JPH1052638A - 脱水シート - Google Patents

脱水シート

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JPH1052638A
JPH1052638A JP8211742A JP21174296A JPH1052638A JP H1052638 A JPH1052638 A JP H1052638A JP 8211742 A JP8211742 A JP 8211742A JP 21174296 A JP21174296 A JP 21174296A JP H1052638 A JPH1052638 A JP H1052638A
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JP
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substance
water
layer
osmotic pressure
heat
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JP8211742A
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English (en)
Inventor
Toshinori Saito
利則 齋藤
Osaki Oda
修輝 織田
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Resonac Holdings Corp
Original Assignee
Showa Denko KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高浸透圧物質により脱水する型の脱水シート
であって、製造が容易であり、押圧や吸水によって高浸
透圧物質がシートの局部に偏ることのない脱水シートを
得る。 【解決手段】 少なくとも一方が半透膜である2枚の外
被層1a,1bの間に、高浸透圧物質を担持した担持層
2が挟持されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、魚、肉、野菜など
食品の保存、加工、調理などに使用できる脱水シートに
関する。
【0002】
【従来の技術】鮮魚や食肉などの生鮮食品は、保存中に
水分が浸出し、品質が低下する場合がある。また、食品
の加工や調理の過程で、ある程度の水分を除去すること
が求められる場合もある。これらの場合に、最近では、
食品の表面に接触させ食品中の水分を吸収する脱水シー
トがしばしば用いられるようになってきている。
【0003】この脱水シートとして、特公平1−228
16号公報などのように、2枚の半透膜の間に水飴など
の高浸透圧物質を挟持したものが知られている。半透膜
は水を透過し高浸透圧物質を透過しない性質を有し、高
浸透圧物質は吸水性が強く、浸透圧が食品のそれと平衡
に達するまで対象物から水分を吸収する性質を有するの
で、半透膜を介して食品と高浸透圧物質とを接触させる
と、食品からの水分は半透膜を透過して高浸透圧物質に
吸収され、高浸透圧物質は食品側に移行しないので、高
浸透圧物質に直接触れることなく、食品の表面または表
面近傍を乾燥させることができる。
【0004】高浸透圧物質を用いた前記の脱水シート
は、普通、高浸透圧物質を一方の半透膜に間欠的に均一
な厚さに塗布し、この上に他方の半透膜を重ね合わせ、
双方の半透膜の周縁部をヒートシールして製造される。
しかし、高浸透圧物質を半透膜に塗布するに際しては、
その粘度が作業性に大きく影響し、粘度が高すぎると間
欠塗布速度が低下して生産性が悪くなり、粘度を低くす
ると、生産性は向上するが、塗布した高浸透圧物質がシ
ート内で流動し、塗布厚にむらが生じるという問題があ
った。
【0005】また、保管や実使用に際しても、高浸透圧
物質は粘性流体であるから、わずかな押圧によっても流
動して、シート内で局部的に偏るようになる。また、高
浸透圧物質は、吸水すると粘度が急速に低下する性質が
あるので、実使用中に食品から水を吸収すると、高浸透
圧物質が低粘度化してシートの凹部などに流動移行す
る。いずれにしても、これらの押圧や吸水によって、高
浸透圧物質が脱水シート内で局部に偏在し、脱水力がシ
ート全面に均一に発現しなくなるという問題があった。
【0006】これらの生産面と実使用面の両面における
問題を解決するために、増粘材を添加して高浸透圧物質
をゲル化し、流動性を調節する各種の試みが提案されて
いる。その例を挙げれば、例えば、高浸透圧物質にアル
ギン酸ナトリウムなどの水性糊料を添加する方法(特開
平1−130730号公報)、高浸透圧物質にベントナ
イトなどの無機物を添加する方法(特開平6−2381
63号公報)、高浸透圧物質に微小繊維を分散させる方
法(特開平7−185330号公報)などである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記の各種増
粘材を添加した高浸透圧物質は、粘度がきわめて高いう
えに工程中で粘度変化を起こすので、通常の塗布装置で
は半透膜の上に均一に塗布することが困難で、これが製
造上の難点となっていた。また、このように高粘度化し
た脱水シートであっても、吸水すれば粘度は低下するの
で、実使用中の吸水によって高浸透圧物質がシートの局
部に偏るという問題が十分には解決できず、更に、吸水
後に高浸透圧物質が偏らない程度にまで元の粘度をあげ
ておくこともできなかった。本発明は、上記の課題を解
決するためになされたものであって、従ってその目的
は、製造が容易であり、吸水や押圧によって高浸透圧物
質がシートの局部に偏ることのない脱水シートを提供す
ることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記の課題を解決するた
めに、本発明は、少なくとも一方が水を透過し高浸透圧
物質を透過しない半透膜である2枚の外被層の間に、高
浸透圧物質を担持した担持層が挟持されてなる脱水シー
トを提供する。
【0009】前記の2枚の外被層は、それぞれの周縁部
で互いに封止されていることが好ましい。特に、これら
の外被層が互いにヒートシール可能であり、これら外被
層が、それぞれの周縁部で互いにヒートシールにより封
止されていることが好ましい。
【0010】前記の担持層は、少なくとも一方の外被層
に固定されていることが好ましい。特に、この担持層
は、外被層の少なくとも一方に熱融着可能であり、この
担持層が、その周縁部または面内の少なくとも1点で、
前記の外被層に熱融着により固定されていることが好ま
しい。
【0011】前記の担持層を粘度低下時の担持体として
用いる場合は、保水性の繊維集積体から形成されたもの
であることが好ましい。この繊維集積体は、太さが0.
