JPH1053543A - 2h−ヘプタフルオロプロパンの製造方法 - Google Patents
2h−ヘプタフルオロプロパンの製造方法Info
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- JPH1053543A JPH1053543A JP9112470A JP11247097A JPH1053543A JP H1053543 A JPH1053543 A JP H1053543A JP 9112470 A JP9112470 A JP 9112470A JP 11247097 A JP11247097 A JP 11247097A JP H1053543 A JPH1053543 A JP H1053543A
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07C—ACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
- C07C17/00—Preparation of halogenated hydrocarbons
- C07C17/07—Preparation of halogenated hydrocarbons by addition of hydrogen halides
- C07C17/087—Preparation of halogenated hydrocarbons by addition of hydrogen halides to unsaturated halogenated hydrocarbons
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- Organic Chemistry (AREA)
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- Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
Abstract
消し、該ヘキサフルオロプロペンの定量的な転化を可能
とし、かつ高純度のヘプタフルオロプロパンの高信頼度
の放出を達成でき、また高圧下で流量調節バルブを介し
て圧入された該ガスを完全溶解しない、ヘキサフルオロ
プロペンとHFとからヘプタフルオロプロパンを調製する
方法を提供する。 【解決手段】 反応媒体として、以下の一般式:[B・ nH
F](ここで、Bは有機窒素塩基を表し、かつnは≦4の
整数または分数を表す)に相当する有機窒素塩基の液状
フッ化水素酸塩で満たされた、バブルカラムを備えた装
置内で、ヘキサフルオロプロペンとフッ化水素とから、
2H−ヘプタフルオロプロパンを製造する方法であって、
ベース部分(P) 、反応管(T) およびヘッド部分(H) を含
み、該反応媒体を再循環するための装置を取り付けたバ
ブルカラムを使用し、該ガスの高度の分散が、該反応管
(T) 内の該反応媒体中で維持されているが、該ガスの該
反応媒体中への完全な溶解が防止されている、ことを特
徴とする。
Description
キサフルオロプロペンから、2H−ヘプタフルオロプロパ
ンを製造する方法に関する。
有用な工業的規模で利用される噴射剤および冷却液であ
り、これは塩素を含まず、従って成層圏のオゾン層にと
って無害である。これは、以下の構造式(I) に従って、
ヘキサフルオロプロペンにフッ化水素を添加することに
より、有利に調製される: CF3-CF=CF2 + HF → CF3-CHF-CF3 (I) 一例として、文献GB-902,590により、この反応を、活性
炭素触媒上で、250 〜450 ℃にて実施することは公知で
ある。固定床上で触媒されるこの種の方法とは対照的
に、文献EP-A-0,634,383は、ガス状のヘキサフルオロプ
ロペンを、バブルカラムを備えた反応器内に、20〜80℃
