JPH1056052A - 半導体製造装置における基板受け渡し装置 - Google Patents

半導体製造装置における基板受け渡し装置

Info

Publication number
JPH1056052A
JPH1056052A JP22754396A JP22754396A JPH1056052A JP H1056052 A JPH1056052 A JP H1056052A JP 22754396 A JP22754396 A JP 22754396A JP 22754396 A JP22754396 A JP 22754396A JP H1056052 A JPH1056052 A JP H1056052A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
substrate
pressing force
holding means
stage
substrate holding
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP22754396A
Other languages
English (en)
Inventor
Takayuki Hasegawa
隆行 長谷川
Koji Marumo
光司 丸茂
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP22754396A priority Critical patent/JPH1056052A/ja
Publication of JPH1056052A publication Critical patent/JPH1056052A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/70Microphotolithographic exposure; Apparatus therefor
    • G03F7/70691Handling of masks or workpieces

Abstract

(57)【要約】 【課題】 半導体露光装置等において、基板をロードハ
ンドから基板保持手段へ受け渡す際に、ごみを排除する
ことができる基板受け渡し装置を提供する。 【解決手段】 ロードハンド2に吸着固定された基板1
をステージ4上の基板保持手段3へ受け渡す際に、基板
1を両吸着の状態にするとともに、基板保持手段3の吸
着力を、圧力計6に連結された圧力制御装置7によっ
て、ロードハンドの吸着力よりも小さくかつ基板の裏面
に生じる応力が基板の降伏応力より小さくなるように制
御した状態で、基板保持手段3と基板1を相対的に移動
させ、基板裏面と基板保持手段3との間に付着している
ごみを擦り落して排除し、その後に基板保持手段3の吸
着力を高めるとともにロードハンド2の吸着力を0にし
て、基板保持手段3に基板1を受け渡す。かくして基板
保持手段3はごみを介在させることなく基板1を吸着保
持することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体製造装置、
特にウエハ等の基板を露光する露光装置等において、基
板をロードハンドから基板保持手段へ受け渡す基板受け
渡し装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】基板保持手段を持つ半導体製造装置とし
て代表的なものに半導体露光装置があり、この半導体露
光装置を一例として従来技術を説明する。
【0003】半導体露光装置は、ウエハ等の被露光基板
を装置に搬入し、パターンを有するマスクを基板と所定
のギャップを保持したまま対向させ、照明光を照射して
露光を行なうように構成されている。基板キャリアに載
置されて装置に搬入される基板は、基板キャリアから基
板搬送系に取り出されて、この基板搬送系によって装置
内を露光時に基板を吸着保持する基板保持手段まで移動
させられ、基板保持手段へ受け渡しが行なわれる。この
基板保持手段は、基板ステージの上に搭載され、金属あ
るいはセラミック等の材質の基板と同径あるいはほぼ同
径の円盤状であって、基板に接する面に幅数mmの溝が
同心円状に形成され、それらの溝の数個所に真空ポンプ
等の吸引手段に接続された吸引孔を備えており、この吸
引手段の作動により溝の中を真空に排気することによっ
て、基板を吸着固定する。このように基板が基板保持手
段に吸着保持されると、マスクが基板と対向する位置に
もたらされ、マスクと基板にそれぞれ形成されているア
ライメントマークによってアライメントユニットを用い
て両者の精密位置合わせが行なわれ、アライメント動作