5mm以下の繊維から形成され、かつ25℃60%の恒
温恒湿室で10cm平方の試料を15分間蒸留水に浸漬
した後5分間保持して水切りして秤量し、重量増加分の
100倍を1m2 当たりの保水量として測定するとき、
1m2 当たり5g以上の保水量を有するものであること
が好ましい。
【0012】前記の高浸透圧物質は、粘度が1000万
cP以上の高張溶液であることが好ましい。この場合、
担持層は、少なくとも一方が半透膜であるヒートシール
可能な2枚の外被層の少なくとも一方に固定されている
ことが好ましい。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を用いて説明する。図1は、本発明の一実施形態である
脱水シートを示している。図1においてこの脱水シート
10は、基本的に、水を透過し高浸透圧物質を透過しな
い半透膜からなる2枚の外被層1a,1bの間に、高浸
透圧物質を含浸した保水性の担持層2が挟持されてなっ
ている。この実施形態では、外被層1a,1bとしてヒ
ートシール可能な半透膜であるポリビニルアルコールフ
ィルムが、高浸透圧物質として水飴が、また担持層2と
して保水性のポリエステル系不織布が用いられている。
【0014】これらの外被層1a,1bは、その周縁部
3で互いにヒートシールされ、シール枠(3)を形成し
ている。担持層2は、このシール枠3の内側で外被層1
a,1bに挟持され、かつ担持層2は、その周縁部4で
外被層1a,1bに熱融着により固定されている。
【0015】この脱水シート10は、生鮮食品など、水
分を放出する食品と接触させて放置すると、食品の水分
が、半透膜である外被層1aまたは1bを通して、担持
層2に含浸された高浸透圧物質に吸収されるので、食品
を乾燥状態にもたらすことができる。吸水した高浸透圧
物質は、粘度が低下して流動性が増すが、外被層1a,
1bが高浸透圧物質を透過しないので、脱水シート10
の外部に漏出することはなく、保水性の担持層2に担持
されている。
【0016】不織布の担持層2に担持された高浸透圧物
質は、実使用中に吸水して、局部的に、または全体的に
流動性が増大しても、あるいは外部から局部的に押圧を
受けても、高浸透圧物質が毛細管現象によって担持層2
の組織内に常に均一に分布するので、特定の場所に偏る
ことがない。また、担持層2自体は、その周縁部4が外
被層1a,1bに固定されているので、シール枠3内で
移動したり、しわが寄ったりせず、常に平坦な状態に維
持される。
【0017】前記の脱水シート10は、例えば図2に示
す製造工程により製造することができる。図2の製造工
程では、まず担持層2となる不織布を不織布ロール11
から繰り出し、これにグラビアコーター12を用いて高
浸透圧物質13を塗布し、図示しないが好ましくはドク
ターナイフを用いて塗布量を均一化した後、カッター1
4を用いて所定の寸法に裁断し、担持層2とする。
【0018】一方、外被層1a,1bとして、前記の担
持層2より広幅のポリビニルアルコールフィルムを、ロ
ール15a,15bから繰り出し、これらの帯状フィル
ムの間に前記の担持層2を載置して挟み込み、得られた
積層体を、ヒートシーラー16を用いて枠状にヒートシ
ールする。このとき、ヒートシーラー16は、2枚のポ
リビニルアルコールフィルムを互いに周縁部3でシール
すると同時に、担持層2の周縁部4も融着するようにす
る。これによって、担持層2は、2枚の外被層によって
封止されると共にこれに固定されることになる。次いで
カッター17を用いてポリビニルアルコールフィルムの
周縁部3に沿って裁断すると、脱水シート10が得られ
る。
【0019】前記の製造工程は、設備も一般のフィルム
加工工場で通常用いられているものであり、きわめて簡
単である。特に、高浸透圧物質は担持層2に塗布すると
その組織内に含浸されるので、高速で塗布しても厚さむ
らが生じることなく、半透膜上に高浸透圧物質を直接に
塗布する従来の方法に比べ、より均一に、かつ高速で高
浸透圧物質を脱水シート10の内部全面に分布させるこ
とができる。
【0020】また、高浸透圧物質の塗布に際しては、高
浸透圧物質を水で薄めて塗布に好適な粘度に調節してお
き、塗布後に、不織布を乾燥工程に通して乾燥し、高浸
透圧物質の含水率を、シートの可撓性が保たれかつ脱水
能力が十分に確保される程度にまで減少させることもで
きるので、高速塗布が可能でしかも製造後には脱水能力
に優れた高濃度の高浸透圧物質を含む脱水シートを得る
ことができる。
