JPH1055564A - 光ピックアップ装置及び光ピックアップ装置用対物レンズ - Google Patents

光ピックアップ装置及び光ピックアップ装置用対物レンズ

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JPH1055564A
JPH1055564A JP9124038A JP12403897A JPH1055564A JP H1055564 A JPH1055564 A JP H1055564A JP 9124038 A JP9124038 A JP 9124038A JP 12403897 A JP12403897 A JP 12403897A JP H1055564 A JPH1055564 A JP H1055564A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 一つの集光光学系で異なる透明基板の厚みを
有する光情報記録媒体を精度よく記録及び/又は再生可
能な光ピックアップ装置を提供する。 【解決手段】 光情報記録媒体の情報記録面上に情報を
記録及び/又は再生するための光ピックアップ装置にお
いて、第1の透明基板の厚みをt1、第2の透明基板の
厚みをt2、第1の光情報記録媒体の情報を読み出せる
光スポットをレーザー光源の波長で得るための集光光学
系の光情報記録媒体側の必要な開口数をNA1、第2の
光情報記録媒体の情報を読み出せる光スポットをレーザ
ー光源の波長で得るための集光光学系の光情報記録媒体
側の必要な開口数をNA2として、t1<t2、NA1>
NA2のとき、開口数NA2より大きく、開口数NA1
より小さい開口数NA3で球面収差を不連続とする面を
少なくとも1つ有する集光光学系を備えた光ピックアッ
プ装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は光ピックアップ装置
及び該対物レンズに係わり、更に詳しくは、光情報記録
媒体の情報記録面上にレーザー光源からの光束を透明基
板を介して光スポットとして集光させ、前記情報記録面
上に情報を記録及び/又は再生するための光ピックアッ
プ装置、及びその装置に用いられる対物レンズに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、光情報記録媒体の情報記録面
上にレーザー光源からの光束を透明基板を介して光スポ
ットとして集光させ、情報記録面上に情報を記録及び/
又は再生するための光ピックアップ装置が知られてい
る。前記光情報記録媒体としては、種々のものがあり、
第2の光情報記録媒体として例えば、CD(コンパクト
ディスク)、第1の光情報記録媒体として例えば、DV
D(デジタルビデオディスク)がある。
【0003】このDVDでは、大容量化のため光ピック
アップ装置の光源として波長λが635から690nm
の赤色半導体レーザー、対物レンズの開口数NAとして
0.6、更に透明基板の厚みを従来のCDの半分の0.
6mmとしている。又トラックピッチ0.74μm、最
短ピット長0.4μmと従来のCDのトラックピッチ
1.6μm、最短ピット長0.87μmの半分以下に高
密度化されている。
【0004】(1)一つの集光光学系で異なる厚みの透
明基板を有する光情報記録媒体の記録及び/又は再生で
きる光ピックアップ装置及び光ピックアップ用対物レン
ズについて、本出願人はすでに、特願平8−21225
号で出願している。この出願を例示すると、第1の光情
報記録媒体(例えばDVD)用光ピックアップ装置で従
来の第2の光情報記録媒体(例えばCD)等を再生する
とき、レーザー光源がCD用の780nmに比べ短波長
の635nm〜690nmであって、この分だけ読み取
りに必要な対物レンズの有効な開口数NAが小さく
(0.26〜0.40)、この範囲内の光束でDVD再
生用の集光光学系のままで読み出しを行うものである。
更に詳しく図面に基づき説明すると、図12は光ピック
アップ装置の集光光学系を示す図で、図12(A)は第
1の光情報記録媒体に対応する配置で、図12(B)は
第2の光情報記録媒体に対応する配置である。図12
(A)で、レーザー光源12から出射した光束は、コリ
メータレンズ32を通って略平行光束となり、絞り33
で所定の光束に制限されて、後述する対物レンズ31に
入射する。対物レンズ31に入射した光束は集光され、
第1の光情報記録媒体51(DVD)の透明基板52を
通して情報記録面53上に集光される。同様にして、図
12(B)では第2の光情報記録媒体54(CD)の透
明基板55を通して情報記録面56上に集光される。な
お、図で点線の光束が有効な読み取りに寄与する。図1
3は図12の対物レンズの球面収差図で、図13(A)
は第1の透明基板を介したときの対物レンズの球面収差
図で、図13(B)は第2の透明基板を介したときの対
物レンズの球面収差図である。この対物レンズは平行光
束が入射したときに第1の光情報記録媒体の透明基板
(厚みt1)を通して開口数NA1の光スポットを情報
記録面上へ結像させるようになっている。更に、この対
物レンズは開口数NA2の光束より(1/2)NA2の
光束の方が球面収差が補正過剰(オーバー)となってい
る。このことにより、厚みt2の透明基板を介した時の
NA2の範囲内での波面収差を小さくしている。また、
このような光ピックアップ装置では光検出器として多分
割された受光素子により、フォーカスエラー信号、トラ
ックエラー信号等を検出する方式を用いている。
【0005】更に、(2)一つの集光光学系で異なる厚
みの透明基板を有する光情報記録媒体の記録及び/又は
再生ができる他の光ピックアップ装置を図面に基づき説
明する。図14は本出願人が特願平7−105463号
で出願した光ピックアップ装置の構成図で、図14
(A)は第1の光情報記録媒体に対応する配置で、図1
4(B)は第2の光情報記録媒体に対応する配置であ
る。図14(A)で、レーザー光源12から出射した光
束は、ホログラムビームスプリッタ34を通過して光軸
方向に移動可能な枠44で保持されたコリメータレンズ
32を通って略平行光束となり、絞り33で所定の光束
に制限されて対物レンズ31に入射する。対物レンズ3
1に入射した光束は集光され透明基板52を通して情報
記録面53上に集光される。この情報記録面53で情報
ピットにより変調されて反射した光束は、対物レンズ3
1、コリメータレンズ32を介してホログラムビームス
プリッタ34に戻り、ここでレーザー光源12の光路か
ら分離され、光検出器13へ入射する。この光検出器1
3は多分割されたPINフォトダイオードで構成され、
各素子より、入射した光束の強度に比例した電流を出力
し、この電流を図示しない検出回路系に送り、情報信
号、フォーカスエラー信号、トラックエラー信号を得
る。また磁気回路とコイル等で構成される図示しない2
次元アクチュエータで一体的に設けられている対物レン
ズ31と絞り33を制御して常に、情報トラック上に光
スポット位置を合わせるように構成されている。図14
(B)で、第2の光情報記録媒体の読み取り時はレンズ
移動機構41によりコリメータレンズ32を光軸方向レ
