JPH105624A - 含水量の少ないケーキを高い処理量で生じさせるデカンタ遠心機及び関連方法 - Google Patents

含水量の少ないケーキを高い処理量で生じさせるデカンタ遠心機及び関連方法

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JPH105624A
JPH105624A JP9053791A JP5379197A JPH105624A JP H105624 A JPH105624 A JP H105624A JP 9053791 A JP9053791 A JP 9053791A JP 5379197 A JP5379197 A JP 5379197A JP H105624 A JPH105624 A JP H105624A
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beach
cake
bowl
conveyor
discharge opening
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JP9053791A
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Woon-Fong Leung
フォン リューン ウーン
Ascher H Shapiro
エイチ シャピロ アッシャー
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Baker Hughes Inc
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B04CENTRIFUGAL APPARATUS OR MACHINES FOR CARRYING-OUT PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES
    • B04BCENTRIFUGES
    • B04B1/00Centrifuges with rotary bowls provided with solid jackets for separating predominantly liquid mixtures with or without solid particles
    • B04B1/20Centrifuges with rotary bowls provided with solid jackets for separating predominantly liquid mixtures with or without solid particles discharging solid particles from the bowl by a conveying screw coaxial with the bowl axis and rotating relatively to the bowl
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B04CENTRIFUGAL APPARATUS OR MACHINES FOR CARRYING-OUT PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES
    • B04BCENTRIFUGES
    • B04B1/00Centrifuges with rotary bowls provided with solid jackets for separating predominantly liquid mixtures with or without solid particles
    • B04B1/20Centrifuges with rotary bowls provided with solid jackets for separating predominantly liquid mixtures with or without solid particles discharging solid particles from the bowl by a conveying screw coaxial with the bowl axis and rotating relatively to the bowl
    • B04B2001/2041Centrifuges with rotary bowls provided with solid jackets for separating predominantly liquid mixtures with or without solid particles discharging solid particles from the bowl by a conveying screw coaxial with the bowl axis and rotating relatively to the bowl with baffles, plates, vanes or discs attached to the conveying screw

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  • Centrifugal Separators (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 比較的高いケーキ処理量を維持しながら、排
出されるケーキお含水量を減少させさせるための構造を
有するデカンター遠心分離機及び作動方法を提供する。 【解決手段】 長手方向軸線16を中心に回転でき、一
端にケーキ排出開口部18を、他端に液体相排出開口部
20を備えたボウル12を有する。ボウルは、円筒部分
とケーキ排出開口部との間に配置されたビーチ部分42
とを有する。第1のビーチ部分と、第2のビーチ部分と
を有し、第2のビーチ部分は第1のビーチ部分とケーキ
排出開口部との間に位置し、第1のビーチ部分よりも急
でない即ち小さい傾斜を有する。コンベヤー14は固形
物ケーキ層16をケーキ排出開口部に向かって移動させ
るための、螺旋スクリュー24を有する。第2のビーチ
部分には、ボウルに沿ってケーキ排出開口部に向かうケ
ーキの流れを妨害するための流量制御構造が設けられ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する分野】本発明はデカンター遠心分離機に
関する。より詳細には、本発明は比較的高いケーキ処理
量を維持しながら、排出されるケーキお含水量を減少さ
せ、即ち固形物分を増加させるための構造を有するデカ
ンター遠心分離機に関する。本発明はまたデカンター遠
心分離機を作動するための関連方法に関する。
【0002】
【従来の技術】デカンター遠心分離機は一般的には、外
側ボウルと、ウォームコンベヤーを支持する内側ハブ
と、処理すべきスラリーの供給装置と、ケーキ固形物及
び清澄液体の排出口と、を有する。ボウルは円筒部分と
円錐ビーチ部分とを有する。ボウルとハブは高くてしか
も僅かに異なる角速度で回転され、その結果、ボウルへ
導入されたスラリーの重い固形物粒子は遠心力によって
押されてボウルの内面にそって層になる。ウォームコン
ベヤー及びボウルの回転差によって、沈澱物はボウルの
より小さい円錐端のケーキ排出開口部まで運ばれる。ボ
ウルには、通常円錐部分の反対側の端に、遠心分離機内
の固形物粒子から分離された液体相を排出するための追
加の排出開口部が設けられる。
【0003】遠心分離機の運転における目標の1つは含
水量の少ないケーキを生じさせることである。1993
年3月、リサーチ ディスクロージャ第347号に発表
された、ケーキ含水量を減少させるための1つの提案方
法はケーキの容積流量を25%乃至75%だけ減少させ
るためにケーキ排出口の近くに流量制御構造を配置する
ことを述べている。流量制御構造はボウルの軸腺から半
径方向外方に延びるリング形ダム、コンベヤーの2つの
ターン又はラップ間に配置されたダム、大きいビーチ登
り角度、大きいコンベヤーブレード厚さ、又は大きい又
は小さいコンベヤー螺旋角度でよい。固形物の容積流量
を約1/2だけ、或いは25%乃至75%減少させるこ
とによって、液体と沈澱した固形物との間の界面での速
度は逆方向にあり、即ちプールに向かい、ケーキ排出口
から遠ざかる。プールからの液体及びケーキ層から絞り
出された液体は沈澱した固形物と一緒にボウルから運び
出されるのではなくプールへ戻される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】より乾燥したケーキが
上記の発表された技術によって得られるけれども、かか
るケーキ流量制御解決策によって生じた課題はケーキ産
出量即ちケーキ処理量が減少され、かくして、コストを
増大させ、効率を減少させることである。コンベヤーハ
ブの外面に沿って、ボウルの円筒部分と円錐部分との間
の接合部の位置に、或いはほぼその位置に、ボウルの排
出端にケーキの最も乾燥した部分を選択する上に於いて