により両者のずれが予め設定された値に収まったときに
露光が行なわれる。そして、露光が行なわれた基板は、
基板搬送系により回収され、装置外にて現像がなされて
いる。このときのアライメントの誤差は、通常、露光に
より基板に転写されるパターンの最小線幅の1/4以下
とされている。さらに、近年、半導体素子の微細パター
ン化は著しく、1ギガビット以上のDRAMのための最
小線幅0.15μmのパターンを転写、焼き付けするこ
とのできる装置の開発が進んでいる。
【0004】ところで、半導体製造工程において、特に
露光や露光後のプロセスの各工程において、ごみが存在
した場合に、露光パターンの不良やプロセスで形成され
るパターンに不良が発生し、半導体チップそのものが不
良品となってしまう。そして、露光装置において、微細
なごみが、雰囲気中に浮遊していたり、基板の裏面に付
着したまま搬送されてくると、この微細なごみは基板保
持手段の表面に付着することがある。このように基板保
持手段の表面にごみが付着した状態で基板を吸着保持
し、アライメントを行なって露光したとすると、基板が
ごみのために歪んで吸着されているために転写されたパ
ターンに寸法ならびに位置の転写誤差が生じてしまう。
例えば、0.4μmのごみが挟まった状態で露光を行な
うと、40nmの転写誤差が生じてしまう。256メガ
ビットのDRAMで最小線幅は0.25μm、1ギガビ
ット以上のDRAMでは前述のように最小線幅は0.1
5μmとされるから、許される転写パターンの誤差はそ
れぞれ60nm、40nm程度であり、前述のごみによ
る40nmの転写誤差が好ましくないことは明らかであ
る。さらに、露光装置の内部の配管や各種ケーブル類に
付着していたごみが雰囲気中に浮遊して、基板保持手段
の表面や搬送中の基板の裏面に付着してしまうことがあ
った。また、露光装置の組立ては、従来半導体工場と同
等のクリーンルームで行なわれており、部品も組立て前
の段階で洗浄等を行ない、実際に露光を行なう際にはご
みが付着したり、発生したりすることはないものと考え
られていた。しかし、実際には組立て時に全くごみを付
着させないことや露光時に全くごみを発生させないこと
は困難である。
【0005】そこで、半導体製造工程においては、ごみ
の除去は解決すべき大きな課題であり、露光装置等にお
いてもごみの除去のために種々の工夫がなされている。
このようなごみの問題を解決するために、基板の裏面を
洗浄する方法や、露光装置内部にごみ除去手段として金
属や硬質ゴムで構成される部材を設け、必要に応じて基
板保持手段の表面を擦り取る方法、あるいはブラシ状の
異物除去手段で基板保持手段の表面を洗浄する方法等が
提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
方法では、基板保持手段を洗浄した後、露光用の基板を
吸着するまでの間にごみが再び付着する可能性があり、
また露光装置内に搬入された露光用の基板にごみが付着
していると基板保持手段を単に洗浄するだけではごみを
完全に除去することはできなかった。
【0007】そこで、本発明は、上記従来の技術の有す
る未解決な課題に鑑みてなされたものであり、基板をロ
ードハンドから基板保持手段へ受け渡す際に、ごみを排
除して、基板の裏面と基板保持手段の表面にごみを挟む
ことがなく、高精度なアライメントを可能とする基板受
け渡し装置およびこれを用いた半導体露光装置を提供す
ることを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の基板受け渡し装置は、基板を固定する基板
固定手段を有するロードハンドと、ステージ上に配設さ
れた基板保持手段と、ロードハンドに固定された基板を
ステージ上の基板保持手段に押し付ける手段と、該押し
付ける手段による押し付け力を制御する制御手段と、押
し付け力が所定の値に制御された状態でステージ上の基
板保持手段と該基板保持手段に押し付けられた基板を相
対的に移動させる手段とを具備することを特徴とする。
【0009】そして、本発明の基板受け渡し装置は、基
板を固定するロードハンドの基板固定手段およびステー
ジ上の基板保持手段は、基板との間に真空室を形成し、
その差圧により基板を吸着固定する真空チャック手段で
あり、押し付け力制御手段は、真空室の圧力を制御する
ことにより押し付け力を所定の値に制御することが好ま
しく、あるいは、ロードハンドに押し付け力検出手段を
配設し、押し付け力制御手段は前記押し付け力検出手段
の出力に基づいて押し付け力を所定の値に制御すること
が好ましい。
【0010】さらに、本発明の基板受け渡し装置におい
