JPH1057073A - イネ品種識別用マイクロサテライトマーカーおよび植物種子の純度検査方法 - Google Patents

イネ品種識別用マイクロサテライトマーカーおよび植物種子の純度検査方法

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JPH1057073A
JPH1057073A JP9040226A JP4022697A JPH1057073A JP H1057073 A JPH1057073 A JP H1057073A JP 9040226 A JP9040226 A JP 9040226A JP 4022697 A JP4022697 A JP 4022697A JP H1057073 A JPH1057073 A JP H1057073A
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JP
Japan
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microsatellite
rice
microsatellite marker
seq
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Application number
JP9040226A
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English (en)
Inventor
Hiromori Akagi
宏守 赤木
Tatsuto Fujimura
達人 藤村
Sukeyoshi Yokozeki
祐美 横関
Akiko Inagaki
明子 稲垣
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsui Petrochemical Industries Ltd
Original Assignee
Mitsui Petrochemical Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 イネの品種を簡便かつ確実に識別・特定でき
る方法を提供する。またイネ種子の純度を検査する方法
を提供する。 【解決手段】 イネの近縁品種間で大きな多型性を示す
マイクロサテライトマーカーを特定し、このマーカーを
PCRで特異的に増幅させ、増幅DNA断片の長さの違
いを検出することによって、イネ品種を識別・特定す
る。同様の方法でイネ種子の純度を検査する。 【効果】 DNAレベルで近縁品種の識別・特定が可能
となり、イネの新品種の育成を省力化できると共に、イ
ネ種子の純度管理や流通しているコメの品質保証が可能
になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、イネの品種育成、
育成されたイネの種子生産におけるイネおよび種子純度
の管理、さらに流通するコメの純度の管理に利用され
る、イネ品種の特定に関する。また、本発明は、植物種
子の純度検査に利用される。
【0002】
【従来の技術】イネは四大穀物の一つでアジアを中心に
広範な地域で栽培されている。栽培イネのほとんどはサ
ティバ種に属し、さらに、サティバ種はインディカ、ジ
ャバニカ、ジャポニカの3つの亜種に分類されている。
これらの亜種は形態特性、アイソザイム、制限酵素断片
長多型(RFLP)などによって識別できるが、亜種
内、特にジャポニカ内での個々の品種の識別は容易では
なく、品種を特定する有効な方法は知られていない。そ
の理由は、日本において栽培されているジャポニカに分
類される極めて多数の品種は、数種の在来品種をベース
とした極近縁種間の交配によって育成されてきたもので
あるため、これらの類縁度は極めて高いためである。
【0003】ところで、マイクロサテライトと呼ばれ
る、単純な1〜数塩基の配列の繰り返し配列を有するD
NAが真核生物のゲノム中に多数散在し、それらは極め
て多型性に富むことが知られている。マイクロサテライ
トは、植物ゲノム中にも存在し、近年、イネゲノム中か
らもわずかなではあるがマイクロサテライトが同定され
ている。そして、該マイクロサテライト両側に位置する
特異的な塩基配列を利用したマイクロサテライトマーカ
ーが開発された。これらのマイクロサテライトマーカー
によって、イネの野生種と栽培種であるサティバ種およ
びグラベリマ種が識別できるのみならず、サティバ種の
インディカとジャポニカの亜種も識別できることが示さ
れた。しかしながら、ジャポニカ亜種内での多型性は小
さく、これまで知られている限り、多型性の極めて大き
いとされるマイクロサテライトマーカーといえども、前
述のとおり日本で栽培されている極近縁な品種を識別す
ることはできなかった。マイクロサテライトマーカーは
その種類によって多型の程度は大きく異なり、どのマイ
クロサテライトマーカーが多型を示すかは全く不明であ
る。さらに、日本で栽培されている極近縁な品種間で多
型性を示し、それら品種の識別・特定に有効なマイクロ
サテライトマーカーが存在するか否かについては全く不
明であった。
【0004】一般に、植物種子の純度を検査する方法と
して、栽培試験が行われている。近年、アイソザイムに
よる実験室レベルでの検査方法も用いられる用になって
きている。しかしながら、植物種子の純度検査に、マイ
クロサテライトを含むマイクロサテライトマーカーが用
いられた例はない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、イネ
の品種、それも極近縁品種でも識別可能なマイクロサテ
ライトマーカーを提供し、このマーカーを用いてイネ品
種を特定する方法を提供することにある。また本発明の
もう一つの課題は、マイクロサテライトマーカーを用い
て植物種子の純度を検査する方法を提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、2〜数塩
基の短いヌクレオチドの単位の繰り返し配列よりなるマ
イクロサテライトに着目し、データベースに登録された
塩基配列を解析し、非常に多数の塩基配列が完全な繰り
返し配列を含むことを見い出した。さらに、マイクロサ
テライト両側の塩基配列を利用することで、それぞれの
マイクロサテライトを特異的に増幅できるマイクロサテ
ライトマーカーに転換することに成功した。さらに、こ
れら多数のマイクロサテライトについて多型性を解析し
