JPH1057231A - 牽引部材駆動装置 - Google Patents

牽引部材駆動装置

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JPH1057231A
JPH1057231A JP9168751A JP16875197A JPH1057231A JP H1057231 A JPH1057231 A JP H1057231A JP 9168751 A JP9168751 A JP 9168751A JP 16875197 A JP16875197 A JP 16875197A JP H1057231 A JPH1057231 A JP H1057231A
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信彦 長瀬
Toshihiro Saito
年弘 斉藤
Tomokuni Murata
智邦 村田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 レールにおけるワイヤ状牽引部材の弛みを無
くす。 【構成】 上側レール2と下側レール3には、1本のワ
イヤ33が往復するように設けられている。このワイヤ
33の両端は、ワイヤ駆動ユニット18内の駆動プーリ
21に巻回されている。駆動プーリ21には1条の巻回
溝21aが形成され、その両端側からそれぞれワイヤ3
3がその各端部側から巻回されている。従って、駆動プ
ーリ21が回動すると、ワイヤ33が一方から巻き上げ
られるとともに、他方から繰り出される。駆動プーリ2
1の巻回溝21aの両端部に連続して遊動溝が形成さ
れ、ワイヤ33の各端部がこの遊動溝内で一定距離だけ
移動可能に係止されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両の電動開閉式
カーテン装置等として使用される牽引部材駆動装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、自動車には、電動開閉式のカ
ーテン装置をリアウィンドウ又はサイドウィンドウに設
けているものがある。この電動カーテン装置は、全体が
窓に合致する枠体状に形成され、その枠体の内部に両開
きのカーテンが収容されている。そして、このカーテン
装置を窓に取り付けるだけで、窓にカーテンを設けるこ
とができるものである。
【0003】本出願人も、このような車両用電動カーテ
ン装置として実開平4−112111号公報にて開示さ
れるものを提案している。図13に示すように、この電
動カーテン装置70は、上側レール71と下側レール7
2が台形の枠体状に連結されている。枠体の各コーナ部
内には、外側及び内側に一対のプーリ73,74がそれ
ぞれ配設されている。各コーナ部の各内側プーリ73に
は内側ワイヤ75が掛けられ、この内側ワイヤ75の両
端は下側レール72内において左右両方向に移動可能に
支持される上側ラック76の両端にそれぞれ接続されて
いる。同様に、各外側プーリ74には外側ワイヤ77が
掛けられ、この外側ワイヤ77の両端は下側レール72
内の下側ラック78の両端にそれぞれ接続されている。
【0004】そして、両ラック76,78に歯合される
ピニオンギア79が正転又は逆転すると、両ラック7
6,78が同期して互いに反対方向に移動するため、内
側ワイヤ75及び外側ワイヤ77が同期して互いに反対
方向に回転駆動する。この結果、左右の上側カーテンラ
ンナ80及び左右の下側カーテンランナ81がそれぞれ
互いに反対方向に移動するようになっている。
【0005】ところで、カーテン装置70は車内におい
て直射日光が当たる状態で使用される。この結果、カー
テン装置70の各部材の温度変化が大きくなるため、そ
の膨張量及び収縮量が大きい。即ち、温度が高い状態で
は、各ワイヤ75,77の全長が長くなり、各プーリ7
3,74の直径が大きくなる。逆に、温度が低くなる
と、各ワイヤ75,77の全長が短くなり、各プーリ7
3,74の直径が小さくなる。上記のカーテン装置70
では、温度が高い状態では各ワイヤ75,77が張られ
た状態になり、温度が低い状態では各ワイヤ75,77
が緩む状態になる。そこで、温度が高い状態で、無理な
張力により各ラック76,78と各ワイヤ75,77の
接続部、各プーリ73,74等が破損しないように両ワ
イヤ75,77の張り具合が設定されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、温度が
低い状態では各ワイヤ75,77が弛んだ状態になるた
め、各ワイヤ75,77の弛んだ部分が各レール71,
72内から外部にはみ出す場合がある。カーテン装置7
0は見栄えが大切であるため、この低温時における各ワ
イヤ75,77の弛みは問題であった。
【0007】本発明は、上記問題点を解決するためにな
されたものであって、その目的は、レールにおけるワイ