ーザー光源側の所定位置へ移動させ、開口数NAを調節
するため、絞り部材42で第2の絞り43を光路中に挿
入する。このようにコリメータレンズ32を光軸上で移
動させることで対物レンズに入射する光束の発散度を変
化させ、基板の厚みの違いによる球面収差を打ち消すこ
とができ、基板厚みの異なる光情報記録媒体の情報を読
み出すことができるようになっている。なお、コリメー
タレンズ32は少なくとも1面に非球面を用いることに
より略無収差とでき、対物レンズ31へは無収差の平行
光線を入射させることができる。対物レンズ31も同様
に少なくとも1面に非球面を用いることにより球面収差
をゼロに補正できる。2面に非球面を用いることにより
更にコマ収差も良好に補正出来る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
(1)に記載の例示の光ピックアップ装置(図12)で
は、集光光学系の対物レンズ31の球面収差を小さく、
かつ、第2の厚みの光情報記録媒体の読み取り時に有効
なNAの範囲を越える光が検出器に戻るのを抑制する必
要がある。また、この光ピックアップ装置に用いる対物
レンズにおいて、1つの集光光学系で光情報記録媒体の
異なる透明基板を介しても、球面収差が少なく、またノ
イズ光が光検出器に戻るのを抑制できる対物レンズが望
まれる。
【0007】また、前述の(1)に記載の光ピックアッ
プ装置において、1つの集光光学系で光情報記録媒体の
異なる厚みの透明基板を介してもフォーカスエラー信
号、トラックエラー信号等の検出精度のよい光ピックア
ップ装置が望まれる。
【0008】更に、前述の(2)に例示の光ピックアッ
プ装置(図14)では、コリメータレンズの移動量を小
さく、また第2の絞りを不要として、小型で安価な光ピ
ックアップ装置が望まれる。
【0009】本発明の目的は、上記の課題に鑑みなされ
たもので、異なる透明基板の厚みを有する光情報記録媒
体を一つの集光光学系で精度よく記録及び/又は再生で
きる光ピックアップ装置を提供することにあり、また、
本発明の他の目的は前記光ピックアップ装置に用いられ
る異なる透明基板の厚みを有する光情報記録媒体の相方
を良好に再生できる対物レンズを提供することにあり、
また、本発明の他の目的は異なる透明基板の厚みを有す
る光情報記録記録媒体を一つの集光光学系で記録及び/
又は再生できる精度の高い光検出系を有する光ピックア
ップ装置を提供することにあり、更に、本発明の他の目
的は異なる透明基板の厚みを有する光情報記録媒体をよ
り少ないコリメータレンズ移動量で良好に記録及び/又
は再生できる光ピックアップ装置を提供することにあ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的は下記のよう
な手段により達成される。即ち、 (1)光情報記録媒体の情報記録面上にレーザー光源か
らの光束を透明基板を介して光スポットとして集光さ
せ、前記情報記録面上に情報を記録及び/又は再生する
ための光ピックアップ装置において、第1の透明基板の
厚みをt1、第2の透明基板の厚みをt2、第1の透明基
板を有する第1の光情報記録媒体の情報を読み出せる光
スポットをレーザー光源の波長で得るための集光光学系
の光情報記録媒体側の必要な開口数をNA1、第2の透
明基板を有する第2の光情報記録媒体の情報を読み出せ
る光スポットをレーザー光源の波長で得るための集光光
学系の光情報記録媒体側の必要な開口数をNA2とし
て、t1<t2、NA1>NA2のとき、前記開口数NA
2と等しい又は前記開口数NA2より大きく、前記開口
数NA1より小さい開口数NA3で球面収差を不連続と
する面を少なくとも1つ有する集光光学系を備えたこと
を特徴とする光ピックアップ装置。
【0011】(2)光情報記録媒体の情報記録面上にレ
ーザー光線からの光束を集光光学系により透明基板を介
して光スポットとして集光させ、前記情報記録上に情報
を記録及び/又は再生するための光ピックアップ装置に
おいて、前記集光光学系は、第1の透明基板の厚みをt
1、第2の透明基板の厚みをt2、前記レーザー光源の波
長で、第1の透明基板を有する第1の光情報記録媒体の
情報を再生を可能とする光スポットを得るための前記集
光光学系の光情報記録媒体側の必要な開口数をNA1、
第2の透明基板を有する第2の光情報記録媒体の情報を
再生を可能とする光スポットを得るための前記集光光学
系の光情報記録媒体側の必要な開口数をNA2、とし
て、t1<t2、NA1>NA2としたとき、干渉計によ
り厚みt1の透明基板を介して集光状態にある光スポッ
トの干渉縞を略直線状となるように立てて観察したと
き、前記開口数NA2と等しい又は前記開口数NA2よ
り大きく、前記開口数NA1よりも小さい開口数NA3
においてV字状に屈曲する部分を有する干渉縞となる波
面収差を有することを特徴とする光ピックアップ装置。
【0012】(3)光情報記録媒体の情報記録面上にレ
ーザー光源からの光束を透明基板を介して光スポットと
して集光させ、前記情報記録面上に情報を記録及び/又
は再生するための光ピックアップ装置用対物レンズにお
いて、第1の透明基板の厚みをt1、第2の透明基板の
厚みをt2、第1の透明基板を有する第1の光情報記録
媒体の情報を読み出せる光スポットをレーザー光源の波
長で得るための前記対物レンズの光情報記録媒体側の必
要な開口数をNA1、第2の透明基板を有する第2の光
情報記録媒体の情報を読み出せる光スポットをレーザー
光源の波長で得るための前記対物レンズの光情報記録媒
体側の必要な開口数をNA2として、t1<t2、NA1
>NA2のとき、前記開口数NA2と等しい又は前記開
口数NA2より大きく、前記開口数NA1より小さい開
口数NA3で球面収差を不連続とする面を少なくとも1
つ有することを特徴とする光ピックアップ装置用対物レ
ンズ。
【0013】(4)光情報記録媒体の情報記録面上にレ
ーザー光線からの光束を対物レンズにより透明基板を介
して光スポットとして集光させ、前記情報記録上に情報
を記録及び/又は再生するための光ピックアップ装置用
対物レンズにおいて、前記対物レンズは、第1の透明基
板の厚みをt1、第2の透明基板の厚みをt2、前記レー
ザー光源の波長で、第1の透明基板を有する第1の光情
報記録媒体の情報を再生を可能とする光スポットを得る
ための前記対物レンズの光情報記録媒体側の必要な開口
数をNA1、第2の透明基板を有する第2の光情報記録
媒体の情報を再生を可能とする光スポットを得るための
前記対物レンズの光情報記録媒体側の必要な開口数をN
A2、として、t1<t2、NA1>NA2としたとき、
干渉計により厚みt1の透明基板を介して集光状態にあ
る光スポットの干渉縞を略直線状となるように立てて観
察したとき、前記開口数NA2と等しい又は前記開口数
NA2より大きく、前記開口数NA1よりも小さい開口
数NA3においてV字状に屈曲する部分を有する干渉縞
となる波面収差を有することを特徴とする光ピックアッ
プ装置用対物レンズ。
【0014】(5)光情報記録媒体の情報記録面上にレ
ーザー光源からの光束を集光光学系で透明基板を介して
光スポットとして集光させ、この情報記録面からの反射
