JPH1055889A - 薄膜elパネル - Google Patents

薄膜elパネル

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Publication number
JPH1055889A
JPH1055889A JP8208597A JP20859796A JPH1055889A JP H1055889 A JPH1055889 A JP H1055889A JP 8208597 A JP8208597 A JP 8208597A JP 20859796 A JP20859796 A JP 20859796A JP H1055889 A JPH1055889 A JP H1055889A
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JP
Japan
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upper electrode
spacer
thin
film
color filter
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JP8208597A
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English (en)
Inventor
Koichi Tanaka
康一 田中
Kosuke Terada
幸祐 寺田
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Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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Publication date
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Publication of JPH1055889A publication Critical patent/JPH1055889A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 絶縁破壊の発生に伴う表示品位の低下を防止
し、オイルシールを可能にして長期信頼性を確保する。 【解決手段】 基板3の上に下部電極4、下部絶縁層
6、EL発光層8、上部絶縁層7および上部電極5の順
に形成された薄膜EL素子2と、カラーフィルタ9を形
成した透光性基板10との距離11dを規制するための
スペーサ11は、上部電極5の側面と距離11aをあけ
て帯状に配置され、絶縁破壊によるカラーフィルタ9の
変質・破壊を防止する。距離11aは、5μm以上50
μm以下の範囲に、好ましくは10μm以上20μm以
下の範囲に選ばれ、スペーサ11の厚み11bは、2μ
m以上100μm以下の範囲に、好ましくは5μm以上
30μm以下の範囲に選ばれる。スペーサ11を設けた
ことによって間隙部15にもオイルを注入できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、交流電圧を印加す
ることによって、エレクトロルミネッセンス(電界発
光)を生じる薄膜EL素子とカラーフィルタとを組合わ
せて多色表示を行う薄膜ELパネルに関する。
【0002】
【従来の技術】薄膜EL表示装置は、液晶表示装置と比
較すると、装置全体を固体素子で構成でき、コントラス
トが高く、表示認識に優れた自発光タイプの表示装置で
あり、液晶表示装置では得ることのできない多くの特性
を具備しているので、広く研究が行われており、カラー
化に関する研究が推進されている。
【0003】従来の薄膜ELパネルを実現する技術とし
て、特公平3−77640では、赤色・緑色・青色(以
下、「R・G・B」と称する)の3原色を示す発光層を
並列に形成する技術が開示されている。該技術を採用す
るためには、R・G・Bの各発光色を呈する高輝度の発
光層が必要であるが、青色の発光層の条件を充分に満足
する材料が見付かっていないので、完全な実現化には至
っていない。
【0004】他の方法として、発光層からの3原色を含
む白色発光をR・G・Bの各カラーフィルタを用いるこ
とによって、光を分光して取出す技術がある。図4は、
2重絶縁構造の薄膜EL素子28を含む従来技術である
薄膜ELパネル27を示す図である。薄膜ELパネル2
7は、絶縁性を有する基板29の上に、ITO(インジ
ウム錫酸化物)もしくは金属から成る下部電極30、下
部絶縁層32、EL発光層34、上部絶縁層33、およ
び透光性を有する上部電極31の順に配置された薄膜E
L素子28を有する。上部電極31と下部電極30とは
複数の帯状であり、互いに略直交して配置される。上部
電極31と下部電極30との間に交流電圧を印加するこ