て、押し付け力制御手段が、押し付け力をロードハンド
の吸着力より小さく、かつ押し付け力により基板の裏面
に生じる応力が基板の降伏応力より小さくなるように制
御するように構成することが好ましい。
【0011】また、本発明の基板受け渡し装置は、基板
を固定する基板固定手段を有するロードハンドと、ステ
ージ上に配設された基板を吸着固定するピンチャック
と、ロードハンドに固定された基板をステージ上のピン
チャックに押し付ける手段と、該押し付ける手段による
押し付け力を制御する制御手段と、押し付け力が所定の
値に制御された状態でステージ上のピンチャックを該ピ
ンチャックに押し付けられた基板に対して相対的に移動
させる手段とを具備することを特徴とする。
【0012】さらに、本発明の基板受け渡し装置は、基
板を固定する基板固定手段を有するロードハンドと、ス
テージ上に配設されかつごみ落とし用溝を有する基板保
持手段と、ロードハンドに固定された基板をステージ上
の基板保持手段に押し付ける手段と、該押し付ける手段
による押し付け力を制御する制御手段と、押し付け力が
所定の値に制御された状態において、基板保持手段を該
基板保持手段に押し付けられた基板に対して、そのごみ
落とし用の溝が基板の裏面全てを通るような移動量の大
きさで、移動させる移動手段とを具備することを特徴と
する。
【0013】そして、本発明の半導体露光装置は、前記
した基板受け渡し装置と、基板保持手段に保持された基
板を露光する露光手段を有することを特徴とする。
【0014】
【作用】本発明の基板受け渡し装置によれば、基板をロ
ードハンドから基板保持手段へ受け渡す際に、基板保持
手段への基板の押し付け力を所定の値に維持しながら、
基板保持手段とこの基板保持手段に押し付けられた基板
を相対的に移動させることによって、基板の裏面および
基板保持手段の表面に付着しているごみを確実に擦り落
として排除することができ、基板保持手段は基板をごみ
を挟むことなく保持することができる。さらに基板の押
し付け力を制御装置により一定にかつ均一に保つことが
できるために、基板の裏面に傷をつけたり、パーティク
ルを発生することなく、ごみを擦り落とすことが可能と
なる。かくして、基板保持手段は、その保持表面と基板
裏面の間にごみがない状態で、基板を確実に吸着保持す
ることができ、精度の高いアライメントを可能とし、歩
留まりを向上させることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面に基づ
いて説明する。
【0016】図1は本発明の基板受け渡し装置の第1の
実施例を示す概略図であり、図2はその作動態様を説明
する模式斜視図である。この実施例における基板受け渡
し装置は、ウエハ等の基板1を吸着保持して基板を搬送
するロードハンド2と、ロードハンド2から基板1を受
けとり、吸着保持するピンチャック(基板保持手段)3
とからなり、ピンチャック3は、基板1の大きさより僅
かに小さい形状に形成され、移動可能なステージ4に搭
載されている。そしてピンチャック3は、基板を吸着保
持するために真空引きする真空配管5を介して真空ポン
プ12に連結され、真空配管5には、ピンチャック3の
吸着をON/OFFするバルブ9と、後述する圧力制御
装置7によって開度が調整されるコントロールバルブ8
が配設されている。一方、ロードハンド2は基板を吸着
固定するための真空引き用の真空配管10を介して真空
ポンプ12に連結され、真空配管10にはロードハンド
の吸着をON/OFFするバルブ11が設けられてい
る。コントロールバルブ8の開度を調整する圧力制御装
置7は、ピンチャック3の圧力を計測する圧力計6の測
定結果に基づいてコントロールバルブ8の開度を調整
し、ピンチャック3の吸引圧力を制御するように構成さ
れている。
【0017】このように構成された基板受け渡し装置に
おいて、その作動を図2に基づいて説明すると、基板1
を吸着固定したロードハンド2を、その基板1をステー
ジ4上のピンチャック3に受け渡すべく、ピンチャック
3付近の受け渡し位置に移動させる(図2の(a))。
【0018】次に、ロードハンド2をZ方向に移動さ
せ、基板1をピンチャック3に接触させる(図2の
(b))。この位置において、ロードハンド2が基板1
を吸着した状態で、真空配管5のバルブ9を開き、基板
1を両吸着の状態にする。なお、この時のピンチャック
3の吸着力は、ロードハンド2の吸着力より小さく、ま
た基板の裏面を傷付けない程度の吸着力、すなわちピン
チャック3のピンと基板の接触面での応力が基板の降伏
応力を越えない吸着力、となるように設定する。この吸
着力を得るために必要なピンチャックの圧力は予め計算