光を光検出器で受け、前記情報記録面上に記録された情
報を読み出すための光ピックアップ装置において、第1
の透明基板の厚みをt1、第2の透明基板の厚みをt2
第1の光情報記録媒体の情報を読み出せる光スポットを
レーザー光源の波長で得るための集光光学系の光情報記
録媒体側の必要な開口数をNA1、第2の光情報記録媒
体の情報を読み出せる光スポットをレーザー光源の波長
で得るための集光光学系の光情報記録媒体側の必要な開
口数をNA2として、t1<t2、NA1>NA2のと
き、前記集光光学系の厚みt1の第1の透明基板を介し
たときの光スポットの最良波面収差が0.05λrms
以下、前記開口数NA2と等しい又は前記開口数NA2
よりも大きく、前記開口数NA1よりも小さい開口数N
A3の光束より開口数NA3の1/2の高さの光束の方
が球面収差補正過剰(オーバー)であり、前記情報記録
面と光検出器間の倍率をM、光検出器のフォーカスエラ
ー信号を検出する受光部の一辺の大きさをLとすると、
6(μm)<|L/M|<18(μm)であることを特
徴とする光ピックアップ装置。
【0015】(6)光情報記録媒体の情報記録面上にレ
ーザー光源からの光束を集光光学系で透明基板を介して
光スポットとして集光させ、この情報記録面からの反射
光を光検出器で受け、前記情報記録面上に記録された情
報を読み出すための光ピックアップ装置において、第1
の透明基板の厚みをt1、第2の透明基板の厚みをt2
第1の光情報記録媒体の情報を読み出せる光スポットを
レーザー光源の波長で得るための集光光学系の光情報記
録媒体側の必要な開口数をNA1、第2の光情報記録媒
体の情報を読み出せる光スポットをレーザー光源の波長
で得るための集光光学系の光情報記録媒体側の必要な開
口数をNA2として、t1<t2、NA1>NA2とした
とき、前記集光光学系の厚みt1の第1の透明基板を介
したときの光スポットの最良波面収差が0.05λrm
s以下、前記開口数NA2と等しい又は前記開口数NA
2よりも大きく、前記開口数NA1よりも小さい開口数
NA3の光束より開口数NA3の1/2の高さの光束の
方が球面収差補正過剰(オーバー)であり、前記対物レ
ンズに入射する光束の発散度を光情報記録媒体の種類に
応じて変更することを特徴とする光ピックアップ装置。
【0016】又は、(7)光情報記録媒体の情報記録面
上にレーザー光源からの光束を集光光学系で透明基板を
介して光スポットとして集光させ、この情報記録面から
の反射光を光検出器で受け、前記情報記録面上に記録さ
れた情報を読み出すための光ピックアップ装置におい
て、第1の光情報記録媒体の透明基板の厚みをt1、第
2の光情報記録媒体の透明基板の厚みをt2、第1の光
情報記録媒体の情報を読み出せる光スポットをレーザー
光源の波長λで得るための集光光学系の光情報記録媒体
側の必要な開口数をNA1、第2の光情報記録媒体の情
報を読み出せる光スポットをレーザー光源の波長λで得
るための集光光学系の光情報記録媒体側の必要な開口数
をNA2として、t1<t2、NA1>NA2としたと
き、前記集光光学系及び前記光検出器を、前記第1の光
情報記録媒体に対して調整するとともに、前記情報記録
面と前記光検出器までの集光光学系の倍率をM、光検出
器のフォーカスエラー信号を検出する受光部の一辺の大
きさをLとしたとき、6(μm)<|L/M|<18
(μm)の条件を満足するようにしたことを特徴とする
光ピックアップ装置。
【0017】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態の光
ピックアップ装置、及び光ピックアップ装置用対物レン
ズについて図面に基づき説明する。
【0018】(実施の形態1)図1は本発明の光ピック
アップ装置の要部構成図である。図で、レーザー光源1
2から出射した光束は、ホログラムビームスプリッタ3
4を通過してコリメータレンズ32を通ってほぼ平行光
束となり、絞り33で所定の光束に制限されて後述(図
2(A))の第1面311で球面収差が不連続の対物レ
ンズ31に入射する。対物レンズ31に入射した光束は
第1の光情報記録媒体51の透明基板52を通して情報
記録面53上に集光される。この情報記録面53で情報
ピットにより変調されて反射した光束は、対物レンズ3
1、コリメータレンズ32を介してホログラムビームス
プリッタ34に戻り、ここでレーザー光源12の光路か
ら分離され、光検出器13へ入射する。この光検出器1
3は多分割されたPINフォトダイオードで構成され、
各素子より、入射した光束の強度に比例した電流を出力
し、この電流を図には示さない検出回路系に送り、ここ
で情報信号、フォーカスエラー信号、トラックエラー信
号を生成する。このフォーカスエラー信号、トラックエ
ラー信号に基づき磁気回路とコイル等で構成される2次
元アクチュエータ(図示せず)で一体的に設けられてい
る対物レンズ31と絞り33をフォーカシング方向、ト
ラッキング方向へ制御し、常に情報トラック上に光スポ
ット位置を合わせるように構成されている。
【0019】ここで、前述のレーザー光源の波長λが6
35nmのとき、第1の光情報記録媒体51の読み出し
に必要な開口数NA1は0.56であり、この値以上の
開口数(例えば0.58)であれば充分に情報の読み出
しが可能である。なお、回折限界の目安とされる波面収
差は0.07λrms以内(マレシャルの限界)である
が、第1の光情報記録媒体(DVD)の読み出しのとき
は高密度の情報記録密度のため0.05λrms以内と
することが望ましい。
【0020】第2の光情報記録媒体(CD)の場合、開
口数と波長の比はλ/NA=1.75(μm)で充分な
読み取り性能が得られる。レーザー光線の波長λが78
0nmの場合は、開口数NA2=0.45であり、レー
ザー光線の波長λが635nmの場合は開口数NA2=
0.36である。
【0021】また、信号処理系にイコライザを用いて、
情報記録密度に対するスポットサイズの比率を第1の光
情報記録媒体(DVD)の場合と同程度として更に読み
取りに必要なNAを小さくして再生することも可能であ
る。このときの開口数NA2はλ(μm)/2.46
(μm)であり、レーザー光線の波長λが635nmの
場合は、開口数NA2は約0.26で良い。
【0022】そこで、第2の光情報記録媒体54の再生
の際は、NA2もしくはそれ以上の開口数NA3の範囲
で、透明基板55の厚みが厚くなっても良好な光スポッ
トが集光できるように、このNA3を越える領域では、
光検出器13への戻り光を低減できるような収差特性を
集光光学系に持たせる。
【0023】これには、レーザー光源から光情報記録面
までの光路中の光学部材(ビームスプリッター、コリメ
ータレンズ、対物レンズ)に、この開口数NA3に対応
する開口上に、特定の特性を与えることによって、出射
光束の球面収差を不連続にすることが可能である。具体
的には面形状によって与えることが容易であり、対物レ
ンズによって与えるのがトラッキングによって対物レン
ズがシフトしても集光特性が変わらず好ましい。
【0024】また、DVD,CDのみならず、CD−R
の再生を行う光ピックアップ装置とするため、図1の光