ヤの弛みを無くすことができる牽引部材駆動装置を提供
することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
め、請求項1に記載の発明は、1本のワイヤ状牽引部材
をレールに沿って往復するように配設するとともに、そ
のワイヤ状牽引部材をその両端から巻き上げ及び巻き戻
しする牽引部材駆動部を設けた牽引部材駆動装置であっ
て、前記牽引部材駆動部は、1個の駆動プーリを備え、
この駆動プーリには螺旋状の1条の牽引部材巻回溝を形
成し、この巻回溝の一端側にはワイヤ状牽引部材の一端
側を、同じく他端側にはワイヤ状牽引部材の他端側を、
同牽引部材巻回溝に同時的に巻き上げ及び巻き戻し可能
に係止した。
【0009】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、駆動プーリには、前記牽引部材巻回溝
のそれぞれの端部からワイヤ状牽引部材を導入可能に形
成される遊動部をそれぞれ設け、ワイヤ状牽引部材の各
端部をこの各遊動部内で移動可能に係止した。
【0010】(作用)従って、請求項1に記載の発明に
よれば、レールに沿って往復するように配設された1本
のワイヤ状牽引部材が、牽引部材駆動部によりその両端
から巻き上げ及び巻き戻しされる。従って、ワイヤ状牽
引部材が牽引部材駆動部において環状に閉じられ、その
一端側に張力が加えられることにより全体が移動する。
その結果、ワイヤ状牽引部材の弛みが発生した場合に
は、その弛みはレールの外側のワイヤ状牽引部材の張力
が加えられない側の端部側に移動する。又、各レールに
はワイヤ状牽引部材のみが配設される。
【0011】又、1個の駆動プーリに1条の牽引部材巻
回溝が形成され、その牽引部材巻回溝の一端側にワイヤ
状牽引部材の一端側が、牽引部材巻回溝の他端側にワイ
ヤ状牽引部材の他端側が、同時的に巻き上げ及び巻き戻
し可能に係止される。従って、ワイヤ状牽引部材の両端
の巻き上げ及び巻き戻しが、同一の駆動プーリにて行わ
れる。その結果、巻回スペースが最小になる。
【0012】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
に記載の発明の作用に加えて、駆動プーリに、牽引部材
巻回溝のそれぞれの端部からワイヤ状牽引部材を導入可
能に形成される遊動部がそれぞれ設けられ、この各遊動
部にワイヤ状牽引部材の各端部がその遊動部内で移動可
能に係止される。従って、駆動プーリが何れかの方向に
回動されると、ワイヤ状牽引部材の一端側がその端部が
収容される遊動部に係止されるため、ワイヤ状牽引部材
が駆動される。そして、ワイヤ状牽引部材の他端側の端
部がその端部が収容される遊動部内に導入される。その
結果、ワイヤ状牽引部材の弛み分が駆動プーリ内に収容
される。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明を自動車のリアウィ
ンド用電動カーテン装置に具体化した一実施の形態を図
1〜図11に従って説明する。
【0014】図1に示すように、カーテン装置1は、上
側レール2、下側レール3及び両サイドフレーム4,5
がそれぞれコーナピース6,7,8,9にて連結される
ことにより、全体がほぼ台形の枠体に形成されている。
【0015】コーナピース6内には一対の内側プーリ1
0a及び外側プーリ10bが、コーナピース7内には内
側プーリ10c及び外側プーリ10dが、さらに、コー
ナピース8内には内側プーリ10e及び外側レール10
fがそれぞれ回動可能に支持されている。又、コーナピ
ース9内には、プーリ11が回動可能に支持されてい
る。
【0016】図10(a),(b)は、上側レール2の
断面を示している。上側レール2は、その内部が中空状
に形成され、その前面には開口部2aが長手方向に連続
して形成されている。又、内部の上下側には、仕切り部
12が相対向するように形成されている。この両仕切り
部12により、上側レール2内部の開口部2a側にはガ
イド溝13が、その反対側にはワイヤ通路14がそれぞ
れ形成されている。又、図11(b)は、下側レール3
の断面を示している。下側レール3にも開口部3aが形
成され、その内部には仕切り部15によりガイド溝16
及びワイヤ通路17が形成されている。
【0017】右側サイドフレーム4の内部は中空に形成
されている。左側サイドフレーム5の内部には、ワイヤ
駆動ユニット18が固定されている。図2に示すよう
に、ワイヤ駆動ユニット18は、ケース19内に駆動プ
ーリ保持孔20が形成されている。駆動プーリ保持孔2
0内には、駆動プーリ21が回動可能に収容されてい
る。
【0018】図4に示すように、駆動プーリ21は、そ
の外周側に牽引部材巻回溝としての1条の螺旋状のワイ
ヤ巻回溝21aが形成されている。本実施の形態では、
ワイヤ巻回溝21aは、右雄ねじ状に形成されている。
駆動プーリ21の上側には、外周の一部に沿って遊動溝
22が形成されている。図5(a)は駆動プーリ21の