た結果、ATの繰り返し配列を含むマイクロサテライト
が最も多型性に富むことを見い出した。これら、マイク
ロサテライト含むマイクロサテライトマーカーを用いる
ことで、近縁種でも識別可能であることを見い出した。
これらのマイクロサテライトマーカーをPCRによって
増幅し、増幅されたマイクロサテライトマーカーのサイ
ズによってイネ品種を特定できることを見出し、本発明
を完成するに至った。
【0007】すなわち、本発明は、以下の工程よりな
り、ATまたはTAが5回以上繰り返された配列を有す
るマイクロサテライトを含むマイクロサテライトマーカ
ーを用いるイネ品種を特定する方法およびマイクロサテ
ライトマーカーを提供するものである。
【0008】a) イネのDNAを鋳型とし、該マイク
ロサテライトマーカーの該マイクロサテライトの両側に
位置するマイクロサテライトマーカーに特異的な塩基配
列にそれぞれ由来する2種類のDNAプライマーを用い
てPCRを行い、 b) a)で増幅されたDNA断片の長さを測定し、そ
の測定結果より増幅されたDNA断片中の繰り返し配列
を識別し、 c) b)の識別結果よりイネ品種を特定する。
【0009】また、マイクロサテライトマーカーを用い
ることで雑種種子を含め植物種子を判別でき、さらに、
この判別結果を基に植物種子の純度を検定できることを
見いだし、本発明を完成するに至った。すなわち、本発
明は、以下の工程よりなるマイクロサテライトマーカー
を用いて植物種子を識別し、植物種子の純度を検査する
方法を提供するものである。 a) 植物種子または実生のより抽出したDNAを鋳型
とし、該マイクロサテライトマーカーの該マイクロサテ
ライトの両側に位置するマイクロサテライトマーカーに
特異的な塩基配列にそれぞれ由来する2種類のDNAプ
ライマーを用いてPCRを行い、 b) a)で増幅されたDNA断片の長さを測定し、そ
の測定結果より増幅されたDNA断片中の繰り返し配列
を識別し、 c) b)の長さの違いによって植物種子を分類し、ま
た、2種類の異なる長さのDNA断片が増幅された場合
には植物種子が雑種種子であると判定し、 d) c)の分類および判定結果を基に植物種子の純度
を判定する。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明で言うマイクロサテライト
マーカーとは、2〜10塩基好ましくは2〜4塩基の単
純な配列の繰り返しからなるマイクロサテライトと、そ
のマイクロサテライトの両側に位置する特異的な塩基配
列を有するDNAを言う。従って、マイクロサテライト
マーカーはPCRによって容易に増幅することが可能で
ある。この様な、マイクロサテライトを単離するため、
データベースに登録された塩基配列を対象として、考え
得る全ての2〜4塩基の繰り返し配列を用いて相同性を
解析した。その解析結果から、5回以上の完全な繰り返
し配列を含む配列のみを抽出し、マイクロサテライトマ
ーカーに転換した。さらに、配列番号1から配列番号3
1で示される、高度多型性を示すマイクロサテライトマ
ーカーを選抜した。
【0011】本発明のイネ品種を識別・特定する方法に
用いられるマイクロサテライトマーカーとしては、含ま
れるマイクロサテライトがATまたはTAの繰り返し配
列を有するものが最も好ましい。例えば、配列番号1か
ら配列番号7で示されるマイクロサテライトマーカーが
挙げられる。また、ATまたはTA以外の繰り返し配列
を有する含むマイクロサテライトマーカーもATまたは
TAの繰り返し配列を有するマイクロサテライトを含む
マイクロサテライトマーカーと共に使用することで品種
の識別・特定に用いることができる。この様なATまた
はTA以外の繰り返し配列からなるマイクロサテライト
マーカーとして配列番号8から配列番号31が挙げられ
る。
【0012】本発明に係るマイクロサテライトマーカー
のマイクロサテライト中の単純な塩基配列の繰り返しの
数としては5回以上のものが利用できる。さらに、好ま
しくは10回以上の繰り返し数を持つマイクロサテライ
トが望ましい。一方、繰り返し数の上限としては500
回であり、現在の塩基配列の決定精度から500回以上
のものについては繰り返し数が特定できないため不適当
である。また、PCRにおけるスリッピングから、実用
的には100回以下好ましくは50回以下の繰り返し数
のものを用いることが望ましい。
【0013】本発明のイネ品種を特定する方法には、マ
イクロサテライトマーカーのマイクロサテライトの両側
に位置するマイクロサテライトマーカーに特異的な塩基
配列にそれぞれ由来する2種類の合成オリゴヌクレオチ
ドをDNAプライマーとしてPCRに使用する。マイク
ロサテライトマーカーに特異的な塩基配列とは、マイク
ロサテライトマーカー内に存在し、マイクロサテライト
を夾み、且つ、互いに向かい合う塩基配列を指してい
る。DNAプライマーはそれら塩基配列の相補的な、1
5〜40bp好ましくは20〜25bpの連続したオリ
ゴヌクレオチドとして合成される。
【0014】合成されたオリゴヌクレオチドをDNAプ
ライマーとして用いることによって、DNAプライマー
に相補的な繰り返し配列を有する種々のDNA断片をP
CRによって特異的に増幅させることができ、該DNA
断片中の繰り返し配列の長さの違いを検出できる。
【0015】次に、マイクロサテライトマーカーを用い
たイネ品種の特定方法について以下に説明する。まず、
イネからDNAを抽出するが、抽出するための組織とし
ては根、葉、種子など植物体のあらゆる部分を利用で
き、また精米も用いることができる。DNAの抽出方法
としてはそれ自体公知のどの様な方法も用いることがで
き、粗精製のDNAを用いることもできる。次に、抽出
されたDNAを鋳型としてマイクロサテライトマーカー
をPCR法によって増幅する。PCRの方法は公知の方
法が採用できる。さらに、増幅されたDNA断片の分子
サイズを電気泳動等によって測定し、その分子サイズに
よってイネ品種を識別・特定する。このとき、分子サイ
ズを測定する電気泳動方法として、アガロースゲル、変
性および非変性のアクリルアミドゲルを用いる方法が行
える。また、蛍光色素を利用する方法も用いることがで
きる。さらに、マイクロサテライトを用いた品種の特定
方法の特徴として、次のことが挙げられる。すなわち、
マイクロサテライトマーカーは共優性のマーカーである
ので、2種類のイネが掛け合わされたヘテロな遺伝子構
成のイネ(例えば、ハイブリッドライス)も用いられた
親品種と共に、特定することができる。このマイクロサ
