JPH1053409A - 低シリカx型ゼオライトの製造方法 - Google Patents
低シリカx型ゼオライトの製造方法Info
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- JPH1053409A JPH1053409A JP20568096A JP20568096A JPH1053409A JP H1053409 A JPH1053409 A JP H1053409A JP 20568096 A JP20568096 A JP 20568096A JP 20568096 A JP20568096 A JP 20568096A JP H1053409 A JPH1053409 A JP H1053409A
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- silica
- solution
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- Silicates, Zeolites, And Molecular Sieves (AREA)
- Oxygen, Ozone, And Oxides In General (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】本発明は以上の様な困難を回避するため、通常
のX型ゼオライト、すなわち、シリカ/アルミナモル比
2.5を合成する温度条件範囲でシリカ/アルミナモル
比が1.9〜2.1の低シリカX型ゼオライトをを製造
する方法を提供するものである。 【解決手段】ナトリウム、カリウム、アルミネ−トおよ
びシリケ−トの各イオンを含有する溶液からシリカ/ア
ルミナ比が1.9〜2.1の低シリカX型ゼオライトを
製造する際のゲル化温度が25〜35℃の範囲であるこ
とを特徴とするシリカ/アルミナモル比が1.9〜2.
1の低シリカX型ゼオライトの製造方法。
のX型ゼオライト、すなわち、シリカ/アルミナモル比
2.5を合成する温度条件範囲でシリカ/アルミナモル
比が1.9〜2.1の低シリカX型ゼオライトをを製造
する方法を提供するものである。 【解決手段】ナトリウム、カリウム、アルミネ−トおよ
びシリケ−トの各イオンを含有する溶液からシリカ/ア
ルミナ比が1.9〜2.1の低シリカX型ゼオライトを
製造する際のゲル化温度が25〜35℃の範囲であるこ
とを特徴とするシリカ/アルミナモル比が1.9〜2.
1の低シリカX型ゼオライトの製造方法。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シリカ/アルミナ
モル比が1.9〜2.1の低いX型ゼオライトの製造方
法に関するものである。更に詳しくは、著しく高い吸着
容量を有し、例えば窒素と酸素とを主成分とする混合ガ
スから吸着分離法によって酸素を分離、濃縮するなどの
目的で使用するのに適したシリカ/アルミナモル比の低
いX型ゼオライトの製造方法に関するものである。
モル比が1.9〜2.1の低いX型ゼオライトの製造方
法に関するものである。更に詳しくは、著しく高い吸着
容量を有し、例えば窒素と酸素とを主成分とする混合ガ
スから吸着分離法によって酸素を分離、濃縮するなどの
目的で使用するのに適したシリカ/アルミナモル比の低
いX型ゼオライトの製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】通常、合成されたX型ゼオライトのシリ
カ/アルミナモル比は2.5であるが、合成時にNaO
Hに加えKOHを共存させることによって、そのシリカ
/アルミナモル比を2.0付近にまで下げることが知ら
れている。ゼオライトのシリカ/アルミナモル比を下げ
ることは、結晶中のアルミニウム原子の数が増加するこ
とであり、従って、カチオンの数が増加することとな
る。一般にゼオライトへの窒素、酸素などの分子の吸着
は物理吸着と呼ばれ、このカチオンの数が多いほどその
吸着容量は増加することとなる。
カ/アルミナモル比は2.5であるが、合成時にNaO
Hに加えKOHを共存させることによって、そのシリカ
/アルミナモル比を2.0付近にまで下げることが知ら
れている。ゼオライトのシリカ/アルミナモル比を下げ
ることは、結晶中のアルミニウム原子の数が増加するこ
とであり、従って、カチオンの数が増加することとな
る。一般にゼオライトへの窒素、酸素などの分子の吸着