役立つデップ堰を形成することも知られている。デップ
堰は、ケーキの最も締固められた部分がデップ堰の下を
通り、ケーキ排出口に達するようにスラッジケーキの移
動を阻止する。デップ堰はまた堰の上流に、高い締固め
圧力及び長い滞留時間を生じさせる大きいケーキの厚さ
を維持するためにケーキ流量に適当な抵抗を与えるよう
に作用する。在来の実施では、デップ堰はハブに固定さ
れ、従って、デップ堰の外縁とボウルの内面との間の半
径方向隙間が一定ある。設計者は機械の固形物能力を不
当に制限するように隙間を通るケーキ移送抵抗を過剰に
増大させないで、ケーキ含水量を最小にするように堰を
位置決めし且つ寸法決めしなければならない。最適な堰
の高さはケーキの性質、Gーレベル、及びケーキ流量即
ち固形物処理量で決まる。設計者は幾分過去の経験によ
って導かれる正しい隙間高さを無理やり推測する。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明によるデカンター
遠心分離機は、長手方向軸線を中心に回転でき、一端に
ケーキ排出開口部を、反対側の端に液体相排出開口部を
備えたボウルを有する。ボウルは円筒部分と、円筒部分
とケーキ排出開口部との間に配置されたビーチ部分とを
有する。ボウルの内面にはボウルのビーチ部分にビーチ
領域が設けられ、該ビーチ領域は第1のビーチ部分と、
第2のビーチ部分とを有し、第2のビーチ部分は第1の
ビーチ部分とケーキ排出開口部との間に位置する。ビー
チ領域の第2のビーチ部分は第1のビーチ部分よりも急
でない即ち小さい傾斜を有する。コンベヤーハブに設け
られたコンベヤーはボウルの回転角速度と異なる角速度
で長手方向軸線を中心に回転可能にボウル内に配置され
る。コンベヤーは固形物ケーキ層をボウルの内面に沿っ
てケーキ排出開口部に向かって移動させるための、ボウ
ル内に配置された螺旋スクリューを有する。供給スラリ
ーをボウル内のプールへ送出するための供給要素がコン
ベヤーハブの中へ延びる。ビーチ領域の第2のビーチ部
分には又はそれに沿って、ケーキ排出開口部の近くに、
ボウルに沿ってケーキ排出開口部に向かうケーキの流れ
を妨害するための流量制御構造が設けられ、それによっ
て、ビーチ領域の第2のビーチ部分にケーキ高さを設定
する。
【0006】流量制御構造はコンベヤーのハブからボウ
ルに向かって半径方向外方に、或いはボウルからコンベ
ヤーに向かって半径方向内方に延びるバリヤーを有す
る。別の例として、流量制御構造は厚いラップを有す
る、螺旋スクリューの部分を有する。他の設計では、流
量制御構造はボウルの円筒部分内のラップに対して、且
つ又ビーチ領域の第1のビーチ部分内のラップに対して
或る角度に傾けられたラップを有する、螺旋スクリュー
の部分を含む。この設計では、角度の変化がボウルに沿
ってケーキ排出開口部に向かうケーキの流れを妨害す
る。異なる設計では、流量制御構造はビーチ領域の第2
のビーチ部分とケーキ排出開口部との間に配置された追
加のビーチ部分を有し、追加のビーチ部分は第2のビー
チ部分よりも急である。
【0007】ビーチ領域の第1のビーチ部分と第2のビ
ーチ部分は接合部に沿って互いに連続している。本発明
の他の特徴によれば、液相排出開口部及び第1ビーチ部
分と第2ビーチ部分との間の接合部はボウルの長手方向
軸線からほぼ同じ距離に配置され、それによって、プー
ルは円筒部分及びビーチ領域の第1のビーチ部分とほぼ
同延であり、ビーチ領域の第2のビーチ部分はプールの
外側に配置される。本発明の特定の実施形態では、ビー
チの第2のビーチ部分はほぼ0°の傾斜を有する。上記
のデカンター型遠心分離機を作動する方法は、本発明に
よれば、ボウルをその長手方向軸線を中心に第1の回転
速度で回転させ、供給スラリーをボウルの回転中ボウル
内のプールに送出し、プールレベルがほぼ第1のビーチ
部分と第2のビーチ部分との接合部の位置で交差するよ
うな位置にプールを維持することからなる。この構成で
は、ビーチ領域の第1のビーチ部分はプール内に沈めら
れ、ビーチ領域の第2のビーチ部分は実質的にプールの
外側に配置される。スクリューコンベヤーは長手方向軸
線を中心にボウルの回転速度と異なる回転速度で回転さ
れ、それによって、ケーキ層をボウルの内面に沿ってケ
ーキ排出開口部に向かって移動させる。ビーチ領域の第
2のビーチ部分に近いボウルの部分では、内面に沿うケ
ーキ層の流れは流量制御構造によって妨害され、それに
よって、第2のビーチ部分のケーキ層の厚さが増大され
る。ケーキはケーキ排出開口部から排出され、液相はボ
ウルの液相排出開口部から排出される。
【0008】ケーキ層の流れを妨害することは、流量制
御構造の上流のビーチ領域の第2部分に沿ってケーキ流
れ断面を増大させることを伴う。コンベヤーが螺旋スク
リューを取り付けたハブを有する場合には、ケーキ層の
流れを妨害することは、ハブからボウルに向かって半径
方向外方に、或いは、ボウルからコンベヤーに向かって
半径方向内方に延びるバリヤーを通り越してケーキ層を
案内することを含む。別の例として、ケーキ層の流れを
妨害することは、厚くしたスクリューラップ又はボウル
の円筒部分内のラップの螺旋角度と異なる螺旋角度に設
定されたラップを有するコンベヤーの部分を通り越して
ケーキ層を案内することを有してもよい。本発明による
デカンター遠心分離機内の流量制御構造はボウルのビー
チ領域を出る沈澱固形物の流れに対する追加の抵抗を与
え且つこれを調整し、それによって、流量制御構造の上
流のケーキの厚さを増大させる。これにより、厚い沈澱
物、即ちケーキの表面を後方に流れさせ(即ち逆流さ
せ)、それによって、沈澱物の表面まで上方に浸透する
絞り出し液体をプールに戻す。ケーキ表面の逆流は又、
ケーキが液体スラリープールから出るとき、プールから
の液体がケーキと一緒に運ばれるのを防止する。その結
果、高濃縮固形物のケーキが遠心分離機を出る。
【0009】ここに記載の著しい程度までの改良は、ビ
ーチ帯域の設計及び構造にあり、特に、流量制御構造を
ビーチ領域に組み込むことにある。本発明の第1の目的
及び効果は、搬送能力に対してビーチ領域の効率を増大
させること、即ち、固形物を遠心力に抗して、ビーチを
上方に搬送させる速度を増大させることにある。第1の
ものと等しい重要さである本発明の第2の目的及び効果
は、遠心分離機をでる固形物の濃度を増大させること、
即ち、固形物排出点におけるケーキ流中の液体の量を減
少させることにある。本発明によるデカンター型遠心分
離機では、流量制御構造によって行われるケーキ層の流
量の制限は、プール下帯域及びプール上帯域では、プー
ルからの液体の持ち越しを防止し、かつ又プール上帯域
(第2お呼び随意の第3ビーチ部分)で絞り出された液
体をプールへ戻させる固形物深さプロファイル及び固形
物速度プロファイルを確立するように作用する。
【0010】本発明によるデカンター型遠心分離機で
は、より乾燥したケーキ製品が先行技術におけるよりも
高いケーキ処理量で得られる。
【0011】
【発明の実施の形態】図1乃至11はデカンター遠心分
離機を出るケーキの含水量を制御するためのゲート要素
に関する。残りの図面の図はケーキの産出量を実質的に
減少させることなく、又遠心分離機のある形態でケーキ
の産出量を増大させることなくケーキの含水量を特に少
なくする改良に関する。図1は中実又は有孔ボウル12
と、ウォーム又はスクリュー型コンベヤー14と、スラ
リー供給装置とからなるデカンター型遠心分離機の下半
分を概略的に示す。スラリー供給装置は供給管10と、
供給区画室(図示せず)と、スラリーを供給区画室から
ボウル内の液体プール11に流入させるために、コンベ
ヤーハブ22に設けられた1つ又はそれ以上の開口部
(図示せず)とを含む。ボウル12は長手方向軸線16
を中心に回転し、一端にケーキ排出開口部18を有し且
つ反対側の端に液相排出開口部20を有する。コンベヤ
ーハブ22はボウル12の角回転速度と異なる角速度で
長手方向軸線16を中心に回転できるようにボウル12
の内側に配置された少なくとも一部分を有する。コンベ
ヤー14は更にコンベヤーハブ22に取り付けられ且つ
ケーキ層26をボウル12の内面28に沿ってケーキ排
出開口部18に向かって移動させるための、ボウル12
の内側に配置された螺旋スクリー又はウォーム24を含
む。コンベヤーハブ22に設けられた調整可能な構成部
品30はハブとボウル12の内面28との間に隙間32
を形成し、隙間はハブの回転速度に関係なく調整できる
寸法を有する。調整可能な隙間32はケーキ排出開口部
18でボウル12を出るケーキの含水量又は他の性能パ
ラメータの最適化を可能にする。
【0012】好ましくは、調整可能な構成部品30はハ
ブ22に移動可能に取り付けられたゲート要素34と、
ゲート要素をハブに対して予め決定可能な位置に維持す
るための係止用ハードウエア36とを有する。隙間32
はゲート要素34の縁38とボウル12の内面28とに
よって作られる。隙間32の大きさはゲート要素34を
内面28に近づけたり遠ざけたりすることによって調整
できる。好ましくは、ゲート要素34はハブ22及びボ
ウル12の中に配置されたアクチエータ40に作動的に