によって求めて、この値を圧力制御装置7に設定してお
く。そして圧力制御装置7は、ピンチャック3に設けた
圧力計6による測定値とこの設定値を比較することによ
り、コントロールバルブ8の開度を調整して、ピンチャ
ック内の圧力を常に一定に維持するように制御する。
【0019】次に、図2の(c)に示すように、ステー
ジ4上のピンチャック3を、基板1に対してX軸方向、
Y軸方向に移動させる。この時、ステージ4の移動量
は、ピンの先端に外接する円の直径よりも大きく、かつ
ピンチャック3の吸着面が基板から外れない、すなわち
真空による吸着力が失われない程度の、大きさにする。
なお、図2の(c)において、ステージの移動が直線的
であるように図示しているが、このステージ4およびピ
ンチャック3の移動は、直線的移動に限らず、その他の
適当な移動経路に沿った移動でも良く、ピンの先端に外
接する円の直径よりも大きく移動することができるので
あれば、どのような移動経路に沿うものであっても良い
ことは当然である。
【0020】このように、ピンチャック3が基板1を吸
着保持する前に、ピンチャック3を基板1に対して相対
的に移動させることによって、基板1の裏面とピンの間
にごみが付着し挟まっていても、このごみを落とすこと
ができる。
【0021】このピンチャック3の基板1に対する相対
的移動によるごみの排除の態様を、図3の(a)ないし
(c)に基づいて、さらに詳細に説明する。
【0022】図3の(a)は、基板1をロードハンド2
からピンチャック3へ受け渡す際に基板1を両吸着の状
態にしたときに、基板1の裏面とピンチャック3のピン
31との間にごみ35が挟まっている状態を示し、32
は吸着力(差圧)を示す。
【0023】図3の(a)に示す状態において、基板1
とピン31を相対的に移動させることにより(なお、図
3においては、基板1を矢印方向に相対移動させた場合
を例示してある。)、ごみ35は、図3の(b)に示す
ように、ピン31と基板1の裏面の間からずれる。次
に、基板1を逆方向、図3の(c)に矢印で示す方向、
に移動させる。この基板とピンチャックの両者の相対的
移動の間に基板1は吸着力32によりピン31と密着し
た状態が維持されているために、ごみ35がピン31と
基板1との間に再び挟まれることはなく、またごみ35
は、ピン31に当接すると、ピン31によって基板1か
ら擦り落とされることとなる(図3の(c))。
【0024】そして、ピンチャック3を基板1に対して
相対的移動させた後に、ステージ4を所定の位置に移動
させ、コントロールバルブ8を開き、ピンチャック3の
吸着力を高めるとともにロードハンド2の吸着力を0に
することによって、基板1は、ステージ上のピンチャッ
ク3に吸着固定され、ロードハンド2からステージ上の
ピンチャック3に受け渡され、基板1の受け渡しが完了
する。
【0025】以上のように、基板のステージ上の基板保
持手段への受け渡し時に、ピンチャックと基板を相対的
に移動させることにより、基板の裏面と基板保持表面の
ごみを擦り落とすことができ、またステージ上の基板保
持手段の押し付け力を基板保持手段の背圧により得るこ
とにより、基板保持手段と基板を均一に接触させること
ができるとともに、基板裏面に傷を付けることなく、ご
みを擦り落とすことができる。したがって、ステージ上
の基板保持手段は、常に基板保持表面と基板裏面の間に
ごみがない状態で、基板を吸着保持することができるの
で、精度の高いアライメントを可能とし、歩留まりを向
上させることができる。
【0026】次に、本発明の第2の実施例を図4に基づ
いて説明する。この実施例において、基板保持手段は、
ピンチャックではなく、従来の真空チャック3aであっ
て、基板保持面に、同心円状の溝や半径方向に延びる溝
からなる吸着溝37とごみ擦り落し用の溝38が形成さ
れている真空チャックである。
【0027】この実施例におけるごみを擦り落すための
受け渡しのシーケンスは、先の第1の実施例の場合と同
じであるが、ごみを擦り落とすためのステージの移動量
において相違する。この実施例のステージの移動量は、
吸着溝37もしくはごみ擦り落とし用溝38が基板の裏
面全体を必ず通る量だけ移動させることが重要である。
すなわち、図4に示す真空チャック3aにおいて、y方
向にy1以上、x方向に±x1以上移動させる。ただ
し、その移動は基板が真空チャックの吸着溝から外れな
い大きさとする。
【0028】このように、ピンチャックが使用できず、
従来の真空チャックを使用する場合においても、基板毎
に基板の裏面や基板保持表面のごみを擦り落とすことが
できる。
【0029】次に、本発明の第3の実施例を図5に基づ