【0021】本発明の脱水シートに用いることができる
高浸透圧物質は、食品に接触しても安全でかつ水溶性で
あり、脱水しようとする食品から水分を吸収することが
できる浸透圧を有するものであれば、いずれのものであ
ってもよい。その例としては、例えば単糖類、二糖類、
多糖類、多価アルコール、低分子量有機カルボン酸、低
分子量アミノ酸などの含水物を挙げることができる。特
に、水飴、蔗糖、異性化糖、グルコース、フラクトー
ス、マンニトール、ソルビトール、マルゲトール、マル
チトール、プルランなどの食用糖類の含水物や、グリセ
リン、プロピレングリコールなどの多価アルコールの含
水物が好適に用いられる。
【0022】この高浸透圧物質は、必要なら、水性糊料
や無機物などが添加されていてもよい。使用し得る水性
糊料の例としては、アルギン酸、アルギン酸ナトリウ
ム、アルギン酸プロピレングリコールエステル、アンナ
ン酸、でん粉、でん粉りん酸エステルナトリウム、カラ
ギーナン、グアガム、トラガントガム、ローカストビー
ンガム、でん粉グリコール酸ナトリウム、繊維素グリコ
ール酸ナトリウム、メチルセルローズ、カルボキシメチ
ルセルローズナトリウムなどの天然多糖類およびその誘
導体、カゼイン、グルテン、ゼラチンなどの天然タンパ
ク質、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリビニルアルコー
ル、ポリエチレンオキシドなどの合成高分子化合物など
を挙げることができる。使用し得る無機物の例として
は、クレー、タルク、シリカ粉、ベントナイト、ヘクト
ライト、ラポナイト、ゼオライト、水酸化アルミニウ
ム、水酸化チタニウム、ヒドロキシアパタイト、炭酸カ
ルシウム、胡粉、石こう粉などを挙げることができる。
これらの水性糊料や無機物は高浸透圧物質の吸水時の流
動性を調節し、実使用時の脱水シートにおける高浸透圧
物質の分布をより均一に保つ効果がある。
【0023】本発明の脱水シートにおいて、2枚の外被
層の少なくとも一方は、水を透過し高浸透圧物質を透過
しない半透膜からなる。このような半透膜は公知であ
り、食品と接触して用いることができるものであれば、
これらのいずれであってもよい。好ましい半透膜の例と
しては、ポリビニルアルコール、セロファン、エチレン
−酢酸ビニル共重合体けん化物、コロジオン、ポリアミ
ドなどのフィルムまたはシートを挙げることができる。
また、半透膜としての特性が保持されていれば、2種以
上の前記フィルムが積層されたラミネートフィルムであ
ってもよい。これらは、それぞれの周縁部で互いにヒー
トシールにより封止して用いる場合には、ヒートシール
面が熱融着性を有することが好ましい。
【0024】外被層の一方は必ずしも半透膜でなくても
よい。半透膜でないフィルムを用いる場合、このフィル
ムは、食品と接触させて安全であり、かつ高浸透圧物質
を透過しないものであればいずれでもよい。その例とし
ては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、
エチレン−酢酸ビニル共重合体、プルラン、酢酸セルロ
ーズ、エチルセルローズ、ポリアミドなどのフィルム、
アルミニウム箔、またはこれらの任意の2種以上が積層
されたラミネートフィルム、またはこれらのいずれかに
アルミニウムなどの金属が蒸着されたものを挙げること
ができる。これらの半透膜ではない外被層を用いる場合
も、2枚の外被層をそれぞれの周縁部でヒートシールに
より互いに封止して用いる場合には、ヒートシール面が
熱融着性を有することが好ましい。
【0025】この外被層は、食品および/または担持層
との密着性を改善するために必要なら、エンボス加工な
どによって凹凸模様が形成されていてもよい。
【0026】担持層としては、食品業界で許容された保
水性でかつ可撓性の板材であれば、繊維集積体、連続発
泡プラスチックシート、焼結プラスチックシートなどい
ずれのものも使用できる。特に、保水性と可撓性と経済
性の観点から、繊維集積体を用いることが好ましい。繊
維集積体の好適な例としては、糸、綿、織布、編布、
紙、フェルト、不織布、またはこれらの複合体を挙げる
ことができる。この担持層は、特に外被層に熱融着によ
り固定する場合は、熱融着性を有するものであることが
好ましい。
【0027】前記の繊維集積体を用いる場合、構成する
繊維の太さは、0.5mm以下、好ましくは0.1mm
以下、更に好ましくは0.05mm以下とされる。繊維
の太さが0.5mmを越えると、担持層としたときに体