テライトマーカーによる品種の識別・特定方法を用いた
場合、例えば、5から50の繰り返し配列を含むマイク
ロサテライトマーカーで識別可能な複対立座は45とな
り、この様な繰り返し配列で識別できるイネ品種は45
品種となる。従って、別の5から50の繰り返し配列を
含むマイクロサテライトマーカーとを組み合わせて用い
ることで、2025品種を識別できる。
【0016】本発明の植物種子の純度を検定する方法に
は、GA、AG、GT、TG、CA、AC、TC、CT
などの配列が5回以上繰り返されたマイクロサテライト
を含むマイクロサテライトマーカーを用いるが、マイク
ロサテライトとしてはいかなるものでも用いることが可
能である。マイクロサテライトマーカーを用いた植物種
子の純度検査の方法は、上記のイネの品種識別の方法と
同じであるが、鋳型とするDNAは種子もしくは実生よ
り抽出したものを用いる。PCRによって増幅されたD
NA断片の分子サイズによって植物種子を分類し、その
結果を基に植物種子の純度を判定する。さらに、マイク
ロサテライトマーカーを用いた植物種子の純度検査にお
いて雑種種子を容易に識別でる特徴が挙げられる。すな
わち、雑種種子は2種類の品種を交配して得られること
から、必ず、両親由来の分子サイズの異なる2種類のD
NA断片が増幅されることになる。従って、増幅される
バンドの分子サイズと本数から雑種種子と雑種以外の種
子を容易に識別できる。この分析結果を基に、雑種種子
の集団に対する雑種以外の種子の混入率を検査すること
ができる。
【0017】
【実施例】以下に本発明を実施例に基づき詳細に説明す
る。 [実施例1]日本で栽培されいる59品種を用いた。す
なわち、愛国、アオカゼ、あきたこまち、アキヒカリ、
アケノホシ、旭、あそみのり、うこん錦、大空、雄町、
亀の尾、キヌヒカリ、クジュウ、コガネマサリ、コシヒ
カリ、ササニシキ、サチミノリ、サトホナミ、サトミノ
リ、新山吹、神力、月の光、短銀坊主、つがるおとめ、
トドロキワセ、トヨサト、トヨニシキ、新潟早生、ニシ
ホマレ、日本晴、ニホンマサリ、農林22号、能登ひか
り、初星、ヒノヒカリ、ホウヨク、北陸100号、ミナ
ミニシキ、ミネニシキ、むさしこがね、山形22号、レ
イホウ、越路早生、ヤマセニシキ、ホウネンワセ、ハツ
ニシキ、アキニシキ、マンリョウ、農林29号、近畿3
3号、農林1号、農林6号、農林8号、森田早生、陸羽
122号、銀坊主、上州、撰一、大場を材料として用
い、これらの幼植物体より、Edwardsらの方法
((1992) Nucleic Acid Resa
rch19:1349)に従ってDNAを粗抽出した。
マイクロサテライトマーカーとして配列番号1から配列
番号3を用いた。これらのマーカーを増幅するためのプ
ライマーとして、各マイクロサテライトマーカーの両端
の20から25塩基をプライマーとして用いた。PCR
はGeneAmp9600システム(ABI社)を使用
し、20μlの反応量で行った。反応液20μl中には
10ng DNA,0.5units TAKARA T
aq(TAKARA社),4nmole dNTP,1
0pmole primer,10mM Tris−H
Cl(pH8.3),50mMKCl,1.5mM M
gCl2が含まれる。PCR条件は、95℃で10秒間
のディネーチャー、55℃で30秒間のアニール、72
℃で30秒間の伸長反応を1サイクルとし、35サイク
ル反応させた。反応後、3%MetaPhorAgar
ose(FMC社)で分画した。供試した59品種は、
配列番号1のマイクロサテライトマーカーでは7つに、
配列番号2では10に、配列番号3では5つに分類され
た。さらに、これらのデータを組み合わせることで59
品種の全てが識別・特定できた。
【0018】[実施例2]実施例1に示した、59品種
の内、越路早生、ヤマセニシキ、ホウネンワセ、ハツニ
シキ、アキニシキ、マンリョウ、農林29号、近畿33
号、農林1号、農林6号、農林8号、森田早生、陸羽1
22号、銀坊主、上州、撰一、大場を除く42品種を用
いた。PCRには実施例1で示した祖抽出のDNAを鋳
型として用いた。マイクロサテライトマーカーとして配
列番号8を用い、それぞれの両端の20塩基をプライマ
ーとして用いた。PCRはGeneAmp9600シス
テム(ABI社)を使用し、20μlの反応量で行っ
た。反応液20μl中には10ng DNA,0.5u
nits TAKARA Taq(TAKARA社),
4nmole dNTP,10pmole prime
r,10mM Tris−HCl(pH8.3),50
mMKCl,1.5mM MgCl2が含まれる。さら
に、PCRによる増幅産物を蛍光ラベルするため、[R
110]dUTPまたは[R6G]dUTP、[TAM
RA]dUTP(ABI社)を12nmolもしくは5
0nmol添加した。PCR条件は、95℃で10秒間
のディネーチャー、55℃で30秒間のアニール、72
℃で30秒間の伸長反応を1サイクルとし、35サイク
ル反応させた。反応後、SUPRECTM−02(TA
KARA社)を用いて蛍光dUTPを除去した。増幅さ
れたマイクロサテライトマーカーは6%変成アクリルア
ミドゲルで373ADNAシークエンサー(ABI社)
によって分画した。マイクロサテライトマーカーの分子
サイズは同時に泳動した蛍光分子マーカーを指標とし
て、GENESCAN解析ソフト(ABI社)を用いて
測定した。増幅されたDNA断片の長さは176bpか
ら208bpで、供試した42品種は9種類に分類され
た。
【0019】[実施例3]2品種のハイブリッドライス
とそれらの親品種を用いた。それぞれの、精米1粒を2
mlのエッペンドル フチューブに入れ、金属棒とハン
マーで破砕した。これに400μlのEdwardsら
の抽出液((1992) NucleicAcid R
esarch 19:1349)を加え、100゜Cで1
0分間処理した。処理後、遠心によって上澄を回収し、
等量の2ープロパノールを添加して、遠心によってDN
Aを沈殿・回収した。このDNAを鋳型として、配列番
号2と配列番号8のマイクロサテライトマーカーをPC
Rによって増幅した。プライマーとしては、それぞれの
両端の20塩基を用いた。PCRはGeneAmp96
00システム(ABI社)を使用し、20μlの反応量
で行った。反応液20μl中には10ng DNA,
0.5units TAKARA Taq(TAKAR
A社),4nmole dNTP,10pmole p
rimer,10mM Tris−HCl(pH8.