とによって、上部電極31と下部電極30との交点にあ
る発光層34が発光し、表示が可能となる。発光層34
は、結晶性を改善するために発光層34もしくは上部絶
縁層33を形成後に、真空中または不活性ガス中でアニ
ール処理(熱処理)が行われる。
【0005】上記薄膜ELパネル27は、薄膜EL素子
28が有する基板29と、EL光を分光し多色発光を得
るためのR・G・Bの3原色を有するカラーフィルタ3
5を形成した透光性基板38とを対向させ、間隙材40
を介して貼合わせて構成される。現在、広く開発研究さ
れている薄膜ELパネル27には、上述したような2重
絶縁構造の薄膜EL素子28を含むものが多い。薄膜E
L素子28の上部にカラーフィルタを組合わせ、薄膜E
Lパネル27のカラー化が実現される。
【0006】特開昭64−40887に開示された技術
は、上部電極の上面に直接カラーフィルタを形成した技
術である。薄膜EL素子は、スパッタリング法によって
薄膜を多層に積層して形成されるので、薄膜形成時にた
とえば絶縁層にピンホールなどの欠陥を伴ってしまう。
したがって薄膜EL素子を駆動するために高電圧を印加
すると、絶縁破壊が起こり微小放電が発生する。微小放
電によって、熱や火花が発生し、上部電極上に形成した
有機物から成るカラーフィルタが燃えたり、熱によって
変質・破壊したりするという問題が生じる。
【0007】該問題を解決するために、上部電極とカラ
ーフィルタとの間に透明樹脂層を挿入した構造が、特開
平5−94878に開示されている。透明樹脂層の挿入
によって、上部電極に絶縁破壊が生じても火花などによ
るカラーフィルタの燃焼や熱などの直接的な影響は、あ
る程度緩和される。しかしながら、透明樹脂層などが熱
によって変質し、変質に伴って発生するガスの影響は完
全に防ぐことはできない。したがってカラーフィルタは
ガスの影響を受け、化学的変化によって変質・破壊し、
表示品位が低下してしまう。
【0008】特開昭64−40888に開示された技術
は、上部電極側からEL光を取出す構造の薄膜EL素子
が有する基板と、EL光を分光し多色発光を得るための
カラーフィルタを形成した透光性基板とを対向させる技
術である。基板と透光性基板とは、封止部材を介して上
部電極とカラーフィルタとの間に間隙を設けて貼合わせ
られるので、絶縁破壊による火花や熱などがカラーフィ
ルタに及ぼす影響をある程度防ぐことがきでる。しかし
ながら、間隙を有することによって、色ずれ現象と呼ば
れるパネルを見る角度によって本来の色とは異なる表示
色を示す視角的問題が発生する。
【0009】上部電極とカラーフィルタとの間隙を狭く
することによって、色ずれ現象を低減することができる
が、タッチパネルと組合わせた場合には、指圧によって
カラーフィルタを形成した透光性基板に歪みが生じてし
まう。その結果、上部電極とカラーフィルタとが接触
し、絶縁破壊が生じた場合、カラーフィルタは放電によ
って火花や熱などによる直接的な影響を受け、変質・破
壊する可能性が高くなる。
【0010】上部電極とカラーフィルタとの間隙を規制
する容易な方法として、液晶パネルの場合と同様に、ガ
ラスまたはプラスチックの微小球を間隙に分散させる方
法が考えられる。しかしながら、指圧によって上部電極
と微小球とが接触する部分に薄膜EL素子を圧迫する力
が加わるので、絶縁破壊を生じる原因を作り出してしま
う。このように微小球は、薄膜EL素子特有の問題を生
じるので、採用することはできない。
【0011】上部電極とカラーフィルタとの接触を防止
するために、薄膜EL素子とカラーフィルタとの間隙を
規制するスペーサを形成した技術が、特開平5−948
79に開示されている。図5はスペーサ37を形成した
2重絶縁構造を有する従来技術である薄膜ELパネル3
6を示す図である。図5(A)は薄膜ELパネル36の
断面図を示し、図5(B)はスペーサ37が形成された
薄膜EL素子28の平面図を示す。
【0012】薄膜ELパネル36は、前記薄膜ELパネ
ル27と同様に、基板29の上に下部電極30、下部絶
縁層32、EL発光層34、上部絶縁層33および上部
電極31を有する薄膜EL素子28を含んで構成され
る。薄膜ELパネル36は、薄膜EL素子28が有する
基板29と、EL光を発光し多色発光を得るためのカラ
ーフィルタ35を形成した透光性基板38とを対向させ
て構成される。上部電極31と下部電極30とは複数の
帯状であり、互いに略直交して配置され、上部電極31
と下部電極30との各交差箇所が各絵素領域39を形成
している。基板29上に上部電極31が形成された後、
スペーサ37が各絵素領域39の隙間にフォトリソグラ
フィ法によって格子状に配置される。
【0013】透光性基板38上には、フォトリソグラフ
ィ法によってR・Gのカラーフィルタ35がモザイク状
に形成される。薄膜ELパネル36は、透光性基板38
上のカラーフィルタ35のR・Gのモザイク模様と、基
板29上の絵素領域39とが一致するように重ね合わ
せ、密閉して構成される。薄膜ELパネル36は、電圧