積当たりの保水量が低下し、保水量を確保するためには
シート厚を厚くしなければならないので実用性が損なわ
れる。
【0028】また、担持層としたときの繊維集積体の保
水量は、1m2 当たり5g以上、好ましくは10g以
上、更に好ましくは15g以上とされる。保水量が1m
2 当たり5g未満では、担持される高浸透圧物質の量が
少なすぎて脱水シートとしての脱水能力が不足し、実用
性がなくなる。ここで、保水量とは、25℃60%の恒
温恒湿室で10cm平方の試料を15分間蒸留水に浸漬
した後5分間保持して水切りして秤量したときの重量増
加分を100倍した値である。実際の高浸透圧物質の担
持量は、上記の保水量の測定方法に準じて、10cm平
方の繊維集積体試料に高浸透圧物質(例えば参松工業社
製サンフラクト550)を均一に塗布し、水平に15分
間静置して担持層の組織内に含浸させた後、担持層の一
方の短辺を把持して25℃60%の恒温恒湿室内に垂直
に5分間懸架したときの担持層に担持されている高浸透
圧物質の量を100倍した値で表す。
【0029】この担持層に前記の高浸透圧物質を含浸さ
せるには、脱水シートとして実用的に十分な脱水力が確
保できる程度に高浸透圧物質を含浸させることが可能で
あれば、いずれの方法を用いてもよい。その例として
は、例えばロールコーティング、バーコーティング、ナ
イフコーティング、スプレー、射出、押出し、浸漬など
の方法を挙げることができる。
【0030】含浸に際しては、必要なら、含浸に好適な
粘度となるまで高浸透圧物質を水で希釈しておき、含浸
後に、例えば乾燥工程を通すことによって、脱水シート
として十分な脱水力が確保できる濃度となるまで高浸透
圧物質の含水率を減少させることもできる。
【0031】本発明の脱水シートは、基本的には高浸透
圧物質を担持した担持層が2枚の外被層の間に挟持され
ていれば脱水の目的は達成されるので、外被層の周縁部
は必ずしも封止されていなくてよいが、実使用中に、吸
収して粘度が低下した高浸透圧物質の漏出を防止するた
めには、外被層は、互いにその周縁部で封止されている
ことが好ましい。
【0032】外被層の周縁部の封止は、ポリビニルアル
コールフィルムなどのようにヒートシール可能なもので
あればヒートシールによることが好ましいが、セロファ
ンなど、熱融着性がないものを使用する場合は、外被層
どうしの固定、または外被層と担持層との固定に、食品
業界で許容された接着剤、特に感熱接着剤を用いること
が好ましい。
【0033】担持層は、2枚の外被層に挟持されていれ
ば脱水の目的は達成されるので、外被層に固定されてい
なくてもよいが、実使用中に、担持層が移動したり、外
被層に挟まれた状態でしわが寄ったり折り畳まれたりす
ることを防止するために、担持層は少なくとも一方の、
好ましくは双方の外被層に固定されていることが好まし
い。この固定には、食品業界で許容された接着剤、特に
感熱接着剤を用いることもできるが、この担持層が外被
層に熱融着可能なものであれば、熱融着により行うこと
が好ましい。この熱融着は、前記の外被層の周縁部のヒ
ートシールと同時に行うことができる。
【0034】担持層を外被層に固定する形態は特に限定
されるものではない。図1に示す場合のように、外被層
1a,1bのヒートシールされた周縁部3の内側に隣接
して、担持層2の周縁部4で熱融着などによって固定さ
れていてもよく、また担持層の面内の少なくとも1点で
外被層の少なくとも一方に熱融着などによって固定(ス
ポット固定)されていてもよい。
【0035】スポット固定された脱水シートの一実施形
態を図3に示す。図3において、この脱水シート20
は、ヒートシール可能な半透膜からなる2枚の外被層1
a,1bの間に、高浸透圧物質を含浸した保水性の担持
層2が挟持され、これらの外被層1a,1bは、その周
縁部3で互いにヒートシールされ、また担持層2は、そ
の各隅部近傍21…で、外被層1a,1bに、超音波融
着などの方法で点状に熱融着され固定されている。この
スポット融着と、外被層1a,1bの周縁部3における
ヒートシールとは、同時に行うこともできる。
【0036】本発明の脱水シートは、例えば図2に示す
製造工程の最終工程において、カッター14で枚葉に切
断せず、それぞれのシール枠の境界線に沿ってミシン目
を形成し、このミシン目で仕切られた脱水シート単位の
帯状連結体をロール巻きにして製品化することもでき
る。このロール巻きされた脱水シートは、保管に便利で
あり、使用に際してはミシン目に沿って1単位ずつに分