においてのみ導入することが提案されており、ここで該
反応器は、反応媒体および触媒として、以下の一般式: [B・ nHF] (II) (ここで、nは≦4の整数または分数を表し、かつBは
有機窒素塩基を表す)に相当する有機窒素塩基の液状フ
ッ化水素酸錯体を含有する。このように、該フッ化水素
酸塩を由来とするHF分子を、ヘキサフルオロプロペン分
子に添加して、該液体の表面において、反応生成物とし
ての、ガス状2H−ヘプタフルオロプロパンを散逸させ
る。該反応媒体は、外部の管状パイプを介して閉じた回
路に導かれ、これら情況の下で、フッ化水素の継続的な
添加によって、再生される。
な、バブルカラムに導かれるガスの申し分のない分散体
が、例えば焼結物質からなる焼結体の使用を通して、あ
るいはまた攪拌器の使用によって得られる。しかしなが
ら、該液状錯体(II)中での、ヘキサフルオロプロペンの
ヘプタフルオロプロパンへのフッ化水素酸処理中に、こ
の反応媒体に対するこれら2種のガスの溶解度に関連す
る困難が生ずる。典型的な反応条件の下で、該ヘキサフ
ルオロプロペンは44g/(kg ・ bar)なる量まで溶解でき、
またヘプタフルオロプロパン自体は、63g/(kg ・ bar)な
る量まで溶解し得る。結果として、強力な分散は、該ガ
スの十分な溶解と、バブルの消失を生じた結果であり得
る。しかしながら、これは該反応媒体のヘプタフルオロ
プロパンによる過飽和を生じ、該ヘプタフルオロプロパ
ンは不均一な様式でのみ該液体から逃散し、噴射の際に
は、この過飽和のために過度の気泡の形成に導く可能性
がある。更に、ガスが望ましからぬ場所、例えば該反応
媒体を循環するためのポンプ中で放出される可能性もあ
る。過飽和およびその結果として起こる事象が、気泡数
を増大する、該ガスの流動速度の増大により、あるいは
また大きな気泡が得られるように分散度を減ずることに
より、防止し得ることは真であるが、これらの手段は、
通常以下の比較例により立証されるように、転化率の減
少に導く。該ガス状反応生成物中の未反応のヘキサフル
オロプロペンの濃度を、100ppm以下の値に維持する目的
は、極めて厳密に定義されかつ限界が定められた条件下
においてのみ達成できる。
は、この方法を実施する際に、流量調節バルブを使用し
て、該反応器内の圧力を1.3 〜10バールに高めて、該2
種のガスを完全に溶液状態に維持することを提案した。
かくして、該ヘキサフルオロプロペンの完全な転化が達
成され、更に該ヘプタフルオロプロパンが、該流量調節
バルブの背後で循環している該反応媒体の圧力解除中に
妥当な様式で放出される。しかしながら、このような反
応条件下では、該ヘキサフルオロプロペンはHFばかりで
なく、それ自身とも反応して、ヘキサフルオロプロペン
のダイマーおよびトライマー同族体を形成することがで
きる。この自己付加傾向は、その濃度に依存し、かつ結
果としてより高い圧力によって促進される。この自己付
加が、0.7バールなる過圧(該反応器の底部で測定)ま
では、依然極小さな値であることは真であるが、この値
を越えると、該自己付加は著しく増大し、文献P195 34
917.2-4 の方法では、定常的に追跡する必要のある、狭
い過圧の範囲内でのみ許容されるに過ぎない。同時に、
明確な上限が該ガスの流動速度にも課せられ、一定圧も
下で、この限界を越える流動速度が与えられた場合に
は、再度気泡が生ずるであうが、この方法では、該反応
媒体が気泡を含まない状態に維持される必要がある。高
い圧力下で得られる該ヘキサフルオロプロペンのダイマ
ーおよびトライマーは、該反応媒体を由来とするHFと
は、付加により反応しない。これらが部分的に有害であ
った場合には、該ヘプタフルオロプロパンを、注意深い
かつ高価な分別蒸留によって、これらから分離する必要
がある。
目的は、ヘキサフルオロプロペンとHFとからヘプタフル
オロプロパンを調製するために、バブルカラムを使用