を印加すると、発光層34から出る黄橙色の発光がカラ
ーフィルタ35を透過することによって、赤と緑とに分
離されて多色発光する。また薄膜EL素子28の各絵素
領域39の隙間にスペーサ37を配置したので、上部電
極31とカラーフィルタ35との隙間を確保し、接触を
防止している。またスペーサ37は遮光性を有するの
で、隣接する絵素領域39からの光漏れを抑制でき、各
絵素領域39が光学的に分離されることによって、視角
依存性を改善している。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】前述したような薄膜E
Lパネル36では、スペーサ37によって、上部電極3
1とカラーフィルタ35との接触を防いでいる。またス
ペーサ37は遮光性を有しているので、隣接する絵素領
域39からの光漏れが抑制され、各絵素領域39を光学
的に分離して、視角依存性を改善している。しかしなが
ら、スペーサ37と上部電極31とが接して配置されて
いるので、上部電極31の側面付近で絶縁破壊が生じた
場合、スペーサ37は、上部電極31の放電による熱の
影響を直接受けるので変質してしまう。また、スペーサ
37の変質に伴って発生したガスによって、薄膜EL素
子28やカラーフィルタ35は、化学的変化による劣化
・変質を生じるので表示品位が低下する。さらに、スペ
ーサ37が格子状に配置されていることによって、絶縁
破壊の発生に伴って発生するガスの放出を絶縁破壊の発
生箇所周辺のみに抑え、外気からの湿気の浸入を防止す
るためのオイルの注入ができない。
【0015】本発明の目的は、絶縁破壊の影響によって
生じるカラーフィルタの変質・破壊による表示品位の低
下を防止し、長期信頼性を確保するためのオイルシール
方式が採用できる構造を有する薄膜ELパネルを提供す
ることである。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明は、絶縁性を有す
る基板上に下部電極と透光性を有する上部電極とがこの
順番に形成され、下部電極と上部電極との間に少なくと
もそれぞれ1層の絶縁層とEL発光層とを挟持した薄膜
EL素子と、該薄膜EL素子の上部電極側に対向して配
置されるカラーフィルタとを含み、薄膜EL素子の上部
電極側からのEL光をカラーフィルタを介して出射する
薄膜ELパネルにおいて、薄膜EL素子とカラーフィル
タとの間隔を規制するスペーサを、薄膜EL素子とカラ
ーフィルタとの間に、上部電極の側面と間隙をあけて配
置したことを特徴とする薄膜ELパネルである。本発明
に従えば、薄膜EL素子とカラーフィルタとの間隔を規
制するスペーサを配置することによって、上部電極とカ
ラーフィルタとの接触を防ぐための間隙を有することが
できるので、絶縁破壊が生じた場合の放電によるカラー
フィルタの変質・破壊を防止することができる。また、
スペーサと上部電極の側面とを間隙を有するように配置
することによって、上部電極の側面付近に絶縁破壊が生
じた場合でも、スペーサは絶縁破壊による影響を直接受
けないだけの間隙を有しているので、スペーサの変質や
ガスの発生によるカラーフィルタへの化学的な悪影響を
防ぐことができ、表示品位の低下を防止することができ
る。
【0017】また本発明は、前記上部電極の側面とスペ
ーサとの距離が、5μm以上50μm以下の範囲に選ば
れることを特徴とする。本発明に従えば、上部電極の側
面付近に絶縁破壊が発生しても、スペーサは絶縁破壊に
よる熱の影響を受けない5μm以上の距離を有して配置
されるので、スペーサの変質を防止することができる。
また、実用上の範囲において絶縁破壊によるスペーサの
変質を防止することによって、カラーフィルタの変質・
破壊に伴う表示品位の低下を防止することができる。
【0018】また本発明は、前記上部電極の側面とスペ
ーサとの距離が、10μm以上20μm以下の範囲に選
ばれることを特徴とする。本発明に従えば、上部電極の
側面付近に絶縁破壊が発生しても、スペーサは絶縁破壊
による熱の影響を受けない距離を有し、さらに信頼性を
向上するための充分な距離を確保しているので、スペー
サの変質を充分に防止することができる。また、高精細
度を得るための上部電極間距離に対して、上部電極の側
面とスペーサとの距離を選ぶことによって、絶縁破壊に
よるスペーサの変質を充分に防ぐことができるので、カ
ラーフィルタの変質・破壊に伴う表示品位の低下を防止
することができる。
【0019】また本発明は、前記スペーサの厚みが、2
μm以上100μm以下の範囲に選ばれることを特徴と
する。本発明に従えば、上部電極に絶縁破壊が生じて
も、放電による熱や火花などの悪影響が、カラーフィル
タに及ぶことを防止できる2μm以上の距離を有してい
るので、カラーフィルタの変質を防止することができ
る。また、実用上の範囲において、絶縁破壊によるカラ
ーフィルタの変質や視差による色ずれを防止することに
よって、表示品位の低下を防止することができる。
