JPH1055852A - レバー式コネクタ - Google Patents

レバー式コネクタ

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JPH1055852A
JPH1055852A JP21024296A JP21024296A JPH1055852A JP H1055852 A JPH1055852 A JP H1055852A JP 21024296 A JP21024296 A JP 21024296A JP 21024296 A JP21024296 A JP 21024296A JP H1055852 A JPH1055852 A JP H1055852A
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JP
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lever
connector housing
female connector
cam groove
male
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Hisashi Kokufuya
恒 国府谷
Osamu Kawase
治 川瀬
Masaaki Tabata
正明 田端
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 レバー式コネクタの小型化かつ型構造の簡単
化を図る。 【解決手段】 雌側コネクタハウジング20にレバー3
0を装着し、結合状態においてレバー30の一部が雄側
コネクタハウジング10の収容室11内に雌側コネクタ
ハウジング20とともに収容されるようにする。これに
より、レバー30に対する拡開方向の動きが収容室11
の外壁によって規制されるから、結合状態においてレバ
ー30の外れ防止用の保護壁を設ける必要がなくなり、
その分小型化が図られる。また、レバー30には外側面
にカム溝33を凹み形成する。これにより、レバー30
を成形する型を外方へ抜くことができ、型構造が簡単化
される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カム作用により雌
雄両コネクタハウジングを結合させるレバー式コネクタ
に関する。
【0002】
【従来の技術】この種のレバー式コネクタとしては、図
6に示すものが知られている。このコネクタでは、レバ
ー1は雄側コネクタハウジング2に装着されており、具
体的には雌側コネクタハウジング3を収容する収容室4
の外壁5を跨いで装着されている。さらに、この装着さ
れたレバー1の外側には、そのレバー1の一部を覆うよ
うに保護壁6が形成されており、レバー1の外れを防止
している。また、レバー1には、雌側コネクタハウジン
グ3側に突出形成された係合ピン7に係合可能なカム溝
8が形成されている。
【0003】そして、雌雄両コネクタハウジング2,3
を結合させるには、雌側コネクタハウジング3の係合ピ
ン7をレバー1のカム溝8内に嵌め込み、その後レバー
1を回動させる。すると、レバー1の回動とともに係合
ピン7がカム溝8に誘導され、雌雄両コネクタハウジン
グ2,3を結合位置へと変位させることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、収容室4内
に雌側コネクタハウジング3を嵌め込んだ雌雄両コネク
タハウジング2,3の結合状態では、雌側コネクタハウ
ジング3の外側には収容室4の外壁5、レバー1、及び
保護壁6が順番に重ね合わされた状態となる。そのた
め、全体としてコネクタが大型化されるという問題があ
った。
【0005】また、上記構成では、カム溝8は貫通した
孔に形成されているが、その係合ピン7が挿入される側
の縁部8a(図6中、上縁部)においては一定の強度を
保つために内側面を凹み形成して外側面を残した形状と
されている。そのため、カム溝8を型成形するためには
内方へ抜く型が必要となり型構造が複雑化されるという
問題もあった。本発明は、上記事情に鑑みてなされたも
ので、その目的は、コネクタの小型化かつ型構造の簡単
