JPH1054000A - パラ系芳香族ポリアミド紙及びその製造法 - Google Patents

パラ系芳香族ポリアミド紙及びその製造法

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JPH1054000A
JPH1054000A JP22074796A JP22074796A JPH1054000A JP H1054000 A JPH1054000 A JP H1054000A JP 22074796 A JP22074796 A JP 22074796A JP 22074796 A JP22074796 A JP 22074796A JP H1054000 A JPH1054000 A JP H1054000A
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para
aromatic polyamide
aramid
phenolic resin
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Kosaku Asagi
康策 浅黄
Toshiharu Yamabayashi
稔治 山林
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NIPPON ARAMIDO KK
NIPPON KAINOOLE KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】高強度で高耐熱性を有するパラアラミド紙を、
特殊な装置等を用いることなく、また環境に負荷を与え
ない方法で得ること。 【解決手段】パラ系芳香族ポリアミド繊維及びパラ系芳
香族ポリアミドパルプから選ばれた一以上及び架橋性の
繊維状フェノール系樹脂を含むパラ系芳香族ポリアミド
紙。また、この紙を加熱又は化学的に処理して繊維状フ
ェノール系樹脂が架橋されたところのパラ系芳香族ポリ
アミド紙。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パラ系芳香族ポリ
アミド(以下、パラアラミドと略称することがある)を
含む紙に関する。本発明のパラアラミド紙は、とくに耐
熱性及び高強度が要求される用途分野である電気絶縁
紙、及び電気機器のケーシング等の紙を基材とした複合
材料に有用である。
【0002】
【従来の技術】パラアラミド繊維は、高強度、高剛性及
び高耐熱性といった優れた性質を有しており、パラアラ
ミド繊維から製造されたパラアラミドパルプはアスベス
トの代替として広く用いられている。このパラアラミド
繊維及び/又はパルプを原料とする紙は、その原料繊維
及び/又はパルプの特性を反映して、高強度、高剛性、
高耐熱性等の優れた性質を有することが期待される。し
かしパラアラミドは溶融しないので、パラアラミド繊維
及び/又はパルプを原料とする紙はそのままでは膠着部
を有さない。またパラアラミドは剛直であるので抄紙し
た時の繊維同士の絡み合いが小さく、この点でも高強度
の紙が得られない。従って高強度が求められる電気絶縁
紙等に用いるのは難しいとされてきた。またこの紙に樹
脂を含浸させる等のプロセスにおいて紙としての強度が
低いための問題があった。
【0003】この問題を改良するためにいくつかの方法
が考えられ、検討されてきた。特開昭63-35900号公報に
述べられている様な熱可塑性樹脂のバインダーを用いる
方法では、バインダーの効果が用いるバインダーの融点
に制限され、パラアラミド紙の高耐熱性が有効に利用さ
れない。熱硬化性樹脂のバインダーを用いれば耐熱性は
向上できるが次のような問題点が生じる。すなわち未硬
化のバインダーの溶液又は分散液を抄紙時のスラリーに
加えると、これを100%パラアラミド紙に付着させる
ことが難しく一部は抄紙の排水中に流出する。従って、