3),50mMKCl,1.5mM MgCl2が含ま
れる。PCR条件は、95℃で10秒間のディネーチャ
ー、55℃で30秒間のアニール、72℃で30秒間の
伸長反応を1サイクルとし、35サイクル反応させた。
反応後、3%MetaPhorAgarose(FMC
社)で分画した。それぞれのハイブリッドの親品種が特
定された。また、ハイブリッドライスはそれぞれの親に
特有のサイズのマイクロサテライトマーカーを合わせ持
つことから、これらの親品種のハイブリッドであること
が特定された。
【0020】[実施例4]ハイブリッドライスMH20
05とその親品種であるMHA25およびMHR18を
用いた。それぞれの、玄米を適当に混合し192粒をラ
ンダムに選んだ。選んだ玄米1粒ごとに、金属棒とハン
マーで破砕した。破砕した玄米粒を1.5mlのエッペ
ンドルフチューブに入れ、実施例3の方法に従って、D
NAを抽出した。このDNAを鋳型として、配列番号3
2と配列番号33の配列を有するDNAをプライマーと
して用いPCRによってCTの繰り返し配列からなるマ
イクロサテライトを増幅した。PCRはGeneAmp
9600システム(ABI社)を使用し、20μlの反
応量で行った。反応液20μl中には10ng DN
A,0.5units TAKARA Taq(TAK
ARA社),4nmole dNTP,10pmole
primer,10mM Tris−HCl(pH
8.3),50mMKCl,1.5mM MgCl2
含まれる。PCR条件は、95℃で10秒間のディネー
チャー、55℃で30秒間のアニール、72℃で30秒
間の伸長反応を1サイクルとし、40サイクル反応させ
た。反応後、3%MetaPhorAgarose(F
MC社)で分画した。192粒の内、130粒で分子サ
イズの異なる2本のDNA断片が検出され、26粒では
高分子のDNA断片のみが、36粒では低分子のDNA
断片のみが増幅された。従って、ランダムに選んだ19
2粒中のハイブリッドライスMH2005の純度は6
7.7%であると判定された。また、MHA25の割合
は13.5%、MHR18の割合は18.8%であるこ
とが検査結果から明らかとなった。
【0021】[実施例5]ハイブリッドライスMH20
03の種子1kgからランダムに2000粒を選んだ。
96穴プレートを用い、1粒ずつからDNAを抽出し
た。1粒あたり200μlの1/10希釈した実施例3
の抽出バッファーを加え、100℃で加熱し、DNAを
抽出した。このDNAを鋳型として、配列番号34と配
列番号35の配列を有するDNAをプライマーとして用
いPCRによってGAの繰り返し配列からなるマイクロ
サテライトを増幅した。PCRはGeneAmp960
0システム(ABI社)を使用し、20μlの反応量で
行った。反応液20μl中には10ng DNA,0.
5units TAKARA Taq(TAKARA
社),4nmole dNTP,10pmole pr
imer,10mM Tris−HCl(pH8.
3),50mMKCl,1.5mM MgCl2が含ま
れる。PCR条件は、95℃で10秒間のディネーチャ
ー、55℃で30秒間のアニール、72℃で30秒間の
伸長反応を1サイクルとし、40サイクル反応させた。
反応後、3%MetaPhorAgarose(FMC
社)で分画した。調べた2000粒の内、1996粒か
らは分子サイズの異なる2本のDNA断片が検出され
た。残り4粒の内3粒からは低分子のDNA断片のみが
増幅され、1粒からはDNA断片が増幅されなかった。
この結果から、検査したMH2003の種子純度は19
96/1999×100=99.8%であると判定し
た。
【0022】
【発明の効果】本発明により、イネの品種を識別・特定
するためのマイクロサテライトマーカーが提供され、単
独又は複数のマイクロサテライトマーカーをPCRによ
って増幅し、そのサイズを調べることで、イネの品種の
特定を簡便にしかも精度高く行うことが出来る。また、
本発明によりマイクロサテライトマーカーを利用したP
CRによって植物種子の純度を簡便かつ精度高く検定す
ることができる。この本発明の方法によりイネ品種を特
定することが可能となり、イネ品種の育成が効率化され
る。さらに、イネの種子の純度管理が可能となり、さら
に、流通しているコメの純度を調べることも可能とな
る。また、本発明のもう一つの方法によって植物種子の
純度管理が可能となる。
【0023】
【配列表】
配列番号:1 配列の長さ:222 配列の形:核酸 鎖の数:2本鎖 トポロジ−:直鎖状 起源: 生物名:Oryza sativa 配列: ACCATGGATG GTACCAACTC CTCCTATACT CTCTCTCTCT CTCTCTCTCT CTCTATATAT 60 ATATATATAT ATATATATAT ATATATATAT ATTTCACCTA CCTACTTCTA TTGCACACCT 120 ACCAAATTAA TGCTCTGAAA CCAATTAATT AGTTAGAAAC TAAAAAAGTT TTGCTTTACC 180 ACACGCGCGG CACACGGCAA AAGCATAGTA GATGCAAGCG AA 222
【0024】配列番号:2 配列の長さ:205 配列の形:核酸 鎖の数:2本鎖 トポロジ−:直鎖状 起源: 生物名:Oryza sativa 配列: AGCATGCATT GCAAGCTAGC GTTTGTGGCT GCTCATCAGC TGCATGCGTA ATTGCGTACG 60 TGCACAAATT AAACAGACCT TGCTACCATT GTGCCATATT GTGTGTGTTG TATGATATAT 120 ATATATATAT ATATATATAT ATATATATAT ATATATATAT AAACAGCACG TTTGTGCTCT 180 GATTCGTGTA ACTGATCAGC AGATC 205