化を図ることができるレバー式コネクタを提供するとこ
ろにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のレバー式コネクタは、相互に結合可能な雌
雄両コネクタハウジングの一方にはカム溝を有するレバ
ーが設けられるとともに、他方にはカム溝に係合可能な
係合ピンが設けられ、レバーの回動操作に基づく係合ピ
ンとカム溝とのカム作用により雌雄両コネクタハウジン
グを結合させる構成のレバー式コネクタにおいて、レバ
ーは雌側コネクタハウジングの外側に装着されるととも
にカム溝はそのレバーの外側面に凹み形成され、係合ピ
ンは雄側コネクタハウジングにおける雌側コネクタハウ
ジングを収容する収容室内の壁面に突出形成され、雌雄
両コネクタハウジングの結合に伴ってレバーの一部が収
容室内に収容されることに特徴を有する。
【0007】
【発明の作用・効果】本発明によれば、レバーは雌側コ
ネクタハウジング側に装着されており。雌雄両コネクタ
ハウジングを結合させると、レバーの一部が雌側コネク
タハウジングとともに雄側コネクタハウジングの収容室
内に収容される。従って、結合状態においてレバーの外
れを防止するための保護壁を設ける必要がなくなり、そ
の結果、全体として保護壁分の小型化が可能となる。さ
らに、本発明では、カム溝はレバーの外側面に凹み形成
されているから、カム溝を成形するための型を外方へ抜
くことができ、型構造が従来より簡単化される。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明のレバー式コネクタ
を具体化した一実施形態について図1〜図5を参照して
説明する。本発明のレバー式コネクタは、図1に示すよ
うに、図示しない基板に実装される雄側コネクタMと、
レバー30等を備えた雌側コネクタFから構成される。
【0009】雄側コネクタMは、図1の左側に示すよう
に、横方向に偏平な直方体に形成された雄側コネクタハ
ウジング10を備え、その内部には雌側コネクタハウジ
ング20を収容するための収容室11が形成されてい
る。また、この雄側コネクタハウジング10には複数の
雄側端子金具12が横方向(図1中、左下から右上方
向)に2列状態で組み付けられており、その各雄側端子
金具12の一端部は収容室11内に突出し、他端部はほ
ぼ直角に折曲がり基板に半田付けされるようになってい
る。収容室11内には、その4隅に左右両側壁(図1
中、手前側の側壁と奥側の側壁)との間にガイド溝13
を形成するようにガイド突条14が設けられている。さ
らに、収容室11内にはその底面と天井面のほぼ中央部
に対向して一対の係合ピン15が突出形成されている
(図1では底面に形成された係合ピンのみ図示され
る)。
【0010】雌側コネクタFは、図1の右側に示すよう
に、横方向に偏平な直方体に形成された雌側コネクタハ
ウジング20を備え、その内部には複数のキャビティ2
1が横方向(図1中、左上から右下方向)に2列状態で
並設されている。そして、各キャビティ21内には雌側
端子金具60(図5参照)が組み付けられ、各雌側端子
金具に接続された電線が後面側(図1中、奥側)から引
き出されるようになっている。また、この雌側コネクタ
ハウジング20の上下両側面における左右両側縁部(図
1中、上下両側面における短辺)はその前部(図1中、
手前側)がそれぞれ上下に突出してこじり防止片22と
なっており、上記雄側コネクタハウジング10のガイド
溝13に係合して雌雄両コネクタハウジング10,20
の結合時におけるこじりを防止するようになっている。
【0011】さらに、図2に示すように、雌側コネクタ
ハウジング20の上下両側面における右縁部後部(図2
中、上下両側面における手前側の短辺の奥側部分)も、
僅かに上下に突出しており、後述するレバー30の上端
部を上下両側面より僅かに浮かした状態に支持する支持
リブ23となっている。また、その支持リブ23には保
持突起24が形成されており、後述するレバー30の保
持孔32と嵌合可能となっている。この保持突起24と
保持孔32とが嵌合する位置が後述するレバー30の待
機位置である。なお、本実施形態では雌側コネクタハウ
ジング20の上下両側面における左縁部後部にも右縁部
後部と対称に支持リブ23及び保持突起24が形成され
