JPH1052712A - 蛇行細管体及びその成形方法 - Google Patents

蛇行細管体及びその成形方法

Info

Publication number
JPH1052712A
JPH1052712A JP22303096A JP22303096A JPH1052712A JP H1052712 A JPH1052712 A JP H1052712A JP 22303096 A JP22303096 A JP 22303096A JP 22303096 A JP22303096 A JP 22303096A JP H1052712 A JPH1052712 A JP H1052712A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
extruded
pores
face
header
tube
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP22303096A
Other languages
English (en)
Inventor
Masamichi Suzuki
正道 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Light Metal Co Ltd
Original Assignee
Nippon Light Metal Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Light Metal Co Ltd filed Critical Nippon Light Metal Co Ltd
Priority to JP22303096A priority Critical patent/JPH1052712A/ja
Publication of JPH1052712A publication Critical patent/JPH1052712A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Heat-Exchange Devices With Radiators And Conduit Assemblies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 一様な流路断面の蛇行通路を有する蛇行細管
体及びその成形方法を提供する。 【解決手段】 両端面に開口する細孔4を少なくとも一
対有して押出管2を形成し、細孔4,4一対を押出管2
内で連通すべくこれら細孔4,4間の隔壁5にその長手
方向の一端面から他端面へ所定長さ切除して細孔4,4
一対を連通する連通部6を形成する。押出管2の連通部
開口8を閉塞するヘッダ3を連通部6の軸方向の長さよ
り所定長さ短く形成してこれを連通部6の押出管端面側
内に挿入して固定することにより、低廉で一様な流路断
面の蛇行通路を有する蛇行細管体を得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は蛇行細管体及びその成
形方法に関するもので、更に詳細には、例えばヒートパ
イプ等に用いる蛇行細管体及びその成形方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】一般に、発熱量の多い半導体等の冷却用
として密閉型蛇行細管体の細い通路内に冷媒を封入した
ヒートパイプが使用されている。近年は、この種の蛇行
細管体の一つとして、薄板に切削により連続した細い溝
を成形し、この薄板に別の薄板をろう付けすることによ
り形成した板状のもの(日経メカニカル誌 1994.
5.30 8〜9頁)が知られている。
【0003】この種の板状蛇行細管体は、主に、ループ
型細管ヒートパイプとして用いられ、熱源に接触された
ときの通路内の冷媒の沸騰によって、通路内の冷媒に気
泡による激しい振動を生じさせるように構成されてお
り、冷媒の振動運動の繰り返しにより、高い熱移動性を
発揮する。このため、従来の直管タイプと比較して格段
に高い放熱性を発揮する。
【0004】しかし、この種の板状蛇行細管体は、その
高さを低くすることができるが、切削の加工精度に依存
した精密な加工を要するため、製造コストが高くなり、
更には、全通路に亙ってろう材の流れ込みによる通路の
閉塞の虞があり、これによって熱交換効率が損なわれて
しまうという問題があった。
【0005】そこで、蛇行細管体の形成にあたって、細
孔を複数有する押出し偏平管を用い、この押出し偏平管
の一端面より他端面側へ向かって押出管の細孔間の隔壁
を所定長さ切除した後、押出し偏平管の一端部の先端部
を絞りこんでその先端部をろう材によってろう付けする
ことが考えられる。そしてこの蛇行細管体によれば、同
一平面状に細い蛇行通路を多数形成することができる、
蛇行曲げ半径を極めて小径にすることができる、全高を
低くすることができる、安価で高効率の熱交換特性が得
られる等の効果が発揮され、極めて有用であると考えら
れる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記押
出し偏平管を用いた蛇行細管体には、絞り加工精度の確
保が極めて難しく、絞り加工によって通路の連通が断た
れてしまったり、また、絞り加工部での流路断面が大き
くばらついてしまったり、また、端面でろう付け又は溶
接するために接合不良が生じやすくなり信頼性が低いと
いう問題がある。この発明の目的は、安価で一様な流路
断面の蛇行通路を有する蛇行細管体及びその成形方法を
提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
