JPH1054086A - 在来木造軸組テンション構法 - Google Patents

在来木造軸組テンション構法

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JPH1054086A
JPH1054086A JP24249596A JP24249596A JPH1054086A JP H1054086 A JPH1054086 A JP H1054086A JP 24249596 A JP24249596 A JP 24249596A JP 24249596 A JP24249596 A JP 24249596A JP H1054086 A JPH1054086 A JP H1054086A
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JP
Japan
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nuts
conventional wooden
wooden frame
construction method
joints
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JP24249596A
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English (en)
Inventor
Kenjiro Ogata
賢次郎 緒方
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Abstract

(57)【要約】 【目 的】(1)在来木造軸組の継手及仕口加工を,簡
略化及,強度と靭性を高め,木材の消費量及コスト,工
期等の低減。 (2)地震及び風荷重等の水平応力を,テンション材に
負担させる。 (3)構造計算による安全性のチェック。 【構 成】基礎のアンカーボルト6に,土台10をの
せ,固定金物4をナットで取り付け,これに固定金物4
にボルトとナット5で取り付けた柱8を建て,梁9をの
せ固定金物4とボルトとナットで取り付け,固定金物4
にテンション材(垂直バー1,水平バー2,ブレース
3)等をナット等で緊結した在来本造軸組テンション構
法 【効 果】(1)在来木造軸組の継手及仕口加工を簡略
化でき強度と靭性を高め,木材の消費量及コスト,工期
等の低減になる。 (2)地震及風荷重等の水平応力を,テンション材に負
担させれる。 (3)構造計算による安全性のチェックが出来る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は在来木造軸組構法の継
手及仕口を,テンション材で緊結して継手及仕口加工
を,簡略化させ強度と靭性を高める在来木造軸組構法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の在来木造軸組構法は,各種の継手
及仕口を加工した木材を組み合わせ,釘や金物を使わな
い工法で,用材自体に十分な断面と強度のある木材を使
用し接合は,栓,くさび及材,相合の噛み合わせによっ
て生じる摩擦力だけで,応力に,対抗させる発想で力学
的に,不合理また高度な工作技術を必要とし,加工の精
粗が接合効果に大きく左右する工法であったが,戦後は
更に資材不足や経済的な影響により 1)小断面の木材で接合されるようになり,継手及仕口
部の強度が弱くなった 2)含水率の高い木材が使用される事で,継手及仕口部
が乾燥で痩せ緩み及割れる 3)階高を低くして,ローコストに使用するあまり,胴
差と桁梁等による,柱の仕口断面欠損が大きい 4)建築工具に頼る技術者の技能低下等により,補強金
物に頼らなければ,地震や台風による水平応力に耐えれ
る,安全な木造住宅を建設することができないのが現状
である。
【0003】
【発明の解決しようとする課題】従来の技術は 1)継手及仕口の補強金物はホールダウン金物やボルト
等を除き柱や梁等の面に,引きボルトや釘等で固定する
工法なので,特に引っ張り応力に弱い 2)継手及仕口は部材の中央部の欠き取による断面欠損
が大きく,その部分が,詭弱となり木材全体の強度を支
配する 3)胴差と梁等による柱の仕口は,柱の断面欠損が大き
いし,補強金物でも補強が難しい。 4)継手及仕口部は補強金物で補強しなければ強度がで
ない 5)補強金物は,軸組に対し内面及外面に取り付けるの
で,内外装仕上げ材等の邪魔になる。 6)継手及仕口が複雑で加工が難しく高度な工作技術を
必要とし加工時間もかかる。 7)継手及仕口が複雑で加工が難しいわりには強度が出
ない 8)継手及仕口の強度計算が出来ない 9)ほぞや,ほぞ穴の切り込み過ぎ等の加工ミスによる