【0020】また本発明は、前記スペーサの厚みが、5
μm以上30μm以下の範囲に選ばれることを特徴とす
る。本発明に従えば、強い指圧で基板が押された場合で
も、上部電極とカラーフィルタとが接触しない充分な距
離を有しているので、カラーフィルタの変質を防止する
ことができる。また、高精細度を得るための上部電極間
距離に対して、スペーサの厚みを選ぶことによって絶縁
破壊によるカラーフィルタの変質を充分に防止すること
ができ、視角特性を改善し、高視野角を確保することが
できる。
【0021】また本発明は、前記下部電極と上部電極と
は複数の帯状であり、互いに略直交して配置され、前記
スペーサは、上部電極の一方端部側から他方端部側まで
連続して配置されることを特徴とする。本発明に従え
ば、スペーサを上述したように配置することによって、
薄膜EL素子とカラーフィルタとの間隙にシリコンオイ
ルを注入することができるので、絶縁破壊の影響に伴っ
て発生するガスの放出を絶縁破壊の発生箇所周辺のみに
抑え、かつ外気からの湿気の浸入を防止し、長期信頼性
を確保することができる。
【0022】また本発明は、前記下部電極と上部電極と
は複数の帯状であり、互いに略直交して配置され、前記
スペーサは、下部電極と重畳する領域のみに配置される
ことを特徴とする。本発明に従えば、オイル注入時のコ
ンダクタンスが大きくなるので、オイル注入時間が短縮
され、生産性を向上することができる。
【0023】また本発明は、前記下部電極と上部電極と
は複数の帯状であり、互いに略直交して配置され、前記
スペーサは、下部電極間の領域のみに重畳して配置され
ることを特徴とする。本発明に従えば、オイル注入時の
コンダクタンスが格段に大きくなるので、オイル注入時
間は大幅に短縮され、生産性を向上することができる。
またスペーサの材料が減少されるので、コストを低くす
ることもできる。
【0024】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の第1実施形態で
ある薄膜ELパネル1の構成を示す図である。図1
(A)は、薄膜ELパネル1の断面図を示し、図1
(B)は、薄膜ELパネル1のカラーフィルタ9と透光
性基板10とを取除いた平面図を示す。
【0025】薄膜ELパネル1は、薄膜EL素子2と、
カラーフィルタ9およびスペーサ11を形成した透光性
基板10と、間隙材12とを有して構成される。薄膜E
L素子2は、絶縁性を有する基板3の上に下部電極4、
下部絶縁層6、EL発光層8、上部絶縁層7および透光
性を有する上部電極5の順に各構成部材が配置される。
下部電極4は互いに平行な複数の帯状であり、上部電極
5も同様である。また、下部電極4および上部電極5
は、互いに略直交して配置される。
【0026】基板3は、たとえば日本電気硝子製のOA
−2などのガラスもしくは耐熱性セラミックスから成
る。基板3上にスパッタリング法、電子ビーム蒸着法お
よびスプレー法などの薄膜形成法によって、Ta,M
o,Wなどの高融点金属、もしくはITOを100nm
〜400nmの膜厚に成膜し、フォトエッチング工程に
よって帯状の下部電極4が形成される。下部電極4を覆
う基板3のほぼ全面にスパッタリング法などによって、
SiO2、SiN、Ta25およびSrTiO3などから
成る下部絶縁層6が、200nm〜500nmの膜厚に
形成される。
【0027】EL発光層8は、下部絶縁層6上に基板温
度を450℃〜650℃に保持し、SrSに0.05w
t%〜0.3wt%のCeNを添加して焼成したSr
S:CeNペレットを蒸発源として、電子ビーム蒸着法
によって800nm〜1500nmの膜厚に成膜し、さ
らに基板温度を200℃〜300℃に保持し、ZnSに
0.2wt%〜0.6wt%のMnを添加したZnS:
Mnペレットを蒸発源として、電子ビーム蒸着法によっ
て200nm〜500nmの膜厚に積層して形成され
る。上部絶縁層7は、下部絶縁層6と同様にしてEL発
光層8上に形成される。蒸着された発光層8の結晶性を
改善するため、上部絶縁層7を形成後に真空中で600
℃〜650℃に保持し、1時間〜2時間の熱処理が行わ
れる。
【0028】上部電極5は、上部絶縁層7上に薄膜形成
法によって、ITOもしくはZnO:Al,Gaなどの
透明電極を100nm〜500nmの膜厚に成膜し、フ
ォトエッチング工程によって下部電極4と略直交する方
向に、各上部電極5の電極間幅5aを、たとえば50μ
mに設けて帯状に形成される。以上の工程によって薄膜
EL素子2が完成する。
【0029】薄膜EL素子2の下部電極4と上部電極5
との間に交流電界を印加することによって、下部電極4
と上部電極5との交点のEL発光層8が発光する。上述
したSrS:CeとZnS:Mnとを積層したEL発光
層8は、SrS:Ceが青緑色の発光を、ZnS:Mn
が黄橙色の発光を呈するので、発光色としては白色光を
得ることができる。下部電極4と上部電極5との交差領
域が絵素領域に相当する。