両端面に開口する細孔を少なくとも一対有する押出管に
おいて、 上記細孔一対を押出管内で連通すべくこれら
細孔間の隔壁にその長手方向の一端面から他端面へ所定
長さ切除して上記細孔一対を連通する連通部を形成する
と共に、 上記押出管端面の連通部開口を閉塞するヘッ
ダを、上記連通部の軸方向の長さより所定長さ短く形成
して、これを上記連通部の押出管端面側内に挿入して固
定した、ことを特徴とする。
【0008】請求項2記載の発明は、請求項1記載の蛇
行細管体において、 上記押出管の連通部形成側端面の
一部を押出管の軸方向外方に延出させて成形部を形成
し、上記成形部を、上記連通部形成側の押出管端面の他
部又は上記ヘッダの外周面の少なくとも一方に融接して
取り付けた、ことを特徴とする。
【0009】請求項3記載の発明は、両端面に開口する
細孔を少なくとも一対有する押出管において、 上記細
孔一対を押出管内で連通すべくこれら細孔間の隔壁にそ
の長手方向の一端面から他端面へ所定長さ切除して上記
細孔一対を連通する連通部を形成すると共に、 上記押
出管の上記連通部形成側の端面の一部を、押出管の軸方
向に延出させて成形部を形成し、 上記成形部を、上記
連通部形成側の押出管端面の他部に融接して取り付け
た、ことを特徴とする。
【0010】請求項4記載の発明は、両端面に開口する
細孔を少なくとも一対有する押出管において、 上記細
孔一対を押出管内で連通すべくこれら細孔間の隔壁にそ
の長手方向の一端面から他端面へ所定長さ切除して上記
細孔一対を連通する連通部を形成すると共に、 上記押
出管端面の連通部開口を閉塞するヘッダを、上記連通部
の軸方向の長さより所定長さ短く形成して、これを連通
部内略中央位置に挿入して取り付け、 上記連通部形成
側の押出管の端面部を、上記ヘッダの外側で絞込んでそ
の先端を融接により閉塞した、ことを特徴とする。
【0011】請求項5記載の発明は、請求項1ないし4
のいずれかに記載の蛇行細管体において、 上記押出管
の長手方向の両端面に交互に連通部を設けた、ことを特
徴とする。
【0012】請求項1、2、4、5のいずれかに記載の
蛇行細管体において、 上記押出管及びヘッダをアルミ
ニウム合金にて形成する方が好ましい(請求項6)。こ
の場合、押出管及びヘッダの融接に非腐食性フラックス
を有するろう材を用いる方が好ましい。この非腐食性フ
ラックスは押出管とヘッダのうち少なくとも一方に予め
塗布されていればよい。
【0013】請求項7記載の発明は、両端面に開口する
細孔を少なくとも一対形成して押出管を形成する工程
と、 上記細孔一対を押出管内で連通すべくこれら細孔
間の隔壁にその長手方向の一端面から他端面へ所定長さ
切除して上記細孔一対を連通する連通部を形成する工程
と、 上記押出管端面の連通部開口を閉塞するヘッダを
上記連通部の軸方向の長さより所定長さ短く形成する工
程と、 上記ヘッダを連通部の押出管端面側内に挿入し
て取り付ける工程と、を有することを特徴とする。
【0014】請求項8記載の発明は、上記押出管の上記
連通部形成側端面の一部に、成形により上記押出管の端
面の上記連通部開口を閉塞して上記ヘッダを押出管内に
封止する成形部を形成する工程と、 上記成形部を成形
後に、上記連通部形成側の押出管端面の他部又は上記ヘ
ッダの外周面の少なくとも一方に上記成形部を融接して
取り付ける工程と、を有することを特徴とする。
【0015】請求項9記載の発明は、両端面に開口する
細孔を少なくとも一対形成して押出管を形成する工程
と、 上記細孔一対を押出管内で連通すべくこれら細孔
間の隔壁にその長手方向の一端面から他端面へ所定長さ
切除して上記細孔一対を連通する連通部を形成する工程
と、 上記押出管の上記連通部形成側の端面の一部を押
出管の軸方向に延出させて成形により上記押出管端面の
上記連通部開口を閉塞する成形部を形成する工程と、
その成形後に上記連通部形成側の押出管端面の他部に上
記成形部を融接して取り付ける工程と、を有することを
特徴とする。
【0016】請求項10記載の発明は、両端面に開口す
る細孔を少なくとも一対形成して押出管を形成する工程
と、 上記細孔一対を押出管内で連通すべくこれら細孔
間の隔壁にその長手方向の一端面から他端面へ所定長さ
切除して上記細孔一対を連通する連通部を形成する工程
と、 上記押出管端面の連通部開口を閉塞するヘッダを
上記連通部の軸方向の長さより所定長さ短く形成する工
程と、 上記ヘッダを連通部内略中央位置に挿入して取
り付ける工程と、 上記連通部形成側の押出管の端面部
を上記ヘッダの外側で絞込んでその先端を融接により閉
塞する工程と、を有することを特徴とする。
【0017】請求項11記載の発明は、少なくとも2以
上の上記蛇行細管体を用意し、 上記一方の蛇行細管体
の他方の細孔の開口を、他方の蛇行細管体の他方の開口
に接続して蛇行細管体の細孔を蛇行状に延長する、こと
を特徴とする。
【0018】請求項12記載の発明は、両端面に開口す
る細孔を少なくとも一対有する押出管において、 上記
押出管の細孔を区画する全ての隔壁に対してその軸方向
の両端面から管内へ所定長さ切除する切除を行って押出
管の両端部にそれぞれ細孔を閉塞するヘッダの取り付け
部を形成し、上記押出管の管幅方向一側より他側に向か
って順次相隣接する細孔をそれぞれ対として、各対の細
孔間の一端部と他端部とに押出管の管幅方向に対して交
互に隔壁の長手方向の端面より管内に長さ延びる切除を
施してそれぞれ細孔の連通部を形成、上記各ヘッダ取り
付け部にそれぞ一つのヘッダを挿入固定したことを特徴
とする。
【0019】請求項1及び7記載の発明によれば、押出
管の細孔間の隔壁を所定長さ切除して連通部を形成し、
押出管端面の連通部開口をヘッダにて閉塞して蛇行通路