は物理吸着と呼ばれ、このカチオンの数が多いほどその
吸着容量は増加することとなる。
【0003】シリカ/アルミナモル比が約2.0の低シ
リカX型ゼオライトの製造方法については種々の方法が
提案されている。例えば、特開昭53−8400号公報
にはナトリウム、カリウム、アルミネ−トおよびシリケ
−トを含む混合物を50℃以下の温度で結晶化するか、
あるいは50℃以下の温度で熟成し、次いで60℃〜1
00℃の温度範囲で結晶化する方法が記載されている
が、この方法では具体的なゲル化温度が記載されていな
い。
リカX型ゼオライトの製造方法については種々の方法が
提案されている。例えば、特開昭53−8400号公報
にはナトリウム、カリウム、アルミネ−トおよびシリケ
−トを含む混合物を50℃以下の温度で結晶化するか、
あるいは50℃以下の温度で熟成し、次いで60℃〜1
00℃の温度範囲で結晶化する方法が記載されている
が、この方法では具体的なゲル化温度が記載されていな
い。
【0004】又、特公平5−25527号公報にはナト
リウム、カリウム、アルミネ−トを含む混合物とナトリ
ウムおよびシリケ−トを含む混合物を低温4〜12℃に
おいて混合ゲル化し、次いでこのゲルを36℃で熟成
後、70℃に昇温して結晶化させる方法が開示されてい
る。この方法に記載のようにシリカ/アルミナモル比が
約2.0の低シリカX型ゼオライトの製造方法において
はゲル化温度が重要な因子であることが明らかである
が、低温4〜12℃は実用的でないばかりか、熟成、結
晶化にかけて3段階の温度制御を必要とし、好ましい製
造方法ではない。
リウム、カリウム、アルミネ−トを含む混合物とナトリ
ウムおよびシリケ−トを含む混合物を低温4〜12℃に
おいて混合ゲル化し、次いでこのゲルを36℃で熟成
後、70℃に昇温して結晶化させる方法が開示されてい
る。この方法に記載のようにシリカ/アルミナモル比が
約2.0の低シリカX型ゼオライトの製造方法において
はゲル化温度が重要な因子であることが明らかである
が、低温4〜12℃は実用的でないばかりか、熟成、結
晶化にかけて3段階の温度制御を必要とし、好ましい製
造方法ではない。
【0005】シリカ/アルミナモル比2.0の低シリカ
X型ゼオライト成形体を得る方法もある。例えば、特開
昭61−222919号公報には、カオリン型粘土を原
料とする成形体をメタカオリンに転化した後、結晶化す
ることにより、低シリカX型ゼオライト成形体を製造す
る方法が記載されている。その方法によると、高純度の
低シリカX型ゼオライト成形体を得るためにには、多量
の細孔形成物質(有機物)をカオリンの成形体製造時に
添加し、加熱し、燃焼させて多孔質のメタカオリン成形
体とし、その後結晶化することが必要である。しかしな
がらこの方法では有機物の燃焼により極めて大きな発熱
を伴う結果、温度制御が難しく、成形体の細孔をうまく
制御することが極めて困難となり、それ故、高純度な低
シリカX型ゼオライト成形体を得ることが難しい。
X型ゼオライト成形体を得る方法もある。例えば、特開
昭61−222919号公報には、カオリン型粘土を原
料とする成形体をメタカオリンに転化した後、結晶化す
ることにより、低シリカX型ゼオライト成形体を製造す
る方法が記載されている。その方法によると、高純度の
低シリカX型ゼオライト成形体を得るためにには、多量
の細孔形成物質(有機物)をカオリンの成形体製造時に
添加し、加熱し、燃焼させて多孔質のメタカオリン成形
体とし、その後結晶化することが必要である。しかしな
がらこの方法では有機物の燃焼により極めて大きな発熱
を伴う結果、温度制御が難しく、成形体の細孔をうまく
制御することが極めて困難となり、それ故、高純度な低
シリカX型ゼオライト成形体を得ることが難しい。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は以上の様な困
難を回避するため、通常のX型ゼオライト、すなわち、
シリカ/アルミナモル比2.5を合成する温度条件範囲
でシリカ/アルミナモル比が1.9〜2.1の低シリカ
X型ゼオライトを製造する方法を提供するものである。
難を回避するため、通常のX型ゼオライト、すなわち、
シリカ/アルミナモル比2.5を合成する温度条件範囲
でシリカ/アルミナモル比が1.9〜2.1の低シリカ
X型ゼオライトを製造する方法を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の低シリカX型ゼ
オライトは、特公平5−25527号公報に記載されて