いて説明する。基板を基板保持手段に対し押し付ける力
の制御に関して、第1の実施例においては、圧力制御装
置を用いてステージ上の基板保持手段の吸着力を制御し
ているが、これに代えて、基板を固定したロードハンド
をステージ上の基板保持手段に押し付ける力を制御する
ものである。
【0030】図5において、ロードハンド2は、ステー
ジ上の基板保持手段3bに対して接離する方向、すなわ
ちZ方向に、ガイド55に沿って移動可能に設けられ、
駆動装置54によってZ方向に駆動される。またロード
ハンド2は一部に板ばね51,51を介して形成されて
おり、板ばね51には、押し付け力を検出する歪ゲージ
52を配設し、この歪ゲージ52の検出値は押し付け力
制御装置53に送信される。この押し付け力制御装置5
3は、ロードハンド2に固定された基板1を予め設定さ
れた力でステージ上の基板保持手段3bに押し付けるよ
うに制御するものであり、ロードハンドの押し付け力を
検出する歪ゲージ52の検出値に基づいて駆動装置54
の駆動を制御するように構成されている。基板1を基板
保持手段3bへ押し付ける力は、第1の実施例のものと
同様に、基板保持手段3bと基板1の接触面での応力が
基板の降伏応力を越えない範囲の力であって、基板1の
裏面に傷を付けないような力として、予め計算によって
算出して、この値を押し付け力制御装置53に設定して
おく。そして、基板1の受け渡しの際に、押し付け力制
御装置53は、設定値と歪ゲージ52の検出値を比較す
ることにより、ロードハンド2の駆動装置54の駆動を
制御し、その押し付け力をその所定の値に一定に維持す
るように構成する。
【0031】基板1をロードハンド2からステージ上の
基板保持手段3bへ受け渡す際に、基板1を基板保持手
段3bに接触させる。そして基板1の裏面および基板保
持手段3bの表面間のごみを擦り落とすために、ロード
ハンド2をさらにZ方向に移動させ、この時の押し付け
力が予め設定された所定の値になるように歪ゲージ52
の検出値と設定値の比較により押し付け力制御装置53
が駆動手段54の駆動を制御する。この押し付け力はご
み擦り落としのためにステージおよび基板保持手段を移
動させている間に一定に維持するように制御を続ける。
そして、この実施例においても、ごみを擦り落とすため
の受け渡しのシーケンスは、第1の実施例の場合と同様
である。このように押し付け力を制御することによっ
て、吸着面にかかわらず、ステージおよび基板保持手段
を移動させることができ、より大きくステージおよび基
板保持手段を移動させることが可能となる。
【0032】上述した基板受け渡し装置は、微小デバイ
ス(半導体装置、薄膜磁気ヘッド、マイクロマシンな
ど)製造用の露光装置等に用いることができる。次に、
この種の露光装置を利用した半導体デバイスの製造方法
について説明する。図6は半導体デバイス(ICやLS
I等の半導体チップ、液晶パネル、CCD、薄膜磁気ヘ
ッド、マイクロマシン等)の製造のフローを示す。ステ
ップS1(回路設計)では半導体デバイスの回路設計を
行なう。ステップS2(マスク製作)では設計した回路
パターンを形成したマスクを製作する。一方、ステップ
S3(ウエハ製造)ではシリコン等の材料を用いて基板
であるウエハを製造する。ステップS4(ウエハプロセ
ス)は前工程と呼ばれ、上記用意したマスクとウエハを
用いて、リソグラフィ技術によってウエハ上に実際の回
路を形成する。次のステップS5(組立)は後工程と呼
ばれ、ステップS4によって作製されたウエハを用いて
半導体チップ化する工程であり、アッセンブリ工程(ダ
イシング、ボンディング)、パッケージング工程(チッ
プ封入)等の工程を含む。ステップS6(検査)ではス
テップS5で作製された半導体デバイスの動作確認テス
ト、耐久性テスト等の検査を行なう。こうした工程を経
て半導体デバイスが完成し、これが出荷(ステップS
7)される。
【0033】図7は上記ウエハプロセスの詳細なフロー
を示す。ステップS11(酸化)ではウエハの表面を酸
化させる。ステップS12(CVD)ではウエハ表面に
絶縁膜を形成する。ステップS13(電極形成)ではウ
エハ上に電極を蒸着によって形成する。ステップS14
(イオン打込み)ではウエハにイオンを打ち込む。ステ
ップS15(レジスト処理)ではウエハに感光剤を塗布
する。ステップS16(露光)では上記説明した露光装
置によってマスクの回路パターンをウエハに焼付露光す
る。ステップS17(現像)では露光したウエハを現像
する。ステップS18(エッチング)では現像したレジ
スト像以外の部分を削り取る。ステップS19(レジス
ト剥離)ではエッチングが済んで不要となったレジスト