部を形成することができるので、押出管の一端面部を絞
り込んでその先端部をろう材によって閉塞する従来の細
管体と比較して、加工が簡単で、また加工のばらつきを
なくすことができる。したがって、加工精度が高く、信
頼性の高い蛇行細管体を提供することができる。
【0020】請求項2及び8記載の発明によれば、押出
管の連通部形成側端面の一部に、押出管の端面の連通部
開口を閉塞してヘッダを押出管内に封止する成形部を形
成し、この成形部を、連通部形成側の押出管端面の他部
又はヘッダの外周面の少なくとも一方に融接することに
より、ヘッダの固定及びシールを行うことができる。し
たがって、ヘッダの機械的な支持による連通部近傍の機
械的強度を高めることができると共に、気密性ないし液
密性の向上を図ることができる。また、従来の押出し偏
平管のように、絞り込みによる流路断面の変化や、外力
による潰れといった問題が発生することがなく、押出管
の加工精度に関する製造コストが下がり、全体として従
来の押出偏平管よりも安価に形成することができる。
【0021】請求項3及び9記載の発明によれば、押出
管の細孔間の隔壁を所定長さ切除して連通部を形成し、
押出管の連通部形成側の端面の一部を押出管の軸方向に
延出させて成形部を形成し、この成形部を連通部形成側
の押出管端面の他部に融接するので、成形部の折り曲げ
と融接とを押出管の径方向から目視で確認しながら行
い、押出管の加工のばらつき、融接によるばらつき及び
連通部の間隔のばらつき無くして一様断面の連通路を確
保することができる。したがって、構成を簡単にするこ
とができると共に、コストの低廉化を図ることができ
る。
【0022】請求項4及び10記載の発明によれば、押
出管の細孔間の隔壁を所定長さ切除して連通部を形成
し、押出管端面の連通部開口を閉塞するヘッダを連通部
内略中央位置に挿入して取り付け、連通部形成側の押出
管の端面部をヘッダの外側で絞込んでその先端を融接に
より閉塞することにより、ヘッダの固定及びシールを行
うことができる。したがって、ヘッダの機械的な支持に
よる連通部近傍の機械的に強度を上げ、気密性ないし液
密性の向上を図ることができる。このため、従来の押出
偏平管のように、絞り込みによる流路断面の変化や、外
力による潰れといった問題が発生することがなく、押出
管の加工精度に関する製造コストを下げることができ、
全体として従来の押出偏平管よりも安価に形成すること
ができる。請求項5記載の発明によれば、押出管の長手
方向の両端面に交互に連通部を設けることで、熱交換性
能の向上を図ることができる。
【0023】請求項6記載の発明によれば、押出管及び
ヘッダをアルミニウム合金にて形成することにより、押
出管とヘッダとを金属的に強固に接続することができ、
また、電蝕を防止した熱伝導度の高い蛇行細管体を提供
することができる。
【0024】請求項11記載の発明によれば、少なくと
も2以上の上記蛇行細管体を用意し、一方の蛇行細管体
の他方の細孔の開口を、他方の蛇行細管体の他方の開口
に接続して蛇行細管体の細孔を蛇行状に延長すること
で、蛇行細管体の長さを簡単に延長することができ、熱
交換性能の向上を図ることができる。
【0025】請求項12記載の発明によれば、従来の細
管体と比較して、加工が簡単で、また加工のばらつきが
なく、きわめて廉価な蛇行細管体を提供することができ
る。
【0026】
【発明の実施の形態】以下に、この発明の実施形態を添
付図面に基づいて詳細に説明する。
【0027】図1に示すように、この実施形態に係る蛇
行細管体1は、押出管2とヘッダ3とから構成されてい
る。押出管2には、例えば、熱交換性能を考慮して熱伝
導度の高いアルミニウム合金製の押出形材を用いる。ま
ず、この押出形材を押し出して、両端面に開口する細孔
4を少なくとも一対有する押出管2を形成する。次に、
一対の細孔4,4間を仕切る押出管2の隔壁5には、そ
の軸方向の一端部に上記細孔4,4一対を押出管2内で
連通する連通部6を形成し、その後、この連通部6形成
側の押出管端面7の連通部開口8をヘッダ3により閉塞
する。
【0028】連通部6は、細孔4,4一対間の隔壁5に
対してその長手方向の一端面から他端面へ所定長さ切除
することにより形成する。この場合、切除は、隔壁5の
全幅に渡って行い、細孔4の幅と連通部6の幅を等しく
して段差を無くし冷媒等の流れを妨げないようにする。
【0029】ヘッダ3の材料には、上記押出管2に融接
し得る同種の材料、すなわち、アルミニウム合金を用い
る。
【0030】ヘッダ3は、押出管2の外側から連通部6
内に水密ないし気密に挿入し得る栓状に形成し、また、
ヘッダ3の軸方向の長さは、連通部6の軸方向の長さよ
りも短くして、ヘッダ3の挿入方向先端面9と切除によ
り形成した押出管2内の隔壁5の切除縁10との間に、
上記細孔4の径にほぼ等しい間隔、すなわち、細孔4,
4一対を蛇行させて連絡する連絡路が形成されるように
押出管2内に配置され固定される。なお、このヘッダ3
の固定には、ヘッダ3の圧入の他に、連通部6の内面と
ヘッダ3の外周面とを溶接あるいはろう付にて固定する
方法が考えられる。
【0031】したがって、蛇行細管体1は、押出偏平管
の一端面部を絞り込んでその先端部をろう材によって閉
塞した従来の細管体と比較して、加工のばらつき、組立
てのばらつきがなく、簡単に生産することができると共
に、加工及び性能の両面において高い信頼性を発揮す
る。しかし、圧入や溶接あるいはろう付によってヘッダ
3を連通部6に固定しても、ループ型ヒートパイプとし
て使用したときの冷媒による振動や熱膨張等に対してヘ
ッダ3に緩みが生じ、シールが損なわれてしまう虞があ
る。
【0032】このため連通部6に対してヘッダ3を機械