【0025】配列番号:3 配列の長さ:274 配列の形:核酸 鎖の数:2本鎖 トポロジ−:直鎖状 起源: 生物名:Oryza sativa 配列: AGCTAAGGTC TGGGAGAAAC CATGGATGGA CTTCAAGGAG CTCCAGGAGT TCAAGCCTGT 60 CGATGCCAGT GCAAATGCCT AAGGTCTAGA CATGTTTGGT TTAGATACCC GCCAAACAAA 120 ATTTTCACCT GTTCCATGCA TTGACCATGT ATAATATATA TATATATATA TATATATATA 180 TATATATATA TATATATATA TATATATATA TATATATATA TATATATATG TCCTTTTCTC 240 ATTAGAAAAC CAGAGCTTGT GCCCCATCCT ACTT 274
【0026】配列番号:4 配列の長さ:230 配列の形:核酸 鎖の数:2本鎖 トポロジ−:直鎖状 起源: 生物名:Oryza sativa 配列: GAGTGCAGTT GGCAATCAAA GTAAGTATCA TGCTAAAGAT CTCGGCGAAT TATAGTATAT 60 AATTTTGAAG ACTTCAATGA TTTCAAATTA GACTAGAGGC TAGATGAATA GGCAACATAT 120 ATATATATAT ATATATATAT ATATATATGT TCCATTAATT GTTGAATCTA GAACATAAAT 180 GACACATGCT CCAATGTTTG CTGGCAGATC TCCGGCATTC ATTGGTGGTA 230
【0027】配列番号:5 配列の長さ:213 配列の形:核酸 鎖の数:2本鎖 トポロジ−:直鎖状 起源: 生物名:Oryza sativa 配列: CCTATCCCAT TAGCCAAACA TTGCTTTAGT CATAGGTGAA TAGATCCCAC TACAAGAAAC 60 TCAATCAGTT GATCTACGTT TATTTTACAT GTTTTCTAAA TTTTGCTCTT CGTATTATAT 120 ATATATATAT ATATATATAT ATATATATAT ATATATATCC CCCTAGGTTA ATTATTGGCG 180 GTAATTAACT CCAGGTTGGC GTCGAGGTAA ATC 213
【0028】配列番号:6 配列の長さ:145 配列の形:核酸 鎖の数:2本鎖 トポロジ−:直鎖状 起源: 生物名:Oryza sativa 配列: CCAAGGGAAA GATGCGACAA TTGCCCTGGT ATATATATAT ATATATATAT ATATATATAT 60 ATATATATAT ATATATATAT ATATATATGT GTGTGTGTGT GTAACTAATC TATTACTCCC 120 TCCATCCCAT AATATAAAGC GTCCAC 145
【0029】配列番号:7 配列の長さ:140 配列の形:核酸 鎖の数:2本鎖 トポロジ−:直鎖状 起源: 生物名:Oryza sativa 配列: AACTCATTTG TCACACGCAC ATTTCTCAAA CTATCAAACG TAATTTGTTT CTATGAAGTT 60 TGATAAAAAT ATTGTTTTAA AAATCATATT AATATGTATA TATATATATA TATATATAAG 120 TTTTTTAATT GATACTTAAT 140
【0030】配列番号:8 配列の長さ:206 配列の形:核酸 鎖の数:2本鎖 トポロジ−:直鎖状 起源: 生物名:Oryza sativa 配列: TGGTCAAGTG ACTTAGGTGG CTTTTTCTAC ATTATTTAAC TTGTTTCCTA CTCTCTCTCT 60 CTCTCTCTCT CTCTCTCTCT CTCTCTCTCT CTCTCTCTCT CTCTCTCTCT CTCTCTCTCT 120 CTCTCAATAA TTGAAAGTAT TGACTAAACG ATACACACTT CGACCACTAC TTTTTCAACA 180 ATAAACTTGT AAAGAGTTGG AGCTCT 206
【0031】配列番号:9 配列の長さ:178 配列の形:核酸 鎖の数:2本鎖 トポロジ−:直鎖状 起源: 生物名:Oryza sativa 配列: CCAACATCTC CGTCAGAATC AAGCGAGATC GGGGATCCCA ATGAGAGAGA GAGAGAGAGA 60 GAGAGAGAGA GAGAGAGAGA GAGAGAGAGA GAGAGAGAGA GAGACGTACG ACGCCGACGT 120 TGACTTTGTT AATCGTGTCA ATAGGTTGTT TTGTTTTGCG TGTTACGAGG AAAGGCTT 178
【0032】配列番号:10 配列の長さ:140 配列の形:核酸 鎖の数:2本鎖 トポロジ−:直鎖状 起源: 生物名:Oryza sativa 配列: CCCCTTCCTC TCGCGTCGAC CCCTTGCTTT GCTCCTCCTT CAACCTTCTT CTTTCTTGGA 60 GTTTCTTGAG AGAGAGAGAG AGAGAGAGAG AGAGAGAGAG AGAGAGAGAG GGGGGAGCGG 120 TCGCAGGAGG AGGAGGACGG 140
【0033】配列番号:11 配列の長さ:126 配列の形:核酸 鎖の数:2本鎖 トポロジ−:直鎖状 起源: 生物名:Oryza sativa 配列: CGTCTTCCCC AACGCTAAAA ATAAACAAAT CTTCTGAGAA AAAGAAAAAA GAGAGAGAGA 60 GAGAGAGAGA GGGAGGAGAG CTGAACTGAA GTGCGCGGCG CCGCCGCGGA GAAGCGAAGC 120 CCGGCG 126
【0034】配列番号:12 配列の長さ:99 配列の形:核酸 鎖の数:2本鎖 トポロジ−:直鎖状 起源: 生物名:Oryza sativa 配列: CATTTGTGCG TCACGGAGTA GGCAGTGTAC ATACGTTACT AGCTCAAGGC TGCAGCGGAG 60 AGAGAGAGAG AGAGAGAGAG AGAGATGGGC GCTGTGGCT 99
