排土樋12cが設けられている。
上記分級部10の構成によって、分級部10に入った土壌は3級に分級されて、以後の処理が決定されるようになっている。分級部10の分級装置の個所は任意に選択できる。
サージビン13a、13bの上部に散水ノズル16とエアレーションノズル15とが適度の角度で水分を散水し、圧縮空気によって土壌を吹き上げるように取付けられている。
これらのノズル15、16は本発明の実施に際して必ずしも設けなくてもよいが、エアレーションノズル15を設けることで、微細粒子を後述の集塵装置に移送しやすくでき、また散水ノズル16により分級した土壌の温度を下げてその後の取り扱いをしやすくすると共に、土壌の表面に付着した汚染物質を蒸発により分離しやすくできる。
サージビン13a、13b内の分級した汚染土壌は、別途に公定分析計により汚染物質の残存有無を分析して、汚染物質が許容基準値以下の無害の処理土壌は埋め戻し域Edに埋め戻されるよう、また汚染物質が許容基準値以上残存しているサージビンの有害な処理土壌は従来仕様の洗浄処理装置25に送られ加水、混合洗浄、固形物の篩い分け、再度の洗浄等の処理によって浄化処理されるよう構成されている。
固定ケーシング12の端部上部に、加熱攪拌粉砕部7および分級部10で発生した重金属などの有害物質が付着したダスト微粉と、ダスト微粉が回収された後の軽質油、揮発性有機化合物などの汚染物質を含む排気ガスを排出する集塵ダクト12bが設けられている。
集塵ダクト12bからの排ガスは、配管ラインL12によって乾式サイクロン30に連通され、乾式サイクロン30は配管ラインL30によって集塵装置40であるバッグフィルタに連通されている。乾式サイクロン30では粗粒ダストを分離し、バッグフィルタ40では微粒ダストを分離するよう構成されている。
バッグフィルタ40からの排ガスは、排風装置42、脱臭装置44、中和装置46および煙突48を介して大気に放出されるよう構成されている。
上記構成の複合汚染土壌浄化処理装置による汚染土壌処理の態様について、図1及び図2を参照して説明する。
山積みされた複合汚染土壌SAoはバックホーなどの建設機械によってほぐされ、ゴミ・異物などが除去される前処理をされてフィルタ2fを介して複数のストックビン2に投入される。
ストックビン2内の複合汚染土壌SAoは、コンベア2a、コンベア2bによって適宜の量が連続して乾燥選別装置3の投入口12aを介して加熱攪拌粉砕部7の加熱攪拌部分7Aに投入される。
加熱攪拌部分7Aに投入された複合汚染土壌SAoは、攪拌羽根7aによって回転されると共に攪拌され、加熱装置5からの500〜900℃の熱気によって150〜300℃に乾燥される。ここで、複合汚染土壌SAoから熱によって水分、軽質油や揮発性有機化合物(VOC)などが排気ガス、ダスト微粉として分離される。
加熱攪拌部分7Aで乾燥され、ほぐしやすくなった複合汚染土壌SAoは、ボールミル部分7Bで粉砕鋼球8によって細かく粉砕される。この粉砕作業により前述の通り、複合汚染土壌SAoから重金属などの汚染濃度が高いダスト微細部分と、比較的汚染濃度の低い粒径部分とに分離される。
粉砕された複合汚染土壌SAoは、分級部10の第1分級装置10Aで細粒が篩い分け分級され、第2分級装置10Bで粗粒が篩い分け分級されると共に、大径粒が分級される。そして、細粒はサージビン13aに、粗粒はサージビン13bに落下して貯えられ、大径粒はオーバサイズ排土樋12cに送られる。
この分級落下時に、エアレーションノズル15からの圧縮空気と散水ノズル16からの水分供給により発生する水蒸気および分離粉塵は、複合汚染物質を含む前記ダスト微粉、排気ガスと共に排風装置42、バッグフィルタ40などにより回収され、乾式サイクロン30では粗粒ダストを分離され、集塵装置40では微粒ダストを分離され、さらに脱臭、中和処理されて無害化され大気に放散される。
上記のようにして粒径別に分級された複合汚染土壌SAoは、それぞれ公定分析により残留汚染濃度が分析され、許容基準値以上であれば従来公知の洗浄処理装置25に送られて水洗浄化され、許容基準値以内であれば、再生土として所定の埋め戻し域Edに埋め戻される。
図8は、本発明の複合汚染土壌浄化処理装置の別の実施形態を示している。この実施例は土壌加熱装置5Aに汚染土壌SAoを投入する点および集塵装置40Aとして水洗装置を用いた点が、主として前記実施形態と異なっている。
図8において浄化処理すべき汚染土壌SAoを貯蔵するフィルタ2f付きの複数のストックビン2が汚染土壌SAoの集積所近傍に配設され、複数のストックビン2のそれぞれに設けられたコンベア2a、2aの下方に複合汚染土壌SAoを加熱する土壌加熱装置5Aに延びるコンベア2bが配置されている。