いるような低温4〜12℃でゲル化を行なうことなく高
い吸着性能を有するシリカ/アルミナモル比が1.9〜
2.1の低シリカX型ゼオライトを製造することに特徴
がある。
オライトは、特公平5−25527号公報に記載されて
いるような低温4〜12℃でゲル化を行なうことなく高
い吸着性能を有するシリカ/アルミナモル比が1.9〜
2.1の低シリカX型ゼオライトを製造することに特徴
がある。
【0008】尚、このシリカ/アルミナモル比は理論的
には2.0であるが、化学組成分析の測定上のバラツキ
等を考慮して、1.9〜2.1の範囲とした。
には2.0であるが、化学組成分析の測定上のバラツキ
等を考慮して、1.9〜2.1の範囲とした。
【0009】本発明者らは、このようなシリカ/アルミ
ナモル比が1.9〜2.1の低シリカX型ゼオライトを
製造する因子、特にゲル化、熟成、結晶化等の温度条件
について鋭意検討を行ない本発明を完成するに至った。
ナモル比が1.9〜2.1の低シリカX型ゼオライトを
製造する因子、特にゲル化、熟成、結晶化等の温度条件
について鋭意検討を行ない本発明を完成するに至った。
【0010】以下、その詳細について説明する。
【0011】水酸化ナトリウム水溶液に水酸化アルミニ
ウムを溶解した(a)液、水酸化ナトリウム水溶液に水
酸化カリウムを溶解した(b)液をそれぞれ常温25〜
35℃に放置冷却した後、その温度を保ちながら(a)
液と(b)液をゆっくり混合し(c)液を調合する。
ウムを溶解した(a)液、水酸化ナトリウム水溶液に水
酸化カリウムを溶解した(b)液をそれぞれ常温25〜
35℃に放置冷却した後、その温度を保ちながら(a)
液と(b)液をゆっくり混合し(c)液を調合する。
【0012】更に、ケイ酸ナトリウム(3号ケイソ−)
を水で希釈した溶液(d)を同様に25〜35℃に放置
冷却する。
を水で希釈した溶液(d)を同様に25〜35℃に放置
冷却する。
【0013】次いで、上記(d)液を撹拌しながら
(c)液を一度に添加し、ゲル化する。ゲル化と同時に
撹拌を停止し、そのままの温度で数時間熟成する。熟成
時間は長い程望ましいが、48時間程度でよい。
(c)液を一度に添加し、ゲル化する。ゲル化と同時に
撹拌を停止し、そのままの温度で数時間熟成する。熟成
時間は長い程望ましいが、48時間程度でよい。
【0014】このようにしてゲル化、熟成を常温25〜
35℃で行なうが(d)液と(c)液を混合した時の混
合物の組成は SiO2/Al2O3 1.3〜2.2 (Na2O+K2O)/SiO2 2.0〜4.5 Na2O/(Na2O+K2O) 0.6〜0.9 H2O/(Na2O+K2O) 10〜35 で特開昭53−8400号公報に記載されている範囲で
かまわない。それぞれのモル比が高すぎ、あるいは低す
ぎても純粋なシリカ/アルミナモル比が約2.0の低シ
リカX型ゼオライトを得ることが困難で、例えばA型ゼ
オライト、ソ−ダライトあるいはP型ゼオライト等の不
純物が生成するからである。
35℃で行なうが(d)液と(c)液を混合した時の混
合物の組成は SiO2/Al2O3 1.3〜2.2 (Na2O+K2O)/SiO2 2.0〜4.5 Na2O/(Na2O+K2O) 0.6〜0.9 H2O/(Na2O+K2O) 10〜35 で特開昭53−8400号公報に記載されている範囲で
かまわない。それぞれのモル比が高すぎ、あるいは低す
ぎても純粋なシリカ/アルミナモル比が約2.0の低シ
リカX型ゼオライトを得ることが困難で、例えばA型ゼ
オライト、ソ−ダライトあるいはP型ゼオライト等の不
純物が生成するからである。
【0015】所定の時間熟成したゲルを昇温して結晶化
を完了させる。結晶化温度は70℃程度であればよく、
これよりも低いとA型ゼオライトやソ−ダライトが、あ
まり高すぎるとP型ゼオライト等の不純物が生成しやす
くなり好ましくない。結晶化時間は15時間以上が好ま
しく、時間が不足すると完全に結晶化せず、未反応ゲル
が残存してしまうこともある。
を完了させる。結晶化温度は70℃程度であればよく、
これよりも低いとA型ゼオライトやソ−ダライトが、あ
まり高すぎるとP型ゼオライト等の不純物が生成しやす
くなり好ましくない。結晶化時間は15時間以上が好ま
しく、時間が不足すると完全に結晶化せず、未反応ゲル
が残存してしまうこともある。
【0016】以上のようにして、合成したシリカ/アル
ミナモル比が1.9〜2.1の低シリカX型ゼオライト
を濾過し、水あるいは温水で十分洗浄し、通常の温度1