【0035】配列番号:13 配列の長さ:202 配列の形:核酸 鎖の数:2本鎖 トポロジ−:直鎖状 起源: 生物名:Oryza sativa 配列: AAATCCACGC ACACTTTGCG TGCGAGGCGA GGCGGTTCGA TTCGAGAGGA GAGAGAGAGA 60 GAGAGAGAGA GAGAGAGATG GACGCCTTCT ACTCGACCTC GTCGGCGTAC GGAGCGGCGG 120 CGAGCGGCTG GGGCTACGAC TCGCTGAAGA ACTTCCGCCA GATCTCCCCC GCCGTCCAGT 180 CCCACCTCAA GCTCGTTTAC CT 202
【0036】配列番号:14 配列の長さ:120 配列の形:核酸 鎖の数:2本鎖 トポロジ−:直鎖状 起源: 生物名:Oryza sativa 配列: CAACCAACGC CAAAAGCTAC TGCTGCTTGC ACAGGAGAGG GCAGAGAGAG AGAGAGAGAG 60 AGAGAGAGAA GAGGGGGGCT GCGGCGGCGG CGCGCTTCGC TCATGCAGGG CGAGTACCAC 120
【0037】配列番号:15 配列の長さ:118 配列の形:核酸 鎖の数:2本鎖 トポロジ−:直鎖状 起源: 生物名:Oryza sativa 配列: AAAAACTAGC TTGCAAAGGG GATAGAGTAG TAGAGAGAGA GAGAGAGGAG AGGAGGAGGA 60 AGAAGATGGG GAGGGGGAAG GTGGAGCTGA AGCGGATCGA GAACAAGATC AGCCGGCA 118
【0038】配列番号:16 配列の長さ:160 配列の形:核酸 鎖の数:2本鎖 トポロジ−:直鎖状 起源: 生物名:Oryza sativa 配列: CCCCAAGGAT AATATCAGGA GACCCCTACA AACACCATAA GAGGCAACCC CCATTGCAAA 60 CACACACACA CACACACACA CACACACACA CACACACACA CACACTACCC ACGATACCGC 120 AAGCCGCACA AGACCTTGAA CTTGGGAACA AACATACGCA 160
【0039】配列番号:17 配列の長さ:179 配列の形:核酸 鎖の数:2本鎖 トポロジ−:直鎖状 起源: 生物名:Oryza sativa 配列: CTCTCTCACC ATTCCTTCAG TTCTTTGTCT ATCTCAAGAC ACAAATAACT GCAGTCTCTC 60 TCTCTCTCTC TCTCTCTGCT TCACTTCTCT GCTTGTGTTG TTCTGTTGTT CATCAGGAAG 120 AACATCTGCA AGGTATACAT ATATGTTTAT AATTCTTTGT TTCCCCTCTT ATTCAGATC 179
【0040】配列番号:18 配列の長さ:139 配列の形:核酸 鎖の数:2本鎖 トポロジ−:直鎖状 起源: 生物名:Oryza sativa 配列: TCTTCTTTCT CTACTCACCT GCATCTGTAG AGAGAGAGAG AGAGAGAGAG AGAGAGATGG 60 CAGGAGGTGA CAACAACTCC CAGACCACCA ATGGCGGCTC AGGTCACGAG CAGAGAGCCA 120 TGGAGGAAGG CAGGAAGCA 139
【0041】配列番号:19 配列の長さ:207 配列の形:核酸 鎖の数:2本鎖 トポロジ−:直鎖状 起源: 生物名:Oryza sativa 配列: ATTTCTTTGG CCACAGGCGA CAGCCCCAAA ACCCCGACAC CCCACCGCCG ACCACCTCGC 60 CGCCGGCCAC CGCTCCCCTT TGCCGCCGTC GGCTCTACCT CCTTCCCACT CTCCCGTCCT 120 TCTCCTAGCC TCCCTCCTCT CTCTCTCTCT CTCAATACTT TTTTCTACCT TTCATACTAC 180 CTTCCATGTT CTTGTTCCGA ATCTGGG 207
【0042】配列番号:20 配列の長さ:113 配列の形:核酸 鎖の数:2本鎖 トポロジ−:直鎖状 起源: 生物名:Oryza sativa 配列: CTGAGTCTCC TGTCCTCATC TCCATTTTGT TTTCTCCTCC TCCTCCTCTC TCTCTCTCTC 60 TCTCTCTCTC TCTCTCTCTG TCTCTCTGGT GGAGTGCAGT GCAGAGATTC AAG 113
【0043】配列番号:21 配列の長さ:183 配列の形:核酸 鎖の数:2本鎖 トポロジ−:直鎖状 起源: 生物名:Oryza sativa 配列: TCCGGCTCCC TCTCCCCCCC TCTCTCTCTC TCTCTCTCTC TCTCTCTCTC TCTCTCTCTC 60 TCTTTGCAGC CGCCGCCGCC GCCGCCGCCG CCGCCGCCGC GTCCGCTTCG ACTCCCGCCG 120 GCAGGTTCTC TCTCTCCAGC GCGCAGGCAC CATGGCCGAA GCCGAGGTTA AGGACAACGA 180 GGT 183
【0044】配列番号:22 配列の長さ:186 配列の形:核酸 鎖の数:2本鎖 トポロジ−:直鎖状 起源: 生物名:Oryza sativa 配列: CCAACAGAAA CCACACACCA CCCGCACGAA AAAAACCGAA CCGAACCGCA CGTGCGCGCG 60 CGCTCCACGC ACACCCCAAA CAGACGGCAC GGCGGGAGCG CGCGCGCGCG CACGCGAGCC 120 GAGGAGAAAA CAAACGGGGG AAACAAGCTG GAAAAGCAAA AGGGGAAAAG AACGGAGCGG 180 AGGCTT 186
【0045】配列番号:23 配列の長さ:135 配列の形:核酸 鎖の数:2本鎖 トポロジ−:直鎖状 起源: 生物名:Oryza sativa 配列: GACAGAGCTT TGGATGTCTG TATTGTGGGT GCAAGAGGAG AGGTTGTTCC TGTGTGTTTC 60 TCTGTCTGTG TGTGTGTGTG TGTGTGTGTG TGTGTAATCT GTATCCAGTT CCATAGCGTC 120 AAAGGCAGCT TCTTT 135