上側を、図5(b)は同じく下側を示している。遊動溝
22の時計方向側の端部には係止端22aが形成され、
この係止端22aとワイヤ巻回溝21aの最上部とはワ
イヤ孔23により連絡されている。又、駆動プーリ21
の下側にも、同様の遊動溝24が形成され、その時計方
向側(図5(b)において)の端部に形成される係止端
24aと、ワイヤ巻回溝21aの最下部とがワイヤ孔2
5により連絡されている。
【0019】駆動プーリ21の下側には、スパーギア2
6が同軸に固定されている。即ち、図9に示すように、
駆動プーリ21の下側には、一対の係合片27が突出形
成されている。又、スパーギア26の上側には同様な一
対の係合片28が突出形成されている。駆動プーリ21
とスパーギア26の間にはゴム製のダンパ29が設けら
れ、このダンパ29には等角度間隔に4個の挿入孔29
aが形成されている。そして、駆動プーリ21の係止片
27、及び、スパーギア26の係合片28がそれぞれダ
ンパ29の挿入孔29aに挿入されている。従って、ス
パーギア26に対して駆動プーリ21がダンパ29を介
して回動可能に連結されている。
【0020】前記ワイヤ駆動ユニット18内において、
スパーギア26にはピニオンギア30が歯合されてい
る。このピニオンギア30は、図示しないモータの回転
軸に嵌入されている。
【0021】図3(a),(b)に示すように、ワイヤ
駆動ユニット18のケース19内の下部には、一対のプ
ーリ31a,31bが支持されている。さらに、両プー
リ31a,31bの下方には、ワイヤ案内部32が設け
られている。
【0022】駆動プーリ21にはワイヤ33が巻回さ
れ、そのワイヤ33の上側の端部(図4において)は前
記ワイヤ孔23を挿通して遊動溝22内に導出されてい
る。そして、ワイヤ33の上側端部には止め金具34a
が固定され、この止め金具34aによりワイヤ33の上
側端部がワイヤ孔23から抜けず遊動溝22内に係止さ
れるようになっている。尚、本実施の形態のワイヤ33
は、ステンレスワイヤの表面にナイロンをコーティング
したものである。
【0023】図4に示す状態では、図5(a)に示すよ
うに、止め金具34aが遊動溝22の係止端22aに係
止され、その止め金具34aから延びるワイヤ33がワ
イヤ巻回溝21aに沿ってワイヤ巻回溝21aの最下部
まで巻回されている。そして、ワイヤ33は、最下部か
ら前記プーリ31aに巻回され、さらに案内部32を通
過して前記プーリ10aに巻回されている。尚、駆動プ
ーリ21の巻回溝21aの外周側と前記駆動プーリ収容
部20の内周面との間の隙間は、ワイヤ33の外径より
も小さく設定されている。従って、ワイヤ巻回溝21a
に巻回されたワイヤ33がワイヤ巻回溝21aからずれ
ないようになっている。
【0024】ワイヤ33はプーリ10aで方向を転換し
て下側レール3のワイヤ通路17の上部を通って前記プ
ーリ10cに巻回されている。さらに、ワイヤ33は、
このプーリ10cで方向を上方に転換し、右側サイドフ
レーム4内を通って前記プーリ10eに巻回されてい
る。次に、ワイヤ33はこのプーリ10eで方向を左方
に転換し、上側レール3のワイヤ通路14の下部を通っ
て前記プーリ11に巻回されている。そして、ワイヤ3
3は、このプーリ11で方向を180度転換して、ワイ
ヤ通路14の上部を通ってプーリ10fに巻回されてい
る。
【0025】次に、ワイヤ33は、このプーリ10fで
方向を下方に転換し、再び右サイドフレーム4内を通っ
てプーリ10dに巻回されている。さらに、ワイヤ33
はこのプーリ10dで方向を左方に転換し、下側レール
4のワイヤ通路17の下部を通ってプーリ10bに巻回
されている。そして、ワイヤ33は、このプーリ10b
で方向を上方に転換し、ワイヤ案内部32を通って前記
プーリ31bに巻回されている。さらに、ワイヤ33
は、プーリ31bで方向を転換して駆動プーリ21の最
下部に巻回され、ワイヤ孔25を挿通して遊動溝24内
に導出されている。そして、図5(b)に示すように、
ワイヤ33の下側端部に固定された止め金具34bが、
遊動溝24の係止端24aから中央側に移動した位置に
配置されている。即ち、ワイヤ33の長さはカーテンの
開閉に必要な長さよりも遊び分だけ長く設定され、その
遊び分は遊動溝24内に収容されている。
【0026】図1に示すように、ワイヤ通路14内にお
いて、プーリ10f,11間のワイヤ33には、止め金
具35a,35bが離間した2位置にそれぞれ固定され
ている。この両止め金具間35a,35bの距離は、上
側レール2と下側レール3の長さの差のほぼ半分に設定
されている。図11(a)に示すように、この両止め金
具35a,35b間には、接続プレート36がワイヤ3
3に対して移動可能に支持されている。接続プレート3
6は、各止め金具35a,35bに当接すると移動が規
制されるようになっている。従って、この接続プレート
36は、両止め金具35a,35b間のみで移動するこ
