JPH1053591A - ベンゼン不溶性の有機アルミニウムオキシ化合物 - Google Patents

ベンゼン不溶性の有機アルミニウムオキシ化合物

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JPH1053591A
JPH1053591A JP14427797A JP14427797A JPH1053591A JP H1053591 A JPH1053591 A JP H1053591A JP 14427797 A JP14427797 A JP 14427797A JP 14427797 A JP14427797 A JP 14427797A JP H1053591 A JPH1053591 A JP H1053591A
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JP
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benzene
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water
aluminoxane
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JP14427797A
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English (en)
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Toshiyuki Tsutsui
井 俊 之 筒
Mamoru Kioka
岡 護 木
Akinori Toyoda
田 昭 徳 豊
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Mitsui Petrochemical Industries Ltd
Original Assignee
Mitsui Petrochemical Industries Ltd
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  • Transition And Organic Metals Composition Catalysts For Addition Polymerization (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】優れた触媒活性を有し、しかも分子量分布およ
び組成分布の狭いオレフィン(共)重合体を与えること
ができるような新規なオレフィン重合用触媒成分を提供
すること。 【解決手段】[A]60℃のベンゼンに溶解するAl成
分がAl原子換算で10%以下であり、[B]赤外分光
法で求めた1220cm-1の吸光度(D1220)と、12
60cm-1の吸光度(D1260)との比(D1260
1220)が0.09以下であるベンゼン不溶性の有機ア
ルミニウムオキシ化合物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の技術的背景】本発明は、ベンゼンなどの炭化水
素溶媒に不溶性である有機アルミニウムオキシ化合物に
関し、さらに詳しくは、オレフィン重合用触媒の触媒成
分として用いられるベンゼンなどの炭化水素溶媒に不溶
性である有機アルミニウムオキシ化合物に関する。
【0002】
【発明の技術的背景】従来からα−オレフィン重合体た
とえばエチレン重合体またはエチレン・α−オレフィン
共重合体を製造するための触媒として、チタン化合物と
有機アルミニウムとからなるチタン系触媒あるいはバナ
ジウム化合物と有機アルミニウム化合物とからなるバナ
ジウム系触媒が知られている。
【0003】一般にチタン系触媒を用いて得られるエチ
レン・α−オレフィン共重合体は、分子量分布および組
成分布が広く、かつ透明性、表面非粘着性および力学物
性に劣るという問題点があった。また、バナジウム系触
媒を用いて得られるエチレン・α−オレフィン共重合体
は、チタン系触媒を用いて得られるエチレン・α−オレ
フィン共重合体にくらべて分子量分布および組成分布は
狭く、しかも透明性、表面非粘着性、力学物性はかなり
改善されるが、重合活性が低く、脱灰操作が必要とされ
た。したがってさらにこれらの性能の改善された触媒系
の出現が望まれている。
【0004】一方、新しいチーグラー型オレフィン重合
触媒として、ジルコニウム化合物およびアルミノオキサ
ンからなる触媒を用いたエチレン・α−オレフィン共重
合体の製造方法が最近提案されている。
【0005】たとえば特開昭58−19309号公報に
は、下記式 (シクロペンタジエニル)2MeRHal [ここで、Rはシクロペンタジエニル、C1 〜C6 のア
ルキルまたはハロゲンであり、Meは遷移金属であり、
Halはハロゲンである]で表わされる遷移金属含有化合
物と、下記式 Al2 OR4 (Al(R)−O)n [ここで、Rはメチルまたはエチルであり、nは4〜2
0の数である]で表わされる線状アルミノオキサンまた
は下記式
【0006】
【化1】
【0007】[ここで、Rおよびnの定義は上記と同じ
である]で表わされる環状アルミノオキサンとからなる
触媒の存在下、エチレンおよびC3 〜C12のα−オレフ
ィンの1種または2種以上を−50℃〜200℃の温度
で重合させるエチレン・α−オレフィン共重合体の製造
方法が記載されている。そして同公開公報には、得られ
るポリエチレンの密度を調節するには、10重量%まで
の少量の幾分長鎖のα−オレフィンまたは混合物の存在
下にエチレンの重合を行うべきことが教示されている。
【0008】特開昭59−95292号公報には、下記
式、
【0009】
【化2】
【0010】[ここで、nは2〜40であり、RはC1
〜C6 ]で表わされる線状アルミノオキサンおよび下記
【0011】
【化3】
【0012】[ここで、nおよびRの定義は上記と同じ
である]で表わされる環状アルミノオキサンの製造法に
関する発明が記載されている。同公報には、同製造法に
より製造された、たとえばメチルアルミノオキサンとチ
タンまたはジルコニウムのビス(シクロペンタジエニ
ル)化合物とを混合して、オレフィンの重合を行うと、
1gの遷移金属当りかつ1時間当り、25百万g以上の
ポリエチレンが得られると記載されている。
【0013】特開昭60−35005号公報には、下記
【0014】
【化4】
【0015】[ここで、R1 はC1 〜C10アルキルであ
り、R0 はR1 であるかまたは結合して−O−を表わ
す]で表わされるアルミノオキサン化合物をまずマグネ
シウム化合物と反応させ、次いで反応生成物を塩素化
し、さらにTi、V、Zr またはCrの化合物で処理し
て、オレフィン用重合触媒を製造する方法が開示されて
いる。そして同公報には、上記触媒がエチレンとC3
12のα−オレフィンとの混合物の共重合に特に好適で
あると記載されている。
【0016】特開昭60−35006号公報には、反応
器ブレンドポリマー製造用触媒系として、異なる2種以
上の遷移金属のモノ−、ジ−もしくはトリ−シクロペン
タジエニルまたはその誘導体(a)とアルミノオキサン
(b)との組合せが開示されている。同公報の実施例1
には、ビス(ペンタメチルシクロペンタジエニル)ジル
コニウムジメチルとアルミノオキサンとからなる触媒を
用いて、エチレンとプロピレンとを重合せしめて、数平
均分子量15,300、重量平均分子量36,400お
よびプロピレン成分を3.4%含むポリエチレンが得ら
れたことが開示されている。また、同実施例2では、ビ
ス(ペンタメチルシクロペンタジエニル)ジルコニウム
ジクロライドと、ビス(メチルシクロペンタジエニル)
ジルコニウムジクロライドとアルミノオキサンとからな
る触媒を用いて、エチレンとプロピレンとを重合し、数
平均分子量2,200、重量平均分子量11,900お
よび30モル%のプロピレン成分を含むトルエン可溶部
分と数平均分子量3,000、重量平均分子量7,40
0および4.8モル%のプロピレン成分を含むトルエン
不溶部分からなる数平均分子量2,000、重量平均分
子量8,300および7.1モル%のプロピレン成分を
含むポリエチレンとエチレン・プロピレン共重合体のブ
レンド物を得ている。同様にして実施例3には分子量分
布(Mw/Mn)4.57およびプロピレン成分20.