【0046】配列番号:24 配列の長さ:128 配列の形:核酸 鎖の数:2本鎖 トポロジ−:直鎖状 起源: 生物名:Oryza sativa 配列: GGGTGATTTC TTGGAAGCGA AGAGTGAGGG GAGAAGAAGA AGAAGAAGAA GAAGAAGAGG 60 GGGGAGGAGG AGGAGCAGCA TGGCTGAGCA CAAGGAGGAG CAGTCGGTGA TGGAGAAGCT 120 CTCCGAGA 128
【0047】配列番号:25 配列の長さ:180 配列の形:核酸 鎖の数:2本鎖 トポロジ−:直鎖状 起源: 生物名:Oryza sativa 配列: AGCAGCTATA GCTTAGCTGG AGATCGATCG AGAGGTAGAA GAAGAAGAAG AAGAAGAAGA 60 AGAAGAAGAA GAAGAAGAAG AAGAAGAAGA AGAAGAAGAA GAAGAGAGGC CTCGCATGGC 120 GATGAGAGCT CGCATCTGGT AGCCAAGGAT GACTTGCCTG TGTCTCTGCT CATGTGCAGT 180
【0048】配列番号:26 配列の長さ:237 配列の形:核酸 鎖の数:2本鎖 トポロジ−:直鎖状 起源: 生物名:Oryza sativa 配列: GCTAGCAGCT ATAGCTTAGC TGGAGATCGA TCGAGAGGTA GAAGAAGAAG AAGAAGAAGA 60 AGAAGAAGAA GAAGAAGAAG AAGAAGAAGA AGAAGAAGAA GAAGAAGAGA GGCCTCGCAT 120 GGCGATGAGA GCTCGCATCT GGTAGCCAAG GATGACTTGC CTGTGTCTCT GCTCATGTGC 180 AGTAGAAGAA GATGCATTTC TAGCTGCTTT CTGCATATGT GATCTCACAG GCAGTCT 237
【0049】配列番号:27 配列の長さ:119 配列の形:核酸 鎖の数:2本鎖 トポロジ−:直鎖状 起源: 生物名:Oryza sativa 配列: TCACCGTCGA ATCGAATCCA AGGCGGCGGC GGCGGCGGCG GCGGCGGCGG CGATGGGGAT 60 CCACGAGCAC GTCGAGGGGA TCAAGGCGCA CTGGGCGAAG AACTTCTCCT TCCTCGACT 119
【0050】配列番号:28 配列の長さ:131 配列の形:核酸 鎖の数:2本鎖 トポロジ−:直鎖状 起源: 生物名:Oryza sativa 配列: TCGCTTCTAC TGGAGGAGAG CAGAGGTGGT GGTTGGTGAG AGAGGATGCG CGGCGGCGGC 60 GGCGGCGGCG GCGGCGGCGG CGAGGAGGCC GGCCAGAAGC TGAAGAGCAT GGACGTCGAC 120 AAGCTGGAGA A 131
【0051】配列番号:29 配列の長さ:167 配列の形:核酸 鎖の数:2本鎖 トポロジ−:直鎖状 起源: 生物名:Oryza sativa 配列: CTCCAGCTTC GGCAACGTCA GCATGGCGGC AGGATCAGGT GCATGCAGGT AATTACCTAC 60 TGATCCAACA CACATTCTTC TTCTTCTTCT TCTTCTTAAC CAACATTAAC CAACAACTCA 120 ATTATCGTTT ATTCATTGAG GTGTGGCCGA TTGAGGGCAT CAAGAAG 167
【0052】配列番号:30 配列の長さ:152 配列の形:核酸 鎖の数:2本鎖 トポロジ−:直鎖状 起源: 生物名:Oryza sativa 配列: GAAACCACCA CACCTCACCG TCGAATCGAA TCCAAGGCGG CGGCGGCGGC GGCGGCGGCG 60 GCGGCGATGG GGATCCACGA GCACGTCGAG GGGATCAAGG CGCACTGGGC GAAGAACTTC 120 TCCTTCCTCG ACTACTTCAA GAAGGTCTAC GG 152
【0053】配列番号:31 配列の長さ:201 配列の形:核酸 鎖の数:2本鎖 トポロジ−:直鎖状 起源: 生物名:Oryza sativa 配列: GCCTCGAGCA TCATCATCAG TAGGAAGAAG AAGAAGAAGA AGAAGAAGAA GAGCAACAGG 60 AAGAAGCAAG CAAGAAGAGG AAGAAGAAGA AAGCAAGGAG AAGAAGATGC AGGACTGGGG 120 TCCGGTGCTG ATATCTTGGG TGCTGTTCAT CCTGCTGTGG CCGGGGCTTC TGTTCCAGAT 180 ACCAGGCAAG TGCAGGTTGA T 201
【0054】配列番号:32 配列の長さ:20 配列の形:核酸 鎖の数:1本鎖 トポロジ−:直鎖状 配列: ATTTCTTTGG CCACAGGCGA 20
【0055】配列番号:33 配列の長さ:23 配列の形:核酸 鎖の数:1本鎖 トポロジ−:直鎖状 配列: CCCAGATTCG GAACAAGAAG AAC 23
【0056】配列番号:34 配列の長さ:20 配列の形:核酸 鎖の数:1本鎖 トポロジ−:直鎖状 配列: GCGAAAACAC AATGCAAAAA 20
【0057】配列番号:35 配列の長さ:17 配列の形:核酸 鎖の数:1本鎖 トポロジ−:直鎖状 配列: GCGTTGGTTG GACTGAC 17
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 稲垣 明子 千葉県茂原市東郷1144番地 三井東圧化学 株式会社内

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 以下の工程よりなり、ATまたはTAが
    5回以上繰り返された配列を有するマイクロサテライト