的に拘束しておけるようにする必要がある。そこで、こ
の対策として図2に示すように、押出管1の上記連通部
形成側端面7の一部に、予め連通部開口8を閉塞して上
記ヘッダ3を連通部6内に封止する成形部11を形成し
ておき、この成形部11を、所定の形状に成形した後、
図2(c)に示すように、連通部形成側の押出管2の端
面7の他部、又は、図2(c)に想像線で示すように、
上記ヘッダ3の外周面の少なくとも一方に融接例えば溶
接あるいはろう付けする。
【0033】成形部11の成形は、折り曲げ(カール)、
絞り加工等、周知の塑性加工によって行う。例えば、プ
レス加工を施して突き当て面12が上記ヘッダ3の挿入
方向後端面13の縁に全周に渡って当接するように成形
部11を予め断面ほぼカップ状に形成しておく。そし
て、ヘッダ3を取り付けた後に、この成形部11を突き
当て面12側に折り曲げ当接させ、突き当て面12とヘ
ッダ3の挿入方向後端面13とに全周融接を施して、ヘ
ッダ3の固定と、連通部6のシールを完全にする。
【0034】別の方法としては、例えば図3に示すよう
に、上記連通部6の軸方向の長さより所定長さ短いヘッ
ダ3を連通部6内の略中央位置に配置し、その後、連通
部形成側の押出管2の一端部を連通部6に対して反対側
となるヘッダ3の外側を成形部11aとしてこれを径方
向に絞り込み、その成形部11aの絞り込み先端部を溶
接あるいはろう付け等の融接により閉塞する方法が考え
られる。
【0035】このように成形部11,11aによってヘ
ッダ3の固定及びシールを行うという構造は、ヘッダ3
を中心とするその近傍の機械的強度を上げ、気密性ない
し液密性を格段に向上させるため、従来の押出偏平管の
ように、絞り込みによる流路断面の変化や、外力による
潰れといった問題は生じない。
【0036】このため、押出管2の加工精度に関する製
造コストを下げることができ、全体として従来の押出偏
平管よりも低廉に成形することができる。
【0037】また、この発明に係る蛇行細管体の別の実
施形態としては、図4に示すように、押出管2の連通部
形成側の端面7の一部を予め押出管2の軸方向に延出さ
せて、成形により上記押出管端面の連通部開口8を閉塞
する成形部14を形成しておき、成形後に、上記連通部
形成側の押出管2の端面7の他部に、その成形部14を
融接して取り付けることが考えられ。
【0038】この成形部14の成形は、例えば折り曲げ
(カール)、絞り加工等の周知の塑性加工によって行う。
この場合、成形部14には、折り曲げを終えたときにそ
の突き当て面15が押出管2の連通部形成側の端面7全
周に渡って当接するよう予めプレス加工によって断面カ
ップに成形しておく。そして、この後に、成形部14を
曲げ成形により折り曲げてその突き当て面15を押出管
2の端面7に突き当て、全周融接する。
【0039】つまり、この実施形態にあっては、外力に
対する機械的強度は、上記ヘッダ3を備えた蛇行細管体
1と比べてある程度低下は否めないが、構成が簡単で製
造コストを低廉にすることができる。また、成形部14
の折り曲げと融接とを押出管2の径方向から目視で確認
しながら行い、押出管2に対する成形加工のばらつき、
融接によるずれ及び連通部6の間隔の矯正を簡単に行え
る点で上記各実施形態で説明した蛇行細管体1と比べて
も遜色はなく、むしろ製造コストが極めて安価あるとい
う有利な特徴を有している。
【0040】上記説明では、蛇行細管体1の一端面の連
通路の構成について説明したが、他端面における連通路
は、一端面の連通路と交互になるように設けられてい
る。つまり、例えば図5(a)に示すように、3つの平
行な細孔4a,4b,4cを有する押出管2の一方の連
通部形成側端面7の細孔4aと4bの隔壁5aを、一端
面から他端面へ所定長さ切除して、連通部6を形成す
る。他方の連通部形成側端面7の細孔4bと4cの隔壁
5bを、逆に他端面から一端面に所定長さ切除して、連
通部6を形成する。そして、両連通部6,6間の略中央
位置にヘッダ3を配置した後、連通部形成側の押出管2
の端部をそれぞれ連通部6に対して反対側となるヘッダ
3の外側を成形部11aとして、これを径方向に絞り込
み、その成形部11aの絞り込み先端部を、溶接あるい
はろう付等の融接により閉塞する(図5(b)参照)。
このように構成することにより、両端の連通部6を交互
に有する蛇行通路とすることができる。
【0041】なお、図5では、ヘッダ3を用い、成形部
11aを径方向に絞り込み、その先端部を融接する場合
について説明したが、必ずしもこのような構造である必
要はなく、例えば図1に示した実施形態のように、押出
管2の連通部6の押出管端面側内にヘッダ3を挿入・固
定するもの(図6(a)参照)でもよく、また、図2に
示した実施形態のように、押出管2の連通部形成側端面
の一部を押出管2の軸方向に延出して形成した成形部1
1を、押出管2の他端面又はヘッダ3の外周面に融接し
て取り付けてもよい(図6(b)参照)。また、ヘッダ
3を用いないで蛇行状に連通路を形成することも可能で
ある(図6(c)参照)。
【0042】なお、上記各実施形態における融接は、溶
接、ろう付けのいずれでもよく、例えば、ろう付けによ
る場合は、押出管2とヘッダ3とを非腐蝕性フラック
ス、例えばKAlF4,K3AlF6,K2AlF5・H2Oの単独物質あるい
はこれらの混合物質等を有するフラックスにて接合する
のが好ましい。この場合、非腐蝕性フラックスを、予め
押出管2又はヘッダ3の少なくともいずれか一方に塗布
しておく方が好ましい。また、材質がこの実施形態のよ
うにアルミニウム合金である場合は、非腐食性フラック
スとして、例えば、Siとフラックス(KAlF4+K3AlF6)の
