JPH1053760A - アルミン酸塩系蛍光体の製造方法 - Google Patents

アルミン酸塩系蛍光体の製造方法

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JPH1053760A
JPH1053760A JP22466296A JP22466296A JPH1053760A JP H1053760 A JPH1053760 A JP H1053760A JP 22466296 A JP22466296 A JP 22466296A JP 22466296 A JP22466296 A JP 22466296A JP H1053760 A JPH1053760 A JP H1053760A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 粉砕が容易でかつ微粒子が少ないため発光特
性に優れ、製品歩留まりが高いアルミン酸塩系蛍光体の
製造方法を得る。 【解決手段】 アルミン酸塩系蛍光体の合成にあたり、
原料アルミナとして一次粒子径が0. 3μm 以上で30
μm 以下の実質的に破砕面を有しないα−アルミナ粉末
を用いるもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、紫外線で励起され
て青色、青緑色あるいは緑色発光を示す3波長形蛍光ラ
ンプ等に使用されるアルミン酸塩系蛍光体の製造方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】蛍光ランプは1938年製造開始されて
以来、発光輝度、発光効率、演色性、寿命などの特性向
上がはかられてきた。近年、450nm(青)、540nm
(緑)、610nm(赤)の各々の波長付近に強く蛍光を
集中させることにより、演色性を改良した自然光に近い
蛍光ランプ、所謂「3波長形蛍光ランプ」が広く使用さ
れている。
【0003】この3波長形蛍光ランプには、例えば、青
色蛍光体としてはバリウム−マグネシウム−アルミネイ
ト蛍光体が、緑色蛍光体としてはセリウム−マグネシウ
ム−アルミネイト蛍光体が、また赤色蛍光体としては酸
化イットリウム蛍光体が使用されてきた。
【0004】例えば、青色蛍光体又は緑色蛍光体のアル
ミン酸塩系蛍光体の製造には、アルミナ粉末に、アルミ
ン酸塩を構成するマグネシウム、バリウム、ストロンチ
ウム、カルシウム、亜鉛あるいはセリウムの化合物粉末
を混合し、更に、発光を生じさせるための付活剤として
少量のユーロピウム、マンガンやテレビウムが一種以上
添加混合された原料が用いられる。これら混合原料は1
000℃を越える高温にて焼成された後粉砕され、さら
に分級、洗浄等の処理が行われ、ランプ用蛍光体として
用いられる。
【0005】蛍光体の特性は、蛍光体粒子の一次粒子径
に影響を受け、発光効率は蛍光体粒子が大きいほうが高
いことはよく知られているが、一方、実用蛍光体は発光
特性に加え塗布性にも優れていることが必要であり、そ
の点から通常4から10μmの一次粒子径の蛍光体が使
用されている。
【0006】さらに、蛍光体の発光特性は微量不純物に
大きく影響を受けることはよく知られている。そのた
め、アルミン酸塩系蛍光体の基体となるアルミネイトに
は、高純度に精製した高純度α−アルミナあるいは高純
度γ−アルミナ等の高純度アルミナ粉末が主原料として
用いられる。これら高純度アルミナ粉末は、一次粒子径
が微細で通常1μm 未満であり凝集が強いため堅い凝集
粒子を形成する。
【0007】一方、この堅い凝集粒子を粉砕により低減
することもできるが、凝集粒子の残留や粉砕にともなう
微粒子の生成により粉砕後の粒度分布は広いものとな
る。そのためこれらの高純度アルミナ粉末を用いて合成
された蛍光体は、サブミクロンから約100μm の広い
粒子径分布からなる粉末である。