排水処理が必要となり経済性が損われる。また未硬化の
熱硬化性樹脂は加熱時に溶融状態を経てから硬化するの
で、抄紙後の乾燥等の工程中にロール等の機材を汚染す
る場合がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上に述べた様
な問題点を解決して、パラアラミド繊維及び/又はパル
プを原料とする高強度で高耐熱性の紙を容易かつ経済的
に提供することを課題としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、パラ系芳香族
ポリアミド繊維及びパラ系芳香族ポリアミドパルプから
選ばれた一以上及び架橋性の繊維状フェノール系樹脂を
含むパラ系芳香族ポリアミド紙である。
【0006】また、本発明は、上記の中間製品としての
紙を加熱又は化学的に処理して繊維状フェノール系樹脂
が架橋されたところのパラ系芳香族ポリアミド紙であ
る。
【0007】また本発明は、上記架橋された紙の製造法
において、パラ系芳香族ポリアミド繊維及びパラ系芳香
族ポリアミドパルプから選ばれた一以上及び架橋性の繊
維状フェノール系樹脂を抄紙して紙を作り、該紙を60〜
200℃の温度で0.1〜60秒間、加熱加圧する予備架橋工程
に付し、次に加熱又は化学的処理により繊維状フェノー
ル系樹脂を架橋させる紙の製造方法である。
【0008】以下、本発明について詳しく説明する。本
発明においてパラ系芳香族ポリアミド(以下、パラアラ
ミドと言うことがある)とは、パラ配向芳香族ジアミン
とパラ配向芳香族ジカルボン酸の縮重合により得られる
ものであり、アミド結合が芳香族環のパラ位又はそれに
準じた配向位(例えば、4,4’‐ビフェニレン、1,
5‐ナフタレン、2,6‐ナフタレン等の様な反対方向
に同軸又は平行に伸びる配向位)で結合される繰り返し
単位から実質的になるものである。
【0009】その具体例としては、ポリパラフェニレン
テレフタルアミド、ポリ4,4’‐ベンズアニリドテレ
フタルアミド、ポリパラフェニレン‐4’4‐ビフェニ
レンジカルボン酸アミド、ポリパラフェニレン‐3,
4’‐ジフェニルエーテルテレフタルアミド等を挙げる
ことができる。
【0010】本発明に述べるパラアミド繊維とは、通常
の抄紙法に利用できる形態のものであり、好ましくは繊
維直径が0.5デニール以上5デニール以下であり、長
さが0.2mm以上30mm以下、さらに好ましくは
0.5mm以上15mm以下の短繊維を指す。またパラ
アラミドパルプとは、パラアラミド繊維が高度にフィブ
リル化された形状を有するものであり、BET法で測定
したその比表面積の値が、3〜25m2/gを示すもの
であり、JIS P8121「パルプのろ水度試験方
法」の、カナダ標準型法で測定したろ水度の値が、40
〜700mlのものを指す。
【0011】本発明に述べる、架橋性の繊維状フェノー
ル樹脂は、例えばフェノール・ホルムアルデヒド樹脂や
クレゾール・ホルムアルデヒド樹脂の様なフェノール樹
脂を50〜200℃で口金より溶融押し出し、これを巻
き取りあるいは補集することにより製造される。上記フ
ェノール樹脂はノボラック型、レゾール型のいずれでも
よい。
【0012】このようにして得られる、架橋性の繊維状
フェノール樹脂はそのままの状態で使用することもでき
るが、必要に応じて部分硬化して用いることもできる。
部分硬化は、例えば塩酸の様な酸とホルムアルデヒドを
含む水溶液中で未硬化繊維を処理して、繊維の一部を硬
化させその他の部分を未硬化状態のままとすることによ
って得られる。
【0013】架橋性の繊維状フェノール樹脂の繊維は好
ましくは、径が1.5デニール以上5デニール以下であ
り、長さが2mm以上50mm以下、さらに好ましくは
2mm以上30mm以下である。
【0014】パラ系芳香族ポリアミド繊維及び/又はパ
ルプと、架橋性の繊維状フェノール樹脂を原料としてパ