6モル%の可溶性部分と分子量分布3.04およびプロ
ピレン成分2.9モル%の不溶性部分からなるLLDP
Eとエチレン−プロピレン共重合体のブレンド物が記載
されている。
【0017】特開昭60−35007号公報には、エチ
レンを単独で、またはエチレンと炭素数3以上のα−オ
レフィンとを、メタロセンと下記式
【0018】
【化5】
【0019】[ここで、Rは炭素数1〜5のアルキル基
であり、nは1〜約20の整数である]で表わされる環
状アルミノオキサンまたは下記式 R(R−Al−O)n AlR2 [ここで、Rは炭素数1〜5のアルキル基であり、nの
定義は上記に同じである]で表わされる線状アルミノオ
キサンとを含む触媒系の存在下に重合させる方法が記載
されている。このようにして得られる重合体は、同公報
の記載によれば、約500〜約140万の重量平均分子
量を有し、かつ1.5〜4.0の分子量分布を有する。
【0020】特開昭60−35008号公報には、少な
くとも2種のメタロセンとアルミノオキサンとを含む触
媒系を用いることにより、巾広い分子量分布を有するポ
リエチレンまたはエチレンとC3 〜C10のα−オレフィ
ンとの共重合体が製造されることが記載されている。そ
して同公報には上記共重合体が分子量分布(Mw/M
n)2〜50を有することが記載されている。
【0021】遷移金属化合物とアルミノオキサンと有機
アルミニウム化合物とからなる混合有機アルミニウム化
合物から形成される触媒を用いて、オレフィンを重合す
る方法が特開昭60−260602号公報および特開昭
60−130604号公報に提案されており、有機アル
ミニウム化合物を添加することにより単位遷移金属当り
の重合活性が向上することが記載されている。
【0022】さらに、特開昭62−36390号公報に
は、有機アルミニウム化合物と結晶水含有鉄化合物とを
反応させることによってアルミノオキサンを得ることが
できる旨教示されており、また特開昭62−14849
1号公報には、有機アルミニウム化合物と、マグネシウ
ム化合物、ニッケル化合物およびランタニド化合物から
なる群より選ばれた結晶水含有化合物とを反応させるこ
とによってアルミノオキサンを得ることができる旨教示
されており、さらに特開昭63−56507号公報およ
び特開昭63−56508号公報には、高速高遮断力誘
導型インペラあるいは超音波を利用して、不活性炭化水
素溶媒中で直接水と有機アルミニウム化合物とを反応さ
せることによってアルミノオキサンを得ることができる
旨教示されている。
【0023】このようにα−オレフィン(共)重合体を
製造するに際して、触媒の一成分としてアルミノオキサ
ン化合物を用いると、優れた重合活性で、分子量分布お
よび組成分布が狭いα−オレフィン(共)重合体を製造
することができる。
【0024】しかしながら、さらに優れたα−オレフィ
ンに対する重合活性を有し、しかも分子量分布および組
成分布が狭いオレフィン(共)重合体を得ることができ
るようなアルミノオキサン系の有機アルミニウム化合物
の出現が強く望まれている。
【0025】ところで上記のような公知のオレフィン重
合に用いられてきたアルミノオキサン化合物は、それ自
身は液状であっても、また固体状であっても、すべてベ
ンゼンあるいはトルエンなどの炭化水素溶媒に可溶な状
態で回収されており、さらには、その分子量はベンゼン
に溶解させて凝固点降下法によって測定されていた。ま
た、該アルミノオキサンの構造決定もベンゼンに溶解さ
せて凝固点の測定を行なうことにより行なわれていた。
【0026】本発明者らは、上記のような点に鑑みてさ
らに鋭意研究したところ、アルミノオキサンの溶液ある
いは有機アルミニウム化合物から得られる、ベンゼンお
よびトルエンに不溶性あるいは難溶性の従来全く知られ
ていなかった新規な有機アルミニウムオキシ化合物が、
オレフィンの重合に優れた触媒活性を有することを見出
して本発明を完成するに至った。
【0027】
【発明の目的】本発明は、上記のような従来技術に鑑み
て完成されたものであり、優れた触媒活性を有し、しか
も分子量分布および組成分布の狭いオレフィン(共)重
合体を与えることができるような、新規なベンゼンなど
の炭化水素溶媒に不溶性である有機アルミニウムオキシ
化合物を提供することを目的としている。
【0028】
【発明の概要】本発明に係るベンゼン不溶性の有機アル
ミニウムオキシ化合物は、[A]60℃のベンゼンに溶
解するAl成分がAl原子換算で10%以下であり、
[B]赤外分光法で求めた1220cm-1の吸光度(D
1220)と、1260cm -1の吸光度(D1260)との比
(D1260/D1220)が0.09以下であることを特徴と
している。
【0029】本発明に係るベンゼン不溶性の有機アルミ
ニウムオキシ化合物は、オレフィン重合用触媒の一成分
として用いると、オレフィンの重合に優れた重合活性を
示し、しかも分子量分布および組成分布が狭いオレフィ
ン(共)重合体を与えることができる。
【0030】
【発明の具体的説明】以下本発明に係るベンゼン不溶性
の有機アルミニウムオキシ化合物について具体的に説明
する。
【0031】本発明に係る有機アルミニウムオキシ化合
物は、60℃のベンゼンに溶解するAl成分がAl原子
換算で10%以下、好ましくは5%以下、特に好ましく
は2%以下であり、ベンゼンに対して不溶性あるいは難
溶性である。
【0032】このような有機アルミニウムオキシ化合物
のベンゼンに対する溶解性は、100ミリグラム原子の
Alに相当する該有機アルミニウムオキシ化合物を10
0mlのベンゼンに懸濁した後、撹拌下60℃で6時間
混合した後、ジャケット付G−5ガラス製フィルターを
用い、60℃で熱時濾過を行ない、フィルター上に分離
された固体部を60℃のベンゼン50mlを用いて4回
洗浄した後の全濾液中に存在するAl原子の存在量(x
ミリモル)を測定することにより求められる(x%)。
【0033】また本発明に係るベンゼン不溶性の有機ア
ルミニウムオキシ化合物を赤外分光法(IR)によって
解析すると、1220cm-1付近における吸光度(D
1220)と、1260cm-1付近における吸光度
(D1260)との比(D1260/D1220)は、0.09以
下、好ましくは0.08以下、特に好ましくは0.04
〜0.07の範囲にある。
【0034】本明細書において、有機アルミニウムオキ
シ化合物の赤外分光分析は、以下のようにして行なう。
まず窒素ボックス中で、有機アルミニウムオキシ化合物
とヌジョールとを、めのう乳鉢中で磨砕しペースト状に
する。
【0035】次にペースト状となった試料を、KBr 板