連結されるが、このアクチエータはこれらの構成部品の
外側に配置されてもよい。アクチエータ40は、ゲート
要素34の位置をデカンター遠心分離機を著しく分解す
ることなく調整することができるように位置決めされ
る。一般的には、ゲート要素34はボウル12のビーチ
部分42に並置され、そして隙間32を作る上でこのビ
ーチと協同する。図1及び2に示すように、コンベヤー
スクリュー24の一対の隣接したラップ44と46との
間にゲート要素34が配置されるのがよい。別の例とし
て、ゲート要素34を図7及び8を参照して後で説明す
るように、コンベヤースクリュー24の最後のラップ4
4の下流に配置してもよい。
【0013】図2に示すように、ゲート要素34はスク
リュー24の隣接したラップ44と46との間に配置さ
れたバッフルプレート48の形態を取るのがよい。バッ
フルプレート48はラップ44及び46とほぼ垂直に配
置され、ラップに設けられた溝92(図6を参照)で案
内されるのがよい。上述したように、機構50は一方で
は、ボウル12の内面28とコンベヤーハブ22との
間、或いは他方では、バッフルプレート48との間の隙
間32の手動又は自動調整を可能にするのに役立つ。手
動調整の場合には、機構50はコンベヤーハブ22に少
なくとも部分的に取り付けられ、そして手動調整を可能
にするためバッフルプレート48に作動的に連結され
る。手動調整は遠心分離機の停止を必要とし、それに続
いて、デカンター遠心分離機の部分的な分解か、ボウル
12のビーチ部分42に設けられたアクセス開口部43
から係止機構36に近づくかのいずれかが行われる。別
の例では、遠心分離機の運転中でも、手動調整を可能に
するための連結又はリンク仕掛け機構(図示せず)が設
けられる。例えば、調整及び係止ハードウエア50が油
圧(図5)である場合には、油圧回路の定置部分と回転
部分を連結するための滑り連結部(図示せず)が設けら
れている。加圧流体のリザーバ70(図5を参照)が固
定され或いはコンベヤーハブ22と一緒に回転する。
【0014】バッフルプレート48の位置、従って、バ
ッフルプレートとボウルの内面28との間の隙間32は
ケーキの含水量を監視するセンサー(図示せず)からの
フィードバックに従って自動的に変えられる。かかる入
力指示及びケーキの性質、Gレベル、及びケーキの流量
のような可変量に従ってバッフルプレート48の位置を
制御するためのマイクロプロセッサープログラマー(図
示せず)が設けられる。図3及び4はアクチエータ及び
係止機構50の特定の実施形態を示す。バッフルプレー
ト48の半径方向内縁52は、内端が、コンベヤーハブ
22に固定されたプレート23に結合された1つ又はそ
れ以上の賦勢ばね56及び58によってカム要素54と
係合状態に保持される。カム要素54が図示しないリン
ク仕掛け機構を介して偏心回転軸線60を中心に回され
ると、バッフルプレート48は半径方向に往復し、それ
によって隙間32の寸法を調整する。カム要素54及び
ばね56、58は固形物が機構を動かなくするのを防止
するためにコンベヤーハブ22の内側に収容される。コ
ンベヤーラップ44はリンク仕掛け機構(図示せず)の
通る窓62を備えることができる。
【0015】バッフルプレート48はボウル12及びコ
ンベヤーハブ22の共通の長手方向回転軸線16(図
1)とほぼ平行な平面に置かれるのがよい。しかしなが
ら、この向きは重要ではなく、バッフルプレート48は
回転軸線16に対して或る角度に向蹴られた平面に配置
されてもよい。その上、第2のバッフルプレート(図示
せず)をバッフルプレート48と直径方向に対向してコ
ンベヤーハブ22に設けられてもよい。ゲート要素3
4、特に、バッフルプレート48は開口部18での排出
のために許される固形物濃度を制御するのに役立つ。バ
ッフルプレート48はボウル12とコンベヤーハブ22
との間の環状空間を、バッフルプレートを横切る液体プ
ール及び固形物レベルの明確な違いを持つ2つの領域に
分割する。ケーキ層26の流れと反対の方向におけるバ
ッフルプレート48の上流では、液体プール及び固形物
レベルは堰によって設定されるように、より深い。より
深いプールは清澄及び締め固め及び脱水のためにより厚
いケーキ層26の形成を高める。バッフルプレート48
の下流では、固形物レベルはビーチ部分42の溢れ箇所
によって制御れれる。ケーキ層26は遠心場によって強
く影響され、ケーキ層の表面は回転軸線16とほぼ平行
であり、溢れのほぼ半径にある。バッフルプレート48
はボウルの内面28に隣接した最も乾燥した固形物をす
くい取る。
【0016】工程、機械の大きさ、及び処理量に応じ
て、幅0.25乃至1.5インチである隙間32内のケ
ーキ固形物は「プラグ」を形成して機械の上流側(図1
及び2において右側)の深いプール11を機械の下流側
(図1及び2における左側のビーチ排出端)の濃縮固形
物の浅いプールからシールする。ラップ44及び46に
対するバッフルプレート48の位置は、特に、ボウル壁
に近い最も乾燥した固形物をすくい取るために、或いは
プラグの流失によって引き起こされる不安定さを減じる
ために、処理によって必要されるように、隙間32のサ
イズを変えるように調整されるべきである。機械が運転
している間隙間32のサイズを調整できるようにするの
が望ましい。しかしながら、遠心分離機が静止している
間に、機械を分解することなく、例えばカバープレート
45の下のアクセス開口部43からバッフルプレート4
8の位置を調整できれば満足である。
【0017】図5に示すように、アクチエータ及び係止
機構50の他の特定の実施形態は油圧回路68内で、閉
ループ油圧スイッチ又は弁72を介して圧油リザーバ7
0に連結された一対のピストン64及び66を含み、前
記弁72はボウル12の外部の電気ー機械制御装置74
を介して遠隔制御される。カム要素54(図3及び4)
を回すためのリンク仕掛け機構又は電気ー機械制御装置
74からの連結部76(図5)はコンベヤーハブ22と
一緒に回転する。バッフルプレート48の位置の調整を
行わせるために、アクチエータ及び係止機構50の定置
部分と回転部分を連結するための滑り連結部(図示せ
ず)が設けられる。この場合には、機械が運転している
間にバッフルプレート48を調整することができる。
【0018】図6はアクチエータ及び係止機構50の更
に他の実施形態を示す。この形態では、機構50は支点
ポスト80を介してハブ22に回動可能に連結され、且
つ一端がバッフルプレート48のスタブ82に回動可能
に連結されたロッカーアームレバー78を含む。他端に
おいて、ロッカーアームレバー78の向きは遠心分離機
の運転中ロックナット86によってコンベヤーハブ22
に固定されるスタッド84によって制御される。カバー
88がアクセス穴90の上でハブ22に設けられる。ろ
う付けされたジャムナット87のようなリテーナがスタ
ッド84をレバーアーム78に適当に固着するためにレ
バーアーム78の両側に設けられる。レバーアーム78
はスタッド84の回転嵌めを行うための貫通穴を有する
スイベル89を更に備える。
【0019】バッフルプレート48は好ましくはセラミ
ック摩耗面をもったチタンで作られ、そして2つの固定
プレート91間に、且つコンベヤーウォームラップ44
及び46に設けられた溝92内に摺動自在に配列され
る。バッフルプレート48は一部は遠心力によって適所
に維持される。たっか1つのバッフルプレート48が設
けられる場合には、コンベヤーハブ22はその範囲に関
して中央に据え付けられ且つ位置決めされたバッフルプ
レートでバランスされる。さらなる僅かな変化をコンベ
ヤーハブ22の端で180°対向した大直径のセットね
じ及びロックナット(図示せず)でカウンターバランス
させるのがよい。図7に示すデカンター遠心分離機の他
の特定の実施形態では、ボウル12は円筒部分100及
び内面に沿ってビーチ部分42を構成する円錐部分10
2を有する。ゲート要素34はコンベヤーハブ22に沿
う異なる長手方向位置に配置できる環状デップ堰104
の形態を取る。デップ堰104は、デップ堰104とビ
ーチ部分又はビーチ面42との間の隙間32のサイズを
変えるために、仮想線108で指示したように、堰10
4の手動再位置決めを可能にするための、遠心分離機の
ボウル12外側に延びる環状ロッド106を備える。ロ
ッド106は分解することなく機械の外側から堰の位置
の調整を可能にする。その上、上述のように、この調整
は、ロッド106の定置部分と回転部分を連結するため
の滑り連結部(図示せず)が設けられる場合には、機械
が運転している間に行われる。別の例として、デップ堰
104の位置決めは機械を停止し、ボウル12のカバー
プレート45の下のアクセス開口部43から手を伸ば
し、デップ堰を手動で係止を解き、デップ堰を他の位置
決めに軸線方向に滑らせることによって調整される。次
いで、デップ堰104は係止ハードウエア又は機構36
(図1)によってハブ22に対して新たな位置に固定さ
れる。
【0020】締め固め可能なケーキ固形物のために、デ
カンター遠心分離機は一般的には、「スーパープール」
で運転する、即ちプールレベル(放流堰によって設定さ