ラ系芳香族ポリアミド紙を抄紙する方法としては、通常
の丸網式や長網式の抄紙法をそのまま用いることができ
る。原料の調合は、所要量の原料を計量後水中に分散
し、混合スラリーを得ることにより行う。本発明では繊
維状のフェノール系樹脂は実質的にすべて、抄紙した紙
中に残る。粒子状のバインダーや溶液状のバインダーの
様に抄紙の廃液中に流出することが少ない。
【0015】パラアラミド繊維又はパルプは、夫々単独
で又は組み合わせて用いることができる。パルプに対し
て繊維の割合を増やすほど紙の強度を上げることができ
るが、分散性が悪くなるので地合の良い紙を得ることが
難しくなる。抄紙後の乾燥等の際に、溶融したフェノー
ル樹脂を紙中に保持して加熱ロール等へのへばりつきを
防止する観点から、紙に5%(重量%、以下同様)以上
のパラアラミドパルプを配合することは望ましいことで
ある。
【0016】紙中のフェノール樹脂の割合は目的により
自由に選ぶことができるが、10%以上70%以下であ
ることが望ましい。後述のように加熱又は化学処理して
フェノール樹脂を架橋された後の紙の強度が、後工程で
の樹脂含浸などで問題を生じない程度の強度(破断長
0.2〜1km程度)であるためには、フェノール樹脂
の割合は好ましくは1〜20%である。架橋後の強度
が、耐熱絶縁紙としてそのまま用うる強度(破断長さ2
km以上)であるためには、フェノール樹脂の割合は好
ましくは20〜70%である。
【0017】目的に応じて、紙中にガラス繊維や炭素繊
維等の無機繊維、セルロース繊維などの有機繊維、セル
ロース等の各種のパルプ、及びチタン酸カリウム等のウ
イスカー等を含めることができる。また硫酸バリウム、
カオリン等の無機の充填剤、カシューダスト等の有機の
充填剤、各種の顔料等を配合することもできる。
【0018】上記の抄紙工程で得られた未架橋の紙は、
後に加熱又は化学的処理によりフェノール樹脂が架橋さ
れて最終製品としての紙になる。たとえば、単独で又は
他のシート状物と積層されて、所望の形状にされて加熱
加圧されることができる。
【0019】架橋性のフェノール樹脂は加熱により又は
化学的に架橋させて、硬化させることができるが、硬化
をさらに効果的に行うため、ヘキサメチレンテトラミン
(ヘキサミン)等の硬化助剤を配合することもできる。
硬化助剤の配合量はフェノール樹脂に対して3%以上2
0%以下が適当である。配合する方法としては、抄紙時
のスラリーに配合する方法、抄紙後のシートを硬化助剤
の溶液に浸漬する方法、硬化助剤の溶液をシートに滴下
又はスプレーする方法等を用いることができる。
【0020】抄紙された紙は通常、まず加熱乾燥してプ
リプレグシートとされる。この時フェノール樹脂の融点
以上に上げると樹脂が溶融して機材を汚染したり、樹脂
の架橋が進んだりするので、乾燥は好ましくはフェノー
ル樹脂の融点以下で行う。乾燥を行わずに、直ちに架橋
工程を行うこともできる。
【0021】紙を緻密にし、強度を高める目的で、架橋
工程の前の紙に予備架橋工程を、たとえばカレンダー加
工により行うことが好ましい。これは本発明のように熱
的もしくは化学的に架橋性の繊維状フェノール樹脂をバ
インダーとして用いる場合特に有効である。予備架橋
は、60〜200℃の温度、好ましくは130〜200℃の温度
で、0.1〜60秒間、好ましくは0.5〜10秒間、行う。カレ
ンダー加工は高温のロールの間に紙を通して加熱加圧す
ることによって行う。好ましくは温度130℃以上20
0℃以下、線圧1kgf/cm以上50kgf/cm以
下、より好ましくは3〜30kgf/cmの条件で行う
ことが望ましい。カレンダー加工の前にフェノール樹脂
の融点以下の温度で紙を乾燥してからカレンダー加工す
ることもできるが、抄紙後脱水した湿紙をそのままカレ
ンダー加工することもできる。後者の場合は乾燥工程を
省略することができるので経済的である。カレンダー加
工の際、溶融した樹脂により紙の一部がロール表面に付