【0008】すなわち、アルミン酸塩系蛍光体は、原料
アルミナとして一次粒子径が1μm未満の微細な高純度
アルミナ原料を用い、高温焼成によりサブミクロンから
約100μm の蛍光体粒子に成長する。そのため、焼成
後の蛍光体粒子は粒度分布が広くかつ強く凝集しており
粉砕する必要がある。加えて分級により微粒子および粗
大粒子を除去することが必須である。その結果、粉砕に
よる一次粒子の破壊や結晶性の不均一化を原因とする発
光特性の低下、さらには蛍光体粒子としての歩留まりが
低い等大きな問題があった。
【0009】したがって、これまで粉砕が容易でかつ微
粒子が少なく発光特性に優れ、製品歩留まりが高いアル
ミン酸塩系蛍光体は未だ得られていない。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】かかる事情のもとで、
本発明らは鋭意検討を重ねた結果、青色蛍光体、青緑蛍
光体あるいは緑色蛍光体として、3波長形蛍光ランプ等
に適するアルミン酸塩蛍光体の製造方法を見い出し、本
発明を完成するに至った。
【0011】本発明の目的は、一次粒子径が0. 3μm
以上で30μm 以下の実質的に破砕面を有しないα−ア
ルミナ粉末を原料アルミナとして用いた、粉砕が容易で
かつ微粒子が少ないため発光特性に優れ、製品歩留まり
が高いことを特徴とするアルミン酸塩系蛍光体の製造方
法を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本請求項1に記載された
発明に係るアルミン酸塩系蛍光体の製造方法では、アル
ミン酸塩系蛍光体の合成にあたり、原料アルミナとして
一次粒子径が0. 3μm 以上で30μm 以下の実質的に
破砕面を有しないα−アルミナ粉末を用いるものであ
る。
【0013】本請求項2に記載された発明に係るアルミ
ン酸塩系蛍光体の製造方法では、請求項1に記載のアル
ミン酸塩系蛍光体が、一般式 aM1 O・bMgO・cAl23 で示される複合酸化物基体にユーロピウム単独、又はユ
ーロピウムとマンガンからなる付活剤が添加された化合
物であり、M1 がバリウム、ストロンチウム及びカルシ
ウムからなる群から選ばれる少なくとも1種の金属元素
であり、aが0. 5から4. 5、bが0から4、cが
0. 5から20の範囲にあるものである。
【0014】本請求項3に記載された発明に係るアルミ
ン酸塩系蛍光体の製造方法では、請求項1に記載のアル
ミン酸塩系蛍光体が一般式 dCeO1. 5・eM2 O・fAl23 で示される複合酸化物基体にテルビウム及び/又はマン
ガンからなる付活剤が添加された化合物であり、M2
マグネシウム、亜鉛から選ばれる少なくとも1種の金属
元素であり、dが0. 9から1. 1、eが0. 9から
1, 1、fが5. 5であるものである。
【0015】本請求項4に記載された発明に係るアルミ
ン酸塩系蛍光体の製造方法では、請求項1に記載のα−
アルミナとして、アルミナ純度が99. 9重量%以上の
ものを用いるものである。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明は粉砕が容易でかつ微粒子が少ないため発光特性
に優れ、製品歩留まりがよいアルミン酸塩系蛍光体の製
造方法に関するもので、原料のα−アルミナには一次粒
子径が0. 3μm 以上で30μm 以下の実質的に破砕面
を有しないα−アルミナ粉末を用いる。このα−アルミ
ナ粉末には、例えば、住友化学工業株式会社からアドバ
ンストアルミナの商品名で販売されているα−アルミナ
を用いることが出来る。
【0017】これら0. 3μm 以上で30μm 以下の実
質的に破砕面を有しないα−アルミナ粉末は凝集粒子が
ほとんど無く、粒度分布がシャープである。驚くことに
このα−アルミナ粒子はアルミン酸塩を構成するマグネ
シウム、バリウム、ストロンチウム、カルシウム、亜鉛