ピックアップ装置において、短波長(λ=635−69
0nm)のレーザ光源と共に長波長(λ=770−83
0nm)のレーザー光源を併設し、DVDの再生時は、
短波長で行い、CR−Rの再生は長波長レーザ光源で行
う。この場合、開口数NA3はλ=780nmとして、
0.45以上となる。なお、この場合において、CDの
再生は、どちらの光源で行っても良い。
【0025】(実施の形態2)次に、実施の形態1で説
明した面形状によって出射光束の球面収差を不連続とし
た本発明の集光光学系の対物レンズを図面に基づき原理
も含めて説明すると、図2は、対物レンズの模擬的光軸
断面図(A)、模擬的球面収差図(B)−1,(B)−
2,模擬的干渉縞(C),(D)である。図2(A)で
対物レンズ31は入射面の第1面311と射出面の第2
面312で構成されている。第1面311には窪みが設
けられている。なお、破線で示す理想面313は透明基
板厚みt1の第1の光情報記録媒体51を介した時に球
面収差がゼロとなる理想面を示す。第1面311はNA
3の高さまで理想形状に対しより傾斜のきつくなる形状
で、NA3の高さより上ではより傾斜の緩くなる形状と
なっている。次に図2(B)−1は第1の光情報記録媒
体51を介したときの模擬的球面収差図である。軸上よ
りNA3までの領域が第2の光情報記録媒体の情報読み
取りに有効な光束である。開口数NA3で球面収差は不
連続となっている。対物レンズ31の開口数NA3より
内側の領域で球面収差をアンダーとすることにより、第
2の光情報記録媒体の透明基板が厚くなることによって
発生するオーバーの球面収差を減少させ光スポットを良
好に結像でき、情報再生の性能を向上できる。図2
(B)−2は第2の透明基板を介した時の模擬的球面収
差図で、NA3以上では大きくオーバー傾向となってい
る。NA3の外側の領域は読み取りに寄与せずノイズ成
分となる光束である。この光束中NA1に近い部分は極
めて大きな球面収差を持つことにより情報記録面よりデ
フォーカスした状態となっており、大きなノイズ要因と
はならない。しかし、NA3に近い部分は読取りに有効
な光束に隣接したフレア光となり、光検出器に入射する
と大きなノイズとなり、ジッター劣化を招くことにな
る。NA3より外側の一定の開口領域を球面収差オーバ
ー方向としておくことにより、この領域を往復する光束
を光検出器に戻らなくさせることができ、ノイズを減少
させることができる。なお、対物レンズの凸面では理想
形状に対し低い開口側では曲率半径が強く、高い開口側
では曲率半径がゆるくなる。凹面ではその逆となる。
【0026】このような対物レンズは対物レンズの面の
形状値より金型を製作し、この金型を使用して種々の方
法によりプラスチック素材、ガラス素材を用いて成形で
作ることができ、通常の対物レンズの成形と同様であ
る。
【0027】対物レンズの評価は例えば干渉計を用い、
干渉縞を観察してできる。波面収差(球面収差成分)を
持った波面を干渉計で測定する場合には、干渉計の種類
やデフォーカス、ティルトの加え方、その干渉縞のでき
かたは様々であるが、対物レンズの評価は可能である。
この詳細については「Optical Shop Te
sting」Jehn Wiley & Sons I
nc.に記載されている。
【0028】また、光ピックアップ装置の射出光の波面
の観察には、シェアリング干渉計を用いれば可能であ
る。この種の干渉計はZYGO社製のModeI810
0が販売されている。
【0029】軸上縦収差と波面収差の関係は例えば「波
面光学」草川著書の頁9に下記の記載がある。軸上縦収
差(球面収差)ΔsとWの関係を求めるとΔsと横収差
yとの関係は下記の「数1」となる。
【0030】
【数1】
【0031】従って、下記の「数2」となる。
【0032】
【数2】
【0033】但し、ΔsとしてSeidel収差はΔs
=ph2を考えれば、W(h)=ph4/64となる。こ
のように、干渉縞の解析より軸対称成分を抽出し、縦球
面収差を求めることが可能である。
【0034】次に、縦球面収差の模擬的な干渉縞Kを図
2(C),(D)に示す。対物レンズ31で厚みt1
光情報記録媒体もしくはそれと等価な基板を通過した光
束と、理想的球面参照波との間でティルトを加えること
により等間隔平行な縞からの曲がりとして、開口数NA
3の内側と外側で位相進み、遅れが反転したV字状に屈
曲した曲がりとなった波面が観察される。この内側と外
側で位相が2nπ(n=±1,±2,−−)ずれる場
合、計算上の波面収差は大きくなるが、実質的な集光特
性は維持される。この場合、この位相飛びの整数成分を
無視して波面収差を計算し、その値が0.07λrm
s,好ましくは0.05λrmsとなっていれば良い。
第2の厚み(t2)の透明基板を介したときの波面収差
を求める際は、開口数NA3に対応する干渉縞の不連続
部分の内側の領域の範囲内で収差を計算する。即ち、図
2(D)においては、傾斜の範囲内が最良波面収差の観
察領域となる。なお、図2(C)においては、全範囲が
第1の厚み(t1)の透明基板を介した場合の最良波面
収差の観察領域となっている。
【0035】(実施の形態3)次に、対物レンズの複数
の他の例について説明する。なお、図2の対物レンズと
同一の部材には同一符号を付すと共に、構成的、機能的
に変わらないものについてはその説明を省略する。図3
は他の対物レンズの模擬的光軸断面(A)、厚みt1
介したときの模擬的球面収差図(B)、模擬的干渉縞
(C)をそれぞれ示している。対物レンズ31の第1面
311の開口数NA3の高さで図示のような球面収差を
与える不連続となる部分がある。破線で示す理想面31
3は第1の光情報記録媒体の厚みt1の透明基板を介し
た時に球面収差がゼロとなる理想面313を示す。この
時の模擬的干渉縞は図3(C)のようになる。
【0036】NA3の値が例えば0.3と小さい場合
や、第1の光情報記録媒体の厚みがt1=0.6mm、
第2の光情報記録媒体の厚みがt2=0.8mmといっ
た2つの厚みの差が小さい場合、NA3の範囲では第2
の光情報記録媒体の厚みt2の透明基板を介したときの
最良波面収差は、t1の透明基板を介して球面収差を完
全補正とした場合でも、0.07λrm以内とすること
ができる。しかし、NA3に隣接する外側の領域の光束
が光検出器に戻ると情報信号検出時にノイズが増大し、
フォーカスエラー信号のリニアーレンジも狭くなってし
まう。本例では、NA3の外側の一定の開口領域のみの
球面収差をオーバー方向に残留させている。これによ
り、この領域の光束の光検出器へ戻るのを低減させるこ
とができる。
【0037】また、同様にして、図4は他の対物レンズ
の模擬的光軸断面(A)、厚みt1を介したときの模擬
的球面収差図(B)、模擬的干渉縞(C)をそれぞれ示
している。対物レンズ31は第1面311の開口数NA
3の高さで図のような球面収差をなだらかな曲線の不連
続となる部分がある。この時の模擬的干渉縞は図(C)
のようになる。このようにすることでレンズ面金型を切
削加工するバイトの刃先の曲率半径がゆるいものが使用
できる。
【0038】また、同様にして、図5は他の対物レンズ
の模擬的光軸断面図(A)、(B)で、図5(A)は対