れる)はケーキ排出開口部19の半径方向位置の半径方
向内方である。従って、浮力がケーキ26のすべてに作
用し、加えて、スーパプールのヘッドによる「水圧補
助」がケーキをケーキ排出開口部18に向かって押す。
図7の設計では、スーパープールの量は、ビーチ部分4
2の一部がコンベヤーを有していないとしても、ケーキ
層26がケーキ排出開口部19まで移送される程大きく
設定されなければならない。図8に示すように、ビーチ
部分42を異なる傾斜をもった2つの部分又は領域11
0及び112に分割することによって図7の実施の形態
を修正してもよい。デップ堰104はビーチ領域110
よりも小さい傾斜を有するビーチ部分112に沿って位
置決めでき、それによって、隙間32のサイズの調整度
をより大きくする。ビーチ部分42のコンベヤーのない
部分112によって要求される大きな量のスーパプール
ヘッドは図8の形態における更なる利点に使用される。
こここでは、ビーチ部分110はコンベヤーラップ11
4を備え、且つビーチ部分112よりも急傾斜である。
これにより、コンベヤーのないビーチ部分112を、全
長を変えることなく、より長くすることができる。
【0021】図7及び8の実施の形態では、デップ堰1
04はケーキの前進方向に、即ち排出開口部18に向か
って減少する外径を有する。変形形態では、デップ堰1
04は図7及び8において左から右に増大する外径を有
してもよい。図9に示すように、変形のデカンター遠心
分離機はボルト118によってブラケット120に取り
付けられたバッフルプレート116の形態のケーキゲー
ト又は計量機構を有し、ブラケット120はコンベヤー
14の隣接したラップ122と124との間に延び、そ
してそれらに連結される。バッフルプレート116とボ
ウル12のビーチ部分42との間の隙間32を調整する
ために、カバープレート45を取り外して開口部43か
らバッフルプレートに接近する。ボルト118を緩め、
バッフルプレート116をブラケット120に対して移
動させる。
【0022】調整可能なバッフル/ゲート要素を有する
ことの他の目的は深いプール操作(上述した如く有利で
ある)を助長することであり、プールレベルはバッフル
又はゲート要素34の出口側でのケーキ26の高さとプ
ール11の高さとの間の図10の距離Hで概略的に指示
した如く、溢れ点(スーパプール)より大変上である。
バッフルプレート又はゲート要素34を横切るプールレ
ベル増分がどのくらいかは流れの抵抗で左右され、この
流れ抵抗は固形物流量、隙間32のサイズ、及びケーキ
の流動特性で決まる。隙間32は通常は0.25インチ
乃至1.5インチである。高い固形物流量では、隙間3
2は中位の幅を有することができる。低い固形物流量で
は、隙間は同じ抵抗をもたらすためにより小さくする必
要がある。繊維材料及び基質材料を有する主スラッジと
混合された生スラッジでは、隙間32の幅は中位でなけ
ればならず、廃棄活性スラッジ又は繊維質材料を含まな
い消化スラッジでは、隙間はより小さくする必要があ
る。
【0023】図11は、ケーキ又は固形物相がデカンタ
ー遠心分離機(図示せず)の円錐部分132での油ー水
プール130から出るとき、油126のような最も軽い
相がケーキ又は固形物相128によって同伴されるのを
防止するために3層分離工程を容易にする調整可能に位
置決めされたゲート要素124を示す。ゲート要素12
4はケーキ又は固形物相128による油相126の同伴
を減少させるように固形物の流出帯域134の上流に置
かれたデップ堰の形態を取るのがよい。デップ堰124
の外縁136は油ー水界面138を越えて侵入しなけれ
ばならない。ぴったりした開口を持つデップ堰は、これ
がケーキ固形物層128の中へ延びて、粒状固形物で
は、望ましくない高いトルクを発生させることがあると
言う事実のために、若しなければ理想的である。油ー水
界面138及び水ー固形物界面140の位置決めが知ら
れていないとすれば、遠心分離機をケーキ固形物128
と一緒に排出される油の厳密な監視及び機械によって経
験されるトルクレベルで操作させなければならない。調
整可能な隙間はその監視に応答して最適化を可能にす
る。
【0024】図1乃至11を参照して上で説明したごと
き調整可能なゲート要素をもつデカンター遠心分離機は
細かい固形物の分級について或る利点を示す。しかしな
がら、ケーキの含水量は実質的な程度まで制御できるけ
れども、含水量の大きな減少は産出流量を妥協すること
なくしては可能でない。上記のように、ケーキの含水量
を、複合ビーチについて、デート要素を使用することに
よって、もっと一般的には、ケーキ流量制御構造を使用
することによって、ケーキ産出流量を実質的に減ずるこ
となく、大きく減少させることができる。プールレベル
及び第1ビーチ部分と急でない下流のビーチ部分との間
の接合部が遠心分離機の回転軸線からほぼ同じ距離に置
かれるとき結果を最適にする。 概念の検討 ビーチ帯域での流量制御構造の概念は遠大な理論的分
析、それに続くビーチ帯域のモデルの大規模な確認研究
テストの結果として生まれる。本発明の原理を理解する
ための背景として、以下の理論的検討をここで要約す
る。
【0025】平面での展開 ボウルの内面を平面に展開する。ビーチ上のスラッジの
厚さはボウルの半径と比較して一般的には小さいから、
軸線方向に対してビーチ角度β(図3及び5を参照)に
傾けられたその平らな面上に起こるような流れを考える
ことができる。図12は遠心場の方向に見たその平面の
概略図である。螺旋コンベヤーは、回転方向212、即
ち遠心分離機の回転軸線16(図1)と垂直な方向に対
して螺旋角αに傾けられた一連の平行なベーン210と
して見る。各対の隣接したベーン210はチャンネル2
14を形成し、スラッジケーキはこのチャンネルに沿っ
て案内されそしてケーキ排出平面218に向かって移送
される(216におけるように)。チャンネル214内
では、スラッジケーキは、チャンネルを形成する隣接し
たベーン表面214aと214bとの間の距離に等しい
最大幅Wまで占め、そしてケーキの高さh(図13)だ
けボウルの内面より上に延びる。
【0026】コンベヤーの基準フレーム コンベヤーと同じ角速度で移動する観察者によって知ら
れる如き運動を検討する。この基準フレームでは、コン
ベヤーベーン210は不動であり、ボウル壁を表す平面
(図12において紙面)はボウル壁の半径Rにボウルと
コンベヤーとの間の角速度差、ΔΩを掛けた値に等しい
速度で、遠心分離機の回転軸線16(図1)と垂直な方
向212にコンベヤーベーンを通り越して滑る。摩擦力
の1つの成分の結果として、コンベヤーベーンを通り越
すボウル壁の滑りはケーキを各べーんの駆動面214a
に抗して引く傾向がある。搬送にとってもっと重要なこ
ととして、ボウルによって及ぼされる摩擦力の他の大き
な成分はケーキをチャンネル214に沿って引くように
作用する。ケーキはビーチの「ダウンヒル」方向に作用
する遠心力の成分に抗して「アップヒル」に移送され
る。かくして、ケーキの移送機構は次のように要約され
る。ボウルとコンベヤーベーンのとの間の相対的な運
動、即ちR×ΔΩの理由によって、遠心力の成分並びに
ケーキの流れの方向216に抗してベーンによって及ぼ
される摩擦力に打ち勝って、ボウルはケーキをコンベヤ
ーベーンによって形成されたチャンネルを通して固形物
排出端まで引く。
【0027】ベルトアナログ 図13は、上記の工程の重要な特徴を含み、本発明の概
念を特に簡単な方法で実現するアナグロを示す。ボウル
壁を表すベルト220は遠心場Gに対して垂直である
「水平」222に対して「登り角度」に傾けられてい
る。ベルト220は内面半径R、角速度差ΔΩ、及びc
os(α)の3つの積に等しい相対速度Uでアップヒル
方向に移動する、ここにαは螺旋角度(図12)であ
る。あらゆる実施目的のために、αが一般的には15度
よりも小さい限りではU=(R×ΔΩ)。ベルトに加え
られる摩擦力はベルトの表面上に位置するスラッジケー
キをケーキの質量に作用する遠心力の成分に抗してアッ
プヒルに引く。登り角度yは、スラッジケーキが打ち勝
たなければならない有効アップヒル角度である。おおよ
そ、登り角度y(ラジアンで)は螺旋角度α(ラジアン
で)とビーチ角度β(ラジアンで)の積である。円筒形
沈澱部分では、ビーチ角度がゼロである場合には登り角
度も勿論ゼロに等しい。実際には、ビーチの登り角度は
大変小さく、1°程度のものである。従って、詳細をよ
り容易に見せるために、図13及びそれに続く他の図は
拡尺で描かれている。
【0028】図13では、プール224の液体スラリー
が沈澱したスラッジケーキの上に位置する。液体スラリ
ーそれ自体は比較的小さい運動を有し、スラッジケーキ
226に関して液体スラリーの主な作用は、それがスラ
ッジケーキのアップヒルの搬送を容易にする浮力をつく
ることである。 速度プロファイル スラッジケーキの流動学として、スラッジケーキが幾分
液体として振る舞い、スラッジケーキが粘性応力の作用
で流れるものと仮定する。図14を参照すると、粘性に
より移動しているベルト220(図13及び14)に隣