に挾み、窒素雰囲気下で日本分光社製IR−810によ
ってIRスペクトルを測定する。本発明に係る有機アル
ミニウムオキシ化合物のIRスペクトルを図1に示す。
【0036】このようにして得られたIRスペクトルか
ら、D1260/D1220を求めるが、このD1260/D1220
は以下のようにして求める。 (イ)1280cm-1付近と1240cm-1付近の極大
点を結び、これをベースラインL1 とする。 (ロ)1260cm-1付近の吸収極小点の透過率(T
%)と、この極小点から波数軸(横軸)に対して垂線を
引き、この垂線とベースラインL1 との交点の透過率
(T0 %)を読み取り、1260cm-1付近の吸光度
(D1260=log T0 /T)を計算する。 (ハ)同様に1280cm-1付近と1180cm-1付近
の極大点を結び、これをベースラインL2 とする。 (ニ)1220cm-1付近の吸収極小点の透過率(T’
%)と、この極小点から波数軸(横軸)に対して垂線を
引き、この垂線とベースラインL2 との交点の透過率
(T’0 %)を読み取り、1220cm-1付近の吸光度
(D1220=log T’ 0 /T’)を計算する。 (ホ)これらの値からD1260/D1220を計算する。
【0037】なお従来公知のベンゼン可溶性の有機アル
ミニウムオキシ化合物のIRスペクトルを図2に示す。
この図2からもわかるように、ベンゼン可溶性の有機ア
ルミニウムオキシ化合物は、D1260/D1220値は、ほぼ
0.10〜0.13の間にあり、本発明に係るベンゼン
不溶性の有機アルミニウムオキシ化合物は、従来公知の
ベンゼン可溶性の有機アルミニウムオキシ化合物とD
1260/D1220値で明らかに相違している。
【0038】本発明に係るベンゼン不溶性の有機アルミ
ニウムオキシ化合物は、
【0039】
【化6】
【0040】[式中、R1 は炭素数1〜12の炭化水素
基である]で示されるアルキルオキシアルミニウム単位
を有すると推定される。上記のアルキルオキシアルミニ
ウム単位において、R1 は、具体的には、メチル基、エ
チル基、n-プロピル基、イソプロピル基、n-ブチル基、
イソブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、オクチル基、
デシル基、シクロヘキシル基、シクロオクチル基などが
例示できる。これらの中でメチル基、エチル基が好まし
く、とくにメチル基が好ましい。
【0041】本発明に係るベンゼン不溶性の有機アルミ
ニウムオキシ化合物は、式
【0042】
【化7】
【0043】で表わされるアルキルオキシアルミニウム
単位の他に式
【0044】
【化8】
【0045】で表わされるオキシアルミニウム単位[こ
こで、R1 は上記に同じであり、R2 は、炭素数1〜1
2の炭化水素基、炭素数1〜12のアルコキシ基、炭素
数6〜20のアリーロキシ基、水酸基、ハロゲンまたは
水素であり、R1 およびR2 は互いに異なる基を表わ
す]を含有していてもよい。その場合には、アルキルオ
キシアルミニウム単位
【0046】
【化9】
【0047】を30モル%以上、好ましくは50モル%
以上、特に好ましくは70モル%以上の割合で含むアル
キルオキシアルミニウム単位を有する有機アルミニウム
オキシ化合物が好ましい。
【0048】次に本発明に係るベンゼン不溶性の有機ア
ルミニウムオキシ化合物の製造方法について具体的に説
明する。本発明に係るベンゼン不溶性の有機アルミニウ
ムオキシ化合物は、アルミノオキサンの溶液と、水また
は活性水素含有化合物とを接触させることにより得られ
る。
【0049】ここで用いられるアルミノオキサンの溶液
は、たとえば下記のような方法によって製造することが
できる。 (1) 吸着水を含有する化合物あるいは結晶水を含有する
塩類、たとえば塩化マグネシウム水和物、硫酸銅水和
物、硫酸アルミニウム水和物、硫酸ニッケル水和物、塩
化第1セリウム水和物などの炭化水素媒体懸濁液に、ト
リアルキルアルミニウムなどの有機アルミニウム化合物
を添加して反応させて炭化水素の溶液として回収する方
法。 (2) ベンゼン、トルエン、エチルエーテル、テトラヒド
ロフランなどの媒体中で、トリアルキルアルミニウムな
どの有機アルミニウム化合物に直接水や氷や水蒸気を作
用させて炭化水素の溶液として回収する方法。
【0050】なお、該アルミノオキサンは、少量の有機
金属成分を含有してもよい。また回収された上記のアル
ミノオキサンの溶液から溶媒あるいは未反応有機アルミ
ニウム化合物を蒸留して除去した後、溶媒に再溶解して
もよい。
【0051】このようなアルミノオキサンの溶液を製造
する際に用いられる有機アルミニウム化合物としては、
具体的には、トリメチルアルミニウム、トリエチルアル
ミニウム、トリプロピルアルミニウム、トリイソプロピ
ルアルミニウム、トリn-ブチルアルミニウム、トリイソ
ブチルアルミニウム、トリsec-ブチルアルミニウム、ト
リtert- ブチルアルミニウム、トリペンチルアルミニウ
ム、トリヘキシルアルミニウム、トリオクチルアルミニ
ウム、トリデシルアルミニウム、トリシクロヘキシルア
ルミニウム、トリシクロオクチルアルミニウムなどのト
リアルキルアルミニウム;ジメチルアルミニウムクロリ
ド、ジエチルアルミニウムクロリド、ジエチルアルミニ
ウムブロミド、ジイソブチルアルミニウムクロリドなど
のジアルキルアルミニウムハライド;ジエチルアルミニ
ウムハイドライド、ジイソブチルアルミニウムハイドラ
イドなどのジアルキルアルミニウムハイドライド;ジメ
チルアルミニウムメトキシド、ジエチルアルミニウムエ
トキシドなどのジアルキルアルミニウムアルコキシド;
ジエチルアルミニウムフェノキシドなどのジアルキルア
ルミニウムアリーロキシドなどが挙げられる。
【0052】これらのうち、特にトリアルキルアルミニ
ウムが好ましい。また、有機アルミニウム化合物とし
て、一般式 (i-C4 9 x Aly (C5 10z (x、y、zは正の数であり、z≧2xである)で表わ
されるイソプレニルアルミニウムを、用いることもでき
る。
【0053】上記のような有機アルミニウム化合物は、
単独であるいは組合せて用いられる。アルミノオキサン
の溶液に用いられる溶媒としては、ベンゼン、トルエ
ン、キシレン、クメン、シメンなどの芳香族炭化水素;
ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、オクタン、デカン、ド
デカン、ヘキサデカン、オクタデカンなどの脂肪族炭化
水素;シクロペンタン、シクロヘキサン、シクロオクタ
ン、メチルシクロペンタンなどの脂環族炭化水素;ガソ