ており、レバー30を図2に示す向き(右向き)とは反
対の左向きに装着した場合にこれを待機位置に保持可能
にしている。
【0012】図2に示すように、雌側コネクタハウジン
グ20は、その上面におけるほぼ中央部分が左右両縁に
わたって方形状に切り欠かれてリテーナ収容部27とな
っており、そこに格子状に形成されたリテーナ40が装
着されるようになっている。このリテーナ40の上面部
は、左右両側部42(図2中、左上部分と右下部分)を
僅かに残して凹み形成されており、レバー30との干渉
を回避するための逃がし部41となっている。即ち、リ
テーナ40は仮係止状態では雌側コネクタハウジング2
0の上面より僅かに突出する状態に保持されるが、この
状態では逃がし部41は雌側コネクタハウジング20の
上面と面一をなしてレバー30の脚片部31との干渉が
回避されるようになっている。また、リテーナ40を押
し込んだ本係止状態では逃がし部41は雌側コネクタハ
ウジング20の上面より僅かに沈み込み逃がし部41に
連なる左右両側部42が上面と面一となるように設定さ
れている。なお、リテーナ40には、符号を付さないが
下端部に係止爪が形成されており、リテーナ40を仮係
止位置及び本係止位置に保持するようになっている。
【0013】さらに、図2に示すように、雌側コネクタ
ハウジング20の後側(図2中、奥側)には、カバー5
0が装着されるようになっている。即ち、雌側コネクタ
ハウジング20の後端部には上下両側面における左右両
端部に係合突部26が形成され、カバー50の前縁部
(図2中、手前側の縁部)にはその上下両縁部に各係合
突部26に対応してこれに係合可能な係合受部51が突
設されている。また、カバー50の左側面は開口してお
り、カバー50を装着した状態において各キャビティ2
1から引き出された電線が束ねられてここから引き出さ
れるようになっている。さらに、カバー50の上下両側
面のうち左側部は僅かに上方に膨出しており、そこに後
述するレバー30のロック孔34に係合可能なロック突
部52が形成されている。
【0014】レバー30は、門形状に立上り形成され
(図2では、右方に倒伏した状態で図示されている)、
雌側コネクタハウジング20を跨ぐように(図2では、
雌側コネクタハウジング20を上下から挟み込むよう
に)して装着される。即ち、レバー30の両脚片部31
には対向する位置に取付孔31aが穿孔されるとともに
雌側コネクタハウジング20の上下両側面には後端部中
央部に対向して取付ピン25が突出形成されており、各
取付孔31aをそれぞれ取付ピン25に嵌め込むことに
よってレバー30の装着がなされている。また、各脚片
部31の上端部には対向する位置に保持孔32が穿孔さ
れており、上記保持突起24に係合することによりレバ
ー30が待機位置(図3に示す位置)に保持される。さ
らに、各脚片部31の上端部には対向する位置にロック
孔34が形成されており、上記ロック突部52に係合す
ることにより、レバー30が結合位置(図4に示す位
置)に保持される。
【0015】また、レバー30の各脚片部31には、そ
の下端部外側面にそれぞれカム溝33が形成されてい
る。このカム溝33は、レバー30の待機位置における
前端部(図2中、手前側)から下方(図2中、左方)に
円弧を描くように凹み形成されるとともに、前端部から
後端部に行くに従って徐々に取付孔31aに近付くよう
に設定されている。また、カム溝33の前端部はレバー
30の縁部に開口して挿入口33aとされており、ここ
に上記雄側コネクタハウジング10の係合ピン15を挿
入することができるようになっている。
【0016】次に、本実施形態の作用について述べる。
雌雄両コネクタF,Mを結合させるには、レバー30を
待機位置に保持した状態で雌側コネクタハウジング10
の各こじり防止片22を雄側コネクタハウジング10の
ガイド溝13に挿入するように雌側コネクタハウジング
20を雄側コネクタハウジング10の収容室11内に嵌
め込む。すると、雄側コネクタハウジング10の係合ピ
ン15がレバー30の挿入口33aを介してカム溝33
の前端部に嵌り込む。
【0017】そして、レバー30を左方向(図3中、矢
印方向)に回動する。すると、レバー30の回動に伴っ