し、上記問題を生じず、該ヘキサフルオロプロペンの定
量的な転化を可能とし、かつ高純度のヘプタフルオロプ
ロパンの高信頼度の放出を達成でき、また高圧下で流量
調節バルブを介して圧入された該ガスを完全溶解しな
い、方法を見出すことであった。
れば、特別に取り付けられるバブルカラムの使用によっ
て達成される。結局、本発明の課題は、反応媒体とし
て、以下の一般式: [B・ nHF] (II) (ここで、Bは有機窒素塩基を表し、かつnは≦4の、
好ましくは>2かつ<3の整数または分数を表す)に相
当する有機窒素塩基の液状フッ化水素酸塩で満たされ
た、バブルカラムを備えた装置内で、ヘキサフルオロプ
ロペンとフッ化水素とから、2H−ヘプタフルオロプロパ
ンを製造する方法に関連し、該方法は、ベース部分(P)
、反応管(T) およびヘッド部分(H) を含み、該反応媒
体を再循環するための装置を取り付けたバブルカラムを
使用し、該ガスの高度の分散が、該反応管(T) 内の該反
応媒体中で維持されているが、該ガスの該反応媒体中へ
の完全な溶解が防止されている、ことを特徴とする。こ
のような条件は、例えば少なくとも一つの流動抵抗体を
備えていて、該液状反応媒体が該抵抗体を通過する際
に、少なくとも20倍、該反応媒体の流動を加速する、反
応管(T) を使用することにより達成される。一般的に
は、200 倍を越えない、該液状媒体の該流動の加速を引
き起こす流動抵抗体を使用する。50〜100 倍の該流動の
加速に導く流動抵抗体の使用が好ましい。
とする任意の装置を、流動抵抗体として使用できる。断
面を完全に占有するように該反応管(T) 内に配置され、
かつ小さな孔(以下内孔という)が穿たれたプレートが
有利に使用される。一般に、このプレートは該反応管
(T) 内を横切って配置され、また該内孔は該反応管(T)
の軸に沿って配置されている。かくして、これらは該反
応管(T) に対して軸方向に伸びていることが好ましい。
該内孔は、好ましくはその径に少なくとも等しくかつ大
きくともその2倍の長さをもつ円筒状の孔からなる。長
さ対径の比約2が好ましい。一例として、0.1 〜1cmの
径をもつ内孔を使用することができる。必要な内孔の数
は該液状反応媒体の流動(ガス気泡を考慮せずに)が、
これが該内孔を通過する際に、少なくとも20倍に加速さ
れるように計算される。そのためには、一流動抵抗体の
該内孔の全断面積対該反応管(T) の断面積の比は、0.05
以下である必要がある。該反応管(T) は、好ましくは少
なくとも2つの流動抵抗体を備え、その一つは該ベース
部分(P) 近傍にあり、かつ他方は該バブルカラムのヘッ
ド部分(H) 近傍にある。該反応管(T) の長さが2mを越え
る場合には、1以上の中間的な流動抵抗体をも備えてい
ることが好ましい。
は、該液体を基準として、即ち該ガスの気泡により占有
される体積を考慮せずに、表現される。通常、該この反
応媒体は、1〜20cm/sの範囲内の、該反応管(T) 内の流
速(VT ) にて、該バブルカラム内で循環される。好まし
くは、この流速は2〜10cm/sである。特に好ましい方法
においては、この流速は3〜7cm/sである。他方、各流
動抵抗体を通過する際の該反応媒体の流速(VC ) はV T
20〜200 倍である。好ましくは、V C は少なくとも200c
m/s である。少なくとも1cm/sのV T および少なくとも
200 cm/sのV C なる流速を維持することにより、本発明
の方法は以下に列挙する3つの特徴をもつ。即ち、 1) 極めて微細な状態に分割された大量の気泡が、各流
動抵抗体において常に得られ、 2) 該流動抵抗体における気泡の形成は、該反応媒体中
への該ガスの溶解度および溶解の程度とは無関係であ
り、また 3) 該ヘプタフルオロプロパンは、最高位置に配置され
た流動抵抗体部分において、気体状態で該液体から完全
に放出される。
に維持すべき液体液位の高さは、一方では該反応媒体中