混合物を接合すべき金属表面に予め塗布しておくことが
好ましい。
【0043】上記した各実施形態の蛇行細管体1は、流
体の搬送として種々の用途に用いることが可能である
が、その優れた熱伝導性能を生かすためには、電子部
品、基盤等の放熱用のループ型ヒートパイプ用として用
いるのが好ましい。
【0044】例えば、上記した各蛇行細管体1の細孔
4,4一対のうち、一方の細孔4の開口を冷媒の入口と
してこれに冷凍サイクルの冷媒蒸発系を接続し、他方の
細孔4の開口を出口としてこれに同冷凍サイクルの冷媒
凝縮系を接続することによって、放熱用のループ型ヒー
トパイプを構成し、このループ型ヒートパイプを電子部
品、基盤等の熱発生部に接触させる。
【0045】このように構成したループ型ヒートパイプ
の連通部6は、上記したように成形加工による潰れがな
く、また、ろう材の流れ込みによる細孔4の閉塞もない
ので、冷媒の沸騰による気泡は、冷媒の上流と下流との
間で抵抗なく行われる。したがって、気泡による冷媒の
振動は、スムーズに冷媒の上流側又は下流側に伝わるこ
とになるため、安定した熱移動特性が発揮され、電子部
品、基盤等の発熱源は、この一定の冷却によって、安定
した性能を発揮する。
【0046】しかし、上記のループ型ヒートパイプでも
熱交換性能が十分でない場合がある。このような場合
は、上記各蛇行細管体1をそれぞれ単一のユニットとし
て、これを蛇行状に繋ぎ、所望の熱交換性能を発揮する
ループ型ヒートパイプを構成するばよい。
【0047】例えば、図7に示すように、蛇行細管体1
の細孔4,4 間を仕切る隔壁5の連通部6と反対側の
端面部に、その細孔4の一方の開口16を出口としてこ
れに別の蛇行細管体1の一方又は他方の細孔の開口17
を入口として接続するための細孔接続部18を形成して
おく。
【0048】この細孔接部18は、例えば、上記成形部
11,14と同様に、折り曲げ(カール)、絞り加工等の
塑性加工によって形成する。
【0049】例えば、この細孔接続部18は、突き当て
面19が押出管2の連通部形成側の端面20の全周に渡
って当接するよう、断面ほぼカップ状で、かつ、接続す
べき細孔4,4同士を連通し得るように断面ほぼ楕円管
状に形成しておく。なお、この場合、細孔接続部18
は、上記蛇行細管体1を蛇行状に連結する都合上、上記
成形部11に対して180゜反対向きに形成される。
【0050】したがって、上記細孔接続部18を有する
蛇行細管体1の数を要求される熱交換能力に応じて必要
数用意し、そして細孔接続部18の突き当て面19と押
出管2の端面20とを融接して蛇行細管体1を蛇行状に
延長すれば、所望の熱交換性能を得ることができる。な
お、この蛇行細管体1の延長によるヒートパイプの形成
にあたっては、これら蛇行細管体1を同一平面内に並べ
てその高さを低くすること、及びこれら蛇行細管体1を
冷却対象の形状に合わせて立体的に並べ冷却を行うこと
が可能となる。
【0051】このように上記各実施形態の蛇行細管体に
よれば、安価で一様な流路断面の蛇行通路を提供するこ
とができるが、融接の数が多く、この分、コストが高く
なってしまうという問題がある。この問題を解決するに
は、図8ないし図12に示すような蛇行細管体とする方
が好ましい。この蛇行細管体を成形するには、まず、押
出形材を押出して、両端面7に開口する細孔4を多数有
した押出管2aを形成する。次に、図8、図9(a)に
示すように、この押出管2aの細孔4を区画する全ての
隔壁5に対して軸方向の両端面から管内へ所定長さ切除
する。切除を行って押出管2aの両端部7aにそれぞれ
ヘッダ3aの取付部16を形成する。そして、押出管2
aの管幅方向一側より他側に各細孔4,4を対として、
各対の細孔管4,4の隔壁5の一端部と他端部とに押出
管2aの管幅方向において交互に一箇所連通部6を形成
して各対毎に細孔4,4を蛇行状に連通する。この後、
押出管2aの両端部7a,7aのヘッダ取付部16にそ
れぞれ一つのヘッダ3aを挿入固定して細孔4を閉塞し
た後、このヘッダ3aを押出管2aに気密、液密に固定
し、押出管2a内に複数回折り返された一連の蛇行通路
を形成する。なお、押出管2aの押出形材およびヘッダ
3aには、上記各実施形態と同様に熱伝達率の高い金属
材料、例えば、アルミニウム合金を用いる。
【0052】ヘッダ3aの固定は、例えば図9(a)に
詳細に示すように、ヘッダ取付部16の軸方向の間隔を
少なくともヘッダ3aの厚みよりも長くしておき、図9
(b)に示すようにヘッダ3aの挿入後、融接(溶接、
ろう付け等)により隔壁5に固定したり、また、融接せ
ずに図10(a)、図10(b)に示すようにヘッダ3
aを挿入した後、図10(c)に示すように、ヘッダ取
付部16のヘッダ3aより外側の部分を形方向外方から
内部に絞り込み、その絞り込んだ端部に融接を施してヘ
ッダ取付部16を気密、液密に閉塞する。
【0053】別の方法としては、例えば図11(a)に
示すように、ヘッダ取付部16に上記ヘッダ3aをヘッ
ダ取付部16内に封止する成形部11bを形成してお
き、この成形部11bを、所定の形状に成形した後、図
11(b)に示すようにヘッダ3aを挿入し、その後、
図11(c)に想像線で示したように、上記ヘッダ3a
の外周面の少なくとも一方に融接、例えば溶接あるいは
ろう付けする方法がある。上記成形部11bの成形は、
折り曲げ(カール)、絞り加工等、周知の塑性加工によ
って行う。例えば、プレス加工を施してその突き当て面
12が上記ヘッダ3の挿入方向後端面13の全周に渡っ
て当接するように成形部11bを予め断面ほぼカップ状
に形成しておく。そして、ヘッダ3aを取り付けた後
に、この成形部11bを突き当て面12側に折り曲げ当
接させ、突き当て面12とヘッダ3aの挿入方向後端面