着してロールを汚染することがある。これはロールの表
面をふっ素樹脂被覆したり、付着防止剤を適用したりす
れば防止できるが、紙に5%以上のアラミドパルプを配
合しカレンダー加工の時に1kgf/cm以上の線圧で
加圧することによっても防止できる。後者の場合に、溶
融したバインダー樹脂が加圧によって速やかにパルプに
吸収され紙が一体化するので、特別な付着防止措置を講
じなくてもロールへの付着を防止できる。予備架橋にお
いては次に後硬化工程において樹脂が軟化してスプリン
グバックを起こさない程度までフェノール樹脂の架橋を
進ませて置くことが必要である。
【0022】乾燥、又はカレンター加工後の紙は、さら
にフェノール樹脂の架橋硬化を進めてより高強度のパラ
アラミド紙とすることができる。架橋は60〜200
℃、好ましくは120〜200℃の温度で、たとえば1
0分間以上加熱処理するか、アンモニア等の塩基性触媒
とアルデヒド類の混合水溶液中に浸漬処理することによ
り行うことができる。
【0023】本発明により、裂断長が8km以上という
高強度のパラアラミド紙が通常の抄紙プロセスにより容
易かつ経済的に製造することができる。
【0024】以下、実施例により本発明をさらに詳細に
説明するが、本発明は下記の実施例に限定されるもので
はない。
【0025】
【実施例】実施例中の各物性値は下記の方法により測定
した。 1.繊維度 パラアラミドパルプの繊維長は、カヤーニ繊維長測定器
FS‐200型(バルメット・オートメーション社)を
用いて、レーザー投影法により測定した。 2.抄紙濾液のCOD CODは、JIS K0102.17に準拠して100
℃のKMnO4法で測定した。 3.抄紙時のフェノール樹脂の定着率 フェノール樹脂の定着率は、パラアラミドパルプが紙中
に全て残ると仮定して次式により計算した。ケイソウ土
の重量は摩擦材を900℃で焼成した後の焼成残より求
めた。
【0026】フェノール樹脂の定着率[%]={(摩擦
材の乾燥重量−パラアラミドパルプの仕込み量−ケイソ
ウ土重量)}/(フェノール樹脂の仕込み量)}×10
0 4.紙の裂断長 裂断長は、JIS P8113に準拠して測定した。
【0027】
【実施例1】パラアラミドパルプ、[トワロン1094
(日本アラミド(有)、BET比表面13.5m2
g、繊維長1.4mm]を乾燥重量で6.25gと、未
硬化のフェノール系樹脂繊維としてカイノール繊維UC
KF‐0206(繊維径2デニール、繊維長6mm)を
6.25g秤量して、1.5リットル中の水中に分散し
た後、角型シートマシン(熊谷理機(株))を用いて2
50mm角の金網上に抄紙し、その後脱水してパラアラ
ミドパルプとフェノール樹脂の組成比が50/50のパ
ラアラミド紙(湿紙)を得た。このときのフェノール樹
脂(カイノール繊維)の定着率は100%であり、濾液
のCODの値は2ppmであった。
【0028】
【比較例1】パラアラミドパルプ(トワロン1094)
を乾燥重量で6.25gと、粒状の未硬化のフェノール
樹脂[ベルパールBP‐S890(鐘紡(株)]を6.
25g秤量して、1.5リットル中の水中に分散した
後、角型シートマシン(熊谷理機(株))を用いて25
0mm角の金網上に抄紙し、その後脱水してパラアラミ
ド紙(湿紙)を得た。このときのフェノール樹脂(ベル
パール)の定着率は81%であり、濾液のCODの値は
5ppmであった。
【0029】
【実施例2】実施例1と同様の方法で得られたパラアラ
ミド湿紙を、特に離型処理を施していないステンレス板
上で50℃のオーブン中で5時間乾燥したところ、ステ
ンレス板に紙がへばりつき乾燥紙を得ることができなか
った。そこでふっ素系の離型剤を塗布したステレンレス
板上で50℃のオーブン中で5時間乾燥したところ、乾
燥紙が得られた。このものをさらに150℃のオーブン
中で5時間後硬化した後その裂断長を求めたところ1.