を取り除く。これらのステップを繰り返し行なうことに
よって、ウエハ上に多重に回路パターンが形成される。
このような製造方法を用いれば、従来は製造が難しかっ
た高集積度の半導体デバイスを製造することができる。
【0034】
【発明の効果】本発明は、上述のように構成されている
ので、ロードハンドから基板保持手段への基板の受け渡
し時に、基板裏面および基板保持手段の表面にごみが付
着していたとしても、ごみを確実に擦り落として排除す
ることができ、基板裏面と基板保持手段との間にごみを
挟むことなく、基板を基板保持面に保持することができ
るので、装置の歩留まりを高めることができる。
【0035】また、基板とステージ上の基板保持手段を
相対的に移動させる際の押し付け力は、一定にかつ均一
に保つことができ、より効率的にごみを落とすことが可
能となり、さらにロードハンドの押し付け力を制御する
ことによって、吸着面によらず基板と保持手段を相対的
に移動させることができる。
【0036】そして、押し付け力を制御することによっ
て、基板裏面に傷をつけたり、パーティクルを発生する
ことなく、ごみのみを擦り落として排除することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の基板受け渡し装置の第1の実施例を示
す概略図である。
【図2】図1に示す基板受け渡し装置の作動態様を示す
模式斜視図である。
【図3】図1に示す基板受け渡し装置のごみの排除の態
様を示す概略図である。
【図4】本発明の基板受け渡し装置の第2の実施例にお
ける基板保持手段を示す平面図である。
【図5】本発明の基板受け渡し装置の第3の実施例を示
す概略図である。
【図6】露光装置における露光方法を説明するシーケン
ス図である。
【図7】ウエハプロセスの詳細なフローを示すシーケン
ス図である。
【符号の説明】
1 基板 2 ロードハンド 3,3a,3b 基板保持手段 4 ステージ 6 圧力計 7 圧力制御装置 8 コントロールバルブ 12 真空ポンプ 31 ピン 35 ごみ 51 板ばね 52 歪ゲージ 53 押し付け力制御装置 54 駆動装置

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板を固定する基板固定手段を有するロ
    ードハンドと、ステージ上に配設された基板保持手段
    と、前記ロードハンドに固定された基板を前記ステージ
    上の前記基板保持手段に押し付ける手段と、該押し付け
    る手段による押し付け力を制御する制御手段と、押し付
    け力が所定の値に制御された状態でステージ上の前記基
    板保持手段と該基板保持手段に押し付けられた基板を相
    対的に移動させる手段とを具備することを特徴とする基
    板受け渡し装置。
  2. 【請求項2】 基板を固定するロードハンドの基板固定
    手段およびステージ上の基板保持手段は、基板との間に
    真空室を形成し、その差圧により基板を吸着固定する真
    空チャック手段であり、押し付け力制御手段は、真空室
    の圧力を制御することにより押し付け力を所定の値に制
    御することを特徴とする請求項1記載の基板受け渡し装
    置。
  3. 【請求項3】 ロードハンドに押し付け力検出手段を配
    設し、押し付け力制御手段は前記押し付け力検出手段の
    出力に基づいて押し付け力を所定の値に制御することを
    特徴とする請求項1記載の基板受け渡し装置。
  4. 【請求項4】 押し付け力制御手段は、押し付け力をロ
    ードハンドの吸着力より小さく、かつ押し付け力により
    基板の裏面に生じる応力が基板の降伏応力より小さくな
    るように制御することを特徴とする請求項1ないし3の
    いずれか1項記載の基板受け渡し装置。
  5. 【請求項5】 基板を固定する基板固定手段を有するロ
    ードハンドと、ステージ上に配設された基板を吸着固定
    するピンチャックと、前記ロードハンドに固定された基
    板をステージ上の前記ピンチャックに押し付ける手段
    と、該押し付ける手段による押し付け力を制御する制御
    手段と、押し付け力が所定の値に制御された状態でステ
    ージ上の前記ピンチャックを該ピンチャックに押し付け
    られた基板に対して相対的に移動させる手段とを具備す
    ることを特徴とする基板受け渡し装置。
  6. 【請求項6】 ステージ上のピンチャックの基板に対す
    る移動量を、ピンの先端に外接する円の直径より大きく
    したことを特徴とする請求項5記載の基板受け渡し装