【0030】また、薄膜EL素子2と対向して配置され
るカラーフィルタ9は、たとえば富士ハント社製CR−
7001から成る赤色フィルタR0と、富士ハント社製
CG−7001から成る緑色フィルタG0と、富士ハン
ト社製CB−7001から成る青色フィルタB0とを含
んで構成される。ガラスなどから成る透光性基板10上
に各フィルタR0・G0・B0が、フォトリソグラフィ
法によってそれぞれこの順番に並列に並べられて帯状に
形成される。1本の帯状の上部電極5に対して、1本の
帯状のフィルタが対応して設けられる。
【0031】薄膜EL素子2とカラーフィルタ9を形成
した透光性基板10とは、スペーサ11を介して対向し
て配置される。このとき1本の上部電極5に対して1本
のフィルタが対向するように配置される。スペーサ11
は、たとえば光硬化性樹脂に黒色染料を含有させた材料
から成り、このようなスペーサ11の採用によって、カ
ラーフィルタ9の各フィルタR0・G0・B0の光漏れ
を防止することができ、コントラストが改善される。
【0032】上部電極5の側面からスペーサ11までの
距離11aは、以下のように選ばれる。たとえば上部電
極5の側面付近で絶縁破壊が発生した場合、発生箇所の
外周部に5μm幅程度の絶縁破壊の熱の影響を受ける領
域を生じるので、スペーサ11は、各上部電極5の側面
から5μm以上離して形成する必要がある。また信頼性
を向上するためには、絶縁破壊によってスペーサ11が
変質しないための充分な距離を確保するために、スペー
サ11を各上部電極5の側面から10μm以上離して形
成することが好ましい。
【0033】上部電極5の側面からスペーサ11までの
距離11aは、広いほどスペーサ11が絶縁破壊による
影響を受ける可能性は低いが、高精細度を得るために、
できるだけ狭く設定される場合が多い。したがって距離
11aは、実用上の範囲としては、5μm以上50μm
以下の範囲に選ばれ、絶縁破壊による影響を充分に防止
するためには、10μm以上20μm以下の範囲に選ば
れることが好ましい。
【0034】また、スペーサ11の厚み11bは、以下
のように選ばれる。上部電極5からカラーフィルタ9ま
での距離11dが少なくとも2μm以上の間隙を有する
ように形成された場合、絶縁破壊の放電による悪影響が
カラーフィルタ9に及ぶことを防止できる。しかしなが
らタッチパネルと組合わせて使用する場合には、強い指
圧で基板が押されたときにスペーサ11の素材によって
は、薄膜EL素子2とカラーフィルタ9とが接触するこ
とが考えられるので、接触を充分に防止するためには、
厚み11bを5μm以上に形成することが好ましい。
【0035】また、前記距離11dは、薄膜ELパネル
1の視角依存性に大きな影響を与え、各上部電極5の電
極間幅5aの約1/2以下に選ばれることで160度の
高視野角が確保される。高精細度の薄膜ELパネル1
は、特殊な大型パネルの場合を除いては、電極間幅5a
を50μm以下に設定することが多い。したがってスペ
ーサ11の厚み11bは、実用上の範囲としては、2μ
m以上100μm以下の範囲に選ばれ、絶縁破壊による
カラーフィルタ9への影響を充分に防止するためには、
5μm以上30μm以下の範囲に選ばれることが好まし
い。
【0036】薄膜EL素子2とカラーフィルタ9が形成
された透光性基板10とは、たとえば次のようにして貼
合わせられる。スペーサ11は、カラーフィルタ9上に
回転塗布法によって、たとえば10μmの厚み11bに
作製し、フォトプロセスによって、たとえば30μmの
幅11cで上部電極5の一方端部側から他方端部側まで
の長さに帯状に形成される。薄膜EL素子2が有する基
板3と、カラーフィルタ9およびスペーサ11を形成し
た透光性基板10とは、エポキシ樹脂などからなる間隙
材12を介して、上述したような配置になるように対向
させて貼合わせられる。
【0037】間隙材12は、オイル注入口13を有し、
各基板3,10の対向する面の端部に接して、基板3,
10に対して垂直に配置される。薄膜ELパネル1は、
間隙材12を配置することによって、間隙材12のカラ
ーフィルタ9が存在する側の面に隣接して、空間部16
が設けられる。間隙材12の一部に設けられたオイル注
入口13から、たとえばシリコンオイルが矢印14に沿
って、スペーサ11によって作られる各上部電極5とカ
ラーフィルタ9との間隙部15、および薄膜EL素子2
と間隙材12との空間部16に注入される。オイル注入
口13は、オイル注入後に封止される。
【0038】薄膜ELパネル1は、スペーサ11を上述
したように配置することによって、上部電極5の側面付
近で絶縁破壊が発生しても、スペーサ11と上部電極5
とが、絶縁破壊の放電による熱や火花などの影響に対す
る変質領域から充分な距離を保っているので、スペーサ
11が熱の影響を受けて変質したり、ガスを発生したり
することを防止できる。また、薄膜EL素子2とカラー
フィルタ9とがスペーサ11によって間隙部15を有し