とができる。又、ワイヤ通路17内において、プーリ1
0a,10c間のワイヤ33には、接続プレート37が
固定されている。尚、止め金具35aと接続プレート3
7は上下にほぼ相対向する位置にそれぞれ固定されてい
る。
【0027】図10(b)に示すように、接続プレート
36にはガイド溝13内に移動可能に配置される上左側
カーテンランナ(以下、単に上左ランナという)38が
連結され、この上左ランナ38にはフック39が固定さ
れている。又、図11(b)に示すように、接続プレー
ト37にもガイド溝16内に配置される下左側カーテン
ランナ(以下、単に下左ランナという)40が連結さ
れ、この下左ランナ40にはフック41が固定されてい
る。そして、フック39には左側カーテン42の上右端
が、フック41には同じく下右端がそれぞれ連結されて
いる。又、左側カーテン42の左端辺は左サイドフレー
ム3に固定されている。
【0028】同様に、ワイヤ通路14内において、プー
リ10e,11間のワイヤ33には、止め金具43a,
43bが離間した2位置にそれぞれ固定されている。こ
の両止め金具43a,43b間には、接続プレート44
がワイヤ33に対して移動可能に支持されている。従っ
て、この接続プレート44は、両止め金具43a,43
b間のみで移動することができる。又、ワイヤ通路17
内において、プーリ10b,10d間のワイヤ33に
は、接続プレート45が固定されている。尚、止め金具
43bと接続プレート45は上下にほぼ相対向する位置
にそれぞれ固定されている。
【0029】接続プレート44にはガイド溝13内に移
動可能に配置される上右側カーテンランナ(以下、単に
上右ランナという)46が連結され、この上右ランナ4
6にはフック47が固定されている。又、接続プレート
45にはガイド溝16内に配置される下右側カーテンラ
ンナ(以下、単に下右ランナという)48が連結され、
この下右ランナ48にはフック49が固定されている。
そして、フック47には右カーテン50の上左端が、フ
ック49には同じく下左端がそれぞれ連結されている。
又、右側カーテン50の右端辺は右サイドフレーム4に
固定されている。
【0030】上側レール2の左端部、中央部及び右端部
には、上側レール2を把持するブラケット51,52,
53がそれぞれ固定されている。図10(a)に示すよ
うに、ブラケット51には、上側レール2の開口部2a
に対応する位置にガイド溝13内に延出する係止部51
aが形成されている。この係止部51aにより、ガイド
溝13における上左ランナ38の通過が規制されてい
る。又、同様に、各ブラケット52,53にも、それぞ
れ図示しない係止部が形成されている。従って、前記上
左ランナ38はブラケット51,52間のみを移動可能
に、上右ランナ46はブラケット52,53間のみを移
動可能になっている。尚、止め金具35a,35b,4
3a,43bはワイヤ通路14を通過するため、ブラケ
ット51,52,53を通過する。
【0031】又、下側レール3の両端部には、それぞれ
ストッパ54,55が固定されている。ストッパ54の
開口部3aに対応する位置には、ガイド溝16内に延出
する図示しない係止部が形成されている。この係止部に
より、ガイド溝16における下左ランナ40の通過が規
制されている。又、ストッパ55にも図示しない係止部
が設けられ、この係止部により下右ランナ48の移動が
規制されている。従って、下左ランナ40はストッパ5
4よりも左側への移動が、下右ランナ48はストッパ5
5よりも右側への移動がそれぞれ規制されている。
【0032】次に、駆動プーリ21の回転により、ワイ
ヤ33を駆動する作動原理を説明する。例えば、図5
(a),(b)に示すように、駆動プーリ21の遊動溝
22において止め金具34aが係止端22aに当接し、
遊動溝24において止め金具34bが係止端24aから
離れた位置にあるものとする。そして、図4において、
駆動プーリ21が時計方向に回動されるものとする。ま
ず、駆動プーリ21の遊動溝24側の作動原理を説明す
る。図6(a),(b)は駆動プーリ21の遊動溝24
側を示しており、図4において駆動プーリ21が時計方
向に回動されると、図6(a),(b)においてはP方
向に回動されることになる。図6(a)に示すように、
遊動溝24では、止め金具34bが遊動溝24の内周面
に押圧されている。従って、駆動プーリ21が回動され
ると、止め金具34bには遊動溝24の内周面との間の
摩擦により、駆動プーリ21の回動方向(P方向)の摩
擦抵抗Fs1が加わる。一方、ワイヤ33には、ランナ
38,40,46,48等の静止摩擦により駆動プーリ
21の回動方向(P方向)と反対方向の負荷抵抗Ft1
が加わる。ここで、摩擦抵抗Fs1は、負荷抵抗Ft1
に対して十分に小さくなるようになっている。実測値に
よれば、摩擦抵抗Fs1は約80グラムであり、負荷抵
抗Ft1は約720グラムである。この結果、駆動プー
リ21が回動しても、止め金具34bは移動せず、駆動