物レンズ31は第1面311と第2面312があり、第
2面312に不連続部分を設けたものである。この例の
場合でも第2面は凸面のため、NA3の光束に対応する
位置にくぼみ状の形状を与えることで図2の対物レンズ
と同様の球面収差とすることができる。図5(B)は対
物レンズ31の第1面311に2個所の不連続部分を設
けたものである。これは3つの異なる厚みの透明基板等
を有する光情報記録媒体からの情報の読み出し等に応用
できる。
【0039】更に、同様にして、図6は他の対物レンズ
の模擬的球面収差図で、第1の透明基板を介した時の対
物レンズの模擬的球面収差図を示す。それぞれ開口数N
A3で図の様な不連続な球面収差曲線となっている。図
6(A)は、図2の例の対物レンズによる球面収差と同
じであり、図6(B)、6(C)はNA3の範囲内で別
の形の球面収差補正としたものである。これらは共にN
A3の1/2の光束はNA3の光束より球面収差がオー
バーとなっており、第2の透明基板の時良好なスポット
を結像できる。なお、この曲線に限定されるものではな
い。
【0040】NA3の値が例えば0.45と大きい場合
は、NA3より外側の領域をオーバー方向とすると、第
1の記録媒体を介したときの波面収差が増大し、集光特
性が低下する。しかしNA3が大きくなることにより、
もともと第2の記録媒体を介したときのオーバー方向の
収差が大であり、この領域の光束の光検出器への戻り光
は小さくなっている。
【0041】このような場合、図7の他の対物レンズの
模擬的球面収差図に示すように、NA3の内側のみの球
面収差残留とするのが良い。ここで、図7(B)の収差
図の対物レンズの例を下記に示す。ここで、本発明の実
施例の光学系の代表例として、レーザ光源からの発散光
をほぼ平行光に変換するコリメータレンズを通過した平
行光を情報記録面上に集光する無限共役型の対物レンズ
で構成される光情報記録媒体の記録及び/又は再生用光
学系について説明する。
【0042】最初に、使用する符号について説明する
と、光学系の面番号はs,各光学面の曲率半径はr,各
光学面間の厚み又は間隔はd,d′,各光学媒質の屈折
率はnである。また、レンズ面及び光学面に非球面を用
いている場合の非球面形状の式を「数1」に示す。
【0043】
【数3】
【0044】但し、Xは光軸方向の軸、Hは光軸と垂直
方向の軸、光の進行方向を正とする。また、rは近軸曲
率半径、Kは円錐係数、Ajは非球面係数は、Pjは非
球面のべき数をそれぞれ示す。
【0045】f=3.36mm,λ=635nm,NA
=0.60,NA3=0.37である。0.6mm厚基
板を介したときのNA=0.60での最良波面収差は
0.05λrmsである。また、1.2mm厚基板を介
したときのNA3での最良波面収差は0.01λrms
である。実施例の数値データを「表1」、「表2」にそ
れぞれ次に示す。
【0046】
【表1】
【0047】
【表2】
【0048】(実施の形態4)次に、本発明の実施の形
態2で説明した対物レンズを使用した他の光ピックアッ
プ装置について図に基づき説明する。図8は本発明の他
の光ピックアップ装置の要部構成図で、図9は図8の光
検出器の構成図で、更に図10は実効開口数の説明図で
ある。なお、この対物レンズ31は実施の形態2で説明
した対物レンズである。
【0049】図8で、波長λが680nmのレーザー光
源12から出射した光束は偏光ビームスプリッタ14、
コリメータレンズ32、1/4波長板36を透過して円
偏光の平行光束となる。この平行光束は後述する対物レ
ンズ31より第1の光情報記録媒体51の透明基板52
を介して情報記録面53の上に集光される。この情報記
録面53で情報ピットにより変調されて反射した光束
は、再び対物レンズ31、1/4波長板36、コリメー
タレンズ32を透過して偏光ビームスプリッタ14に入
射する。光路上に配置されたシリンドリカルレンズ35
により非点収差が与えられ、光軸方向に初期位置調整可
能な凹レンズ37により倍率が拡大され後述する光検出
器13へ向かう。この光検出器13は多分割されたPI
Nフォトダイオードで構成され、各素子より、入射した
光束の強度に比例した電流を出力し、この電流を図には
示さない検出回路系に送り、ここで情報信号(HF
S)、フォーカスエラー信号(FES)、トラックエラ
ー信号(TES)を生成する。このフォーカスエラー信
号、トラックエラー信号に基づき磁気回路とコイル等で
構成される2次元アクチュエーターで対物レンズをフォ
ーカシング方向、トラッキング方向へ制御し、常に情報
トラック上に光スポット位置を合わせるように構成され
ている。
【0050】ここで、図9で、前述の光検出器13を詳
しく説明すると、光検出器13は4つに分割された受光
素子で構成され、受光素子の一辺の大きさはLとなって
いる。光検出器13は受光素子aからdの素子で光スポ
ット38を受光している。光検出器13の分割線Sはシ
リンドリカルレンズ35の母線と略45°の方向に配置
される。フォーカスエラー信号の検出には非点収差法に
より、(a+c)−(b+d)の演算で、トラッキング
エラー信号の検出は、例えばプッシュプル法では(a+
b)−(c+d)の演算により、また位相差検出法では
(a+c)−(b+d)の演算により求められる。ま
た、情報信号は(a+b+c+d)で求められる。これ
らの検出方法については公知であり詳しい説明は省略す
る。なお、実施形態例の光源波長λ=680nmにおい
ては、第1の光情報記録媒体(DVD)の読み出しに必
要な開口数NA1は0.60で、第2の光情報記録媒体
(CD)の読み出しに必要な開口数NA2は0.39で
ある。
【0051】第1の光情報記録媒体(DVD)で情報信
号検出が最大となるように凹レンズを光軸方向に位置調
節し、4分割検出器の中心に円形の光スポットが結ぶよ
う初期調節される。フォーカシング制御は受光素子aか
らdよりの出力(a+c)−(b+d)=0となるよう
に対物レンズをアクチュエーターで駆動する。
【0052】このように、第1の光情報記録媒体(DV
D)に対して最適に調節された状態で第2の光情報記録
媒体(CD)を再生する際、この4分割光検出器で検出
されるフォーカスエラー信号(FES)のゼロ点と、情
報記録面上での読み取りスポットのデフォーカス点とが
読み取りに適した範囲で対応している必要がある。即
ち、フォーカスエラー信号FES=0となるよう対物レ
ンズ31の位置を制御した時、前記デフォーカス点で最
適波面収差を与える図10で後述する実効NAがNA2
以上、NA3以内となる必要がある。特願平8−212
25号で提案した図13に示すような球面収差を有する
対物レンズを用いた場合には実効NAがNA2以上で波
面収差量が0.07λrms以内のNAとなる必要があ
る。このデフォーカス点は対物レンズから光検出器まで
の集光光学系の倍率、光検出器の大きさで変化する。
【0053】更に、図10で前述の実効開口数について
説明する。図は横軸に換算受光面サイズを、縦軸に実効
開口数をとっている。換算受光面サイズ=フォーカスエ
ラー信号検出用受光素子サイズ/(情報記録面と光検出
器との間の倍率)である。