ているので、上部電極5とカラーフィルタ9との接触を
防ぎ、カラーフィルタ9の変質・劣化を防止することが
できる。
【0039】さらに間隙部15や空間部16にオイルを
注入することができるので、絶縁破壊の発生に伴って発
生するガスの放出を絶縁破壊の発生箇所周辺のみに抑
え、かつ外気からの湿気の浸入を防止し、薄膜EL素子
2の長期信頼性を確保することができる。また、スペー
サ11の厚み11bを好ましい値に選定することによっ
て、色ずれ現象を防止することができる。
【0040】薄膜ELパネル1は、白色EL光を各フィ
ルタR0・G0・B0で分光することによって、3原色
を基本とした多色発光が可能であり、実駆動3万時間相
当の加速エージングを行った後も、カラーフィルタ9が
絶縁破壊の影響を受けて変質することなく、長期間にわ
たり高い表示品位を維持することができる。
【0041】図2は、本発明の第2実施形態である薄膜
ELパネル17の構成を示す図である。図2(A)は、
薄膜ELパネル17の断面図を示し、図2(B)は、薄
膜ELパネル17のカラーフィルタ18と透光性基板1
0とを取除いた平面図を示す。第1実施形態と同様の構
成を有する部材および部分には同じ符号を付記し、異な
る構成を有する部材および部分について説明する。
【0042】薄膜ELパネル17は、薄膜EL素子2
と、カラーフィルタ18およびスペーサ19を形成した
透光性基板10と、間隙材12とを有して構成される。
薄膜EL素子2については、第1実施形態と同じ構成で
ある。第1実施形態と異なる点は、カラーフィルタ18
の構成とスペーサ19の形状とである。カラーフィルタ
18は、赤色フィルタR1と、緑色フィルタG1と、青
色フィルタB1とを含んで構成される。透光性基板10
上にフィルタB1が、各発光絵素領域の幅20と絵素領
域の両側のスペーサ19の各幅11cとを含めた幅21
で、帯状に形成される。次にフィルタR1が、B1と同
様に幅21でB1に並列して形成される。さらにフィル
タG1が、幅21でB1とR1とに並列して形成され
る。各フィルタR1・G1・B1の形成順序は、異なっ
ていても構わない。1本の帯状の上部電極5に対して、
1本の帯状のフィルタが対応して設けられる。
【0043】カラーフィルタ18は、2種類のフィルタ
が重なる領域22を有している。該領域22は、透光性
基板10側からカラーフィルタ18を透過した光が、下
部電極4で反射して、下部電極4側から再度カラーフィ
ルタ18を透過して表示面側に出てくる際に、ほとんど
の光を吸収することによってブラックマトリクスに近い
黒化膜となる。領域22によってカラーフィルタ18
は、隣接する各フィルタR1・G1・B1の光漏れを防
止し、コントラストを改善することができる。
【0044】薄膜EL素子2とカラーフィルタ18を形
成した透光性基板10とは、スペーサ19を介して対向
して配置される。スペーサ19は、カラーフィルタ18
の各フィルタR1・G1・B1の重なる領域22によっ
て、コントラストを改善しているので、黒色材料を含ま
なくても構わない。すなわち、透光性材料を用いてもよ
い。スペーサ19は、カラーフィルタ18上に回転塗布
法によって、たとえば10μmの厚み11bに作製さ
れ、フォトプロセスによって、たとえば30μm幅11
cで、長手方向に200μmの長さ19aに形成され、
上部電極5の一方端部側から他方端部側までの領域のう
ちの、下部電極4と重畳する領域のみに配置される。し
たがって、下部電極間の領域にスリット部23が形成さ
れる。
【0045】第1実施形態と同様にして各構成部材を貼
合わせ、オイルシールを行う。スペーサ19はスリット
部23を設けて配置されるので、オイル注入時のコンダ
クタンスが第1実施形態よりも大きくなり、すなわち抵
抗が小さくなり、オイル注入時間が短縮され生産性が向
上する。また第1実施形態と同様に3原色を基本とした
多色発光が可能であり、長期間にわたり高い表示品位を
維持することができる。
【0046】図3は、本発明の第3実施形態である薄膜
ELパネル24の構成を示す図である。図3(A)は、
薄膜ELパネル24の断面図を示し、図3(B)は、薄
膜ELパネル24のカラーフィルタ25と透光性基板1
0とを取除いた平面図を示す。第1実施形態と同様の構
成を有する部材および部分には同じ符号を付記し、異な
る構成を有する部材および部分について説明する。
【0047】薄膜ELパネル24は、薄膜EL素子2
と、カラーフィルタ25およびスペーサ26を形成した
透光性基板10と、間隙材12とを有して構成される。
薄膜EL素子2については、第1実施形態と同じ構成で
ある。第1実施形態と異なる点は、カラーフィルタ25
の構成とスペーサ26の形状とである。カラーフィルタ
25は、透光性基板10上に赤色フィルタR2、緑色フ
ィルタG2および青色フィルタB2をそれぞれ各発光絵
素領域とほぼ同じ幅20で、並列に並べてフォトリソグ
ラフィ法によって、帯状に形成される。1本の帯状の上