接したスラッジケーキ層226の部分をベルトの速度U
で前進させる。一方その層は粘性力を次の隣接した層に
及ぼし、それをアップヒルに、したかし僅かに小さい速
度で移動させる。このシナリオがベルトの表面からケー
キの表面まで鎖状の仕方で層ずつ繰り返される。かくし
て、スラリーケーキは固形物プラグ又はボデーとしてし
かし、ベルト220に沿う位置x1 ,x2 ,x3 に応じ
て、それぞれの速度プロファイルVP1 ,VP2 ,VP
3 等及びそれぞれの厚さプロファイルh1 ,h2 ,h3
で一様でなく前方に移動する。図14では、速度プロフ
ァイルカーブVP1,VP2 ,VP3 まで延びる矢印2
28はベルト220から異なる距離におけるケーキスラ
リー粒子の速度を示す。ケーキの流量の特定な値、登り
角度yの特定な値を仮定すると、そしてケーキを形成す
る材料の性質を仮定すると、速度プロファイルVP1
VP2 ,VP3等の形状はケーキの高さh(図13)で
決まる。図14は、同じ流量について、それぞれのケー
キ高さh1 ,h2 ,h3 が互いに異なる場合に3つの異
なる位置x1 ,x2 ,x3 での速度プロファイルV
1 ,VP2 ,VP3 を示す。図示の目的で、ケーキの
高さは位置x1 から位置x2 に増大し、位置x2 から位
置x3に増大する(h1 はh2 より小さく、h2 はh3
より小さい)ものと仮定される。流量は3つの位置
1 ,x2 ,x3 で同じであるから、3つの速度プロフ
ァイルVP1 ,VP2 ,VP3 とそれぞれの高さh1
2 ,h3 との間に位置する領域は、例え形状が互いに
全く異なっていても、全て同じである。位置x1 では、
それぞれのプロファイルVP1 は比較的一様であり、ケ
ーキープール界面における速度は矢印230で指示した
ように、前進方向にある。位置x2 では、それぞれのプ
ロファイルVP2 は一様でなく、速度はスラッジケーキ
層226とスラリープール224との間の界面において
点231(ベルト220より上の高さh 2 )でゼロまで
落ちる。ケーキの高さh3 が最も大きい位置x3 では、
それぞれの速度プロファイルVP3 はベルト220近く
では前方流れを指示し、ケーキープール界面近くでは矢
印232で指示したように、後方流れを指示する。
【0029】任意特定な位置でケーキ層226に作用す
る遠心場の全ダウンヒル成分はケーキの質量に比例し、
かくしてケーキの高さh(図13に一般的に示したよう
に)に比例する。位置x1 におけるようなケーキの薄い
層ではベルト220によって加えられる摩擦力はケーキ
層全体を前方に運ぶのに十分である。ケーキの質量が大
きい位置x2 では、ベルトの摩擦はケーキの厚さ全体を
前方方向に辛うじて支持することができる。位置x3
おけるように、ケーキの質量がもっと大きいときには、
ベルトの摩擦力はケーキの厚さ全体を前方に移送するの
には十分でなく、その結果、外層のケーキは後方に滑
る。 逆流 図14のケーキ逆流帯域234を点彩を付けて示す。カ
ーブ236は後方流れ帯域234を前方流れの帯域23
8から分ける。流腺244aに沿う点240から点24
2まで、ケーキ粒子の運動は後方であり(ケーキ排出開
口部18から遠ざかる)、点242では、流れは方向転
換し、ケーキ粒子の運動は点242と流腺244bに沿
う点246との間で前方である(ケーキ排出開口部18
に向かう)。流れているスラッジケーキ226スラリー
液体のプール224との間の界面では、ケーキ運動は点
231の上流では前方であるが、点23の下流では後方
である。図14において界面に位置した矢で強調したこ
のパターンは後述するように本発明にとっては大変重要
である。
【0030】在来のケーキプロファイル 図15はベルトアナグロによって、均一な角のビーチ2
50をもった在来の遠心分離機のケーキプロファイル2
48a及び248b並びに関連した流れパターンを示
す。図15は又ケーキプロファイル248aをもったプ
ール下帯域252及びケーキプロファイル248bをも
ったプール上帯域254、即ち所謂「乾燥ビーチ」を示
す。乾燥ビーチ254の目的は、液体のプールからの干
渉なしに液体をケーキ226から絞り出すことができる
乾燥領域を設けることにある。ケーキは沈澱槽部分22
6を出て、ビーチのプールの下の帯域252に入り、ビ
ーチ250を上方に移送され、最後に、ケーキ排出口2
56で機械から出る。ケーキの効果的な密度は、ケーキ
がプール下帯域252からプール上帯域254まで通る
とき、ジャンプを経験する、何故ならば、プール224
の液体によってもたらされる浮力が失われるからであ
る。これはケーキプロファイル248a及び248bを
生じさせることが分かった。プロファイル248aの第
1の点258から第2の点260まで、ケーキの高さh
は増大し、界面運動は矢印262で指示したように、前
方である。プロファイル248aに沿う第2の点260
から第3の点264まで、ケーキの高さhは減少し続
け、界面運動は矢印266で指示したように、後方であ
る。ケーキは点264でプール224から出る。点26
4からケーキプロファイル248b上の第4の点268
まで、ケーキの高さは減少し、界面運動は後方である。
最後に、点268からケーキ排出点270まで、ケーキ
の高さはほぼ一定のままであり、界面運動は前方であ
る。点260、264、及び268によって定められた
三角帯域272内にはケーキの閉じ込められた再循環渦
状領域がある。
【0031】点260と268との間でケーキプロファ
イル248aに沿って、界面の後方運動は、ケーキがプ
ール224から出るときプール液体がケーキ226によ
って同伴されるのを防止する。これは良いことではある
が、他方、点268と270との間の界面運動は前方で
ある。これは、液体が乾燥ビーチ帯域254でケーキか
ら絞り出されるとき、絞り出された液体の幾らかがプー
ルへ戻る代わりに前方に運ばれることを意味する。かく
して、ケーキからの追加の水分の絞り出し及び排出にお
ける乾燥ビーチの目的は少なくとも部分的に否定され
る。 在来の複式ビーチ 図16は複式ビーチ274を示す。プール下帯域252
(浮力が補助をもたらす)では比較的大きい初期登り角
度y1 をもち、プール上帯域254(浮力の補助効果が
失われている)では比較的小さい登り角度y2 を持って
いる。ケーキプロファイル及び界面運動のパターンはそ
れぞれ図15の一様なビーチの場合におけるものと似て
いる。同様な特徴を図15及び16に同じ参照番号で示
す。単一のビーチの場合におけるように、ケーキの表面
は乾燥ビーチ領域において前方に移動し、絞り出された
液体を固形物排出端まで運び、それによって湿ったケー
キにしてしまう。
【0032】流量妨害をもつ複合ビーチ 図17の幾何学的形態は図16のそれと似ている(同じ
複合ビーチ274)が、今、ケーキの流れはケーキ排出
口256に近い流量制御構造276によって邪魔され
る。流量制御構造276はゲート、ダム、又は堰の形態
をとることができ、これは排出口256においてゲート
とボウルの内面との間の流れ面積を制限する。流量制御
構造276は、以下に説明するように、他の形態をとる
ことができる。ケーキの流れが妨げられない流量の約半
分まで減ぜられるように妨害されるとき、再循環帯域2
80が確立される。点284と286との間のケーキプ
ロファイル282aの部分に沿って、界面運動は後方で
あり、かくして、プール液体がスラッジケーキ226と
一緒に前方に運ばれるのを防止する。恐らく、もっと重
要なことは、ケーキプロファイル282bの界面運動が
点286と288との間で後方であり、かくして、点2
86のプールを出る点を越えたケーキから絞り出された
液体がケーキと一緒にケーキ排出口まで前方に運ばれる
ことはない。かくして、流量制御構造276によって加
えられる流れインピーダンスはケーキの乾燥を高めるよ
うに作用する。この構成は流量制御構造を使用してケー
キをより乾燥させる利点と固形物の産出能力の過剰な減
少を回避する複合ビーチの利点を組み合わせる。
【0033】第2の角度及び流量妨害ゼロの複式ビーチ 図18は第2ビーチ部分292がゼロに等しい登り角度
を有する複式ビーチの形態290を示す。この構成は特
別な利点を有する。それは図17と比較してより高いケ
ーキ流量能力をもたらし、第2のビーチ角度は小さいが
ゼロではなく、同時に、本発明のケーキ流量制御構造を
利用するあらゆる他の設計で乾燥ケーキを生じさせる。
プール224は第2のビーチ部分292のレベルに大変
近く設定されたレベル又は面294を有し、そして入念
に調整されなければならない。プール面294はほぼ、
第2のビーチ292と同じ、遠心分離器の軸線からの距
離にある。この共通の距離はほぼ、第1のビーチ部分2
98と第2のビーチ部分292との間の接合部296と
同じ、遠心分離器の軸線(コンベヤー及びボウルの回転
軸線)からの距離に液体排出口を有することによって与
えられる。浮力がスラッジケーキ226を遠心場Gの力
に抗して持ち上げる危険をなくすから、第1のビーチ部
分298は比較的大きいビーチ角度を有し、従って、比
較的短い。図15の在来設計に比して長さの節約は、第
2のビーチ部分292に必要とされる長さを利用する。