離することができるので取扱い性が良好である。
【0037】本発明の脱水シートは、単に食品と接触さ
せることによって脱水することができるので、魚、肉、
野菜などの保存、乾燥、冷凍前処理、加工、調理などの
幅広い分野で有利に使用することができる。
【0038】
【実施例】以下、本発明の実施例を示す。 (実施例1)担持層として、1辺が296mmの正方形
のポリエステル系不織布(ユニセル社製ランパスP−0
40EK W、厚さ0.22mm)を用意し、これに、
高浸透圧物質として15gの水飴(参松工業社製サンフ
ラクト550)をバーコーターを用いて均一に塗布し、
静置して含浸させた。一方、半透膜の外被層として、1
辺が300mmの正方形のポリビニルアルコールフィル
ム(東セロ社製LH25、厚さ0.025mm)を2枚
用意した。次に、この高浸透圧物質が含浸された担持層
を、2枚の外被層の間に挟んで重ね合わせ、実施例1の
脱水シートを得た。
【0039】実施例1の脱水シートを2枚用意し、これ
らの間に生鮮アジの開きを挟み、よく密着するように軽
く手で圧着し、室温で24時間静置したところ、生臭み
がない良好な一夜干し状のアジ干物が得られた。このと
き、担持層内の高浸透圧物質は、吸水により粘度が低下
したが、担持層に含浸されているので、脱水シートの曲
面の高低や押圧の程度に関わらず、担持層の全面に均一
に分布していた。
【0040】(実施例2)図2に示す製造工程により、
図1に示す脱水シート10を作成した。図1の脱水シー
ト10において、外被層1a、1bは、300mm平方
のポリビニルアルコールフィルム(東セロ社製LH2
5、厚さ0.025mm)である。担持層2は、280
mm平方のポリエステル系不織布(ユニセル社製ランパ
スP−040EK W、厚さ0.22mm)である。ま
た、高浸透圧物質(図2の符号13)としては、水飴
(参松工業社製サンフラクト550)を用いた。
【0041】図2において、不織布ロール11から繰り
出した幅280mmの不織布に、グラビアコーター12
を用いて高浸透圧物質13を170g/m2 の割合で塗
布し、図示しないドクターナイフを用いて塗布量を均一
化した後、この不織布をカッター14を用いて1辺が2
80mmの正方形に裁断し、担持層2とした。
【0042】ロール15a,15bからそれぞれ幅30
0mmのポリビニルアルコールフィルムを繰り出し、こ
れらの間に前記の担持層2を載置して重ね合わせ、加熱
面に凹凸模様が形成されたヒートシーラー16を用いて
正方形枠状にヒートシールした。このヒートシール枠の
外法は300mmであり、枠幅は5mmとした。このと
き、担持層2は、その周縁部が幅2mmにわたってこの
ヒートシール枠内に挟まれるように配置した。次いでカ
ッター17を用いてヒートシール枠の境界線に沿って裁
断し、実施例2の脱水シート10を得た。
【0043】実施例2の脱水シート10を2枚用意し、
これらの間に生鮮アジの開きを挟み、よく密着するよう
に軽く手で圧着し、室温で24時間静置したところ、生
臭みがない良好な一夜干し状のアジ干物が得られた。
【0044】このとき、担持層内の高浸透圧物質は、吸
水により粘度が低下したが、担持層に含浸されているの
で、脱水シートの曲面の高低や押圧の程度に関わらず、
担持層の全面に均一に分布していた。また、外被層1
a,1bの周縁部3が封止されているので、吸水により
粘度が低下した高浸透圧物質が漏出することもなく、担
持層2の周縁部4が凹凸状のシール部に挟まれて固定さ
れているので、担持層4が外被層1a,1bの内部で移
動したり折れたりすることもなかった。
【0045】(実施例3)図3に示す脱水シート20を
作成した。外被層21a、21bは、300mm平方の
ポリビニルアルコールフィルム(東セロ社製LH25、
厚さ0.025mm)である。担持層22は、260m
m平方のパルプシート(本州キノクロス社製B−POL
Y85、目付85g/m2 、ポリエチレン15g含む)
である。高浸透圧物質としては、水飴(参松工業社製サ
ンフラクト550)を用いた。
【0046】幅260mmの前記パルプシートを走行さ
せ、この表面に、Tダイを用いて前記の水飴を170g
/m2 の割合で塗布し、ドクターナイフを用いて塗布量
を均一化した後、このパルプシートをカッターを用いて
1辺が260mmの正方形に裁断し、担持層22とし
た。
【0047】この担持層22を2枚の前記ポリビニルア
ルコールフィルムの間に載置して重ね合わせ、ヒートシ
ーラーを用いて2枚のポリビニルアルコールフィルムの