リン、灯油、軽油などの石油留分あるいは上記芳香族炭
化水素、脂肪族炭化水素、脂環族炭化水素のハロゲン化
物とりわけ、塩素化物、臭素化物などの炭化水素溶媒が
挙げられる。その他、エチルエーテル、テトラヒドロフ
ランなどのエーテル類を用いることもできる。これらの
溶媒のうち特に芳香族炭化水素が好ましい。
【0054】本発明では、上記のようなアルミノオキサ
ンの溶液と、水または活性水素含有化合物とを接触させ
ることによって、ベンゼン不溶性の有機アルミニウムオ
キシ化合物が得られる。
【0055】本発明で用いられる活性水素含有化合物と
しては、メタノール、エタノール、n-プロパノール、イ
ソプロパールなどのアルコール類;エチレングリコー
ル、ヒドロキノンなどのジオール類;酢酸、プロピオン
酸などの有機酸類などが用いられる。このうちアルコー
ル類、ジオール類が好ましく、特にアルコール類が好ま
しい。
【0056】アルミノオキサンの溶液と接触させる水ま
たは活性水素含有化合物は、ベンゼン、トルエン、ヘキ
サンなどの炭化水素溶媒;テトラヒドロフランなどのエ
ーテル溶媒;トリエチルアミンなどのアミン溶媒などに
溶解あるいは分散させて、あるいは、蒸気または固体の
状態で用いることができる。また水として、塩化マグネ
シウム、硫酸マグネシウム、硫酸アルミニウム、硫酸
銅、硫酸ニッケル、硫酸鉄、塩化第1セリウムなどの塩
の結晶水あるいはシリカ、アルミナ、水酸化アルミニウ
ムなどの無機化合物またはポリマーなどに吸着した吸着
水などを用いることもできる。
【0057】アルミノオキサンの溶液と、水または活性
水素含有化合物との接触反応は、通常溶媒、たとえば炭
化水素溶媒中で行なわれる。この際用いられる溶媒とし
ては、ベンゼン、トルエン、キシレン、クメン、シメン
などの芳香族炭化水素;ペンタン、ヘキサン、ヘプタ
ン、オクタン、デカン、ドデカン、ヘキサデカン、オク
タデカンなどの脂肪族炭化水素;シクロペンタン、シク
ロヘキサン、シクロオクタン、メチルシクロヘキサンな
どの脂環族炭化水素;ガソリン、灯油、軽油などの石油
留分などの炭化水素溶媒あるいは上記芳香族炭化水素、
脂肪族炭化水素、脂環族炭化水素のハロゲン化物とりわ
け、塩素化物、臭素化物などのハロゲン化炭化水素;エ
チルエーテル、テトラヒドロフランなどのエーテル類を
用いることもできる。これらの媒体のうちでは、芳香族
炭化水素が特に好ましい。
【0058】該接触反応に用いられる水または活性水素
含有化合物は、アルミノオキサンの溶液中のAl原子に
対して0.1〜5モル、好ましくは0.2〜3モルの量
で用いられる。反応系内の濃度は、アルミニウム原子に
換算して、通常1×10-3〜5グラム原子/リットル、
好ましくは1×10-2〜3グラム原子/リットルの範囲
であることが望ましく、また反応系内の水の濃度は、通
常2×10-4〜5モル/リットル、好ましくは2×10
-3〜3モル/リットルの濃度であることが望ましい。
【0059】アルミノオキサンの溶液と、水または活性
水素含有化合物とを接触させるには、具体的には下記の
ようにすればよい。 (1)アルミノオキサンの溶液と、水または活性水素含
有化合物を含有した炭化水素溶媒とを接触させる方法。 (2)アルミノオキサンの溶液に、水または活性水素含
有化合物の蒸気を吹込むなどして、アルミノオキサンと
蒸気とを接触させる方法。 (3)アルミノオキサンの溶液と、水または氷あるいは
活性水素含有化合物を直接接触させる方法。 (4)アルミノオキサンの溶液と、吸着水含有化合物ま
たは結晶水含有化合物の炭化水素懸濁液あるいは活性水
素含有化合物が吸着された化合物の炭化水素懸濁液とを
混合して、アルミノオキサンと吸着水または結晶水とを
接触させる方法。
【0060】なお、上記のようなアルミノオキサンの溶
液は、アルミノオキサンと水または活性水素含有化合物
との反応に悪影響を及ぼさない限り、他の成分を含んで
いてもよい。
【0061】上記のようなアルミノオキサンの溶液と、
水または活性水素含有化合物との接触反応は、通常−5
0〜150℃、好ましくは0〜120℃、さらに好まし
くは20〜100℃の温度で行なわれる。また反応時間
は、反応温度によっても大きく変わるが、通常0.5〜
300時間、好ましくは1〜150時間程度である。
【0062】また本発明に係るベンゼン不溶性の有機ア
ルミニウムオキシ化合物は、上記のような有機アルミニ
ウムと水とを接触させることによって直接得ることもで
きる。この場合には、水は、反応系内に溶解している有
機アルミニウム原子が全有機アルミニウム原子に対して
20%以下となるような量で用いられる。
【0063】有機アルミニウム化合物と接触させる水
は、ベンゼン、トルエン、ヘキサンなどの炭化水素溶
媒;テトラヒドロフランなどのエーテル溶媒;トリエチ
ルアミンなどのアミン溶媒などに溶解または分散させ
て、あるいは水蒸気または氷の状態で用いることができ
る。また水として、塩化マグネシウム、硫酸マグネシウ
ム、硫酸アルミニウム、硫酸銅、硫酸ニッケル、硫酸
鉄、塩化第1セリウムなどの塩の結晶水あるいはシリ
カ、アルミナ、水酸化アルミニウムなどの無機化合物あ
るいはポリマーなどに吸着した吸着水などを用いること
もできる。
【0064】有機アルミニウム化合物と水との接触反応
は、通常、炭化水素溶媒中で行なわれる。この際用いら
れる炭化水素溶媒としては、ベンゼン、トルエン、キシ
レン、クメン、シメンなどの芳香族炭化水素;ペンタ
ン、ヘキサン、ヘプタン、オクタン、デカン、ドデカ
ン、ヘキサデカン、オクタデカンなどの脂肪族炭化水
素;シクロペンタン、シクロヘキサン、シクロオクタ
ン、メチルシクロヘキサンなどの脂環族炭化水素;ガソ
リン、灯油、軽油などの石油留分あるいは上記芳香族炭
化水素、脂肪族炭化水素、脂環族炭化水素のハロゲン化
物、とりわけ塩素化物、臭素化物などの炭化水素溶媒が
挙げられる。その他、エチルエーテルテトラヒドロフラ
ンなどのエーテル類を用いることもできる。これらの媒
体のうち、芳香族炭化水素が特に好ましい。
【0065】反応系内の有機アルミニウム化合物の濃度
は、アルミニウム原子に換算して通常1×10-3〜5グ
ラム原子/リットル、好ましくは1×10-2〜3グラム
原子/リットルの範囲であることが望ましく、また反応
系内の水の濃度は、通常1×10-3〜5モル/リット
ル、好ましくは1×10-2〜3モル/リットルの濃度で
あることが望ましい。この際、反応系内で溶解している
有機アルミニウム原子が、全有機アルミニウム原子に対
して20%以下、好ましくは10%以下、より好ましく
は0〜5%であることが望ましい。
【0066】有機アルミニウム化合物と水とを接触させ