あるいはセリウムの化合物と反応し微粒子が少なく、か
つ凝集が少ないアルミン酸塩系蛍光体粒子になることを
見い出した。
【0018】この理由は明確ではないが、このα−アル
ミナ粉末は凝集粒子がほとんど無く微粒子を有しないた
め分散性に優れ、アルミン酸塩を構成するマグネシウ
ム、バリウム、ストロンチウム、カルシウム、亜鉛ある
いはセリウムの化合物粉末と均質に混合されるため微粒
子の生成が少ない蛍光体になると考えられる。
【0019】一方、30μmを越える場合はアルミン酸
塩を構成するマグネシウム、バリウム、ストロンチウ
ム、カルシウム、亜鉛あるいはセリウムの化合物粉末と
の反応が困難となる。さらに、輝度等の蛍光特性を高め
るためにはα−アルミナのアルミナ純度が99. 9重量
%以上であることが好ましい。
【0020】アルミン酸塩を構成するマグネシウム、バ
リウム、ストロンチウム、カルシウム、亜鉛あるいはセ
リウムの化合物粉末としては酸化物、あるいは水酸化
物、炭酸塩、硝酸塩、ハロゲン化物など高温で分解し酸
化物になりうるものが使用出来る。
【0021】アルミン酸塩系蛍光体が、一般式aM1
・bMgO・cAl23 で示される複合酸化物基体に
ユーロピウム単独、又はユーロピウムとマンガンからな
る付活剤が添加された化合物の場合、aが0. 5から
4. 5、bが0から4、cが0. 5から20の範囲にな
るように混合される。
【0022】例えば、アルミン酸塩系蛍光体が一般式a
(Ba,Sr)O・bMgO・cAl23 で示される
複合酸化物基体にユーロピウム単独、又はユーロピウム
とマンガンからなる付活剤が添加された化合物の場合、
aが0. 9から1. 7、bが1. 5から2. 1、cが8
の範囲にあることが好ましい。
【0023】また例えば、アルミン酸塩系蛍光体が一般
式a(Ba,Ca)O・cAl23 で示される複合酸
化物基体にユーロピウム単独、又はユーロピウムとマン
ガンからなる付活剤が添加された化合物の場合、aが
1. 0から1. 5、cが6の範囲にあることが好まし
い。
【0024】更に例えば、アルミン酸塩系蛍光体が一般
式aSrO・cAl23 で示される複合酸化物基体に
ユーロピウムが付活剤として添加された化合物の場合、
aが3. 9から4. 1、cが7の範囲にあることが好ま
しい。
【0025】一方、アルミン酸塩系蛍光体が一般式でd
CeO1. 5・eM2 O・fAl23 で示される複合
酸化物基体にテルビウム及び/又はマンガンからなる付
活剤が添加された化合物の場合、dが0. 9から1.
1、eが0. 9から1.1、fが5. 5の範囲にあるこ
とが好ましい。
【0026】発光を生じさせるための付活剤となるユー
ロピウム、マンガン、テルビウムの原料としては、酸化
物、あるいは水酸化物、炭酸塩、硝酸塩、ハロゲン化物
など高温で分解し酸化物になりうるものが使用出来る。
【0027】添加量としては、例えば、アルミン酸塩系
蛍光体が一般式a(Ba,Sr)O・bMgO・cAl
23 で示される複合酸化物基体にユーロピウム単独又
はユーロピウムとマンガンからなる付活剤が添加された
アルミン酸塩系蛍光体の場合、ユーロピウムの添加量が
0. 01aから0. 15a、マンガンの添加量が0.1
5b以下の範囲にあることが好ましい。
【0028】例えば、アルミン酸塩系蛍光体が一般式a
(Ba,Ca)O・cAl23 で示される複合酸化物
基体にユーロピウム単独、又はユーロピウムとマンガン
からなる付活剤が添加されたアルミン酸塩系蛍光体の場
合、ユーロピウムの添加量が0. 01aから0. 15
a、マンガンの添加量が0. 20a以下の範囲にあるこ
とが好ましい。
【0029】例えば、アルミン酸塩系蛍光体が一般式a
SrO・cAl23 で示される複合酸化物基体にユー
ロピウムが付活剤として添加されたアルミン酸塩系蛍光
体の場合、ユーロピウムの添加量が0. 02aから0.