土壌加熱装置5Aは、コンベア2bからの適宜の量の複合汚染土壌SAoをバーナ5aによって加熱するよう構成されていて、加熱された複合汚染土壌SAoはコンベア5Bを介して乾燥選別装置3Aに供給されるよう構成されている。また、土壌加熱装置5Aの端部上部に集塵口5Abが設けられ配管ラインL5Aによって乾式サイクロン30に連通されている。
乾燥選別装置3Aは、かまぼこ筒状の固定ケーシング12Aの内部に円筒状の攪拌粉砕部A7と円筒状の分級部10とがシリーズに連通されて一体に構成され、回転自在に装着されている。
乾燥選別装置3Aの軸心は、攪拌粉砕部A7側が水平に対して上方に傾斜して配設されていて、乾燥選別装置3A内の複合汚染土壌SAoが回転しながら分級部10方向に移動するよう構成されている。
攪拌粉砕部A7は、図示の例では1つの攪拌部分7Aとボールミル部分7Bとで構成されている。攪拌部分7Aは、図においては固定ケーシング12の左方上部に設けられた集塵口12Abに通気されていて、集塵口12Abは乾式サイクロン30に配管ラインL7によって連通されている。
攪拌部分7Aの内部にシロッコファン状の複数の羽根7aが軸心に平行に取付けられている。攪拌羽根7aの先端部は複合汚染土壌SAoを上部まで掻き揚げるように折り曲げフランジ7bが形成されている。攪拌部分7Aは複数個がシリーズに連通されていてもよい。
ボールミル部分7Bは、多数の粉砕鋼球8を移動自由に収容していて、攪拌部分7Aでほぐされた複合汚染土壌SAoを移動落下により粉砕するように構成され、また粉砕鋼球8が分級部10に飛び出さないように構成されている。
分級部10は、第1及び第2分級装置10A、10Bで構成され、第1分級装置10Aは比較的細かい円筒状の網目で構成され、第2分級装置10Bは第1分級装置10Aより粗い網目で構成されていて、それぞれに網目を通過した土壌を受留するサージビン13a、13bが取付けられている。サージビン13aの下部にベルトフィーダ14cが、サージビン13bの下部にベルトフィーダ14bが取付けられている。
固定ケーシング12の第2分級装置10Bの後部に、第2分級装置10Bを通過しない大径の土壌が排出されるオーバサイズ排土樋12cが設けられている。
分級部10の構成によって、分級部10に入った土壌は3級に分級されて、たとえば第2分級装置10Bで分級された土壌が基準値以上の残存汚染を有する場合はラインL10によって洗浄処理装置25Aに搬送されるように構成されている。
サージビン13a、13b内の分級した汚染土壌は別途に公定分析計により汚染物質の残存有無を分析して汚染物質が許容基準値以下の無害の処理土壌は埋め戻し域に埋め戻されるよう、また汚染物質が許容基準値以上残存しているサージビンの有害な処理土壌は前記のように、従来仕様の洗浄処理装置25Aに送られ加水、混合洗浄、固形物の篩い分け、再度の洗浄等の処理によって浄化処理されるよう構成されている。
第1及び第2分級装置10A、10Bbの上部にエアレーションノズル15と散水ノズル16が適度の角度で圧縮空気によって土壌を吹き上げるよう取付けられている。
固定ケーシング12Aの攪拌部分7A側の端部上部に攪拌粉砕部7および分級部10で発生した重金属などの有害物質が付着したダスト微粉と、ダスト微粉が回収された後の軽質油、揮発性有機化合物などの汚染物質を含む排気ガスを排出する集塵ダクト12Abが設けられている。
集塵ダクト12Abは配管ラインL7によって乾式サイクロン30に連通され、乾式サイクロン30は配管ラインL30によって排風装置42を介して水洗式集塵装置40Aに連通されている。乾式サイクロン30では粗粒ダストを分離し、集塵装置40Aでは微粒スラリーを分離するよう構成されている。
分離された粗粒ダストと微粒スラリーは洗浄処理装置25に回収されるよう構成されている
集塵装置40Aは図示の例では水洗集塵装置である。
集塵装置40Aは、煙突48を介して大気に連通されるよう構成されている。
上記以外の構成機能は、第1実施形態と同様である。
上記構成の複合汚染土壌浄化処理装置による汚染土壌処理方法について、図8を参照して説明する。
異物等を除去された複合汚染土壌SAoはフィルタ2fを介してストックビン2内に貯留され、コンベア2a、コンベア2bによって適宜の量が連続して土壌加熱装置5Aに投入される。
土壌加熱装置5Aに投入された複合汚染土壌SAoは、加熱されて水分、軽質油分、揮発性有機成分等が揮発除去される。これらの揮発成分は集塵口5Abから配管ラインL5Aを介して乾式サイクロン30に供給される。