部電極5に対して、1本の帯状のフィルタが対応して設
けられる。
【0048】次に、たとえば富士ハント社製CK−70
01から成る黒色フィルタBKを、各フィルタR2・G
2・B2のそれぞれの隙間に形成する。黒色フィルタB
Kを各フィルタR2・G2・B2の間に配置することに
よって、カラーフィルタ25は、隣接する各フィルタR
2・G2・B2の光漏れを防止することができ、コント
ラストを改善することができる。
【0049】薄膜EL素子2とカラーフィルタ25を形
成した透光性基板10とは、スペーサ26を介して対向
して配置される。スペーサ26は、カラーフィルタ25
の黒色フィルタBKの配置によってコントラストを改善
しているので、黒色材料を含まなくても構わない。スペ
ーサ26は、カラーフィルタ25上に回転塗布法によっ
て、たとえば10μmの厚み11bに作製され、フォト
プロセスによって、たとえば30μmの幅11cで上部
電極5の長手方向に30μmの長さ26aに形成され、
薄膜EL素子2の一方端部側から他方端部側までの領域
のうちの、下部電極4の間の領域のみにドット状に配置
される。
【0050】第1実施形態と同様にして各構成部材を貼
合わせ、オイルシールを行う。スペーサ26は、ドット
状に配置されているので、オイル注入時のコンダクタン
スが第2実施形態よりもさらに大きくなり、オイル注入
時間が大幅に短縮され、生産性が向上する。またスペー
サ26に用いる材料は、第1および第2実施形態よりも
少量であるので、コストを低減することができる。以上
のようにして、第1および第2実施形態と同様に、3原
色を基本とした多色発光が可能であり、長期間にわたり
高い表示品位を維持することができる。
【0051】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、薄膜EL
素子とカラーフィルタとの間隔を規制するスペーサを配
置することによって、上部電極とカラーフィルタとの接
触を防止することができ、絶縁破壊が生じた場合の放電
によって生じる火花や熱の影響によるカラーフィルタの
変質・破壊を防止することができる。またスペーサは上
部電極の側面と間隙をあけて配置されるので、上部電極
の側面付近に絶縁破壊が生じた場合でも、スペーサの変
質を防ぎ、ガスの発生を抑制することで、カラーフィル
タの化学的変化による変質を防ぐこともでき、表示品位
の低下を防止することができる。
【0052】また本発明によれば、上部電極の側面とス
ペーサとの距離が5μm以上50μm以下の範囲に選ば
れることによって、上部電極の側面付近に絶縁破壊が発
生した場合でも、スペーサは絶縁破壊による変質領域に
含まれず、実用上の範囲において絶縁破壊による変質を
防止することができ、ガスの発生を抑制することができ
る。
【0053】また本発明によれば、上部電極の側面とス
ペーサとの距離が10μm以上20μm以下の範囲に選
ばれることによって、上部電極の側面付近に絶縁破壊が
発生した場合でも、絶縁破壊による変質領域に含まれ
ず、信頼性を確保することができ、高精細度を得るため
の上部電極間距離の実用範囲に対して絶縁破壊によるス
ペーサへの影響を充分に防止でき、ガスの発生も抑制す
ることができる。
【0054】また本発明によれば、スペーサの厚みが2
μm以上100μm以下の範囲に選ばれることによっ
て、上部電極に絶縁破壊が発生しても、放電によるカラ
ーフィルタへの影響を防止することができる。また実用
上の範囲において、カラーフィルタの絶縁破壊による変
質や視差による色ずれを防止することができる。
【0055】また本発明によれば、スペーサの厚みが5
μm以上30μm以下の範囲に選ばれることによって、
薄膜ELパネルをタッチパネルと組合わせたときに強い
指圧によって基板が押されても、上部電極とカラーフィ
ルタとの接触を防止し、高精細度を得るための上部電極
間距離に対して、間隙幅を選ぶことによって絶縁破壊に
よるカラーフィルタへの影響を充分に防止し、視角特性
を改善し、高視野角を確保することができる。
【0056】また本発明によれば、スペーサは上部電極
の一方端部側から他方端部側まで連続して配置されるの
で、スペーサの端部側から薄膜EL素子とカラーフィル
タとの間隙にシリコンオイルを注入することができ、絶
縁破壊による熱や火花の影響によって発生するガスの放
出を絶縁破壊の発生箇所周辺のみに抑制し、かつ外気か
らの湿気の浸入を防止するためのオイルシール方式を採
用することによって、長期信頼性を確保することができ
る。
【0057】また本発明によれば、スペーサを下部電極
と重畳する領域のみに配置することによって、オイル注
入時のコンダクタンスが大きくなり、オイル注入時間が
短縮され、生産性を向上することができる。
【0058】また本発明によれば、スペーサを下部電極
間の領域にのみ重畳して配置することによって、オイル
注入時のコンダクタンスが格段に大きくなり、オイル注
入時間は大幅に短縮され、生産性を向上することができ