るには、具体的には下記のようにすればよい。 (1)有機アルミニウムの炭化水素溶液と水を含有した
炭化水素溶媒とを接触させる方法。 (2)有機アルミニウムの炭化水素溶液に、水蒸気を吹
込むなどして、有機アルミニウムと水蒸気とを接触させ
る方法。 (3)有機アルミニウムの炭化水素溶液と、吸着水含有
化合物または結晶水含有化合物の炭化水素懸濁液とを混
合して、有機アルミニウムと吸着水または結晶水とを接
触させる方法。 (4)有機アルミニウムの炭化水素溶液と氷を接触させ
る方法。
【0067】なお、上記のような有機アルミニウムの炭
化水素溶液は、有機アルミニウムと水との反応に悪影響
を及ぼさない限り、他の成分を含んでいてもよい。上記
のような有機アルミニウム化合物と水との接触反応は、
通常−100〜150℃、好ましくは−70〜100
℃、さらに好ましくは−50〜80℃の温度で行なわれ
る。また反応時間は、反応温度によっても大きく変わる
が、通常1〜200時間、好ましくは2〜100時間程
度である。
【0068】本発明に係るベンゼン不溶性の有機アルミ
ニウムオキシ化合物は、オレフィン重合用触媒の触媒成
分として用いられる。このようなベンゼン不溶性の有機
アルミニウムオキシ化合物は、たとえば、シクロアルカ
ジエニル骨格を有する配位子を含む遷移金属化合物、好
ましくはさらに有機アルミニウム化合物と組み合せてオ
レフィン重合用触媒として用いることができる。
【0069】本発明に係るベンゼン不溶性の有機アルミ
ニウムオキシ化合物とともにオレフィン重合用触媒とし
て用いられるシクロアルカジエニル骨格を有する配位子
を含む遷移金属化合物は、 式 MLx (式中、Mは遷移金属であり、Lは遷移金属に配位する
配位子であり、少なくとも1個のLはシクロアルカジエ
ニル骨格を有する配位子であり、シクロアルカジエニル
骨格を有する配位子を少なくとも2個以上含む場合に
は、少なくとも2個のシクロアルカジエニル骨格を有す
る配位子は低級アルキレン基を介して結合されていても
よく、シクロアルカジエニル骨格を有する配位子以外の
Lは炭素数1〜12の炭化水素基、アルコキシ基、アリ
ーロキシ基、ハロゲンまたは水素であり、xは遷移金属
の原子価である。)で示される。
【0070】上記式において、Mは遷移金属であるが、
具体的には、ジルコニウム、チタンまたはハフニウムあ
るいはクロム、バナジウムであることが好ましく、この
うち特にジルコニウムおよびハフニウムが好ましい。
【0071】シクロアルカジエニル骨格を有する配位子
としては、たとえばシクロペンタジエニル基;メチルシ
クロペンタジエニル基、エチルシクロペンタジエニル
基、t-ブチルシクロペンタジエニル基、ジメチルシクロ
ペンタジエニル基、ペンタメチルシクロペンタジエニル
基などのアルキル置換シクロペンタジエニル基;インデ
ニル基、フルオレニル基などを例示することができる。
【0072】上記のようなシクロアルカジエニル骨格を
有する配位子は、2個以上遷移金属に配位していてもよ
く、この場合には少なくとも2個のシクロアルカジエニ
ル骨格を有する配位子は、低級アルキレン基を介して結
合されていてもよい。
【0073】シクロアルカジエニル骨格を有する配位子
以外の配位子は、炭素数1〜12の炭化水素基、アルコ
キシ基、アリーロキシ基、ハロゲンまたは水素である。
炭素数1〜12の炭化水素基としては、アルキル基、シ
クロアルキル基、アリール基、アラルキル基などを例示
することができ、具体的には、アルキル基としては、メ
チル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチ
ル基などが例示され、シクロアルキル基としては、シク
ロペンチル基、シクロヘキシル基などが例示され、アリ
ール基としては、フェニル基、トリル基などが例示さ
れ、アラルキル基としては、ベンジル基、ネオフィル基
などが例示される。
【0074】アルコキシ基としては、メトキシ基、エト
キシ基、ブトキシ基などが例示され、アリーロキシ基と
しては、フェノキシ基などが例示される。
【0075】ハロゲンとしては、フッ素、塩素、臭素、
ヨウ素などが例示される。以下、Mがジルコニウムであ
るシクロアルカジエニル骨格を有する配位子を含む遷移
金属化合物について、具体的な化合物を例示する。
【0076】ビス(シクロペンタジエニル)ジルコニウ
ムモノクロリドモノハイドライド、ビス(シクロペンタ
ジエニル)ジルコニウムモノブロミドモノハイドライ
ド、ビス(シクロペンタジエニル)メチルジルコニウム
ハイドライド、ビス(シクロペンタジエニル)エチルジ
ルコニウムハイドライド、ビス(シクロペンタジエニ
ル)フェニルジルコニウムハイドライド、ビス(シクロ
ペンタジエニル)ベンジルジルコニウムハイドライド、
ビス(シクロペンタジエニル)ネオペンチルジルコニウ
ムハイドライド、ビス(メチルシクロペンタジエニル)
ジルコニウムモノクロリドハイドライド、ビス(インデ
ニル)ジルコニウムモノクロリドモノハイドライド、ビ
ス(シクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド、
ビス(シクロペンタジエニル)ジルコニウムジブロミ
ド、ビス(シクロペンタジエニル)メチルジルコニウム
モノクロリド、ビス(シクロペンタジエニル)エチルジ
ルコニウムモノクロリド、ビス(シクロペンタジエニ
ル)シクロヘキシルジルコニウムモノクロリド、ビス
(シクロペンタジエニル)フェニルジルコニウムモノク
ロリド、ビス(シクロペンタジエニル)ベンジルジルコ
ニウムモノクロリド、ビス(メチルシクロペンタジエニ
ル)ジルコニウムジクロリド、ビス(t-ブチルシクロペ
ンタジエニル)ジルコニウムジクロリド、ビス(インデ
ニル)ジルコニウムジクロリド、ビス(インデニル)ジ
ルコニウムジブロミド、ビス(シクロペンタジエニル)
ジルコニウムジメチル、ビス(シクロペンタジエニル)
ジルコニウムジフェニル、ビス(シクロペンタジエニ
ル)ジルコニウムジベンジル、ビス(フルオレニル)ジ
ルコニウムジクロリド、ビス(シクロペンタジエニル)
ジルコニウムメトキシクロリド、ビス(シクロペンタジ
エニル)ジルコニウムエトキシクロリド、ビス(メチル
シクロペンタジエニル)ジルコニウムエトキシクロリ
ド、ビス(シクロペンタジエニル)ジルコニウムフェノ
キシクロリド、エチレンビス(インデニル)ジメチルジ
ルコニウム、エチレンビス(インデニル)ジエチルジル
コニウム、エチレンビス(インデニル)ジフェニルジル
コニウム、エチレンビス(インデニル)メチルジルコニ
ウムモノクロリド、エチレンビス(インデニル)エチル