て、係合ピン15はカム溝33に沿ってカム溝33の後
端部側へと誘導されて行く。ここで、カム溝33は後端
部側に行くに従って取付孔31aに近付くため、係合ピ
ン15の移動とともに雌側コネクタハウジング20は雄
側コネクタハウジング10の収容室11内へと移動して
行く。要するに係合ピン15に対するカム溝33のカム
作用によって雌雄両コネクタハウジング10,20は結
合方向に変位する。そして、レバー30の回動位置が、
ロック孔34とロック突部52とが係合する位置となる
と、雌側コネクタハウジング20は完全に雄側コネクタ
ハウジング10の収容室11内に収容され、両コネクタ
ハウジング10,20は結合状態とされる(図4参
照)。
【0018】この結合状態では、レバー30の下部は雌
側コネクタハウジング20とともに収容室11内に収容
される。従って、結合した状態では、図5に示すよう
に、雌側コネクタハウジング20の外側にはレバー30
及び収容室11の外壁が重ね合わされた状態にあり、レ
バー30の下端部の拡開する方向(外れ方向)への動き
が収容室11の外壁によって規制される。
【0019】このように本実施形態では、レバー30は
雌側コネクタハウジング20側に装着されており、雌雄
両コネクタハウジング10,20を結合させると、レバ
ー30の一部が雌側コネクタハウジング20とともに雄
側コネクタハウジング10の収容室11内に収容され
る。従って、結合状態においてレバー30の外れを防止
するための保護壁を設ける必要がなくなり、その結果、
全体として従来に対し保護壁分の小型化が可能となる。
さらに、本実施形態では、カム溝33はレバー30の外
側面に凹み形成されているから、カム溝33を成形する
ための型を外方へ抜くことができ、型構造が従来より簡
単化される。しかも、カム溝33は全体に凹み形成され
てなり、従来のように貫通した孔とはされていないか
ら、カム溝33を形成したことによりレバー30の強度
が損なわれることもない。
【0020】なお、本発明は上記実施形態に限定される
ものではなく、例えば次のように変形して実施すること
ができ、これらの実施形態も本発明の技術的範囲に属す
る。 (1) 上記実施形態では、格子状に形成されたリテー
ナ40が取り付けられるようになっていたが、その他の
形状のリテーナ或いはリテーナを備えない構成のもので
あってもよい。
【0021】(2) 上記実施形態では、雄側コネクタ
Mは基板に実装される構成のものであったが、電線の端
末に接続されるタイプの雄側コネクタであってもよい。
その他、本発明は要旨を逸脱しない範囲内で種々変更し
て実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態の全体を示す斜視図である。
【図2】雌側コネクタの分解斜視図である。
【図3】待機位置にあるレバーを示す上面図である。
【図4】結合位置にあるレバーを示す上面図である。
【図5】結合状態を示す断面図である。
【図6】従来例を示す斜視図である。
【符号の説明】
10…雄側コネクタハウジング 11…収容室 15…係合ピン 20…雌側コネクタハウジング 30…レバー 33…カム溝

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 相互に結合可能な雌雄両コネクタハウジ
    ングの一方にはカム溝を有するレバーが設けられるとと
    もに、他方には前記カム溝に係合可能な係合ピンが設け
    られ、前記レバーの回動操作に基づく前記係合ピンと前
    記カム溝とのカム作用により前記雌雄両コネクタハウジ
    ングを結合させる構成のレバー式コネクタにおいて、 前記レバーは雌側コネクタハウジングの外側に装着され
    るとともに前記カム溝はそのレバーの外側面に凹み形成
    され、 前記係合ピンは雄側コネクタハウジングにおける前記雌
    側コネクタハウジングを収容する収容室内の壁面に突出
    形成され、前記雌雄両コネクタハウジングの結合に伴っ
    て前記レバーの一部が前記収容室内に収容されることを
    特徴とするレバー式コネクタ。
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