の該基質に対して要求される最小の滞留時間によって、
他方では該カラムの該ベースに及ぼされる静水圧によっ
て、所定の範囲内に限定される。該高さは、好ましくは
2.5 〜4m、特に3〜3.5 mの範囲にある。該反応液体
の液位は、一般に該最高位置に配置された流動抵抗体の
上方20-80 cm、好ましくは20-40 cmの位置にある。有利
には、ヘキサフルオロプロペンの高い流速は、気泡が、
該液体反応媒体以外の、該流動抵抗体中にも侵入するよ
うに選択される。かくして、該装置の容量は、文献P19
5 34917.2-4 に記載されたものと比較して、著しく増大
し、与えられた該反応器の内径に対して、実際に使用で
きる該流速の範囲は、この場合には該反応媒体中の該基
質に対して要求される最小の滞留時間によってのみ制限
される。該反応器の該ベース部分Pに入り込む液体の最
大の過圧は、循環ポンプの適当な容量を調節することに
よって0.7 バール以下の値に維持することができ、また
これは、結果として常に、該文献P195 34917.2-4 に記
載された装置で実現されている値未満である。ダイマー
およびトライマーヘキサフルオロプロペン類似体の形成
は極小さな値に保たれる。
流速は、該バブルカラムの該反応管(T) の断面積に依存
する。これは該反応管(T) の断面積1cm2 当たり、100g
/時であり得る。実際には、4080g/(cm2・ h)の範囲の流
速が好ましい。バブルカラムは、本発明の方法の好まし
い一態様では、長さ200 〜350 cm、好ましくは250 〜30
0 cm、および内径3〜50cm、好ましくは5〜20cmを有
し、かつ下端部、高さ方向の中央部および上端部に3つ
の流動抵抗体を備えた反応管(T)に取り付けて使用され
る。好ましくは、該中央部の流動抵抗体は、該両端部の
流動抵抗体間の距離を100 の等しい部分に分割した場合
に、35番目の部分と65番目の部分との間に見出される。
この好ましい態様に適した装置を以下に説明し、かつ図
1に模式的に示す。該バブルカラムはベース部分B、高
温水により外部から加熱できる部材からなる反応管Tお
よびヘッド部分Hからなる。該反応管Tの下端部、中位
部分および上端部には、全体で3つの流動抵抗体C1、C2
およびC3が適用され、その各々は内孔を有する。該反応
液体の液位は、Dで示されている。管状のパイプRおよ
びポンプP1は、該反応器の液状内容物を、これらが定速
で上昇しつつ該流動抵抗体の該内孔を通過するように、
循環するのに役立つ。供給パイプEは、連続的に適量づ
つ添加するように、液状フッ化水素をポンプP2によって
チューブR内に導入する機能をもつ。該供給パイプEお
よびその環境に対しては、HF−耐性の材料が必要とされ
る。該装置の他の部分全てに対しては、スチールまたは
ポリオレフィン合成材料以外にも、ホウ珪酸ガラスを使
用することも可能である。該供給パイプEは、連続的に
ヘキサフルオロプロペンを、好ましくはガス状態で導入
するように機能する。ヘキサフルオロプロペンおよびHF
の供給を制御するために、対応する秤量デバイスおよび
該流速の測定デバイスが準備される。パイプGはガス状
ヘプタフルオロプロパンを取り出すのに役立つ。
オロプロペンのヒドロフルオリネーション(hydrofluori
nation) が、20〜80℃の範囲の温度にて、文献EP-A-0,6
34,383に従って起こる。該反応媒体の粘度を基にする
と、60〜75℃か好ましい。これら温度にて液体である、
一般式(II)に対応する適当なフッ化水素酸塩は、例えば
[(CH3)3NxnHF] 、[(C2H5)3NxnHF]、[(C4H9)3NxnHF]並び
に以下に示すフッ化水素酸塩である(ここで、2<n<
3である)。
素酸塩の一つを使用する。しかしながら、一般式(II)に
対応し、文献EP-A-0,634,383に記載され、選択された反
応温度において液体である他の全てのフッ化水素酸塩