00℃近くで乾燥する。
ミナモル比が1.9〜2.1の低シリカX型ゼオライト
を濾過し、水あるいは温水で十分洗浄し、通常の温度1
00℃近くで乾燥する。
【0017】このようにして得られたシリカ/アルミナ
モル比が1.9〜2.1の低シリカX型ゼオライトを、
粘土バインダ−等で所望の形、例えば球状あるいは柱状
品に成形した後、Caイオン等で交換し、400℃で1
時間程度活性化することによって、高い吸着性能を有し
た吸着分離剤を得ることができる。
モル比が1.9〜2.1の低シリカX型ゼオライトを、
粘土バインダ−等で所望の形、例えば球状あるいは柱状
品に成形した後、Caイオン等で交換し、400℃で1
時間程度活性化することによって、高い吸着性能を有し
た吸着分離剤を得ることができる。
【0018】
【発明の効果】本発明によれば、高純度なシリカ/アル
ミナモル比が1.9〜2.1の低シリカX型ゼオライト
を容易に製造することができる。このようにして合成さ
れた低シリカX型ゼオライトは、そのままあるいは成形
体とした後、他のイオン、例えば、アルカリあるいはア
ルカリ土類などでイオン交換され、吸着容量の大きい成
形体として吸着分離剤などに使用することができる。
ミナモル比が1.9〜2.1の低シリカX型ゼオライト
を容易に製造することができる。このようにして合成さ
れた低シリカX型ゼオライトは、そのままあるいは成形
体とした後、他のイオン、例えば、アルカリあるいはア
ルカリ土類などでイオン交換され、吸着容量の大きい成
形体として吸着分離剤などに使用することができる。
【0019】
【実施例】以下、実施例によって発明の効果を説明する
が、本発明はこれらの実施例により何等限定されるもの
ではない。
が、本発明はこれらの実施例により何等限定されるもの
ではない。
【0020】シリカ/アルミナ比はX線回折による格子
定数および化学組成で測定した。又、吸着性能は、水分
平衡吸着量で測定した。
定数および化学組成で測定した。又、吸着性能は、水分
平衡吸着量で測定した。
【0021】<水分平衡吸着量>強熱減量法で測定し
た。前処理条件として350℃、1時間焼成し、冷却
後、相対湿度80%のデシケ−タ−中で16時間以上放
置し、吸着された平衡水分容量を測定した。
た。前処理条件として350℃、1時間焼成し、冷却
後、相対湿度80%のデシケ−タ−中で16時間以上放
置し、吸着された平衡水分容量を測定した。
【0022】実施例および比較例に用いたアルミン酸ナ
トリウムとケイ酸ナトリウムは以下の組成である。
トリウムとケイ酸ナトリウムは以下の組成である。
【0023】実施例1 水酸化アルミニウム208gを50wt%水酸化ナトリ
ウム水溶液267gに撹拌しながら溶解した溶液(a)
と1,000gの水に85.3wt%の水酸化カリウム
287gを溶解し、この液を50wt%水酸化ナトリウ
ム水溶液467gと混合した溶液(b)をそれぞれ25
℃に放置冷却した後、そのままの温度で混合して溶液
(c)を得た。
ウム水溶液267gに撹拌しながら溶解した溶液(a)
と1,000gの水に85.3wt%の水酸化カリウム
287gを溶解し、この液を50wt%水酸化ナトリウ
ム水溶液467gと混合した溶液(b)をそれぞれ25
℃に放置冷却した後、そのままの温度で混合して溶液
(c)を得た。
【0024】次いで、ケイ酸ナトリウム(Na2O
9.6wt%、SiO2 30.9wt%)453gを
1,132gの水で希釈した溶液(d)を同様に25℃
に放置冷却した後、撹拌しながら上記(c)液を一度に
加え、半透明にゲル化するまで撹拌した。そのまま25
℃の温度で2日間熟成し、続いて70℃で16時間結晶
化した。得られた結晶を純粋で十分に洗浄し、100℃
で20時間乾燥した。得られた結晶粉末はドライ換算で
315g、収率は92.6%であった。このものの化学
組成は、モル比で表して、0.75Na2O・0.25
K2O・Al2O3・2.0SiO2であった。又、結晶中
のカリウムイオンを全てナトリウムイオンに交換したN
a型ゼオライトの格子定数をX線回折によって求めた結
果、25.02オングストロ−ムであって、この値から
もシリカ/アルミナモル比は2.0と算出された。更
に、この低シリカX型ゼオライト粉末の水分吸着容量は
32.4%であった。
9.6wt%、SiO2 30.9wt%)453gを
1,132gの水で希釈した溶液(d)を同様に25℃
に放置冷却した後、撹拌しながら上記(c)液を一度に
加え、半透明にゲル化するまで撹拌した。そのまま25