【0054】例えば、光検出器13の一辺が150μm
(150μmは一辺が75μmの受光素子が4つの合
計)、対物レンズ焦点距離3.17mm、コリメータレ
ンズ、シリンドリカルレンズ、凹レンズの合成焦点距離
31.7mmとすると、情報記録面と光検出器間の倍率
は10倍であり、換算受光面サイズは15μmとなる。
換算受光面サイズは大きくなる程、フォーカシング制御
されるデフォーカス点での実効開口数は大きくなる。開
口数NA3(もしくは波面収差0.07λrms)以内
の範囲で、換算受光面サイズとしてはおおよそ18μm
がこれに相当する。この実効NAが大きい方が再生情報
信号の振幅が大きく、分解能が高くなる。これ以上大き
くなると波面収差増大によるスポットサイズ劣化による
ジッター劣化、フレア光によるノイズが大きくなる。ま
た、フォーカスエラー信号FESのリニアレンジが狭
く、フォーカシング制御の安定性が低下する。逆に換算
受光面サイズが小さくなると、フォーカシング制御され
るデフォーカス点の実効開口数が小さくなり、波面収差
は低減する。またフレア光によるノイズが小さくなり、
フォーカスエラー信号FESのリニアレンジも拡大し、
フォーカシング制御の安定性が向上する。換算受光面サ
イズとしてはおおよそ6μmがこれに相当する。これ以
下になると、再生情報信号の振幅は小さくなり分解能も
低下する。
【0055】従って、情報記録面と光検出器間の倍率を
Mと、光検出器のフォーカスエラー信号を検出する受光
部の一辺の大きさLを6(μm)<|L/M|<18
(μm)の条件を満足するように設定することで良好な
信号の再生を行うことができる。なお、光検出器の受光
部の形状を正方形でなく、長方形や円形等としても良
い。この場合、一辺の大きさは長方形や円形とそれぞれ
面積の等しい正方形を想定し、その想定した正方形の一
辺をLと見做す。
【0056】(実施の形態5)本発明の他の光ピックア
ップ装置を図に基づき説明する。図11は他の光ピック
アップ装置の要部構成図で、更に詳しくは、図11
(A)は第1の光情報記録媒体の厚みt1の透明基板に
対応するときの構成で、図11(B)は第2の光情報記
録媒体の厚みt2の透明基板に対応するときの構成を示
す。なお、前述の図14と機能的、機構的に同じものは
同一符号を付け説明を省略する。図11(A)でレーザ
ー光源12から出射した光束は、ホログラムビームスプ
リッタ34を通過して光軸方向に移動可能な枠44で保
持されたコリメータレンズ32を通って略平行光束とな
り、絞り33で所定の光束に制限されて対物レンズ31
に入射する。対物レンズ31に入射した光束は対物レン
ズ31で集光され第1の光情報記録媒体の透明基板52
を通して情報記録面53上に集光される。この情報記録
面53で情報ピットにより変調されて反射した光束は、
対物レンズ31、コリメータレンズ32を介してホログ
ラムビームスプリッタ34に戻り、ここでレーザー光源
12の光路から分離され、光検出器13へ入射する。こ
の光検出器13は多分割されたPINフォトダイオード
で構成され、各素子より、入射した光束の強度に比例し
た電流を出力し、この電流を図には示さない検出回路系
に送りここで情報信号、フォーカスエラー信号、トラッ
クエラー信号を生成する。このフォーカスエラー信号、
トラックエラー信号に基づき磁気回路とコイル等で構成
される図示しない2次元アクチュエータで一体的に設け
られている対物レンズ31を制御し、常に情報トラック
上に光スポット位置を合わせるように構成されている。
なお、レンズ移動機構41はモータを用いコリメータレ
ンズ32を保持している枠44を機械的に2点突き当て
固定されるようになっている。
【0057】この集光光学系に厚みt1の透明基板を介
したときに開口数NA2の光束より開口数NA2の1/
2の高さの光束の方が球面収差補正過剰としておくこと
により、このままで第2の光情報記録媒体からの情報再
生が可能となる。更に、図11(B)に示すように、レ
ンズ移動機構41によりコリメータレンズ32を光軸方
向レーザー光源側の所定位置へ移動させ、対物レンズへ
入射する光束発散光とし透明基板の厚みの違いによる球
面収差を打ち消し、より大口径でも良好な光スポットと
し、厚みt2の光情報記録媒体に書き込みを行ったり、
CDと比べ情報記録密度の高い、例えばMO方式の光情
報記録媒体の再生を行うことができる。又、コリメータ
レンズ32の移動量は予め与えられた収差分小さくでき
る。
【0058】また、この集光光学系として、厚みt1
透明基板を介したときに開口数NA2以上のNA3の開
口で球面収差を不連続とするようにし、第2の光情報記
録媒体の読み取り時、レンズ移動機構41により、コリ
メータレンズ32を光軸方向レーザー光源側の所定位置
へ移動させ対物レンズへ入射する光束を発散光とし、透
明基板の厚みの違いによる球面収差をより良好に補正す
ると共に、予め与えられた球面収差の不連続点の外側の
光束はその内側とは逆方向の収差をもつことにより絞り
効果を有するようにすることができる。
【0059】以上のように、本発明の光ピックアップ装
置によればコリメータレンズ32の移動量を図14に示
す量に比べ短くする事ができ、第2の光情報記録媒体の
再生時設けていた第2の絞り(図14の第2の絞り4
3)が廃止でき構造が簡単となる。なお、コリメータレ
ンズの移動でなくレーザー光源を移動させても同様の効
果が得られる。
【0060】
【発明の効果】以上のように構成したので下記の効果を
奏する。
【0061】本発明の光ピックアップ装置によれば、不
連続な球面収差を与える面を設けたので、一つの集光光
学系で異なる透明基板の厚みを有する光情報記録媒体を
精度良く記録及び/又は再生可能な光ピックアップ装置
となる。
【0062】また、本発明の光ピックアップ用対物レン
ズによれば、本発明の光ピックアップ装置に最適な高精
度な光ピックアップ用対物レンズとなる。
【0063】また、本発明によれば、光検出器の多分割
受光素子の大きさと情報記録面と光検出器間の倍率の比
を最適にし、フォーカスエラー信号、トラック信号の検
出を向上させたので、異なる透明基板の厚みを有する光
情報記録媒体を一つの集光光学系で精度良く記録及び/
又は再生可能な光ピックアップ装置となる。
【0064】また、本発明によれば、異なる透明基板の
厚みを有する光情報記録媒体をより少ないコリメータレ
ンズ移動量で良好に記録及び/又は再生できる光ピック
アップ装置となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光ピックアップ装置の要部構成図であ
る。
【図2】対物レンズの模擬的光軸断面図(A)、模擬的
球面収差図(B)−1、(B)−2、模擬的干渉縞
(C)、(D)である。
【図3】他の対物レンズの模擬的光軸断面(A)、厚み
1を介したときの模擬的球面収差図(B)、模擬的干
渉縞(C)である。
【図4】他の対物レンズの模擬的光軸断面(A)、厚み
1を介したときの模擬的球面収差図(B)、模擬的干
渉縞(C)である。
【図5】他の対物レンズの模擬的光軸断面図である。
【図6】他の対物レンズの模擬的球面収差図である。
【図7】他の対物レンズの模擬的球面収差図である。