切り込みが,強度低下になる 10)継手及仕口部が乾燥で痩せ緩み及割れる 11)合理化を進める為には,機械によるプレーカット
の大掛かりな設備が要る 12)柱脚部はホールダウン金物や筋違金物が交差して
筋違の取付けが難しく強度も出ない。 13)地震や台風による水平応力の処理が難しい,特に
引き抜き力に弱い 14)継手及仕口が複雑で,建方(組み立て)に技術と
時間がかかる 15)技術者の技能低下及び技術者不足が進むと施工が
困難 16)長スパンの軸組構造が作れない 17)補強金物の種類が,多くて取り付け手間及工期が
かかる 18)補強金物取り付け用の座彫や,面合わせ用の,溝
掘の加工が要る。 19)本筋違の断面積が大きく,壁面に断熱材及通気
孔,配管等のスペースが取りくい
【0004】
【課題を解決するための手段】以上のような課題を解決
するために,この発明では在来木造軸組の継手を突き付
工法に,また仕口を胴突き仕口に簡略化して,強度と粘
りを高める為に,基礎及横架材,垂直材等に,テンショ
ン材(垂直バー1,水平バー2,ブレース3)等を,固
定金物4に取り付け,これをボルトとナット5とアンカ
ーボルトとナット6等で,柱8梁9土台10基礎11
に,緊結した在来木造軸組テンション構法(図−1参
照) なお,長スパンの梁材にかかる荷重を処理するために,
梁9に,テンションバー7と固定金物4を,ボルトとナ
ット5で緊結し梁材の強度が増す様にした(図−1参
照) また床構造を剛床構法にするために,横架材間等に水平
バー2,ブレース3を,固定金物4に取り付け,これを
ボルトとナット5で緊結した在来木造軸組テンション構
法(図−2参照)
【0005】
【作用】本発明の在来木造軸組テンション構法は,継手
及仕口加工を,簡略化させ強度と靭性を高め,木材の消
費量及コスト,工期等が低減出来るし,構造計算により
安全性をチェック出来る。具体的には 1)継手及仕口が簡単で継手及仕口部材と,テンション
バー,固定金物等の強度が,明確化出来るので,構造計
算が出来る。 2)各応力に応じ部材の設計が出来るし,構造計算によ
り安全性と部材の経済性が把握出来る 3)本発明の在来木造軸組テンション構法は,テンショ
ン材を在来木造軸組に,固定金物と,ボルトとナット等
で緊結させると 3−1地震及び風荷重等の水平応力による引張力を,テ
ンション材に負担させる事が出来る。 3−2小屋組及軒桁から,基礎のアンカーボルトまで緊
結出来るので,地震及び風荷重等の引抜き応力を負担さ
せる事が出来る。 3−3ブレースの取付も簡単で,木筋違以上の力が出せ
る。 3−4長スパン架構の在来木造軸組が出来る。 3−5ブレースにより剛床構法にすると,床板を横架材
に直接,接合させなくてよいので,木床等と畳み床のレ
ベル高さを,簡単にそろえれるし,火打梁も不要。 3−6継手部に圧縮力がかかっているので,突き付継手
工法で接合出来る。, 3−7ブレースにより壁面に断熱材及通気孔,配管等の
スペースが取れる。 4)本発明の在来木造軸組テンション構法は,継手及仕
口部材の加工は,本口部切断とボルト穴だけの加工でよ
いので, 4−1継手及仕口による木材の断面欠損がほとんど無
く,強度が上がる。 4−2継手及仕口が簡単で加工が,やさしく高度な工作
技術を必要とせず,工期も少なくてすむ。 4−3継手及仕口部は乾燥による痩せ緩み及割れが少な
い 4−4機械によるプレーカットなどの,大掛な設備が要
らない 4−5技術者の熟練工が不要になり,技術者の技能低下
及び技術者不足に左右されない 4−6補強金物取り付け用の座掘や,面合わせ用の溝掘
の加工が要らない。 5)本発明の在来木造軸組テンション構法は,仕口を固
定金物(リングと,L型プレート等)を,ボルトとナッ
トで緊結させる工法だから, 5−1建方(組み立て)に技術と時間がかからない。 5−2補強金物の種類が,少なくて取り付け手間及工期
が少なくてすむ。 5−3柱脚部は,ホールダウン金物や筋違金物が不要に
なり,ブレースの取付も簡単で,木筋違以上の力が出せ
る。 5−4継手及仕口が簡単で,建方(組み立て)に技術者
の熟練工が不要。 5−6軸組に対し固定金物を,軸組の内面に取り付ける
ので,内外装の仕上げ材等の邪魔にならない。 5−7解体及び増改築も簡単に出来る。
【0006】
【実施例】
実施例1 図−1は本発明の在来木造軸組テンション構法を,テン
ション材にネジ付き丸綱とナット等を使用して,組み立
てた軸立図の一例である。本発明の在来木造軸組構法
は,仕口を簡略化させ強度と粘りを高める為に,継手を
突き付工法で,また仕口を胴突き仕口に簡略化した在来
本造軸組部材で,基礎のアンカーボルト6に,土台10
をのせ,固定金物4をナットで取り付け,これに固定金
物4にボルトとナット5で取り付けた柱8を建て,梁9