06aの範囲にあることが好ましい。
【0030】例えば、アルミン酸塩系蛍光体が一般式d
CeO1. 5・eM2 O・fAl23 で示される複合
酸化物基体にテルビウム及び/又はマンガンからなる付
活剤が添加されたアルミン酸塩系蛍光体の場合、テルビ
ウムの添加量が0. 3dから0. 5d、マンガンの添加
量が0. 15e以下の範囲にあることが好ましい。
【0031】これら原料をボールミル、V型混合機等を
用い混合した後、1100から1800℃にて数時間焼
成する。さらに上記方法にて得られた生成物をボールミ
ル、ジェットミル等を用い解砕した後、洗浄するが、必
要に応じ分級する。
【0032】さらに蛍光体粒子への反応を促進するため
フラックスを添加することも可能である。フラックスと
しては、例えば酸化ホウ素が使用出来る。
【0033】一次粒子径が0. 3μm 以上で30μm 以
下の実質的に破砕面を有しないα−アルミナ粉末を原料
に用いて得られた本発明によるアルミン酸塩系蛍光体
は、粉砕が容易でかつ微粒子が少ないため発光特性に優
れ、製品歩留まりが高いため3波長形蛍光ランプとして
極めて有用である。
【0034】
【実施例】次に実施例により本発明をさらに詳しく説明
するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものでは
ない。なお、本発明における各種の測定は次のようにし
て行った。
【0035】1.α−アルミナ粉末の特性評価 (1)α−アルミナ粉末の一次粒子径は、α−アルミナ
粉末のSEM(走査型電子顕微鏡、日本電子株式会社
製:T−300)写真から80ないし100個の粒子を
選び出して画像解析を行い、円相当径の平均値を求め
た。円相当径とは、面積が等しい真円の直径に換算した
値である。 (2)α−アルミナ粉末の平均粒子径(D50)及び粒
度分布(D90/D10)は、レーザー散乱法を測定原
理とするマスターサイザー(マルバーン社製)を用いて
測定した。 (3)α−アルミナ粉末の比表面積はBET法を測定原
理で行なった。 (4)α−アルミナ粉末の純度分析は発光分析装置(島
津製作所製 CQM−75)を用いて行った。
【0036】2.アルミン酸塩系蛍光体の特性評価 (1)アルミン酸塩系蛍光体の平均粒子径(X50)及
び粒度分布(X90/X10)は、レーザー散乱法を測
定原理とするSKレーザーミクロンサイザー(セイシン
企業製)を用いて測定した。 (2)アルミン酸塩系蛍光体の粒子径状は走査型電子顕
微鏡(日本電子株式会社製:T−220A)を用いて撮
影した。 (3)アルミン酸塩系蛍光体の発光強度は蛍光分光光度
計(オプトリサーチ社製)を用いて測定した。
【0037】本実施例で用いた一次粒子径が0. 3μm
以上で30μm 以下の実質的に破砕面を有しないα−ア
ルミナ粉末には、住友化学工業株式会社からアドバンス
トアルミナの商品名で販売されている次の表1及び表2
に示すアルミナ粉末を用いた。尚、比較例としては、R
A−40のアルミナ粉末を用いた。各々のα−アルミナ
粉末の走査電子顕微鏡での粒子径状を図1〜図5の図面
代用写真に示す。
【0038】
【表1】
【0039】
【表2】
【0040】実施例1 α−アルミナ 247. 25g 炭酸バリウム 88. 79g 塩基性炭酸マグネシウム 43. 53g 酸化ユーロピウム 8. 80g ふっ化アルミニウム 12. 60g
【0041】α−アルミナにそれぞれAA10あるいは
RA−40を用いた上記原料をボールミルにて十分に混
合し、還元性雰囲気中1300℃で3時間焼成した後、
得られた酸化物を粉砕した。さらにこの粉末を還元性雰
囲気中1300℃で3時間焼成し蛍光体を得た。
【0042】得られた蛍光体の組成式は次の通りであ
り、各蛍光体の平均粒子径,粒度分布,発光ピーク,発
光強度は次の表3に示す。なお、発光強度はRA−40
を用いた蛍光体を100%として計算した値である。 (Ba0.90Eu0.10)O・MgO・5Al23
【0043】
【表3】
【0044】また、図6はAA10を用いた蛍光体の走
査電子顕微鏡写真での粒子形状の図面代用写真であり、
a図は2000倍、b図は5000倍である。図7はR
A−40を用いた蛍光体の走査電子顕微鏡写真での粒子
形状の図面代用写真であり、a図は2000倍、b図は
5000倍である。