【図8】本発明の他の光ピックアップ装置の要部構成図
である。
【図9】図8の光検出器の構成図である。
【図10】実効開口数の説明図である。
【図11】他の光ピックアップ装置の要部構成図であ
る。
【図12】光ピックアップ装置の集光光学系を示す図で
ある。
【図13】図12の対物レンズの球面収差図である。
【図14】光ピックアップ装置の構成図である。
【符号の説明】
12 レーザー光源 13 光検出器 14 偏光ビームスプリッタ 31 対物レンズ 311 第1面 312 第2面 313 理想面 32 コリメータレンズ 33 絞り 34 ホログラムビームスプリッタ 35 シリンドリカルレンズ 36 1/4波長板 37 凹レンズ 38 光スポット 41 レンズ移動機構 42 絞り部材 43 第2の絞り 44 枠 51 第1の光情報記録媒体 52 透明基板(第1の透明基板) 53 情報記録面 54 第2の光情報記録媒体 55 透明基板(第2の透明基板) 56 情報記録面 a,b,c,d 受光素子 K 干渉縞 NA1,NA2,NA3 開口数 L 受光部の一辺の大きさ S 分割線 t1 第1の透明基板厚み(厚み) t2 第2の透明基板厚み(厚み)

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光情報記録媒体の情報記録面上にレーザ
    ー光源からの光束を透明基板を介して光スポットとして
    集光させ、前記情報記録面上に情報を記録及び/又は再
    生するための光ピックアップ装置において、 第1の透明基板の厚みをt1、第2の透明基板の厚みを
    2、第1の透明基板を有する第1の光情報記録媒体の
    情報を読み出せる光スポットをレーザー光源の波長で得
    るための集光光学系の光情報記録媒体側の必要な開口数
    をNA1、第2の透明基板を有する第2の光情報記録媒
    体の情報を読み出せる光スポットをレーザー光源の波長
    で得るための集光光学系の光情報記録媒体側の必要な開
    口数をNA2として、t1<t2、NA1>NA2のと
    き、 前記開口数NA2と等しい又は前記開口数NA2より大
    きく、前記開口数NA1より小さい開口数NA3で球面
    収差を不連続とする面を少なくとも1つ有する集光光学
    系を備えたことを特徴とする光ピックアップ装置。
  2. 【請求項2】 前記集光光学系の光情報記録媒体側の開
    口数はNA1もしくはそれ以上で、厚みt1の第1の透
    明基板を介したとき、光スポットの最良波面収差が0.
    05λrms以下であることを特徴とする請求項1に記
    載の光ピックアップ装置。
  3. 【請求項3】 厚みt2の第2の透明基板を介したと
    き、前記開口数がNA3の範囲で光スポットの最良波面
    収差が0.07λrms以下であることを特徴とする請
    求項1又は2に記載の光ピックアップ装置。
  4. 【請求項4】 厚みt1の第1の透明基板を介したとき
    の集光光学系が有する球面収差は、開口数NA3の光束
    より開口数NA3の1/2の高さの光束の方が補正過剰
    (オーバー)であることを特徴とする請求項1から3の
    何れか1項に記載の光ピックアップ装置。
  5. 【請求項5】 第1の透明基板の厚みt1は0.6m
    m、第1の光情報記録媒体の情報読み出しに用いる光源
    の波長をλとしたとき、開口数NA1はλ(μm)/
    1.14(μm)以上であることを特徴とする請求項1
    から4の何れか1項に記載の光ピックアップ装置。
  6. 【請求項6】 第2の透明基板の厚みt2は1.2m
    m、第2の光情報媒体の情報読み出しに用いる光源の波
    長をλとしたとき、開口数NA2はλ(μm)/1.7
    5(μm)であることを特徴とする請求項1から5の何
    れか1項に記載の光ピックアップ装置。
  7. 【請求項7】 第2の透明基板の厚みt2は1.2m
    m、第2の光情報媒体の情報読み出しに用いる光源の波
    長をλとしたとき、開口数NA2はλ(μm)/2.4
    6(μm)であることを特徴とする請求項1から5の何
    れか1項に記載の光ピックアップ装置。
  8. 【請求項8】 光情報記録媒体の情報記録面上にレーザ
    ー光線からの光束を集光光学系により透明基板を介して
    光スポットとして集光させ、前記情報記録上に情報を記
    録及び/又は再生するための光ピックアップ装置におい
    て、 前記集光光学系は、第1の透明基板の厚みをt1、第2
    の透明基板の厚みをt2、前記レーザー光源の波長で、
    第1の透明基板を有する第1の光情報記録媒体の情報を
    再生を可能とする光スポットを得るための前記集光光学
    系の光情報記録媒体側の必要な開口数をNA1、第2の
    透明基板を有する第2の光情報記録媒体の情報を再生を
    可能とする光スポットを得るための前記集光光学系の光
    情報記録媒体側の必要な開口数をNA2、として、t1
    <t2、NA1>NA2としたとき、干渉計により厚み
    1の透明基板を介して集光状態にある光スポットの干
    渉縞を略直線状となるように立てて観察したとき、前記
    開口数NA2と等しい又は前記開口数NA2より大き
    く、前記開口数NA1よりも小さい開口数NA3におい
    てV字状に屈曲する部分を有する干渉縞となる波面収差
    を有することを特徴とする光ピックアップ装置。
  9. 【請求項9】 光情報記録媒体の情報記録面上にレーザ
    ー光源からの光束を透明基板を介して光スポットとして
    集光させ、前記情報記録面上に情報を記録及び/又は再
    生するための光ピックアップ装置用対物レンズにおい
    て、 第1の透明基板の厚みをt1、第2の透明基板の厚みを
    2、第1の透明基板を有する第1の光情報記録媒体の
    情報を読み出せる光スポットをレーザー光源の波長で得
    るための前記対物レンズの光情報記録媒体側の必要な開
    口数をNA1、第2の透明基板を有する第2の光情報記
    録媒体の情報を読み出せる光スポットをレーザー光源の
    波長で得るための前記対物レンズの光情報記録媒体側の
    必要な開口数をNA2として、t1<t2、NA1>NA
    2のとき、 前記開口数NA2と等しい又は前記開口数NA2より大
    きく、前記開口数NA1より小さい開口数NA3で球面
    収差を不連続とする面を少なくとも1つ有することを特
    徴とする光ピックアップ装置用対物レンズ。
  10. 【請求項10】 前記対物レンズの光情報記録媒体側の
    開口数はNA1もしくはそれ以上で、厚みt1の第1の
    透明基板を介したとき、光スポットの最良波面収差が
    0.05λrms以下であることを特徴とする請求項9
    に記載の光ピックアップ装置用対物レンズ。
  11. 【請求項11】 厚みt2の第2の透明基板を介したと
    き、前記開口数がNA3の範囲で光スポットの最良波面