【0034】実際のデカンター遠心分離機では、ゼロで
ないビーチ角度は螺旋チャンネルを形成する、一方のベ
ーン面からこれに隣接したベーン面までの距離にわたっ
てケーキの厚さの変化を生じさせる効果を有する。ケー
キの厚さはコンベヤーベーンの駆動面214aで深く、
隣接したコンベヤーベーンの後面214bに向かって浅
い。しかしながら、実際のデカンター遠心分離機の複式
ビーチの第2部分における登り角度がゼロである場合に
は、ケーキの厚さは隣接したベーン又はラップによって
形成される螺旋チャンネルを横切って均一である。即
ち、ケーキの横断面は長方形であり、その面は真っ直ぐ
なビーチと平行である。これは脱水するのに有利である
ものと思われ、其故に、図18の形態が好まれる。或る
適用では、遠心分離機のボウル400に、第1のビーチ
部分402及び第2のビーチ部分404を有する複合ビ
ーチを設けのが有利である。この場合、第2のビーチ部
分は固形物排出開口部406に向かって(水平に対し
て)僅かに下方に傾けられ、従ってビーチ角度β2 と登
り角度y2 の両方は図19に示すように、負になる。ケ
ーキ408は大きくなるGー力(矢印410)により第
2のビーチ部分404で脱水される。コンベヤースクリ
ュー412は又第1のビーチ部分402及び第2のビー
チ部分404を有するボウル400の形状と一致する。
【0035】図20に示す他の設計では、遠心分離機の
ボウル438の複式ビーチ426の第2のビーチ部分4
24の登り角度β2 は比較的の大きい負の値を有し、コ
ンベヤーのスクリュー428は第1のビーチ部分432
と第2のビーチ部分424との間の接合部430で終わ
っている。この形態では、第2のビーチ部分424上で
のケーキの搬送は遠心場(矢印436)によって行われ
る。或る出来ようでは、大きな負のビーチ角度β2 は、
ケーキ排出開口部440に向かうGー力436のそれと
関連した増大で、更なるケーキの脱水を高める。 好ましい実施の形態の説明 デカンター遠心分離機は図17及び18を参照して上述
したようにケーキの流れを妨げる1つ以上の形式の流量
制御構造を含む。ケーキ、即ち、重い相の排出口256
に近く位置した流量制御構造はデカンター遠心分離機の
ボウルから運び出されるケーキ固形物226の容積流量
を妨げる。本発明では、固形物の容積流量を約1/2だ
け、或いはもっと一般的には、妨げられない固形物容積
流量の25%乃至75%減少させることによって、ケー
キ226の上面におけるケーキ粒子の速度は逆方向にあ
り、即ち、ビーチ274、298のプール上帯域30
0、302の実質的に全長に渡って、並びに固形物がプ
ールを出る点(図17の286)からプール224に向
かって戻る方向にある。かくしてプール224からの液
体及びプール上帯域300、302内の固形物から絞り
出された液体は、沈澱ケーキ226と一緒に遠心分離機
のボウルから運び出されないで、プール224へ戻され
る。その結果、関連した流量制御構造276と一緒に複
式ビーチ274又は298を有するデカンター遠心分離
機は、ケーキ排出口256に液体が達しないから、より
乾燥したケーキを生じさせる。
【0036】図1〜7及び9を参照して上で説明した如
き流量制御構造はより乾燥したケーキ製品にする。しか
しながら、低ケーキ流量能力の犠牲の上により乾燥した
ケーキが得られる。ケーキ流量能力の損失なく、ケーキ
の乾燥を改善するために、好ましい形態は図18に従っ
てゼロ度のビーチを有する。流量制御構造276によっ
て生じる固形物容積流量の減少量は供給スラリーの種類
と一貫性で決まり、且つ遠心分離機の寸法形状及び運転
条件で決まる。固形物容積流量を約1/2だけ減少させ
ることが、混合物がニュートン場として振る舞うときの
最適な減少量であるけれども、最適な減少量を決定する
最良の方法は実験テストによる。第2のビーチ角度をゼ
ロ度とし、且つ流量制御構造を備えた好ましい複式ビー
チ形態は、流量制御ありかどうかで、低処理量をもたら
し、流量制御なしかどうかで、上記の好ましい形態と比
較してより湿ったケーキ及び幾分低処理量をもたらす在
来の単一ビーチ形態と比較してより乾燥したケーキ及び
より高い処理量を生じさせる。
【0037】図21はデカンター遠心分離機304の固
形物排出端の部分断面を示す。遠心分離機304は、ほ
ぼ円筒係止の沈澱槽部分310、複式傾斜ビーチ312
及び傾斜ビーチ部分と連通した少なくとも1つの重い相
即ちケーキ排出口314を有するボウル308内に設け
られたスクリュー型コンベヤー306を有する。コンベ
ヤー306はコンベヤーハブ316及びほぼ螺旋コンベ
ヤーブレード又はスクリュー318を含み、該スクリュ
ーはハブ316の周りに配置された複数のターン又はラ
ップ(分けて示さない)を有する。ボウル308とコン
ベヤー306は駆動機構(図示せず)によって軸線32
2を中心に、高速度で、しかし幾分異なる角速度で回転
する。固形物/液体混合物のスラリー供給物が少なくと
も1つの開口部326を有する供給管324からデカン
ター遠心分離機304に導入される。即ち開口部326
からの供給スラリーを、コンベヤーハブ316に形成さ
れた少なくとも1つの供給口328を通してボウル30
8に流入させ、開口部326は供給加速器として作用す
る。回転しているボウル308内の回転している液体プ
ール(図示せず)によって発生される遠心力場により、
スラリー混合物中の懸濁固形物をボウル308の内面3
30に沈澱させる。放流液体は沈澱槽部分310の放流
端における少なくとも1つの放流液体排出口(図示せ
ず)からデカンター遠心分離機304をでる。排出口
(環状であるのがよい)の半径方向位置は液体プール2
24(図18)の半径方向レベル294(図18)を確
立する。プール224の面294は実質的に円筒形であ
る。
【0038】ボウル308は傾斜ビーチ312を有し、
該ビーチはそれぞれビーチ角度β1を有する第1のビー
チ部分334及びそれぞれビーチ角度β2 を有する第2
のビーチ部分336を有する。第2のビーチ部分336
のビーチ角度β2 は第1のビーチ部分334のビーチ角
度β1 よりも小さい。好ましくは、ビーチ角度β2 はほ
ぼゼロ度である。ボウル308とコンベヤー12との間
の角速度の差によって、固形物は、遠心場の外向きの半
径方向力に抗して、軸腺322に向かって半径方向内方
にビーチ312上を上方に運ばれる。この差により、螺
旋角度αを有するコンベヤー306をボウル308と協
同させて沈澱固形物を排出口314に向かって搬送させ
る。
【0039】図17及び18について上で説明した流量
制御構造276の実際の実現はコンベヤー306の出口
平面近くのバッフル又はゲート338のようなダム状構
造の形態を取り、バッブル又はゲート338は螺旋コン
ベヤースクリュー318の2つの隣接したラップ340
間に及ぶ。図22は図21の半径方向AーAに見た如き
同じゲート又はバッフル338の図である。螺旋コンベ
ヤースクリュー318、特に隣接したラップ340は回
転方向342、即ち遠心分離機の回転軸腺322と垂直
な方向に対して螺旋角度αに傾けられた一連の平行なベ
ーンとして見える。隣接したラップ340はチャンネル
344を形成し、スラッジケーキはこのチャンネルに沿
って案内され、そしてケーキ排出平面348に向かって
搬送される(矢印346で指示したごとく)。排出平面
348におけるケーキ排出口314に達するために、流
れはボウル壁とゲート338の最も半径方向外方の部分
との間の空間を通らなければならない。ケーキがゲート
領域を通るときケーキの高さの制限のために、図18に
よって示されている原理に従って、流量は妨害される。
【0040】図21及び22の好ましい形態による直径
18インチ、長さ28インチの固形物ボウル遠心分離機
を作って、平均粒径5ミクロンの微粒子炭酸カルシウム
スラリーでテストした。作られた遠心分離機304は短
い円筒形沈澱槽部分310、15°の角度β1 に傾けら
れた第1のビーチ部分334、及びゼロ度の角度β2
傾けられた第2のビーチ部分336を有する。図21及
び22のバッフル又はゲート338と同様な2つのほぼ
軸線方向に向いたバッフルがゼロ度のビーチ部分336
の出口に(二重螺旋コンベヤー306の各螺旋に1つず
つ)位置決めされ、その出口において、乾燥ケーキが機
械から出る。プールは2つのビーチ334と336との
間の交差部又は接合部341に近く設定されている。ボ
ウルは2000回転/分の速度で回転されて、沈澱槽ボ
ウル壁で1000x重力を又ゼロ度ビーチ336で約8
00x重力を発生させる。種々の半径方向隙間の幅、即
ち流量制御程度をテストした。図23では、結果を、等
しい回転速度のもとに、在来の単一のビーチ形態をも
ち、同様なサイズのデカンター(直径18インチ、長さ
28インチ)について得られた結果と比較する。図23
のカーブ1ー1は920 1b /時間(乾量基準)まで異
なる流量で在来のデカンターから得られたケーキ乾燥固
形物パーセントを示す。結果を異なる程度の流量制御で
(即ち(カーブ2ー2)大きな隙間で流量制御せず、
(カーブ3ー3)0.5インチ隙間でいくらか流量制