13aとに全周融接を施して、ヘッダ3aの固定と、連
通部6のシールを完全にする。
【0054】また、図10および図11の方法において
は、図12(a),(b)に示すように、ヘッダ3a及
びヘッダ取付部16無しで連通路6を形成することも可
能でありその分コストを下げることが可能である。
【0055】したがって、この実施形態によれば、ヘッ
ダ3aを中心とするその近傍の機械的強度を上げ、気密
性ないし液密性を格段に向上させるため、絞り込みによ
る流路断面の変化や、外力による潰れのないより安価な
蛇行細管体を提供することができる。
【0056】なお、図8ないし図12に示した実施形態
において、その他の部分は上記実施形態と同じであるの
で、同一部分には同一符号を付してその説明は省略す
る。
【0057】
【発明の効果】以上、説明したようにこの発明によれ
ば、以下のような優れた効果を有する。 1)請求項1及び7記載の発明によれば、押出管の一端
面部を絞り込んでその先端部をろう材によって閉塞する
従来の細管体と比較して、加工が簡単で、また加工のば
らつきをなくすことができるので、加工精度の向上が図
れると共に、信頼性の高い蛇行細管体を提供することが
できる。
【0058】2)請求項2及び8記載の発明によれば、
押出管の連通部形成側端面の一部に、押出管の端面の連
通部開口を閉塞してヘッダを押出管内に封止する成形部
を形成し、この成形部を、連通部形成側の押出管端面の
他部又はヘッダの外周面の少なくとも一方に融接するこ
とにより、ヘッダの固定及びシールを行うことができる
ので、上記1)に加えてヘッダの機械的な支持による連
通部近傍の機械的強度を高めることができると共に、気
密性ないし液密性の向上を図ることができる。また、従
来の押出し偏平管のように、絞り込みによる流路断面の
変化や、外力による潰れといった問題が発生することが
なく、押出管の加工精度に関する製造コストが下がり、
全体として従来の押出偏平管よりも低廉に成形すること
ができる。
【0059】3)請求項3及び9記載の発明によれば、
成形部の折り曲げと融接とを押出管の径方向から目視で
確認しながら行うことができるので、押出管の加工のば
らつき、融接によるばらつき及び連通部の間隔のばらつ
き無くして一様断面の連通路を確保することができる。
したがって、構成を簡単にすることができると共に、コ
ストの低廉化を図ることができる。
【0060】4)請求項4及び10記載の発明によれ
ば、押出管の細孔間の隔壁を所定長さ切除して連通部を
形成し、押出管端面の連通部開口を閉塞するヘッダを連
通部内略中央位置に挿入して取り付け、連通部形成側の
押出管の端面部をヘッダの外側で絞込んでその先端を融
接により閉塞することにより、ヘッダの固定及びシール
を行うことができるので、上記1)に加えてヘッダの機
械的な支持による連通部近傍の機械的に強度を上げ、気
密性ないし液密性の向上を図ることができる。また、従
来の押出偏平管のように、絞り込みによる流路断面の変
化や、外力による潰れといった問題が発生することがな
く、押出管の加工精度に関する製造コストを下げること
ができ、全体として従来の押出偏平管よりも低廉に成形
することができる。
【0061】5)請求項5記載の発明によれば、押出管
の長手方向の両端面に交互に連通部を設けるので、熱交
換性能の向上を図ることができる。
【0062】6)請求項6記載の発明によれば、押出管
及びヘッダをアルミニウム合金にて形成することによ
り、押出管とヘッダとを金属的に強固に接続することが
でき、また、電蝕を防止した熱伝導度の高い蛇行細管体
を提供することができる。
【0063】7)請求項11記載の発明によれば、少な
くとも2以上の上記蛇行細管体を用意し、一方の蛇行細
管体の他方の細孔の開口を、他方の蛇行細管体の他方の
開口に接続して蛇行細管体の細孔を蛇行状に延長するこ
とで、蛇行細管体の長さを簡単に延長することができ、
熱交換性能の向上を図ることができる。
【0064】8)請求項12記載の発明によれば、従来
の細管体と比較して、加工が簡単で、また加工のばらつ
きがなく、きわめて廉価な蛇行細管体を提供することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の蛇行細管体の第一実施形態の成形前
の要部断面図(a)及び成形後の要部断面図(b)であ
る。
【図2】この発明の蛇行細管体の第二実施形態の成形前
の要部断面図(a)、成形中の要部断面図(b)及び成
形後の要部断面図(c)である。
【図3】この発明の蛇行細管体の第三実施形態の成形前
の要部断面図(a)、成形中の要部断面図(b)及び成
形後の要部断面図(c)である。
【図4】この発明の蛇行細管体の第四実施形態の成形前
の要部断面図(a)及び成形後の要部断面図(b)であ
る。
【図5】この発明の蛇行細管体の第五実施形態の成形前
の要部断面図(a)及び成形後の要部断面図(b)であ
る。
【図6】第五実施形態の別の形態を示す断面図である。
【図7】蛇行細管体を用いたヒートパイプの構成を示す
断面図である。
【図8】この発明の蛇行細管体の第六実施形態を示す一
部破断面である。
【図9】この発明の蛇行細管体の第六実施形態の成形前
の要部断面図(a)、成形中の要部(b)及び成形後の
要部断面図(c)である。
【図10】この発明の蛇行細管体の第七実施形態の成形
前の要部断面図(a)、成形中の要部断面図(b)及び
成形後の要部断面図(c)である。
【図11】この発明の蛇行細管体の第八実施形態の成形
前の要部断面図(a)、成形中の要部断面図(b)及び
成形後の要部断面図(c)である。
【図12】この発明の蛇行細管体の第九実施形態の成形
前の要部断面図(a)及び成形後の要部断面図(b)で