    置。
  7. 【請求項7】 基板を固定する基板固定手段を有するロ
    ードハンドと、ステージ上に配設されかつごみ落とし用
    溝を有する基板保持手段と、前記ロードハンドに固定さ
    れた基板をステージ上の前記基板保持手段に押し付ける
    手段と、該押し付ける手段による押し付け力を制御する
    制御手段と、押し付け力が所定の値に制御された状態に
    おいて、前記基板保持手段を該基板保持手段に押し付け
    られた基板に対して、前記ごみ落とし用溝が基板の裏面
    全てを通るような移動量の大きさで、移動させる移動手
    段とを具備することを特徴とする基板受け渡し装置。
  8. 【請求項8】 請求項1ないし7のいずれか1項記載の
    基板受け渡し装置と、基板保持手段に保持された基板を
    露光する露光手段を有することを特徴とする半導体露光
    装置。
JP22754396A 1996-08-09 1996-08-09 半導体製造装置における基板受け渡し装置 Pending JPH1056052A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22754396A JPH1056052A (ja) 1996-08-09 1996-08-09 半導体製造装置における基板受け渡し装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22754396A JPH1056052A (ja) 1996-08-09 1996-08-09 半導体製造装置における基板受け渡し装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1056052A true JPH1056052A (ja) 1998-02-24

Family

ID=16862553

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP22754396A Pending JPH1056052A (ja) 1996-08-09 1996-08-09 半導体製造装置における基板受け渡し装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1056052A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4700819B2 (ja) 基板保持装置、半導体製造装置および半導体デバイス製造方法
US20070056608A1 (en) Spindle chuck cleaner
KR101061637B1 (ko) 기판의 파티클 제거 방법, 그 장치 및 도포, 현상 장치
US20020012112A1 (en) Cleaning method for use in exposure apparatus
JP4411158B2 (ja) 露光装置
JP4332409B2 (ja) 基板保持機構およびそれを用いた露光装置並びにデバイス製造方法
JPH1056052A (ja) 半導体製造装置における基板受け渡し装置
JPH0936599A (ja) 基板の保持方法およびその装置
JP2000082737A (ja) 基板チャック、露光装置およびデバイス製造方法ならびに基板搬送システムおよび基板搬送方法
JP3167089B2 (ja) 露光装置及び方法
JP2001274078A (ja) 温調装置、デバイス製造装置およびデバイス製造方法
JPH09266166A (ja) 露光装置
KR100376626B1 (ko) 반도체제조장치및그방법
JP2004165439A (ja) ステージ装置
JP4331604B2 (ja) 露光マスク装置及び露光マスクに多数の基板を整列する方法
KR20020096086A (ko) 노광용 파티클 제거 장치
KR20220103037A (ko) 기판 반송 핸드, 기판 반송 시스템, 저장 매체, 및 물품 제조 방법
JPH0855778A (ja) 露光方法およびその装置
JP2002270668A (ja) 基板搬送装置および露光装置
JPH09275129A (ja) 基板搬送装置およびこれを用いた露光装置
KR20070080525A (ko) 기판 이송장치
JPH11191524A (ja) フォトリソプロセス装置
KR20070068507A (ko) 레티클 세정 장치
JP2000133578A (ja) 露光装置およびデバイス製造方法
JP2001307974A (ja) 基板保持手段の清浄化方法及び清浄化装置