御、0.25インチ隙間で厳しい流量制御)、複式ビー
チ部分を有する好ましい形態から得られた結果と比較す
る。複式ビーチ形態は全て在来のデカンター(カーブ1
ー1)よりも大変高い能力及び大きいケーキの乾きを有
している。全ての場合において、好ましい形態によって
得られたケーキ固形物は在来のデカンターで得られたケ
ーキ固形物と比較して約3ー4%乾燥していた。140
0 1b /時間までの固形物(乾量基準)は0.5インチ
隙間を持つ好ましい形態で76%ケーキに処理され、こ
れに対して、920 1b /時間の固形物(乾量基準)は
在来のデカンターで72.5%の大変低いケーキ固形物
に処理された。
【0041】次々のベーンラップ340間の空間に及ぶ
に当たって、ゲート338は図22では軸腺方向に向け
て示されているが、ゲートはベーンの方向に対してどん
な向きに位置してもよい。例えば、ゲートはベーン表面
と垂直になるように向けられてもよい。バッフルの最適
な開口部は予め正確に知られていないから、又それはい
かなる場合にもスラッジケーキの特定な流動性で決まる
から、バッフル位置が調整できることが有利であり、た
とえそうでも、位置を、いわば飛行中に調整することが
できればもっと有利である。ゲートの調整についての種
々の技術を図1〜11を参照して上述した。本発明の概
念、即ち適当な量だけケーキの流量を妨害することは実
際には、図21の構造による以外の方法で実現する事が
出来る。例えば、図24は流量妨害構造がコンベヤーハ
ブ316に取り付けられた環状リング形ディスク350
である形態を示す。別の例として、図25はボウル30
8の壁に取り付けられた環状リング形ディスク352の
形態の流量妨害構造を示す。図24及び25では、図2
1におけると同じ構造を同じ参照番号で示す。
【0042】図21、24、及び25の流れ妨害構造は
コンベヤー306の出口平面348(図22)に隣接し
て示されているが、流量妨害構造をさらに上流に位置さ
せてもよい。図26はコンベヤースクリュー354の平
面における展開を表し、そして本発明を実現する異なる
方法を示す。ケーキ排出口(図示せず)に近い流量制御
帯域256では、コンベヤー354の螺旋角度は第1の
値α1 からより小さい値α2に減ぜられる。螺旋角度の
この変化はコンベヤースクリュー354の隣接したラッ
プ358によって形成されたチャンネルの流れ面積を減
じ、かくして、ケーキの流量に対する妨害を確立する。
各対の隣接したベーン又はラップ358はチャンネル3
60を形成し、スラッジケーキはこのチャンネルに沿っ
て案内され、そして矢印364で指示したように、ケー
キ排出平面362に向かって搬送される。
【0043】流量制御概念の更なる実施形態を、平面に
おいて展開されたコンベヤースクリュー366の表示で
もある図27に示す。ここで、ケーキ排出口に隣接した
流量制御帯域368では、コンベヤースクリューのベー
ン又はラップ370の厚さは在来の実施の典型である比
較的小さい値t1 から流量制御帯域368の比較的大き
な値t2 まで増大される。このことは、コンベヤースク
リュー366の隣接したラップ370によって形成され
たチャンネル372を通るケーキの流れのための横断面
積がw1 から流量制御帯域368の比較的小さい値w2
に減少され、それによって、ケーキ排出平面374に向
かうケーキの流量に対する妨害をなすことを意味する。
図21、24、25、26及び27に示す流量制御概念
の幾つかの実施形態を、第2のビーチ部分336がゼロ
のビーチ角度β2 を有する複式ビーチ312に関して示
したけれども、これらの実施形態を、第2のビーチ部分
338がゼロでないビーチ角度を有する複式ビーチに適
用してもよい。或る状況下では、これらの実施形態を均
一なビーチ角度をもったビーチに有利に適用することも
できる。
【0044】流量制御概念を有する他のビーチ形態を図
28に図式的に示す。ビーチ376は3つの部分、即ち
比較的大きいビーチ角度β3 を有するプール下帯域37
8、比較的小さい又はゼロビーチ角度β4 を有するプー
ル上帯域380、及び第2のビーチ部分380のビーチ
角度よりも大きいビーチ角度β5 を有する流量制御帯域
382を有する。最後のビーチ部分382は図18に示
す流れパターンを生じさせる流れ妨害をもたらす。発明
を種々の形態で供給スラリーの固形物成分と液体成分を
分離する関係で説明したけれども、本発明はより重い相
の液体とより軽い相の液体との分離に等しく適用でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 含水量制御用の調整可能なゲートを備えたデ
カンター遠心分離機の図式図である。
【図2】 図1によるデカンター遠心分離機の特定な実
施形態の概略部分長手方向断面図である。
【図3】 ゲート要素及び図2に示す、それと関連した
アクチエータ及びロック機構の特定な実施形態の概略正
面図である。
【図4】 図3のゲート要素、それと関連したアクチエ
ータ及びロック機構の概略側面図である。
【図5】 図2のデカンター遠心分離機を実施するため
の他のゲート要素及それと関連した流体アクチエータ及
びロック機構の概略側面図である。
【図6】 図2のデカンター遠心分離機を実施するため
のさらに他のゲート要素、それと関連したアクチエータ
及びロック機構の概略正面図である。
【図7】 図1によるデカンター遠心分離機の他の実施
形態の概略部分長手方向断面図である。
【図8】 図7と同様な図であるが、その図のデカンタ
ー遠心分離機の変形実施形態を示す。
【図9】 隣接したスクリューラップを横切って橋渡し
する取り付けブラケットにボルト止めされたバッフルの
概略部分長手方向断面図である。
【図10】 バッフルプレートの一方の側の清澄液体と
反対側のケーキとの間の高さの差を示す、本発明による
バッフルプレート又はゲート要素である。
【図11】 含水量制御ゲート要素を備え、3相分離工
程を容易にするゲート要素の使用を示す、デカンター遠
心分離機の概略部分長手方向断面図である。
【図12】 隣接したラップ間及びボウル面上でのケー
キ層の運動を論じるための、デカンター遠心分離機の平
にしたボウルの内面を見下ろしている図である。
【図13】 コンベヤーベーンと平行に切った螺旋に沿
って見ている図式図であって、デカンター遠心分離機の
ボウルのビーチ面上のケーキ層を示す。
【図14】 遠心力に逆らってビーチ面に沿って上方に
運ばれるときのケーキスラッジ粒子の速度及び流れ方向
を示す、図13と同様な図式図である。
【図15】 デカンター遠心分離機の簡単なビーチ部分
に沿うケーキプロファイル及びケーキ粒子流れ方向を示
す、図13及び14と同様な図式図である。
【図16】 複式ビーチに沿うケーキプロファイル及び
ケーキ粒子流れ方向を示す、図13〜15と同様な図式
図である。
【図17】 ケーキ排出口にゲートのような流量制御構
造を備えた複式ビーチ部分に沿うケーキプロファイルを
示す、図16と同様な図式図である。
【図18】 複式ビーチの第2ビーチ部分がゼロ登り角
度を有する、図16と同様な図式図である。
【図19】 複式ビーチの第2ビーチ部分が負の登り角
度を有する、図16と同様な図式図である。
【図20】 複式ビーチの第2ビーチ部分がもっと負の
登り角度を有する、図19と同様な図式図である。
【図21】 本発明による複式ビーチと関連して流量制
御構造を採用しているデカンター遠心分離機の概略部分
長手方向断面図である。
【図22】 図21のA−A方向における図12と同様
な図である。
【図23】 異なる機械についてのケーキの乾燥及び固
形物処理量を示すグラフである。
【図24】 本発明による複式ビーチと関連して異なる
流量制御構造を採用しているデカンター遠心分離機を示
す、図21と同様な図である。
【図25】 本発明による複式ビーチに関して更に異な
る流量制御構造を採用しているデカンター遠心分離機を
示す、図21及び図24と同様な図である。
【図26】 デカンター型遠心分離機の複式ビーチと関
連して使用されるさらなる流量制御構造を示す図12及
び22と同様な図である。
【図27】 デカンター型遠心分離機の複式ビーチと関
連して使用される追加の流量制御構造を示す図26と同
様な図である。
【図28】 本発明による複式ビーチの概略部分長手方
向断面図である。
【符号の説明】
10 供給管 11 プール 12 ボウル 14 コンベヤー 16 長手方向軸線 18 ケーキ排出開口部 20 液相排出開口部 22 コンベヤーハブ 24 コンベヤースクリュー 26 ケーキ層 28 内面 32 隙間 34 ゲート要素 42 ビーチ部分 44 ラップ 46 ラップ 48 バッフルプレート 104 堰 110 ビーチ部分 112 ビーチ部分 116 バッフルプレート 124 ゲート要素又は堰 210 ベーン 214 チャンネル 224 プール 226 スラッジケーキ 256 ケーキ排出口 274 ビーチ部分 298 ビーチ部分 276 流量制御構造 292 ビーチ部分 304 デカンター遠心分離機 306 コンベヤー 308 ボウル 312 複式ビーチ 314 ケーキ排出口 316 ハブ 318 スクリュー 328 供給口 334 ビーチ部分 336 ビーチ部分 338 ゲート 354 コンベヤー 358 ラップ 400 ボウル 402 ビーチ部分 404 ビーチ部分 406 固形物排出開口部 426 複式ビーチ 424 ビーチ 432 ビーチ部分 424 ビーチ部分 428 コンベヤースクリュー 440 ケーキ排出開口部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 アッシャー エイチ シャピロ アメリカ合衆国 マサチューセッツ州 02130 ジャマイカ プレイン パーキン ズ ストリート 111