ある。
【符号の説明】
1 蛇行細管体 2,2a 押出管 3,3a ヘッダ 4,4a,4b,4c 細孔 5,5a,5b 隔壁 6 連通部 7 押出管の端面 8 連通部開口 11,11a,14 成形部 16 ヘッダ取付部

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 両端面に開口する細孔を少なくとも一対
    有する押出管において、 上記細孔一対を押出管内で連通すべくこれら細孔間の隔
    壁にその長手方向の一端面から他端面へ所定長さ切除し
    て上記細孔一対を連通する連通部を形成すると共に、 上記押出管端面の連通部開口を閉塞するヘッダを、上記
    連通部の軸方向の長さより所定長さ短く形成して、これ
    を上記連通部の押出管端面側内に挿入して固定した、こ
    とを特徴とする蛇行細管体。
  2. 【請求項2】 上記押出管の連通部形成側端面の一部を
    押出管の軸方向外方に延出させて成形部を形成し、 上記成形部を、上記連通部形成側の押出管端面の他部又
    は上記ヘッダの外周面の少なくとも一方に融接して取り
    付けた、ことを特徴とする請求項1記載の蛇行細管体。
  3. 【請求項3】 両端面に開口する細孔を少なくとも一対
    有する押出管において、 上記細孔一対を押出管内で連通すべくこれら細孔間の隔
    壁にその長手方向の一端面から他端面へ所定長さ切除し
    て上記細孔一対を連通する連通部を形成すると共に、 上記押出管の上記連通部形成側の端面の一部を、押出管
    の軸方向に延出させて成形部を形成し、 上記成形部を、上記連通部形成側の押出管端面の他部に
    融接して取り付けた、ことを特徴とする蛇行細管体。
  4. 【請求項4】 両端面に開口する細孔を少なくとも一対
    有する押出管において、 上記細孔一対を押出管内で連通すべくこれら細孔間の隔
    壁にその長手方向の一端面から他端面へ所定長さ切除し
    て上記細孔一対を連通する連通部を形成すると共に、 上記押出管端面の連通部開口を閉塞するヘッダを、上記
    連通部の軸方向の長さより所定長さ短く形成して、これ
    を連通部内略中央位置に挿入して取り付け、 上記連通部形成側の押出管の端面部を、上記ヘッダの外
    側で絞込んでその先端を融接により閉塞した、ことを特
    徴とする蛇行細管体。
  5. 【請求項5】 上記押出管の長手方向の両端面に交互に
    連通部を設けた、ことを特徴とする請求項1ないし4の
    いずれかに記載の蛇行細管体。
  6. 【請求項6】 上記押出管及びヘッダがアルミニウム合
    金にて形成されている、ことを特徴とする請求項1、
    2、4、5のいずれかに記載の蛇行細管体。
  7. 【請求項7】 両端面に開口する細孔を少なくとも一対
    形成して押出管を形成する工程と、 上記細孔一対を押出管内で連通すべくこれら細孔間の隔
    壁にその長手方向の一端面から他端面へ所定長さ切除し
    て上記細孔一対を連通する連通部を形成する工程と、 上記押出管端面の連通部開口を閉塞するヘッダを上記連
    通部の軸方向の長さより所定長さ短く形成する工程と、 上記ヘッダを連通部の押出管端面側内に挿入して取り付
    ける工程と、を有することを特徴とする蛇行細管体の成
    形方法。
  8. 【請求項8】 上記押出管の上記連通部形成側端面の一
    部に、成形により上記押出管の端面の上記連通部開口を
    閉塞して上記ヘッダを押出管内に封止する成形部を形成
    する工程と、 上記成形部を成形後に、上記連通部形成側の押出管端面
    の他部又は上記ヘッダの外周面の少なくとも一方に上記
    成形部を融接して取り付ける工程と、を有することを特
    徴とする請求項7記載の蛇行細管体の成形方法。
  9. 【請求項9】 両端面に開口する細孔を少なくとも一対
    形成して押出管を形成する工程と、 上記細孔一対を押出管内で連通すべくこれら細孔間の隔
    壁にその長手方向の一端面から他端面へ所定長さ切除し
    て上記細孔一対を連通する連通部を形成する工程と、 上記押出管の上記連通部形成側の端面の一部を押出管の
    軸方向に延出させて成形により上記押出管端面の上記連
    通部開口を閉塞する成形部を形成する工程と、 その成形後に上記連通部形成側の押出管端面の他部に上
    記成形部を融接して取り付ける工程と、を有することを
    特徴とする蛇行細管体の成形方法。
  10. 【請求項10】 両端面に開口する細孔を少なくとも一
    対形成して押出管を形成する工程と、 上記細孔一対を押出管内で連通すべくこれら細孔間の隔
    壁にその長手方向の一端面から他端面へ所定長さ切除し
    て上記細孔一対を連通する連通部を形成する工程と、 上記押出管端面の連通部開口を閉塞するヘッダを上記連
    通部の軸方向の長さより所定長さ短く形成する工程と、 上記ヘッダを連通部内略中央位置に挿入して取り付ける
    工程と、 上記連通部形成側の押出管の端面部を上記ヘッダの外側
    で絞込んでその先端を融接により閉塞する工程と、を有
    することを特徴とする蛇行細管体の成形方法。
  11. 【請求項11】 少なくとも2以上の上記蛇行細管体を
    用意し、 上記一方の蛇行細管体の他方の細孔の開口を、他方の蛇
    行細管体の他方の開口に接続して蛇行細管体の細孔を蛇
    行状に延長する、ことを特徴とする請求項7ないし10
    のいずれかに記載の蛇行細管体の成形方法。
  12. 【請求項12】 両端面に開口する細孔を少なくとも一