揮発成分を除去された複合汚染土壌SAoは乾燥選別装置3Aに送られ、攪拌部分7Aで攪拌羽根7aによって回転されると共に攪拌され、ほぐされる。
攪拌部分7Aでほぐされた複合汚染土壌SAoは、ボールミル部分7Bで粉砕鋼球8によって細かく粉砕される。ここで複合汚染土壌SAoから重金属などの汚染濃度が高いダスト微細部分と、比較的汚染濃度の低い粒径物とに分離される。
粉砕された複合汚染土壌SAoは、分級部10の第1分級装置10Aで細粒が篩い分け分級され、第2分級装置10Bで粗粒が篩い分け分級されると共に、大径粒が分級される。そして、細粒はサージビン13aに、粗粒はサージビン13bに落下して貯えられ、大径粒はオーバサイズ排土樋12cに送られる。
この分級落下時に、エアレーションノズル15からの圧縮空気と安全のための土壌温度の低下用散水ノズル16からの水分供給により発生する水蒸気および分離粉塵は、複合汚染物質を含むダスト微粉、排気ガスと共に集塵ダクト12Abから排風装置42、集塵装置40などにより回収され、乾式サイクロン30では粗粒ダストを分離され、集塵装置40では微粒ダストを分離されて無害化され煙突48から大気に放散される。
上記のようにして粒径別に分級された複合汚染土壌SAoは、それぞれ公定分析により残留汚染濃度が分析され、許容基準値以上であれば従来公知の洗浄処理装置25Aに送られて水洗浄化され、許容基準値以内であれば、再生土として所定の埋め戻し域Edに埋め戻される。
本発明は土壌のみならずその他の複合汚染の浄化処理にも実施できる。
本発明の複合汚染土壌浄化処理装置の第1実施形態のブロック構成図。 図1に使用される乾燥選別装置の側面図。 図2のX1矢視図。 図2のX2矢視図。 図2のA−A断面図。 図2のB−B断面図。 図2のC−C断面図。 第2実施形態のブロック構成図。
符号の説明
SAo・・複合汚染土壌
Ed・・・埋戻し域
2・・・・ストックビン
2a、2b・・・コンベア
3・・・・乾燥選別装置
5・・・・加熱装置
5a・・・バーナ
5b・・・熱気ダクト
6・・・・コンベア
7・・・・加熱攪拌粉砕部
7a・・・攪拌羽根
7A・・・加熱攪拌部分
7B・・・ボールミル部分
8・・・・粉砕鋼球
10・・・分級部
10A・・第1分級装置
10B・・第2分級装置
12・・・固定ケーシング
12a・・投入口
12b・・集塵ダクト
12c・・オーバサイズ排土樋
13・・・サージビン
13a・・第1サージビン
13b・・第2サージビン
15・・・エアレーションノズル
16・・・散水ノズル
30・・・サイクロン
40、40A・・・集塵装置
42・・・排風装置
44・・・脱臭装置
46・・・中和装置
48・・・煙突

Claims (3)

  1. 複合汚染された土壌を浄化処理するための複合汚染土壌浄化処理装置において、複合汚染土壌(SAo)を加熱して攪拌し粉砕する回転自在な円筒状の加熱攪拌粉砕部(7)と、その加熱攪拌粉砕部(7)で粉砕された複合汚染土壌(SAo)を粒径によって分級する回転自在な円筒状の分級部(10)と、前記加熱攪拌粉砕部(7)に熱気を供給する加熱装置(5)と、前記攪拌粉砕部(7)と前記分級部(10)とを被覆する固定ケーシング(12)とを備え、その固定ケーシング(12)内のダストを吸引する排風装置(42)と、その固定ケーシング(12)に設けられて固定ケーシング(12)内のダストを外部に排出するライン(L12)と、そのライン(L12)に連通された集塵装置(40)とを設け、前記分級部(10)で網目を通って分級された小径の複合汚染土壌(SAo)は汚染物質の残存有無が分析されて残留汚染が基準値をこえるものが水洗される洗浄処理装置(25)が設けられ、さらに前記分級部(10)で網目を通って分級された土壌を攪拌するための攪拌用圧縮空気を吹き付けるエアレーションノズル(15)およびその分級された土壌に冷却用水を吹き付ける散水ノズル(16)が取付けられていることを特徴とする複合汚染土壌浄化処理装置。
  2. 前記加熱攪拌粉砕部(7)は、攪拌羽根(7a)が装着されて塊状の複合汚染土壌(SAo)をほぐす加熱攪拌部分(7A)と、加熱されほぐされた複合汚染土壌(SAo)を粉砕する多数の粉砕鋼球(8)が移動自在に収容されているボールミル部分(7B)とで構成されている請求項1記載の複合汚染土壌浄化処理装置。
  3. 前記分級部(10)は網目の異なる複数の分級装置(10A、10B)で構成されている請求項1又は2のいずれかに記載の複合汚染土壌浄化処理装置。
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