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長手方向軸線を中心に回転でき、一端に
    ケーキ排出開口部を、反対側の端に液体相排出開口部を
    備えたボウルを有し、該ボウルは円筒部分と、円筒部分
    とケーキ排出開口部との間に配置されたビーチ部分とを
    有し、前記ボウルの内面にはボウルのビーチ部分にビー
    チ領域が設けられ、該ビーチ領域は急な傾斜の第1のビ
    ーチ部分と、急でない傾斜の第2のビーチ部分とを有
    し、第2のビーチ部分は第1のビーチ部分とケーキ排出
    開口部との間に位置し、 ボウルの回転角速度と異なる角速度で長手方向軸線を中
    心に回転可能にボウル内に配置された少なくとも一部分
    を有するコンベヤーを備え、該コンベヤーは堆積した固
    形物ケーキ層をボウルの内面に沿ってケーキ排出開口部
    に向かって移動させるための、ボウル内に配置された螺
    旋スクリューを有し、 供給スラリーをボウル内のプールへ送出するための、コ
    ンベヤーハブの中へ延びる供給要素を備え、 前記ビーチ領域には、ケーキ排出開口部の近くに、ボウ
    ルに沿ってケーキ排出開口部に向かうケーキの流れを妨
    害するための流量制御構造が設けられている、デカンタ
    ー遠心分離機。
  2. 【請求項2】 流量制御構造は、該流量制御構造の上流
    のケーキ流れ断面を増大させ、且つ前記ビーチ領域の前
    記第2のビーチ部分に沿って配置されている、請求項1
    に記載の遠心分離機。
  3. 【請求項3】 前記コンベヤーは、前記螺旋スクリュー
    を取り付けるハブを有し、前記流量制御構造は前記ハブ
    から前記ボウルに向かって半径方向に延びるバリヤーを
    有する、請求項1に記載の遠心分離機。
  4. 【請求項4】 前記流量制御構造はボウルからコンベヤ
    ーに向かって半径方向内方に延びるバリヤーを有する、
    請求項1に記載の遠心分離機。
  5. 【請求項5】 前記流量制御構造は厚いラップを有す
    る、螺旋スクリューの部分を有する、請求項1に記載の
    遠心分離機。
  6. 【請求項6】 前記流量制御構造はボウルの前記円筒部
    分内のラップの前記螺旋角度と異なる螺旋角度をもった
    ラップを有する前記螺旋スクリューの部分を備える、請
    求項1に記載の遠心分離機。
  7. 【請求項7】 前記流量制御構造はビーチ領域の第2の
    ビーチ部分とケーキ排出開口部との間に配置された追加
    のビーチ部分を有し、追加のビーチ部分は第2のビーチ
    部分よりも急である、請求項1に記載の遠心分離機。
  8. 【請求項8】 前記ビーチ領域の前記第1のビーチ部分
    と第2のビーチ部分は接合部に沿って互いに連続してお
    り、前記液相排出開口部は前記長手方向軸線から所定距
    離に配置され、前記接合部は前記長手方向軸線からほぼ
    所定距離に配置され、それによって、プールは前記円筒
    部分及び前記ビーチ領域の前記第1のビーチ部分とほぼ
    同延であり、前記ビーチ領域の前記第2のビーチ部分は
    前記プールの外側に配置される、請求項1に記載の遠心
    分離機。
  9. 【請求項9】 前記ビーチの第2のビーチ部分はほぼ0
    °の傾斜を有する、請求項1に記載の遠心分離機。
  10. 【請求項10】 前記ビーチの前記第2のビーチ部分
    は、該ビーチが前記コンベヤーのハブから前記ケーキ排
    出開口部に向かって末広がるように負の傾斜を有する、
    請求項1に記載の遠心分離機。
  11. 【請求項11】 前記負の傾斜は実質的であり、前記ス
    クリューコンベヤーは前記ビーチ領域の前記第2のビー
    チ部分の上流の長手方向位置で終わっている、請求項1
    0に記載の遠心分離機。
  12. 【請求項12】 前記コンベヤーは複数のスクリューラ
    ップを備え、前記流量制御構造は前記スクリューラップ
    の隣接したラップ間に配置されたバッフルプレートを有
    する、請求項1に記載の遠心分離機。
  13. 【請求項13】 ボウルをその長手方向軸線を中心に第
    1の回転速度で回転させ、該ボウルは一端にケーキ排出
    開口部を、他端に液相排出開口部を有し、前記ボウルは
    円筒部分と、円筒部分とケーキ排出開口部との間に配置
    されたビーチ部分とを有し、前記ボウルの内面にはボウ
    ルのビーチ部分にビーチ領域が設けられ、該ビーチ領域
    は急な傾斜の第1のビーチ部分と、急でない傾斜の第2
    のビーチ部分とを有し、第2のビーチ部分は第1のビー
    チ部分とケーキ排出開口部との間に位置し、 前記回転中、供給スラリーをボウルの回転中ボウル内の
    プールに送出し、 前記回転中、前記プールが前記円筒部分及び前記ビーチ
    領域の前記第1のビーチ部分と実質的に同延になり、且
    つ前記ビーチ領域の前記第2のビーチ部分が前記プール
    の外側に配置されるように、前記ボウル内にプールを維
    持し、 螺旋角を有するスクリューコンベヤーを長手方向軸線を
    中心に前記第1の回転速度と異なる第2の回転速度で回
    転させ、 ケーキ層を前記スクリューコンベヤーによってボウルの
    内面に沿ってケーキ排出開口部に向かって移動させ、 ビーチ領域の部分で、内面に沿うケーキ層の流れを妨害
    し、 ケーキをケーキ排出開口部から排出し、液相をボウルの
    液相排出開口部から排出させる、デカンター型遠心分離
    機の作動方法。
  14. 【請求項14】 前記ケーキ層の流れを妨害することは
    前記流量制御構造の上流でビーチ領域の前記第2のビー
    チ部分に沿うケーキ流れ断面を増大させることを含む、
    請求項13に記載の方法。
  15. 【請求項15】 コンベヤーが螺旋スクリューを取り付
    けたハブを有し、ケーキ層の流れを妨害することは、ハ
    ブからボウルに向かって半径方向外方に延びるバリヤー
    を通り越してケーキ層を案内することを含む、請求項1
    3に記載の方法。
  16. 【請求項16】 ケーキ層の流れを妨害することは、ボ
    ウルからコンベヤーに向かって半径方向内方に延びるバ
    リヤーを通り越してケーキ層を案内することを含む、請
    求項13に記載の方法。
  17. 【請求項17】 コンベヤーが螺旋スクリューを有し、
    ケーキ層の流れを妨害することは、厚くしたラップを有
    する前記螺旋スクリューの部分を通り越して前記ケーキ
    層を案内することを含む、請求項13に記載の方法。
  18. 【請求項18】 コンベヤーが螺旋スクリューを有し、
    ケーキ層の流れを妨害することは、ボウルの前記円筒部
    分内のラップの前記螺旋角度と異なる螺旋角度をもった
    ラップを有する前記螺旋スクリューの部分を通り越して
    前記ケーキ層を案内する、請求項13に記載の方法。
  19. 【請求項19】 前記ボウルは前記ビーチ領域の第2の
    ビーチ部分と前記ケーキ排出開口部との間に配置された
    追加のビーチ部分を有し、該追加のビーチ部分は第2の
    ビーチ部分よりも急であり、ケーキ層の流れを妨害する
    ことは、追加のビーチ部分に沿って前記ケーキ層を案内
    する、請求項13に記載の方法。
  20. 【請求項20】 前記ビーチの第2のビーチ部分はほぼ
    0°の傾斜を有する、請求項13に記載の方法。
  21. 【請求項21】 前記ビーチの前記第2のビーチ部分
    は、下流端における前記第2のビーチ部分の半径が上流
    端における前記第2のビーチ部分の半径よりも大きいよ
    うに負の傾斜を有する、請求項13に記載の方法。
  22. 【請求項22】 前記負の傾斜は実質的であり、前記ス
    クリューコンベヤーは前記ビーチ領域の前記第2のビー
    チ部分の上流の長手方向位置で終わっている、請求項1
    3に記載の方法。
JP9053791A 1996-01-31 1997-01-31 含水量の少ないケーキを高い処理量で生じさせるデカンタ遠心機及び関連方法 Abandoned JPH105624A (ja)

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