プーリ21の回動に伴い、係止端24aが止め金具34
bに近づく。即ち、駆動プーリ21はワイヤ33に対し
て空転し、駆動プーリ21か回動してもワイヤ33は移
動しないことになる。
【0033】次に、駆動プーリ21の遊動溝22側の作
動原理を説明する。図7(a),(b)は、駆動プーリ
21の遊動溝22側を示しており、駆動プーリ21が時
計方向の回動を開始する時点では、図7(a)に示すよ
うに、係止端22aは止め金具34aに当接している。
図7(b)に示すように、駆動プーリ21が時計方向に
回動されると、止め金具34aには、遊動溝22の内周
面との間の摩擦により駆動プーリ21の回動方向の摩擦
抵抗Fs2が加わる。このとき、ワイヤ33全体には移
動させる力が加わっていないため、止め金具34aに連
結されたワイヤ33の端部がワイヤ巻回溝21aから離
れて遊びとなり、その遊び分が駆動プーリ収容孔20の
内周面側に押圧される。
【0034】更に、駆動プーリ21が時計方向に回動す
ると、図8(a)に示すように、止め金具34aには、
遊動溝22の内周面との間の摩擦により駆動プーリ21
の回動方向の摩擦抵抗Fs3が加わる。一方、駆動プー
リ収容孔20の内周面側に押圧されたワイヤ33の端部
には、駆動プーリ収容孔20の内周面との間の摩擦によ
り駆動プーリ21の回動方向と反対方向の摩擦抵抗ΣW
n(=W1+W2+…)が加わる。ここで、摩擦抵抗Σ
Wnは、摩擦抵抗Fs3に対して十分に大きくなるよう
になっている。実測値によれば、摩擦抵抗ΣWnは約5
00グラムであり、摩擦抵抗Fs3は約50グラムであ
る。この結果、駆動プーリ21の回動に伴い、止め金具
34aに連結されるワイヤ33の端部が遊動溝22内に
収容される。この収容は、遊動溝24において、係止端
24aが止め金具34bに当接するまで継続する。従っ
て、係止端24aが止め金具34bに当接した状態で
は、駆動プーリ21の時計方向の回動開始時に遊動溝2
4内に収容されていたワイヤ33の遊び分が遊動溝22
内に移動することになる。
【0035】図6(b)に示すように、係止端24aが
止め金具34bに当接し、更に、駆動プーリ21が時計
方向に回動すると、ワイヤ33は駆動プーリ21にて止
め金具34b側から直接引っ張られ、巻回溝21aに遊
動溝24の側から巻き取られる。このとき、遊動溝22
側においては、図8(b)に示すように、止め金具34
aに加わる駆動プーリ21の回動方向の摩擦抵抗Fs3
と、駆動プーリ収容孔20の内周面側に押圧されたワイ
ヤ33の遊び部分に加わる摩擦抵抗Wsが釣り合う状態
で回動する。従って、駆動プーリ21の時計方向の回動
開始時に、巻き取り側の遊動溝24内に収容されていた
ワイヤ33の遊び分が、ワイヤ33の実際の巻き取り開
始までにワイヤ33の繰り出し側の遊動溝22内に移動
することになる。
【0036】同様に、図4における時計方向の回動が終
了し、反時計方向の回動が行われると、ワイヤ33の遊
び分が遊動溝22から遊動溝24内に移動する。次に、
以上のように構成された電動カーテン装置の作用につい
て説明する。
【0037】両カーテン42,50が開いた状態では、
図4及び図5(a)に実線で示すように、駆動プーリ2
1の遊動溝22内において止め金具34が係止部22a
に係止され、止め金具34から連続するワイヤ33がワ
イヤ巻回溝21aの最上部から最下部まで巻回されてい
る。この状態では、上左ランナ38はブラケット51の
係止部51aに当接し、下左ランナ40はストッパ54
に当接している。又、上右ランナ46はブラケット53
に、下右ランナ48はストッパ55にそれぞれ当接して
いる。この結果、ワイヤ33は、止め金具34aと下左
ランナ40との間、下左ランナ40と上右ランナ46と
の間、上右ランナ46と上左ランナ38との間、及び、
上左ランナ38と下右ランナ48の間では張力が加わっ
た状態になる。従って、この各部間においては、ワイヤ
33の弛みは生じない。一方、下右ランナ48と止め金
具34bの間には、張力が加わっていない。しかし、止
め金具34bが固定されたワイヤ33の端部が、遊動溝
24の中央側に移動可能してワイヤ33の遊び分は遊動
溝24内に収容されている。即ち、止め金具34bは、
図5(b)に実線で示すように、係止端24aよりも遊
動溝24の中央側に配置された状態にある。従って、下
右ランナ48とプーリ31bの間にはワイヤ33の遊び
分はないため、下側レール3に弛みが生じることはな
い。
【0038】両カーテン42,50を閉じるために、駆
動プーリ21が図4において時計方向に回動されると、
駆動プーリ21がワイヤ巻回溝21aに巻回されている
ワイヤ33に対して空転する。即ち、図5(a)に二点
鎖線で示すように、係止端22aが止め金具34aに当
接する位置から離れた位置に移動し、図5(b)におい
て二点鎖線で示すように、係止端24aが止め金具34
bに当接する位置に移動する。同時に、遊動溝24内に
あったワイヤ33の遊び分が遊動溝22内に収容され