周縁部を正方形枠状にヒートシールした。このヒートシ
ール枠の外法は300mmであり、枠幅は5mmとし
た。このとき、担持層22は、ヒートシール枠に挟まれ
ないように配置した。次いで超音波シーラーまたはイン
パルスシーラーを用いてポリビニルアルコールフィルム
の上から、担持層22の4隅部近傍の点24…をそれぞ
れスポット融着した後、カッターを用いて前記ヒートシ
ール枠の境界線に沿って裁断し、実施例3の脱水シート
20を得た。
【0048】実施例3の脱水シート20を2枚用意し、
これらの間に生鮮アジの開きを挟み、よく密着するよう
に軽く手で圧着し、室温で24時間静置したところ、生
臭みがない良好な一夜干し状のアジ干物が得られた。
【0049】このとき、担持層22内の高浸透圧物質は
吸水により粘度が低下したが、担持層に含浸されている
ので、脱水シート20の曲面の高低や押圧の程度に関わ
らず、担持層の全面に均一に分布していた。また、外被
層21a,21bの周縁部3が封止されているので、吸
水により粘度が低下しても高浸透圧物質が漏出すること
がなく、担持層22は、その面が外被層21a,21b
にスポット融着されているので、外被層21a,21b
の内部で移動したり折れたりすることもなかった。
【0050】(実施例4)図5に示す製造工程により、
図4に示す脱水シート30を作成した。図4において、
この脱水シート30の外被層31a、31bは、300
mm平方のポリビニルアルコールフィルム(東セロ社製
LH25、厚さ0.025mm)である。担持層32
は、280mm平方のポリエステル系不織布(ユニセル
社製ランパスP−040EK W、厚さ0.22mm)
である。また、高浸透圧物質(図5の符号41)として
は、水飴(参松工業社製ハイマル)にキサンタンガム
(第一製薬社製)を10重量%添加し、粘度を1000
0000cPに調整したものを用いた。
【0051】図5において、不織布ロール43から繰り
出した幅280mmの不織布上に、高浸透圧物質41
を、モーノポンプ(図示せず)を用いてTダイ42から
押し出して厚さ0.1mmに塗布し、この不織布をカッ
ター44を用いて1辺が280mmの正方形に裁断し、
担持層32とした。
【0052】ポリビニルアルコールフィルムロール45
a,45bからそれぞれ幅300mmのポリビニルアル
コールフィルムを繰り出し、これらの間に前記の担持層
32を載置して重ね合わせ、加熱面に凹凸模様が形成さ
れたシール幅5mmのヒートシーラー46を用いて外枠
寸法300mmの正方形枠状にヒートシールした。この
とき、担持層32は、その周縁部34が幅2mmにわた
ってヒートシール枠内に挟まれるように配置し、外被層
31a、31bと共にシールすることによって、固定し
た。次いでカッター47を用いてヒートシール枠の境界
線に沿って裁断し、図4に示す実施例4の脱水シート3
0を得た。
【0053】実施例4の脱水シート30を2枚用意し、
これらの間に生鮮アジの開きを挟み、よく密着するよう
に軽く手で圧着し、室温で24時間静置したところ、生
臭みがない良好な一夜干し状のアジ干物が得られた。こ
のとき、担持層32内の高浸透圧物質は、吸水により粘
度が低下したが、担持層に含浸されているので、脱水シ
ートの曲面の高低や押圧の程度に関わらず、担持層の全
面に均一に担持されていた。
【0054】(実施例5)図6に示す脱水シート50を
作成した。外被層51a、51bは、300mm平方の
ポリビニルアルコールフィルム(東セロ社製LH25、
厚さ0.025mm)である。担持層52は、260m
m平方のパルプシート(本州キノクロス社製B−POL
Y85、目付85g/m2 、ポリエチレン15g含む)
である。高浸透圧物質としては、水飴(参松工業社製ハ
イマル)にアルギン酸ナトリウム(富士化学社製)を5
重量%添加したものを用いた。
【0055】幅260mmの前記パルプシートを走行さ
せ、この表面に、Tダイを用いて前記の高浸透圧物質を
塗布し、1辺が260mmの正方形に裁断し、担持層5
2とした。この担持層52を2枚の前記ポリビニルアル
コールフィルムの間に載置して重ね合わせ、ヒートシー
ラーを用いて2枚のポリビニルアルコールフィルムの周
縁部53を正方形枠状にヒートシールした。このヒート
シール枠の外法は300mmであり、枠幅は5mmとし
た。このとき、担持層52は、ヒートシール枠に挟まれ
ないように配置した。次いで超音波シーラーまたはイン
パルスシーラーを用いてポリビニルアルコールフィルム
の上から、担持層52の4隅部近傍の点54…をそれぞ