℃の温度で2日間熟成し、続いて70℃で16時間結晶
化した。得られた結晶を純粋で十分に洗浄し、100℃
で20時間乾燥した。得られた結晶粉末はドライ換算で
315g、収率は92.6%であった。このものの化学
組成は、モル比で表して、0.75Na2O・0.25
K2O・Al2O3・2.0SiO2であった。又、結晶中
のカリウムイオンを全てナトリウムイオンに交換したN
a型ゼオライトの格子定数をX線回折によって求めた結
果、25.02オングストロ−ムであって、この値から
もシリカ/アルミナモル比は2.0と算出された。更
に、この低シリカX型ゼオライト粉末の水分吸着容量は
32.4%であった。
【0025】実施例2 それぞれの溶液、あるいはゲル化の温度を34℃に変え
た以外は、実施例1と全く同様な操作を行なって低シリ
カX型ゼオライトを合成した。
た以外は、実施例1と全く同様な操作を行なって低シリ
カX型ゼオライトを合成した。
【0026】得られた結晶粉末はドライ換算で308
g、収率は90.5%であった。このものの化学組成
は、モル比で表して、0.75Na2O・0.25K2O
・Al2O3・2.0SiO2であった。又、結晶中のカ
リウムイオンを全てナトリウムイオンに交換したNa型
ゼオライトの格子定数をX線回折によって求めた結果、
25.01オングストロ−ムであって、この値からもシ
リカ/アルミナモル比は2.0と算出された。更に、こ
の低シリカX型ゼオライト粉末の水分吸着容量は32.
2%であった。
g、収率は90.5%であった。このものの化学組成
は、モル比で表して、0.75Na2O・0.25K2O
・Al2O3・2.0SiO2であった。又、結晶中のカ
リウムイオンを全てナトリウムイオンに交換したNa型
ゼオライトの格子定数をX線回折によって求めた結果、
25.01オングストロ−ムであって、この値からもシ
リカ/アルミナモル比は2.0と算出された。更に、こ
の低シリカX型ゼオライト粉末の水分吸着容量は32.
2%であった。
Claims (1)
- 【請求項1】ナトリウム、カリウム、アルミネ−トおよ
びシリケ−トの各イオンを含有する溶液からシリカ/ア
ルミナ比が1.9〜2.1の低シリカX型ゼオライトを
製造する際のゲル化温度が25〜35℃の範囲であるこ
とを特徴とするシリカ/アルミナモル比が1.9〜2.
1の低シリカX型ゼオライトの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20568096A JPH1053409A (ja) | 1996-08-05 | 1996-08-05 | 低シリカx型ゼオライトの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20568096A JPH1053409A (ja) | 1996-08-05 | 1996-08-05 | 低シリカx型ゼオライトの製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1053409A true JPH1053409A (ja) | 1998-02-24 |
Family
ID=16510921
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20568096A Pending JPH1053409A (ja) | 1996-08-05 | 1996-08-05 | 低シリカx型ゼオライトの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1053409A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH11246215A (ja) * | 1998-03-04 | 1999-09-14 | Tosoh Corp | 低シリカx型ゼオライトビーズ成形体及びその製造方法 |
-
1996
- 1996-08-05 JP JP20568096A patent/JPH1053409A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH11246215A (ja) * | 1998-03-04 | 1999-09-14 | Tosoh Corp | 低シリカx型ゼオライトビーズ成形体及びその製造方法 |
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