    を含むマイクロサテライトマーカーを用いるイネ品種を
    特定する方法。 a) イネのDNAを鋳型とし、該マイクロサテライト
    マーカーの該マイクロサテライトの両側に位置するマイ
    クロサテライトマーカーに特異的な塩基配列にそれぞれ
    由来する2種類のDNAプライマーを用いてPCRを行
    い、 b) a)で増幅されたDNA断片の長さを測定し、そ
    の測定結果より増幅されたDNA断片中の繰り返し配列
    を識別し、 c) b)の識別結果よりイネ品種を特定する。
  2. 【請求項2】 ATまたはTAの繰り返しの数が5回〜
    500回であることを特徴とするマイクロサテライトマ
    ーカーを用いる請求項1のイネ品種を特定する方法。
  3. 【請求項3】 ATまたはTAの繰り返しの数が10回
    〜50回であることを特徴とするマイクロサテライトマ
    ーカーを用いる請求項1のイネ品種を特定する方法。
  4. 【請求項4】 マイクロサテライトマーカーが配列表の
    配列番号1〜7に記載の配列を有するものであることを
    特徴とする請求項1のイネ品種を特定する方法。
  5. 【請求項5】 異なるマイクロサテライトマーカーを少
    なくとも2種類以上用いることを特徴とする、請求項1
    〜4の何れか一項に記載のイネ品種を特定する方法。
  6. 【請求項6】 ATまたはTAが5回以上繰り返された
    配列を有するマイクロサテライトを含むマイクロサテラ
    イトマーカーの他に、ATまたはTAでない2塩基又は
    3塩基からなる配列が5回以上繰り返された配列を有す
    るマイクロサテライトを含むマイクロサテライトマーカ
    ーを少なくとも1種用いることを特徴とする請求項1〜
    5の何れか一項に記載のイネ品種を特定する方法。
  7. 【請求項7】 ATまたはTAでない2塩基又は3塩基
    からなる配列が5回以上繰り返された配列を有するマイ
    クロサテライトを含むマイクロサテライトマーカーが配
    列番号8の配列を有するものであることを特徴とする請
    求項6記載のイネ品種を特定する方法。
  8. 【請求項8】 ATまたはTAでない2塩基又は3塩基
    からなる配列が5回以上繰り返された配列を有するマイ
    クロサテライトを含むマイクロサテライトマーカーが配
    列番号9から配列番号31のいずれか一つの配列を有す
    るものであることを特徴とする請求項6記載のイネ品種
    を特定する方法。
  9. 【請求項9】 配列番号1から配列番号7のいずれか一
    つの配列を有するマイクロサテライトマーカー。
  10. 【請求項10】 配列番号8から配列番号31のいずれ
    か一つの配列を有するマイクロサテライトマーカー。
  11. 【請求項11】 以下の工程よりなる、マイクロサテラ
    イトを含むマイクロサテライトマーカーを用いて、植物
    種子の純度を検定する方法。 a) 植物種子または実生のより抽出したDNAを鋳型
    とし、該マイクロサテライトマーカーの該マイクロサテ
    ライトの両側に位置するマイクロサテライトマーカーに
    特異的な塩基配列にそれぞれ由来する2種類のDNAプ
    ライマーを用いてPCRを行い、 b) a)で増幅されたDNA断片の長さを測定し、そ
    の測定結果より増幅されたDNA断片中の繰り返し配列
    を識別し、 c) b)の長さの違いによって植物種子を分類し、ま
    た、2種類の異なる長さのDNA断片が増幅された場合
    には植物種子が雑種種子であると判定し、 d) c)の分類および判定結果を基に植物種子の純度
    を判定する。
  12. 【請求項12】 植物種子がイネであることを特徴とす
    る請求項11に記載の植物種子の純度を検査する方法。
  13. 【請求項13】 植物種子が雑種種子であることを特徴
    とする請求項11に記載の植物種子の純度を検査する方
    法。
  14. 【請求項14】 植物種子がハイブリッドライスである
    ことを特徴とする請求項12に記載の植物種子の純度を
    検査する方法。
  15. 【請求項15】 GAまたはAGの配列が5回以上繰り
    返された配列を有するマイクロサテライトを含むマイク
    ロサテライトマーカーを用いることを特徴とする請求項
    11に記載の植物種子の純度を検査する方法。
  16. 【請求項16】 GTまたはTGの配列が5回以上繰り
    返された配列を有するマイクロサテライトを含むマイク
    ロサテライトマーカーを用いることを特徴とする請求項
    11に記載の植物種子の純度を検査する方法。
  17. 【請求項17】 CTまたはTCの配列が5回以上繰り
    返された配列を有するマイクロサテライトを含むマイク
    ロサテライトマーカーを用いることを特徴とする請求項
    11に記載の植物種子の純度を検査する方法。
  18. 【請求項18】 CAまたはACの配列が5回以上繰り
    返された配列を有するマイクロサテライトを含むマイク
    ロサテライトマーカーを用いることを特徴とする請求項
    11に記載の植物種子の純度を検査する方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002077277A3 (en) * 2001-03-26 2003-05-15 Council Scient Ind Res Dna markers for assessing seed purity and a method of using dna sequences for assessing seed purity
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CN111304353A (zh) * 2020-03-26 2020-06-19 江西省农业科学院水稻研究所 利用异交亲和基因连锁标记选育水稻东野型三系保持系的方法

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