0kmであった。
【0030】
【実施例3】実施例1と同様の方法で得られたパラアラ
ミド湿紙を、150℃の金属製2本ロールにより24k
gf/cmの線圧でカレンダー加工した。ロールにへば
りつくこともなく良好なパラアラミド紙が得られた。こ
のものをさらに150℃のオーブン中で5時間後硬化し
た後その裂断長を求めたところ5.7kmであった。
【0031】
【実施例4】実施例1と同様の方法で得られたパラアラ
ミド湿紙を実施例2と同様の方法でふっ素系の離型剤を
塗布したステンレス板上で50℃のオーブン中で5時間
乾燥した後、150℃の金属製2本ロールにより30k
gf/cmの線圧でカレンダー加工した。ロールにへば
りつくこともなく良好なパラアラミド紙が得られた。こ
のもをさらに150℃のオーブン中で5時間後硬化した
後その裂断長を求めたところ6.5kmであった。
【0032】
【実施例5】実施例1と同様の方法で得られたパラアラ
ミド湿紙に、フェノール樹脂あたり10%のヘキサミン
を、3%のヘキサミン水溶液としてシート全面にわたっ
て均等に滴下した。次いで150℃の金属製2本ロール
により20kgf/cmの線圧でカレンダー加工した。
ロールにへばりつくこともなく良好なパラアラミド紙が
得られた。このものをさらに150℃のオーブン中で5
時間後硬化した後その裂断長を求めたところ8.9km
であった。
【0033】
【比較例2】6.25kgのトワロン1094のみを用
いて実施例1と同様の方法で抄紙し、120℃のオーブ
ン中で2時間乾燥して、フェノール樹脂のバインダーを
用いないパラアラミドパルプのみの紙を得た。このもの
の裂断長を測定したところ0.3kmであった。
【0034】
【実施例6】4.17gのトワロン1094と2.08
gのパラアラミド短繊維[トワロン1080(日本アラ
ミド(有)、線維径1.5デニール、繊維長6mm]、
及び0.69gの未硬化カイノール繊維UCKF‐02
06を水中に分散させ、実施例1同様の方法でアラアラ
ミドパルプ、短繊維及びフェノール樹脂の組成比が60
/30/10のパラアラミド紙(湿紙)を得た。このも
のを150℃の金属製2本ロールにより6kgf/cm
の線圧でカレンダー加工した。ロールにへばりつくこと
もなく良好なパラアラミド紙が得られた。このものをさ
らに150℃のオーブン中で5時間後硬化した後その裂
断長を求めたところ3.0kmであった。
【0035】
【実施例7】6.25gのトワロン1094と0.69
gの未硬化カイノール繊維UCKF‐0206を水中に
分散させ、実施例1と同様の方法でパラアラミドパルプ
とフェノール樹脂の組成比が90/10のパラアラミド
紙(湿紙)を得た。このものを150℃の金属製2本ロ
ールにより4kgf/cmの線圧でカレンダー加工し
た。ロールにへばりつくこともなく良好なパラアラミド
紙が得られた。このものをさらに150℃のオーブン中
で5時間後硬化した後その裂断長を求めたところ1.3
kmであった。
【0036】
【発明の効果】本発明により高強度のパラアラミド紙
を、通常の抄紙機を用いて経済的に製造することができ
る。本発明のパラアラミド紙は高強度で耐熱性に優れて
いるので、耐熱絶縁紙等に有効に利用することができ
る。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】パラ系芳香族ポリアミド繊維及びパラ系芳
    香族ポリアミドパルプから選ばれた一以上及び架橋性の
    繊維状フェノール系樹脂を含むパラ系芳香族ポリアミド
    紙。
  2. 【請求項2】請求項1の紙を加熱又は化学的に処理して
    繊維状フェノール系樹脂が架橋されたところのパラ系芳
    香族ポリアミド紙。
  3. 【請求項3】パラ系芳香族ポリアミド繊維及びパラ系芳
    香族ポリアミドパルプから選ばれた一以上及び架橋性の
    繊維状フェノール系樹脂を抄紙して紙を作り、該紙を60
    〜200℃の温度で0.1〜60秒間、加熱加圧する予備架橋工
    程に付し、次に加熱又は化学的処理により繊維状フェノ
    ール系樹脂を架橋させる、請求項2記載の紙の製造方
    法。
JP22074796A 1996-08-05 1996-08-05 パラ系芳香族ポリアミド紙及びその製造法 Pending JPH1054000A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN104736765A (zh) * 2013-01-09 2015-06-24 杜邦帝人先进纸(日本)有限公司 造纸用原料的制造方法、所得造纸用原料、以及使用了该原料的耐热性电绝缘片材
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