る。すると、駆動プーリ21からワイヤ33に張力が加
わるため、駆動プーリ21の回動に伴い、上下レール
2,3内のワイヤ33がプーリ31bを介して最下部か
ら徐々に上方に巻き上げられるとともに、ワイヤ巻回溝
21aに巻回されているワイヤ33がプーリ31aを介
して最下部から上方に向かって徐々にプーリ10a側に
繰り出される。
【0039】この結果、プーリ10a,10c間におい
て下左ランナ40が右方に、プーリ10b,10d間に
おいて下右ランナ48が左方に移動する。従って、左カ
ーテン42の下端部、及び、右カーテン50の下端部が
中央側にそれぞれ移動される。同時に、両止め金具35
a,35bは右方に、両止め金具43a,43bは左方
にそれぞれ移動する。このとき、上左ランナ38には止
め金具35aが、上右ランナ46には止め金具43bが
それぞれ当接しないため、上左ランナ38はブラケット
51に隣接する位置に、上右ランナ46はブラケット5
3に隣接する位置にそれぞれ止まる。ワイヤ33が両止
め金具35a,35b(又は43a,43b)間の距離
だけ移動すると、上左ランナ38には止め金具35a
が、上右ランナ46には止め金具43bがそれぞれ当接
するため、上左ランナ38は右方に、上右ランナ46は
左方にそれぞれ移動する。この結果、左カーテン42の
右端辺、及び、右カーテン50の左端辺がほぼ垂直な状
態で、それぞれ中央側に移動する。
【0040】駆動プーリ21が図4において時計方向に
回動される結果、上左ランナ38及び上右ランナ46が
共にブラケット52に当接すると、ワイヤ33は、止め
金具34bと上左ランナ38との間、及び、上左ランナ
38と上右ランナ46との間でそれぞれ張力が加わった
状態になる。この状態では、上右ランナ46と止め金具
34aの間には張力が加わっていないが、ワイヤ33の
遊び分は遊動溝22内に収容されているため、上右ラン
ナ46とプーリ10a間に弛みが生じることはない。そ
の結果、上側レール2及び下側レール3においてワイヤ
33の弛みが生じることはない。
【0041】反対に、両カーテン42,50を開くため
に、駆動プーリ21が反時計方向に回動されると、上述
の場合と反対に、止め金具34aが係止端22aに係止
されるとともに、ワイヤ33の遊び分が遊動溝24内に
収容される。そして、ワイヤ33がワイヤ巻回溝21a
の最上部から徐々に下方に向かって巻回されるととも
に、ワイヤ巻回溝21aに巻回されているワイヤ33が
プーリ31bを介して最上部から下方に向かって徐々に
プーリ10b側に繰り出される。
【0042】この結果、プーリ10a,10c間におい
て下左ランナ40が左方に、プーリ10b,10d間に
おいて下右ランナ48が右方にそれぞれ移動する。同時
に、両止め金具35a,35bは左方に、両止め金具4
3a,43bは右方にそれぞれ移動する。このとき、上
左ランナ38には止め金具35bが、上右ランナ46に
は止め金具43aがそれぞれ当接しないため、上左ラン
ナ38及び上右ランナ46はそれぞれブラケット52に
当接する位置に止まる。ワイヤ33が両止め金具35
a,35b(又は43a,43b)間の距離だけ移動す
ると、上左ランナ38に止め金具35bが、上右ランナ
46に止め金具43aがそれぞれ当接するため、上左ラ
ンナ38が左方に、上右ランナ46が右方にそれぞれ移
動する。この結果、左カーテン42の左端辺が左サイド
フレーム5に、右カーテン50の右端辺が右サイドフレ
ーム4に沿って傾斜した状態で、それぞれ外方に移動す
る。
【0043】駆動プーリ21が図4において反時計方向
に回動される結果、上左ランナ38がブラケット51
に、上右ランナ46がブラケット53に当接するととも
に、下左ランナ40がストッパ54に、下右ランナ48
がストッパ55にそれぞれ当接する。この結果、各カー
テン42,50がそれぞれ各サイドフレーム4,5に沿
って開いた状態で保持される。従って、ワイヤ33は、
再び、止め金具34aと下左ランナ40との間、下左ラ
ンナ40と上右ランナ46との間、上右ランナ46と上
左ランナ38との間、及び、上左ランナ38と下右ラン
ナ48の間でそれぞれ張力が加わった状態になる。この
状態では、下右ランナ48と止め金具34bとの間には
張力が加わっていないが、ワイヤ33の遊び分は遊動溝
24内に収容されるため、下右ランナ48とプーリ10
bとの間に弛みが生じることはない。その結果、下レー
ル3においてワイヤ33の弛みが生じることはない。
【0044】以上詳述したように、本実施の形態の電動
カーテン開閉方法によれば、1本のワイヤ33を上側レ
ール2及び下側レール3を通って往復するように配置
し、その両端を駆動プーリ21にて同時的に巻き上げ及
び巻き戻しするようにした。従って、駆動プーリ21が
一方の方向に回動されると、ワイヤ33の引っ張り側が
遊動溝22,24に係止され、遊び分が繰り出し側の遊
動溝22,24内に収容される。即ち、ワイヤ33がい