も、使用するのに適している。これらフッ化水素酸塩の
調製は、文献EP-A-0,634,383にも記載されており、従っ
てこれを参考文献としてここに明記する。ヘキサフルオ
ロプロペン以外にも、該文献において言及されているハ
ロゲン化アルケンを、本発明の方法と類似する様式で転
化することができ、この方法の実施に際して、該アルケ
ンは該ヘキサフルオロプロペンの場合とほぼ同程度に高
い収率で反応する。
するものである。 実施例1 図1に従って、バブルカラムを備えたホウ珪酸ガラス製
装置を配置した。この装置において、反応管Tはジャケ
ットを備え、加熱することができ、それぞれ長さ120 cm
および内径5cmを有する2つの部分からなり、また流動
抵抗体C1、C2およびC3は厚み0.5 cmのポリプロピレン板
であり、またそれぞれ径0.3 cmをもつ4つの軸方向の内
孔を有する。再循環チューブRおよびHFを供給するため
のパイプEはステンレススチール製である。この装置
は、液状触媒[(n-C4H9)3N*2.2HF]により、該流動抵抗体
C3の上方約25cmの高さまで満たされ、次いでこれは熱水
で75℃まで加熱され、かつ循環ポンプP1によって、流量
380l/hにて閉じた回路内で循環される。該反応チューブ
T中の該触媒の流動速度は、結果として5.4 cm/sであ
り、また該流動抵抗体内孔中の該流動速度は368 cm/sで
あった。
した貯蔵ボトルから、気体状態として、流量500g/h(25
g/(cm2・ h)に相当する)にて、該カラムの底部に導入し
た。該導入デバイスのサイトにおいて形成される大きな
気泡は、これらが流動抵抗体C1を通過する際に細かく分
割され、かつ該流動抵抗体C2までのその連続的な移動中
に、事実上完全な分解に付される。この流動抵抗体C2に
おいて、再度微細に分割された大量の気泡が得られ、そ
れにも拘らず更に50cm該流動抵抗体C3に向かって動き回
った後、完全に分解される。該流動抵抗体C3で生成し、
再度微細に分割された該気泡は、該バブルカラムの該ヘ
ッド部分H内の液体表面において迅速に終端する。この
位置において、該ガスは、定常的な流れとして解放さ
れ、管状のパイプを通して、ドライアイスで冷却された
トラップ中に導かれ、そこで凝縮する。数時間の稼働後
においてさえ、該液状触媒の体積における増加は全く観
測されず、かつ該再循環ポンプ内でのガス発生を生じな
いとすれば、収量は定量的である。この転化中に消費さ
れるフッ化水素は、該供給パイプEを介して、ステンレ
ススチール製の貯蔵容器から、膜ポンプP2を使用して連
続的に置換される。該冷却トラップに集められた生成物
を、ガスクロマトグラフィーにより分析して、これがほ
ぼ完全に純粋な2H−ヘプタフルオロプロパンであるもの
と同定された。その後、高沸点をもつ溶出された成分
は、全濃度314ppmであることが分かった。ヘキサフルオ
ロプロペンは全く検出されなかった。
験では、該ヘキサフルオロプロペンを、ほぼ2倍速い97
0g/l(49g/(cm2・ h)に相当)なる流速で導入した。実施
例1の実験とは対照的に、流動抵抗体C2とC3との間の該
反応管内での、該ガスの完全な溶解は観測されなかった
が、大きな気泡の均一な分布が観測された。収量は定量
的であり、高沸点をもつ成分が457ppmなる量で得られ
た。ヘキサフルオロプロペンは全く検出されなかった。 実施例3 以下の点以外は実施例1に記載のように実施したこの実
験では、該ヘキサフルオロプロペンを、1800g/l(92g/(c
m2・ h)に相当)なる流速で導入した。全反応管Tは、本
実験中ずっと、微細に分割された気泡で密に充填された
ままであった。この場合も、収量は定量的であり、高沸
点をもつ成分が361ppmなる量で得られ、かつ未反応のヘ
キサフルオロプロペンが53ppm なる量で見出された。 実施例3 以下の点以外は実施例2に記載のように実施したこの実