ジルコニウムモノクロリド、エチレンビス(インデニ
ル)メチルジルコニウムモノブロミド、エチレンビス
(インデニル)ジルコニウムジクロリド、エチレンビス
(インデニル)ジルコニウムジブロミド、エチレンビス
(4,5,6,7-テトラヒドロ-1- インデニル)ジメチルジル
コニウム、エチレンビス(4,5,6,7-テトラヒドロ-1- イ
ンデニル)メチルジルコニウムモノクロリド、エチレン
ビス(4,5,6,7-テトラヒドロ-1- インデニル)ジルコニ
ウムジクロリド、エチレンビス(4,5,6,7-テトラヒドロ
-1- インデニル)ジルコニウムジブロミド、エチレンビ
ス(4-メチル-1- インデニル)ジルコニウムジクロリ
ド、エチレンビス(5-メチル-1- インデニル)ジルコニ
ウムジクロリド、エチレンビス(6-メチル-1- インデニ
ル)ジルコニウムジクロリド、エチレンビス(7-メチル
-1- インデニル)ジルコニウムジクロリド、エチレンビ
ス(5-メトキシ-1- インデニル)ジルコニウムジクロリ
ド、エチレンビス(2,3-ジメチル-1- インデニル)ジル
コニウムジクロリド、エチレンビス(4,7-ジメチル-1-
インデニル)ジルコニウムジクロリド、エチレンビス
(4,7-ジメトキシ-1- インデニル)ジルコニウムジクロ
リド。
【0077】また上記のようなジルコニウム化合物にお
いて、ジルコニウム金属を、チタン金属、ハフニウム金
属、クロム金属またはバナジウム金属に置換えた遷移金
属化合物を用いることもできる。
【0078】また、本発明で得られるベンゼン不溶性の
有機アルミニウムオキシ化合物は、他の有機アルミニウ
ム化合物とともにオレフィン重合用触媒成分として用い
ることもできる。この際用いられる有機アルミニウム化
合物は、たとえばRn 6 AlX3-n (式中、R6 は炭素
数1〜12の炭化水素基であり、Xはハロゲンまたは水
素であり、nは1〜3である)で示される。
【0079】上記式において、R6 は炭素数1〜12の
炭化水素基たとえばアルキル基、シクロアルキル基また
はアリール基であるが、具体的には、メチル基、エチル
基、n-プロピル基、イソプロピル基、イソブチル基、ペ
ンチル基、ヘキシル基、オクチル基、デシル基、シクロ
ペンチル基、シクロヘキシル基、フェニル基、トリル基
などである。
【0080】このような有機アルミニウム化合物として
は、具体的には以下のような化合物が用いられる。トリ
メチルアルミニウム、トリエチルアルミニウム、トリイ
ソプロピルアルミニウム、トリイソブチルアルミニウ
ム、トリオクチルアルミニウム、トリ2-エチルヘキシル
アルミニウムなどのトリアルキルアルミニム。
【0081】イソプレニルアルミニウムなどのアルケニ
ルアルミニウム。ジメチルアルミニウムクロリド、ジエ
チルアルミニウムクロリド、ジイソプロピルアルミニウ
ムクロリド、ジイソブチルアルミニウムクロリド、ジメ
チルアルミニウムブロミドなどのジアルキルアルミニウ
ムハライド。
【0082】メチルアルミニウムセスキクロリド、エチ
ルアウミニウムセスキクロリド、ブチルアルミニウムセ
スキクロリド、エチルアルミニウムセスキブロミドなど
のアルキルアルミニウムセスキハライド。
【0083】メチルアルミニウムジクロリド、エチルア
ルミニウムジクロリド、イソプロピルアルミニウムジク
ロリド、エチルアルミニウムジブロミドなどのアルキル
アルミニウムジハライド。
【0084】ジエチルアルミニウムハイドライド、イソ
ブチルアルミニウムハイドライドなどのアルキルアルミ
ニウムハイドライド。またその他の有機アルミニウム化
合物として、たとえばR6 n AlY3-n (式中R6 は上
記と同様であり、Yは−OR7 基、−OSiR8 3基、−
OAlR9 2基、−NR10 2 基、−SiR11 3 基または−
N(R12)AlR13 2 基であり、nは1〜2であり、R
7 、R8 、R9 およびR13はメチル基、エチル基、イソ
プロピル基、イソブチル基、シクロヘキシル基、フェニ
ル基などであり、R10は水素、メチル基、エチル基、イ
ソプロピル基、フェニル基、トリメチルシリル基などで
あり、R11およびR12はメチル基、エチル基などであ
る。)で示される化合物を用いることもできる。
【0085】このような有機アルミニウム化合物として
は、具体的には、以下のような化合物が用いられる。 (i)R6 n Al(OR7 )3-n ジメチルアルミニウムメトキシド、ジエチルアルミニウ
ムエトキシド、ジイソブチルアルミニウムメトキシドな
ど、 (ii)R6 n Al(OSiR8 33-n Et2 Al(OSiMe3)、(iso-Bu)2 Al(OSi
Me3)、(iso-Bu)2 Al(OSiEt3) など、 (iii)R6 n Al(OAlR9 2)3-n Et2 AlOAlEt2 、(iso-Bu)2 AlOAl(is
o-Bu)2 など、 (iv) R6 n Al(NR10 2)3-n Me2 AlNEt2 、Et2 AlNHMe、Me2 Al
NHEt、Et2 AlN(Me3 Si)2、(iso-Bu)2
AlN(Me3 Si)2 など、 (v)R6 n Al(SiR11 3)3-n (iso-Bu)2 AlSiMe3 など、 (vi)R6 n Al〔N(R12)AlR13 2 3-n Et2 AlN(Me)AlEt2 (iso-Bu)2 AlN(Et)Al(iso-Bu)2 など。
【0086】上記のような有機アルミニウム化合物とし
て、R6 3Al、R6 n Al(OR7 ) 3-n、R6 n Al(O
AlR9 2)3-n が好ましく、特にR6 がイソアルキル基
であり、n=2のものが好ましく、これらの有機アルミ
ニウム化合物は、2種以上混合して用いることもでき
る。
【0087】本発明に係るベンゼン不溶性の有機アルミ
ニウムオキシ化合物は、好ましくは上記のようなシクロ
アルカジエニル骨格を有する配位子を含む遷移金属化合
物、より好ましくはさらに有機アルミニウム化合物とと
もにオレフィン重合用触媒として用いる。有機アルミニ
ウム化合物を組み合せた際、オレフィンの重合に優れた
重合活性を示すので好適である。
【0088】このようなオレフィン重合用触媒により重
合することができるオレフィンとしては、エチレン、お
よび炭素数が3〜20のα−オレフィン、たとえばプロ
ピレン、1-ブテン、1-ヘキセン、4-メチル-1- ペンテ
ン、1-オクテン、1-デセン、1-ドデセン、1-テトラデセ
ン、1-ヘキサデセン、1-オクタデセン、1-エイコセン、
シクロペンテン、シクロヘプテン、ノルボルネン、5-メ
チル-2- ノルボルネン、テトラシクロドデセン、2-メチ