ずれの方向に駆動されても、その遊び分を何れかの遊動
溝22,24内に収容することができる。その結果、ワ
イヤ33の弛み分を含む遊び分を両レール2,3の外側
に保持することができるため、各レール2,3に弛みを
作らないようにすることができる。従って、車両内の温
度によりワイヤ33の全長やレール2,3の長さが変化
しても、カーテン装置1の見栄えを良好に維持すること
ができる。
【0045】又、本実施の形態の電動カーテン装置によ
れば、ワイヤ33の巻き上げ及び巻き戻しを左サイドフ
レーム5内に設けたワイヤ駆動ユニット18にて行うよ
うにした。従って、カーテン装置1の組み立てを容易に
行うことができる。その結果、製造コストを低減するこ
とができる。
【0046】さらに、本実施の形態によれば、駆動プー
リ21に1条の螺旋状の巻回溝21aを設け、この巻回
溝21aの両端からそれぞれワイヤ33の両端を交互に
巻き上げ及び巻き戻しを行うようにしたので、ワイヤ3
3の両端を1個の駆動プーリ21で巻回することができ
る。その結果、巻回スペースが小さくなるため、駆動プ
ーリ21を収容するワイヤ駆動ユニット18を小型化す
ることができる。
【0047】しかも、本実施の形態によれば、駆動プー
リ21の両側にそれぞれワイヤ33の遊び分を収容可能
な遊動溝22,24を設け、駆動プーリ21の回動方向
に応じて何れかの遊動溝22,24にワイヤ33の引っ
張り側の端部を係止するようにした。そして、ワイヤ3
3の他端側を他方の遊動溝22,24内に移動可能に収
容するようにした。従って、ワイヤ33の遊び分を駆動
プーリ21内に完全に収容することができる。その結
果、ワイヤ33の遊び分が駆動プーリ21の引っ張られ
側の端部の近傍で弛みを生じ、この弛み分が駆動プーリ
21と収容孔20の間で挟まれたり、繰り返し折り曲げ
られることにより生じる破断を防止することができる。
【0048】又、本実施の形態によれば、ワイヤ33に
予め遊び分を設け、ワイヤ33から各プーリ10a〜1
0f,11に荷重が加わらないようにしている。従っ
て、温度が高い状態でも、ワイヤ33から各プーリ10
a〜10f,11等に過大な力が加わることがない。そ
の結果、各プーリ10a〜10f,11の破損を防止す
ることができる。又、各プーリ10a〜10fを小型化
することができる。従って、電動カーテン装置1を小型
化することができる。
【0049】又、本実施の形態では、駆動プーリ21と
スパーギア26をゴム製のダンパ29を介して連結した
ので、スパーギア26の回動開始により各プーリ10a
〜10f、11に加わる衝撃を緩和することができる。
その結果、動作音を小さくすることができるとともに、
各部品の寿命を長くすることができる。
【0050】尚、実施の形態は、上記実施の形態に限定
されるものではなく、以下のように変更してもよい。 (1) 上記実施の形態では、駆動プーリ21の両側に
それぞれ遊動溝22,24を設け、この各遊動溝22,
24にそれぞれワイヤ33の各端部を止め金具34a,
34bにより移動可能に係止した。これを、図12に示
すように、ワイヤ33の各端部を駆動プーリ21の両側
にそれぞれネジ60等で固定するだけの構成にしてもよ
い。即ち、ワイヤ33をワイヤ巻回溝21aの端部から
開口部61を介して駆動プーリ21の側面62に案内
し、その側面62においてネジ60で固定するようにす
る。この場合には、ワイヤ33には遊び分を設けないよ
うにする。そして、低温時にワイヤ33に弛み分が生じ
ると、その弛み分は開口部61の近傍で撓みとなってワ
イヤ駆動ユニット18内に収容されるため、上側レール
2又は下側レール3において弛みが生じることはない。
【0051】(2) 上記実施の形態では、ワイヤ33
の両端を同一の駆動プーリ21に設けた1条のワイヤ巻
回溝21aの両側から同時に巻き上げ及び巻き戻しを行
うようにした。これを、駆動プーリを2個設けてそれぞ
れにワイヤ33の各端部を連結する。そして、一方の駆
動プーリで巻き上げを行い、もう一方のプーリで巻き戻
しを行うように構成してもよい。
【0052】さらに、この場合、ワイヤ33の張力を検
出し、この張力が一定になるように両駆動プーリの回動
量を制御するようにしてもよい。 (3) 駆動プーリ21から出たワイヤ33が下側レー
ル3を経て上側レール2を通過するように構成したが、
これを、駆動プーリ21から出たワイヤ33が先ず上側
レール2を通過した後、下側レール3を通過するように
構成してもよい。
【0053】(4) 上記実施の形態では、両開きのカ
ーテン42,50を開閉するようにしたが、片開きのカ
ーテン装置に実施してもよい。 (5) ワイヤ33に限らず、ロープを使用するように
してもよい。
【0054】(6) 一対の止め金具35a,35b及
び43a,43bにてランナ38,46を移動させる代
わりに、接続プレート36,44を直接ワイヤ33に固
定するようにしてもよい。
【0055】(7) 遊動溝22,24を閉塞した孔状