験では、循環液状触媒の温度は、僅かに66℃であった。
しかしながら、結果は実質上同一であり、生成したガス
も、定量的に解放され、高沸点をもつ成分が334ppmなる
量で得られ、ガスクロマトグラムにおいてヘキサフルオ
ロプロペンは何等検出されなかった。 比較例 ガスの分散については実施例1に記載のように、しかし
ながら図1においてC1〜C3で示された流動抵抗体を使用
せずに、バブルカラムを備えた装置のベース部分Pに、
回転速度を調節できるパドル攪拌機を取り付けた。該反
応媒体の温度は依然として75-79 ℃であった。ガスクロ
マトグラフィーによって、3つの異なる調節可能な反応
パラメータの関数として測定した、生成ガス中の未反応
ヘキサフルオロプロペンの濃度を、以下の表1に与え
る。
見は以下の通りである。 a) 生成ガス中のヘキサフルオロプロペンの濃度の測定
は、該反応混合物がヘキサフルオロプロペンで過飽和状
態にある場合には、不可能であった。 b) 最低の回転速度のために、該反応溶液中の該ガスの
分布は、余りに貧弱で完全な転化を達成できなかった。 c) 高い再循環流動速度のために、この場合の滞留時間
が短すぎて、完全な転化を達成できなかった。 d) この場合、完全転化のための流動速度は高すぎた。
一般的に、この方法は高い回転速度が大量のエネルギー
を消費するので、4000 min-1以下の回転速度にて実施さ
れる。
図であり、ベース部分(P) 、反応管(T) およびヘッド部
分(H) を含む。
Claims (10)
- 【請求項1】 反応媒体として、以下の一般式: [B・ nHF] (II) (ここで、Bは有機窒素塩基を表し、かつnは≦4の整
数または分数を表す)に相当する有機窒素塩基の液状フ
ッ化水素酸塩で満たされた、バブルカラムを備えた装置
内で、ヘキサフルオロプロペンとフッ化水素とから、2H
−ヘプタフルオロプロパンを製造する方法であって、ベ
ース部分(P) 、反応管(T) およびヘッド部分(H) を含
み、該反応媒体を再循環するための装置を取り付けたバ
ブルカラムを使用し、該ガスの高度の分散が、該反応管
(T) 内の該反応媒体中で維持されているが、該ガスの該
反応媒体中への完全な溶解が防止されている、ことを特
徴とする上記方法。 - 【請求項2】 該反応管(T) が少なくとも一つの流動抵
抗体を備えていて、該液状反応媒体が該抵抗体を通過す
る際に、少なくとも20倍、該反応媒体の流動を加速する
請求の範囲第1項に記載の方法。 - 【請求項3】 該流動抵抗体が、50〜100 倍に、該液状
媒体の流動を加速する請求の範囲第2項に記載の方法。 - 【請求項4】 該反応管(T) 内を横切って配置され、か
つ該反応管(T) の軸に沿って配置された内孔が穿たれた
プレートを、流動抵抗体として使用する、請求の範囲第
2または3項に記載の方法。 - 【請求項5】 該内孔が、その径に少なくとも等しく、
かつ大きくとも該径の2倍の長さをもつ円筒状の孔から
なる、請求の範囲第4項に記載の方法。 - 【請求項6】 該反応管(T) が、少なくとも2つの流動
抵抗体を備えている請求の範囲第1〜5項の何れか1項
に記載の方法。 - 【請求項7】 該反応媒体が、1〜20cm/sの流速で、該
反応管(T) 内で循環されている、請求の範囲第1〜6項
の何れか1項に記載の方法。 - 【請求項8】 該反応媒体が流動抵抗体を通過する際
の、該反応媒体の流速が、少なくとも200 cm/sである、
請求の範囲第2〜7項の何れか1項に記載の方法。 - 【請求項9】 該バブルカラム中の該流体の液位の高さ
が、2.5 〜4mの範囲内にある、請求の範囲第1〜8項の
何れか1項に記載の方法。 - 【請求項10】 0.7 バール以下の過圧を、該反応器の該
ベース部分(P) 内に維持する、請求の範囲第1〜9項の
何れか1項に記載の方法。
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