れスポット融着した後、カッターを用いて前記ヒートシ
ール枠の境界線に沿って裁断し、実施例5の脱水シート
50を得た。
【0056】実施例5の脱水シート50を2枚用意し、
これらの間に生鮮アジの開きを挟み、よく密着するよう
に軽く手で圧着し、室温で24時間静置したところ、生
臭みがない良好な一夜干し状のアジ干物が得られた。こ
のとき、担持層52内の高浸透圧物質は吸水により粘度
が低下したが、担持層に含浸されているので、脱水シー
ト50の曲面の高低や押圧の程度に関わらず、担持層の
全面に均一に分布していた。
【0057】(比較例1)この比較例1は、実施例2と
同様な高浸透圧物質を用い、ただし担持層を用いない従
来型の脱水シートを示す。外被層および高浸透圧物質と
しては、実施例2に示したものと同様のものを用い、た
だし担持層を使用せず、高浸透圧物質(水飴)を外被層
となる一方のポリビニルアルコールフィルム上に、オフ
セット印刷により間欠的に塗布し、他方のポリビニルア
ルコールフィルムを重ね合わせて実施例2と同様に周縁
部をヒートシールし、次いで裁断して比較例1の脱水シ
ートを得た。
【0058】比較例1の脱水シートを2枚用意し、これ
らの間に生鮮アジの開きを挟み、よく密着するように軽
く手で圧着し、室温で24時間静置したところ、吸水に
よる粘度の低下に伴い、高浸透圧物質が脱水シートの曲
面の低部に流動し、高部では脱水が不十分となって干物
に生臭みや変色が発生した。
【0059】(比較例2)この比較例2は、特に高粘度
の高浸透圧物質を用いた従来型の脱水シートを示す。外
被層としては、実施例2に示したものと同様のものを用
いた。高浸透圧物質としては、粘度が1000000c
Pの糖含水物を用い、担持層を使用せず、高浸透圧物質
を外被層となる一方のポリビニルアルコールフィルム上
に、ドクターナイフ付きの液溜式コーターを用いて間欠
的に塗布し、他方のポリビニルアルコールフィルムを重
ね合わせて実施例2と同様に周縁部をヒートシールし、
裁断して比較例2の脱水シートを得た。
【0060】比較例2の脱水シートの製造に際しては、
高浸透圧物質の粘度がきわめて高くかつ変動するため
に、塗布量が不均一となり、また塗布に長時間を要する
ために液溜の表面の高浸透圧物質が乾燥して硬化するな
どの障害が起こり、作業が円滑に進行しなかった。ま
た、この脱水シートを用いて実施例2と同様にアジの干
物を作成したところ、対象物に変色が認められたほか、
吸水に伴って急速に粘度が低下し、最終的には高浸透圧
物質が脱水シートの曲面の低部に流動して溜まり、高部
では脱水が不足し乾燥むらが生じた。
【0061】(比較例3)外被層、高浸透圧物質、ヒー
トシール装置、カッターは実施例4と同じものを用い、
ただし担持層を用いずにオフセット印刷によって間欠的
に高浸透圧物質を外被層に載置して脱水シートの作成を
試みた。しかし、高浸透圧物質が均一に塗布できず、実
用的な脱水シートを得ることができなかった。
【0062】(比較例4)比較例3の高浸透圧物質の代
わりに増粘剤キサンタンガムを用いない低粘度の高浸透
圧物質を用いて比較例4の脱水シートを製造した。この
脱水シートを用いて実施例4と同様にして一夜干しを作
成したところ、吸水による粘度の低下に伴い、高浸透圧
物質(水飴)が下部に偏り、上部の脱水が不十分とな
り、干物に生臭みがでたり、変色が見られた。
【0063】(比較例5)比較例3の脱水シートを、オ
フセット印刷の代わりにスクレーパによる掻き取り方式
の液だめコーターで外被層上に高浸透圧物質を間欠的に
載置して脱水シートの作成を試みた。しかし、高浸透圧
物質の粘度が高く、掻き取りが不十分となり、間欠的載
置ができなかった。このため、ヒートシール部に高浸透
圧物質が挟まってヒートシールが阻害され、脱水シート
を得ることができなかった。
【0064】前記の実施例1〜実施例5の結果と、比較
例1〜比較例5の結果とを比較すると、担持層に高浸透
圧物質を塗布または含浸させた本発明の脱水シートは、
簡単な工程で円滑に製造でき、吸水や押圧によって高浸
透圧物質が局部に偏ることがないので、実使用に際して
むらのない脱水力が得られることがわかる。
【0065】
【発明の効果】本発明の脱水シートは、少なくとも一方
が半透膜である2枚の外被層の間に高浸透圧物質を担持
した担持層を挟持させたものであるので、製造に際して
は、高浸透圧物質を担持層に均一に担持させることがで
き、保水性の担持層に含浸させる場合は高浸透圧物質の
初期粘度の高低に関わらず、また、非常に高い粘度の高