に形成してもよい。 (8) リアウィンドウ用のカーテン装置に限らず、サ
イドウィンドウ用のカーンテン装置に実施してもよい。
【0056】(9) 車両用のカーテン装置に限らず、
例えば、船舶用、航空機用等の乗り物用、又は、天窓、
換気窓等の家屋用のカーテン装置に実施してもよい。 上記実施の形態から把握できる請求項以外の技術的思想
について、以下にその効果とともに記載する。
【0057】(1) 請求項2に記載の牽引部材駆動装
置において、ワイヤ33に予め遊び分を設けた。このよ
うな構成によれば、温度が高い状態でも、各プーリ10
a〜10f,11等に過大な荷重が加わることを防止す
ることができるため、各プーリ10a〜10f,11の
破損を防止することができる。さらに、各プーリ10a
〜10f,11を小型化することにより牽引部材駆動装
置を小型化することができる。
【0058】尚、本明細書において、発明の構成に係る
手段及び部材は、以下のように定義されるものとする。 (1) 「ワイヤ状牽引部材」とは、接続プレート3
6,37,44,45を固定可能で、その弾性により各
プーリ10a〜10f、11に掛装可能な配設手段を意
味し、ワイヤ33等の金属製の弾性部材のみならず、ロ
ープ等の非金属製の配設手段をも含むものとする。
【0059】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1に記載の
発明によれば、レールにおけるワイヤ状牽引部材の弛み
を無くすことができる。その結果、温度に拘らず、見栄
えを良好に維持することができる。又、ワイヤ状牽引部
材の巻回スペースを最小にすることができるため、牽引
部材駆動部を小型化して、牽引部材駆動装置の小型化を
図ることができる。
【0060】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
に記載の発明の効果に加えて、ワイヤ状牽引部材の弛み
分を駆動プーリ内に収容することができるため、牽引部
材駆動部内でのワイヤ状牽引部材の損傷を防止すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 車両用電動カーテン装置の内部構成を示す正
面透視図。
【図2】 ワイヤ駆動ユニットの分解斜視図。
【図3】 (a)はワイヤ駆動ユニットの反時計方向の
巻回時の状態を示す断面図、(b)は同じく時計方向の
巻回時の状態を示す断面図。
【図4】 駆動プーリがワイヤを反時計方向に巻回した
状態を示す斜視図。
【図5】 (a)は駆動プーリがワイヤを反時計方向に
巻回したときの止め金具の位置を示す平面図、(b)は
同じく時計方向に巻回したときの状態を示す平面図。
【図6】 (a),(b)共に駆動プーリの巻き取り側
の正面図。
【図7】 (a),(b)共に駆動プーリの巻き戻し側
の正面図。
【図8】 (a),(b)共に駆動プーリの巻き戻し側
の正面図。
【図9】 駆動プーリとスパーギアとのダンパによる連
結部を示す斜視図。
【図10】 (a)は上側レールとブラケットを示す断
面図、(b)は上側レールとランナを示す断面図。
【図11】 (a)は止め金具とランナを示す斜視図、
(b)は下側レールとランナを示す断面図。
【図12】 別例の駆動プーリを示す斜視図。
【図13】 従来例の電動カーテン装置を示す正面透視
図。
【符号の説明】
2…上側レール、3…下側レール、18…牽引部材駆動
部としてのワイヤ駆動ユニット、21…駆動プーリ、2
1a…牽引部材巻回溝としてのワイヤ巻回溝、22,2
4…遊動部としての遊動溝、33…ワイヤ状牽引部材と
してのワイヤ、42…カーテンとしての左側カーテン、
50…同じく右側カーテン。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1本のワイヤ状牽引部材をレールに沿っ
    て往復するように配設するとともに、前記ワイヤ状牽引
    部材をその両端から巻き上げ及び巻き戻しする牽引部材
    駆動部を設けた牽引部材駆動装置であって、 前記牽引部材駆動部は、1個の駆動プーリを備え、この
    駆動プーリには螺旋状の1条の牽引部材巻回溝を形成
    し、この巻回溝の一端側にはワイヤ状牽引部材の一端側
    を、同じく他端側にはワイヤ状牽引部材の他端側を、同
    牽引部材巻回溝に同時的に巻き上げ及び巻き戻し可能に
    係止した牽引部材駆動装置。
  2. 【請求項2】 駆動プーリには、前記牽引部材巻回溝の
    それぞれの端部からワイヤ状牽引部材を導入可能に形成
    される遊動部をそれぞれ設け、ワイヤ状牽引部材の各端
    部をこの各遊動部内で移動可能に係止した請求項1に記
    載の牽引部材駆動装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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