ル-1,4,5,8-ジメタノ-1,2,3,4,4a,5,8,8a- オクタヒド
ロナフタレンなどを挙げることができる。
【0089】さらにスチレン、ビニルシクロヘキサン、
ジエンなどを用いることもできる。本発明では、重合は
溶解重合、懸濁重合などの液相重合法あるいは気相重合
法いずれにおいても実施できる。
【0090】このようなオレフィン重合用触媒を用いた
オレフィンの重合温度は、通常、−50〜200℃、好
ましくは0〜150℃の範囲である。重合圧力は、通
常、常圧〜100kg/cm2 、好ましくは常圧〜50
kg/cm2 の条件下であり、重合反応は、回分式、半
連続式、連続式のいずれの方法においても行なうことが
できる。さらに重合の反応条件の異なる2段以上に分け
て行なうことも可能である。得られるオレフィン重合体
の分子量は、水素および/または重合温度によって調節
することができる。
【0091】上記のようなオレフィン重合用触媒を用い
て、オレフィンの重合を行なうに際して、ベンゼンに不
溶性の有機アルミニウムオキシ化合物は、通常10-6
0.1グラム原子−Al/リットル、好ましくは10-5
〜10-2グラム原子−Al/リットルの量で、またシク
ロアルカジエニル骨格を有する遷移金属化合物は、通常
10-8〜10-3モル/リットル、好ましくは10-7〜1
-4モル/リットルの量で、さらに有機アルミニウム化
合物は、通常0〜0.1モル/リットル、好ましくは1
-4〜10-2モル/リットルの量で用いられることが望
ましい。また、有機アルミニウム化合物に対するベンゼ
ン不溶性の有機アルミニウム化合物(Al原子に換算)
の比は、0.01〜5、好ましくは0.02〜2の範囲
で用いられることが望ましい。
【0092】なお、上記のような[A]有機アルミニウ
ムオキシ化合物は、シリカ、アルミナ、酸化マグネシウ
ム、塩化マグネシウムなどの固体状無機化合物、あるい
はポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレンなどの
固体状有機化合物に担持させて用いることもできる。
【0093】上記のようなベンゼン不溶性の有機アルミ
ニウムオキシ化合物と、シクロアルカジエニル骨格を有
する遷移金属化合物と、有機アルミニウム化合物とから
形成されるオレフィン重合用触媒は、優れた重合活性を
有している。すなわち本発明に係るベンゼン不溶性の有
機アルミニウムオキシ化合物を含むオレフィン重合用触
媒は、従来公知のベンゼン可溶性のアルミノオキサンと
メタロセン系化合物とから形成されるオレフィン重合用
触媒と比較して、単位有機アルミニウムオキシ化合物重
量当り、約1.2〜20倍のオレフィン重合体を得るこ
とができる。
【0094】また本発明に係るベンゼン不溶性の有機ア
ルミニウムオキシ化合物を含むオレフィン重合用触媒を
用いてオレフィンを共重合させると、分子量分布が狭
く、かつ組成分布が狭いオレフィン共重合体を得ること
ができる。
【0095】なお、本発明では、オレフィン重合用触媒
は、上記のような各成分以外にも、オレフィン重合に有
用な他の成分を含むことができる。
【0096】
【発明の効果】本発明に係るベンゼン不溶性の有機アル
ミニウムオキシ化合物は、オレフィン重合用触媒の一成
分として用いると、オレフィンの重合に優れた重合活性
を示し、しかも分子量分布および組成分布が狭いオレフ
ィン共重合体を得ることができる。
【0097】
【実施例】以下本発明を実施例により説明するが、本発
明はこれら実施例に限定されるものではない。
【0098】
【参考例1】 [アルミノオキサンの調製]充分に窒素置換した400
mlのフラスコに、Al2(SO4)3・14H2O 37g
とトルエン125mlとを装入し、0℃に冷却した後、
トルエン125mlで希釈したトリメチルアルミニウム
500ミリモルを滴下した。次に、40℃まで昇温し、
その温度で10時間反応を続けた。反応終了後、濾過に
より固液分離を行い、さらに、濾液よりトルエンを除去
したところ、白色固体のアルミノオキサン12gが得ら
れた。
【0099】
【実施例1】充分に窒素置換した400リットルのガラ
ス製フラスコに、トルエン100mlおよび32メッシ
ュのフルイで分級し、フルイ上に残ったAl2(SO4)3
・14H2O 3.4gを装入し懸濁状にした。そこ
へ、室温下において参考例1で調製したアルミノオキサ
ンのトルエン溶液(2.14モル−Al/リットル)9
3mlを添加した。引き続き40℃に昇温し、その温度
で10日間撹拌を続けた。その後、窒素雰囲気下80メ
ッシュのフルイで分級することにより、硫酸アルミニウ
ム化合物を取り除き、フルイを通過した微粒子固体とト
ルエンから成る懸濁液を回収した。さらにこの懸濁液を
G4ガラス製フィルターを用い、濾過し、トルエン溶液
部を除去し、固体部を回収した後、トルエンに再懸濁し
た。該再懸濁液中の硫酸根の測定結果から該再懸濁液中
の硫酸Alの量は全Al原子中0.1モル%以下とみな
すことができた。またトルエンに再懸濁せずに固体のま
ま一部を回収し、室温下減圧乾燥を行なって得た乾燥固
体(有機アルミニウムオキシ化合物)を撹拌機付200
mlの反応器にAl原子換算で100ミリモル加え、さ
らに100mlのベンゼンを加えて、60℃で6時間撹
拌混合した。この懸濁液をジャケット付G5ガラス製フ
ィルターを用い、ジャケットに注いだシリコンオイルを
60℃に保ちつつ、熱時濾過を行ない、さらに60℃の
ベンゼン50mlを使い、4回洗浄した。濾液を回収
し、濾液中のAl量を測定したところ、0.4ミリモル
相当のAlが検出されたことから、上記固体状有機アル
ミニウムオキシ化合物の60℃のベンゼンに溶解するA
l成分の量はAl原子換算で0.4%と考えられた。そ
の他、上記固体状有機アルミニウムオキシ化合物のIR
測定を行なったところ、IRスペクトルにおいては60
0〜800cm-1にAl−O−Al原子団における吸収
が見られ、かつ1220cm-1の吸光度(D1220)と1
260cm-1の吸光度(D1260)との比(D1260/D
1220)が0.068であった。このIRスペクトルを図
1に示す。また水による分解によってメタンの発生が見
られ、比表面積が30g/m2 であった。
【0100】上記で調製したベンゼン不溶性有機アルミ
ニウムオキシ化合物の重合活性試験を次の通り行なっ
た。充分に窒素置換した2リットルのステンレス製オー
トクレーブに4-メチル-1-ペンテン900mlを装入
後、50℃まで昇温し、実施例1で得られた固体成分す
なわちベンゼン不溶性有機アルミニウムオキシ化合物の
トルエン懸濁液(0.44モル−Al/リットル)0.