    対有する押出管において、 上記押出管の細孔を区画する全ての隔壁に対してその軸
    方向の両端面から管内へ所定長さ切除する切除を行って
    押出管の両端部にそれぞれ細孔を閉塞するヘッダの取付
    部を形成し、 上記押出管の幅方向一側より他側に向かって順次相隣接
    する細孔をそれぞれ対として、各対の細孔間の隔壁の一
    端部と他端部とに押出管の管幅方向に交互に隔壁の長手
    方向の端面より管内に所定長さ延びる切除を施してそれ
    ぞれ細孔の連通部を形成し、 上記各ヘッダ取付部にそれぞれ一つのヘッダを挿入固定
    した、ことを特徴とする蛇行細管体。
JP22303096A 1996-08-06 1996-08-06 蛇行細管体及びその成形方法 Withdrawn JPH1052712A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22303096A JPH1052712A (ja) 1996-08-06 1996-08-06 蛇行細管体及びその成形方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22303096A JPH1052712A (ja) 1996-08-06 1996-08-06 蛇行細管体及びその成形方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1052712A true JPH1052712A (ja) 1998-02-24

Family

ID=16791752

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP22303096A Withdrawn JPH1052712A (ja) 1996-08-06 1996-08-06 蛇行細管体及びその成形方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1052712A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013224798A (ja) * 2012-04-23 2013-10-31 Rizoomu:Kk 液化フロン用圧力抑制装置
JP6111003B1 (ja) * 2015-10-22 2017-04-05 株式会社丸三電機 配管部材、ヒートパイプ、及び冷却装置

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013224798A (ja) * 2012-04-23 2013-10-31 Rizoomu:Kk 液化フロン用圧力抑制装置
JP6111003B1 (ja) * 2015-10-22 2017-04-05 株式会社丸三電機 配管部材、ヒートパイプ、及び冷却装置
WO2017068833A1 (ja) * 2015-10-22 2017-04-27 株式会社丸三電機 配管部材、ヒートパイプ、及び冷却装置
KR20180030863A (ko) * 2015-10-22 2018-03-26 가부시키가이샤 마루산덴키 배관 부재, 히트 파이프, 및 냉각 장치
CN107850399A (zh) * 2015-10-22 2018-03-27 株式会社丸三电机 配管构件、热管以及冷却装置
US10247485B2 (en) 2015-10-22 2019-04-02 Marusan Electronics Co., Ltd. Pipe member, heat pipe, and cooling device
CN107850399B (zh) * 2015-10-22 2020-05-15 株式会社丸三电机 配管构件、热管以及冷却装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2541409B2 (ja) 熱交換器
WO2007132779A1 (ja) 熱交換器の配管コネクタ
JP2003148889A (ja) 熱交換器およびその製造方法
JPH11226685A (ja) 熱交換器およびヘッダタンクの製造方法
JP2004347210A (ja) 熱交換器の配管接続構造
JP4135231B2 (ja) 熱交換器
US6739386B2 (en) Heat exchanger with cut tubes
JPH1052712A (ja) 蛇行細管体及びその成形方法
JP2007292401A (ja) 受液器付き冷媒凝縮器
WO2020095797A1 (ja) 熱交換器および熱交換器の製造方法
JP6674262B2 (ja) 熱交換器及びその製造方法
JP2000055582A (ja) 熱交換器
JPH0989477A (ja) 熱交換器の製造方法
JPH02121770A (ja) 継手部材への管接合方法
JP2003336939A (ja) 受液器付き熱交換器
JPH0640667U (ja) 熱交換器
JP2004271101A (ja) 受液器付き熱交換器
KR101462884B1 (ko) 열교환기의 헤더탱크 결합구조
JP3312862B2 (ja) 熱交換器およびその製造方法
JPS63169499A (ja) 熱交換器
JPH06137715A (ja) 冷媒分流配管器
JPH01217195A (ja) 熱交換器
JP3477865B2 (ja) 蛇行細管ヒートパイプ
JP2001355991A (ja) 熱交換器における接続装置
JPH11294989A (ja) 熱交換器

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20031007