    収差が0.07λrms以下であることを特徴とする請
    求項9又は10に記載の光ピックアップ装置用対物レン
    ズ。
  12. 【請求項12】 厚みt1の第1の透明基板を介したと
    きの対物レンズが有する球面収差は、開口数NA3の光
    束より開口数NA3の1/2の高さの光束の方が補正過
    剰(オーバー)であることを特徴とする請求項9〜11
    の何れか1項に記載の光ピックアップ装置用対物レン
    ズ。
  13. 【請求項13】 第1の透明基板の厚みt1は0.6m
    m、第1の光情報記録媒体の情報読み出しに用いる光源
    の波長をλとしたとき、開口数NA1はλ(μm)/
    1.14(μm)以上であることを特徴とする請求項9
    から12の何れか1項に記載の光ピックアップ装置用対
    物レンズ。
  14. 【請求項14】 第2の透明基板の厚みt2は1.2m
    m、第2の光情報媒体の情報読み出しに用いる光源の波
    長をλとしたとき、開口数NA2はλ(μm)/1.7
    5(μm)であることを特徴とする請求項9から13の
    何れか1項に記載の光ピックアップ装置用対物レンズ。
  15. 【請求項15】 第2の透明基板の厚みt2は1.2m
    m、第2の光情報媒体の情報読み出しに用いる光源の波
    長をλとしたとき、開口数NA2はλ(μm)/2.4
    6(μm)であることを特徴とする請求項9から13の
    何れか1項に記載の光ピックアップ装置用対物レンズ。
  16. 【請求項16】 光情報記録媒体の情報記録面上にレー
    ザー光線からの光束を対物レンズにより透明基板を介し
    て光スポットとして集光させ、前記情報記録上に情報を
    記録及び/又は再生するための光ピックアップ装置用対
    物レンズにおいて、 前記対物レンズは、第1の透明基板の厚みをt1、第2
    の透明基板の厚みをt2、前記レーザー光源の波長で、
    第1の透明基板を有する第1の光情報記録媒体の情報を
    再生を可能とする光スポットを得るための前記対物レン
    ズの光情報記録媒体側の必要な開口数をNA1、第2の
    透明基板を有する第2の光情報記録媒体の情報を再生を
    可能とする光スポットを得るための前記対物レンズの光
    情報記録媒体側の必要な開口数をNA2、として、t1
    <t2、NA1>NA2としたとき、干渉計により厚み
    1の透明基板を介して集光状態にある光スポットの干
    渉縞を略直線状となるように立てて観察したとき、前記
    開口数NA2と等しい又は前記開口数NA2より大き
    く、前記開口数NA1よりも小さい開口数NA3におい
    てV字状に屈曲する部分を有する干渉縞となる波面収差
    を有することを特徴とする光ピックアップ装置用対物レ
    ンズ。
  17. 【請求項17】 光情報記録媒体の情報記録面上にレー
    ザー光源からの光束を集光光学系で透明基板を介して光
    スポットとして集光させ、この情報記録面からの反射光
    を光検出器で受け、前記情報記録面上に記録された情報
    を読み出すための光ピックアップ装置において、 第1の透明基板の厚みをt1、第2の透明基板の厚みを
    2、第1の光情報記録媒体の情報を読み出せる光スポ
    ットをレーザー光源の波長で得るための集光光学系の光
    情報記録媒体側の必要な開口数をNA1、第2の光情報
    記録媒体の情報を読み出せる光スポットをレーザー光源
    の波長で得るための集光光学系の光情報記録媒体側の必
    要な開口数をNA2として、t1<t2、NA1>NA2
    のとき、前記集光光学系の厚みt1の第1の透明基板を
    介したときの光スポットの最良波面収差が0.05λr
    ms以下、前記開口数NA2と等しい又は前記開口数N
    A2よりも大きく、前記開口数NA1よりも小さい開口
    数NA3の光束より開口数NA3の1/2の高さの光束
    の方が球面収差補正過剰(オーバー)であり、前記情報
    記録面と光検出器間の倍率をM、光検出器のフォーカス
    エラー信号を検出する受光部の一辺の大きさをLとする
    と、6(μm)<|L/M|<18(μm)であること
    を特徴とする光ピックアップ装置。
  18. 【請求項18】 光情報記録媒体の情報記録面上にレー
    ザー光源からの光束を集光光学系で透明基板を介して光
    スポットとして集光させ、この情報記録面からの反射光
    を光検出器で受け、前記情報記録面上に記録された情報
    を読み出すための光ピックアップ装置において、 第1の透明基板の厚みをt1、第2の透明基板の厚みを
    2、第1の光情報記録媒体の情報を読み出せる光スポ
    ットをレーザー光源の波長で得るための集光光学系の光
    情報記録媒体側の必要な開口数をNA1、第2の光情報
    記録媒体の情報を読み出せる光スポットをレーザー光源
    の波長で得るための集光光学系の光情報記録媒体側の必
    要な開口数をNA2として、t1<t2、NA1>NA2
    としたとき、前記集光光学系の厚みt1の第1の透明基
    板を介したときの光スポットの最良波面収差が0.05
    λrms以下、前記開口数NA2と等しい又は前記開口
    数NA2よりも大きく、前記開口数NA1よりも小さい
    開口数NA3の光束より開口数NA3の1/2の高さの
    光束の方が球面収差補正過剰(オーバー)であり、前記
    対物レンズに入射する光束の発散度を光情報記録媒体の
    種類に応じて変更することを特徴とする光ピックアップ
    装置。
  19. 【請求項19】 光情報記録媒体の情報記録面上にレー
    ザー光源からの光束を集光光学系で透明基板を介して光
    スポットとして集光させ、この情報記録面からの反射光
    を光検出器で受け、前記情報記録面上に記録された情報
    を読み出すための光ピックアップ装置において、 第1の光情報記録媒体の透明基板の厚みをt1、第2の
    光情報記録媒体の透明基板の厚みをt2、第1の光情報
    記録媒体の情報を読み出せる光スポットをレーザー光源
    の波長λで得るための集光光学系の光情報記録媒体側の
    必要な開口数をNA1、第2の光情報記録媒体の情報を
    読み出せる光スポットをレーザー光源の波長λで得るた
    めの集光光学系の光情報記録媒体側の必要な開口数をN
    A2として、t1<t2、NA1>NA2としたとき、前
    記集光光学系及び前記光検出器を、前記第1の光情報記
    録媒体に対して調整するとともに、前記情報記録面と前
    記光検出器までの集光光学系の倍率をM、光検出器のフ
    ォーカスエラー信号を検出する受光部の一辺の大きさを
    Lとしたとき、6(μm)<|L/M|<18(μm)
    の条件を満足するようにしたことを特徴とする光ピック
    アップ装置。
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