22mlと、(i-Bu)2−Al−O−Al(i-Bu)2のトル
エン溶液(1モル−Al/リットル)1mlとを添加し
た。さらに75℃まで昇温した後、ビス(メチルシクロ
ペンタジエニル)ジルコニウムジクロリドのトルエン溶
液(0.001モル−Zr /リットル)1mlをエチレ
ンとともに圧入し、重合を開始した。エチレンを連続的
に供給しながら全圧8kg/cm 2-G 、80℃で40分
間重合を行なったところ、MFRが1.20g/10分で
あり、密度が0.888g/cm3 であり、Mw/Mn
が2.2であるエチレン・4-メチル-1- ペンテン共重合
体92.4gが得られた。
【0101】
【実施例2】充分に窒素置換した400mlのガラス製
フラスコに、トルエン59.7mlと参考例1と同様に
して調製したアルミノオキサンのトルエン溶液(Al
2.48モル−Al/リットル)40.3ml、さらに
分散剤としてテフロン製円柱(φ2mm×1.2mm)
25gを装入した。その後、−5℃に冷却し、水0.7
2mlをピペットで徐々に添加した。引き続き−5℃で
40分間反応させ、次に1時間かけて80℃まで昇温
し、その温度でさらに3時間反応を続けた。3時間反応
後、フルイでテフロン製円柱を除き、さらに濾過により
固液分離を行ない、ベンゼン不溶性の有機アルミニウム
オキシ化合物を得た。なお、濾液中に溶存するアルミニ
ウム濃度を測定したところ、検出限界の5mg−Al/
リットル以下であった。
【0102】また実施例1と同様に60℃のベンゼン中
での溶解性を調べたところ0.7%であり、IR測定に
よって得られたD1260/D1220の比が0.053であり
600〜800cm-1にAl−O−Al原子団における
吸収が見られた。また水による分解によってメタンの発
生も見られた。
【0103】上記で調製したベンゼン不溶性有機アルミ
ニウムオキシ化合物の重合活性試験を実施例1と同様に
行なったところ、MFRが0.93g/10分であり、密
度が0.883g/cm3 であり、Mw/Mnが2.2
であるエチレン・4-メチル-1- ペンテン共重合体83.
9gが得られた。
【0104】
【実施例3】充分に窒素置換した400mlのガラス製
フラスコに、トルエン100mlおよび32メッシュの
フルイで分級し、フルイ上に残ったMg Cl2 ・6H2
O18.6gを装入し懸濁状にした。系内を−5℃に冷
却後、トリメチルアルミニウムのトルエン溶液(2.5
モル−Al/リットル)100mlを徐々に滴下した。
引き続き0〜−5℃で1時間撹拌し、次いで30分かけ
て室温まで昇温し、室温で1時間撹拌を続けた。さらに
1時間かけて70℃まで昇温し、その温度で96時間撹
拌した。その後、窒素雰囲気下で80メッシュのフルイ
で塩化マグネシウム化合物を除き、さらに濾過により固
液分離を行ない、ベンゼン不溶性の有機アルミニウムオ
キシ化合物を得た。なお、濾液中に溶存するアルミニウ
ム濃度を測定したところ、検出限界の5mg−Al/リ
ットル以下であった。
【0105】また上記有機アルミニウムオキシ化合物の
60℃のベンゼンに溶解するAl成分の量を実施例1と
同様にして測定したところ、Al原子換算で0.3%で
あった。その他、上記固体状有機アルミニウムオキシ化
合物のIR測定を行なったところ、IRスペクトルにお
いて600〜800cm-1のAl−O−Al原子団にお
ける吸収が見られ、かつD1260/D1220の比が0.06
0であり、また水による分解によってメタンの発生が見
られた。
【0106】上記で調製したベンゼン不溶性有機アルミ
ニウムオキシ化合物の重合活性試験を実施例1と同様に
行なったところ、MFRが0.38g/10分であり、密
度が0.889g/cm3 であり、Mw/Mnが2.3
であるエチレン・4-メチル-1- ペンテン共重合体43.
1gが得られた。
【0107】
【実施例4】実施例1においてトルエン 170ml、
Al2(SO4)3・14H2O 10.2gおよびアルミノ
オキサンのトルエン溶液(2.14モル−Al/リット
ル)140mlを用い、80℃で6時間反応を行なった
以外は、実施例1と同様に行ないベンゼン不溶性有機ア
ルミニウムオキシ化合物を得た。
【0108】実施例1と同様に60℃のベンゼン中での
溶解性を調べたところ0.3%であり、IR測定によっ
て得られたD1260/D1220の比が0.055であり、6
00〜800cm-1にAl−O−Al原子団に基づく吸
収が見られた。また水による分解によってメタンの発生
を見られた。
【0109】また実施例1と同様にして上記ベンゼン不
溶性有機アルミニウムオキシ化合物の重合活性試験を行
なったところ、MFRが0.87g/10分であり、密度
が0.885g/cm3 であり、Mw/Mnが2.3で
あるエチレン・4-メチル-1-ペンテン共重合体30.6
gが得られた。
【0110】
【実施例5】充分に窒素置換した400mlのガラス製
フラスコにトルエン49.1mlおよび水0.90ml
を入れ−60℃に冷却した。そこへトルエンで希釈した
トリメチルアルミニウム(1.0モル−Al/リット
ル)50mlを30分間で滴下した。次で−25℃まで
昇温し、−20〜−25℃の温度で5時間撹拌を続け
た。その後、0℃まで昇温し、0〜5℃の温度で1時
間、次に20〜25℃の温度で1時間さらに80℃で2
時間撹拌した。その後、濾過により固液分離を行ないベ
ンゼン不溶性の有機アルミニウムオキシ化合物を得た。
なお、濾液中には、仕込みAl原子に対して5%のAl
が検出された。
【0111】上記で得られたベンゼン不溶性の有機アル
ミニウムオキシ化合物の60℃のベンゼン中での溶解性
を調べたところ、1.0%であり、IR測定によって得
られたD1260/D1220の比が0.062であり、600
〜800cm-1にAl−O−Al原子団における吸収が
見られた。また水による分解によってメタンの発生も見
られた。
【0112】また実施例1と同様にして上記ベンゼン不
溶性有機アルミニウムオキシ化合物の重合活性試験を行
なったところ、MFRが0.49g/10分であり、密度
が0.889g/cm3 であり、Mw/Mnが2.4で
あるエチレン・4-メチル-1-ペンテン共重合体58.9
gが得られた。
【0113】
【比較例1】参考例1で合成された白色固体のアルミノ
オキサンを60℃のベンゼンに溶解したところすべて溶
解した。またIRにより測定されたD1260/D1220の比
は0.107であった。
【0114】参考例1で得られたアルミノオキサンのI
Rスペクトルを図2に示す。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るベンゼン不溶性の有機アルミニウ
ム化合物のIRスペクトルである。
【図2】従来公知のベンゼン可溶性の有機アルミニウム
化合物のIRスペクトルである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】[A]60℃のベンゼンに溶解するAl成
    分がAl原子換算で10%以下であり、[B]赤外分光
    法で求めた1220cm-1の吸光度(D1220)と、12
    60cm -1の吸光度(D1260)との比(D1260
    1220)が0.09以下であることを特徴とするベンゼ
    ン不溶性の有機アルミニウムオキシ化合物。
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