をのせ固定金物4とボルトとナットで取り付け,固定金
物4にテンション材(垂直バー1,水平バー2,ブレー
ス3)等をナット等で取り付け緊結した,在来木造軸組
テンション構法。また長スパンの梁材にかかる荷重を処
理するために,,テンションバー7と固定金物4を,ナ
ット等で緊結し,これを梁9にボルトとナット5で緊結
して梁材の強度が増す様にした在来木造軸組テンション
構法 図−2は本発明の在来木造軸組テンション構法をテンシ
ョン材にネジ付きき丸綱とナット等を使用して,組み立
てた,床伏見上図,の一例である。床板を,横架材間等
に直接,接合させずに剛床構法にするために,ナット等
でブレース3を,固定金物4に取り付け,これをボルト
とナット5で梁9に緊結し,また長スパンの梁材に,継
手を設けるとき等は,継手側固定金物4に水平バー2を
ナット等で緊結した在来木造軸組テンション構法 図−3は本発明の在来木造軸組テンション構法の固定金
物(リングとL型プレート等)を柱8と土台10にボル
トとナット5で取り付けた図−1の部分詳細図である。
なお柱8と土台10に取付けたナットはスクリュウナッ
トを使用することもある 図−4は本発明の在来木造軸組テンション構法の固定金
物(リングとL型プレート等)を柱8と梁9にボルトと
ナット5で取り付けた図−1の部分詳細図である。
【0007】
【発明の効果】本発明の,在来木造軸組テンション構法
は,継手及仕口を簡略化させ強度と靭性を高め,木材の
消費量及コスト,工期等が低減出来,また構造計算によ
り安全性をチェック出来るし,従来の在来木造軸組工法
や,2×4工法に使用しても,効果を発揮する。なお本
発明の,在来木造軸組テンション構法に使用する,固定
金物はプレートに穴をあけ,曲げ加工だけでも簡単に製
作出来るし,テンション材緊張用にタンバックル等が,
必要ないので経済的。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の在来木造軸組テンション構法を組み立
てた軸立図の一例
【図2】本発明の在来木造軸組テンション構法を組み立
てた床伏見上げ図の一例
【図3】本発明の在来木造軸組テンション構法の柱却の
仕口部分詳細図の一例
【図4】本発明の在来木造軸組テンション構法の柱,梁
の仕口部分詳細図の一例
【図5】本発明の在来木造軸組テンション構法の固定金
物(リング)の平面図の一例
【図6】本発明の在来木造軸組テンション構法の固定金
物(リング)の立面図の一例
【図7】本発明の在来木造軸組テンション構法の固定金
物(リング)の断面図の一例
【図8】本発明の在来木造軸組テンション構法の固定金
物(L型プレート)の平面図の一例
【図9】本発明の在来木造軸組テンション構法の固定金
物(L型プレート)の立面図の一例
【図10】本発明の在来木造軸組テンション構法の固定
金物(L型プレート)の断面図の一例
【符号の説明】
1垂直バー 2水平バー 3ブレース 4固定金物(リング,L型プレート等) 5ボルトとナット 6アンカーボルトとナット 7テンションバー 8柱 9梁 10土台 11基礎 12束 13継手 14穴 15座金 16スプリングワッシャー 17プレート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 E04B 2/56 651 E04B 2/56 651S 652 652J

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】在来木造軸組構法の仕口加工を簡略化し,
    軸組部材に,固定金物4,テンション材(垂直バー1,
    水平バー2,ブレース3)等を取り付け緊結した,在来
    木造軸組テンション構法。(図−1参照)
  2. 【請求項2】請求項1の固定金物(リング及,L型プレ
    ート)(図−5〜8参照)
JP24249596A 1996-08-08 1996-08-08 在来木造軸組テンション構法 Pending JPH1054086A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002371631A (ja) * 2001-06-15 2002-12-26 Nippon Eisei Center:Kk 建築用補強金具
JP2006299609A (ja) * 2005-04-19 2006-11-02 Nice Corp 通し柱の補強構造
JP2014129691A (ja) * 2012-12-28 2014-07-10 Shinku Kensetsu Kk 木造家屋における耐震構造

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