【0045】実施例2 α−アルミナ 271. 98g 酸化セリウム 55. 93g 塩基性炭酸マグネシウム 43. 53g 酸化テレビウム 31. 48g ふっ化アルミニウム 13. 86g ホウ酸 3. 11g
【0046】α−アルミナにそれぞれAA2,AA3,
AA5あるいはRA−40を用いた上記原料をボールミ
ルにて十分に混合し、還元性雰囲気中1300℃で2時
間焼成した後、得られた酸化物を粉砕した。さらにこの
粉末を還元性雰囲気中1300℃で2時間焼成した後、
粉砕時間を調整し蛍光体粉末の平均粒子径X50を約
8. 5μmに揃えた。
【0047】得られた蛍光体の組成式は次の通りであ
る。なお残光強度はRA−40を用いた蛍光体を100
%として計算した値である。また、これら蛍光体の特性
を次の表4に示す。 (Ce0.656 Tb0.35)O1.5 ・MgO・ 5.5Al2
3
【0048】
【表4】
【0049】上記結果の通り、本発明によるアルミン酸
塩系蛍光体は、従来用いられていた高純度アルミナRA
−40を原料に用いた蛍光体に比較し粉砕が容易でかつ
シャープな粒度分布を有する。しかも高い発光強度を示
し、極めて優れたアルミン酸塩系蛍光体である。
【0050】
【発明の効果】本発明によれば、粉砕が容易でかつ微粒
子が少ないため発光特性に優れ、製品歩留まりが高いア
ルミン酸塩系蛍光体を得ることが出来る。このアルミン
酸塩系蛍光体は3波長形蛍光ランプとして工業上極めて
有用なものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】α−アルミナ粉末(AA2)の走査電子顕微鏡
での粒子径状の図面代用写真である。
【図2】α−アルミナ粉末(AA3)の走査電子顕微鏡
での粒子径状の図面代用写真である。
【図3】α−アルミナ粉末(AA5)の走査電子顕微鏡
での粒子径状の図面代用写真である。
【図4】α−アルミナ粉末(AA10)の走査電子顕微
鏡での粒子径状の図面代用写真である。
【図5】α−アルミナ粉末(RA−40)の走査電子顕
微鏡での粒子径状の図面代用写真である。
【図6】AA10を用いた蛍光体の走査電子顕微鏡写真
での粒子形状の図面代用写真であり、a図は2000
倍、b図は5000倍である。
【図7】RA−40を用いた蛍光体の走査電子顕微鏡写
真での粒子形状の図面代用写真であり、a図は2000
倍、b図は5000倍である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小林 幸江 神奈川県大和市下鶴間2丁目2番1号 株 式会社東京化学研究所内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルミン酸塩系蛍光体の合成にあたり、
    原料アルミナとして一次粒子径が0. 3μm 以上で30
    μm 以下の実質的に破砕面を有しないα−アルミナ粉末
    を用いることを特徴とするアルミン酸塩系蛍光体の製造
    方法。
  2. 【請求項2】 アルミン酸塩系蛍光体が、一般式 aM1 O・bMgO・cAl23 で示される複合酸化物基体にユーロピウム単独、又はユ
    ーロピウムとマンガンとからなる付活剤が添加された化
    合物であり、 M1 がバリウム、ストロンチウム及びカルシウムからな
    る群から選ばれる少なくとも1種の金属元素であり、 aが0. 5から4. 5、bが0から4、cが0. 5から
    20の範囲にあることを特徴とする請求項1記載のアル
    ミン酸塩系蛍光体の製造方法。
  3. 【請求項3】 アルミン酸塩系蛍光体が一般式 dCeO1.5 ・eM2 O・fAl23 で示される複合酸化物基体にテルビウム及び/又はマン
    ガンからなる付活剤が添加された化合物であり、 M2 がマグネシウム、亜鉛から選ばれる少なくとも1種
    の金属元素であり、 dが0. 9から1. 1、eが0. 9から1.1、fが
    5. 5であることを特徴とする請求項1記載のアルミン
    酸塩系蛍光体の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記α−アルミナとして、アルミナ純度
    が99. 9重量%以上のものを用いることを特徴とする
    請求項1記載のアルミン酸塩系蛍光体の製造方法。
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