浸透圧物質を塗布する場合は多少の粘度低下に関わら
ず、容易にかつ高速で安定した品質の脱水シートを製造
することができるようになる。
【0066】また本発明の脱水シートは、保管や実使用
に際して、保水性の担持層に含浸させる場合は、押圧を
受けたり吸水して高浸透圧物質の粘度が低下しても高浸
透圧物質が保水性の担持層に担持されているので局部に
偏ることなく、また、非常に高い粘度の高浸透圧物質を
塗布する場合は脱水による多少の粘度低下に関わらず、
十分な粘度を維持しているので局部に偏ることなく、常
に脱水シートの全面で均一な脱水が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例を示す(a)平面図と
(b)断面図。
【図2】 前記実施例を製造するための工程図。
【図3】 本発明の他の一実施例を示す(a)平面図と
(b)断面図。
【図4】 本発明の他の一実施例を示す(a)平面図と
(b)断面図。
【図5】 前記実施例を製造するための工程図。
【図6】 本発明の他の一実施例を示す(a)平面図と
(b)断面図。
【符号の説明】
1a,1b…外被層 2…担持層 3…外被層周縁部 4…担持層周縁部 10…脱水シート 11…担持層ロール 12…グラビアコーター 13…高浸透圧物質 14…カッター 15a,15b…外被層ロール 16…ヒートシーラー 17…シートカッター 20…脱水シート 21a,21b…外被層 22…担持層 23…外被層周縁部 24…スポット融着部 31a,31b…外被層 32…担持層 33…外被層周縁部 34…担持層周縁部 41…高浸透圧物質 42…Tダイコーター 43…担持層ロール 44…カッター 45a,45b…外被層ロール 46…ヒートシーラー 47…シートカッター 50…脱水シート 51a,51b…外被層 52…担持層 53…外被層周縁部 54…スポット融着部

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも一方が水を透過し高浸透圧物
    質を透過しない半透膜である2枚の外被層の間に、高浸
    透圧物質を担持した担持層が挟持されてなる脱水シー
    ト。
  2. 【請求項2】 2枚の外被層が、それぞれの周縁部で互
    いに封止されてなる請求項1に記載の脱水シート。
  3. 【請求項3】 2枚の外被層が互いにヒートシール可能
    であり、これらの外被層が、それぞれの周縁部で互いに
    ヒートシールにより封止されてなる請求項2に記載の脱
    水シート。
  4. 【請求項4】 担持層が少なくとも一方の外被層に固定
    されてなる請求項1に記載の脱水シート。
  5. 【請求項5】 担持層が外被層の少なくとも一方に熱融
    着可能であり、この担持層が、その周縁部または面内の
    少なくとも1点で、前記の外被層に熱融着により固定さ
    れてなる請求項4に記載の脱水シート。
  6. 【請求項6】 担持層が、保水性の繊維集積体から形成
    されてなる請求項1に記載の脱水シート。
  7. 【請求項7】 繊維集積体が、太さが0.5mm以下の
    繊維から形成され、かつ25℃60%の恒温恒湿室で1
    0cm平方の試料を15分間蒸留水に浸漬した後5分間
    保持して水切りして秤量し、重量増加分の100倍を1
    2 当たりの保水量として測定するとき、1m2 当たり
    5g以上の保水量を有するものである請求項6に記載の
    脱水シート。
  8. 【請求項8】 高浸透圧物質が、粘度が1000000
    0cP以上の高張溶液である請求項1に記載の脱水シー
    ト。
  9. 【請求項9】 担持層が、少なくとも一方が半透膜であ
    るヒートシール可能な2枚の外被層の少なくとも一方に
    固定されてなる請求項8に記載の脱水シート。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011057235A (ja) * 2009-09-07 2011-03-24 Showa Denko Kenzai Kk シート材巻回装置、シート材巻回方法及び耐火二層管継手の製造方法
JP2016158574A (ja) * 2015-03-02 2016-09-05 合同会社マルカネ 加工食品製造方法、加工食品および材料の調味処理体

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