る。またスペーサの材料が減少されるのでコストを低減
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態である薄膜ELパネル1
の構成を示す図であり、図1(A)は薄膜ELパネル1
の断面図を示し、図1(B)は薄膜ELパネル1のカラ
ーフィルタ9と透光性基板10とを取除いた平面図を示
す。
【図2】本発明の第2実施形態である薄膜ELパネル1
7の構成を示す図であり、図2(A)は薄膜ELパネル
17の断面図を示し、図2(B)は薄膜ELパネル17
のカラーフィルタ18と透光性基板10とを取除いた平
面図を示す。
【図3】本発明の第3実施形態である薄膜ELパネル2
4の構成を示す図であり、図3(A)は薄膜ELパネル
24の断面図を示し、図3(B)は薄膜ELパネル24
のカラーフィルタ25と透光性基板10とを取除いた平
面図を示す。
【図4】2重絶縁構造の薄膜EL素子28を含む従来技
術である薄膜ELパネル27を示す図である。
【図5】スペーサ37を形成した2重絶縁構造を有する
従来技術である薄膜ELパネル36を示す図であり、図
5(A)は薄膜ELパネル36の断面図を示し、図5
(B)はスペーサ37が形成された薄膜EL素子28の
平面図を示す。
【符号の説明】
1,17,24 薄膜ELパネル 2 薄膜EL素子 3 基板 4 下部電極 5 上部電極 6 下部絶縁層 7 上部絶縁層 8 EL発光層 9,18,25 カラーフィルタ 11,19,26 スペーサ 11a 上部電極5の側面からスペーサ11までの距離 11b スペーサ11の厚み 11c スペーサ11の幅 11d 上部電極5からカラーフィルタ9までの距離 19a スペーサ19の長さ 26a スペーサ26の長さ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁性を有する基板上に下部電極と透光
    性を有する上部電極とがこの順番に形成され、下部電極
    と上部電極との間に少なくともそれぞれ1層の絶縁層と
    EL発光層とを挟持した薄膜EL素子と、該薄膜EL素
    子の上部電極側に対向して配置されるカラーフィルタと
    を含み、薄膜EL素子の上部電極側からのEL光をカラ
    ーフィルタを介して出射する薄膜ELパネルにおいて、 薄膜EL素子とカラーフィルタとの間隔を規制するスペ
    ーサを、薄膜EL素子とカラーフィルタとの間に、上部
    電極の側面と間隙をあけて配置したことを特徴とする薄
    膜ELパネル。
  2. 【請求項2】 前記上部電極の側面とスペーサとの距離
    が、5μm以上50μm以下の範囲に選ばれることを特
    徴とする請求項1記載の薄膜ELパネル。
  3. 【請求項3】 前記上部電極の側面とスペーサとの距離
    が、10μm以上20μm以下の範囲に選ばれることを
    特徴とする請求項1記載の薄膜ELパネル。
  4. 【請求項4】 前記スペーサの厚みが、2μm以上10
    0μm以下の範囲に選ばれることを特徴とする請求項1
    記載の薄膜ELパネル。
  5. 【請求項5】 前記スペーサの厚みが、5μm以上30
    μm以下の範囲に選ばれることを特徴とする請求項1記
    載の薄膜ELパネル。
  6. 【請求項6】 前記下部電極と上部電極とは複数の帯状
    であり、互いに略直交して配置され、 前記スペーサは、上部電極の一方端部側から他方端部側
    まで連続して配置されることを特徴とする請求項1記載
    の薄膜ELパネル。
  7. 【請求項7】 前記下部電極と上部電極とは複数の帯状
    であり、互いに略直交して配置され、 前記スペーサは、下部電極と重畳する領域のみに配置さ
    れることを特徴とする請求項1記載の薄膜ELパネル。
  8. 【請求項8】 前記下部電極と上部電極とは複数の帯状
    であり、互いに略直交して配置され、 前記スペーサは、下部電極間の領域のみに重畳して配置
    されることを特徴とする請求項1記載の薄膜ELパネ
    ル。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100311307B1 (ko) * 1999-09-29 2001-10-18 김상국 풀칼라 유기 전기 발광 소자의 제조 방법
JP2004311305A (ja) * 2003-04-09 2004-11-04 Shin Sti Technology Kk カラーフィルタ及び有機el表示素子の製造方法
JP2007148378A (ja) * 2005-11-28 2007-06-14 Au Optronics Corp 両面有機elディスプレイ
JP2008091069A (ja) * 2006-09-29 2008-04-17 Seiko Epson Corp 発光装置および電子機器

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